JP5117698B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は半導体装置に関し、特に半導体基板の両側から掘り込みを設けて電気的に接続する両面基板ビアホールを有する半導体装置に関する。
半導体装置、特に高周波トランジスタや高周波信号を扱うアナログ集積回路の半導体チップでは、一般的に接地配線としてワイヤボンディングに代えて、基板ビアホール(via-hole)が用いられる。基板ビアホールは、半導体基板に貫通孔を設けて金属メッキを施した配線により、表面に形成された半導体素子の接地配線を形成するものである。ワイヤボンディングではワイヤの湾曲がインダクタ成分となり、ワイヤの細さが抵抗成分となるため、半導体チップ上での接地電位が不安定になり、高周波性能が得難くなる。そこで基板ビアホールにより太く短い配線で裏面の接地面と表面に形成される半導体素子とを接続することで、インダクタ成分や抵抗成分を抑制して半導体チップ上の接地電位させる。これによって、半導体装置の高周波性能を向上させることが可能である。
基板ビアホールは、エッチングによって半導体基板に掘り込みを形成し、その掘り込みに金属メッキを施すことで形成される。この掘り込みを設ける方法によって基板ビアホールは、およそ次の3種類に分類される。第1の方法は、半導体素子が設けられる表面側から掘り込みを形成する。この第1の方法で形成された基板ビアホールを表面基板ビアホールと称す。第2の方法は、半導体基板の裏面側から掘り込みを形成する。この第2の方法で形成された基板ビアホールを裏面基板ビアホールと称す。第3の方法は、半導体基板の両面から掘り込みを形成する。この第3の方法で形成された基板ビアホールを両面基板ビアホールと称す。
この中で古いものは裏面基板ビアホールである。初期の半導体基板のエッチングは溶液による湿式であった。この湿式エッチングでは、フォトレジスト膜マスクからの掘り込みが等方的なアンダーカットで行われる。そして、形成される掘り込みの断面形状は台形であった。このため、表面側の開口領域は、裏面側の開口部よりも狭くなる。また、裏面基板ビアホールでは、エッチングマスクとなるフォトレジスト膜を裏面に設けるために、表面側のマークを基に、裏面側に形成されるフォトレジスト膜用のエッチングマスクの位置合わせを裏面側から行う特殊な裏面露光装置が必要であった。
その後、高密度プラズマによる高速ドライエッチング技術が発達し、半導体基板を垂直形状に掘り込むことが可能となった。そして、表面側から表面基板ビアホールが形成されるようになった。表面基板ビアホールを形成する場合、特殊な裏面露光装置を用いる必要がなく、一般的なステッパ露光装置を用いてビアホールを形成する。つまり、表面側に形成されたフォトレジスト膜マスクのパターンに基づきビアホールを形成する。しかし、ドライエッチングによって削り取られるフォトレジスト膜の厚さと掘り込まれる半導体チップの領域の厚さとの比(選択比)が低いと、半導体基板の厚さに対して厚いフォトレジスト膜が必要となる。この場合、フォトレジスト膜の厚みの影響により開口パターンの解像性が悪くなり、微細な開口を設けることが難くなる問題があった。
そこで両者を折衷したものが両面基板ビアホールである。表面側は微細な解像性が得られる厚さのフォトレジスト膜を用いる。そして、基板の途中までドライエッチングで掘り込み、メッキ金属を設ける。さらに、裏面側から緩い精度で掘り込みを設ける。そして、裏面側からの掘り込みに形成された接地配線と表面側からの掘り込みに形成された配線とを接続する。つまり、両面基板ビアホールは、表面からの加工と裏面からの加工が必要であるため、工程数や工期が増加する問題があった。しかしながら、両面基板ビアホールは、表面側から高精度な掘り込みを行うことが可能であるため、半導体チップの高密度化を実現することが可能である。
半導体基板の湿式のエッチング方法では、過酸化水素水と、酸またはアルカリとの混合溶液が用いられる。この方法ではまず、過酸化水素水が半導体結晶を酸化する。そして、その酸化物を酸またはアルカリが溶解する。酸としては、半導体がSiの場合は弗酸が用いられる。一方、半導体がGaAs又はInP等の化合物の場合は、硫酸又はリン酸等が用いられる。しかし、エッチングの反応熱により温度が上昇した場合、フォトレジスト膜の密着が緩みアンダーカットが進む問題がある。このため、酸を水で希釈してエッチング速度を抑える必要があった。
一方、半導体基板のドライエッチングでは、塩素(Cl)系ガス又は臭素(Br)系ガスが用いられる。初期のドライエッチングでは、平行平板型の反応性イオンエッチング(RIE:Reactive Ion Etching)が用いられた。この後、エッチング速度を高めるため、高密度プラズマ型のドライエッチング装置が開発された。この高密度プラズマ型の装置はマイクロ波の電子サイクロトロン共鳴を用いたECR型(Electron Cyclotron Resonance)、誘導結合放電方式のICP型(Inductively Coupled Plasma)に大別される。さらに、Heガスによって基板台を強制冷却する方法により、高速で垂直なドライエッチングが可能となった。
しかし、塩素系ガスのドライエッチングでは、Si、GaAs、InP等の半導体を高速にエッチングできるが、同時に、配線金属としてのAl、Au、Cu等もエッチングする欠点がある。両面基板ビアホールで表面側の掘り込みにこれら配線金属を設けて裏面から塩素系ドライエッチングを行なうと、先に表面側に設けた配線金属もエッチングされることになる。
従来例1として、両面基板ビアホールを有する電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)を開示する(特許文献1)。図19は、従来例1にかかる両面基板ビアホールを有する電界効果トランジスタの構成を示す上面図及び断面図である。図19(a)は電界効果トランジスタの上面図を示すものであり、図19(b)は電界効果トランジスタの断面図を示すものである。図19(b)に示すように、従来例1の電界効果トランジスタは、GaAs基板101の表面に設けられたFETの活性層領域102の下側の裏面が、台形形状に掘り込まれている(断面110)。また、この掘り込みは、GaAs基板101の一端から他端に至るように帯状に掘り込まれて薄くされる。そして、裏面全面に接地電極109が設けられる。組立行程においてGaAs基板101を金属台へ搭載する場合、ろう材が裏面の掘り込み部に入り込み塞がれる。これによって、従来例1の電界効果トランジスタは、発熱するFET活性層領域の基板を薄くして、この領域の熱抵抗を低減することが可能である。ソース電極107は横方向に引き出されてパッド部が設けられる。このパッド部の下には基板ビアホール108がある。そして、基板ビアホール108は、裏面の掘り込まれて薄くされた領域で接地電極109に接続される。
一方、入力のゲート電極103と出力のドレイン電極104は、掘り込まれず厚いままの半絶縁性GaAs基板101上へ整合回路105として引き出されるとともにボンディングパッド106が各々に設けられる。そして、整合回路105の基板厚が厚いために損失も少ない。また、整合回路105は、削除部テーパー部111の傾斜に対応して線路がテーパー状(テーパー部112)に形成される。これによって、整合回路105のインピーダンスが一定に保たれており、整合性は損なわない。
従来例2として、従来の半導体装置の製造方法を開示する(特許文献2)。図20は、従来例2にかかる両面基板ビアホール部を製造する工程を示す断面図である。図20において、従来の半導体装置は、GaAs基板121、第1のビアホール122、第2のビアホール123、第1のビアホール内部金属層124、下地無電解ニッケルメッキ層125、フォトレジスト層126、無電解ニッケルメッキ層127、電解金メッキ層128、突起削り取り部分181を備えている。
まず、図20(a)に示されるように、GaAs基板121の第1の面側から約深さ30μmの第1のビアホール122をRIE法等によって形成する。その内部には、金属層124を電解金(Au)メッキにより形成する。その後、ラッピング、ポリッシング等によって、GaAs基板121を厚さが100μm程度になるように薄く加工する。続いて、GaAs基板121の第1の面とは反対側の第2の面側から第2のビアホール123を化学エッチング等により形成する。このとき、第2のビアホール123は、第1のビアホール122内部の金属層124の底部が露出するように形成される。
次に、図20(b)に示される行程に進む。この行程では、第2のビアホール123の内面を含むGaAs基板121の第2の面全面にパラジウム(Pd)活性化を行なう。その後、無電解ニッケル(Ni)メッキを行ない、下地無電解Niメッキ層125を形成する。その後、写真製版によって第2のビアホール123の開口部を除くGaAs基板121の第2の面全面をフォトレジスト層126等でマスクする。続いて、Pd活性化を行なわずに無電解Niメッキ液で処理を行なう。これによって、第2のビアホール123の内部に露出している下地無電解Niメッキ層125を触媒として化学還元が行なわれる。上記処理を施すことで、第2のビアホール123の内部に無電解Niメッキ層127が充填される(図20(c)参照)。次に、フォトレジスト層126を除去する。そして、基板121の第2の面全面に電解Auメッキ層128を形成する。その後、第2のビアホール123の充填層127の起伏により生ずる突起部181を研磨して削り取る(図20(d)参照)。
従来例2の半導体装置は、ビアホールの掘り込みを、表面側がRIE法等、裏面側が化学エッチング等によって形成する。また、ビアホール配線は、表面側が電解金(Au)メッキ、裏面側が無電解Niメッキである。
従来例3として、従来の半導体装置の製造方法を開示する(特許文献3)。図21は、従来例3にかかる両面基板ビアホール部を製造する各工程における半導体装置の断面図である。図21(e)に示されるように、完成された半導体装置は、GaAs等からなる半導体基板202、半導体基板202の主面側に形成されたオーミック電極204、絶縁膜206、バリアメタル付きビアホール下地電極210、ビアホール電極212、及び半導体基板202の裏面側に形成された裏面ビアホール電極214を備えている。以下に、この半導体装置の製造工程を工程毎の断面図を参照して説明する。
まず、図21(a)に示される第1の工程について説明する。第1の工程では、半導体基板202上にリフトオフ法を用いてオーミック電極204を形成する。そして、このオーミック電極204上にCVD法を用いて絶縁膜206を形成する。続いて、絶縁膜206にコンタクトホール220の開口を形成して、オーミック電極204の表面を露出させる。
次に、図21(b)に示される第2の工程について説明する。第2の工程では、オーミック電極204上であって、かつ、コンタクトホール220の内側に位置する領域に、開口パターンが形成されるレジスト208を設ける。そして、このレジスト208をマスクとして、イオントリミング等のドライエッチングを行う。これにより、半導体基板202の表面が露出される。さらに、このレジスト208をマスクに、RIEで半導体基板202を所定の深さに達するまでドライエッチングする。これによりビアホール226が形成される。この後、マスクとしたレジスト208を除去する。
次に、図21(c)に示される第3の工程について説明する。第3の工程では、まず、レジスト208を再構成する。レジスト208は、ビアホール226とオーミック電極204の一部とが露出し、かつ、絶縁膜206が覆われるように形成される。そして、WSi等のバリアメタル膜210を半導体チップ全面に堆積させる。このバリアメタル膜210は、ビアホール226の内壁、露出したオーミック電極204、レジスト208を覆う。そして、バリアメタル膜210の上に、レジスト208の開口パターンより広い開口パターンを有するレジスト(図示せず)を形成する。このレジストをマスクに、ビアホール電極212を電界メッキ法により形成する。
次に、図21(d)に示される第4の工程について説明する。第4の工程では、まずバリアメタル膜210上に形成されたレジストを除去する。続いて、ビアホール電極212をマスクに露出したバリアメタル膜210を除去する。その後、露出したレジスト208を除去する。そして、半導体基板202の裏面から、ビアホール226の底部のバリアメタル膜210が露出するように、裏面ビアホール232を形成する。
次に、図21(e)に示される第5の工程について説明する。第5の工程では、裏面ビアホール232の内部を含む半導体基板202の裏面に、裏面ビアホール電極214を電界メッキ法で形成する。以上の工程によって従来例3の半導体装置が得られる。
従来例3の半導体装置は、表面側のビアホール電極212の下地としてバリアメタル膜210はWSiとされ、ビアホール電極212とオーミック電極204との相互拡散を防止することを目的とする。
特開昭60−134483号公報 特開平3−99470号公報 特開2004−128352号公報
上述のように、従来の塩素系ガスを用いるドライエッチングによる両面基板ビアホールの形成においては、裏面側からエッチングする際、裏面側のビアホールの、GaAs、Si等の半導体基板のみでなく、表面側のビアホールに埋め込まれたAu、Cu、Al、Ti、Ta、W、Mo、TiN、WSi等の配線材料もエッチングされてしまう。このように、表面側のビアホールに埋め込まれたビア配線がエッチングされた場合、配線が断線する原因になる問題点があった。
本発明にかかる半導体装置は、半導体基板の第1の面に形成される半導体素子と、前記半導体基板の前記第1の面に凹状に形成される第1のビアホール内に設けられる阻止膜と、前記阻止膜に接して前記半導体素子の電極に接続される第1のビア配線と、前記半導体基板の第1の面と対向する第2の面に前記阻止膜に達するように凹状に形成される第2のビアホール内に形成され、前記第1のビア配線と前記阻止膜を介して電気的に接続され、前記第2の面に形成される配線の一部となる第2のビア配線と、を備え、前記阻止膜は、少なくとも1種類以上の第8族元素を含むことを特徴とする。
本発明にかかる半導体装置によれば、第1のビア配線と第2のビア配線とは阻止膜を介して電気的に接続される。また、この阻止膜は、元素周期表における8族元素の鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)を含むものである。そして、これら8族元素は全て金属で、良好な導電性を示す。ここで、半導体素子を第1の面(例えば、半導体基板の表面)に形成した後、凹状の第1のビアホール(例えば、表面ビアホール)を形成し、その表面ビアホール内に阻止膜が表面ビアホールに接するように第1のビア配線(例えば、表面ビア配線)を形成する。その後、対向する第2の面から凹状の第2のビアホール(例えば、裏面ビアホール)及び第2のビア配線(例えば、裏面ビア配線、あるいは裏面電極)を、第1のビア配線側に形成された阻止膜に達するように形成する。これによって、金属である阻止膜を介して第1のビア配線と第2のビア配線が電気的に接続される。
本発明により、両面基板ビアホールを有する半導体装置を確実に製造できる構造を得ることができる。
本発明においては、裏面からの塩素系ガスを用いるドライエッチングが、表面の配線に及ばないように阻止膜を用いる。阻止膜には第8族元素の金属が適している。このことは、本発明の原理とも関係することであり、以下に説明する。
半導体基板材料のSi、GaAs、InP、GaN、SiC等は、塩素(Cl)系ガスや臭素(Br)系ガスを用いてドライエッチングできる。このドライエッチングには、反応性イオンエッチングもしくは平行平板型と呼ばれ、2枚の平行な電極の間に高周波電力を加えるものがある。この装置は、例えば陰極(カソード)側に正イオンが集中して高電界部(イオンシース)が生じる。そして、この陰極上にウエハを置くと、スパッタリングと反応性プラズマによりドライエッチングが行われる。
最近ではスパッタリング性を弱め、反応性を高めた高密度プラズマ型のドライエッチング装置が開発され、高速なエッチングが可能になっている。高密度プラズマ型の装置は、マイクロ波の電子サイクロトロン共鳴を用いたECR型、誘導結合放電方式のICP型に大別される。しかしECR型は数GHzの超高周波電源を必要とするため、数十MHzの高周波電源を使用するICP型が主流になっている。
一方、元素周期表で8族の元素は金属である。8族の元素は数百℃程度の温度では安定で、反応性が低い。このため、これらの金属は特殊な部品の電極等に使用されることで注目されている。8族の元素としては、元素番号26番の鉄(Fe)、27番のコバルト(Co)、28番のニッケル(Ni)、44番のルテニウム(Ru)、45番のロジウム(Rh)、46番のパラジウム(Pd)、76番のオスミウム(Os)、77番のイリジウム(Ir)、78番の白金(Pt)の9種類が挙げられる。Fe、Co、Niは磁性素子に利用され、Ni、Ru以下は半導体素子やキャパシタ等の電極材料に利用される。しかし、これら8族元素の金属は、一般的に金属のドライエッチングに用いられる塩素系や臭素系のガスではエッチングされにくい。8族の元素は8価で共有結合が強く、そのままでは安定であり、イオン性を示し難い。このため、7B族のClやBrに対してエッチングされ難いと考えられる。一方、これら8族元素の金属をマスク材として利用することは可能である。しかし、このマスク材を除去することが難しいため、簡単な実験以外に利用されることは少なかった。
8族元素の金属をドライエッチングする方法は、基本的に物理的なスパッタリングである。代表的な方法としてはArイオンを電界加速するイオンミリングがある。また、平行平板型のRIEで陰極側にウエハを置くことでスパッタリング効果がある。このスパッタリングによる加工では半導体素子に、絶縁膜を介しても飛散するイオンの衝撃が加わるため、半導体素子が損傷する欠点があった。
また、最近では8族元素の金属を低損傷で加工する反応性ドライエッチング装置が開発されている。この反応性ドライエッチング装置は、高密度プラズマ型で、基板の温度を200〜300℃に加熱することで化学反応性を高めるものである。逆に、基板の温度を水冷等で0℃近くに冷却すれば、エッチングされ難くなる。
また、8族元素の鉄(Fe)等は酸素と結合してFeやFeの反応物を生じ、2価や3価の正イオンの特性を示す。このためエッチングガスに元素周期表の6B族である酸素(O)や硫黄(S)の成分を加えると、これらの成分と8族元素の成分との反応物が生じる。そしてOやSがさらにClやBrと置き換わることでClやBrと8族元素の成分と7B族の成分の反応物が生じる。これにより、8族元素の金属のドライエッチングが可能になる。ただし、これらは仲介工程を有するエッチングであるため、エッチング速度は遅い。
ここで、本発明に用いられる9種類の8族元素膜と半導体基板のエッチング選択性について説明する。図1にマスク材のエッチング選択比を調べるために形成された半導体基板の断面図を示す。図1(a)に示す断面図は、エッチング前の半導体基板の断面図である。図1(a)にされるように、半導体基板(ウエハ)87の表面に、8族元素の金属膜90を厚さ100nm(=0.1μm)となるようにスパッタ堆積したものである。この金属膜90には、段差測定用針の針先が入るような数mmの幅を有する開口88が設けられている。この開口88は、開口を有するフォトレジスト膜を設けた後、ArイオンミリングもしくはRIEスパッタリングにより8族元素の金属膜90をエッチング除去して半導体面を露出させ、フォトレジスト膜を除去することで形成される。このようにして、準備された半導体基板87をドライエッチング装置に投入し、半導体基板87をエッチングする。これによって、図1(b)に示す、掘り込み部97を有する半導体基板が形成される。その後、ドライエッチング装置から取り出した半導体基板87の開口88の掘り込み97の深さを段差計で測定する。段差計は、細い針先を横に移動させるものや光の干渉を利用するもの等がある。
マスク膜90に用いる8族元素の金属は、元素番号26の鉄(Fe)、27のコバルト(Co)、28のニッケル(Ni)、44のルテニウム(Ru)、45のロジウム(Rh)、46のパラジウム(Pd)、76のオスミウム(Os)、77のイリジウム(Ir)、78の白金(Pt)の9種類である。Fe、Co、Niは磁性素子に利用され、Ni、Ru以下は半導体素子の電極材料に利用される。このため、スパッタリング用のターゲットとして、各々99.99%以上の高純度なものが入手できる。
まず、第1のエッチング条件におけるエッチング選択比について説明する。第1のエッチング条件は、半導体基板87として高純度な半絶縁性GaAs基板を用いる。また、ドライエッチング装置として誘導結合プラズマ型(ICP)を用いる。ドライエッチングの条件は、RFアンテナ電力を500W(13.56MHz)、RFバイアス電力を30W(2MHz)、エッチングガスCl /SiCl を8.45×10−2/8.45×10−2Pam/s(50/50sccm)、エッチング圧力を2Pa、基板冷却温度を0℃、基板冷却の裏面He圧力を600Paとする。なお、このドライエッチング条件は、後に記す発明の実施の形態で適用される。
また、第1のエッチング条件で、Clのみではエッチングが等方的になるため、SiClを添加して側面に堆積物を生じさせることで垂直な加工形状とする。また、ウエハ基板87を冷却するため、基板台とウエハの間にヘリウム(He)を流して冷却の熱伝導を促進している。また、漏れたHeはエッチング室内に流れ、エッチングガスに加わっている。この条件でのGaAs基板87のエッチング速度は約4μm/分である。
9種類の8族元素のマスク膜90について、このマスクの厚さ0.1μmに対してGaAs基板を約100μm掘り込むようにドライエッチングした。FeとCoはマスク金属が無くなり、Feは約30μm、Coは約70μmの段差が残った。マスク膜90が無くなった後、その段差の状態で半導体基板87の全体がエッチバックされると考えられる。このため、Feのエッチング選択比は約300倍であり、Coの選択比は700倍となる。FeとCo以外は1000倍以上の選択比がある。
また、FeとCoが1:1、FeとNiが1:1の合金ターゲットを用いて、同じく厚さ0.1μmでスパッタリング堆積した膜をマスクとして約100μm掘り込むエッチングを行った。FeとCoの合金ではマスク膜90が無くなり約60μmの掘り込みが残った。したがって、FeとCoの合金のエッチング選択比は約600倍である。FeとNiの合金ではマスク膜90が残ったため、エッチング選択比は1000倍以上である。この結果、各々が高いエッチング選択比の8族元素の金属を組み合わせた合金でも、エッチング選択比は高いと推定される。
一方、4A族のチタン(Ti)、5A族のバナジウム(V)、ニオブ(Nb)、タンタル(Ta)、6A族のクロム(Cr)、モリブデン(Mo)、またはタングステン(W)においては、本ICP条件でエッチング選択比が数〜数十倍と小さかった。
また、ドライエッチングのガスとしては、BCl、または、BClとCl等との組み合わせを用いてもよい。基本的に半導体基板のエッチングに寄与するものは塩素(Cl)であり、8族元素の金属膜がエッチングされ難いことに変わりない。
次に、第2のエッチング条件におけるエッチング選択比について説明する。第2のエッチング条件では、半導体基板87としてSiを用い、ドライエッチング装置に誘導結合プラズマ型(ICP)を用いる。ドライエッチングの条件は、アンテナ電力を600W(13.56MHz)、RFバイアス電力を60W(2MHz)、エッチングガスCl /HBrを8.45×10−2/8.45×10−2Pam/s(50/50sccm)、エッチング圧力を2Pa、基板冷却温度を30℃、基板冷却の裏面He圧力を600Paとする。なお、このドライエッチング条件も、後に記す発明の実施の形態で適用される。
この条件下ではSi基板のエッチング速度は約3μm/分である。また、エッチングガスの成分であるHBrは側面堆積物SiBrの発生と垂直加工性に関係する。そして、Clは等方的な加工性がありエッチングは速い。さらに、基板ビアホール部は各素子のトレンチに比べると横方向の寸法に余裕があるものと仮定し、ビアホールの形状が垂直な形状となることよりも速く深く掘ることを重点として条件を設定した。加工形状は、垂直を90°とすると、70〜80°の傾斜、もしくは途中が膨らんだ樽状である。
9種類の8族元素のマスク膜90について、このマスクの厚さ0.1μmに対してSi基板を約100μm掘り込むようにドライエッチングした。FeとCoとNiはマスク金属が無くなり、各々で約20μm、約50μm、約80μmの段差が残った。マスク膜87が無くなった後、その段差の状態で半導体基板87の全体がエッチバックされていると考えられる。このため、Fe、Co、Niのエッチング選択比は各々で約200倍、500倍、800倍となる。Fe、Co、Ni以外は1000倍以上の選択比がある。したがって、どの8族元素の金属でも100倍以上の選択比があることになる。
一方、4A族のチタン(Ti)、5A族のバナジウム(V)やニオブ(Nb)やタンタル(Ta)、6A族のクロム(Cr)やモリブデン(Mo)やタングステン(W)においては、本ICP条件でエッチング選択比が数〜数十倍と小さかった。
なお、半導体基板87のドライエッチングとして、並行平板型のRIEも条件に注意すれば利用できる。エッチングの電力を強めると、イオンシース電圧も高まるためスパッタリングの強度が強まる。そして8族元素膜に対するエッチング選択比が小さくなる。そこで、裏面ビアホールのエッチングを大きな電力で開始し、表面ビアホールの底部の8族元素膜が露出する前あたりで、電力を下げるようにする。これにより、8族元素膜に対するエッチング選択比がある程度確保される。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態の説明をする。以下の説明は、本発明の実施形態についてのものであり、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
発明の実施の形態1.
本実施の形態にかかる半導体装置について、図面を参照して説明する。図2は、発明の実施の形態1にかかる電界効果トランジスタ(FET)の半導体チップの構成を示す上面図である。図3は、発明の実施の形態1にかかる電界効果トランジスタの半導体チップの構成を示す断面図である。図3は、図2のA−A′箇所に沿った断面図である。図4は、図3の一部を拡大した断面図である。本実施の形態では、半導体チップ10にGaAsの電界効果トランジスタ(以下、GaAsFETと称す)を用いている。
まず、GaAsFETは、半絶縁性GaAs基板の表面に、n形GaAs導電層またはn形AlGaAs/i形InGaAsヘテロ層などによるチャネル層が形成される。そしてチャネル層の上層にショットキー性コンタクトのゲート電極が形成される。また、ゲート電極の両側のうちの一方の側にソース電極が設けられ、他方の側にドレイン電極が設けられる。さらに、素子領域の外周には、メサエッチングやイオン注入等によって高抵抗化された素子分離領域を有している。
図2の上面図は、これらの電極に接続される配線パターンを模式的に示すものである。また、図2では、GaAsFETのチャネル層領域がある領域幅19が示されている。このチャネル層領域上には線状のゲート電極11が形成されている。ゲート電極11の両側には細い帯状のソース配線15とドレイン配線16がある。これらが、ソース、ゲート、ドレイン、ゲート、ソース、ゲート、ドレイン、ゲートと、交互に繰り返して配置される。ゲート電極11の一端は広い帯状のゲート配線14にて共通に接続されている。そしてゲート配線14の中央付近には、ワイヤボンディング接続するためのゲートパッド17がある。一方、ドレイン配線16の細い帯状の配線は、ゲートパッド17の反対側で、幅の広い帯状の配線で共通に接続され、さらに、その幅の広い帯状配線の中央付近にドレインパッド18がある。細い帯状のソース配線15の下にあるGaAs基板には、点線で示した表面ビアホール2の開口がある。表面ビアホール2は、GaAs基板の裏面全面に設けられる裏面電極に接続される。
ここで、図2のA−A′箇所に沿った半導体チップ10の断面を示した図3を用いて、半導体チップ10について説明する。また、半導体チップ10は、GaAs基板1の表面に半導体素子が形成されるが、図3においては、ゲート電極や素子構造を省略し、ソース配線及びドレイン配線を模式的に示す。半導体チップ基板1の表面は多層配線であるため、SiO等の絶縁膜6が形成される。絶縁膜6の上層には、図2に示される上面図にて確認できるドレイン配線16やソース配線15が形成される。ソース配線15の下部に表面ビアホール2がGaAs基板1の厚さ方向に対してGaAs基板1の厚みよりも浅い深さで掘り込まれて形成される。そして、表面ビアホール2に、表面ビア配線3として導電体が埋め込まれている。一方、半導体チップ10の裏面からは、表面ビア配線3の底部に達する掘り込みの深さで裏面ビアホール4が形成されている。半導体チップ10の裏面全面には裏面電極5が設けられる。また、裏面電極5は、裏面ビアホール4にも埋め込まれている。これにより、裏面電極5は表面ビア配線3の底部と電気的に接続される。また、本実施の形態では、表面ビアホール2の数と裏面ビアホール4の数が対応づけられており、1つの表面ビアホール2に対し、1つの裏面ビアホール4が接している。
図4は、図3中の1つのドレイン配線16を中央にして、その近傍を拡大した断面図である。図4を用いて、表面に形成されるGaAsFET素子について詳細に説明する。GaAs半導体基板1の表面には、導電性半導体にてチャネル層21が形成される。これはイオン注入で形成したn形GaAs層、エピタキシャル成長によるn−AlGaAs/i−InGaAsヘテロ層、等で形成される。このチャネル層21の上層にはWSiやAl等によるショットキー性コンタクトのゲート電極11が設けられる。ゲート電極11の両側にはAuGeNi合金等によるオーム性コンタクトのソース電極12とドレイン電極13が設けられる。オーム性電極の下側にはオーム性コンタクトを確保するため、高濃度不純物の導電性半導体によるコンタクト領域が設けられる(図示せず)。このコンタクト領域は、チャネル層21がイオン注入にて形成される場合は、選択的なイオン注入で高濃度n形GaAs領域として形成される。また、コンタクト領域は、チャネル層21がエピタキシャル成長にて形成される場合は、チャネル層21の上に高濃度n形GaAs層または高濃度n形InGaAs領域として形成される。
GaAsFET素子の表面は厚さ数μmのSiO等の絶縁膜6で覆われている。そして絶縁膜6のうちソース電極12とドレイン電極13の上部に相当する領域にはスルーホールの開口が設けられている。そして、それぞれの電極に対応して、ソース配線15及びドレイン配線16がスルーホールを介して接続される。ソース配線15及びドレイン配線16としては、厚さ50nm程度のTi層、厚さ200nm(=0.2μm)程度のPt層、厚さ5μm程度のAu層が、電極側から順に積層される。これら配線を保護するため、さらに絶縁膜や樹脂膜を設けてもよい(図示せず)。ソース配線15は表面ビア配線3として表面ビアホール2の内部に回り込んで堆積される。そして、この8族元素のPt層が図中の阻止膜7に相当する。Ti層は電極と配線とを接着するように作用するものであって、裏面ビアホール4内に露出した部分に堆積したTi層は裏面に対するドライエッチング工程にて除去される。そして、半導体基板1の裏面全面には裏面電極5が設けられている。裏面電極5は、接着膜22として厚さ100nm程度のTi層と、厚さ5μm程度のAu層との積層構造を備えている。裏面電極5は裏面ビアホール4内に回り込んで堆積され、表面ビア配線3の底部と電気的に接続される。
ここで、本実施の形態にかかる半導体チップの各部のサイズについて一例を述べる。GaAs基板1の厚さは約150μm、表面ビアホール2の表面側の横幅が約10μm、深さが約70μmで形成される。裏面ビアホール4は裏側の表面の横幅が約20μm、深さが約90μmで形成される。ここで、表面ビア配線3の底部は裏面ビアホール4へ約10μm突き出る形状となる。なお、裏面ビアホール4に形成された裏面配線5と表面ビアホール2に形成されたソース配線15とは電気的な導通があればよい。そのため、表面ビアホール2の底部より広い領域に裏面ビアホール4が形成されている必要はなく、互いの一部が接していればよい。例えば、裏面露光の位置合せずれ等で裏面配線5と表面ビア配線3とが一部で接する形態、また、表面ビア配線3の底部の内側一部で裏面配線5が接する形態でもよい。
また、パッケージ等と半導体チップ10とを固定する場合は、AuSn等のハンダ材を用いる。これは、裏面電極5のAu膜とAuSnハンダ材の濡れ性がよいためである。これにより、裏面ビアホール4内の凹部にAuSnハンダ材が入り込んで埋め込まれ、放熱が確保される。また、AuSnハンダのSn合金反応がAu膜内へ進むが、平坦部ではAu膜の表面で止まる。阻止膜7のPt層は、Auに比べてSnとの合金化温度が高い。このため、裏面ビアホール4内での合金化反応が異常に進行した場合でも、阻止膜7の存在により合金反応を止めることができる。
次に、本実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について、図5を参照して説明する。図5は、発明の実施の形態1にかかる両面基板ビアホールを有する半導体装置の製造工程ごとの断面図である。なお、図5では、半導体装置の両面基板ビアホール部の近傍のみを示している。
まず、図5(a)に第1の工程完了後の半導体装置の断面図を示す。第1の工程では、厚さ約650μmのGaAs基板1の表面に、GaAsFET等の半導体素子(図示せず)を形成する。そして、半導体素子の上層に多層配線用の絶縁膜6としてSiO膜を約2μm堆積する。絶縁膜6の上層に表面ビアホール2の開口パターンを有する厚さ4μmのフォトレジスト膜24を形成する。そして、フォトレジスト膜24をマスクとして、CFガス等を用いたRIE等により、絶縁膜6をドライエッチングして開口させる。このとき、開口パターンの横幅は8μmとする。
さらに、フォトレジスト膜24をマスクとして、露出したGaAs基板1をドライエッチングで約70μmの深さで掘り込み、表面ビアホール2を形成する。ドライエッチング装置は誘導結合プラズマ型(ICP)を用い、次の条件でドライエッチングを行う。なお、この条件は前述で、第1のエッチング条件として記したものと同じである。すなわち、ドライエッチングの条件は、RFアンテナ電力を500W(13.56MHz)、RFバイアス電力を30W(2MHz)、エッチングガスCl2 /SiCl を8.45×10−2/8.45×10−2Pam/s(50/50sccm)、エッチング圧力を2Pa、基板冷却温度を0℃、基板冷却の裏面He圧力を600Paとする。
エッチングガスは、Clのみでは等方的なエッチングとなるため、SiClを添加して側面に堆積物を生じさせることで掘り込み部を垂直な加工形状とする。また、ウエハ基板を冷却するため、基板台とウエハの間にヘリウム(He)を流して冷却の熱伝導を促進している。また、漏れたHeはエッチング室内に流れ、エッチングガスに加わる。そして、この条件でのGaAs半導体基板のエッチング速度は約4μm/分、フォトレジスト膜に対する選択比は約40倍である。
ビアホールのエッチング時間はエッチング速度から算出する。このエッチング速度は、本作業前に広い開口のパターンマスクが付いたダミーウエハをエッチングすることにより求める。これには、エッチングされた掘り込み深さを段差測定し、この値をエッチング時間で割ってエッチング速度を算出する。そして、このエッチング速度が管理範囲内にあることを確認することが好ましい。本作業のエッチング時間は、このエッチング速度で目標の掘り込み深さを割り、パターン粗密の補正係数をかけて設定する。この補正係数は、断面SEM(走査型電子顕微鏡:Scanning Electron Microscope)観察で測定した目的の開口パターンの掘り込み深さと、広いパターンで測定した段差との比率である。
次に、図5(b)に第2の工程完了後の半導体装置の断面図を示す。第2の工程では、絶縁膜6の上層に形成されマスクとして使用したフォトレジスト膜24を剥離して除去する。そして、硫酸と過酸化水素水との希釈水溶液で、掘り込まれた表面ビアホール2の内部をエッチングして浄化する。次にスパッタ蒸着装置に入れ、厚さ50nm程度のTi層、厚さ200nm程度のPt層(阻止膜7として作用する)、及び厚さ200nm程度のAu層を、絶縁膜6側から順次堆積させる。このとき各層は半導体チップの全面に堆積される。次に配線層と使用される領域を除く部分にフォトレジスト膜をマスクとして形成し、スパッタされたAu層を給電層としてAuメッキを約5μm程度施す。続いて、フォトレジスト膜を除去する。その後、改めてAuメッキされた領域を覆うようにフォトレジスト膜を設ける。そして、Arイオンミリングでスパッタによって堆積されたAu/Pt/Tiの各層をエッチング除去し、絶縁膜6を露出させる。これによって、配線層として使用される領域にAu/Pt/Tiの各層が堆積された配線層が形成される。なお、半導体素子の上に厚さ0.5μm以上のSiO等の絶縁膜6があれば、イオンミリングの損傷が半導体素子に及ぶことはない。
次に、図5(c)に第3の工程完了後の半導体装置の断面図を示す。第3の工程では、GaAs基板1の表面を、すこし大きな透明ガラス基板(図示せず)にワックスもしくは樹脂で固定する。そして、GaAs基板1の裏面を研磨し、基板を厚さ約650μmから約150μmにする。なお、このワックスもしくは樹脂は、後に行われるGaAs基板1のフォトレジスト作業において、フォトレジストの溶剤に溶けないものを選択することが好ましい。次に透明ガラス基板にGaAs基板1を固定したまま、GaAs基板1の裏面に厚さ6μmのフォトレジスト膜25を形成する。このとき、フォトレジスト膜25が形成される領域は、裏面ビアホール4の開口パターンを除く領域に形成される。裏面に形成されるフォトレジスト膜25のパターンの位置合わせは、透明ガラス基板を透して表面の位置マークを読み取ること、または赤外光を利用し半導体基板を透して表面側の金属位置マークを裏面側で読み取ること等によって行われる。このような裏面露光での位置合わせ精度は数μmであって、通常のステッパ露光装置の位置合わせ精度が0.1μm程度であることに比べると悪い。また、フォトレジスト膜25が厚いために、形成される開口パターンはガラスマスクに形成されるパターンよりも広がる傾向にある。また、開口パターンの角は丸くなる。
次に、フォトレジスト膜25をマスクとして、GaAs基板1の裏面をドライエッチングで約90μm掘り込む。このようにして、表面ビア配線3の底部である阻止膜7のPtを露出するように裏面ビアホール4を形成する。ドライエッチング装置は誘導結合プラズマ型(ICP)を用い、表面と同じ条件でエッチングを行う。ただし、ここでの基板冷却は、ウエハを固定するガラス基板を介して行われるため、ウエハの温度が表面側のエッチングを行う場合よりも上昇する。そのため、形成される開口パターン部の断面形状は、等方的または樽状の加工形状となる。また、ウエハの冷却状態やウエハの周辺でエッチングが速くなる傾向がある。このため表面ビア配線3の底部を露出する精度として10±5μmを見込んでおくことが好ましい。
次に、図5(d)に第4の工程完了後の半導体装置の断面図を示す。第4の工程では、ガラス基板にGaAs基板1を固定したままフォトレジスト膜25を剥離して除去する。さらにガラス基板にGaAs基板1を固定した状態で、GaAs基板1の裏面に対してスパッタ蒸着を行い、接着膜22として厚さ100nm程度のTi層を形成する。続けて、厚さ200nm程度のAu層を堆積させる。このとき、GaAs基板1の周辺のガラス基板面は薄い金属やプラスチックで覆いマスクすることが好ましい。さらに、この薄いAu層を給電層としてAuメッキを厚さ5μm施し、裏面電極5を設ける。その後、この裏面側を粘着シートに貼り付け、表面側のワックス等を溶かしてガラス基板を剥がす。そして、半導体基板1の表面側が粘着シートに固定された状態でGaAs基板1のダイシング等を行うことで、GaAs基板1は分離されてチップ化される。この後、個々の半導体チップを粘着シートから取ってパッケージに組み立てる。
上述のように、表面ビアホール2の内部の界面に、8族元素の金属からなる阻止膜7を設ける。裏面ビアホール4を裏面側から塩素系ガスでドライエッチングする場合、阻止膜7として8族元素の材料を使用することで、GaAs基板1に対するエッチング選択比を100倍以上とすることが可能である。このため、阻止膜7は、裏面側からのエッチングによって表面ビアホール内に形成された導電体がエッチングされることを阻止できる。また、裏面電極5を裏面ビアホール4内にも設けた場合、阻止膜7が金属のため、低抵抗で電気的な導通が確保される。また、表面側において阻止膜7を含む配線をドライエッチングで加工する場合、イオンミリング等のスパッタリングを用いる必要がある。このとき厚さ0.5μm以上の絶縁膜があれば、半導体素子に損傷が及ばない。また、表面ビアホール2は深く掘り込まないため、細い形状で精度が確保できる。一方、裏面側には半導体素子や配線パターンが形成されないため、粗い加工精度で加工することが可能である。
上述では半導体基板1としてGaAs基板を例に説明したが、半導体基板はGaAs基板に限られるものではない。半導体基板1は他の塩素系ガスや臭素系ガス等でもドライエッチングすることが可能である。また、半導体基板1はSi、InP、GaN、SiC等であっても良い。
また、阻止膜7はPtを例に説明したが、これに限られるものではない。上述で説明したように、Pt以外の8族元素の金属や8族元素を組み合わせた合金であってもよい。
上述では、8族元素の阻止膜7は、半導体基板1に対して100倍以上のエッチング選択比があると記した。ただし、これは平坦状態でのことである。阻止膜7は掘り込み内にスパッタリング堆積等で設けられるため、掘り込み内では膜が薄くなる。特に底部の角で膜厚が薄くなるなどの膜質の悪化が考えられる。このため、底部の角はドライエッチングされ易くなる。したがって、阻止膜7の平坦部の厚さは、半導体基板1のオーバーエッチングに耐える限界の厚さより数倍から数十倍の厚さにすることが好ましい。本実施の形態ではPt膜の膜厚を200nmとしている。これは、阻止膜7の限界厚さより十分に厚いものである。
発明の実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1にかかる半導体チップ10の裏面からのエッチングによって形成される裏面ビアホールの形態を変形させたものである。図6は発明の実施の形態2にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップ20の断面図である。図7は発明の実施の形態2にかかる電界トランジスタが形成されるの半導体チップ20を裏面から見た場合の平面図(裏面図)である。なお、図6の断面図は、図7のB−B′箇所に沿った断面図である。
図6及び図7に示されるように、本実施の形態における裏面ビアホール4は、1つの掘り込み部によって形成される。そして、このようにして形成された裏面ビアホール4に対して複数の表面ビアホール2(あるいは、表面ビア配線3)が接続される。すなわち、複数の表面ビアホール2に対し、1つの裏面ビアホール4が形成され、互いに接続されている。これにより、GaAsFET素子の下の基板が薄くなるため、GaAsFETの放熱性が高まる。
本実施の形態は、裏面ビアホール4の形状以外は実施の形態1とほぼ同じである。例えば、半導体基板1の厚さは約150μm、表面ビアホール2の表面側の横幅は約10μm、深さは約70μmで設けられている。また裏面ビアホール4は深さ約90μmで設けられる。
パッケージへの半導体チップ20の組立はAuSnような濡れ性がよいハンダ材を用いて行うことが好ましい。AuSnハンダは掘り込まれた裏面ビアホール4の内部に入り込んで、裏面電極5のAu面になじむように固定される。GaAsFET素子の下部の基板が薄く形成されているため、素子の放熱性が向上する。
一方、半導体チップ20の強度は周辺の基板が厚い部分によって確保される。図7に示されるように、半導体チップ20の周辺に形成される基板厚が厚い部分の表面にはGaAsFET素子やパッド等が何も形成されていない。しかし、半導体チップ20の強度を確保するために、この幅はある程度大きくすることが好ましい。これにより、ダイシングやパッケージ組立て等の半導体チップ20に応力がかかる工程での半導体チップ20の取り扱い操作で、半導体チップ20が割れることを防ぐ。このため、半導体チップ20の面積は、実施の形態1にかかる半導体チップ10と比較して大きくしておくことが好ましい。
発明の実施の形態3.
本実施の形態は、実施の形態1にかかる半導体チップ10の裏面ビアホール4の形態を変形したものである。図8は発明の実施の形態3にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップ30の断面図である。図8に示されるように、本実施の形態の裏面ビアホール4の形状を、等方的なエッチングにより台形状とする。
本実施の形態におけるエッチングでは、SiClを加えず、Clのみを1.69×10−1Pam/s(100sccm)で流す。この条件以外のエッチング条件は、実施の形態1と同じICPのエッチング条件で行う。これによって、SiClの側面への堆積効果が無くなり、サイドエッチングが生じて等方的エッチングが行われる。また、このようにして形成される裏面ビアホールは台形状になる。なお、ClガスのみでもGaAs基板とPt層のエッチング選択比は100倍以上である。
実施の形態2ではGaAsFET素子の下部の基板厚を一様に薄くした。その場合に比べ、本実施の形態ではドレイン電極13の下部領域の基板が厚い。このため、ドレイン電極13と接地電極間に形成される寄生容量の容量値が低減する。また、半導体チップ30の機械的な強度も増す。一方、ゲート電極11の下部領域は傾斜面であって、適度な基板の薄さが確保されているため、この領域における放熱効果が得られる。
本実施の形態の変形例として、裏面フォトレジスト膜の位置合わせを高精度に行い、ゲート電極11とドレイン電極13との間にほぼ垂直な裏面ビアホール4の側壁を形成しても良い。また、裏面ビアホール4の側壁の形状は、傾斜形状ではなく、階段状に形成しても良い。この場合、フォトレジスト工程とドライエッチング工程とを繰り返し行うことで階段状の裏面ビアホール4の側壁を形成することができる。
発明の実施の形態4.
携帯電話等の汎用品では安い半導体素子が求められる。したがって、高価なAuやPtを用いることはできず、廉価なCu等を用いることになる。しかし、Auを含まない配線材やハンダ材は濡れ性が悪化する問題がある。また、Cuを配線として用いた場合、Au系の配線を用いた上述の実施の形態のように、細い凹部にハンダ材や銀ペースト等が確実に充填させることは困難である。このため、裏面ビアホールを配線材で埋め込む必要がある。また、Cuは半導体中へ熱拡散し易く、半導体中で深い準位を生じるため、熱拡散を阻止する対策が必要になる。
本実施の形態では、発明の実施の形態3にかかる半導体チップ30と比較し、配線材がCu等に変更されている点が異なる。図9は発明の実施の形態4にかかる電界効果トランジスタが形成されたの半導体チップ40断面図である。なお、実施の形態4にかかる半導体チップ40の裏面に形成される裏面電極を、表面が平坦なものとする。
GaAs基板1の表面に形成されたGaAsFET素子は、SiO等の絶縁膜6で覆われている。ソース電極12とドレイン電極13の上層の絶縁膜6にはスルーホールの開口が設けられている。そして、このスルーホールを介してソース配線15及びドレイン配線16が配線される。ソース配線15及びドレイン配線16として、厚さ50nm程度のTi層、厚さ300nm(=0.3μm)程度のNi層、厚さ5μm程度のメッキ等によるCu層がこの順で設けられる。Cuのメッキ配線はAuの場合と同様に、薄いCu膜をスパッタ堆積させ、このCu膜を給電層とし、配線パターン以外の部分に堆積されたフォトレジスト膜をマスクとしてメッキ処理を行うことで形成される。そして、Cuメッキが施されていない領域の給電層をイオンミリング等で除去する。また、これら配線を保護するため、さらに絶縁膜や樹脂膜を設けてもよい(図示せず)。
ソース配線15は表面ビア配線3として表面ビアホール2の内部に回り込んで堆積される。そして、この8族元素のNi層が阻止膜7として作用する。Ti層は接着用で、裏面ビアホール4内に露出した部分は裏面ビアホール4のドライエッチング工程で除去される。GaAs基板1の裏面で裏面ビアホール4を含む全面に、接着膜22として厚さ100nm程度のTi層が形成される。接着層22の上には、バリア膜26として厚さ300nm程度のNi層が形成される。そして、バリア膜26の上層には、裏面電極5として厚さ約30μm程度の平坦なCu層が形成される。
GaAs基板1の厚さは約150μmである。表面ビアホール2の深さは約70μmである。そして、裏面ビアホール4の深さ約90μmである。ここで裏面にCuメッキを厚さ約130μmで形成する場合、裏面ビアホール4はCuによって完全に埋め込まれる。この後、裏面を研磨し、平面部でのCu層を厚さ約30μm程度とする。裏面ビアホール4付近もCu層が削られて平坦になる。Cu層は大幅に削られるが、原料が安価なため半導体装置のコストへの影響は少ない。
Cuの熱拡散を止めるバリア膜26は、その膜中でCu自体の拡散を止める必要がある。バリア膜26の特性は、例えば半導体装置の仕様に応じた高温保管試験で、Cuの拡散が膜中で止まったことが確認されればよく、バリア膜26の膜厚を変更することでCuの拡散を防止する厚みになればよい。バリア膜26は一般に融点が高い金属が用いられる。さらに窒化やシリサイド化で熱拡散の阻止性が高められる。しかし、バリア膜26として、バリア膜に使われる材料を窒化やシリサイド化することで、バリア膜26の抵抗率が高まる。しかし、バリア膜26を介して表面ビアホール2に形成された配線と裏面電極との間に電気的な接続を確保する必要があるため、バリア膜26を窒化やシリサイド化する場合は条件が制限される。一般によく用いられる金属はTi、Ta、W等で、TiN、TaN、TiSi、TaSi、WSi等も用いられる。また、8族元素の各金属も融点が高い。このため、500℃程度ではCuに対して強く反応せず、Cuの熱拡散を阻止する能力がある。8族元素の中でNiは精製が簡単で、製造原価も安いため利用し易い。
また、表面や裏面の配線材料はAuやCuに限ったことはなく、導電性があればよい。一般的なAlやAl合金、またプラグで用いられるW等でもよい。
また、裏面電極5は、銀や導電性炭素等の導電性粒子が入った樹脂ペースト剤等を利用してもよい。さらに、ハンダ粉末とフラックスビヒクルを含有するハンダペーストを利用してもよい。熔融したハンダや銀ペーストの上に半導体チップ40を置く場合、裏面ビアホール4の凹部に空気が残り空洞となる。一方、裏面を上側にしてペースト剤を塗布することで裏面に形成された凹部にハンダや銀ペーストを入れ込むことが可能である。ただし、ウエハ状態の裏面作業ではウエハ自体がワックスや樹脂で仮固定される状態となるため、100℃程度までで溶剤を気化させる程度の予備加熱(プリベーク)により、ハンダや銀ペースト等は仮の硬化しかできない。このため、本硬化の加熱(ポストベーク)はパッケージに搭載するときに行う必要がある。ハンダペーストのハンダ粉末は、スズ(Sn)、銀(Ag)、銅(Cu)、インジウム(In)、ビスマス(Bi)、亜鉛(Zn)、アンチモン(Sb)等から選択される。半導体チップ40を固定するハンダは、リードフレームに対して利用される200℃台の熱を有するハンダで軟化しないように、400℃以上の高温で軟化するようなものが好ましい。また、ハンダが接する裏面電極5の金属膜は銅(Cu)やニッケル(Ni)等でよい。
また、半導体基板1としてGaAs基板で説明しているが、Si、SiC、GaN、InP等でもよい。ドライエッチングのガスはどれもCl系かBr系が用いられ、対応は同じである。
発明の実施の形態5.
実施の形態1〜4にかかる半導体チップは、ソース、ゲート、ドレイン、ゲート、ソース、と電極が交互に繰り返される形状となっている。また、ソース電極12の下部には細長い帯状の基板ビアホールが形成されている。基板ビアホールはこのような形状で形成されるものに限られるものではない。本実施の形態として、上記実施の形態とは異なる形状の基板ビアホールについて説明する。
図10は、発明の実施の形態5にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの上面図である。本実施の形態では、ソース電極15を接地するために基板ビアホールとして、5本のソース電極15毎に1つの正方形のソースパッド51が形成される。そして、ソースパッド51の下には表面ビアホール2が形成される。この表面ビアホール2は直径約10μmの円形状である。露光レチクルのパターンが正方形でも、フォトレジスト膜が厚いために、ほぼ円形状のパターンがフォトレジスト膜に形成される。そして、半導体チップ50のドライエッチング工程においてフォトレジスト膜の角近傍でサイドエッチングが行われることにより表面ビアホール2は円形状に広げられる。これによって、この表面ビアホール2の下の裏面側には、裏面ビアホール(図示せず)が直径数十μmで形成される。なお、表面ビアホール2と裏面ビアホールとの間に形成される阻止膜(図示せず)については、実施の形態1の場合と同様に8族元素の金属を用いる。
また、直径約10μmの表面ビアホール2に対し、この上部に位置するソースパッド51は一辺が約20μmの矩形状で形成される。これに対して、ゲートパッド17やドレインパッド18などのワイヤボンディング用のパッドは一辺が約100μmの矩形状で形成される。これらのワイヤボンディング用パッドと比較すると、ソースパッド51の面積は小さい。そして、ソース電極12毎に基板ビアホールを形成する必要がないために、GaAsFETのソース電極間のピッチを狭くすることが可能である。
GaAsFETが搭載される機器の1つである携帯電話等では、高周波信号の出力電力はそれほど必要としない。しかし、低いドレイン供給電圧で大きな相互コンダクタスが必要となる。このような場合、GaAsFETのゲート幅を大きくするためにゲート電極を多数配置して見かけ上のゲート幅を大きくする必要がある。このようなGaAsFETを形成しようとした場合、本実施の形態に示すソースパッド51の配置は、チップ面積を削減するために非常に有効である。また、1つのソースパッド51に対してソース電極12を何本接続するかは、GaAsFETに求められる周波数帯や出力電力等の用途に応じて接地端子に寄生するインダクタンスや抵抗等を配慮して設定されるものである。
発明の実施の形態6.
上述の実施の形態では、GaAsFETを例に、両面基板ビアホールを有する半導体装置を説明してきたが、本発明はこれに限られるものではない。実施の形態6にかかる半導体装置は、縦型トランジスタとしてGaAs基板上に形成されたヘテロバイポーラトランジスタ(以下単にHBTと称す)である。図11は、実施の形態6にかかるHBTが形成される半導体チップ60の上面図である。図12は、実施の形態6にかかるHBTが形成される半導体チップ60の断面図である。図12は、図11のC−C′箇所に沿った断面図である。基本的な基板ビアホールの部分に関する構造は実施の形態1と実質的に同じである。
まず、HBTの形態を簡単に説明する。HBTは、GaAs基板の表面に各種の化合物半導体層をエピタキシャル成長させる。そして各層をエッチング加工して電極を形成する。HBTがエミッタ・トップ型である場合は、GaAs基板上に、高濃度n形GaAsのサブコレクタ層、低濃度n形GaAsのコレクタ層、高濃度p形GaAsのベース層、中濃度n形InGaPのヘテロエミッタ層、高濃度n形GaAsのコンタクト層、及び超高濃度n形InGaAsのキャップコンタクト層をエピタキシャル成長させる。
次に超高濃度n形InGaAsのキャップコンタクト層に耐熱性金属からなるエミッタ電極を接触させる。超高濃度n形のため、合金化の熱処理なしでオーム性コンタクトを得ることが可能である。次に、このエミッタ電極を含むエミッタ領域を残すようにキャップコンタクト層とコンタクト層をエッチングで加工する。露出したn形InGaPヘテロエミッタ層にベース電極を堆積する。合金化の熱処理によってベース電極をヘテロエミッタ層に拡散させることで下部のp形GaAsベース層とオーム性コンタクトを得る。次に、このベース電極とエミッタ電極を含むベース領域を残すように低濃度n形GaAsコレクタ層までをエッチングで除去する。露出した高濃度n形GaAsサブコレクタ層にコレクタ電極を形成し、合金化の熱処理によってオーム性コンタクトを得る。このコレクタ電極を含むHBT素子領域を残すように、サブコレクタ層をエッチングで除去するか、絶縁化のイオン注入で高抵抗化して素子を分離する。結果として形成されたHBT素子は階段状の各段に電極が設けられる形態となる。
各段の電極は下側から、コレクタ、ベース、エミッタである。なお、ここでは電極と形状の基本的な構造を説明した。現在では高性能化のため、各段に各種の層が挿入され、半導体組成も替えられる。
図12では、GaAs半導体基板1の表面側にある1つのHBT素子を中心にした断面図を示す。このHBT素子は1つのベース電極を中央にして両側に2つのエミッタ電極64と2つのコレクタ電極が形成される。まず、このHBT素子の中央には、ベース電極(図示せず)とこれに接続されるベース配線62が形成される。このベース配線62の両側上に凸状のエミッタ領域が形成される。このエミッタ領域の上層にエミッタ電極64が形成される。エミッタ配線63は、エミッタ電極64に接続するように、絶縁膜6のエミッタ孔65を介して接続される。そして、エミッタ電極64の脇に離れてコレクタ電極(図示せず)とこれに接続するコレクタ配線61が形成され、さらに離れて半導体基板1に形成された表面ビアホール2が形成される。エミッタ配線63は表面ビア配線3としてGaAs基板1に掘り込まれるように形成される。なお、HBT素子の形態としては、1つのエミッタ電極と2つのベース電極と2つのコレクタ電極を備えていてもよい。また、2つのエミッタ電極と3つのベース電極と2つのコレクタ電極を備えていてもよい。
図11に示されるように、HBT素子領域は長方形に形成され、長手方向は50〜100μm程度である。各電極はこの長さで帯状に設けられる。そして、エミッタ配線63はこの幅でHBT素子を覆うように形成される。エミッタ配線63は、点線で示したエミッタ孔65の下部に形成されるエミッタ電極64(この図では図示せず)に接続される。1つのベース配線62と2つのコレクタ配線61は、エミッタ配線63の下側に各々一方から点線で示すように入り込む。そしてHBT素子から離れ、エミッタ配線63の下に点線で示されるように表面ビアホール2の穴が長方形に設けられる。なお、この表面ビアホール2を中心として対称に折り返すようにHBT素子が複数設けられる。
図12に示されるように、基板ビアホールの部分は実施の形態1における図4とほぼ同じ形状である。GaAs基板1の厚さは約150μmである。表面ビアホール2は表面側の横幅は約10μmで、深さは約70μmである。裏面ビアホール4は裏側の表面の横幅が約20μmで、深さは約90μmである。ここで、表面ビア配線3の底部が裏面ビアホール4へ約10μm突き出る形状である。また、表面ビアホール2はHBT素子の端にあるコレクタ配線61(コレクタ電極)から約10μm離れる。
表面ビア配線3としてのエミッタ配線63は、厚さ50nm程度のTi層、厚さ200nm(=0.2μm)程度のPt層、及び厚さ5μm程度のAu層の順で設けられる。そして、この8族元素のPt層が図中の阻止膜7に相当する。Ti層は接着用で、裏面ビアホール4内に露出した部分は裏面ビアホールを形成する工程におけるドライエッチングによって除去される。なお、表面ビアホール2及び裏面ビアホール4を形成するドライエッチング方法は、実施の形態1で述べた方法と実質的に同じ方法である。そして、GaAs基板1の裏面全面には裏面電極5が形成される。接着膜22として、厚さ100nm程度のTi層が形成される。そして、裏面電極5として厚さ5μmのAu層が形成される。裏面電極5は裏面ビアホール4内に回り込んで堆積され、表面ビア配線3の底部と電気的に接続される。
また、パッケージ等への半導体チップ60の搭載は、AuSn等のハンダ材により固定される。裏面電極5のAu膜とAuSnハンダ材の濡れ性はよいため、裏面ビアホール4内の凹部にはAuSnハンダ材が入り込んで埋め込まれ、放熱が確保される。また、エミッタ配線63はHBT素子から基板ビアホール部を介して裏面に放熱する役割を担う。このため、電気抵抗だけでなく、放熱性に関する熱抵抗も配慮してAu層の厚さが設定される。
HBT素子の表面にある絶縁膜6は、実際には複数の絶縁膜から成る。各電極とこれに接続する各々の配線は絶縁膜に形成されたスルーホールを介して接続される。半導体表面に近い部分ではHBT素子を保護するためにSiOやSiN等の無機絶縁膜を用いる。一方、半導体表面から離れエミッタ配線63を持ち上げて寄生容量を低減する目的では、ポリイミドやベンゾシクロブテン(BCB)等の低誘電率の有機絶縁膜を用いる。または容量低減で配線の下側を中空にしたエアブリッジ構造でもよい。また、最上の配線等の表面にはSiN等の絶縁膜を設けて湿気等から保護する。
発明の実施の形態7.
HBT素子では、表面ビアホール1つに対して裏面ビアホールは1つで対応する必要はない。図13は、発明の実施の形態7にかかるヘテロバイポーラトランジスタが形成される半導体チップ70断面図である。図13に示されるように、一群のHBT素子の下側にある裏面ビアホール4を共通にすることは可能である。これは、図6で示されるような実施の形態2の場合と実質的に同じである。
HBT素子の下部の基板が薄いため、裏面ビアホール4内にハンダ金属が入って埋め込まれれば、HBT素子の下側からの放熱性が高まる。また、表面側のエミッタ配線63から表面ビア配線3を介して裏面電極5側にも放熱される。ただし、半導体チップ70としての機械的な強度が下がるため、裏面ビアホール4の周囲に基板が厚い領域を設けて機械的な強度を確保する必要がある。
発明の実施の形態8.
上述の実施の形態では、半導体チップの裏面はパッケージにハンダで固定するように全面を金属とした。しかし、最近では半導体チップの裏面に複数のパッド端子と(ヒートシンクとして作用する)冷却用の接地面を設けて、半導体基板の裏面を回路基板へ直接に実装することが試みられている。この場合、表面の回路群から裏面のパッド端子に基板を貫通するビアホールで接続する必要があり、本発明の両面基板ビアホールは有効に寄与する。本実施の形態では、半導体チップの裏面に多数の端子パッドを設けて、回路基板へ直接に実装するための半導体チップについて説明する。
まず、このような半導体装置の一般的な形態を説明する。図14は発明の実施の形態8にかかる半導体チップの構成を示す裏面図である。図15は、発明の実施の形態8にかかる半導体チップの構成を示す断面図である。図15は、図14のD−D′箇所に沿った半導体装置の断面図である。図16は発明の実施の形態8にかかる半導体チップの実装を示す断面図である。また、図17は、発明の実施の形態8にかかる半導体チップの構成を示す拡大断面図である。
図14の裏面図に示されるように、半導体チップ80の中央部に接地パッド82がある。接地パット82は、電気的な接地と冷却用のヒートシンクを兼ねたものである。周辺には、従来、表面にあった端子パッド81が設けられる。図14においては、端子パッド81は対向する2辺に設けられている。また、4辺の端全部に多数の端子が設けられ、内側に四角の接地面が設けられてもよい。
図15の断面図に示されるように、裏面の接地パッド82に対する上部の表面側には半導体素子の群(図示せず)もしくはこの回路群(図示せず)が配置されている。接地のため、基板ビアホールの基板ビア配線83を介して裏面の接地パッド82に接続される。そして、従来は表面にあった端子パッドに対応する端子も、基板ビア配線83を介して裏面の端子パッド81に接続される。
図16に半導体チップ80を実装した状態の断面を示す。接地パッド82はこのパターンに対応する金属台84にハンダ等により固定される。一方、金属台84で接地パッド82に対応しない領域は掘り込まれて絶縁層85が形成される。この表面に金属配線86が形成され、ハンダ等で端子パッド81に接続される。ここで金属配線86は、金属台84を接地面として絶縁層85を介したマイクロストリップ線路とされる場合もある。また、金属台84はモールドやセラミックの基板に組み込まれる場合もある。
実施の形態を、図17を用いて説明する。図17は、図14の断面図において、端子パッド81が形成される部分と接地パッド82が形成される部分とを拡大した断面図である。図17の大部分は、実施の形態1の図4と実質的に同じである。相違点としては、裏面電極5が全面ではなく、端子パッド81及び接地パッド82のように孤立パターンとして設けられることである。裏面側では、接着膜22として厚さ100nm程度のTiが設けられている。裏面電極5は、スパッタ堆積で、メッキの厚さは約5μm程度のAuが設けられている。さらにハンダ材としてのAuSnが数十μm盛り上げられて、端子パッド81と接地パッド82とされる。また、裏面ビアホール4の深さは約100μmである。このため、裏面ビアホール4は、数十μmの厚さのハンダ材AuSnによっては、完全に埋め込むことはできない。このことから、裏平面部に端子パッド81を張り出させて、接着面を確保するようにしている。
図16に示される金属台84に付属する金属配線86にAu又はAuSnハンダ材が付着されていてもよい。この場合、酸素を少なくした窒素の雰囲気中で半導体チップ80を押さえ付けて400〜500℃で加熱する。これにより、ハンダ材AuSnが軟化してハンダ付けされる。特に、ハンダ材のAuSnはAuとの濡れ性がよいので、確実にハンダ付けされる。
低価格な製品においては、Auを多く用いることはできない。この場合、Cu系の配線材を用い、Auを含まないスズ(Sn)系の高温ハンダを用いる。一般的に公知なフラックス剤を併用することで、表面の酸化膜を除き、酸化を防止してハンダ付けができる。また、パッドの接着には、ハンダ材でなくとも、Ag、Cu、又は導電性炭素などの導電性粒子を含むペースト材を用いてもよい。
本発明の実施の形態9.
これまでは、基板1として化合物半導体GaAsの素子を例に説明してきた。しかし、これはGaAsに限定されるものではない。各種の半導体をドライエッチングする場合、エッチングガスは塩素系か臭素系を用いる。このため、本発明は各種の半導体を用いた装置に有効である。ただし、化合物半導体は半絶縁性の高抵抗な基板では抵抗率1×10Ωcm以上が得られるが、一般的な半導体であるシリコン(Si)では抵抗率が高いもので数kΩcm(=10Ωcm)と低い。さらには、Siはp型にドーピングされて抵抗率がさらに低い場合がある。このため、実施の形態8のように、基板1を貫通するビア配線3で裏面に端子パッド81を設ける場合には、ビア配線をSi基板から絶縁する対応が必要になる。なお、Si基板で裏全面を接地する場合は、基板の抵抗率が低いことを利用して接地する目的もあるため、接地を目的とする基板ビア配線をSi基板から絶縁する必要はない。
本実施の形態では、実施の形態8の半導体基板1をSi基板に変える。基板1を貫通する複数の基板ビア配線をSi基板から絶縁した半導体装置の製造方法を説明する。図18は、発明の実施の形態9にかかる導電性Si基板を用いた両面基板ビアホール部の製造工程を示す断面図である。
図18(a)に示されるように、まずSiウエハ基板91の表面にCMOSFETやバイポーラトランジスタのような半導体素子(図示せず)を形成し、多層配線(図示せず)を形成する。次にSiOやSiONのような絶縁膜6を設ける。次に、絶縁膜6の表面に開口パターンを有するフォトレジスト膜92を設ける。続いて、RIE等のドライエッチングで絶縁膜6を開口する。そして、Si基板91をドライエッチングで掘り込み、表面ビアホール2を形成する。Siウエハ基板91の厚さは約650μmで、約100μm掘り込む。
次に、図18(b)に示されるようにフォトレジスト膜92を除去する。その後、厚さ約1μmのSiON等からなる絶縁膜93を堆積させる。これにより表面ビアホール2内が覆われる。さらに、厚さ100nm程度のTi膜、厚さ300nm程度のNi膜、及び厚さ200nm程度のCu膜をスパッタ堆積する。続いて配線となる厚さ約5μmのCuメッキをフォトレジスト等のマスクで選択的に施す。そして、配線外をイオンミリング等でエッチング除去して表面ビア配線3を形成する。ここでは阻止膜7としてNi膜を用いる。なお、この配線形成は、最上層等の給電用の配線形成を兼ねて行う。また、表面を保護するために、表面ビア配線3の表面にSiON等の絶縁膜および厚さ約10μmのポリイミドを堆積する(図示せず)。本体の回路では表面側のパッド開口は不要である。必要に応じて表面側のモニターTEGの端子パッドに開口を設ける。
次に、図18(c)に示されるようにSi基板91の裏面を研磨し、約650μmの厚さを約200μmまで薄くする。なお、Si基板の場合、約200μmまで薄くしても強度があるため、補強でガラス板等を用いる必要はない。Si基板91の裏面に開口パターンを有するフォトレジスト膜94を設ける。そして、Si基板91の裏面を約130μmドライエッチングで掘り込み、裏面ビアホール4を設ける。裏面ビアホール4の内側には、表面ビア配線3の底部が約30μm露出する。なお、表面ビアホール2内に堆積したSiON等の絶縁膜93が残って表面ビア配線3の底部が露出しない場合は、弗素(F)系ガスでRIEを追加して除く。
次に、図18(d)に示されるように、Si基板91の裏面にSiON等の絶縁膜95を厚さ約1μmでCVD堆積する。このとき、裏面ビアホール4内にも絶縁膜95が入り込む。そして、表面側の絶縁膜93がオーバーエッチングされて生じた表面ビアホール2との隙間にも絶縁膜95が入り込み絶縁される。
次に、開口パターンを有する薄いフォトレジスト膜96を設ける。そして、F系ガスのRIEを行う。これにより、絶縁膜95に開口97が設けられる。右側の接地パッド82に対応する方は、接地パッド82の形状より5μmほど小さい形状で開口する。一方、左側の端子パッド81に対応する方は、表面ビア配線3の底部の内側になるように開口を設ける。例えば底部の幅が10μmならば5μm程度とする。また、開口の形成に用いるフォトレジスト膜96は粘度が低く1μm程度以下と薄いほうがよい。これは、裏面ビアホール4内でのフォトレジスト膜の溜りが多くならずに厚くなり過ぎず、開口パターンが露光できるからである。
次に、図18(e)に示されるように、各々の裏面ビアホール4で、表面ビア配線3に電気的に接続するように裏面電極5を設ける。例えばTiとNiとCuとを順次に堆積してCuメッキを選択的に施し、余分な金属の領域はエッチングにより除去する。次に図18(f)に示されるように、パターン形成された裏面電極5に、Sn系ハンダ材を数十μm盛り上げ、端子パッド81と接地パッド82とする。このような一連の製造方法により、端子パッド81はSi基板から絶縁膜で絶縁された構造になる。
本発明の両面基板ビアホールを有する半導体装置は、表面ビアホール3内にPtやNi等の8族元素の金属による阻止膜7を設ける。これにより、裏面ビアホール4を形成する際の塩素系ガスを用いたドライエッチングで、表面側のビア配線までエッチングされることを防ぐ。また、半導体基板1の裏面へのビア配線の導通が確保される。さらに、両側からの基板ビアホールの境界に阻止膜7が残るが、阻止膜7としての8族元素はどれも金属で抵抗率も低いため良好な電気的な接続が得られる。
マスク材のエッチング選択比を調べるために用いた半導体基板の断面図である。 発明の実施の形態1にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの上面図である。 発明の実施の形態1にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 図3の一部を拡大した断面図である。 発明の実施の形態1にかかる両面基板ビアホール部の製造工程を示す断面図である。 発明の実施の形態2にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態2にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの裏面図である。 発明の実施の形態3にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態4にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態5にかかる電界効果トランジスタが形成される半導体チップの上面図である。 発明の実施の形態6にかかるヘテロバイポーラトランジスタが形成される半導体チップの構成を示す拡大上面図である。 発明の実施形態6にかかるヘテロバイポーラトランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態7にかかるヘテロバイポーラトランジスタが形成される半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態8にかかる半導体チップの裏面図である。 発明の実施の形態8にかかる半導体チップの断面図である。 発明の実施の形態8にかかる半導体チップの実装状態での断面図である。 発明の実施の形態8にかかる半導体チップが形成される拡大断面図である。 発明の実施の形態9にかかる導電性Si基板を用いた両面基板ビアホール部の製造工程を示す断面図である。 従来例1にかかる両面基板ビアホールを有する電界効果トランジスタの構成を示す上面図及び断面図である。 従来例2にかかる両面基板ビアホール部を製造する工程を示す断面図である。 従来例3にかかる両面基板ビアホール部を製造する工程を示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、 2 表面ビアホール、 3 表面ビア配線、 4 裏面ビアホール、
5 裏面電極、 6 絶縁膜、 7 阻止膜、 10 半導体チップ、
11 ゲート電極、 12 ソース電極、 13 ドレイン電極、
14 ゲート配線、 15 ソース配線、 16 ドレイン配線、 17 ゲートパッド、
18 ドレインパッド、 19 チャネル層領域がある領域幅、
20 半導体チップ、 21 チャネル層、 22 接着膜、 24 フォトレジスト膜、
25 フォトレジス路膜、 30 半導体チップ、 40 半導体チップ、
50 半導体チップ、 51 ソースパッド、 60 半導体チップ、
61 コレクタ配線、 62 ベース配線、 63 エミッタ配線、
64 エミッタ電極、 65 エミッタ孔、 70 半導体チップ、
80 半導体チップ、 81 端子パッド、 82 接地パッド、
83 基板ビア配線、 84 金属台、 85 絶縁層、 86 金属配線、
87 半導体基板、 88 開口、 90 マスク膜、 91 Siウエハ基板、
92 フォトレジスト膜、 93 絶縁膜、 94 フォトレジスト膜、
95 絶縁膜、 96 フォトレジスト膜、 97 掘り込み、 101 GaAs基板、
102 活性層、 103 ゲート電極、 104 ドレイン電極、
105 整合回路、 106 ボンディングパッド、 107 ソース電極、
108 ビアホール、 109 接地電極、 110 削除部、 111 削除部テーパー部、
112 整合回路テーパー部、 113 削除部底部、 121 GaAs基板、
122 第1のビアホール、 123 第2のビアホール、 124 金属層、
125 下地無電界ニッケルメッキ層、 126 フォトレジスト層、
127 無電界ニッケルメッキ層、 128 電界金メッキ層、 181 突起部、
202 半導体基板、 204 オーミック電極、 206 絶縁膜、
208 レジスト、 210 バリアメタル付きビアホール下地電極、
212 ビアホール電極、 214 裏面ビアホール電極、 220 コンタクトホール、
226 ビアホール、 232 裏面ビアホール

Claims (14)

  1. 半導体基板の第1の面に形成される半導体素子と、
    前記半導体基板の前記第1の面に凹状に形成される第1のビアホール内に設けられる阻止膜と、
    前記阻止膜に接して前記半導体素子の電極に接続される第1のビア配線と、
    前記半導体基板の第1の面と対向する第2の面に前記阻止膜に達するように凹状に形成される第2のビアホール内に形成され、前記第1のビア配線と前記阻止膜を介して電気的に接続され、前記第2の面に形成される配線の一部となる第2のビア配線と、を備え、
    前記阻止膜は、少なくとも1種類以上の第8族元素を含み、
    平面視において前記第2のビアホールの側壁部と前記半導体素子とがオーバーラップするように、前記第2のビアホールの側壁部が前記半導体素子の下部に位置し、
    前記第2のビアホールの底部は、前記第1のビアホールの底部よりも広くなっている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記半導体基板は、Si、GaAs、InP、GaN、又はSiCである
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記阻止膜は、第8族元素の鉄(Fe)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ルテニウム(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)を少なくとも1種類以上を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のビア配線は、1つの前記第2のビア配線に対して1つが接する
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のビア配線は、1つの前記第2のビア配線に対して複数が接する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2のビア配線は、前記第1の面に形成される前記半導体素子の下部に設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2のビア配線は、前記第1の面に形成される前記半導体素子の下部に傾斜した側壁を有するように設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1、第2のビア配線は、金属、金属合金、または導電性粒子を分散させた樹脂である
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2の面に形成される配線は、当該第2の面の全面に形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第2の面に形成される配線は、分離して配置される複数の前記第2のビア配線である
    ことを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のビア配線及び前記第2のビア配線は、前記半導体基板と絶縁層を介して接する
    ことを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記半導体素子は、電界効果トランジスタである
    ことを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記阻止膜は、前記第2のビア配線に対して突起するように形成される
    ことを特徴とする半導体装置。
  14. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のビアホールの底部は、前記第2のビアホールの底部に突き出ている
    ことを特徴とする半導体装置。
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