JP5664853B2 - 自動変速機油圧制御装置 - Google Patents
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Description
このような自動変速機において、自動変速機の対応できる変速比が多様であるほど、動力発生装置からの動力を車両の走行状態に応じ最適な状態に維持できるので、車両の燃費や動力性能を向上させることができる。
第2クラッチC2と第2ブレーキB2には、第1直接制御ソレノイドバルブ5とスイッチバルブ3が、第1直接制御ソレノイドバルブ5から供給される油圧がスイッチバルブ3によって選択的に供給されるように、油圧経路が連結している。
第1クラッチC1、第3クラッチC3、第4クラッチC4及び第1ブレーキB1の4つの摩擦要素には、第2直接制御ソレノイドバルブ7、第3直接制御ソレノイドバルブ9、第4直接制御ソレノイドバルブ11及び第5直接制御ソレノイドバルブ13が、各直接制御ソレノイドバルブからそれぞれ油圧の供給を受けるように、油圧経路が連結している。
直接制御ソレノイドバルブを用いることにより、摩擦要素を制御するための油圧を直接制御ソレノイドバルブのみで制御することができ、バルブボディーをよりコンパクトで簡単な構造にすることができ、応答性を向上させることができる。
一方、第2、第3、第5直接制御ソレノイドバルブ7、9、13は、制御電気が停止した場合に出力圧を形成しないノーマリーロータイプ(normally low type)である。
C2フェイルセーフバルブ(C2FSV)は、スイッチバルブ3から第2クラッチC2に作動圧を供給する油圧経路上に設置され、第2クラッチC2への油圧経路の開放、遮断を行う。
C1&C3フェイルセーフバルブ(C1&C3FSV)は、第2直接制御ソレノイドバルブ7から第1クラッチC1に作動圧を供給する油圧経路と、第3直接制御ソレノイドバルブ9から第3クラッチC3に作動圧を供給する油圧経路上に設置され、2つの油圧経路を同時に開放、遮断できるようになっている。
C4フェイルセーフバルブ(C4FSV)は、第4直接制御ソレノイドバルブ11から第4クラッチC4に作動圧を供給する油圧経路上に設置され、第4クラッチC4への油圧経路の開放、遮断を行う。
B1フェイルセーフバルブ(B1FSV)は、第5直接制御ソレノイドバルブ13から第1ブレーキB1に作動圧を供給する油圧経路上に設置され、第1ブレーキB1への油圧経路の開放、遮断を行う。
同様に、C4フェイルセーフバルブ(C4FSV)とB1フェイルセーフバルブ(B1FSV)に供給される第3クラッチC3または第2ブレーキB2の作動圧も、転換バルブによって選択的に供給できるようになっている。
油圧制御装置の電源がオフになる状況におけるフェイルセーフ機能は、マニュアルバルブ19がDレンジを選択している場合には、6速に固定されるようにし、Rレンジを選択している場合には、Rレンジが形成されるようにし、その他、Nレンジ、Pレンジを選択している場合には、第2ブレーキ以外のいずれの摩擦要素も作動しないようにして、最小限の機動状態の確保及び停車状態の維持を行う。
したがって、図2に示されているような6速変速段の作動要素である第2クラッチC2と第4クラッチC4が作動して、6速変速段を形成することができる。
そして、第4直接制御ソレノイドバルブ11と第5直接制御ソレノイドバルブ13がD圧力を受けるようになるので、マニュアルバルブ19にはR圧力がかかり、D圧力がかからず、第4クラッチC4と第1ブレーキB1は作動しなくなる。
さらに、ノーマリーハイタイプのオンオフソレノイドバルブ1から油圧が供給されるC1&C3フェイルセーフバルブ(C1&C3FSV)が、第2直接制御ソレノイドバルブ7及び第3直接制御ソレノイドバルブ9から第1クラッチC1と第3クラッチC3にそれぞれ連絡する油圧経路を遮断するので、たとえ第2直接制御ソレノイドバルブ7及び第3直接制御ソレノイドバルブ9が誤作動をしたとしても、第1クラッチC1と第3クラッチC3の作動は確実に防止される。
逆に、第4クラッチC4の作動圧が供給されている状況において、第3クラッチC3の作動圧や第2ブレーキB2の作動圧が供給された場合には、C4フェイルセーフバルブ(C4FSV)は、第4クラッチC4の作動圧が第4クラッチC4に供給されることを遮断し、第4クラッチC4が第3クラッチC3や第2ブレーキB2と共に作動することを防止するようになっている。
図2を参照すれば、第1ブレーキB1は2速と8速においてのみ作動し、第4クラッチC4や第3クラッチC3または第2ブレーキB2は、第1ブレーキB1と共に作動するモードは存在しないので、前述の作用は、このことを構造的に実現したものである。
すなわち、運転者がDレンジを選択しない限り、マニュアルバルブから摩擦要素に供給されるD圧力が形成されないため、Nレンジ状態で意図せずに車両が前進するトラブルを排除できるようにしていた。
すなわち、本発明の実施形態においては、第2ブレーキB2は、NレンジとDレンジ1速及びRレンジにおいて作動し、スイッチバルブ3は、NレンジとRレンジとの間のスタティック変速の間にも作動状態に変化なく、第2ブレーキB2に持続的に油圧を供給し、ライン圧の供給を受け、Rレンジにおいて第2ブレーキB2と同時に作動する第3クラッチC3に供給される油圧を直接制御するように設けられた第3直接制御ソレノイドバルブ9と、第3直接制御ソレノイドバルブ9から第3クラッチC3に供給される圧力を検知するように設けられた第2圧力スイッチP2を備え、C1&C3フェイルセーフバルブ(C1&C3FSV)は、NレンジやPレンジにおいて、第3クラッチC3に圧力が供給される異常状況が第2圧力スイッチP2によって検知されれば、第3直接制御ソレノイドバルブ9から第3クラッチC3に油圧を供給する油圧経路を遮断するようになっている。
3 ・・・スイッチバルブ
5 ・・・第1直接制御ソレノイドバルブ
7 ・・・第2直接制御ソレノイドバルブ
9 ・・・第3直接制御ソレノイドバルブ
11 ・・・第4直接制御ソレノイドバルブ
13 ・・・第5直接制御ソレノイドバルブ
15 ・・・オイルポンプ
17 ・・・レギュレータバルブ
19 ・・・マニュアルバルブ
21 ・・・フィードバックポート
C1 ・・・第1クラッチ
C2 ・・・第2クラッチ
C3 ・・・第3クラッチ
C4 ・・・第4クラッチ
B1 ・・・第1ブレーキ
B2 ・・・第2ブレーキ
C2FSV ・・・・・・C2フェイルセーフバルブ
C1&C3FSV ・・・C1&C3フェイルセーフバルブ
C4FSV ・・・・・・C4フェイルセーフバルブ
B1FSV ・・・・・・B1フェイルセーフバルブ
P1 ・・・第1圧力スイッチ
P2 ・・・第2圧力スイッチ
Claims (13)
- 油圧の供給を受け、各変速段別に互いに異なるように定められた2つが作動することによって該当変速段をそれぞれ形成する、第1クラッチ、第2クラッチ、第3クラッチおよび第4クラッチと、第1ブレーキおよび第2ブレーキとからなる6個の摩擦要素と、
前記6個の摩擦要素のうちの4個の摩擦要素に供給される油圧をそれぞれ直接制御するように備えられ、残りの2個の摩擦要素に共通に供給される油圧を直接制御するように備えられた合計5個の直接制御ソレノイドバルブと、
油圧の供給を受け、油圧の供給と遮断の切り換えが可能に備えられたオンオフソレノイドバルブと、
バルブスプールの一側がスプリングによって支持され、バルブスプールの他側に前記オンオフソレノイドバルブからの油圧が作用するか否かにより、前記2個の摩擦要素に共通に供給される油圧を直接制御する直接制御ソレノイドバルブからの油圧を前記2個の摩擦要素に選択的に供給するスイッチバルブと、
前記摩擦要素の作動可能な組み合わせを制限するために、前記直接制御ソレノイドバルブと前記摩擦要素との間に備えられた4個のフェイルセーフバルブと、
オイルポンプから提供された油圧でライン圧を形成するレギュレータバルブと、
前記ライン圧の伝達を受け、運転者の選択により、D圧力と、R圧力を選択的に出力するマニュアルバルブと、を有して構成され、
前記第2クラッチと第2ブレーキは、前記直接制御ソレノイドバルブのうちの1つである第1直接制御ソレノイドバルブから共通に供給される油圧が前記スイッチバルブによって選択的に供給されるように連結され、
前記第1クラッチと、前記第3クラッチ、前記第4クラッチ及び前記第1ブレーキは、前記直接制御ソレノイドバルブのうちの残りの第2直接制御ソレノイドバルブ、第3直接制御ソレノイドバルブ、第4直接制御ソレノイドバルブ及び第5直接制御ソレノイドバルブとそれぞれ油圧の供給を受けるように連結され、
前記第1直接制御ソレノイドバルブと、前記第2直接制御ソレノイドバルブ及び前記第3直接制御ソレノイドバルブは、前記ライン圧の供給を受け、各該当摩擦要素に油圧を供給するように連結され、
前記第4直接制御ソレノイドバルブと前記第5直接制御ソレノイドバルブは、前記D圧力の供給を受け、各該当摩擦要素に油圧を供給するように連結されていることを特徴とする自動変速機油圧制御装置。 - 前記第1直接制御ソレノイドバルブと前記第4直接制御ソレノイドバルブは、制御電気がない時に最大出力圧を形成するノーマリーハイタイプであり、
前記第2直接制御ソレノイドバルブと、前記第3直接制御ソレノイドバルブ及び前記第5直接制御ソレノイドバルブは、制御電気がない時に出力圧を形成しないノーマリーロータイプであり、
オンオフソレノイドバルブはノーマリーハイタイプであることを特徴とする、請求項1に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記スイッチバルブは、前記オンオフソレノイドバルブからの油圧が供給されない場合には、スプリングにより、前記第1直接制御ソレノイドバルブからの油圧を第2ブレーキに供給するようにし、前記オンオフソレノイドバルブからの油圧が供給されれば、前記第1直接制御ソレノイドバルブからの油圧を第2クラッチに供給するように形成されていることを特徴とする、請求項2に記載の自動変速機油圧制御装置。
- 前記スイッチバルブは、前記オンオフソレノイドバルブからの油圧が供給された場合に、R圧力を前記第2ブレーキに供給するように形成されていることを特徴とする、請求項3に記載の自動変速機油圧制御装置。
- 前記スイッチバルブは、第2クラッチに供給される油圧をフィードバックして前記オンオフソレノイドバルブからの油圧と同一方向にバルブスプールを加圧して、前記第2クラッチ作動状態の安定性を向上させるフィードバックポートを備えることを特徴とする、請求項4に記載の自動変速機油圧制御装置。
- 4個のフェイルセーフバルブは、
前記スイッチバルブから前記第2クラッチに作動圧を供給する油圧経路上に当該油圧経路を開放、遮断するように備えられたC2フェイルセーフバルブと、
第2直接制御ソレノイドバルブから第1クラッチに作動圧を供給する油圧経路と、第3直接制御ソレノイドバルブから第3クラッチに作動圧を供給する油圧経路上に、これら2つの油圧経路を同時に開放、遮断するように備えられたC1&C3フェイルセーフバルブと、
第4直接制御ソレノイドバルブから第4クラッチに作動圧を供給する油圧経路上に当該油圧経路を開放、遮断するように備えられたC4フェイルセーフバルブと、
第5直接制御ソレノイドバルブから第1ブレーキに作動圧を供給する油圧経路上に当該油圧経路を開放、遮断するように備えられたB1フェイルセーフバルブと、
からなることを特徴とする、請求項5に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記C2フェイルセーフバルブは、
バルブスプールの一側方向にD圧力が作用し、他側方向にスプリングの弾性力と共に、前記第1クラッチの作動圧と、前記第1ブレーキまたは前記第4クラッチの作動圧が作用するように形成され、前記第1クラッチの作動圧と、前記第1ブレーキまたは前記第4クラッチの作動圧が同時に供給される時、前記第2クラッチの作動圧が前記第2クラッチに供給されるのを遮断するように形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記C1&C3フェイルセーフバルブは、
バルブスプールの一側方向にスプリングの弾性力とD圧力が作用し、他側方向にオンオフソレノイドバルブからの圧力が作用するように形成され、前記オンオフソレノイドバルブからの圧力が作用すれば、前記第2直接制御ソレノイドバルブから第1クラッチに提供される作動圧と、前記第3直接制御ソレノイドバルブから第3クラッチに提供される作動圧をそれぞれ遮断し、前記第3クラッチにはR圧力を供給するように形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記C4フェイルセーフバルブは、
バルブスプールの一側方向にスプリングの弾性力とD圧力が作用し、他側方向に前記第3クラッチの作動圧または前記第2ブレーキの作動圧と、前記第4クラッチの作動圧が作用するように形成され、前記第3クラッチの作動圧または前記第2ブレーキの作動圧と、前記第4クラッチの作動圧が同時に作用すれば、前記第4直接制御ソレノイドバルブから前記第4クラッチに供給される作動圧を遮断するように形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記B1フェイルセーフバルブは、
バルブスプールの一側方向にスプリングの弾性力とD圧力が作用し、他側方向に前記第3クラッチの作動圧または前記第2ブレーキの作動圧と、前記第4クラッチの作動圧、前記第1ブレーキの作動圧が作用するように形成され、前記第3クラッチの作動圧または前記第2ブレーキの作動圧と、前記第4クラッチの作動圧、前記第1ブレーキの作動圧のうちの任意の2つが同時に作用すれば、前記第5直接制御ソレノイドバルブから前記第1ブレーキに供給される作動圧を遮断するように形成されていることを特徴とする、請求項6に記載の自動変速機油圧制御装置。 - 前記C1&C3フェイルセーフバルブから前記第1クラッチに前記第1クラッチの作動圧を供給する油圧経路と、前記第3クラッチに前記第3クラッチの作動圧を供給する油圧経路には、それぞれ、前記第1クラッチと前記第3クラッチに供給される作動圧を検知することができる第1圧力スイッチおよび第2圧力スイッチがさらに備えられることを特徴とする、請求項6に記載の自動変速機油圧制御装置。
- NレンジとDレンジ1速において共通に作動する第2ブレーキと、
NレンジとDレンジとの間のスタティック変速の間に作動状態の変化なしで前記第2ブレーキに持続的に油圧を供給するように設けられたスイッチバルブと、
ライン圧の供給を受け、Dレンジ1速において前記第2ブレーキと共に作動する第1クラッチに供給される油圧を直接制御するように設けられた第2直接制御ソレノイドバルブと、
前記第2直接制御ソレノイドバルブから前記第1クラッチに供給される圧力を検知するように設けられた第1圧力スイッチと、
NレンジやPレンジにおいて、前記第1クラッチに圧力が供給される異常状況が前記第1圧力スイッチによって検知されれば、前記第2直接制御ソレノイドバルブから前記第1クラッチに油圧を供給する油圧経路を遮断するように設けられたC1&C3フェイルセーフバルブと、
を含んで構成されていることを特徴とする自動変速機油圧制御装置。 - 前記スイッチバルブは、NレンジとRレンジとの間のスタティック変速の間にも作動状態の変化なしで前記第2ブレーキに持続的に油圧を提供するように設けられ、
ライン圧の供給を受け、Rレンジにおいて前記第2ブレーキと共に作動する第3クラッチに供給される油圧を直接制御するように設けられた第3直接制御ソレノイドバルブと、
前記第3直接制御ソレノイドバルブから前記第3クラッチに供給される圧力を検知するように設けられた第2圧力スイッチと、
をさらに含んで構成され、
前記C1&C3フェイルセーフバルブは、NレンジやPレンジにおいて、前記第3クラッチに圧力が供給される異常状況が前記第2圧力スイッチによって検知されれば、前記第3直接制御ソレノイドバルブから前記第3クラッチに油圧を供給する流路を遮断するようになっていることを特徴とする、請求項12に記載の自動変速機油圧制御装置。
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