JP3190513B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP3190513B2
JP3190513B2 JP04716094A JP4716094A JP3190513B2 JP 3190513 B2 JP3190513 B2 JP 3190513B2 JP 04716094 A JP04716094 A JP 04716094A JP 4716094 A JP4716094 A JP 4716094A JP 3190513 B2 JP3190513 B2 JP 3190513B2
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郁夫 田島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帽子などのように円筒
形状をした被縫製物の側周面に刺繍などの縫製を行う際
に、この被縫製物を保持して縫製に必要な駆動を与える
ためのミシンにおける保持枠駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特公平4−40467号公報に
は、ミシンの刺繍データに基づいてX,Y両方向へ駆動
される可動枠(原反枠)により、刺繍の対象物(被縫製
物)である帽子のセットが可能な円筒形状の帽子枠をそ
の軸線回りに回転させ、かつ回転軸線に沿って直線動作
させる技術が開示されている。なおこの帽子枠は、前記
可動枠の駆動を受ける側の第一部材と、この第一部材に
対して取外し可能に装着される第二部材とに分かれてい
る。そしてこの第二部材の外周に前記帽子がセットされ
るのであり、この第二部材には帽子の刺繍予定部分を位
置させるための刺繍窓があけられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記公報の技術におい
て、被縫製物である帽子の側周面に対してその周方向の
広範囲にわたって縫製の一種である刺繍を行おうとする
場合、前記可動枠の駆動によって前記帽子枠を、その軸
線回りに一回転させることは可能である。しかしながら
帽子がセットされる前記第二部材については、帽子の刺
繍予定部分に予め前記刺繍窓をあけた構成になっている
ので、結局はこの刺繍窓の範囲にしか刺繍を行うことが
できない。本発明が解決しようとする課題は、帽子など
のように筒形状をした被縫製物の側周面に対し、そのほ
ぼ全域にわたっての縫製を可能とすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のミシンはつぎのように構成されている。ま
ず請求項1記載の構成は、ミシンの枠駆動データに基づ
いてX,Y両方向へ駆動される駆動体と、ミシンの不動
部に対してY方向への直線移動可能に取付けられた支持
体と、この支持体に対してY方向の軸線回りに相対回転
可能で、かつY方向へは支持体と共に移動するように支
持された駆動環と、前記駆動体のX方向の駆動を前記駆
動環に対してその回転動作として伝達できるとともに、
同じく駆動体のY方向の駆動を前記支持体に対してその
直線動作として伝達できる伝動機構と、筒形状の被縫製
物をその側周面に対する縫製が可能にセットした状態で
前記駆動環に装着される保持枠と、前記保持枠に設けら
れた二本のピンとを備えている。そして前記の両ピンが
前記保持枠にセットされた前記被縫製物の内側に位置
し、これらのピンに対して被縫製物が外側からクリップ
で止められるようになっている。請求項2記載の構成
は、請求項1記載のミシンにおいて、前記駆動体が平坦
な被縫製物に縫製を行うときに使用される原反枠である
とともに、前記支持体は前記駆動環が支持されたままで
ミシンの不動部から取外し可能に取付けられ、また前記
伝動機構は前記駆動体に対して取外し可能に取付けられ
ている。
【0005】
【作用】請求項1記載の構成によれば、ミシンの枠駆動
データに基づいて前記駆動体がX,Y方向へ駆動される
と、前記伝動機構を通じて前記駆動環が支持体に対して
Y方向の軸線回りに回転し、またY方向の軸線に沿って
支持体と共に直線動作する。したがってこの駆動環に対
して前記保持枠によって装着されている帽子などの筒形
状の被縫製物が、前記の枠駆動データに基づいてその軸
線回りに回転駆動され、またその軸線に沿って直線駆動
される。そして前記保持枠は被縫製物をその側周面のほ
ぼ全域にわたって縫製できるようにセット可能であり、
また前記駆動環は必要に応じてY方向の軸線回りに一回
転以上回転させることもできるので、被縫製物の側周面
に対して広範囲にわたって縫製を行うことが可能であ
る。しかも前記保持枠に設けられたピンと、これらのピ
ンに対して被縫製物の外側から止められるクリップとを
使用することにより、保持枠に対する被縫製物のセット
状態が良好となる。
【0006】請求項2の構成においては、前記の枠駆動
データに基づいてX,Y方向へ駆動される前記駆動体が
原反枠であり、しかもミシンの不動部に対する前記支持
体の取付け取外し及び前記駆動体に対する伝動機構の取
付け取外しにより、前記被縫製物のための保持枠駆動装
置をミシン側から一括して脱着できる。このことは帽子
などの被縫製物に対する縫製、あるいは通常の平坦な布
などの被縫製物に対する縫製といった仕様の変換作業が
簡単となる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。 実施例1 図1は多頭式ミシンの平面図である。この形式のミシン
においては、ミシンテーブル10の下面において前面方
向へ延びるシリンダ形状の釜土台20が、ミシンの幅方
向(左右方向)に沿って複数個(図面では四個)配列さ
れている。これらの各釜土台20の上面はミシンテーブ
ル10と同一面となっており、それぞれの先端寄りには
個々に針孔23を有する針板22が設けられている。ま
たミシンテーブル10において各釜土台20が配列され
ている領域を含む平面上の一部は昇降動作可能な昇降部
10aとなっていて、通常は釜土台20の上面と同一高
さに保持されている。なお前記の各釜土台20の上方に
はそれぞれミシンヘッドが位置しているのであるが、こ
れらのミシンヘッドについてはその図示が省略されてい
る。
【0008】前記ミシンテーブル10の下面には、X軸
駆動部12及びY軸駆動部14がそれぞれ配置されてい
る。X軸駆動部12は例えば縫製の一種である刺繍のた
めの枠駆動データに基づくパルスモーターの駆動によっ
てそのベルト(いずれも図示外)がX方向へ往復駆動さ
れ、Y軸駆動部14は同じく枠駆動データに基づくパル
スモーターの駆動によってそのベルトがY方向へ往復駆
動されるようになっている。
【0009】一方、ミシンテーブル10の上面には前記
X軸駆動部12及びY軸駆動部14のそれぞれの駆動に
連動する駆動体としての原反枠16が設けられている。
つまりこの原反枠16は、前記X軸駆動部12及びY軸
駆動部14のそれぞれのベルトの駆動によってX,Y両
方向へ往復移動される構成となっている。なお前記原反
枠16に対しては通常は平坦な布などの被縫製物がセッ
トされるのであり、その場合においても大きな面積の原
反が直接セットされる場合と小さな面積の布をセットし
た複数個の刺繍枠が装着される場合とがある。
【0010】図2は筒形状の被縫製物である帽子のため
の保持枠駆動装置を表した斜視図、図3はその正面図で
ある。また図4は帽子70が装着された状態の保持枠駆
動装置を表した断面図である。これらの図面及び図1の
仮想線で示すように帽子用の保持枠駆動装置は前記釜土
台20の箇所にそれぞれ組付けられるのであり、この場
合にはミシンテーブル10の前記昇降部10aは下降さ
せている。なお図3からも明らかなように釜土台20に
おける針板22の下方には釜24が内蔵されている。こ
の釜24は、ミシンヘッド側の針棒18の下端に装着さ
れている縫い針19の上下駆動に同期して回転駆動され
る。これら縫い針19と釜24との協同作用により、前
記針板22の上に位置する被縫製物(帽子あるいは平坦
な布など)に上糸と下糸との絡みによるステッチが形成
されるのは周知のとおりである。
【0011】つぎに帽子用の保持枠駆動装置について説
明すると、まず前記の各釜土台20の下面には図3,4
で示すようにレール32がボルト32aによって取付け
られている。このレール32にはスライダー34が釜土
台20の長さ方向(前記のY方向)へ移動自在に組付け
られており、このスライダー34の下面にはブラケット
36がボルト36aで取付けられている。さらにこのブ
ラケット36には、図3で明らかなように前記釜土台2
0との干渉を避ける形状のプレートを用いた支持体30
がボルト30aで固定されている。したがって支持体3
0は、前記スライダー34と共に釜土台20に対して前
記レール32に沿ってY方向へ直線動作することができ
る。
【0012】前記支持体30の前面には、釜土台20の
上面を覆うように円弧状に湾曲した支承板26がブラケ
ット28によって固定されている。この支承板26は筒
形状の被縫製物である前記帽子70の内周を部分的に支
承するためのもので、釜土台20における前記針板22
の針孔23と対応する部分は、前記支持体30のY方向
への直線動作の範囲にわたって連続するスリット27と
なっている。さらに前記支持体30の前面には、その上
部の左右及び下部の中央において計三個の支持ローラ3
8が設けられている。これらの各支持ローラ38は、支
持体30にそれぞれの一端部が結合された各ローラ軸3
9に対して回転自在に支持された構造となっている(主
として図4参照)。
【0013】駆動環40は円筒状に形成されていて、そ
の内周面が前記の各支持ローラ38によって支持されて
いる。またこの駆動環40における基端部(支持体30
側の端部)外周にはフランジ41が一体に形成されてい
て、このフランジ41は前記支持体30に固定された三
個のガイド44により摺動可能に把持されている。つま
り前記駆動環40は支持体30に対し、前記Y方向の軸
線回りには全回転(一回転以上の回転)が可能で、かつ
その軸線方向(Y方向)に関しては支持体30と共に移
動するように支持されている。なおこの駆動環40にお
ける自由端側の外周は、後述する保持枠の装着面42と
なっている。
【0014】つぎに前記原反枠16のX,Y方向の駆動
を前記駆動環40に伝達するための伝動機構50につい
て説明する。まず前記原反枠16の上面には伝動プレー
ト52が複数個のボルト52aによって取付けられてお
り、この伝動プレート52の前面部には左右一対のブロ
ック56が固定されている。これらの両ブロック56に
は、前記駆動環40の外周に形成されている環状溝46
に巻き付けられた一本のワイヤ58の端部がそれぞれ結
合されている。なおこのワイヤ58は、駆動環40に対
してその外周の一部で固定されている。したがって前記
原反枠16がX方向へ往復移動すると、前記ワイヤ58
を通じて駆動環40が前記支持体30に対して往復回転
し、前記ブロック56の間の距離の設定及び駆動環40
に対するワイヤ58の巻き回数次第で、この駆動環40
を一回転以上回転させることも可能である。
【0015】また前記伝動プレート52の下面には、図
4で明らかなように駆動環40の前記フランジ41の一
部に常時係合した溝部54が一体に形成されている。こ
の溝部54とフランジ41との係合は、前記原反枠16
のY方向の駆動のみが伝動プレート52から駆動環40
に伝えられ、原反枠16のX方向の駆動は逃がすように
なっている。この結果、原反枠16のY方向の駆動は駆
動環40を通じて支持体30に伝えられ、この支持体3
0が駆動環40と共に前記釜土台20に対して直線動作
することとなる。
【0016】前記駆動環40の装着面42には、図4で
示すように円筒形状の保持枠60が図示外のロック機構
によって装着されている。またこの保持枠60における
自由端側の外周はセット面61となっており、ここには
筒形状をした被縫製物の一つである帽子70の開口部が
固定リング64によってセットされている。図5及び図
6に前記保持枠60に対する帽子70のセット前の状態
及びセット後の状態がそれぞれ斜視図で示されている。
これらの図面で明らかなように帽子70は、その開口部
を保持枠60のセット面61に被せ付けた後、その外周
に前記固定リング64を取付けてその両端部をフック錠
65でロックすることにより保持枠60にセットされて
いる。このセット状態での帽子70は、その側周面のほ
ぼ全域にわたって縫製(刺繍)可能となっている。
【0017】図5から明らかなように前記保持枠60の
セット面61には環状の溝62が形成されていて、保持
枠60のセット面61と帽子70との間における相互の
軸線方向に関する相対的な動きを抑えるようにしてい
る。ただし帽子70に対する縫製(刺繍)の種類や領域
によっては前記溝62は必ずしも必要ではない。
【0018】つづいて前記の帽子70に対して縫製の一
種である刺繍を行う作業について説明する。まず前記の
ように帽子70が、その側周面のほぼ全域にわたって刺
繍可能にセットされた保持枠60を前記駆動環40の装
着面42に装着する。そこでミシンを始動させると、刺
繍柄に基づく枠駆動データによって前記原反枠16が
X,Y方向へ駆動される。この原反枠16のX方向への
駆動によって駆動環40がY方向の軸線回りに回転し、
原反枠16のY方向への駆動に連動して前記支持体30
が駆動環40と共にY方向に沿って直線動作する。
【0019】したがって前記保持枠60により駆動環4
0に装着されている帽子70が枠駆動データに基づいて
回転及び直線駆動され、この帽子70の側周面に対して
前述した縫い針19と釜24との協同作用によって所定
の刺繍が行われる。また帽子70はその側周面のほぼ全
域にわたって刺繍可能にセットされており、かつ原反枠
16のX方向への駆動によって駆動環40を一回転以上
回転させることができるので、要求に応じて帽子70に
おける側周面の広範囲にわたって刺繍を行うことができ
る。なおこの刺繍時において前記帽子70の側周面のう
ち、前記針板22の上面に位置している被刺繍箇所は前
記支承板26によって内側から支えられている。これに
よって被縫製箇所はしわ等が生じることなく常に適正に
張られた状態に保持される。ただし帽子70の内側に筒
形状の芯材を配して刺繍を行う場合などにおいては前記
支承板26を廃止してもよい。
【0020】前記原反枠16に対して平坦な布などの被
縫製物を直接的あるいは間接的にセットして刺繍を行う
場合は、まず前記保持枠60を駆動環40から取外した
状態で、前記支持体30を釜土台20から取外す。この
支持体30の取外しは、図4に示すように前記レール3
2を取付けている各ボルト32aを弛めて釜土台20か
ら外すか、あるいは前記ブラケット36を取付けている
各ボルト36aを弛めてスライダー34から外せばよ
い。これと並行して前記伝動機構50の伝動プレート5
2を原反枠16からそのボルト52aを弛めて取外す。
この結果、前記支持体30、駆動環40及び伝動機構5
0のワイヤ58などが一括してミシン側から取外され
る。その後は図1で示すミシンテーブル10の前記昇降
部10aを釜土台20の上面と同一高さに上昇させれ
ば、ミシンは平坦な被縫製物に対する刺繍縫いのための
仕様となる。
【0021】実施例2 図7に前記保持枠60における固定リング64の変更例
が斜視図で示されている。図7(A)は環状に形成され
たゴムベルトの例であり、図7(B)はガータスプリン
グなどを採用した例である。
【0022】実施例3 図8は保持枠60の変更例を表した斜視図であり、図9
は帽子70をセットした状態の断面図である。この実施
例では、保持枠60がその軸線と平行にフランジ63か
ら突出させた二本のピン66を備えている。これらのピ
ン66は図9で示すように保持枠60にセットされた帽
子70の内側に位置し、これらに対して帽子70の側周
面の一部が外側からクリップ67でそれぞれ止められ
る。このようにして保持枠60に対する帽子70のセッ
ト位置を予め決めておき、その後に帽子70の開口部を
保持枠60のセット面61に対して例えば図7(A)で
示すゴムベルトなどの固定リング64でセットする。こ
れによって帽子70が保持枠60に正確にセットされ
る。
【0023】実施例4 図10に保持枠60をさらに変更した例が斜視図で示さ
れている。本実施例の保持枠60は、そのセット面61
から軸線に沿った方向に所定の間隔をもって設けられた
補助セット面86を備えている。この補助セット面86
は帽子70の頂部近くの内周を支えるためのものであ
り、したがって帽子70の側周面の幅(帽子深さ)に応
じて補助セット面86の位置を軸線に沿って移動調整で
きるようになっている。
【0024】またこの実施例4では、保持枠60のセッ
ト面61及び補助セット面86にそれぞれ対応させた主
押え部80aと補助押え部80bとを有する枠形状の固
定リング80が用いられている。この固定リング80の
一方の端部は保持枠60のフランジ63に固定されたバ
ー88に対して回動自在に結合され、他方の端部にはフ
ック錠82が取付けられている。なおこの固定リング8
0についても、保持枠60における補助セット面86の
移動調整に合わせて主押え部80aと補助押え部80b
との間隔を調整できる構造になっている。
【0025】実施例4においては、保持枠60のセット
面61に帽子70の開口部を被せ付けると、この帽子7
0の頂部近くの内周は前記補助セット面86によって支
えられる。そこで前記固定リング80の主押え部80a
及び補助押え部80bを帽子70の外側からセット面6
1及び補助セット面86に添わせて巻き付け、前記フッ
ク錠82を保持枠60のフック87に引っかけてロック
する。この実施例4の保持枠60を使用した場合は、前
記駆動環40に対する帽子70の装着状態が安定し、刺
繍時における帽子70の姿勢が良好に維持される。した
がってこの場合においても前記支承板26を廃止するこ
とができる。
【0026】実施例5 図11は保持枠駆動装置の変更例を表した斜視図、図1
2はその正面図、また図13は帽子70が装着された状
態の保持枠駆動装置を表した断面図である。これらの図
面で示すように本実施例では、釜土台20の下面に対し
てリテーナ92が複数本のボルト92aで取付けられて
いる。このリテーナ92には、その上部の左右と下部中
央との計三箇所においてスリーブ94がそれぞれ一体に
形成されており、またこれらの各スリーブ94の軸線は
Y方向の軸線と平行に設定されている。
【0027】前記リテーナ92の各スリーブ94には、
ロッド形状の支持体90が図13で明らかなようにそれ
ぞれリニアベアリング95を介してY方向へ直線動作可
能に支持されている。しかも各支持体90の先端部外周
にはローラ98が、それぞれ軸線回りの回動は自在で、
かつ軸線方向の移動はスナップリングにより規制されて
組付けられている。これらの各ローラ98によって駆動
環40の内周が回転自在に支持されている。ただし駆動
環40は各ローラ98の両端部に形成されたフランジ9
8aの間で支持されており、これらのローラ98(延い
ては各支持体90)に対してY方向への相対的な移動が
規制されている。なおその他の構成については、前記の
実施例1と同じであるのでその説明は省略する。
【0028】この実施例5において原反枠16がX方向
へ往復移動すると、伝動機構50のワイヤ58を通じて
駆動環40が前記支持体90に対して往復回転する。ま
た原反枠16のY方向の駆動は駆動環40及び各ローラ
98を通じて支持体90に伝えられ、この支持体90が
駆動環40と共に前記リテーナ92に対して直線動作す
る。したがって前記の枠駆動データに基づく原反枠16
のX,Y方向への駆動により、実施例1の場合と同様に
駆動環40がY方向の軸線回りに回転し、また支持体9
0が駆動環40と共にY方向に沿って直線動作する。
【0029】前記の実施例1及び実施例5の伝動機構5
0においては、原反枠16のX方向の駆動を駆動環40
の回転に変換して伝える手段としてワイヤ58を用いた
が、これを金属ベルトやタイミングベルト、あるいは伝
動プレート52に形成されたラックと駆動環40の外周
に形成されたリングギヤとの噛合いによるギヤ機構など
に代えることも当然可能である。
【0030】以上のように前記構成のミシンによれば、
帽子などのような円筒状の被縫製物の側周面に対してそ
のほぼ全域にわたって縫製を行うことができ、またこの
帽子などの被縫製物に対する縫製、あるいは通常の平坦
な布などの被縫製物に対する縫製のためのミシンの仕様
変換を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭式ミシンの平面図である。
【図2】帽子用の保持枠駆動装置を表した斜視図であ
る。
【図3】帽子用の保持枠駆動装置を表した正面図であ
る。
【図4】帽子を装着した状態の保持枠駆動装置を表した
断面図である。
【図5】保持枠に帽子をセットする前の状態を表した斜
視図である。
【図6】保持枠に帽子をセットした状態の斜視図であ
る。
【図7】固定リングの変更例を表した斜視図である。
【図8】保持枠の変更例を表した斜視図である。
【図9】図8の保持枠に帽子をセットした状態の断面図
である。
【図10】保持枠のさらに変更例を表した斜視図であ
る。
【図11】保持枠駆動装置の変更例を表した斜視図であ
る。
【図12】図11の保持枠駆動装置を表した正面図であ
る。
【図13】同じく図11の保持枠駆動装置を表した断面
図である。
【符号の説明】
16 駆動体(原反枠) 20 釜土台 30,90 支持体 40 駆動環 50 伝動機構 60 保持枠 70 筒形状の被縫製物(帽子)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−142359(JP,A) 特開 平1−239151(JP,A) 特開 平1−229858(JP,A) 特開 平5−321123(JP,A) 特開 平6−257059(JP,A) 特開 平6−158511(JP,A) 特開 昭61−272085(JP,A) 特開 昭61−179188(JP,A) 特開 平1−239151(JP,A) 特公 平4−40467(JP,B2) 実公 平2−10154(JP,Y2) 実用新案登録2563671(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 9/00 - 9/22 D05B 39/00 D05B 21/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの枠駆動データに基づいてX,Y
    両方向へ駆動される駆動体と、 ミシンの不動部に対してY方向への直線移動可能に取付
    けられた支持体と、 この支持体に対してY方向の軸線回りに相対回転可能
    で、かつY方向へは支持体と共に移動するように支持さ
    れた駆動環と、 前記駆動体のX方向の駆動を前記駆動環に対してその回
    転動作として伝達できるとともに、同じく駆動体のY方
    向の駆動を前記支持体に対してその直線動作として伝達
    できる伝動機構と、 筒形状の被縫製物をその側周面に対する縫製が可能にセ
    ットした状態で前記駆動環に装着される保持枠と、前記保持枠に設けられた二本のピンとを備え、 前記の両ピンが前記保持枠にセットされた前記被縫製物
    の内側に位置し、これらのピンに対して被縫製物が外側
    からクリップで止められるようになって いることを特徴
    とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記駆動体は平坦な被縫製物に縫製を行
    うときに使用される原反枠であるとともに、前記支持体
    は前記駆動環が支持されたままでミシンの不動部から取
    外し可能に取付けられ、また前記伝動機構は前記駆動体
    に対して取外し可能に取付けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のミシン。
JP04716094A 1993-10-08 1994-03-17 ミシン Expired - Fee Related JP3190513B2 (ja)

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