JP2002246332A - 配線の形成方法、トランジスタの製造方法、並びにトランジスタおよび集積回路 - Google Patents

配線の形成方法、トランジスタの製造方法、並びにトランジスタおよび集積回路

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JP2002246332A
JP2002246332A JP2001044908A JP2001044908A JP2002246332A JP 2002246332 A JP2002246332 A JP 2002246332A JP 2001044908 A JP2001044908 A JP 2001044908A JP 2001044908 A JP2001044908 A JP 2001044908A JP 2002246332 A JP2002246332 A JP 2002246332A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 形成すべき配線が細い場合や配線同士の間隔
が狭い場合でも、断線や短絡が生じないように配線を精
度良く形成する。 【解決手段】 半導体基板101上に給電用導電性膜1
18を形成する。第1のフォトリソグラフィを行って、
配線領域に第1開口を有する第1マスクレジスト119
を形成し、第1の電解メッキを行って、その第1開口内
に第1配線層122,123を形成する。熱処理を行っ
て、第1マスクレジスト119をフォトリソグラフィ用
の溶剤に対して不溶化する。第2のフォトリソグラフィ
を行って、第1マスクレジスト119の第1開口に重な
る領域に第2開口を有する第2マスクレジスト126を
形成し、第2の電解メッキを行って、その第2開口内に
第2配線層131,132を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は配線の形成方法に
関し、より詳しくは、トランジスタや集積回路のための
配線の形成方法に関する。また、この発明はトランジス
タの製造方法に関する。また、この発明はそのような製
造方法により作製されるトランジスタおよび集積回路に
関する。
【0002】
【従来の技術】ミリ波帯やマイクロ波帯の高周波信号を
扱う半導体装置では、配線の抵抗成分を低減して高周波
信号の伝送損失を低減する観点から、配線として低抵抗
な金(Au)、銅(Cu)等の金属からなる厚膜配線が
広く用いられている。
【0003】そのような配線は、例えば次のような方法
により形成されている(特開平3−211732号公
報)。すなわち、図13(a)に示すように、基板30
1上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を行って、
配線を形成すべき領域(以下「配線領域」という。)に
対応した開口310を有する保護レジスト302を形成
する。次に、基板301上の全域に、チタン(Ti)、
白金(Pt)、金(Au)の順に金属膜を蒸着法あるい
はスパッタ法により堆積して、100〜200nm程度
の厚さの給電用導電性膜303を形成する。次に、図1
3(b)に示すように、基板301上の全域に厚膜レジ
スト304を塗布した上、配線領域に対応した開口31
1を有する絶縁膜305を形成する。次に、図13
(c)に示すように、絶縁膜305をマスクとして異方
性ドライエッチングを行って、厚膜レジスト304に開
口312を設ける。絶縁膜305をマスクとしている理
由は、開口312の寸法精度をできるだけ高めるためで
ある。次に、この開口312を有する厚膜レジスト30
4をメッキ用マスクとし、導線性膜303を陰電極とし
て電解メッキを行うことにより厚膜レジスト304の開
口312内に金属を析出させて配線電極306を形成す
る。この後、図13(d)に示すように、絶縁膜305
と厚膜レジスト304を除去する。さらに、配線電極3
06をマスクとして導電性膜303に対してイオンミリ
ングを行って、導電性膜303のうち配線電極306の
外側に露出している部分を除去する。最後に、酸素アッ
シングを行って保護レジスト302を除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、素子を高性
能化、微細化するためには、配線をより微細な寸法に加
工し、かつ配線同士を近接させる必要がある。
【0005】しかし、上記方法では、厚膜レジスト(メ
ッキ用マスク)304の厚みを、形成すべき配線306
の厚さより厚く設定しなければならない。このため、形
成すべき配線306が細い場合は、レジスト304の厚
みと開口312の幅(図13における横方向の幅)との
比(アスペクト比)が大きくなる。この結果、開口31
2が均一な寸法に形成されず、配線306が断線する場
合がある。また、形成すべき配線306同士の間隔が狭
い場合、レジスト304の厚みとレジスト304の幅
(図13における横方向の幅)との比(アスペクト比)
が大きくなる。この結果、レジスト304が均一な寸法
に形成されなかったり、形成されてもストレスにより変
形や割れが生じたりして、隣り合う配線306同士が電
気的に短絡する場合がある。この結果、作製されるトラ
ンジスタや集積回路の歩留りが低下する。
【0006】そこで、この発明の目的は、形成すべき配
線が細い場合や配線同士の間隔が狭い場合でも、断線や
短絡が生じないように配線を精度良く形成できる配線の
形成方法を提供することにある。
【0007】また、この発明の目的は、配線を精度良く
形成でき、歩留りを高めることができるトランジスタの
製造方法を提供することにある。
【0008】また、この発明の目的は、歩留り良く作製
され、高周波における性能が高いトランジスタおよび集
積回路を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の配線の形成方法は、半導体基板上に給電
用導電性膜を形成する工程と、第1のフォトリソグラフ
ィを行って、上記導電性膜上に、配線領域に対応した第
1開口を有する第1マスクレジストを形成する工程と、
上記導電性膜を陰極として第1の電解メッキを行って、
上記第1開口内に金属を析出させて第1配線層を形成す
る工程と、熱処理を行って、上記第1マスクレジストを
硬化させてフォトリソグラフィ用の溶剤に対して不溶化
する工程と、第2のフォトリソグラフィを行って、上記
第1マスクレジストの第1開口に少なくとも一部が重な
る領域に第2開口を有する第2マスクレジストを形成す
る工程と、上記導電性膜を陰極として第2の電解メッキ
を行って、上記第2マスクレジストの第2開口内に金属
を析出させて第2配線層を形成する工程を有することを
特徴とする。
【0010】なお、「配線領域」とは、配線を形成すべ
き領域、または配線が既に形成された領域を意味する。
【0011】この発明の配線の形成方法では、第1マス
クレジストの第1開口と上記第2マスクレジストの第2
開口とが少なくとも一部重なっているので、第1開口内
に形成される第1配線層と第2開口内に形成される第2
配線層とがオーバラップした状態となり、上記基板上に
残された導電性膜と併せて配線を構成する。この発明で
は、2回のフォトリソグラフィと2回の電解メッキで配
線を形成しているので、所定の厚みの配線を形成する場
合、従来(1回のフォトリソグラフィと1回の電解メッ
キで配線を形成する場合)に比して、各フォトリソグラ
フィでのマスクレジストの厚みを薄くすることができ
る。この結果、各フォトリソグラフィでレジストの厚み
と開口の幅との比(アスペクト比)や、レジストの厚み
とレジストの幅との比(アスペクト比)を小さくするこ
とができる。したがって、形成すべき配線が細い場合や
配線同士の間隔が狭い場合でも、配線を精度良く形成で
き、配線の断線や隣り合う配線同士の間の短絡を防止で
きる。
【0012】一実施形態の配線の形成方法は、さらに、
剥離剤を用いて上記各マスクレジストを除去する工程
と、上記導電性膜のうち配線領域以外の領域に存する部
分を除去する工程を有することを特徴とする。
【0013】この一実施形態の配線の形成方法によれ
ば、上記基板上に残された導電性膜、第1配線層および
第2配線層からなる配線同士が電気的に分離される。
【0014】一実施形態の配線の形成方法は、上記第1
マスクレジストをネガ型のレジスト材料で形成して、上
記第1の配線層形成後第2フォトリソグラフィ前の熱処
理工程を省略したことを特徴とする。
【0015】この一実施形態の配線の形成方法では、第
1マスクレジストをネガ型のレジスト材料で形成してい
るので、第2のフォトリソグラフィにおける露光時に第
1マスクレジストの第1開口近傍部分が露光されたとし
ても、第2のフォトリソグラフィにおける現像時に第1
マスクレジストのその部分が溶解することはない。した
がって、上記第1の配線層形成後第2のフォトリソグラ
フィ前の熱処理工程を省略しても支障がなく、それによ
って配線形成のためのプロセスを簡素化できる。なお、
第2マスクレジストの材料は、ポジ型とネガ型のいずれ
のレジスト材料であっても良い。
【0016】一実施形態の配線の形成方法は、上記第2
マスクレジストの第2開口を定める境界の少なくとも一
部が、上記第1マスクレジストの第1開口が占める領域
内にあることを特徴とする。
【0017】この一実施形態の配線の形成方法によれ
ば、第2配線層のレイアウトの自由度が大きくなる。
【0018】一実施形態の配線の形成方法は、上記第2
マスクレジストの第2開口を定める境界の少なくとも一
部が、上記第1マスクレジストの第1開口が占める領域
外にあることを特徴とする。
【0019】この一実施形態の配線の形成方法によれ
ば、第2配線層のレイアウトの自由度が大きくなる。
【0020】一実施形態の配線の形成方法は、上記第1
マスクレジストの厚みを薄くする一方、上記第2マスク
レジストの厚みを厚くしたことを特徴とする。
【0021】この一実施形態の配線の形成方法では、第
1マスクレジストの厚みを薄くしているので、第1のフ
ォトリソグラフィでアスペクト比をさらに小さくするこ
とができる。したがって、形成すべき配線が細い場合や
配線同士の間隔が狭い場合でも、第1配線層を精度良く
形成できる。なお、上記第2マスクレジストの厚みを厚
くしているため、第2のフォトリソグラフィでのアスペ
クト比が相対的に大きくなる(ただし、それでも従来の
アスペクト比よりは小さい。)。しかし、上述のよう
に、第2配線層のレイアウトの自由度が大きくなってい
るので、第2配線層の幅を若干広げたり、第2配線層同
士の間隔を若干広げることができる。これにより、第2
配線層の断線や隣り合う第2配線層同士の間の短絡を防
止できる。
【0022】この発明のトランジスタの製造方法は、オ
ーミック接合電極、ショットキー接合電極の少なくとも
一方を有するトランジスタを作製するトランジスタの製
造方法であって、半導体基板上に上記オーミック接合電
極、ショットキー接合電極の少なくとも一方を形成した
後、請求項1乃至5のいずれか一つに記載の配線の形成
方法を用いて、上記オーミック接合電極またはショット
キー接合電極と外部端子とをつなぐ配線を形成すること
を特徴とする。
【0023】この発明のトランジスタの製造方法によれ
ば、トランジスタの配線を精度良く形成でき、配線の断
線や隣り合う配線同士の間の短絡を防止できる。したが
って、トランジスタの歩留りが高まる。
【0024】また、この発明のトランジスタの製造方法
は、エミッタオーミック接合電極とベースオーミック接
合電極を有するヘテロ接合バイポーラ型のトランジスタ
を作製するトランジスタの製造方法であって、半導体基
板上に上記エミッタオーミック接合電極とベースオーミ
ック接合電極を形成した後、請求項1乃至5のいずれか
一つに記載の配線の形成方法を用いて上記エミッタオー
ミック接合電極、ベースオーミック接合電極と外部端子
とをつなぐエミッタ配線、ベース配線を形成するととも
に、上記エミッタ配線またはベース配線の第1配線層の
境界位置よりも第2配線層の境界位置を、他方の配線に
対向する領域でその他方の配線に対して離間させること
を特徴とする。
【0025】この発明のトランジスタの製造方法によれ
ば、エミッタ配線の第2配線層とベース配線の第2配線
層との間の距離が広がるので、隣り合う配線同士の間の
短絡を防止でき、さらにトランジスタの歩留りを高める
ことができる。
【0026】一実施形態のトランジスタの製造方法は、
上記ベース配線の第1配線層の境界位置よりも第2配線
層の境界位置を、エミッタ配線に対向する領域でそのエ
ミッタ配線に対して離間させる一方、上記エミッタ配線
の第1配線層の境界位置よりも第2配線層の境界位置
を、ベース配線に対向する領域でそのベース配線に対し
て接近させることを特徴とする。
【0027】この一実施形態のトランジスタの製造方法
によれば、エミッタ配線の第2配線層とベース配線の第
2配線層との間の距離を短くすることなく、エミッタ配
線の幅を広げることができる。したがって、エミッタ配
線の抵抗を低減することができ、トランジスタの高周波
における性能を高めることができる。
【0028】この発明のトランジスタは、請求項6乃至
8のいずれか一つに記載のトランジスタの製造方法を用
いて製造されたことを特徴とする。
【0029】この発明のトランジスタは、歩留り良く作
製され、また、高周波における性能が高いものとなる。
【0030】この集積回路は、請求項1乃至5のいずれ
か一つに記載の配線の形成方法を用いて製造されたこと
を特徴とする。
【0031】この発明の集積回路は、歩留り良く作製さ
れ、また、高周波における性能が高いものとなる。
【0032】この発明の集積回路は、請求項6乃至8の
いずれか一つに記載のトランジスタの製造方法を用いて
製造されたことを特徴とする。
【0033】この発明の集積回路は、歩留り良く作製さ
れ、また、高周波における性能が高いものとなる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、この発明を、図面を参照し
ながら実施の形態により詳細に説明する。
【0035】(第1実施形態)図1〜図9を参照して、
第1実施形態の、エミッタオーミック接合電極とベース
オーミック接合電極を有するヘテロ接合バイポーラトラ
ンジスタの製造方法、およびそのようなヘテロ接合バイ
ポーラトランジスタを含む集積回路の製造方法を説明す
る。
【0036】まず、図1の断面図に示すように、ヘテロ
接合バイポーラトランジスタのオーミック電極までを形
成する。具体的には、GaAsよりなる半絶縁性基板1
01上に、厚さ1.0μmのn型GaAsサブコレクタ
層102と、厚さ0.8μmのn型GaAsコレクタ層
103と、厚さ0.1μmのp型GaAsベース層10
4と、このベース層側よりn型AlGaAs、n型Ga
As、n型InGaAsを順次積層してなる合計厚さ
0.4μmのエミッタ層105とを、この順にエピタキ
シャル成長してなるウエハを用意する。上記各エピタキ
シャル層に対し順次フォトレジストマスクを形成し、順
次エッチングを行って、エミッタ層105からなり所定
パターンを有するエミッタメサ部と、ベース層104お
よびコレクタ層103からなりエミッタメサ部よりも広
いパターンを有するベースメサ部と、サブコレクタ層1
02からなりベースメサ部よりも広いパターンを有する
コレクタメサ部とを形成する。なお、各材料層と同じ符
号を用いて、エミッタメサ部を符号105、ベースメサ
部を符号104,103、コレクタメサ部を符号102
で表すものとする。エミッタメサ部105、ベースメサ
部104,103、コレクタメサ部102の境界は、そ
れぞれエミッタメサ段差111、ベースメサ段差11
0、コレクタメサ段差109で定められている。
【0037】次に、エミッタメサ部105の表面、ベー
スメサ部104の表面、サブコレクタ層102の表面
に、それぞれエミッタオーミック電極106、一対のベ
ースオーミック電極107、一対のコレクタオーミック
電極108を形成する。
【0038】図2の平面図に示すように、エミッタメサ
部105およびその表面のエミッタオーミック電極10
6のパターンは、一方向(図2における縦方向)に細長
い矩形状のものとされている。ベースメサ部104のパ
ターンはエミッタメサ部105のパターンよりも幅広の
矩形状のものとされ、さらに、コレクタメサ部102の
パターンはベースメサ部104よりも幅広の矩形状のも
のとされている。ベースオーミック電極107のパター
ンは、ベースメサ部104のうちエミッタメサ部105
の両側にはみ出した部分の表面を、それぞれエミッタオ
ーミック電極106と平行に延びる細長い矩形状のもの
とされている。コレクタオーミック電極108のパター
ンは、サブコレクタ層102のうちベースメサ部104
の両側にはみ出した部分の表面を、それぞれベースオー
ミック電極107と平行に延びる幅広の矩形状のものと
されている。
【0039】この後、エミッタオーミック電極106、
ベースオーミック電極107と素子周辺の外部端子(図
示せず)とをつなぐエミッタ配線、ベース配線を、以下
の手順で形成する。
【0040】まず、基板101上にフォトレジストを塗
布し、露光、現像、200℃で10分の熱処理を行うこ
とで、図3中に示すように、保護レジスト117を形成
する。この保護レジスト117のパターンは、エミッタ
オーミック電極106、ベースオーミック電極107上
にそれぞれ開口116a,116bを有し、残りの領域
全域を被覆するものである。熱処理の過程で、保護レジ
スト117は、粘性が低下して丸みを帯びた断面形状に
なり、ベースメサ段差110、コレクタメサ段差109
を滑らかに確実に被覆する。なお、図2中に示すよう
に、保護レジスト117の開口116a,116bは、
エミッタオーミック電極106、ベースオーミック電極
107の長辺方向の実質的に全長にわたって延びてい
る。
【0041】続いて図3中に示すように、この上に全域
に、蒸着法またはスパッタ法によりチタン、金を順次蒸
着して、厚さ100nm〜200nmの給電用導電性膜
118を形成する。このとき保護レジスト117が熱処
理によって丸みを帯びた形状となっているので、導電性
薄膜118が断線することなく全面を均一に被覆するこ
とができる。
【0042】次に、導電性薄膜118上にフォトレジス
トを塗布し、露光、現像を含む第1のフォトリソグラフ
ィを行って、図4に示すように、エミッタ配線領域、ベ
ース配線領域に対応した第1開口120a,120bを
有する厚さ2.0μmの第1マスクレジスト119を形
成する。この例では、第1マスクレジスト119の材料
としてポジ型のフォトレジストを用いるものとする。
【0043】次に、導電性膜118を陰極として第1の
電解メッキを行って、第1開口120a,120b内に
それぞれ厚さ1.5μmの金を析出させて第1配線層1
22,123を形成する。第1配線層122はエミッタ
配線の一部をなし、第1配線層123はベース配線の一
部をなす。
【0044】次に、190℃で10分の熱処理を行っ
て、図5に示すように、第1マスクレジスト119を硬
化させて、フォトリソグラフィ用の溶剤(特に現像剤)
に対して不溶化する。なお、この熱処理の過程で、第1
マスクレジスト119は、粘性が低下して丸みを帯びた
断面形状になる。
【0045】次に、この上にフォトレジストを塗布し、
露光、現像を含む第2のフォトリソグラフィを行って、
エミッタ配線領域、ベース配線領域に対応した第2開口
125a,125bを有する厚さ4μmの第2マスクレ
ジスト126を形成する。この例では、第2マスクレジ
スト126の材料はポジ型、ネガ型のいずれであっても
良い。
【0046】この例では、第2マスクレジスト126の
第2開口125a,125bは、それぞれ第1マスクレ
ジスト119の第1開口120a,120bに一部が重
なるパターンになっている。詳しくは、エミッタ配線領
域では、第2マスクレジスト126の第2開口125a
を定める境界127は第1マスクレジスト119の第1
開口120aが占める領域外にある。また、ベース配線
領域では、第2マスクレジスト126の第2開口125
bを定める境界のうちエミッタ配線側の部分128i
が、第1マスクレジスト119の第1開口120bが占
める領域内にある。一方、第2マスクレジスト126の
第2開口125bを定める境界のうち反対側の部分12
8oが、第1マスクレジスト119の第1開口120b
が占める領域外にある。
【0047】次に、図6に示すように、導電性膜118
を陰極として第2の電解メッキを行って、第2マスクレ
ジスト126の第2開口125a,125b内にそれぞ
れ厚さ3.5μmの金を析出させて第2配線層131,
132を形成する。第2マスクレジスト126の第2開
口125a,125bと第1マスクレジスト119の第
1開口120a,120bとがそれぞれ一部重なってい
るので、第2配線層131,132はそれぞれ第1配線
層122,123とオーバラップした状態になる。した
がって、第2配線層131は第1配線層122と導通し
てエミッタ配線151の一部をなし、第2配線層132
は第1配線層123と導通してベース配線152の一部
をなす。
【0048】次に、図7に示すように、第2マスクレジ
スト126及び不溶化した第1マスクレジスト119
を、例えば剥離用の溶剤によって溶解して除去する。な
お、第2マスクレジスト126及び不溶化した第1マス
クレジスト119の除去は、酸素を含むプラズマによる
アッシング(灰化)によって行うこともできる。
【0049】次に、図8に示すように、溶液を用いたウ
エットエッチング又はドライエッチングを行って、導電
性膜118のうち配線領域以外の領域に存する部分(図
7中に斜線を施して示す不要な部分)133を除去す
る。これにより、基板101上に残された導電性膜11
8a、第1配線層122、第2配線層131からなるエ
ミッタ配線151と、基板101上に残された導電性膜
118b、第1配線層123、第2配線層132からな
るベース配線152とを互いに電気的に分離する。
【0050】このとき、導電性膜118を構成する金層
のエッチング時には、電解メッキで析出した第1配線層
122,123、第2配線層131,132をもエッチ
ングすることになるが、金層の厚みはそれらの配線層の
厚みよりも十分に薄いので、それらの配線層の形状は殆
ど変化しない。一方、導電性膜118を構成するチタン
層のエッチング時には、実質上マスクとなる第1配線層
122,123の端部のところからチタン層に幾分サイ
ドエッチングが生じて、導電性膜118の幅が細くな
る。しかし、エッチングの終点を適切に管理することに
よって、そのサイドエッチングの量を抑えることができ
る。
【0051】また、この導電性膜118のエッチング時
に、保護レジスト117(図7中に示す)は、半導体基
板101やこの半導体基板101上に既に形成されてい
るメサ部105,104,103,102、オーミック
電極106,107,108などを保護して、それらが
損傷を受けるのを防ぐ。したがって、マスクとなる第1
配線層122,123の幅(つまり第1開口120a,
120bの幅)をそれぞれ保護レジスト117の開口1
16a,116b(図2、図3参照)の幅よりも広くし
て、導電性膜118のエッチングが必ず保護レジスト1
17上でなされるようにするのが望ましい。前述のよう
に導電性膜118にサイドエッチングが生ずることを考
慮すると、そのサイドエッチングが保護レジスト117
の開口116a,116bまで及ばないように、第1開
口120a,120bの幅をそれぞれ保護レジスト11
7の開口116a,116b(図2、図3参照)の幅よ
りも片側0.2μm以上、より好ましくは片側0.4μ
m以上広げておくのが好ましい。
【0052】最後に、保護レジスト117を、例えば剥
離用の溶剤によって溶解して除去する。なお、保護レジ
スト117の除去は、酸素を含むプラズマによるアッシ
ング(灰化)によって行うこともできる。
【0053】このようにして、エミッタオーミック電極
106、ベースオーミック電極107と素子周辺の外部
端子(図示せず)とをつなぐエミッタ配線151、ベー
ス配線152を形成する。
【0054】以上の工程により、エミッタ配線151、
ベース配線152の最終的な厚みは、実質上、第1配線
層122,123の厚み1.5μmと第2配線層13
1,132の厚み3.5μmとの合計5.0μmとな
る。
【0055】この製造方法では、2回のフォトリソグラ
フィと2回の電解メッキでエミッタ配線151、ベース
配線152を形成しているので、所定の厚みの配線を形
成する場合、従来(1回のフォトリソグラフィと1回の
電解メッキで配線を形成する場合)に比して、各フォト
リソグラフィでのマスクレジスト119,126の厚み
を薄くすることができる。すなわち、従来の製造方法で
は厚み5.0μmの配線を形成する場合、マスクレジス
トの厚みは5.0μm以上であることが必要とされる。
これに対して、この製造方法では、第1マスクレジスト
119の厚みは2.0μm、第2マスクレジスト126
の厚みは4.0μmであり、ともに5.0μmよりも薄
い。この結果、各フォトリソグラフィでレジスト11
9,126の厚みと開口120a,120b;125
a,125bの幅との比(アスペクト比)や、レジスト
119,126の厚みとレジスト119,126の幅1
35との比(アスペクト比)を小さくすることができ
る。したがって、形成すべき配線151,152が細い
場合や配線151,152同士の間隔が狭い場合でも、
配線151,152を精度良く形成できる。この結果、
配線151,152の断線や隣り合う配線151,15
2同士の間の短絡を防止できる。
【0056】特に、この実施形態では、図5によって良
く分かるように、第1マスクレジスト119の厚みを薄
くする一方、第2マスクレジスト126の厚みを厚くし
ている。第1マスクレジスト119の厚みを薄くしてい
るので、第1のフォトリソグラフィでアスペクト比をさ
らに小さくすることができる。したがって、形成すべき
配線151,152が細い場合や配線151,152同
士の間隔が狭い場合でも、第1配線層122,123を
精度良く形成できる。また、第1マスクレジストの開口
120aを大きくしながらも、ベースメサ部104のう
ちエミッタメサ部105の側方へはみ出した部分(これ
を「外部ベース部分」と呼ぶ。)の表面に、保護レジス
ト117の開口116a,116b(図2、図3参照)
や第1マスクレジスト119の第1開口120a,12
0b(図4参照)を、それらの間に位置合わせ誤差を加
味して配置できる。
【0057】なお、第2マスクレジスト126の厚みを
厚くしているため、第2のフォトリソグラフィでのアス
ペクト比が相対的に大きくなる(ただし、それでも従来
のアスペクト比よりは小さい。)が、第2配線層13
1,132のレイアウトの自由度が大きくなっているの
で、第2配線層131,132の幅を若干広げたり、第
2配線層131,132同士の間隔を若干広げることが
できる。これにより、第2配線層131,132の断線
や隣り合う第2配線層131,132同士の間の短絡を
防止できる。
【0058】この例では、エミッタ配線領域では、第2
マスクレジスト126の第2開口125aを定める境界
127(図5参照)は第1マスクレジスト119の第1
開口120aが占める領域外にあり、第1配線層122
の幅よりも第2配線層131の幅が広くなっている。し
たがって、全体としてエミッタ配線151の幅136を
広げることができ、エミッタ配線151の抵抗を低減で
きる。
【0059】また、ベース配線領域では、第2マスクレ
ジスト126の第2開口125bを定める境界のうちエ
ミッタ配線側の部分128i(図5参照)が、第1マス
クレジスト119の第1開口120bが占める領域内に
ある。したがって、エミッタ配線151の一部をなす第
2配線層131とベース配線152の一部をなす第2配
線層132との間の間隔を広げることができる。したが
って、上記のようにエミッタ配線151の第2配線層1
31の幅を広げた場合でも、エミッタ配線151とベー
ス配線152との間の短絡や静電容量増大を防止でき
る。
【0060】さらに、第2マスクレジスト126の第2
開口125bを定める境界のうちエミッタ配線側の部分
128iを、エミッタ配線151の第2配線層131の
幅を広げた分(寸法)以上に第1開口120bの内側に
位置させれば、第2マスクレジスト126のうちエミッ
タ配線とベース配線の間に相当する部分の幅135を、
第1マスクレジスト119の幅より広げることができ
る。そのようにした場合、第2マスクレジスト126の
厚さを厚くした場合でも第2マスクレジスト126を精
度良く形成できる。この結果、配線151,152の断
線や隣り合う配線151,152同士の間の短絡をさら
に有効に防止できる。
【0061】一方、第2マスクレジスト126の第2開
口125bを定める境界のうち反対側の部分128o
が、第1マスクレジスト119の第1開口120bが占
める領域外にある。したがって、ベース配線152の一
部をなす第2配線層132の幅を広げて、全体としてベ
ース配線152の幅を広げることができ、ベース配線1
52の抵抗を低減できる。
【0062】図9は、このようにして作製されたヘテロ
接合バイポーラトランジスタから素子周辺部へ延びるエ
ミッタ配線151、ベース配線152の平面パターンレ
イアウトを示している。この図9では、メサ段差11
1,110,109、オーミック電極106,107等
のエミッタ配線151、ベース配線152に隠れた部分
は破線で示されている。
【0063】エミッタ配線151は、エミッタオーミッ
ク電極106の長手方向に関して実質上全領域を覆い、
エミッタメサ部105の幅よりも広い一定の幅で図9に
おける上方向に連続して延びて、素子周辺部142に至
っている。ベース配線152は、各ベースオーミック電
極107の長手方向に関して実質上全領域を覆い、それ
ぞれベースメサ部104上からコレクタオーミック電極
108上までの一定の幅で図9における下方向に連続し
て延びて、素子周辺部143に至っている。エミッタ配
線151のうちメサ段差110,109を越える部分1
51a、ベース配線152のうちメサ段差110,10
8,109を越える部分152aは、それぞれ下地から
浮いたエアブリッジ構造となっている。
【0064】なお、コレクタオーミック電極につながる
配線は、図示を省略されている。
【0065】素子周辺部142,143では、エミッタ
配線151、ベース配線152の幅を広げて、そのまま
ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(素子)をパッケー
ジに実装する際のワイヤボンド接続部、またはフリップ
チップ実装用バンプの形成部として用いることができ
る。
【0066】あるいは、エミッタ配線151、ベース配
線152を素子周辺部142,143から延長して集積
回路の配線へ接続しても良い。これにより、このヘテロ
接合バイポーラトランジスタを、その性能を劣化させる
ことなく、集積回路の要素として用いることができる。
【0067】知られているように、ヘテロ接合バイポー
ラトランジスタの高周波における性能を高めるために
は、エミッタ幅(エミッタメサ部の幅)137と外部ベ
ース幅(外部ベース部分の幅)138(図8参照)を狭
く設定すべきである。この理由は、第1に、エミッタ幅
137が狭いほど、エミッタメサ部105の直下の真性
トランジスタ部分に対してベースオーミック電極107
を近接でき、ベース抵抗を低減できるからである。第2
に、外部ベース幅138が狭いほど、寄生ベースコレク
タ容量を低減でき、高周波における性能を向上できるか
らである。
【0068】この実施形態では、素子の性能を高めるた
めにエミッタ幅137を1.5μm、外部ベース幅13
8を2μmに設定したが、心配されたエミッタ配線15
1、ベース配線152の断線や、エミッタ配線151と
ベース配線152との間の短絡が生じることはなく、素
子の歩留りが低下することはなかった。なお、従来の製
造方法では、エミッタオーミック電極106上、ベース
オーミック電極107上の配線形状の精度が良くないた
め、配線の断線や配線同士の間の短絡が生じて、素子の
歩留りを低下させることになる。
【0069】なお、図3中に示した保護レジスト117
を形成する際の熱処理工程は、後の工程の熱処理で保護
レジスト117に変形や発泡を生じさせないために必要
とされる。したがって、保護レジスト117を形成する
際の熱処理の温度は、後の熱処理の温度と同じか又はそ
れよりも高いのが好ましい。
【0070】この実施形態では、保護レジスト117の
材料として、ノボラックを主体としたポジレジストを使
用した。このレジストは、熱処理の高温時に軟化し、丸
みを帯びるので、給電用導電性膜104を全面で断線す
ることなく形成できる。
【0071】また、第1マスクレジスト119を不溶化
するための熱処理工程は、第2のフォトリソグラフィ工
程におけるレジスト材料の塗布時、露光、現像時に、第
1マスクレジスト119が溶解しないようにするために
必要とされる。つまり、第1マスクレジスト119をフ
ォトリソグラフィ用の溶剤に対して不溶化しておくこと
によって、第2マスクレジスト126の第2開口125
a,125b内に第1マスクレジスト119が露出して
も、第1マスクレジスト119がフォトリソグラフィ用
の溶剤に溶けるのを防止できる。これにより配線の精度
を高めることができる。特に、この実施形態では、エミ
ッタ配線151の第1配線層122の幅よりも第2配線
層131の幅を広くするために第2マスクレジスト12
6の第2開口125aを定める境界127(図5参照)
を第1マスクレジスト119の第1開口120aが占め
る領域外に設定しているので、第1マスクレジスト11
9を不溶化している意義が大きい。
【0072】第1マスクレジスト119を不溶化するた
めの熱処理工程では、その熱処理のせいで保護レジスト
117が変形、発泡して、給電用導電性膜118に亀裂
が生じるおそれがある。そのため、保護レジスト117
が変形、発泡しないよう、第1マスクレジスト119を
不溶化するための熱処理の温度を、保護レジスト117
を形成した際の熱処理の温度よりも低く設定するのが好
ましい。
【0073】この実施形態では、第1マスクレジスト1
19の材料として保護レジスト117の材料と同じノボ
ラックを主体としたポジレジストを使用したため、熱処
理の過程で第1マスクレジスト119が軟化し、丸みを
帯びるとともに、熱処理後に、フォトリソグラフィ用の
溶剤への溶解性が減少することとなった。
【0074】また、第2の電解メッキ工程によって第2
配線層131,132を析出させた後、熱処理を行って
第2マスクレジスト126を不溶化し、更に、第3のマ
スクレジストを形成し、第3の電解メッキを行うといっ
た具合に、本発明の工程を繰り返すことで配線の厚みを
更に厚くすることも可能である。
【0075】本発明は、微細なエミッタオーミック電
極、あるいはベースオーミック電極に接続する配線の形
成を主とした発明であるため、上述のGaAs基板上に
形成したAlGaAs/GaAs系のヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタに限らず、全てのヘテロ接合バイポー
ラトランジスタに適用が可能である。
【0076】例えば、GaAs基板上であっても、エミ
ッタ層の一部にGaInP、AlGaInP、GaIn
AsP等、Inや燐を含む材料を用いる場合もある。
【0077】また、ベース層にAlGaAs、InGa
As、あるいはそのAlやInの組成を傾斜(グレーデ
ィッド)したものを用いる場合もある。
【0078】また、ベース層とコレクタ層の組成をかえ
て、エミッタベース間とベースコレクタ間との両方をヘ
テロ接合にする場合もある。
【0079】GaAs基板以外では、InP基板上で、
エピタキシャル層にInGaAs、InAlAsや、I
nP等を主として用いることも可能である。
【0080】あるいは、GaN、AlGaN等の窒化物
系の材料、Si、SiGe等の材料を用いることも可能
である。
【0081】また、電解メッキにより析出させる金属と
しては金(Au)の例を示したが、銅(Cu)等、その
他の金属を析出させても良い。
【0082】また、上記製造方法中では、露出した半導
体表面部分を被覆する絶縁膜の形成については説明をし
ていない。しかし、実際には、工程中も含めて必要以上
の半導体表面の露出を避けることが好ましい場合が多
く、必要に応じて各工程の間で絶縁膜を形成することが
好ましい。その場合は、絶縁膜を部分的にエッチングし
て、電極などの各材料が相互に接するコンタクトホール
を形成する。
【0083】(第2実施形態)第1実施形態の説明に用
いたのと同じ図を参照しながら、第2実施形態のヘテロ
接合バイポーラトランジスタの製造方法について説明す
る。
【0084】図1に示したメサ部105,104,10
3,102の形成工程から図3に示した給電用導電性膜
118の形成工程までは、第1実施形態と同様に進め
る。
【0085】次に、導電性薄膜118上にフォトレジス
トを塗布し、露光、現像を含む第1のフォトリソグラフ
ィを行って、図4に示すように、エミッタ配線領域、ベ
ース配線領域に対応した第1開口120a,120bを
有する厚さ2.0μmの第1マスクレジスト119を形
成する。この例では、第1マスクレジスト119の材料
としてネガ型のフォトレジストを用いるものとする。
【0086】次に、導電性膜118を陰極として第1の
電解メッキを行って、第1開口120a,120b内に
それぞれ厚さ1.5μmの金を析出させて第1配線層1
22,123を形成する。第1配線層122はエミッタ
配線の一部をなし、第1配線層123はベース配線の一
部をなす。
【0087】次に、第1実施形態で行った第1の配線層
形成後第2のフォトリソグラフィ前の熱処理工程を省略
して、この上にフォトレジストを塗布し、露光、現像を
含む第2のフォトリソグラフィを行って、エミッタ配線
領域、ベース配線領域に対応した第2開口125a,1
25bを有する厚さ4μmの第2マスクレジスト126
を形成する。この例では、第2マスクレジスト126の
材料はポジ型、ネガ型のいずれであっても良い。
【0088】この第2実施形態では、第1マスクレジス
ト119の材料としてネガ型のフォトレジストを用いて
いるので、第2のフォトリソグラフィにおける露光時に
第1マスクレジスト119の第1開口120a,120
b近傍部分が露光されたとしても、第2のフォトリソグ
ラフィにおける現像時に第1マスクレジスト119のそ
の部分が溶解することはない。したがって、上記熱処理
工程を省略しても支障がなく、それによって配線形成の
ためのプロセスを簡素化できる。
【0089】次に、図6に示すように、導電性膜118
を陰極として第2の電解メッキを行って、第2開口12
5a,125b内にそれぞれ厚さ3.5μmの金を析出
させて第2配線層131,132を形成する。
【0090】以降の工程は、第1実施形態と同様に進め
て、ヘテロ接合バイポーラトランジスタを作製する。
【0091】この第2実施形態によれば、第1実施形態
と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、2
回のフォトリソグラフィと2回の電解メッキでエミッタ
配線151、ベース配線152を形成しているので、所
定の厚みの配線を形成する場合、従来(1回のフォトリ
ソグラフィと1回の電解メッキで配線を形成する場合)
に比して、各フォトリソグラフィでのマスクレジスト1
19,126の厚みを薄くすることができる。この結
果、各フォトリソグラフィでレジスト119,126の
厚みと開口120a,120b;125a,125bの
幅との比(アスペクト比)や、レジスト119,126
の厚みとレジスト119,126の幅135との比(ア
スペクト比)を小さくすることができる。したがって、
形成すべき配線151,152が細い場合や配線15
1,152同士の間隔が狭い場合でも、配線151,1
52を精度良く形成できる。この結果、配線151,1
52の断線や隣り合う配線151,152同士の間の短
絡を防止できる。したがって、エミッタ幅137と外部
ベース幅138が狭く設定された高性能のヘテロ接合バ
イポーラトランジスタを、歩留りを低下させることなく
作製することができる。
【0092】(第3実施形態)図10〜図12を参照し
て、第3実施形態の電界効果トランジスタの製造方法、
およびそのような電界効果トランジスタを含む集積回路
の製造方法を説明する。
【0093】まず、図10の断面図に示すように、Ga
Asよりなる半絶縁性基板201上に、厚さ0.05μ
mのn型GaAs層チャンネル層202をエピタキシャ
ル成長し、フォトリソグラフィおよびエッチングを行っ
て、チャンネル層202からなるメサ部を形成する。な
お、このメサ部をチャンネル層と同じ符号202で表す
ものとする。
【0094】次に、この上にオーミック接合を形成する
ための材料を蒸着し、熱処理を行って、メサ部202の
表面上で互いに離間した領域にソースオーミック電極2
03、ドレインオーミック電極205を形成する。さら
に、ショットキー接合を形成するための材料を蒸着し、
ソースオーミック電極203とドレインオーミック電極
205との間の領域に、公知の手法によって断面略T字
状のショットキーゲート電極204を形成する。
【0095】次に、ソースオーミック電極203、ショ
ットキーゲート電極204、ドレインオーミック電極2
05と素子周辺の外部端子(図示せず)へをつなぐソー
ス配線、ゲート配線、ドレイン配線を、以下の手順で形
成する。なお、各工程での作製条件は、第1実施形態の
対応する工程のものと同じである。
【0096】まず、図10中に示すように、保護レジス
ト217を形成する。この保護レジスト217のパター
ンは、ソースオーミック電極203、ショットキーゲー
ト電極204、ドレインオーミック電極205上にそれ
ぞれ開口216a,216b,216cを有し、残りの
領域全域を被覆するものである。保護レジスト217
は、丸みを帯びた断面形状を有し、メサ段差209を滑
らかに確実に被覆する。
【0097】続いて、この上に全域に、給電用導電性膜
218を形成する。このとき保護レジスト217が丸み
を帯びた形状となっているので、導電性薄膜218が断
線することなく全面を均一に被覆することができる。
【0098】次に、図11に示すように、第1のフォト
リソグラフィを行って、導電性膜218上に、ソース配
線領域、ゲート配線領域、ドレイン配線領域に対応した
第1開口220a,220b,220cを有する厚さ
2.0μmの第1マスクレジスト219を形成する。こ
の例では、第1マスクレジスト219の材料としてポジ
型のフォトレジストを用いるものとする。
【0099】次に、導電性膜218を陰極として第1の
電解メッキを行って、第1開口220a,220b,2
20c内にそれぞれ厚さ1.5μmの金を析出させて第
1配線層221,222,223を形成する。第1配線
層221ソース配線の一部をなし、第1配線層222は
ゲート配線の一部をなし、第1配線層223はドレイン
配線の一部をなす。
【0100】次に、熱処理を行って、図11中に示すよ
うに、第1マスクレジスト219を硬化させて、フォト
リソグラフィ用の溶剤(特に現像剤)に対して不溶化す
る。なお、この熱処理の過程で、第1マスクレジスト2
19は、粘性が低下して丸みを帯びた断面形状になる。
【0101】次に、第2のフォトリソグラフィを行っ
て、ソース配線領域、ゲート配線領域、ドレイン配線領
域に対応した第2開口225a,225b,225cを
有する厚さ4μmの第2マスクレジスト226を形成す
る。この例では、第2マスクレジスト226の材料はポ
ジ型、ネガ型のいずれであっても良い。
【0102】この例では、第2マスクレジスト226の
第2開口225a,225b,225cは、それぞれ第
1マスクレジスト219の第1開口220a,220
b,220cに一部が重なるパターンになっている。詳
しくは、ゲート配線領域では、第2マスクレジスト22
6の第2開口225bを定める境界は第1マスクレジス
ト219の第1開口220bが占める領域外にある。ま
た、ソース配線領域、ドレイン配線領域では、それぞれ
第2マスクレジスト226の第2開口225a,225
cを定める境界のうちゲート配線側の部分225iが、
第1マスクレジスト219の第1開口220a,220
cが占める領域内にある。一方、第2マスクレジスト2
26の第2開口225a,225cを定める境界のうち
反対側の部分225iが、第1マスクレジスト219の
第1開口220a,220cが占める領域外にある。
【0103】次に、導電性膜218を陰極として第2の
電解メッキを行って、第2マスクレジスト226の第2
開口225a,225b,225c内にそれぞれ厚さ
3.5μmの金を析出させて第2配線層231,23
2,233を形成する。第2マスクレジスト226の第
2開口225a,225b,225cと第1マスクレジ
スト219の第1開口220a,220b,220cと
がそれぞれ一部重なっているので、第2配線層231,
232,233はそれぞれ第1配線層221,222,
223とオーバラップした状態になる。したがって、第
2配線層231は第1配線層221と導通してソース配
線251の一部をなし、第2配線層232は第1配線層
222と導通してゲート配線252の一部をなし、第2
配線層233は第1配線層223と導通してドレイン配
線253の一部をなす。
【0104】次に、図12に示すように、第2マスクレ
ジスト226及び不溶化した第1マスクレジスト219
を、例えば剥離用の溶剤によって溶解して、または酸素
を含むプラズマによるアッシング(灰化)によって除去
する。
【0105】次に、溶液を用いたウエットエッチング又
はドライエッチングを行って、導電性膜218のうち配
線領域以外の領域に存する部分を除去する。これによ
り、基板201上に残された導電性膜218a、第1配
線層221、第2配線層231からなるソース配線25
1と、基板101上に残された導電性膜218b、第1
配線層222、第2配線層232からなるゲート配線2
52と、基板101上に残された導電性膜218c、第
1配線層223、第2配線層233からなるドレイン配
線253とを互いに電気的に分離する。
【0106】最後に、保護レジスト217を、例えば剥
離用の溶剤によって溶解して、または酸素を含むプラズ
マによるアッシング(灰化)によって除去する。
【0107】このようにして、ソースオーミック電極2
03、ショットキーゲート電極204、ドレインオーミ
ック電極205と素子周辺の外部端子(図示せず)をつ
なぐソース配線251、ゲート配線252、ドレイン配
線253を形成して、電界効果トランジスタを作製す
る。
【0108】以上の工程により、ソース配線251、ゲ
ート配線252、ドレイン配線253の最終的な厚み
は、実質上第1実施形態と同様に、第1配線層221,
222,223の厚み1.5μmと第2配線層231,
232,233の厚み3.5μmとの合計5.0μmと
なる。
【0109】この製造方法では、2回のフォトリソグラ
フィと2回の電解メッキでソース配線251、ゲート配
線252、ドレイン配線253を形成しているので、所
定の厚みの配線を形成する場合、従来(1回のフォトリ
ソグラフィと1回の電解メッキで配線を形成する場合)
に比して、各フォトリソグラフィでのマスクレジスト2
19,226の厚みを薄くすることができる。この結
果、各フォトリソグラフィでレジスト219,226の
厚みと開口220a,120b,220c;225a,
225b,225cの幅との比(アスペクト比)や、レ
ジスト219,226の厚みとレジスト219,226
の幅との比(アスペクト比)を小さくすることができ
る。したがって、形成すべき配線251,252,25
3が細い場合や配線251,252,253同士の間隔
が狭い場合でも、配線251,252,253を精度良
く形成できる。この結果、配線251,252,253
の断線や隣り合う配線251,252,253同士の間
の短絡を防止できる。
【0110】また、この実施形態では、第1実施形態と
同様に、第1マスクレジスト219の厚みを薄くする一
方、第2マスクレジスト226の厚みを厚くしている。
第1マスクレジスト219の厚みを薄くしているので、
第1のフォトリソグラフィでアスペクト比をさらに小さ
くすることができる。したがって、形成すべき配線25
1,252,253が細い場合や配線251,252,
253同士の間隔が狭い場合でも、第1配線層221,
222,223を精度良く形成できる。
【0111】なお、第2マスクレジスト226の厚みを
厚くしているため、第2のフォトリソグラフィでのアス
ペクト比が相対的に大きくなる(ただし、それでも従来
のアスペクト比よりは小さい。)が、第2配線層23
1,232,233のレイアウトの自由度が大きくなっ
ているので、第2配線層231,232,233の幅を
若干広げたり、第2配線層231,232,233同士
の間隔を若干広げることができる。これにより、第2配
線層231,232,233の断線や隣り合う第2配線
層231,232,233同士の間の短絡を防止でき
る。
【0112】この例では、ゲート配線領域では、第2マ
スクレジスト226の第2開口225bを定める境界2
27(図11参照)は第1マスクレジスト219の第1
開口220bが占める領域外にあり、第1配線層222
の幅よりも第2配線層232の幅が広くなっている。し
たがって、全体としてゲート配線配線252の幅を広げ
ることができ、ゲート配線252の抵抗を低減できる。
【0113】また、ソース配線領域、ドレイン配線配線
では、第2マスクレジスト226の第2開口225a,
225cを定める境界のうちゲート配線側の部分225
iが、第1マスクレジスト219の第1開口220a,
220cが占める領域内にある。したがって、ゲート配
線252の一部をなす第2配線層232とソース配線2
51、ドレイン配線253の一部をなす第2配線層23
1,233との間の間隔を広げることができる。したが
って、上記のようにゲート配線252の第2配線層23
2の幅を広げた場合でも、ゲート配線252とソース配
線251、ドレイン配線253との間の短絡や静電容量
増大を防止できる。
【0114】知られているように、電界効果トランジス
タの高周波における性能を高めるためには、ゲート長2
37を短くするとともにソースオーミック電極203、
ドレインオーミック電極205とショットキーゲート電
極204との間の距離238を短くすべきである。
【0115】この実施形態では、素子の性能を高めるた
めに、図12中に示すゲート長237を0.1μm、ソ
ースオーミック電極203、ドレインオーミック電極2
05とショットキーゲート電極204との間の距離23
8を1μmに設定した。また、平面的には、ソース配線
251、ゲート配線252、ドレイン配線253は、そ
れぞれソースオーミック電極203、ショットキーゲー
ト電極204、ドレインオーミック電極205の長手方
向に関して実質上全領域を覆い、それぞれ下地のオーミ
ック電極の幅よりも広い一定の幅で連続して素子周辺部
まで延在するものとした。しかし、心配されたソース配
線251、ゲート配線252、ドレイン配線253の断
線や、それらの配線251,252,253の間の短絡
が生じることはなく、素子の歩留りが低下することはな
かった。なお、従来の製造方法では、ソースオーミック
電極203上、ショットキーゲート電極204上、ドレ
インオーミック電極205上の配線形状の精度が良くな
いため、配線の断線や配線同士の間の短絡が生じて、素
子の歩留りを低下させることになる。
【0116】また、第1実施形態と同様に、素子周辺部
では、ソース配線251、ゲート配線252、ドレイン
配線253の幅を広げて、電界効果トランジスタ(素
子)をパッケージに実装する際のワイヤボンド接続部、
またはフリップチップ実装用バンプの形成部として用い
ることができる。
【0117】あるいは、ソース配線251、ゲート配線
252、ドレイン配線253を素子周辺部から延長して
集積回路の配線へ接続しても良い。これにより、この電
界効果トランジスタを、その性能を劣化させることな
く、集積回路の要素として用いることができる。
【0118】また、第1マスクレジスト219の材料と
してネガ型のフォトレジストを用いることによって、第
2実施形態と同様に、第1の配線層形成後第2のフォト
リソグラフィ前の熱処理工程(第1マスクレジスト21
9をフォトリソグラフィ用の溶剤に対して不溶化するた
めの熱処理工程)を省略することができる。それによ
り、配線形成のためのプロセスを簡素化できる。
【0119】この実施形態では、GaAsチャンネルに
よるショットキー接合型のゲート電極を有する電界効果
トランジスタを製造する例を示したが、これに限られる
ものではない。この発明は、チャンネル層、あるいはシ
ョットキー電極が接する半導体層の近傍にヘテロ接合を
有するヘテロ接合型の電界効果トランジスタや、チャン
ネルとゲート電極の間に絶縁膜を用いた構造の電界効果
トランジスタを製造する場合にも同様に適用することが
できる。
【0120】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明の配
線の形成方法によれば、形成すべき配線が細い場合や配
線同士の間隔が狭い場合でも、断線や短絡が生じないよ
うに配線を精度良く形成できる。
【0121】また、この発明のトランジスタの製造方法
によれば、配線を精度良く形成でき、トランジスタの歩
留りを高めることができる。
【0122】また、この発明のトランジスタおよび集積
回路は、歩留り良く作製され、高周波における性能が高
いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態のヘテロ接合バイポ
ーラトランジスタの製造方法における、メサ部とオーミ
ック電極の形成工程を示す断面図である。
【図2】 図1のものを上方から見たところを示す平面
図である。
【図3】 上記製造方法における保護レジストと給電用
導電性膜の形成工程を示す断面図である。
【図4】 上記製造方法における第1マスクレジストと
第1配線層の形成工程を示す断面図である。
【図5】 上記製造方法における第2マスクレジストの
形成工程を示す断面図である。
【図6】 上記製造方法における第2配線層の形成工程
を示す断面図である。
【図7】 上記製造方法におけるマスクレジストと導電
性膜の除去工程を示す断面図である。
【図8】 上記製造方法によって形成された配線を示す
断面図である。
【図9】 上記製造方法によって形成された配線を示す
平面図である。
【図10】 この発明の第2実施形態の電界効果トラン
ジスタの製造方法における、メサ部、オーミック電極、
保護レジスト、給電用導電性膜の形成工程を示す断面図
である。
【図11】 上記製造方法における第1マスクレジス
ト、第1配線層、第2マスクレジスト、第2配線層の形
成工程を示す断面図である。
【図12】 上記製造方法によって形成された配線を示
す断面図である。
【図13】 従来の配線の形成方法を説明する図であ
る。
【符号の説明】
101,201 半導体基板 118,218 給電用導電性膜 119,219 第1マスクレジスト 120a,120b,220a,220b,220c
第1開口 122,123 第1配線層 126,226 第2マスクレジスト 125a,125b,225a,225b,225c
第2開口 131,132,231,232,233 第2配線層 151 エミッタ配線 152 ベース配線 251 ソース配線 252 ゲート配線 253 ドレイン配線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/331 H01L 29/80 F 21/338 29/812 Fターム(参考) 4M104 AA05 AA07 BB14 CC01 CC03 DD34 DD37 DD52 DD64 DD65 FF03 FF07 GG06 GG11 HH14 HH20 5F003 AP02 AP03 BA92 BE90 BF06 BH01 BH08 BH16 BH18 BH99 BM02 BM03 BP94 BZ03 5F033 GG02 HH11 HH13 HH18 JJ01 JJ11 JJ13 JJ18 KK01 MM05 MM08 MM13 PP15 PP19 PP27 QQ37 RR30 XX24 XX31 5F102 GB01 GC01 GD01 GJ05 GL05 GS04 GV01 GV03 GV05 GV06 HC01 HC15 HC30

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に給電用導電性膜を形成す
    る工程と、 第1のフォトリソグラフィを行って、上記導電性膜上
    に、配線領域に対応した第1開口を有する第1マスクレ
    ジストを形成する工程と、 上記導電性膜を陰極として第1の電解メッキを行って、
    上記第1開口内に金属を析出させて第1配線層を形成す
    る工程と、 熱処理を行って、上記第1マスクレジストを硬化させて
    フォトリソグラフィ用の溶剤に対して不溶化する工程
    と、 第2のフォトリソグラフィを行って、上記第1マスクレ
    ジストの第1開口に少なくとも一部が重なる領域に第2
    開口を有する第2マスクレジストを形成する工程と、 上記導電性膜を陰極として第2の電解メッキを行って、
    上記第2マスクレジストの第2開口内に金属を析出させ
    て第2配線層を形成する工程を有することを特徴とする
    配線の形成方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配線の形成方法におい
    て、 剥離剤を用いて上記各マスクレジストを除去する工程
    と、 上記導電性膜のうち配線領域以外の領域に存する部分を
    除去する工程を有することを特徴とする配線の形成方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の配線の形成方
    法において、 上記第1マスクレジストをネガ型のレジスト材料で形成
    して、上記第1の配線層形成後第2フォトリソグラフィ
    前の熱処理工程を省略したことを特徴とする配線の形成
    方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3に記載の配線の形
    成方法において、 上記第2マスクレジストの第2開口を定める境界の少な
    くとも一部が、上記第1マスクレジストの第1開口が占
    める領域内にあることを特徴とする配線の形成方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか一つに記載の
    配線の形成方法において、 上記第2マスクレジストの第2開口を定める境界の少な
    くとも一部が、上記第1マスクレジストの第1開口が占
    める領域外にあることを特徴とする配線の形成方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれか一つに記載の
    配線の形成方法において、 上記第1マスクレジストの厚みを薄くする一方、上記第
    2マスクレジストの厚みを厚くしたことを特徴とする配
    線の形成方法。
  7. 【請求項7】 オーミック接合電極、ショットキー接合
    電極の少なくとも一方を有するトランジスタを作製する
    トランジスタの製造方法であって、 半導体基板上に上記オーミック接合電極、ショットキー
    接合電極の少なくとも一方を形成した後、請求項1乃至
    6のいずれか一つに記載の配線の形成方法を用いて、上
    記オーミック接合電極またはショットキー接合電極と外
    部端子とをつなぐ配線を形成することを特徴とするトラ
    ンジスタの製造方法。
  8. 【請求項8】 エミッタオーミック接合電極とベースオ
    ーミック接合電極を有するヘテロ接合バイポーラ型のト
    ランジスタを作製するトランジスタの製造方法であっ
    て、 半導体基板上に上記エミッタオーミック接合電極とベー
    スオーミック接合電極を形成した後、請求項1乃至6の
    いずれか一つに記載の配線の形成方法を用いて上記エミ
    ッタオーミック接合電極、ベースオーミック接合電極と
    外部端子とをつなぐエミッタ配線、ベース配線を形成す
    るとともに、 上記エミッタ配線またはベース配線の第1配線層の境界
    位置よりも第2配線層の境界位置を、他方の配線に対向
    する領域でその他方の配線に対して離間させることを特
    徴とするトランジスタの製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載のトランジスタの製造方
    法において、 上記ベース配線の第1配線層の境界位置よりも第2配線
    層の境界位置を、エミッタ配線に対向する領域でそのエ
    ミッタ配線に対して離間させる一方、上記エミッタ配線
    の第1配線層の境界位置よりも第2配線層の境界位置
    を、ベース配線に対向する領域でそのベース配線に対し
    て接近させることを特徴とするトランジスタの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 請求項7乃至9のいずれか一つに記載
    のトランジスタの製造方法を用いて製造されたことを特
    徴とするトランジスタ。
  11. 【請求項11】 請求項1乃至6のいずれか一つに記載
    の配線の形成方法を用いて製造されたことを特徴とする
    集積回路。
  12. 【請求項12】 請求項7乃至9のいずれか一つに記載
    のトランジスタの製造方法を用いて製造されたことを特
    徴とする集積回路。
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