JP2007046746A - 車両用7速自動変速機の油圧制御システム - Google Patents

車両用7速自動変速機の油圧制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】精密で効果的な制御を可能とする高性能車両用7速自動変速機の油圧制御システムを提供する。
【解決手段】前進第1、2、3、4、5速で第1比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を第1クラッチに供給する第1クラッチ制御部と;前進4、5、6、7速及びL及びRレンジで第2比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を第1ブレーキまたは第3クラッチに選択的に供給する第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部と;前進3、5、6速及び後進変速段で第3比例制御ソレノイドバルブの制御によってライン圧を第2クラッチに供給する第2クラッチ制御部と;前進2、7速で第4比例制御ソレノイドバルブの制御によって第2ブレーキに前進圧を供給する第2ブレーキ制御部と;前進5速を除く全ての変速段で第5比例制御ソレノイドバルブの制御によって第4クラッチに前進圧を供給する第4クラッチ制御部と;を含むことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は車両用7速自動変速機の油圧制御システムに関し、より詳しくは、走行中故障が発生した時にフェイルセイフモードを2元化して急激な変速を防止し、より精密な制御が行われるようにして、変速衝撃の最少化はもちろん、燃費を向上させることによって、全体的な変速性能を向上させることができるようにした、車両用7速自動変速機の油圧制御システムに関する。
車両用自動変速機は、トルクコンバーターと、このトルクコンバーターに連結されている多段変速ギヤメカニズムであるパワートレインとを有し、車両の走行状態によって前記パワートレインの作動要素のうちのいずれか一つの作動要素を選択的に作動させるための油圧制御システムを有する。
このような自動変速機は、少なくとも2つ以上の単純遊星ギヤセットを組み合わせて要求される変速段を実現することができる複合遊星ギヤセット及び複数の摩擦部材からなるパワートレインと、運転条件によって前記パワートレインの摩擦部材を選択的に作動することができるようにする油圧制御システムとを含んで構成される。
そして、前記パワートレイン及び油圧制御システムは、各自動車生産メーカーによって形式を異にしながら開発されて適用されており、現在は4速自動変速機が主流をなしているが、燃費を向上させ、エンジン駆動力の効率的な利用によって動力性能を向上させるために、最近は5及び6速自動変速機まで実現されている。
しかし、最近は6速自動変速機に満足することができず、排気ガス規制によって、燃費が向上して高性能化した乗用車の需要が増加し、自動変速機の多段化が要求されているという外的状況に相応するために、7速自動変速機が開発されている。
特開2005−042790号公報 特開2004−168295号公報
本発明は、6個の摩擦部材を有する7速自動変速機において、パワートレインに適用されて故障が発生した時にフェイルセイフモードを二元化して急激な変速が行われないようにし、より精密で効果的な制御が行われて、変速衝撃が最少化でき、運転性及び燃費向上により自動変速機の全体的な性能を向上させることができる車両用7速自動変速機の油圧制御システムを提供することにその目的がある。
本発明は、前進第1、2、3、4、5速で第1比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を制御して第1クラッチに供給すると同時に、前進4、5、6、7速で第1比例制御ソレノイドバルブの通電オフ時に第1クラッチに供給される油圧を遮断するように構成される第1クラッチ制御部と;前進4、5、6、7速及びL及びRレンジで第2比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を制御して第1ブレーキまたは第3クラッチに選択的に供給し、前進4、5、6、7速で第3クラッチへの流路を制御するスプールバルブを制御するオン/オフソレノイドバルブの故障によってオフ時に第3クラッチの流路が遮断されないように構成される第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部と;前進3、5、6速及び後進変速段で第3比例制御ソレノイドバルブの制御によってライン圧を第2クラッチに供給するように構成される第2クラッチ制御部と;前進2、7速で第4比例制御ソレノイドバルブの制御によって第2ブレーキに前進圧を供給すると同時に、前進2速より前進7速で第2ブレーキの作動圧が大きく維持されるように構成される第2ブレーキ制御部と;前進1、2、3、4、6、7速及び後進変速段で第5比例制御ソレノイドバルブの制御によって第4クラッチに作動圧を供給するように構成される第4クラッチ制御部と;を含んで構成されることを特徴とする。
第1、2、3、5比例制御ソレノイドバルブは、通電オフ時に最大の制御圧を供給するデューティ制御バルブからなり、第4比例制御ソレノイドバルブは、通電オフ時に制御圧の供給を中断するデューティ制御バルブからなることを特徴とする。
第1クラッチ制御部は、第1比例制御ソレノイドバルブによって制御される第1クラッチ用スイッチバルブ及び第1クラッチ用圧力制御バルブと;マニュアルバルブから供給される前進圧の流路を切換えて前記第1クラッチ用圧力制御バルブを通じて第1クラッチに供給される作動圧を制御する第1スイッチバルブと;
を含んで構成されることを特徴とする。
第1クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
前記第1クラッチ用スイッチバルブのバルブボディーは、第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;第1クラッチに供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を選択的に第1クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;を含み、前記第1クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドには、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材が配置されることを特徴とする。
第1クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第1クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、第1クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;第1スイッチバルブから供給される第1クラッチの作動圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給された油圧を選択的に第1クラッチに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧をリターンさせる第5ポートと;を含み、前記第1クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第3ポートを開閉する第1ランドと;前記第1ランドと共に前記第3、4ポートを連通させたり前記第4、5ポートを連通させる第2ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第1スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第1スイッチバルブのバルブボディーは、前進圧の供給を受ける第1ポートと;ライン圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;前記第1ポートから供給を受けた油圧を前記第1クラッチ用圧力制御バルブに供給する第3ポートと;第2クラッチ及びブレーキの作動圧を制御圧として供給を受ける第4ポートと;第4クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第5ポートと;第3クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第6ポートと;前記第3ポートに供給された油圧を排出する第7ポートと;を含み、第1スイッチバルブのバルブスプールは、前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと、前記第1ランドと共に第3ポートを選択的に第1ポート及び第6ポートに連結し、第5ポートに供給される油圧で作動する第2ランドと;前記第5ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;前記第4ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;
を含んで構成され、前記第4ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
前記第1スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1スイッチバルブの第1ポートに制御圧が供給される状態では、第4、5、6ポートの全てに制御圧が供給される時に第1ポート側に移動するように構成されることを特徴とする。
また、第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部は、第2比例制御ソレノイドバルブによって制御される第3クラッチ用スイッチバルブ及び第3クラッチ用圧力制御バルブと;ライン圧及びオン/オフソレノイドバルブによって制御されながら前記第3クラッチ用圧力制御バルブから供給される油圧の流路を切換えるコントロールバルブと;オン/オフソレノイドバルブによって制御されながら前記コントロールバルブから供給される油圧を第3クラッチに供給する第2スイッチバルブと;を含んで構成されることを特徴とする。
第3クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第3クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;第1ブレーキまたは第3クラッチに供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
前記第3ポートに供給される油圧を選択的に第3クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;を含み、前記第3クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第3クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第3クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、第2比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第3クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧をコントロールスイッチバルブ及び第3クラッチ用スイッチバルブに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧をリターンさせる第5ポートと;を含み、前記第3クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第3ポートを開閉する第1ランドと;前記第1ランドと共に前記第3、4ポートを連通させたり前記第4、5ポートを連通させる第2ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;
を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
前記コントロールバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記コントロールバルブのバルブボディーは、ライン圧の供給を受ける第1ポートと;第2オン/オフソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;前記第3クラッチ用圧力制御バルブから油圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を第1ブレーキの作動圧として供給する第4ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を第2スイッチバルブに供給する第5ポートと;前記第5ポートに供給された油圧を排出する第6ポートと;第3クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第7ポートと;を含み、前記コントロールバルブのバルブスプールは、前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;前記第4ポートを選択的に排出ポートに連結する第2ランドと;前記第3ポートを選択的に第4ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;第1ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第5ポートを開閉する第4ランドと;前記第7ポートに供給される制御圧で作動する第5ランドと;を含んで構成されることを特徴とする。
第2スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2スイッチバルブのバルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートに供給された制御圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブに供給する第2ポートと;前記コントロールバルブから第3クラッチの作動圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給された油圧を第3クラッチに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;前記第4ポートから分岐され、バルブスプールそのものの制御圧として供給するようにする第6、7ポートと;第1オン/オフソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第8ポートと;を含み、前記第2スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートを選択的に開放する第1ランドと;前記第1ランドと共に選択的に第1、2ポートを連通させる第2ランドと;前記第2ランドと共に選択的に第3、4ポートを連通させる第3ランドと;前記第8ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;を含んで構成され、前記第3ランド及び第4ランドは分離型からなり、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第3ランド及び第4ランドの分離境界地点は、バルブスプールが右側に移動する時には第6ポート、左側に移動する時には第7ポートの位置にあるように形成することを特徴とする。
第2クラッチ制御部は、第2クラッチに油圧を供給することができるように、第3比例制御ソレノイドバルブによって制御される第2クラッチ用スイッチバルブ及び第2クラッチ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする。
第2クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2クラッチ用スイッチバルブのバルブボディーは、第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;第2クラッチ用圧力制御バルブから供給される第2クラッチの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第2クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;を含み、前記第2クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第2クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記第2クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、第3比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第2クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;ライン圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を第2クラッチに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;を含み、前記第2クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;を含んで構成され、前記第3ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第2ブレーキ制御部は、第2ブレーキに油圧を供給することができるように、第4比例制御ソレノイドバルブによって制御される第2ブレーキ用スイッチバルブ及び第2ブレーキ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする。
第2ブレーキ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記バルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;第2ブレーキ用圧力制御バルブから供給される第2ブレーキの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;を含み、前記バルブスプールは、前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
第2ブレーキ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記バルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第2ブレーキ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;ライン圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を第2ブレーキに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;前記第2スイッチバルブの第2ポートと連通する第6ポートと;を含み、前記バルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;を含んで構成され、前記第4ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
前記第2クラッチ及び第2ブレーキに供給される油圧の一部を第1スイッチバルブで使用するために、前記第1スイッチバルブは、前記第2クラッチ及び第2ブレーキの上流側に第2シャトルバルブを介在して連結されることを特徴とする。
第4クラッチ制御部は、第4クラッチに油圧を供給することができるように、
第5比例制御ソレノイドバルブによって制御される第4クラッチ用スイッチバルブ及び第4クラッチ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする。
第4クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記バルブボディーは、第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;第4クラッチ用圧力制御バルブから供給される第4クラッチの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第4クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;を含み、前記バルブスプールは、前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;を含んで構成され、前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾発力を有する弾性部材が配置されることを特徴とする。
第4クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、前記バルブボディーは、第5比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;前記第4クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;ライン圧の供給を受ける第3ポートと;前記第3ポートに供給される油圧を第4クラッチに供給する第4ポートと;前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;を含み、前記バルブスプールは、前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;を含んで構成され、前記第3ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする。
本発明の実施形態による油圧制御システムは、6個の摩擦部材を有する7速自動変速機のパワートレインに適用されて、故障が発生した時にフェイルセイフモードを二元化して急激な変速が行われないようにすることができる。
そして、各摩擦要素に対する油圧制御バルブ及びスイッチバルブを適用し、特に第2ブレーキに対して低速段及び高速段に対する制御圧区間を変更することができるようにすることによって、より精密で効果的な制御が行われ、変速衝撃の最少化及び運転性の向上はもちろん、燃費を向上させることができる。
また、第1ブレーキ及び第3クラッチを一つの圧力制御バルブで制御するようにすることによって、その構成を簡単にしながら自動変速機の全体的な性能を向上させることができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を、添付した図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態の油圧制御システムを適用することができる7速パワートレインの一例を示した図面である。このような7速パワートレインは、一つのダブルピニオン遊星ギヤセットからなる第1遊星ギヤセットPG1と、ラビニュータイプ複合遊星ギヤセットからなる第2遊星ギヤセットPG2と、4つのクラッチC1、C2、C3、C4と、2つのブレーキB1、B2との組み合わせからなる。
第1遊星ギヤセットPG1のサンギヤ2は、変速機ハウジング(H)に固定的に連結されて常に反力要素として作用し、遊星キャリア4は、入力軸6と直接的に連結されて常に入力要素として作用する。
そして、第1遊星ギヤセットPG1の環ギヤ8は、常に第1遊星ギヤセットPG1の出力要素として作用し、また、第4クラッチC4を経由した後に分岐されて、一側の分岐部は第1クラッチC1を通じて第2遊星ギヤセットPG2の第1サンギヤ10に連結され、他側の分岐部は第2クラッチC2を通じて第2遊星ギヤセットPG2の第2サンギヤ12に連結される。
また、第2遊星ギヤセットPG2の遊星キャリア14は、第3クラッチC3を通じて入力軸6に連結されると同時に、第1ブレーキB1を介在して変速機ハウジング(H)に可変的に連結されて、第1ブレーキB1と並列に、変速機ハウジング(H)と遊星キャリア14との間にはワンウェイクラッチ(F)が配置される。
第2クラッチC2と第2遊星ギヤセットPG2の第2サンギヤ12との間は、第2ブレーキB2を介在して変速機ハウジング(H)に連結され、第2遊星ギヤセットPG2の環ギヤ16は、出力ギヤ18に連結されて常に出力要素として作動する。
前記のように構成されるパワートレインでは、図2のように、第1速では第1クラッチC1及び第4クラッチC4、第2速では第1、4クラッチC1、C4及び第2ブレーキB2、第3速では第1、2、4クラッチC1、C2、C4、第4速では第1、3、4クラッチC1、C3、C4、第5速では第1、2、3クラッチC1、C2、C3、第6速では第2、3、4クラッチC2、C3、C4、第7速では第3、4クラッチC3、C4及び第2ブレーキB2、後進変速段では第2、4クラッチC2、C4及び第1ブレーキB1が作動しながら変速が行われる。
図2のように摩擦要素が作動しながら変速が行われる過程は、当業者であれば容易に解釈することができる内容であるので、詳細な説明は省略する。
前記のように構成されて作動するパワートレインを運用するための油圧制御システムの構成を見てみると、図3のように、本発明の実施形態による油圧制御システムは、ライン圧制御部(A)、発進制御部(B)、減圧制御部(C)、マニュアル変速制御部(D)、第1クラッチ制御部(E)、第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部(F)、第2クラッチ制御部(G)、第2ブレーキ制御部(H)、第4クラッチ制御部(I)を含んで構成され、パワートレインに適用される各々の摩擦部材C1、C2、C3、C4、B1、B2への油圧の供給及び解除を制御する。
前記で、ライン圧制御部(A)、発進制御部(B)、そして減圧制御部(C)は公知の構成である。本発明の実施形態では、ライン圧制御部(A)は、ラインレギュレーターバルブ32、及びこれを制御する比例制御ソレノイドバルブDS1からなる。これは、オイルポンプ30から供給される油圧を一定に維持するだけでなく、運転条件によってライン圧を変化させるように構成されたものである。したがって、燃費の向上を図ることができる。
そして、発進制御部(B)は、トルクコンバーター制御バルブ34、ダンパークラッチコントロールバルブ36、及び比例制御ソレノイドバルブDS2からなる。トルクコンバーター制御バルブ34は、加速時のトルクコンバーターTCのトルク増配効果を利用して、ダンパークラッチの制御のためにライン圧を減圧させ、高速時の燃費の向上を計る。ダンパークラッチコントロールバルブ36は、ダンパークラッチの結合及び解除を制御する。比例制御ソレノイドバルブDS2は、トランスミッション制御ユニットTCUからの電気的な信号によって、ダンパークラッチコントロールバルブ36を制御する。
減圧制御部(C)は、リデューシングバルブ38からなる。このような減圧制御部(C)は、オイルポンプ30から供給される油圧を減圧してソレノイドバルブDS1、DS2の制御圧として供給すると同時に、後述する各々のクラッチ及びブレーキ制御部の制御圧として供給する。
マニュアル変速制御部(D)は、マニュアル変速によって流路を切換えるマニュアルバルブ40からなる。
第1クラッチ制御部(E)は、第1比例制御ソレノイドバルブDS1によって制御される第1クラッチ用スイッチバルブ50及び第1クラッチ用圧力制御バルブ52と、ライン圧及び第2クラッチC2及び第2ブレーキB2圧が制御圧として供給されながら第1クラッチC1の作動圧を制御する第1スイッチバルブ54とを含んで構成される。
第1ブレーキB1及び第3クラッチC3制御部(F)は、第2比例制御ソレノイドバルブDS2によって制御される第3クラッチ用スイッチバルブ56及び第3クラッチ用圧力制御バルブ58と、第3クラッチ用圧力制御バルブ58から供給され油圧の流路を切換えるコントロールバルブ60と、コントロールバルブ60から供給される油圧を第3クラッチC3に供給する第2スイッチバルブ62と、第2スイッチバルブ62及びコントロールバルブ60を制御する第1、2オン/オフソレノイドバルブSS1、SS2とを含んで構成される。
第2クラッチ制御部(G)は、第3比例制御ソレノイドバルブDS3によって制御される第2クラッチ用スイッチバルブ64及び第2クラッチ用圧力制御バルブ66を含んで構成される。
第2ブレーキ制御部(H)は、第4比例制御ソレノイドバルブDS4によって制御される第2ブレーキ用スイッチバルブ68及び第2ブレーキ用圧力制御バルブ70を含んで構成される。
第4クラッチ制御部(I)は、第5比例制御ソレノイドバルブDS5によって制御される第4クラッチ用スイッチバルブ72及び第4クラッチ用圧力制御バルブ74を含んで構成される。
前記のような油圧制御システムの構成をより具体的に見てみると、マニュアルバルブ40は、図3のように、レギュレーターバルブ32と連結されているライン圧管路80から供給される油圧をレンジ変換によって後進圧管路82及び前進圧管路84に供給するように構成されている。
後進圧管路82は、レギュレーターバルブ32に連結されてRレンジでライン圧を制御すると同時に、第1ブレーキB1に後進圧を供給することができるように第1ブレーキB1に連結されている。
前進圧管路84は、各々の摩擦部材の制御部に作動圧を供給することができるように構成されている。
図4は第1クラッチ制御部(E)の詳細図である。
第1クラッチ用スイッチバルブ50は、バルブボディー及びバルブスプールを含む。
第1クラッチ用スイッチバルブ50のバルブボディーは、第1比例制御ソレノイドバルブDS1の制御圧の供給を受ける第1ポート90と、第1ポート90の反対側でリデューシングバルブ38の減圧を制御圧として供給を受ける第2ポート92と、第1クラッチC1に供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポート94と、第3ポート94に供給される油圧を選択的に第1クラッチ用圧力制御バルブ52の制御圧として供給する第4ポート96とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート90の制御圧で作動する第1ランド98と、第2ポート92に供給される制御圧で作動しながら第1ランド98と共に選択的に第3ポート94及び第4ポート96を連通させる第2ランド100とを含んで構成される。
第1ランド98には、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材102が配置される。
これにより、第2ポート92に供給される減圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して第3、4ポート94、96を開放する。この時、第1ポート90に第1比例制御ソレノイドバルブDS1のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート94及び第4ポート96の閉鎖断面積を調整しながら第1クラッチ用圧力制御バルブ52に供給される制御圧を制御するようになる。
第1クラッチ用圧力制御バルブ52は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第1クラッチ用スイッチバルブ50から制御圧の供給を受ける第1ポート110と、第1比例制御ソレノイドバルブDS1から制御圧の供給を受ける第2ポート112と、第1スイッチバルブ54から供給される第1クラッチの作動圧の供給を受ける第3ポート114と、第3ポート114に供給された油圧を選択的に第1クラッチC1に供給する第4ポート116と、第4ポート116に供給された油圧をリターンさせる第5ポート118とを含んで構成される。
そして、バルブスプールは、第1ポート110に供給される制御圧で作動しながら選択的に第3ポート114を開閉する第1ランド120と、第1ランド120と共に第3、4ポート114、116を連通させたり第4、5ポート116、118を連通させる第2ランド122と、第2ポート112に供給される制御圧で作動する第3ランド124とを含んで構成される。
第1ランド120とバルブボディーとの間には、弾性部材126が配置される。
これにより、第1ポート110に制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第3ポート114を閉鎖すると同時に、第4、5ポート116、118を連通させる。この時、第2ポート112に第1比例制御ソレノイドバルブDS1のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート114及び第4ポート116を連通させるようになる。
第1スイッチバルブ54は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、前進圧を制御圧として供給を受ける第1ポート130と、ライン圧の供給を受ける第2ポート132と、第2ポート132から供給を受けた油圧を第1クラッチ用圧力制御バルブ52に供給する第3ポート134と、第2クラッチC2及び第2ブレーキB2の作動圧を制御圧として供給を受ける第4ポート136と、第4クラッチC4の作動圧を制御圧として供給を受ける第5ポート138と、第3クラッチC3の作動圧を制御圧として供給を受ける第6ポート140と、第3ポート134に供給された油圧を排出する第7ポート142とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート130に供給される制御圧で作動する第1ランド144と、第1ランド144と共に第3ポート134を選択的に第1ポート130及び第6ポート142に連結し、第6ポート140に供給される制御圧で作動する第2ランド146と、第5ポート138に供給される制御圧で作動する第3ランド148と、第4ポート136に供給される制御圧で作動する第4ランド150とを含んで構成される。
第4ランド150とバルブボディーとの間には、弾性部材152が配置される。
前記のように第1スイッチバルブ54を構成する際には、第1ポート130に制御圧が供給される状態では、第4、5、6ポート136、138、140の全てに制御圧が供給されない限り、バルブスプールが第1ポート130側に移動しないように構成される。
図5は第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部(F)の詳細図である。
第3クラッチ用スイッチバルブ56は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第2比例制御ソレノイドバルブDS2の制御圧の供給を受ける第1ポート160と、第1ポート160の反対側でリデューシングバルブ38の減圧を制御圧として供給を受ける第2ポート162と、第1ブレーキB1または第3クラッチC3に供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポート164と、第3ポート164に供給される油圧を選択的に第3クラッチ用圧力制御バルブ58の制御圧として供給する第4ポート166とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート160の制御圧で作動する第1ランド168と、第2ポート162に供給される制御圧で作動しながら第1ランド168と共に選択的に第3ポート164及び第4ポート166を連通させる第2ランド170とを含んで構成される。
第1ランド168には、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材172が配置される。
これにより、第2ポート162に供給される減圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して第3、4ポート164、166を連通させる。この時、第1ポート160に第2比例制御ソレノイドバルブDS2のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート164及び第4ポート166の連通断面積を調整しながら第3クラッチ用圧力制御バルブ58に供給される制御圧を制御する。
また、第3クラッチ用圧力制御バルブ58は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
バルブボディーは、第2比例制御ソレノイドバルブDS2から制御圧の供給を受ける第1ポート180と、第3クラッチ用スイッチバルブ56から制御圧の供給を受ける第2ポート182と、マニュアルバルブ40から前進圧の供給を受ける第3ポート184と、第3ポート184に供給される油圧をコントロールバルブ60及び第3クラッチ用スイッチバルブ56に供給する第4ポート186と、第4ポート186に供給された油圧をリターンさせる第5ポート188とを含んで構成される。
そして、バルブスプールは、第2ポート182に供給される制御圧で作動しながら選択的に第3ポート184を開閉する第1ランド190と、第1ランド190と共に第3、4ポート184、186を連通させたり第4、5ポート186、188を連通させる第2ランド192と、第2ポート182に供給される制御圧で作動する第3ランド194とを含んで構成される。
第1ランド190とバルブボディーとの間には、弾性部材196が配置される。
これにより、第2ポート182に制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第3ポート184を閉鎖すると同時に、第4、5ポート186、188を連通させる。この時、第1ポート180に第2比例制御ソレノイドバルブDS2のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート184及び第4ポート186を連通させる。
そして、コントロールバルブ60は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
バルブボディーは、ライン圧の供給を受ける第1ポート200と、第2オン/オフソレノイドバルブSS2から制御圧の供給を受ける第2ポート202と、第3クラッチ用圧力制御バルブ58から油圧の供給を受ける第3ポート204と、第3ポート204に供給される油圧を第1ブレーキB1の作動圧として供給する第4ポート206と、第3ポート204に供給される油圧を第2スイッチバルブ62に供給する第5ポート208と、第5ポート208に供給された油圧を排出する第6ポート210と、第3クラッチC3の作動圧を制御圧として供給を受ける第7ポート212とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第2ポート202に供給される制御圧で作動する第1ランド214と、第4ポート206を選択的に排出ポート(EX)に連結する第2ランド216と、第3ポート204を選択的に第4ポート206及び第5ポート208に連結する第3ランド218と、第1ポート200に供給される制御圧で作動しながら選択的に第5ポート208を開閉する第4ランド220と、第7ポート212に供給される制御圧で作動する第5ランド222とを含んで構成される。
これにより、第2ポート202に油圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第3ポート204及び第4ポート206を連通させ、第2ポート202に制御圧が供給されなければ、第1ポート200に供給される油圧によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート204を第5ポート208と接続させる。
また、前記第1ブレーキB1は、エンジンブレーキが作動するLレンジでは前進圧の供給を受け、後進レンジでは後進圧の供給を受けるようにするために、第1ブレーキB1の上流側に第1シャトルバルブSV1が配置される。
そして、第2スイッチバルブ62は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブDS4から制御圧の供給を受ける第1ポート230と、第1ポート230に供給された制御圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブ70に供給する第2ポート232と、コントロールバルブ60から第3クラッチC3の作動圧の供給を受ける第3ポート234と、第3ポート234に供給された油圧を第3クラッチC3に供給する第4ポート236と、第4ポート236に供給された油圧を排出する第5ポート238と、第4ポート236から分岐され、バルブスプールそのものの制御圧として供給するようにする第6、7ポート240、242と、第1オン/オフソレノイドバルブSS1から制御圧の供給を受ける第8ポート244とを含んで構成される。
バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート230を選択的に開放する第1ランド246と、第1ランド246と共に選択的に第1、2ポート230、232を連通させる第2ランド248と、第2ランド248と共に選択的に第3、4ポート234、236を連通させる第3ランド250と、第8ポート244に供給される制御圧で作動する第4ランド252とを含んで構成される。
第3ランド248及び第4ランド252は分離型からなり、第1ランド246とバルブボディーとの間には、弾性部材254が配置される。
前記で、バルブスプールの第3ランド250及び第4ランド252の分離境界地点は、バルブスプールが右側に移動する時には第6ポート240、左側に移動する時には第7ポート242の位置にあるように形成する。
これは、第3クラッチC3に作動圧が供給される状態で、第1オン/オフソレノイドバルブSS1が故障しても、バルブスプールが常に右側に移動した状態を維持するためである。
これにより、第1オン/オフソレノイドバルブSS1から制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第3ポート234に供給される油圧を第4ポート236を通じて第3クラッチC3に供給する。
そして、このような構成によって、前進7速では、第4比例制御ソレノイドバルブDS4の制御圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブ70に供給し、バルブスプールが図面の右側に移動するようにして、低速段及び高速段で第2ブレーキB2の制御ルートが異なるようにして、精密な制御が行われる。
図6は第2クラッチ制御部(G)の詳細図である。
第2クラッチ用スイッチバルブ64は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記のバルブボディーは、第3比例制御ソレノイドバルブDS3の制御圧の供給を受ける第1ポート260と、第1ポート260の反対側でリデューシングバルブ38の減圧を制御圧として供給を受ける第2ポート262と、第2クラッチ用圧力制御バルブ66から供給される第2クラッチC2の作動圧の一部の供給を受ける第3ポート264と、選択的に第3ポート264に供給された油圧を第2クラッチ用圧力制御バルブ66の制御圧として供給する第4ポート266とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート260の制御圧で作動する第1ランド268と、第2ポート262に供給される制御圧で作動しながら第1ランド268と共に選択的に第3ポート264及び第4ポート266を連通させる第2ランド270とを含んで構成される。
第1ランド268には、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材272が配置される。
これにより、デューティ制御が行われない場合には、第2ポート262に供給される制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して第3、4ポート264、266を連通させ、第1ポート260に第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート264を閉鎖する。
そして、第2クラッチ用圧力制御バルブ66は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第3比例制御ソレノイドバルブDS3から制御圧の供給を受ける第1ポート280と、第2クラッチ用スイッチバルブ64から制御圧の供給を受ける第2ポート282と、ライン圧の供給を受ける第3ポート284と、第3ポート284に供給される油圧を第2クラッチC2に供給する第4ポート286と、第4ポート286に供給された油圧を排出する第5ポート288とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート280に供給される制御圧で作動する第1ランド290と、第5ポート288を選択的に開閉する第2ランド292と、第2ランド292と共に第4ポート286を選択的に第3ポート284及び第5ポート288に連結する第3ランド294とを含む。
第3ランド294とバルブボディーとの間には、弾性部材296が配置される。
これにより、第1ポート280を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート284及び第4ポート286を連結して第2クラッチC2に作動圧を供給する。反対に、第1ポート280の制御圧が排出されて第2ポート282を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第4ポート286及び第5ポート288を連結して油圧の排出が行われる。
図7は第2ブレーキ制御部Hの詳細図である。
第2ブレーキ用スイッチバルブ68は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブDS4の制御圧の供給を受ける第1ポート300と、第1ポート300の反対側でリデューシングバルブ38の減圧を制御圧として供給を受ける第2ポート302と、第2ブレーキ用圧力制御バルブ70から供給される第2ブレーキB2の作動圧の一部の供給を受ける第3ポート304と、選択的に第3ポート304に供給された油圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の制御圧として供給する第4ポート306とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート300の制御圧で作動する第1ランド308と、第2ポート302に供給される制御圧で作動しながら第1ランド308と共に選択的に第3ポート304及び第4ポート306を連通させる第2ランド310とを含んで構成される。
第1ランド308には、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材312が配置される。
これにより、デューティ制御が行われない場合には、第2ポート302に供給される制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して第3、4ポート304、306を連通させる。第1ポート300に第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート304を閉鎖する。
そして、第2ブレーキ用圧力制御バルブ70は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第4比例制御ソレノイドバルブDS4から制御圧の供給を受ける第1ポート320と、第2ブレーキ用スイッチバルブ68から制御圧の供給を受ける第2ポート322と、ライン圧の供給を受ける第3ポート324と、第3ポート324に供給される油圧を第2ブレーキB2に供給する第4ポート326と、第4ポート326に供給された油圧を排出する第5ポート328と、第2スイッチバルブ62の第2ポート232と連通する第6ポート330とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート320に供給される制御圧で作動する第1ランド332と、第5ポート328を選択的に開閉する第2ランド334と、第2ランド334と共に第4ポート326を選択的に第3ポート324及び第5ポート328に連結する第3ランド336と、第2ポート322に供給される制御圧で作動する第4ランド338とを含む。
第4ランド338とバルブボディーとの間には、弾性部材340が配置される。
これにより、第1ポート320を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート324及び第4ポート326を連通させて第2ブレーキB2に作動圧を供給する。反対に、第1ポート320の制御圧が排出されて第2ポート302を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第4ポート326及び第5ポート328を連結して油圧の排出が行われる。
そして、第2クラッチC2及び第2ブレーキB2に供給される油圧の一部を第1スイッチバルブ54で使用するために、第1スイッチバルブ54は両摩擦部材C2、B2の上流側に第2シャトルバルブSV2を介在して連結される。
図8は第4クラッチ制御部(I)の詳細図である。
第4クラッチ用スイッチバルブ72は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第5比例制御ソレノイドバルブDS5の制御圧の供給を受ける第1ポート350と、第1ポート350の反対側でリデューシングバルブ38の減圧を制御圧として供給を受ける第2ポート352と、第4クラッチ用圧力制御バルブ74から供給される第4クラッチC4の作動圧の一部の供給を受ける第3ポート354と、選択的に第3ポート354に供給された油圧を第4クラッチ用圧力制御バルブ74の制御圧として供給する第4ポート356とを含んで構成される。
そして、前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート350の制御圧で作動する第1ランド358と、第2ポート352に供給される制御圧で作動しながら第1ランド358と共に選択的に第3ポート354及び第4ポート356を連通させる第2ランド360とを含んで構成される。
第1ランド358には、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材362が配置される。
これにより、デューティ制御が行われない場合には、第2ポート352に供給される制御圧によってバルブスプールが図面の右側に移動して第3、4ポート354、356を連通させる。第1ポート350に第5比例制御ソレノイドバルブDS5のデューティ制御圧が作用すれば、デューティ圧の程度によってバルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート354を閉鎖する。
そして、第4クラッチ用圧力制御バルブ74は、バルブボディー及びこれに内蔵されるバルブスプールを含む。
前記バルブボディーは、第5比例制御ソレノイドバルブDS5から制御圧の供給を受ける第1ポート370と、第4クラッチ用スイッチバルブ72から制御圧の供給を受ける第2ポート372と、ライン圧の供給を受ける第3ポート374と、第3ポート374に供給される油圧を第4クラッチC4に供給する第4ポート376と、第4ポート376に供給された油圧を排出する第5ポート378とを含んで構成される。
前記バルブボディーに内蔵されるバルブスプールは、第1ポート370に供給される制御圧で作動する第1ランド380と、第5ポート378を選択的に開閉する第2ランド382と、第2ランド382と共に第4ポート376を選択的に第3ポート374及び第5ポート378に連結する第3ランド384とを含む。
第3ランド384とバルブボディーとの間には、弾性部材386が配置される。
これにより、第1ポート370を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の左側に移動して第3ポート374及び第4ポート376を連結して第4クラッチC4に作動圧を供給する。反対に、第1ポート370の制御圧が排出されて第2ポート372を通じて制御圧が供給されれば、バルブスプールが図面の右側に移動して第4ポート376及び第5ポート378を連結して油圧の排出が行われるようにして、第4クラッチC4に供給される油圧の一部は第1スイッチバルブ54の制御圧として供給される。
また、本発明の実施形態では、前進圧管路84上にはアキュムレーターAC1を配置して前進圧の安定化を図り、後進圧管路上にもアキュムレーターAC2を配置して一定の圧力を維持しながら排出が行われるようにし、第1、2、3、4クラッチC1、C2、C3、C4及び第2ブレーキB2の管路上にも各々アキュムレーターを配置した(図3参照)。
そして、本発明の実施形態の摩擦部材の制御部に適用される第1、2、3、4、5比例制御ソレノイドバルブDS1、DS2、DS3、DS4、DS5について、第1、2、3、5比例制御ソレノイドバルブDS1、DS2、DS3、DS5は通電オフの状態で制御圧が最大になるようにし、第4比例制御ソレノイドバルブDS4は通電オフの状態で制御圧が最低になるようにしている。
このように構成される本発明の実施形態の油圧制御システムにおいて、各変速段で、第1、2オン/オフソレノイドバルブ及び比例制御ソレノイドバルブは、下記の表1のように作動する。
Figure 2007046746
以下、このような油圧制御システムの各変速段別の作動状態をより詳細に説明する。
エンジンが始動してオイルポンプから油圧が供給されれば、ライン圧は連結された管路を通じて第1、2オン/オフソレノイドバルブSS1、SS2、マニュアルバルブ40、第1スイッチバルブ54、第3、4クラッチ用圧力制御バルブ66、74、コントロールバルブ60に供給される。そして、この場合、リデューシングバルブ38の制御圧は、各々の比例制御ソレノイドバルブDS1、DS2、DS3、DS4、DS5、第1、2、3、4クラッチ用スイッチバルブ50、64、56、72、及び第2ブレーキ用スイッチバルブ68の制御圧として供給された状態を維持する。
このような状態で、運転者が出発のためにマニュアルバルブ40のDレンジに切換えれば、前進圧管路84を通じてDレンジ圧が第1スイッチバルブ54、第3クラッチ用圧力制御バルブ58、及び第2ブレーキ用圧力制御バルブ70に供給される。この時、第1スイッチバルブ54においては第1ポート130にライン圧が供給され、バルブスプールが図面の左側に移動して第2、3ポート132、134を連通させて、第2ポート132に供給された前進圧が第1クラッチ用圧力制御バルブ52の第3ポート114で待機状態となる。
その状態で、第1比例制御ソレノイドバルブDS1でデューティ制御を行いながら第1比例制御ソレノイドバルブDS1の制御圧が第1クラッチ用スイッチバルブ50の第1ポート90及び第1クラッチ用圧力制御バルブ52の第2ポート112に供給され、第1クラッチ用スイッチバルブ50バルブスプールが図面の左側に移動して第1クラッチ用スイッチバルブ50の第3ポート94が閉鎖されて、第1クラッチ用圧力制御バルブ52の第3、4ポート114、116が連通しながら前進圧が第1クラッチC1に供給される(図4参照)。
そして、第5比例制御ソレノイドバルブDS5の制御によってその制御圧が第4クラッチ用圧力制御バルブ74の第1ポート370に供給され、その制御圧によって図面の右側に移動していたバルブスプールが図面の左側に移動しながら徐々に第3ポート374及び第4ポート376を連通させることによって、第3ポート374で待機していた油圧が第4ポート376を通じて第4クラッチC4に供給される。
これと同時に、第5比例制御ソレノイドバルブDS5のデューティ圧が第4クラッチ用スイッチバルブ72の第1ポート350に供給され、その制御圧によって図面の右側に移動していたバルブスプールが図面の左側に移動する。
この時、バルブスプールの反対側に減圧が制御圧として作用しているので、バルブスプールの移動速度が遅くなりながら第4クラッチC4に供給された作動圧の一部が第3、4ポート354、356を通じて第4クラッチ用圧力制御バルブ74の第2ポート372に供給され、右側に移動しているバルブスプールの移動速度を遅らせて、第4クラッチC4に供給される油圧が徐々に増加しながら供給される。
そして、第4クラッチ用スイッチバルブ72のバルブスプールが完全に右側に移動すれば、第3ポート354が閉鎖されて第4クラッチ用圧力制御バルブ74の第2ポート372に供給された制御圧が排出されることによって、第4クラッチ用圧力制御バルブ74のバルブスプールが図面の左側に完全に移動して、正常な前進圧が第4クラッチC4に供給されながら第1、4クラッチC1、C4が作動する第1速への変速が完了する。
このような第1速の状態で、車速が増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第1速の状態で第4比例制御ソレノイドバルブDS4の制御を開始する(図7参照)。
そうすると、第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ圧が第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の第1ポート320に供給され、図面の右側に移動していたバルブスプールがその制御圧によって図面の左側に移動する。したがって、徐々に第3ポート324及び第4ポート326を連通させることによって、第3ポート324で待機していた油圧が第4ポート326を通じて第2ブレーキB2に供給される。
これと同時に、第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ圧が第2ブレーキ用スイッチバルブ68の第1ポート300に供給される。このような制御圧によって図面の右側に移動していたバルブスプールが図面の左側に移動するようになる。
この時、バルブスプールの反対側に減圧が制御圧として作用しているので、バルブスプールの移動速度が遅くなりながら第2ブレーキB2に供給された作動圧の一部が第3、4ポート304、306を通じて第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の第2ポート322に供給される。したがって、左側に移動しているバルブスプールの移動速度を遅らせて、第2ブレーキB2に供給される油圧が徐々に増加しながら供給される。
そして、第2ブレーキ用スイッチバルブ68のバルブスプールが完全に右側に移動すれば、第3ポート304が閉鎖されて第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の第2ポート322に供給された制御圧が排出されることによって、第2ブレーキ用圧力制御バルブ70のバルブスプールが図面の左側に完全に移動して、正常な前進圧が第2ブレーキB2に供給されながら第1、4クラッチC1、C4及び第2ブレーキB2が作動する第2速への変速が完了する。
すなわち、第2ブレーキ用スイッチバルブ68及び第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の補完的な作用によって、変速初期には第2ブレーキB2に供給される作動圧を低くし、変速末期には正常な作動圧が供給されることによって、制御の精密性を高めることができるのである。
このような第2速の状態で、車速がさらに増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ制御を中止して、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御を行う(以後、図6参照)。
これにより、第2ブレーキB2に供給された油圧は排出され、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御による制御圧が第2クラッチ用圧力制御バルブ66の第1ポート280に供給される。したがって、図面の右側に移動していたバルブスプールがその制御圧によって図面の左側に移動する。したがって、徐々に第3ポート284及び第4ポート286を連通させることによって、第3ポート284で待機していた油圧が第4ポート286を通じて第2クラッチC2に供給されるようにする。
これと同時に、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ圧が第2クラッチ用スイッチバルブ64の第1ポート260に供給される。このような制御圧によって図面の右側に移動していたバルブスプールが図面の左側に移動する。
この時、バルブスプールの反対側に減圧が制御圧として作用しているので、バルブスプールの移動速度が遅くなりながら第2クラッチC2に供給された作動圧の一部が第3、4ポート264、266を通じて第2クラッチ用圧力制御バルブ66の第2ポート282に供給される。したがって、左側に移動しているバルブスプールの移動速度を遅らせて、第2クラッチC2に供給される油圧が徐々に増加しながら供給される。
そして、第2クラッチ用スイッチバルブ64のバルブスプールが完全に右側に移動すれば、第3ポート264が閉鎖されて第2クラッチ用圧力制御バルブ66の第2ポート282に供給された制御圧が排出されることによって、第2クラッチ用圧力制御バルブ66のバルブスプールが図面の左側に完全に移動して、正常な前進圧が第2クラッチC2に供給されながら第1、2、4クラッチC1、C2、C4が作動する第3速への変速が完了する。
すなわち、第2クラッチ用スイッチバルブ64及び第2クラッチ用圧力制御バルブ66の補完的な作用によって、変速初期には第2クラッチC2に供給される作動圧を低くし、変速末期には正常な作動圧が供給されることによって、制御の精密性を高めることができる。
このような第3速の状態で、車速が増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御を中止して、第2比例制御ソレノイドバルブDS2のデューティ制御を行い、第1オン/オフソレノイドバルブSS1をオン制御する(以下、図5参照)。
そうすると、第2クラッチC2に供給された油圧は排出され、第2比例制御ソレノイドバルブDS2のデューティ制御によるデューティ圧が第3クラッチ用圧力制御バルブ58の第1ポート180に供給される。したがって、図面の右側に移動していたバルブスプールがその制御圧によって図面の左側に移動する。したがって、徐々に第3ポート184及び第4ポート186を連通させることによって、第3ポート184で待機していた油圧が第4ポート186を通じてコントロールバルブ60の第3ポート204に供給されるようにする。
これと同時に、第2比例制御ソレノイドバルブDS2のデューティ圧が第3クラッチ用スイッチバルブ56の第1ポート160に供給される。このような制御圧によって図面の右側に移動していたバルブスプールが図面の左側に移動する。
この時、バルブスプールの反対側に減圧が制御圧として作用しているので、バルブスプールの移動速度が遅くなりながら第3クラッチC3に供給された作動圧の一部が第3、4ポート164、166を通じて第3クラッチ用圧力制御バルブ58の第2ポート182に供給される。したがって、左側に移動しているバルブスプールの移動速度を遅らせて、第3クラッチC3に供給される油圧が徐々に増加しながら供給されるようにする。
そして、第3クラッチ用スイッチバルブ56のバルブスプールが完全に右側に移動すれば、第3ポート164が閉鎖されて第3クラッチ用圧力制御バルブ58の第2ポート182に供給された制御圧が排出されることによって、第3クラッチ用圧力制御バルブ58のバルブスプールが図面の左側に完全に移動して、正常な前進圧がコントロールバルブ60及び第2スイッチバルブ62を通じて第3クラッチC3に供給されながら第1、3、4クラッチC1、C3、C4が作動する第4速への変速が完了する。
前記油圧の供給過程で、コントロールバルブ60は、第1ポート200にライン圧が制御圧として供給され、バルブスプールが図面の左側に移動した状態を維持するようになる。したがって、第3ポート204に供給される油圧は、第5ポート208を通じて第2スイッチバルブ62の第3ポート234に供給される。
この時、この第2スイッチバルブ62では、弾性部材254の弾性力によってバルブスプールが図面の左側に移動した状態で、第1オン/オフソレノイドバルブSS1のオン制御によって第8ポート244に制御圧が供給され、バルブスプールが図面の右側に移動して第3ポート234及び第4ポート236が連通しながら第3クラッチC3に油圧が供給される。
そして、第3クラッチC3に供給される油圧の一部は、第1スイッチバルブ54の制御圧として供給され、このような変速過程で、第3クラッチ用スイッチバルブ56及び第3クラッチ用圧力制御バルブ58の補完的な作用によって、変速初期には第3クラッチC3に供給される作動圧を低くし、変速末期には正常な作動圧が供給されることによって、制御の精密性を高める。
このような第4速の状態で、車速が増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第5比例制御ソレノイドバルブDS5のデューティ制御を中止して、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御を行う。
そうすると、第1、3クラッチC1、C3の作動は維持された状態で、第4クラッチC4に供給された油圧は排出され、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御によって第2クラッチC2には第3速と同一な変速過程で作動圧が供給されることによって、第1、2、3クラッチC1、C2、C3が作動する第5速への変速が完了する。
このような第5速の状態で、車速が増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第1比例制御ソレノイドバルブDS1のデューティ制御を中止して、第5比例制御ソレノイドバルブDS5のデューティ制御を開始する(図8参照)。
そうすると、第5比例制御ソレノイドバルブDS5のデューティ制御によって第4クラッチC4には第1速と同一な変速過程で作動圧が供給されることによって、第2、3、4クラッチ、C2、C3、C4が作動する第6速への変速が完了する。
このような第6速の状態で、車速が増加すれば、トランスミッション制御ユニットでは、第3比例制御ソレノイドバルブDS3のデューティ制御を中止して、第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ制御を開始する(図7参照)。
そうすると、第4比例制御ソレノイドバルブDS4のデューティ制御で第2ブレーキB2には前記第2速と同一な変速過程で作動圧が供給され、第3、4クラッチC3、C4及び第2ブレーキB2が作動する第7速への変速が完了する。
そして、後進変速段では、マニュアルバルブ40の後進圧管路82を通じて後進圧が第1ブレーキB1に直接供給されると同時に、第3、5比例制御ソレノイドバルブDS3、DS5のデューティ制御が行われる。
すると、前記第1速及び第3速と同一の変速過程で第1ブレーキB1及び第2、4クラッチC2、C4に作動圧が供給されて後進変速が行われる。
前記のように前進7速及び後進1速の変速が行われる過程で、本発明の実施形態の油圧制御システムにおいては、走行中にソレノイドバルブなどの断線または短絡によって故障が発生した時に二元化されたフェイルセイフ機能を有する。
より具体的には、低速段である前進1、2、3速で走行中に故障が発生した時には3速に固定され、高速段である前進4、5、6、7速で走行中に故障が発生した時には6速に固定される。
これは、第1、2、3、5比例制御ソレノイドバルブDS1、DS2、DS3、DS5が通電オフの場合に最大の制御圧が供給され、第4比例制御ソレノイドバルブDS4への制御圧の供給は遮断されるためである。
より具体的には、第1、4クラッチC1、C4が作動する第1速の状態で故障が発生した場合には、第2、3、5比例制御ソレノイドバルブDS2、DS3、DS5が通電オフされて制御圧が最大になり、第2比例制御ソレノイドバルブDS2の油圧によって第3クラッチ用圧力制御バルブ58の油圧がコントロールバルブ60を通じて第2スイッチバルブ62に供給される。
しかし、第2スイッチバルブ62には制御圧が供給されないため、バルブスプールが図面の左側に移動した状態を維持しながら第3ポート234が閉鎖されるので、第3クラッチC3への油圧の供給が遮断される。
そして、第3比例制御ソレノイドバルブDS3の油圧によって第2クラッチ用圧力制御バルブ66の油圧が第2クラッチC2に供給され、第1、2、4クラッチC1、C2、C4が作動する3速に変速が行われながら固定される。
また、第1、4クラッチC1、C4及び第2ブレーキB2が作動する第2速で故障が発生した場合には、第3比例制御ソレノイドバルブDS3の通電オフによって制御圧が発生しながら第2クラッチC2を作動させることによって、第1、2、4クラッチC1、C2、C4が作動する第3速に変速されながら固定される。
そして第1、3、4クラッチC1、C3、C4が作動している第4速で故障が発生した場合には、作動していた第1オン/オフソレノイドバルブSS1の通電オフによって制御圧の供給が中断されても、第3クラッチC3に供給された油圧の一部が第6ポート240を通じてバルブスプールの第3ランド250で作動することによって、バルブスプールの移動が防止されて油圧が継続して供給される。
また、第3比例制御ソレノイドバルブDS3の最大の制御圧によって第2クラッチC2にも油圧が作用し、この時、第3、4クラッチC3、C4及び第2クラッチC2に供給された油圧の一部が共通で第1スイッチバルブ54の第4、5、6ポート136、138、140に供給されるが、第1スイッチバルブ54のバルブスプールの移動によって第2ポート132が閉鎖されて第1クラッチC1に供給された油圧が排出されるので、第2、3、4クラッチC2、C3、C4が作動する第6速に変速が行われて固定される。
第1、2、3クラッチC1、C2、C3が作動する前進5速で故障が発生した場合には、第5比例制御ソレノイドバルブDS5の制御圧によって第4クラッチが作動すると同時に、第1クラッチC1は第4速での故障時と同一に作動が解除されることによって、第2、3、4クラッチC2、C3、C4が作動する第6速に変速が行われて固定される。
また、第3、4クラッチC3、C4及び第2ブレーキB2が作動する前進7速で故障が発生した場合には、第2クラッチC2は第3比例制御ソレノイドバルブDS3の通電オフによって制御圧が発生して作動圧が供給され、第2ブレーキB2は第4比例制御ソレノイドバルブDS4の通電オフによって制御圧の発生が中断されて作動圧が解除され、第2、3、4クラッチC2、C3、C4が作動する第6速に変速が行われて固定される。
このように4、5、6、7速の高速段で走行中に変速機に故障が発生した時に、従来のように3速に急激にダウン変速が行われるのを防止することができ、このようなフェイルセイフモード状態で停車後に再始動された時には3速で駆動力を確保するようになる。
そして、第2ブレーキB2に対しては、高速段及び低速段の変速時に、作動要素の油圧制御バルブの制御圧区間を変換することができるように第4比例制御ソレノイドバルブDS4の制御圧が第2スイッチバルブ62の第1、2ポート232、230を通じて第2ブレーキ用圧力制御バルブ70の第6ポート338に供給されるようにすることによって、油圧制御の精密性を向上させることができる。
また、第1ブレーキB1及び第3クラッチC3を一つの圧力制御バルブ58で制御して、コントロールバルブ60及び第2オン/オフソレノイドバルブSS2で制御することによって、その構成を簡単にすることができる。
本発明の実施形態によって運用されるパワートレインの一例を示した構成図である。 図1パワートレインの変速段別摩擦部材の作動表である。 本発明の実施形態による油圧制御システムの構成図である。 本発明の実施形態による第1クラッチ制御部の詳細図である。 本発明の実施形態による第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部の詳細図である。 本発明の実施形態による第2クラッチ制御部の詳細図である。 本発明の実施形態による第2ブレーキ制御部の詳細図である。 本発明の実施形態による第4クラッチ制御部の詳細図である。
符号の説明
2 サンギヤ
4 遊星キャリア
6 入力軸
8 環ギヤ
10 第2遊星ギヤセットの第1サンギヤ
12 第2遊星ギヤセットの第2サンギヤ
14 第2遊星ギヤセットの遊星キャリア
16 第2遊星ギヤセットの環ギヤ
18 出力ギヤ
30 オイルポンプ
32 ラインレギュレーターバルブ
34 トルクコンバーター制御バルブ
36 ダンパークラッチコントロールバルブ
38 リデューシングバルブ
40 マニュアルバルブ
50 第1クラッチ用スイッチバルブ
52 第1クラッチ用圧力制御バルブ
54 第1スイッチバルブ
56 第3クラッチ用スイッチバルブ
58 第3クラッチ用圧力制御バルブ
60 コントロールバルブ
62 第2スイッチバルブ
64 第2クラッチ用スイッチバルブ
66 第2クラッチ用圧力制御バルブ
68 第2ブレーキ用スイッチバルブ
70 第2ブレーキ用圧力制御バルブ
72 第4クラッチ用スイッチバルブ
74 第4クラッチ用圧力制御バルブ
80 ライン圧管路
82 後進圧管路
84 前進圧管路
90、110、130、160、180、200、230、260、280、300、320、350、370 第1ポート
92、112、132、162、182、202、232、262、282、302、322、352、372 第2ポート
94、114、134、164、184、204、234、264、284、304、324、354、374 第3ポート
96、116、136、166、186、206、236、266、286、306、326、356、376 第4ポート
118、138、188、208、238、288、328、378 第5ポート
98、120、144、168、190、214、246、268、290、308、332、358、380 第1ランド
100、122、146、170、192、216、248、270、292、310、334、360、382 第2ランド
124、148、194、218、250、294、336、384 第3ランド
102、126、152、172、196、254、272、296、312、340、362、386 弾性部材
140、210、240、330 第6ポート
142、212、242 第7ポート
150、220、252、338 第4ランド
222 第5ランド
244 第8ポート
A ライン圧制御部
B 発進制御部
C 減圧制御部
D マニュアル変速制御部
E 第1クラッチ制御部
F 第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部
G 第2クラッチ制御部
H 第2ブレーキ制御部
I 第4クラッチ制御部
AC1、AC2 アキュムレーター
B1 第1ブレーキ
B2 第2ブレーキ
C1 第1クラッチ
C2 第2クラッチ
C3 第3クラッチ
C4 第4クラッチ
DS1 第1比例制御ソレノイドバルブ
DS2 第2比例制御ソレノイドバルブ
DS3 第3比例制御ソレノイドバルブ
DS4 第4比例制御ソレノイドバルブ
DS5 第5比例制御ソレノイドバルブ
EX 排出ポート
PG1 第1遊星ギヤセット
PG2 第2遊星ギヤセット
SS1 第1オン/オフソレノイドバルブ
SS2 第2オン/オフソレノイドバルブ
SV1 第1シャトルバルブ
SV2 第2シャトルバルブ
TC トルクコンバーター
TCU トランスミッション制御ユニット

Claims (23)

  1. 前進第1、2、3、4、5速で第1比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を制御して第1クラッチに供給すると同時に、前進4、5、6、7速で第1比例制御ソレノイドバルブの通電オフ時に第1クラッチに供給される油圧を遮断するように構成される第1クラッチ制御部と;
    前進4、5、6、7速及びL及びRレンジで第2比例制御ソレノイドバルブの制御によって前進圧を制御して第1ブレーキまたは第3クラッチに選択的に供給し、前進4、5、6、7速で第3クラッチへの流路を制御するスプールバルブを制御するオン/オフソレノイドバルブの故障によってオフ時に第3クラッチの流路が遮断されないように構成される第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部と;
    前進3、5、6速及び後進変速段で第3比例制御ソレノイドバルブの制御によってライン圧を第2クラッチに供給するように構成される第2クラッチ制御部と;
    前進2、7速で第4比例制御ソレノイドバルブの制御によって第2ブレーキに前進圧を供給すると同時に、前進2速より前進7速で第2ブレーキの作動圧が大きく維持されるように構成される第2ブレーキ制御部と;
    前進1、2、3、4、6、7速及び後進変速段で第5比例制御ソレノイドバルブの制御によって第4クラッチに作動圧を供給するように構成される第4クラッチ制御部と;
    を含んで構成されることを特徴とする車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  2. 第1、2、3、5比例制御ソレノイドバルブは、通電オフ時に最大の制御圧を供給するデューティ制御バルブからなり、
    第4比例制御ソレノイドバルブは、通電オフ時に制御圧の供給を中断するデューティ制御バルブからなることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  3. 第1クラッチ制御部は、
    第1比例制御ソレノイドバルブによって制御される第1クラッチ用スイッチバルブ及び第1クラッチ用圧力制御バルブと;
    マニュアルバルブから供給される前進圧の流路を切換えて前記第1クラッチ用圧力制御バルブを通じて第1クラッチに供給される作動圧を制御する第1スイッチバルブと;
    を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  4. 第1クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第1クラッチ用スイッチバルブのバルブボディーは、
    第1比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    第1クラッチに供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を選択的に第1クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;
    を含み、
    前記第1クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドには、バルブスプールを常に図面の左側に移動させる弾発力を有する弾性部材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  5. 第1クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第1クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、
    第1クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    第1スイッチバルブから供給される第1クラッチの作動圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給された油圧を選択的に第1クラッチに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧をリターンさせる第5ポートと;
    を含み、
    前記第1クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第3ポートを開閉する第1ランドと;
    前記第1ランドと共に前記第3、4ポートを連通させたり前記第4、5ポートを連通させる第2ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  6. 第1スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第1スイッチバルブのバルブボディーは、
    前進圧の供給を受ける第1ポートと;
    ライン圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    前記第1ポートから供給を受けた油圧を前記第1クラッチ用圧力制御バルブに供給する第3ポートと;
    第2クラッチ及びブレーキの作動圧を制御圧として供給を受ける第4ポートと;
    第4クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第5ポートと;
    第3クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第6ポートと;
    前記第3ポートに供給された油圧を排出する第7ポートと;
    を含み、
    第1スイッチバルブのバルブスプールは、
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと、
    前記第1ランドと共に第3ポートを選択的に第1ポート及び第6ポートに連結し、第5ポートに供給される油圧で作動する第2ランドと;
    前記第5ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;
    前記第4ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第4ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項3に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  7. 前記第1スイッチバルブのバルブスプールは、前記第1スイッチバルブの第1ポートに制御圧が供給される状態では、第4、5、6ポートの全てに制御圧が供給される時に第1ポート側に移動するように構成されることを特徴とする請求項6に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  8. 第1ブレーキ及び第3クラッチ制御部は、
    第2比例制御ソレノイドバルブによって制御される第3クラッチ用スイッチバルブ及び第3クラッチ用圧力制御バルブと;
    ライン圧及びオン/オフソレノイドバルブによって制御されながら前記第3クラッチ用圧力制御バルブから供給される油圧の流路を切換えるコントロールバルブと;
    オン/オフソレノイドバルブによって制御されながら前記コントロールバルブから供給される油圧を第3クラッチに供給する第2スイッチバルブと;を含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  9. 第3クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第3クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、
    第2比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    第1ブレーキまたは第3クラッチに供給される作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を選択的に第3クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;
    を含み、
    前記第3クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項8に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  10. 第3クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第3クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、
    第2比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第3クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    マニュアルバルブから前進圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧をコントロールスイッチバルブ及び第3クラッチ用スイッチバルブに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧をリターンさせる第5ポートと;
    を含み、
    前記第3クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第3ポートを開閉する第1ランドと;
    前記第1ランドと共に前記第3、4ポートを連通させたり前記第4、5ポートを連通させる第2ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第3ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項8に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  11. 前記コントロールバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記コントロールバルブのバルブボディーは、
    ライン圧の供給を受ける第1ポートと;
    第2オン/オフソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    前記第3クラッチ用圧力制御バルブから油圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を第1ブレーキの作動圧として供給する第4ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を第2スイッチバルブに供給する第5ポートと;
    前記第5ポートに供給された油圧を排出する第6ポートと;
    第3クラッチの作動圧を制御圧として供給を受ける第7ポートと;
    を含み、
    前記コントロールバルブのバルブスプールは、
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第4ポートを選択的に排出ポートに連結する第2ランドと;
    前記第3ポートを選択的に第4ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;
    第1ポートに供給される制御圧で作動しながら選択的に前記第5ポートを開閉する第4ランドと;
    前記第7ポートに供給される制御圧で作動する第5ランドと;
    を含んで構成されることを特徴とする請求項8に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  12. 第2スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第2スイッチバルブのバルブボディーは、
    第4比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートに供給された制御圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブに供給する第2ポートと;
    前記コントロールバルブから第3クラッチの作動圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給された油圧を第3クラッチに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;
    前記第4ポートから分岐され、バルブスプールそのものの制御圧として供給するようにする第6、7ポートと;
    第1オン/オフソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第8ポートと;を含み、
    前記第2スイッチバルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートを選択的に開放する第1ランドと;
    前記第1ランドと共に選択的に第1、2ポートを連通させる第2ランドと;
    前記第2ランドと共に選択的に第3、4ポートを連通させる第3ランドと;
    前記第8ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;を含んで構成され、
    前記第3ランド及び第4ランドは分離型からなり、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項8に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  13. 第3ランド及び第4ランドの分離境界地点は、
    バルブスプールが右側に移動する時には第6ポート、左側に移動する時には第7ポートの位置にあるように形成することを特徴とする請求項12に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  14. 第2クラッチ制御部は、
    第2クラッチに油圧を供給することができるように、
    第3比例制御ソレノイドバルブによって制御される第2クラッチ用スイッチバルブ及び第2クラッチ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  15. 第2クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第2クラッチ用スイッチバルブのバルブボディーは、
    第3比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    第2クラッチ用圧力制御バルブから供給される第2クラッチの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
    選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第2クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;
    を含み、
    前記第2クラッチ用スイッチバルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項14に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  16. 第2クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記第2クラッチ用圧力制御バルブのバルブボディーは、
    第3比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第2クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    ライン圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を第2クラッチに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;を含み、
    前記第2クラッチ用圧力制御バルブのバルブスプールは、
    前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;
    前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第3ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項14に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  17. 第2ブレーキ制御部は、
    第2ブレーキに油圧を供給することができるように、第4比例制御ソレノイドバルブによって制御される第2ブレーキ用スイッチバルブ及び第2ブレーキ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  18. 第2ブレーキ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記バルブボディーは、
    第4比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    第2ブレーキ用圧力制御バルブから供給される第2ブレーキの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
    選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第2ブレーキ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;
    を含み、
    前記バルブスプールは、
    前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項17に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  19. 第2ブレーキ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記バルブボディーは、
    第4比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第2ブレーキ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    ライン圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を第2ブレーキに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;
    前記第2スイッチバルブの第2ポートと連通する第6ポートと;
    を含み、
    前記バルブスプールは、
    前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;
    前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動する第4ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第4ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項17に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  20. 前記第2クラッチ及び第2ブレーキに供給される油圧の一部を第1スイッチバルブで使用するために、前記第1スイッチバルブは、前記第2クラッチ及び第2ブレーキの上流側に第2シャトルバルブを介在して連結されることを特徴とする請求項14または17に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  21. 第4クラッチ制御部は、
    第4クラッチに油圧を供給することができるように、
    第5比例制御ソレノイドバルブによって制御される第4クラッチ用スイッチバルブ及び第4クラッチ用圧力制御バルブを含んで構成されることを特徴とする請求項1に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  22. 第4クラッチ用スイッチバルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記バルブボディーは、
    第5比例制御ソレノイドバルブの制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第1ポートの反対側でリデューシングバルブの減圧を制御圧として供給を受ける第2ポートと;
    第4クラッチ用圧力制御バルブから供給される第4クラッチの作動圧の一部の供給を受ける第3ポートと;
    選択的に前記第3ポートに供給された油圧を第4クラッチ用圧力制御バルブの制御圧として供給する第4ポートと;
    を含み、
    前記バルブスプールは、
    前記第1ポートの制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第2ポートに供給される制御圧で作動しながら前記第1ランドと共に選択的に前記第3ポート及び第4ポートを連通させる第2ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第1ランドとバルブボディーとの間には、弾発力を有する弾性部材が配置されることを特徴とする請求項21に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
  23. 第4クラッチ用圧力制御バルブは、バルブボディー及びバルブスプールを含み、
    前記バルブボディーは、
    第5比例制御ソレノイドバルブから制御圧の供給を受ける第1ポートと;
    前記第4クラッチ用スイッチバルブから制御圧の供給を受ける第2ポートと;
    ライン圧の供給を受ける第3ポートと;
    前記第3ポートに供給される油圧を第4クラッチに供給する第4ポートと;
    前記第4ポートに供給された油圧を排出する第5ポートと;
    を含み、
    前記バルブスプールは、
    前記第1ポートに供給される制御圧で作動する第1ランドと;
    前記第5ポートを選択的に開閉する第2ランドと;
    前記第2ランドと共に第4ポートを選択的に第3ポート及び第5ポートに連結する第3ランドと;
    を含んで構成され、
    前記第3ランドとバルブボディーとの間には、弾性部材が配置されることを特徴とする請求項21に記載の車両用7速自動変速機の油圧制御システム。
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