JP3947621B2 - ミシンのx−y送り駆動装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はミシンのX−Y送り駆動装置に関し、特に、所定の布をX方向およびY方向に移動させ、この布に対して所望の縫い目を形成するためのX−Y送り駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、所定の布をX方向およびY方向に移動させ、この布に対して所望の縫い目を形成するためのX−Y送り駆動装置が提案されている。なお、以下に説明するX方向とは、ミシンの下軸に直交する方向であり、Y方向とは、ミシンの下軸に平行する方向である。
【0003】
図15乃至図19はこのような従来のミシンのX−Y送り駆動装置を示したもので、以下その構成を説明する。ミシン本体1は、ミシンベッド2と、このミシンベッド2の上方に配置されたミシンア−ム3とから構成されており、このミシンア−ム3の図15において、右側上方には、不図示の上軸に固定されたはずみ車4が設けられている。
【0004】
また前記ミシンア−ム3には、上軸の回転に連動して上下動する針6を持つ針棒5が設けられている。さらにミシンベッド2には、上軸の回転に同期連動して回転する下軸7が設けられており、前記ミシンベッド2の上面には、針板8が設けられている。
前記下軸7の上方には、図16に示すように、Xレ−ル10が設けられており、このXレ−ル10の上面には、X移動部材11が、Xレ−ル10に沿ってX方向に移動自在に設けられている。
【0005】
また、Xレ−ル10の上面には、Xレ−ル10の長手方向に沿って、溝14が形成されており、Xレ−ル10の両端部には、ブラケット15、15が設けられている。これらブラケット15、15には、X駆動スプロッケット16、16が回転自在に支持されており、これらX駆動スプロッケット16、16には、上部が前記の溝14の内側に収容される、無端で環状のXタイミングベルト17が掛け渡されている。またこのXタイミングベルト17の中間部は、ベルト押さえ18によりX移動部材11が固定されており、これにより、Xタイミングベルト17の駆動により、X移動部材11がXレ−ル10に沿ってX方向に往復移動する。また前記X駆動スプロッケット16の一方はスプラインシャフト12に連結され、このスプラインシャフト12の一端は、スプラインシャフト12を回転するX駆動手段としてのステッピングモ−タ20等に接続されている。
【0006】
前記X移動部材11の上面には、クランク状に折曲する押さえ台22の基部が固定され、この押さえ台22の先端部には、基部がX移動部材11に固定された下板9の上方に対向する布押さえ外枠23が上下動自在に取り付けられている。さらに押さえ台22の内部には、略くの字状の布押さえレバ−24が、その中央部を支点として、回動自在に支持され、この布押さえレバ−24の一端には、布押さえ外枠23が連結されるとともに、その他端には、布押さえレバ−24を回転させるシリンダ−25が連結されている。
【0007】
前記X移動部材10は、図16に示すように、支持板21に固定されている。環状のXタイミングベルト17の下方には、Xレ−ル10に直行する方向の一対のYレ−ル36が、平行に設けられており、このYレ−ル36の上面には、支持板21が固定された一対のY移動部材46が移動自在に設けられている。前記各Yレ−ル36の両端には、ブラケット32が設けられており、これら各ブラケット32には、Y駆動スプロッケット37が回転自在に取り付けられている。さらに前記各ブラケット32のY駆動スプロッケット37には、前記各Yレ−ル36の一側近傍に、平行に配置されるYタイミングベルト38がそれぞれ掛け渡されている。従って、このYタイミングベルト38は、図15、図17に示すように、環状のXタイミングベルト17の下方に配置されている。また前記Yタイミングベルト38の中間部には、断面形状が略L字状のブラケット39が設けられ、このブラケット39は、ベルト押さえ40により、前記Yタイミングベルト38を挟持するようにして、Yタイミングベルト38に固定されている。またブラケット39の側面には、前記Y移動部材46が固定され、これにより前記Yタイミングベルト38の駆動によって、前記Y移動部材46がYレ−ル36に沿って移動する。
【0008】
また、前記一方のブラケット32には、Y駆動スプロッケット37を回転させるY駆動軸31が回転自在に支持されており、このY駆動軸31の一端には傘歯車41が取り付けられている。さらにこの傘歯車41の近傍には、例えば、Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34が設けられ、このY駆動手段としてのステッピングモ−タ34の出力軸には、前記傘歯車41と噛み合う傘歯車42が設けられている。
【0009】
また、図18に示すように、前記X移動部材11の両端側には、X方向に延在する一対のガイドレ−ル44が設けられており、このガイドレ−ル44には、X移動部材11の両端に連結された移動カバ−35が、それぞれガイドレ−ル44に沿って移動自在に設けられている。またこの、X移動部材11の両端と移動カバ−35との連結は、図19に示すように、移動カバ−35の上面に固定したL字状でプラスチック製の連結板45の折曲部45aを、X移動部材11の両端に形成した金属製の突部47に係合させる。
【0010】
前記従来のX−Y送り駆動装置においては、前記下板9の上面に不図示の所定の布を載置し、前記シリンダ25を動作させることにより、布押さえレバ−24を介して布押さえ外枠23を下降させ、布を保持する。そして、不図示の駆動装置により、前記はずみ車4を介して上軸を回転駆動させることにより、針棒5を上下動させるとともに、この上軸の回転を下軸7に伝達して不図示の釜を回転させ、針6と釜によって所望の縫い動作をおこなう。
【0011】
このように、縫い動作を行いながら、所定のプログラムにもとずいて、前記X駆動手段としてのステッピングモ−タ20、前記Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34とを、間欠的に駆動させることにより、前記布をX方向とY方向とに移動させて、布に所望の縫い目を形成するようになっている。すなわち、前記X駆動手段としてのステッピングモ−タ20を、正方向または逆方向に回転させることにより、スプラインシャフト12とスプロケット16とを介して、Xタイミングベルト17をX方向に往復移動させる。これにより、Xタイミングベルト17に固定されたX移動部材11が、Xレ−ル10に沿って、押さえ台22とともにX方向に往復移動される。
【0012】
また、前記Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34を、正方向または逆方向に回転させることにより、Y駆動軸31が回転し、Y駆動スプロッケット37を介して、一対のYタイミングベルト32をY方向に往復移動させる。これにより、Yタイミングベルト32に固定連結されたY移動部材46は、Yレ−ル36に沿って、Y方向に往復移動する。この、Y移動部材46のY方向への移動によって、Xレ−ル10も押さえ台22とともにY方向に往復移動される。
【0013】
従って、上記のX方向とY方向との移動によって、押さえ台22の布押さえ外枠23下方の布は、一定位置で上下動する針6に対して、X方向とY方向およびそれらの合成方向に往復移動され、布に所望の縫い目を形成する。また、上記X移動部材11が押さえ台22とともにX方向に往復移動されると、図18に示す一対の移動カバ−35も、X移動部材11に連動して、ガイドレ−ル44に沿ってX方向に往復移動する
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記従来のミシンのX−Y送り駆動装置においては、X移動部材11と一対の移動カバ−35との連結部が、図19のように、金属の突部とプスチックの移動カバ−35または連結板45であったために、X移動部材11が押さえ台22とともにX方向に往復移動されると、X移動部材11の移動方向の変換時に騒音が発生し、作業環境が悪くなる等の問題があった。
【0015】
本発明は前記した点に鑑みてなされたもので、X−Y送り駆動装置の騒音を小さくして、布に正確で綺麗な模様を形成し、縫い製品の商品価値を向上させるX−Y送り駆動装置を提供することを目的とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定の布をX方向およびY方向に移動させ、この布に対して所望の縫い目を形成するためのX−Y送り駆動装置において、X移動部材の移動方向に沿って設けられた一対のガイドレ−ルと、前記X移動部材の移動方向両側のガイドレ−ルに移動自在に支持され、X移動部材の移動に連動して移動するように連結された移動カバ−と、前記X移動部材とカバ−との連結部に設けられ、X移動部材の移動方向に弾性力を持つ弾性体と、を設けた構成とした。
【0017】
【作用】
本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置によれば、X移動部材と、X移動部材に連動して移動する移動カバ−との連結部に、X移動部材の移動方向に弾性力を持つ弾性体を設けたので、X移動部材の移動方向の反転時に、その弾性体が撓み、連結部から発生する騒音が小さくなり、作業環境が良好になる。
【0018】
【実施例】
以下本発明の実施例を、図1乃至図14により説明するが、同一の機能をもつ部品には従来と同一の部品番号を使って説明し且つ、同一の構造部分の構成については、説明を省略する。この実施例の説明においても、ミシンの下軸に直交する方向をX方向とし、ミシンの下軸に平行する方向をY方向とする。
【0019】
図2、図3に示すように、Xレ−ル支持体10aには、平行する二本のXレ−ル10が設けられており、これらXレ−ル10の上面には、X移動部材11が、スライダ−11aを介しXレ−ル10に沿ってX方向に移動自在に設けられている。また、前記Xレ−ル支持体10a、10bの両端部には、ブラケット15、15が設けられている。これらブラケット15、15には、X駆動スプロッケット16、16が回転自在に支持されており、これらX駆動スプロッケット16、16には、平行する二本のXレ−ル10の内側に収容される、無端で環状のXタイミングベルト17が掛け渡されている。またこのXタイミングベルト17の中間部は、図6に示すように、ベルト押さえ18によりX移動部材11が固定されており、これにより、Xタイミングベルト17の駆動により、X移動部材11がXレ−ル10に沿ってX方向に往復移動する。また前記X駆動スプロッケット16の一方は、図3、図4に示すようにボ−ルスプライン12aに嵌合され、更にこのボ−ルスプライン12aは、図3、図4、図6に示すように、ブラケット15に支持されたボ−ルベアリング12bに支持されるとともに、スプラインシャフト12に連結されている。
【0020】
このスプラインシャフト12の一端には、平歯車20aが固定され、この平歯車20aは、スプラインシャフト12を回転するX駆動手段としてのステッピングモ−タ20等の平歯車20bと噛み合っている。前記X移動部材11の上面には、クランク状に折曲する押さえ台22の基部が固定され、この押さえ台22の先端部には、基部がX移動部材11に固定された下板9の上方に対向する布押さえ外枠23が上下動自在に取り付けられている。さらに押さえ台22の内部には、略くの字状の布押さえレバ−24が、その中央部を支点として、回動自在に支持され、この布押さえレバ−24の一端には、布押さえ外枠23が連結されるとともに、その他端には、布押さえレバ−24を回転させるシリンダ−25が連結されている。
【0021】
図6、図7、図8に示すように、環状のXタイミングベルト17の内部を通り、Xレ−ル10に直行する方向の一対のYレ−ル36が、平行に設けられている。このYレ−ル36は、図8に示すように、両端がベッド2に支持された補強部材36aに固定されている。また、このYレ−ル36の上面には、Xレ−ル10が固定された一対のY移動部材46が、スライダ−46aを介して移動自在に設けられている。
【0022】
前記各Yレ−ル36の一端には、ブラケット32が設けられており、他端にはミシンベッドに回転自在に支持されたY駆動軸31が設けられている。これら各ブラケット32には、Y駆動スプロッケット37が回転自在に取り付けられ、Y駆動軸31には、Y駆動スプロッケット37が固定されている。さらに前記各ブラケット32のY駆動スプロッケット37と、Y駆動軸31に固定されたY駆動スプロッケット37とには、図5、図6、図7に示すように、上面、下面共に前記環状のXタイミングベルト17の内部を通り、平行するYタイミングベルト38がそれぞれ掛け渡されている。
【0023】
また前記Yタイミングベルト38の中間部には、Y移動部材46が、ベルト押さえ40により、前記Yタイミングベルト38を挟持するようにして、Yタイミングベルト38に固定されている。これにより前記Yタイミングベルト38の駆動によって、前記Y移動部材46がYレ−ル36に沿って移動する。また、前記Y駆動軸31には、Y駆動スプロッケット37を回転させる傘歯車41が取り付けられている。さらにこの傘歯車41の近傍には、例えば、Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34が設けられ、このY駆動手段としてのステッピングモ−タ34の出力軸には、前記傘歯車41と噛み合う傘歯車42が設けられている。
【0024】
さらに、Y移動部材46には、図3、図4、図5、図7に示すように、不図示のスリットをもつ位置検出板50が固定され、この位置検出板50のスリットを、ミシンベッド2に固定配置した検出器51によって検出し、これら位置検出板50と検出器51によって、Y移動部材46のY方向の位置を検出する。そして、これらの位置検出板50と検出器51はXタイミングベルト17の、Y方向への移動範囲内に設けられている。
【0025】
また、図10に示すように、前記X移動部材11の両端側には、X方向に延在する一対のガイドレ−ル44が設けられており、このガイドレ−ル44には、X移動部材11の両端に連結された移動カバ−35が、それぞれガイドレ−ル44に沿って移動自在に設けられている。この移動カバ−35には、図9、図11、図12に示すように、移動カバ−35の上面には、スペ−サ−35aを介して、折曲部45aを形成したL字状でプラスチック製の連結板45を固定する。
【0026】
また、X移動部材11の両端に形成した金属製の突部47の上部には、その上部を覆うように、突部47の長手方向に沿って、ゴム製の弾性体47a設け、更にその弾性体47aを覆うように、プラスチック製のカバ−47bを設ける。そして、上記プラスチック製のカバ−47bの左右は、連結板45の折曲部45aの内側端面と、移動カバ−35の端面との間に遊嵌される。
【0027】
次に本実施例の作用について説明する。本発明のX−Y送り駆動装置においては、前記下板9の上面に不図示の所定の布を載置し、前記シリンダ25を動作させることにより、布押さえレバ−24を介して布押さえ外枠23を下降させ、布を保持する。そして、駆動モ−タ4aによって、上軸を回転駆動させることにより、針棒5を上下動させるとともに、この上軸の回転を下軸7に伝達して不図示の釜を回転させ、針6と釜によって所望の縫い動作をおこなう。
【0028】
このように、縫い動作を行いながら、所定のプログラムにもとずいて、前記X駆動手段としてのステッピングモ−タ20、前記Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34とを、間欠的に駆動させることにより、前記布をX方向とY方向とに移動させて、布に所望の縫い目を形成するようになっている。すなわち、前記X駆動手段としてのステッピングモ−タ20を、正方向または逆方向に回転させることにより、平歯車20b,20aを介して、スプラインシャフト12とスプロケット16とを回転させ、Xタイミングベルト17をX方向に往復移動させる。これにより、Xタイミングベルト17に固定されたX移動部材11が、Xレ−ル10に沿って、押さえ台22とともにX方向に往復移動される。
【0029】
また、前記Y駆動手段としてのステッピングモ−タ34を、正方向または逆方向に回転させることにより、Y駆動軸31が回転し、Y駆動スプロッケット37を介して、一対のYタイミングベルト32をY方向に往復移動させる。これにより、Yタイミングベルト32に固定連結されたY移動部材46は、Yレ−ル36に沿って、Y方向に往復移動する。この、Y移動部材46のY方向への移動によって、Xレ−ル10も押さえ台22とともにY方向に往復移動される。
【0030】
Y移動部材46のY方向への移動位置は、位置検出板50と検出器51はXタイミングベルト17の、Y方向への移動範囲内において検出される。従って、上記のX方向とY方向との移動によって、押さえ台22の布押さえ外枠23下方の布は、一定位置で上下動する針6に対して、X方向とY方向およびそれらの合成方向に往復移動され、布に所望の縫い目を形成する。
【0031】
また、上記X移動部材11が押さえ台22とともにX方向に往復移動されると、図10に示す一対の移動カバ−35も、X移動部材11に連動して、ガイドレ−ル44に沿ってX方向に往復移動する。そして、X移動部材11の移動方向が変わる時、図12に示す連結板45の折曲部45aの内側端面と、移動カバ−35の端面とが、X移動部材11の突出部47に設けたカバ−47bに対して、高速度で衝突するが、この衝撃音は弾性体47aにより吸収される。
【0032】
本実施例においては、Y駆動タイミングベルト38を、環状のX駆動タイミングベルト17の中を通すように設けたので、X−Y送り駆動装置の高さが、従来のX−Y送り駆動装置に比べて低くなり、それだけ曲モ−メントによる機械的な撓みが減少するとともに、その高さが低くなった分だけ連結部分のガタや振動が増幅されることがなく、布の送り量が正確となり布の縫い目ピッチに乱れず、布に正確で綺麗な模様が形成され、縫い製品の商品価値が向上する等の効果がある。
【0033】
同様に、本実施例においては、X−Y送り駆動装置のYレ−ル36も環状のXタイミングベルト17の中に配置したので、Yレ−ル36から、布迄の高さが低くなるために、その高さの分だけの曲げモ−メントによる機械的な撓みが減少するとともに、その高さが低くなる分だけ連結部分のガタや振動が増幅されることがなく、布の送り量が正確となって布の縫い目ピッチが乱れず。布に正確な綺麗な模様が形成され、縫い製品の商品価値が向上する等の効果がある。
【0034】
また、Y移動部材が移動する両端が支持されたYレ−ルの下方が、補強部材によって補強されているので、比較的強度が弱い安価なレ−ルを使用することが出来ので、X−Y送り駆動装置のコストを低減出来る。また、Y移動部材の位置検出器を、XタイミングベルトのY方向の移動範囲内に設けたので、ミシンのX−Y送り駆動装置の専有面積が小さくなり、工場の床面積が有効に使用出来る。
【0035】
さらに、X移動部材と、X移動部材に連動して移動する移動カバ−との連結部に、X移動部材の移動方向に弾性力を持つ弾性体をもうけたので、X移動部材の移動方向の反転時に、その弾性体が撓み、連結部から発生する騒音が小さくなり、作業環境が良好になる。なお、上記実施例においては、環状のXタイミングベルト17の中に、無端のYタイミングベルト38の上下面が入る実施例を示したが、図13のように、例えば、Yタイミングベルト38を継ぎ目38aのある繋ぎタイプのタイミングベルトとして、Yタイミングベルト38の上面だけが、環状のXタイミングベルト17の中に入るようにしても、前記実施例と同様な効果がえられる。
【0036】
また、上記実施例における、X移動部材と、X移動部材に連動して移動する移動カバ−との連結部における、弾性体の他の実施例として、図14に示す構造のものに置き換えることが出来る。この弾性体48は、プラスチック製で下面が開口した長方形の箱状であり、図14のCに示すように、X移動体11の突部47を覆うように嵌合される。そしてこの弾性体48の両側面には、その両側面から突出し弾性力をもつ四つの係合部49が形成されている。この係合部49は、図14のcに示すように、移動カバ−35の端面と連結板45の折曲部45aとの間に位置し、X移動体11の移動方向の変換時に、これら移動カバ−35の端面または連結板45の折曲部45aと当接して、係合部49が撓み、衝撃音が吸される。この実施例においても前記実施例と同様な効果が得られる。
【0037】
【発明の効果】
以上のように本発明のX−Y送り駆動装置は、X移動部材と、X移動部材に連動して移動する移動カバ−との連結部に、X移動部材の移動方向に弾性力を持つ弾性体をもうけたので、X移動部材の移動方向の反転時に、その弾性体が撓み、連結部から発生する騒音が小さくなり、作業環境が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の一部を断面した側面図。
【図2】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の斜視図。
【図3】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、押さえ台を取り除いた斜視図。
【図4】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の平面図。
【図5】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、Yレ−ル部分の断面図。
【図6】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、Xレ−ル部分の断面図。
【図7】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の,Y移動体の位置センサ−部分の断面図。
【図8】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、補強部材部分のYレ−ルの断面図。
【図9】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、X移動体と移動カバ−との、分解斜視図。
【図10】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、X移動体と移動カバ−との組み立て斜視図。
【図11】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、X移動体と移動カバ−との連結部の断面図。
【図12】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、X移動体と移動カバ−との連結部の部分拡大断面図。
【図13】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、Xタイミングベルトに対するYタイミングベルトの配置を変更した他の実施例。
【図14】本発明に係わるミシンのX−Y送り駆動装置の、X移動体と移動カバ−との連結部における弾性体の他の実施例。
【図15】従来のミシンのX−Y送り駆動装置の一部を断面した側面図。
【図16】従来のミシンのX−Y送り駆動装置の斜視図。
【図17】従来のミシンのX−Y送り駆動装置の、Xタイミングベルトに対するYタイミングベルトの配置関係を示す断面図。
【図18】従来のミシンのX−Y送り駆動装置のX移動体と移動カバ−との組み立て斜視図。
【図19】従来のミシンのX−Y送り駆動装置のX移動体と移動カバ−との連結部の部分拡大断面図。
【符号の説明】
1 ミシン本体。
2 ミシンベッド。
3 ミシンア−ム。
4 はずみ車。
5 針棒。
6 針。
8 針板。
9 下板。
10 Xレ−ル。
11 X移動部材。
12 スプラインシャフト。
16 X駆動スプロケット。
17 Xタイミングベルト
20 ステッピングモ−タ(X駆動手段)。
22 押さえ台。
23 布押さえ枠。
31 Y駆動軸
34 ステッピングモ−タ(Y駆動手段)。
35 移動カバ−。
36 Yレ−ル。
37 Y駆動スプロケット。
38 Yタイミングベルト
44 ガイドレ−ル。
45 連結板。
46 Y移動部材。
50 位置検出板。
51 検出器。
Claims (1)
- 所定の布をX方向およびY方向に移動させ、この布に対して所望の縫い目を形成するためのX−Y送り駆動装置において、
X移動部材の移動方向に沿って設けられた一対のガイドレ−ルと、
前記X移動部材の移動方向両側のガイドレ−ルに移動自在に支持され、X移動部材の移動に連動して移動するように連結された移動カバ−と、
前記X移動部材とカバ−との連結部に設けられ、X移動部材の移動方向に弾性力を持つ弾性体と、
を設けたことを特徴とするミシンのX−Y送り駆動装置
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP17947198A JP3947621B2 (ja) | 1998-06-26 | 1998-06-26 | ミシンのx−y送り駆動装置 |
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