JP3148806B2 - 帽子枠装置 - Google Patents
帽子枠装置Info
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- JP3148806B2 JP3148806B2 JP04971197A JP4971197A JP3148806B2 JP 3148806 B2 JP3148806 B2 JP 3148806B2 JP 04971197 A JP04971197 A JP 04971197A JP 4971197 A JP4971197 A JP 4971197A JP 3148806 B2 JP3148806 B2 JP 3148806B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、帽子枠を取付ける
回動フレームを駆動するワイヤの両端部を連結ロッドに
連結し、その連結ロッドの両端部を連結金具を介して可
動枠に取付けた帽子枠装置に関し、特に、帽子枠装置を
取外したときに連結ロッドを回動フレームに対して所定
の連結関係を保持する保持具を設けたものに関する。
回動フレームを駆動するワイヤの両端部を連結ロッドに
連結し、その連結ロッドの両端部を連結金具を介して可
動枠に取付けた帽子枠装置に関し、特に、帽子枠装置を
取外したときに連結ロッドを回動フレームに対して所定
の連結関係を保持する保持具を設けたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数色の刺繍糸で刺繍できる多針
式刺繍ミシンにおいては、被縫製布は刺繍枠にセットさ
れ、その刺繍枠をX軸方向とY軸方向(刺繍ミシンのア
ーム部と平行な方向)とに独立に駆動される可動枠に取
付けた状態で、刺繍縫製が実行される。ところで、帽子
の前面に刺繍縫製する為に、刺繍ミシンのX軸駆動機構
とY軸駆動機構とに連結された帽子枠装置が使用され
る。
式刺繍ミシンにおいては、被縫製布は刺繍枠にセットさ
れ、その刺繍枠をX軸方向とY軸方向(刺繍ミシンのア
ーム部と平行な方向)とに独立に駆動される可動枠に取
付けた状態で、刺繍縫製が実行される。ところで、帽子
の前面に刺繍縫製する為に、刺繍ミシンのX軸駆動機構
とY軸駆動機構とに連結された帽子枠装置が使用され
る。
【0003】この帽子枠装置は、帽子枠駆動部と、帽子
を装着した状態で帽子枠駆動部に着脱自在に装着される
帽子枠とからなる。帽子枠駆動部は、一般に、Y軸方向
に駆動されるベースフレームと、このベースフレームに
回動自在に支持されてY軸と平行な軸回りに回動駆動さ
れる回動フレームと、可動枠のX方向移動により回動フ
レームを時計回り方向と反時計回り方向とに駆動する回
動機構とから構成され、回動機構は、両端部が連結金具
により可動枠に夫々取付けられた連結ロッドと、一端部
が左側連結金具に連結されて回動フレームに巻き付けら
れ、他端部が右側連結金具に連結されたワイヤとから構
成されている。
を装着した状態で帽子枠駆動部に着脱自在に装着される
帽子枠とからなる。帽子枠駆動部は、一般に、Y軸方向
に駆動されるベースフレームと、このベースフレームに
回動自在に支持されてY軸と平行な軸回りに回動駆動さ
れる回動フレームと、可動枠のX方向移動により回動フ
レームを時計回り方向と反時計回り方向とに駆動する回
動機構とから構成され、回動機構は、両端部が連結金具
により可動枠に夫々取付けられた連結ロッドと、一端部
が左側連結金具に連結されて回動フレームに巻き付けら
れ、他端部が右側連結金具に連結されたワイヤとから構
成されている。
【0004】例えば、特開平8−232158号公報や
特開平8−232155号公報には、多頭式刺繍ミシン
の各シリンダベッド毎に取付ける帽子枠装置が記載され
ている。これら公報においては、回動機構は、シリンダ
ベッドに取付けられたY方向向きの案内軸に取付けられ
たベースフレームと、ベースフレームに回動自在に装着
される回動フレームと、可動枠の後端側のX方向枠部に
固定される左右1対の取付け板と、これら両取付け板を
連結する連結ロッドと、左端部が左側取付け板に連結さ
れ且つ回動フレームに巻き付けられて他端部が右側取付
け板に連結されたワイヤとで主に構成されている。
特開平8−232155号公報には、多頭式刺繍ミシン
の各シリンダベッド毎に取付ける帽子枠装置が記載され
ている。これら公報においては、回動機構は、シリンダ
ベッドに取付けられたY方向向きの案内軸に取付けられ
たベースフレームと、ベースフレームに回動自在に装着
される回動フレームと、可動枠の後端側のX方向枠部に
固定される左右1対の取付け板と、これら両取付け板を
連結する連結ロッドと、左端部が左側取付け板に連結さ
れ且つ回動フレームに巻き付けられて他端部が右側取付
け板に連結されたワイヤとで主に構成されている。
【0005】更に、連結ロッドをX方向移動自在に支持
する側面視略L字形の1対の係止部材は、ベースフレー
ムの上端部に対応する位置でベースフレームに固定され
ている。そして、X方向枠部が左方へ移動駆動される
と、回動フレームはY軸に平行な軸心の回りに反時計回
り方向へ中立位置から最大回動角度(例えば、約135
度)回動され、また、X方向枠部が右方へ移動駆動され
ると、回動フレームは時計回り方向へ中立位置から最大
回動角度回動される。ここで、頭部間距離(シリンダベ
ッド間距離)は、例えば、約600mm に設定されているの
で、帽子の前面の刺繍領域のX方向最大寸法に対応し
て、X方向枠部がX方向へ最大に移動したときでも、左
右の取付け板が係止部材に衝突しないようになってい
る。即ち、1対の係止部材で連結ロッドを常に保持して
いるので、帽子枠装置を刺繍ミシンから取外したときで
も、ワイヤが取付けられた連結ロッドと回動フレームと
が所定の連結関係に保持されるようになっている。
する側面視略L字形の1対の係止部材は、ベースフレー
ムの上端部に対応する位置でベースフレームに固定され
ている。そして、X方向枠部が左方へ移動駆動される
と、回動フレームはY軸に平行な軸心の回りに反時計回
り方向へ中立位置から最大回動角度(例えば、約135
度)回動され、また、X方向枠部が右方へ移動駆動され
ると、回動フレームは時計回り方向へ中立位置から最大
回動角度回動される。ここで、頭部間距離(シリンダベ
ッド間距離)は、例えば、約600mm に設定されているの
で、帽子の前面の刺繍領域のX方向最大寸法に対応し
て、X方向枠部がX方向へ最大に移動したときでも、左
右の取付け板が係止部材に衝突しないようになってい
る。即ち、1対の係止部材で連結ロッドを常に保持して
いるので、帽子枠装置を刺繍ミシンから取外したときで
も、ワイヤが取付けられた連結ロッドと回動フレームと
が所定の連結関係に保持されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、特開
平8−232158号公報や特開平8−232155号
公報に記載のように、帽子枠装置において、多頭式刺繍
ミシンの小型化を図る為に、頭部間距離を例えば、約40
0mm に小さくする場合には、連結ロッド長さを短くし
て、左右両取付け板を夫々内側に移動して設ければよい
が、この場合でも、刺繍領域のX方向寸法として所定の
寸法を確保する場合には、回動フレームを中立位置から
従来と同様に最大回動角度だけ回動するときに、取付け
板が係止部材に衝突するという問題がある。
平8−232158号公報や特開平8−232155号
公報に記載のように、帽子枠装置において、多頭式刺繍
ミシンの小型化を図る為に、頭部間距離を例えば、約40
0mm に小さくする場合には、連結ロッド長さを短くし
て、左右両取付け板を夫々内側に移動して設ければよい
が、この場合でも、刺繍領域のX方向寸法として所定の
寸法を確保する場合には、回動フレームを中立位置から
従来と同様に最大回動角度だけ回動するときに、取付け
板が係止部材に衝突するという問題がある。
【0007】そこで、これら取付け板と係止部材との衝
突を回避する為に、連結ロッドを設けずに、回動フレー
ムやワイヤの左右両端部を可動枠部に直接取付けてお
き、複数の帽子枠装置をミシンから取り外すときには、
複数の帽子枠装置を取付けた状態で可動枠部を取り外す
ようにしたものも実用化されているが、大型化した可動
枠部の取外しや取付けの為の作業が複雑化し、またその
可動枠部を保管する大きなスペースを必要とする。本発
明の目的は、帽子の刺繍領域のX方向最大寸法を確保し
つつ、シリンダベッドの間隔を小さくして刺繍ミシンの
小型化を図れるような帽子枠装置を提供することであ
る。
突を回避する為に、連結ロッドを設けずに、回動フレー
ムやワイヤの左右両端部を可動枠部に直接取付けてお
き、複数の帽子枠装置をミシンから取り外すときには、
複数の帽子枠装置を取付けた状態で可動枠部を取り外す
ようにしたものも実用化されているが、大型化した可動
枠部の取外しや取付けの為の作業が複雑化し、またその
可動枠部を保管する大きなスペースを必要とする。本発
明の目的は、帽子の刺繍領域のX方向最大寸法を確保し
つつ、シリンダベッドの間隔を小さくして刺繍ミシンの
小型化を図れるような帽子枠装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の帽子枠装置
は、刺繍縫製装置のシリンダベッド付近にシリンダベッ
ド長さ方向へ移動自在に取付けられるベースフレーム
と、ベースフレームに回動自在に装着され帽子枠が取付
けられる回動フレームと、シリンダベッドと直交するX
方向(左右方向)へ駆動される可動枠のX方向移動を回
動フレームの回動に変換する回動機構とを備えた帽子枠
装置において、回動機構は、可動枠と平行で且つ両端部
が連結金具を介して可動枠に取付けられる連結ロッド
と、この連結ロッドの左右両端部に連結されて回動フレ
ームに巻き付けられたワイヤとを備え、連結ロッドが相
対移動自在に挿通した保持具を含み、この保持具をその
中立位置からX方向両側へ所定ストローク移動可能に且
つ保持具が脱落しないようベースフレームに支持する可
動支持機構を設けたものである。ここで、各連結金具
は、可動枠に取付けられたものであってもよいし、また
連結ロッド側に連結されたものでもよい。
は、刺繍縫製装置のシリンダベッド付近にシリンダベッ
ド長さ方向へ移動自在に取付けられるベースフレーム
と、ベースフレームに回動自在に装着され帽子枠が取付
けられる回動フレームと、シリンダベッドと直交するX
方向(左右方向)へ駆動される可動枠のX方向移動を回
動フレームの回動に変換する回動機構とを備えた帽子枠
装置において、回動機構は、可動枠と平行で且つ両端部
が連結金具を介して可動枠に取付けられる連結ロッド
と、この連結ロッドの左右両端部に連結されて回動フレ
ームに巻き付けられたワイヤとを備え、連結ロッドが相
対移動自在に挿通した保持具を含み、この保持具をその
中立位置からX方向両側へ所定ストローク移動可能に且
つ保持具が脱落しないようベースフレームに支持する可
動支持機構を設けたものである。ここで、各連結金具
は、可動枠に取付けられたものであってもよいし、また
連結ロッド側に連結されたものでもよい。
【0009】可動支持機構により、連結ロッドを相対移
動自在に挿通した保持具が、その中立位置からX方向両
側へ所定ストローク移動可能に且つ保持具が脱落しない
ようベースフレームに支持されるので、可動枠の小型化
に伴って連結ロッドを短くして、両連結金具の取付け位
置を夫々内側に移動して設けた場合に、帽子枠が取付け
られた回動フレームが時計回りに或いは反時計回りに最
大角度回動したときでも、連結金具の移動に応じて保持
具が移動することで、これら連結金具と保持具との衝突
を回避できる。
動自在に挿通した保持具が、その中立位置からX方向両
側へ所定ストローク移動可能に且つ保持具が脱落しない
ようベースフレームに支持されるので、可動枠の小型化
に伴って連結ロッドを短くして、両連結金具の取付け位
置を夫々内側に移動して設けた場合に、帽子枠が取付け
られた回動フレームが時計回りに或いは反時計回りに最
大角度回動したときでも、連結金具の移動に応じて保持
具が移動することで、これら連結金具と保持具との衝突
を回避できる。
【0010】請求項2の帽子枠装置は、請求項1の発明
において、前記可動支持機構は、ベースフレームに固定
された支持板であって、X方向両側へ所定ストローク移
動可能に保持具を係合させたスリットを有する支持板を
備えたものである。この場合には、支持板にスリットを
形成することで可動支持機構を簡単な構成にでき、保持
具は支持板のスリットに係合してX方向両側へ所定スト
ローク移動することができる。その他、請求項1と同様
の作用を奏する。
において、前記可動支持機構は、ベースフレームに固定
された支持板であって、X方向両側へ所定ストローク移
動可能に保持具を係合させたスリットを有する支持板を
備えたものである。この場合には、支持板にスリットを
形成することで可動支持機構を簡単な構成にでき、保持
具は支持板のスリットに係合してX方向両側へ所定スト
ローク移動することができる。その他、請求項1と同様
の作用を奏する。
【0011】請求項3の帽子枠装置は、請求項1または
2の発明において、前記各連結金具は、連結ロッドの端
部に固定され且つ可動枠に分離可能に固定されるととも
に、その連結金具と連結ロッドとの連結部から連結ロッ
ドと反対側へ延長された延長部を有し、その延長部にワ
イヤが連結されたものである。この場合には、連結ロッ
ドの端部に固定された各連結金具には、連結ロッドとの
連結部から連結ロッドと反対側へ延長された延長部を有
し、その延長部にワイヤが連結されたので、ワイヤの長
さを必要に応じて十分確保できるとともに、延長部が延
長された寸法に応じて、連結ロッドや連結金具間距離を
短くできる。その他、請求項1または2と同様の作用を
奏する。
2の発明において、前記各連結金具は、連結ロッドの端
部に固定され且つ可動枠に分離可能に固定されるととも
に、その連結金具と連結ロッドとの連結部から連結ロッ
ドと反対側へ延長された延長部を有し、その延長部にワ
イヤが連結されたものである。この場合には、連結ロッ
ドの端部に固定された各連結金具には、連結ロッドとの
連結部から連結ロッドと反対側へ延長された延長部を有
し、その延長部にワイヤが連結されたので、ワイヤの長
さを必要に応じて十分確保できるとともに、延長部が延
長された寸法に応じて、連結ロッドや連結金具間距離を
短くできる。その他、請求項1または2と同様の作用を
奏する。
【0012】請求項4の帽子枠装置は、請求項3の発明
において、前記連結ロッドの左端部に連結された連結金
具の延長部は、連結ロッドの右端部に連結された連結金
具の延長部と同形状の延長部と干渉することなく上下に
ラップ可能な形状に形成され、また、連結ロッドの右端
部に連結された連結金具の延長部は、連結ロッドの左端
部に連結された連結金具の延長部と同形状の延長部と干
渉することなく上下にラップ可能な形状に形成されたも
のである。
において、前記連結ロッドの左端部に連結された連結金
具の延長部は、連結ロッドの右端部に連結された連結金
具の延長部と同形状の延長部と干渉することなく上下に
ラップ可能な形状に形成され、また、連結ロッドの右端
部に連結された連結金具の延長部は、連結ロッドの左端
部に連結された連結金具の延長部と同形状の延長部と干
渉することなく上下にラップ可能な形状に形成されたも
のである。
【0013】この場合には、連結ロッドの左端部に連結
された連結金具の延長部と連結ロッドの右端部に連結さ
れた連結金具の延長部と同形状の延長部とは上下にラッ
プするとともに、連結ロッドの右端部に連結された連結
金具の延長部と連結ロッドの左端部に連結された連結金
具の延長部と同形状の延長部とは上下にラップするの
で、刺繍縫製装置が多頭式の場合には、隣接して配設さ
れた複数の連結ロッドに連結され、相互に隣接する左右
両端部の連結金具対を接近させて配置して、これら連結
金具間の距離を小さくでき、複数のシリンダベッドのベ
ッド間距離を小さくできることから、刺繍縫製装置を小
型化することができる。その他、請求項3と同様の作用
を奏する。
された連結金具の延長部と連結ロッドの右端部に連結さ
れた連結金具の延長部と同形状の延長部とは上下にラッ
プするとともに、連結ロッドの右端部に連結された連結
金具の延長部と連結ロッドの左端部に連結された連結金
具の延長部と同形状の延長部とは上下にラップするの
で、刺繍縫製装置が多頭式の場合には、隣接して配設さ
れた複数の連結ロッドに連結され、相互に隣接する左右
両端部の連結金具対を接近させて配置して、これら連結
金具間の距離を小さくでき、複数のシリンダベッドのベ
ッド間距離を小さくできることから、刺繍縫製装置を小
型化することができる。その他、請求項3と同様の作用
を奏する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は、多頭式刺繍機
の多針式刺繍ミシンで帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置
に本発明を適用した場合の一例である。多頭式刺繍機S
Mにおいては、図1に示すように、左右方向(X軸方
向)に延びる刺繍機ベースフレーム1の上面の後部側
に、左右方向に延びる略矩形状のミシン支持板2が配設
され、このミシン支持板2上に3台の同一構造の多針式
刺繍ミシンM1〜M3が左右に並べて並設されている。
て図面に基いて説明する。本実施形態は、多頭式刺繍機
の多針式刺繍ミシンで帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置
に本発明を適用した場合の一例である。多頭式刺繍機S
Mにおいては、図1に示すように、左右方向(X軸方
向)に延びる刺繍機ベースフレーム1の上面の後部側
に、左右方向に延びる略矩形状のミシン支持板2が配設
され、このミシン支持板2上に3台の同一構造の多針式
刺繍ミシンM1〜M3が左右に並べて並設されている。
【0015】これら刺繍ミシンM1〜M3の各々におい
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒を上下
動可能に支持し、12個の天秤9を揺動可能に支持する
針棒ケース7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持さ
れている。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚
柱部4の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持
板2上に固定され、ベッド本体部5の前端部からシリン
ダベッド6が前方に延び、シリンダベッド6の先端部
(前端部)には糸輪捕捉器等が設けられている。
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒を上下
動可能に支持し、12個の天秤9を揺動可能に支持する
針棒ケース7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持さ
れている。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚
柱部4の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持
板2上に固定され、ベッド本体部5の前端部からシリン
ダベッド6が前方に延び、シリンダベッド6の先端部
(前端部)には糸輪捕捉器等が設けられている。
【0016】図1に示すように、各針棒の下端部には縫
針8が取付けられ、12本の縫針8には、糸立台10の
12個の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース7を左右方向に移動させて、所望の1つ
の縫針8をシリンダベッド6の先端部の針穴12(図2
参照)に対向する縫製位置に切換えることで、針棒の1
つが選択されると、その針棒とそれに連結された天秤9
のみが上下に駆動され、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器
との協働により選択された色の刺繍糸で刺繍縫目が形成
される。前記針棒や天秤9を上下動させる上軸と糸輪捕
捉器を回転させる下軸は、ミシンモータに連結されたV
ベルト17により回転駆動される駆動軸18により駆動
される。
針8が取付けられ、12本の縫針8には、糸立台10の
12個の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給さ
れ、針棒ケース7を左右方向に移動させて、所望の1つ
の縫針8をシリンダベッド6の先端部の針穴12(図2
参照)に対向する縫製位置に切換えることで、針棒の1
つが選択されると、その針棒とそれに連結された天秤9
のみが上下に駆動され、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器
との協働により選択された色の刺繍糸で刺繍縫目が形成
される。前記針棒や天秤9を上下動させる上軸と糸輪捕
捉器を回転させる下軸は、ミシンモータに連結されたV
ベルト17により回転駆動される駆動軸18により駆動
される。
【0017】前記ミシン支持板2の前側には、シリンダ
ベッド6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13と、作業用
テーブル13の左右両側に設けられた1対の補助テーブ
ル14,15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16
が載置されている。この可動枠16の右端部の駆動枠部
16aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向に移動
駆動され、可動枠16の左端部の駆動枠部16bと駆動
枠部16aとがY軸駆動機構(図示略)により同時にY
軸方向(前後方向)に移動駆動される。こうして、可動
枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構によりテーブル1
3〜15上をX軸方向とY軸方向とに独立に移動駆動さ
れる。
ベッド6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13と、作業用
テーブル13の左右両側に設けられた1対の補助テーブ
ル14,15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16
が載置されている。この可動枠16の右端部の駆動枠部
16aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向に移動
駆動され、可動枠16の左端部の駆動枠部16bと駆動
枠部16aとがY軸駆動機構(図示略)により同時にY
軸方向(前後方向)に移動駆動される。こうして、可動
枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構によりテーブル1
3〜15上をX軸方向とY軸方向とに独立に移動駆動さ
れる。
【0018】次に、各刺繍ミシンに取付けられる帽子枠
装置20について説明する。この帽子枠装置20は、帽
子の正面部及び左右両側部に刺繍縫製が可能なものであ
り、その為の種々工夫が施されている。図2〜図5に示
すように、帽子枠装置20は、Y軸方向に延びる案内軸
21と、この案内軸21にY軸方向に移動自在に装着さ
れるベースフレーム30と、このベースフレーム30の
案内軸21回りの回動を規制する回動規制機構24と、
ベースフレーム30に案内軸21と平行な軸心回りに回
動自在に装着される回動フレーム40と、この回動フレ
ーム40に着脱自在に装着される帽子枠80であって予
め外部の準備ステーションにおいて帽子が装着される帽
子枠80と、回動フレーム40と帽子枠80とを回動さ
せる回動機構50、可動枠16の後端側のX方向枠部1
6cの下側に配設され且つY軸駆動機構によりY軸方向
にのみ移動駆動されるY軸送り部材28に、ベースフレ
ーム30を作動的に連結する連結機構70、等で構成さ
れている。
装置20について説明する。この帽子枠装置20は、帽
子の正面部及び左右両側部に刺繍縫製が可能なものであ
り、その為の種々工夫が施されている。図2〜図5に示
すように、帽子枠装置20は、Y軸方向に延びる案内軸
21と、この案内軸21にY軸方向に移動自在に装着さ
れるベースフレーム30と、このベースフレーム30の
案内軸21回りの回動を規制する回動規制機構24と、
ベースフレーム30に案内軸21と平行な軸心回りに回
動自在に装着される回動フレーム40と、この回動フレ
ーム40に着脱自在に装着される帽子枠80であって予
め外部の準備ステーションにおいて帽子が装着される帽
子枠80と、回動フレーム40と帽子枠80とを回動さ
せる回動機構50、可動枠16の後端側のX方向枠部1
6cの下側に配設され且つY軸駆動機構によりY軸方向
にのみ移動駆動されるY軸送り部材28に、ベースフレ
ーム30を作動的に連結する連結機構70、等で構成さ
れている。
【0019】前記案内軸21は、シリンダベッド6の基
端側のベット本体部5に形成されたY軸方向向きの水平
な装着穴22に前方より着脱自在に装着され、固定具2
3で固定解除可能にベッド本体部5に固定される。前記
ベースフレーム30の下部には、案内軸21に摺動自在
に外嵌される枢支筒部31が形成され、ベースフレーム
30には、正面視Y形をなす3つの腕部30a,30
a,30bが形成され、上側の1対の腕部30aの上端
部には、夫々、回動フレーム40を内側と外側とから回
動自在に支持する1対のローラ部材32,33が設けら
れている。但し、外側のローラ部材33は、偏心機構を
介して、内側のローラ部材32に対して半径方向へ位置
調節可能である。
端側のベット本体部5に形成されたY軸方向向きの水平
な装着穴22に前方より着脱自在に装着され、固定具2
3で固定解除可能にベッド本体部5に固定される。前記
ベースフレーム30の下部には、案内軸21に摺動自在
に外嵌される枢支筒部31が形成され、ベースフレーム
30には、正面視Y形をなす3つの腕部30a,30
a,30bが形成され、上側の1対の腕部30aの上端
部には、夫々、回動フレーム40を内側と外側とから回
動自在に支持する1対のローラ部材32,33が設けら
れている。但し、外側のローラ部材33は、偏心機構を
介して、内側のローラ部材32に対して半径方向へ位置
調節可能である。
【0020】次に、回動規制機構24について説明す
る。シリンダベッド6の下面には、Y軸方向に延びるキ
ー部材25が固定され、ベースフレーム30には、キー
部材25に前後方向に摺動自在に係合してベースフレー
ム30の回動を規制する溝形部材26が固定され、ベー
スフレーム30は、Y軸と平行な軸心回りに回動しない
ように規制され、案内軸21に沿ってY軸方向にのみ移
動自在である。
る。シリンダベッド6の下面には、Y軸方向に延びるキ
ー部材25が固定され、ベースフレーム30には、キー
部材25に前後方向に摺動自在に係合してベースフレー
ム30の回動を規制する溝形部材26が固定され、ベー
スフレーム30は、Y軸と平行な軸心回りに回動しない
ように規制され、案内軸21に沿ってY軸方向にのみ移
動自在である。
【0021】次に、回動フレーム40について説明す
る。回動フレーム40には、断面円形の環状部41と、
環状部41の上半部から前方へ所定長さ延びる断面半円
弧状の帽子枠支持部42とが設けられ、環状部41の外
周部には、ローラ部材33のうちの外側のローラ部材3
3が嵌まって転動するローラ溝43が形成され、環状部
41の外周部には、回動機構50のワイヤ54を導くワ
イヤ案内溝44が形成されている。環状部41の中央の
最下部は、ベースフレーム30の下側腕部30bの下端
のガイド部34に摺動自在に係合して案内され、環状部
41の外周部には、帽子枠支持部42に外嵌状に装着さ
れる帽子枠80の係合穴に係合して帽子枠80を回動フ
レーム40に着脱自在に保持する4つの係合ローラ45
が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
る。回動フレーム40には、断面円形の環状部41と、
環状部41の上半部から前方へ所定長さ延びる断面半円
弧状の帽子枠支持部42とが設けられ、環状部41の外
周部には、ローラ部材33のうちの外側のローラ部材3
3が嵌まって転動するローラ溝43が形成され、環状部
41の外周部には、回動機構50のワイヤ54を導くワ
イヤ案内溝44が形成されている。環状部41の中央の
最下部は、ベースフレーム30の下側腕部30bの下端
のガイド部34に摺動自在に係合して案内され、環状部
41の外周部には、帽子枠支持部42に外嵌状に装着さ
れる帽子枠80の係合穴に係合して帽子枠80を回動フ
レーム40に着脱自在に保持する4つの係合ローラ45
が、バネ部材で弾性付勢して設けられている。
【0022】次に、回動機構50について説明する。こ
の回動機構50は回動フレーム40毎に設けられ、前記
X方向枠部16cの上面に左右に所定間隔空けて固定さ
れる左右1対の連結金具51,52と、両連結金具5
1,52を連結する連結ロッド53と、1本のワイヤ5
4とを主体にして構成されている。図2、図3、図5に
示すように、左側連結金具51は、前記X方向枠部16
cに固定する固定部51aと、その固定部51aよりも
一段高い連結部51bと、その連結部51bから左側
(連結ロッド53と反対側)に延長された延長部51c
とから構成され、その延長部51cの前端側には段落ち
した水平状のワイヤ取付け部51dが形成され、つまみ
付きビス55で固定部51aがX方向枠部16cに固定
されている。
の回動機構50は回動フレーム40毎に設けられ、前記
X方向枠部16cの上面に左右に所定間隔空けて固定さ
れる左右1対の連結金具51,52と、両連結金具5
1,52を連結する連結ロッド53と、1本のワイヤ5
4とを主体にして構成されている。図2、図3、図5に
示すように、左側連結金具51は、前記X方向枠部16
cに固定する固定部51aと、その固定部51aよりも
一段高い連結部51bと、その連結部51bから左側
(連結ロッド53と反対側)に延長された延長部51c
とから構成され、その延長部51cの前端側には段落ち
した水平状のワイヤ取付け部51dが形成され、つまみ
付きビス55で固定部51aがX方向枠部16cに固定
されている。
【0023】一方、右側連結金具52は、左側連結金具
51と略同様に、X方向枠部16cに固定する固定部5
2aと、その固定部52aよりも一段高い連結部52b
と、その連結部52bから右側(連結ロッド53と反対
側)に延長された延長部52cとから構成され、その延
長部52cの前端側には段落ちした水平状のワイヤ取付
け部52dが形成され、つまみ付きビス55で固定部5
2aがX方向枠部16cに固定されている。
51と略同様に、X方向枠部16cに固定する固定部5
2aと、その固定部52aよりも一段高い連結部52b
と、その連結部52bから右側(連結ロッド53と反対
側)に延長された延長部52cとから構成され、その延
長部52cの前端側には段落ちした水平状のワイヤ取付
け部52dが形成され、つまみ付きビス55で固定部5
2aがX方向枠部16cに固定されている。
【0024】ところで、図2〜図3に示すように、各回
動フレーム40毎に設けられる回動機構50の左側連結
金具51と、左側に隣接して設けられる回動機構50の
右側連結金具52とは相互に接近して設けられるととも
に、各回動フレーム40毎に設けられる回動機構50の
右側連結金具52と、右側に隣接して設けられる回動機
構50の左側連結金具51とは相互に接近して設けら
れ、これら両延長部51c,52c同士が干渉すること
なく上下にラップ可能になっている。
動フレーム40毎に設けられる回動機構50の左側連結
金具51と、左側に隣接して設けられる回動機構50の
右側連結金具52とは相互に接近して設けられるととも
に、各回動フレーム40毎に設けられる回動機構50の
右側連結金具52と、右側に隣接して設けられる回動機
構50の左側連結金具51とは相互に接近して設けら
れ、これら両延長部51c,52c同士が干渉すること
なく上下にラップ可能になっている。
【0025】即ち、左側連結金具51の延長部51c
は、その左側に隣接する右側連結金具52の延長部52
cよりも一段高くなっており、これら両延長部51c,
52cを上下にラップさせて交差させることにより、左
側連結金具51のワイヤ取付け部51dを、その固定部
51aよりも左側で且つ右側連結金具52のワイヤ取付
け部52dよりも左側に配置し、更に左側のワイヤ取付
け部51dを右側のワイヤ取付け部52dよりも前側に
シフトさせている。
は、その左側に隣接する右側連結金具52の延長部52
cよりも一段高くなっており、これら両延長部51c,
52cを上下にラップさせて交差させることにより、左
側連結金具51のワイヤ取付け部51dを、その固定部
51aよりも左側で且つ右側連結金具52のワイヤ取付
け部52dよりも左側に配置し、更に左側のワイヤ取付
け部51dを右側のワイヤ取付け部52dよりも前側に
シフトさせている。
【0026】また、右側連結金具52の延長部52c
は、その右側に隣接する左側連結金具51の延長部51
cよりも一段低くなっており、これら両延長部51c,
52cを上下にラップさせて交差させることにより、右
側連結金具52のワイヤ取付け部52dを、その固定部
52aよりも右側で且つ左側連結金具51のワイヤ取付
け部51dよりも右側に配置し、更に右側のワイヤ取付
け部52dを左側のワイヤ取付け部51dよりも後側に
シフトさせている。
は、その右側に隣接する左側連結金具51の延長部51
cよりも一段低くなっており、これら両延長部51c,
52cを上下にラップさせて交差させることにより、右
側連結金具52のワイヤ取付け部52dを、その固定部
52aよりも右側で且つ左側連結金具51のワイヤ取付
け部51dよりも右側に配置し、更に右側のワイヤ取付
け部52dを左側のワイヤ取付け部51dよりも後側に
シフトさせている。
【0027】そして、前記連結ロッド53の左端部は左
側連結金具51の連結部51bの下面にビス止めされる
とともに、連結ロッド53の右端部は右側連結金具52
の連結部52bの上面にビス止めされ、連結ロッド53
は、これら両連結部51b,52bにより水平状に取付
けられている。また、ワイヤ54の左端部は、左側連結
金具51のワイヤ取付け部51dにビス止めされ、この
ワイヤ54は、回動フレーム40のワイヤ案内溝44に
沿って上側から時計回り方向に1周して右側連結金具5
2のワイヤ取付け部52dにビス止めされている。尚、
ワイヤ54の1個所を回動フレーム40の下部に固着し
てもよい。このとき、両ワイヤ取付け部51d,52d
は相互に前後方向にシフトしているので、左側のワイヤ
取付け部51dから右方向に延びるワイヤ54と、右側
のワイヤ取付け部52dから左方向に延びるワイヤ54
とが干渉することがない。
側連結金具51の連結部51bの下面にビス止めされる
とともに、連結ロッド53の右端部は右側連結金具52
の連結部52bの上面にビス止めされ、連結ロッド53
は、これら両連結部51b,52bにより水平状に取付
けられている。また、ワイヤ54の左端部は、左側連結
金具51のワイヤ取付け部51dにビス止めされ、この
ワイヤ54は、回動フレーム40のワイヤ案内溝44に
沿って上側から時計回り方向に1周して右側連結金具5
2のワイヤ取付け部52dにビス止めされている。尚、
ワイヤ54の1個所を回動フレーム40の下部に固着し
てもよい。このとき、両ワイヤ取付け部51d,52d
は相互に前後方向にシフトしているので、左側のワイヤ
取付け部51dから右方向に延びるワイヤ54と、右側
のワイヤ取付け部52dから左方向に延びるワイヤ54
とが干渉することがない。
【0028】従って、可動枠16と共にX方向枠部16
cが左方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、環
状部41の軸心の回りに図5において反時計回り方向へ
中立位置から約135度回動され、また、X方向枠部1
6cが右方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、
環状部41の軸心の回りに時計回り方向へ中立位置から
約135度回動される。尚、回動フレーム40の回動角
は、X方向枠部16cの左右方向の移動量に比例する。
次に、帽子枠装置20を取付けて刺繍縫いするときに
は、連結ロッド53が挿通した保持具64を移動可能に
支持するとともに、回動フレーム40を取り外したとき
でも、回動機構50を回動フレーム40に対して略所定
の位置関係となるように支持する可動支持機構60につ
いて、図2〜図6に基づいて説明する。
cが左方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、環
状部41の軸心の回りに図5において反時計回り方向へ
中立位置から約135度回動され、また、X方向枠部1
6cが右方へ移動駆動されると、回動フレーム40は、
環状部41の軸心の回りに時計回り方向へ中立位置から
約135度回動される。尚、回動フレーム40の回動角
は、X方向枠部16cの左右方向の移動量に比例する。
次に、帽子枠装置20を取付けて刺繍縫いするときに
は、連結ロッド53が挿通した保持具64を移動可能に
支持するとともに、回動フレーム40を取り外したとき
でも、回動機構50を回動フレーム40に対して略所定
の位置関係となるように支持する可動支持機構60につ
いて、図2〜図6に基づいて説明する。
【0029】前記ベースフレーム30の直ぐ後側には、
図6に示すように、左右方向に長いスリット62を形成
した水平状の水平壁部61aと、その水平壁部61aの
左右両端部から下方に延びる1対の取付け壁部61bと
を一体的に形成した支持板61が縦向きに配設され、支
持板61はそれら取付け壁部61bをローラ部材32,
33の軸部材を介して1対の腕部30aに夫々固定され
ている。そのスリット62には、鍔付きキー63のキー
部63aが左右方向移動自在に且つ水平面における回転
不能に嵌まり込み、その前後1対の鍔部63bが水平壁
部61aの下面に当接している。
図6に示すように、左右方向に長いスリット62を形成
した水平状の水平壁部61aと、その水平壁部61aの
左右両端部から下方に延びる1対の取付け壁部61bと
を一体的に形成した支持板61が縦向きに配設され、支
持板61はそれら取付け壁部61bをローラ部材32,
33の軸部材を介して1対の腕部30aに夫々固定され
ている。そのスリット62には、鍔付きキー63のキー
部63aが左右方向移動自在に且つ水平面における回転
不能に嵌まり込み、その前後1対の鍔部63bが水平壁
部61aの下面に当接している。
【0030】そして、貫通穴64aに連結ロッド53を
左右方向に相対移動自在に挿通した保持具64が、ビス
65により鍔付きキー63に固着されている。即ち、図
7に示すように、保持具64はスリット62から脱落し
ないで、スリット62の左右方向長さの中央位置(中立
位置)からスリット62に沿ってX方向両側へ所定スト
ローク移動可能になっている。ここで、帽子の前面部の
刺繍領域の大きさとミシンの頭部間距離(シリンダベッ
ド間距離)との関係について説明すると、その刺繍領域
のX方向最大寸法に対応して帽子 を回動させるために
は、回動フレーム40を、その中立位置から反時計回り
方向と時計回り方向とに夫々約135度回動させること
になり、ワイヤ54は回動フレーム40の総回動量に応
じた所定長さを必要とする。
左右方向に相対移動自在に挿通した保持具64が、ビス
65により鍔付きキー63に固着されている。即ち、図
7に示すように、保持具64はスリット62から脱落し
ないで、スリット62の左右方向長さの中央位置(中立
位置)からスリット62に沿ってX方向両側へ所定スト
ローク移動可能になっている。ここで、帽子の前面部の
刺繍領域の大きさとミシンの頭部間距離(シリンダベッ
ド間距離)との関係について説明すると、その刺繍領域
のX方向最大寸法に対応して帽子 を回動させるために
は、回動フレーム40を、その中立位置から反時計回り
方向と時計回り方向とに夫々約135度回動させること
になり、ワイヤ54は回動フレーム40の総回動量に応
じた所定長さを必要とする。
【0031】即ち、図7に示すように、平面視によるワ
イヤ54の長さWに対して、回動フレーム40を中立位
置から時計回り方向に約135度回動させる為に、ワイ
ヤ54の左端部はその中立位置から左方へW/2だけ離
れた位置であり、回動フレーム40を中立位置から反時
計回り方向に約135度回動させる為に、ワイヤ54の
右端部はその中立位置から右方へW/2だけ離れた位置
である。ここで、ワイヤ54の左端取付け位置に対応さ
せて左側連結金具51のワイヤ取付け部51dを設ける
とともに、ワイヤ54の右端取付け位置に対応させて右
側連結金具52のワイヤ取付け部52dを設け、またそ
の左端取付け位置に対応させて左側連結金具51の固定
部51aを設けるとともに、その右端取付け位置に対応
させて右側連結金具52の固定部52aを設ける場合に
は、頭部間距離は、例えば約600mm を必要とすることか
ら、左右両連結金具51,52を夫々所定距離だけ回動
フレーム40側(内側)に移動させた位置に設けること
で、頭部間距離を小さく(例えば、約400mm )してい
る。
イヤ54の長さWに対して、回動フレーム40を中立位
置から時計回り方向に約135度回動させる為に、ワイ
ヤ54の左端部はその中立位置から左方へW/2だけ離
れた位置であり、回動フレーム40を中立位置から反時
計回り方向に約135度回動させる為に、ワイヤ54の
右端部はその中立位置から右方へW/2だけ離れた位置
である。ここで、ワイヤ54の左端取付け位置に対応さ
せて左側連結金具51のワイヤ取付け部51dを設ける
とともに、ワイヤ54の右端取付け位置に対応させて右
側連結金具52のワイヤ取付け部52dを設け、またそ
の左端取付け位置に対応させて左側連結金具51の固定
部51aを設けるとともに、その右端取付け位置に対応
させて右側連結金具52の固定部52aを設ける場合に
は、頭部間距離は、例えば約600mm を必要とすることか
ら、左右両連結金具51,52を夫々所定距離だけ回動
フレーム40側(内側)に移動させた位置に設けること
で、頭部間距離を小さく(例えば、約400mm )してい
る。
【0032】その結果、左側連結金具51の右端の中立
位置からの距離は、頭部間距離を小さくしたことで、約
600mm のときの距離の半分よりも短いR/2(但し、R
はこのときの頭部間距離)にするとともに、右側連結金
具52の左端の中立位置からの距離は同様に、約600mm
のときの距離の半分よりも短いR/2になっている。こ
れにより、回動フレーム40が時計回り方向へ中立位置
から約135度回動したときには、左側連結金具51が
保持具64に左側から衝突することになるが、このとき
保持具64は、左側連結金具51により左方から押圧さ
れて、中立位置からスリット62に沿って右側へ所定ス
トロークHだけ移動するので、左側連結金具51が保持
具64に衝突することがない。
位置からの距離は、頭部間距離を小さくしたことで、約
600mm のときの距離の半分よりも短いR/2(但し、R
はこのときの頭部間距離)にするとともに、右側連結金
具52の左端の中立位置からの距離は同様に、約600mm
のときの距離の半分よりも短いR/2になっている。こ
れにより、回動フレーム40が時計回り方向へ中立位置
から約135度回動したときには、左側連結金具51が
保持具64に左側から衝突することになるが、このとき
保持具64は、左側連結金具51により左方から押圧さ
れて、中立位置からスリット62に沿って右側へ所定ス
トロークHだけ移動するので、左側連結金具51が保持
具64に衝突することがない。
【0033】同様にして、回動フレーム40が反時計回
り方向へ中立位置から約135度回動したときには、右
側連結金具52が保持具64に衝突することになるが、
このとき保持具64は、右側連結金具52により右方か
ら押圧されて、中立位置からスリット62に沿って左側
へ所定ストロークH移動するので、右側連結金具52が
保持具64に衝突することがない。次に、連結機構70
について簡単に説明すると、図4、図5に示すように、
連結部材71に鍔付き軸72が支持され、その鍔付き軸
72に操作レバー73の上端部が回動可能に枢支され、
操作レバー73を操作して鍔付き軸72を固定位置に切
換えると、図示外のクランプ機構により鍔付き軸72が
下方に移動して、鍔付き軸72の上端部の鍔部72aに
より連結部材71がY軸送り部材28に固定される。
り方向へ中立位置から約135度回動したときには、右
側連結金具52が保持具64に衝突することになるが、
このとき保持具64は、右側連結金具52により右方か
ら押圧されて、中立位置からスリット62に沿って左側
へ所定ストロークH移動するので、右側連結金具52が
保持具64に衝突することがない。次に、連結機構70
について簡単に説明すると、図4、図5に示すように、
連結部材71に鍔付き軸72が支持され、その鍔付き軸
72に操作レバー73の上端部が回動可能に枢支され、
操作レバー73を操作して鍔付き軸72を固定位置に切
換えると、図示外のクランプ機構により鍔付き軸72が
下方に移動して、鍔付き軸72の上端部の鍔部72aに
より連結部材71がY軸送り部材28に固定される。
【0034】次に、前記帽子枠80について、図2〜図
4に基づいて簡単に説明すると、帽子枠80は、回動フ
レーム40に着脱自在に装着される湾曲状の帽子枠本体
81と、この帽子枠本体81に帽子100を挟んで外側
から着脱自在に固定される押え枠部材82と、形状保持
部材83とで構成されている。予め外部の準備ステーシ
ョンにおいて、帽子枠80に帽子100を装着するが、
その場合帽子枠本体81が外部の帽子枠セットフレーム
に固定状態に支持され、その帽子枠本体81に帽子10
0をその汗取り部を外側へ展開した状態で前方より被せ
て装着する。
4に基づいて簡単に説明すると、帽子枠80は、回動フ
レーム40に着脱自在に装着される湾曲状の帽子枠本体
81と、この帽子枠本体81に帽子100を挟んで外側
から着脱自在に固定される押え枠部材82と、形状保持
部材83とで構成されている。予め外部の準備ステーシ
ョンにおいて、帽子枠80に帽子100を装着するが、
その場合帽子枠本体81が外部の帽子枠セットフレーム
に固定状態に支持され、その帽子枠本体81に帽子10
0をその汗取り部を外側へ展開した状態で前方より被せ
て装着する。
【0035】次に、帽子100の外側から押え枠部材8
2をセットし、帽子100の位置及び形状を調節してか
ら、押え枠部材82の左右の連結金具84を、夫々対応
する係合フック85に係合させて連結する。このとき、
形状保持部材83により、帽子100の正面部と左右の
側面部の布地が張った状態に保持される。その後、帽子
100を装着した帽子枠80を刺繍ミシンに取付けた帽
子枠装置20の回動フレーム40に着脱可能に装着し、
帽子100の正面部及び必要に応じて左右の側面部に刺
繍を施こし、その後帽子100を装着したままの帽子枠
80を回動フレーム40から取り外す。
2をセットし、帽子100の位置及び形状を調節してか
ら、押え枠部材82の左右の連結金具84を、夫々対応
する係合フック85に係合させて連結する。このとき、
形状保持部材83により、帽子100の正面部と左右の
側面部の布地が張った状態に保持される。その後、帽子
100を装着した帽子枠80を刺繍ミシンに取付けた帽
子枠装置20の回動フレーム40に着脱可能に装着し、
帽子100の正面部及び必要に応じて左右の側面部に刺
繍を施こし、その後帽子100を装着したままの帽子枠
80を回動フレーム40から取り外す。
【0036】次に、帽子枠装置20のうちの可動支持機
構60の作用について説明する。図4に示すように、予
め外部の準備ステーションにおいて帽子100が装着さ
れた帽子枠80が回動フレーム40に装着されて刺繍縫
いが開始される。この刺繍縫いの開始に先立っては、図
7に示すように、回動フレーム40はその中央位置を中
立位置に合致させた回動位置であり、また保持具64も
その中立位置に位置している。そして、図8に示すよう
に、刺繍縫いに際して、駆動枠部16aが右方に大きく
移動して、回動フレーム40が時計回り方向へ約135
度回動したときには、左側連結金具51が保持具64を
左方から押圧することになるが、このとき保持具64は
スリット62に沿って右側へ所定ストロークHだけ移動
するので、左側連結金具51が保持具64に衝突するこ
とがない。
構60の作用について説明する。図4に示すように、予
め外部の準備ステーションにおいて帽子100が装着さ
れた帽子枠80が回動フレーム40に装着されて刺繍縫
いが開始される。この刺繍縫いの開始に先立っては、図
7に示すように、回動フレーム40はその中央位置を中
立位置に合致させた回動位置であり、また保持具64も
その中立位置に位置している。そして、図8に示すよう
に、刺繍縫いに際して、駆動枠部16aが右方に大きく
移動して、回動フレーム40が時計回り方向へ約135
度回動したときには、左側連結金具51が保持具64を
左方から押圧することになるが、このとき保持具64は
スリット62に沿って右側へ所定ストロークHだけ移動
するので、左側連結金具51が保持具64に衝突するこ
とがない。
【0037】一方、図9に示すように、駆動枠部16a
が左方に大きく移動して、回動フレーム40が反時計回
り方向へ約135度回動したときには、右側連結金具5
2が保持具64を右方から押圧することになるが、この
とき保持具64はスリット62に沿って左側へ所定スト
ロークHだけ移動するので、右側連結金具52が保持具
64に衝突することがない。
が左方に大きく移動して、回動フレーム40が反時計回
り方向へ約135度回動したときには、右側連結金具5
2が保持具64を右方から押圧することになるが、この
とき保持具64はスリット62に沿って左側へ所定スト
ロークHだけ移動するので、右側連結金具52が保持具
64に衝突することがない。
【0038】ここで、前記実施形態の変更態様として、
保持具64の下端面に、スリット62に係合可能なキー
を一体的に形成し、保持具64をスリット62に沿って
X方向に移動可能に構成してもよい。また、スリット6
2に代えて、連結ロッド53に平行な支持ロッドを支持
板61に取付け、保持具64の下端部に貫通穴64aと
平行に形成した別の挿通穴に支持ロッドを挿通させて支
持するようにしてもよい。また、ワイヤ54の左右両端
部を連結ロッド53の端部に夫々固着したり、2本のワ
イヤで回動フレーム40を回動させるように構成しても
よい。更に、本発明は前記実施形態に限定して解釈され
るべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
において、前記実施形態の各部の機構に、既存の技術や
当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることも
あり得る。
保持具64の下端面に、スリット62に係合可能なキー
を一体的に形成し、保持具64をスリット62に沿って
X方向に移動可能に構成してもよい。また、スリット6
2に代えて、連結ロッド53に平行な支持ロッドを支持
板61に取付け、保持具64の下端部に貫通穴64aと
平行に形成した別の挿通穴に支持ロッドを挿通させて支
持するようにしてもよい。また、ワイヤ54の左右両端
部を連結ロッド53の端部に夫々固着したり、2本のワ
イヤで回動フレーム40を回動させるように構成しても
よい。更に、本発明は前記実施形態に限定して解釈され
るべきではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲
において、前記実施形態の各部の機構に、既存の技術や
当業者に自明の技術に基いて種々の変更を加えることも
あり得る。
【0039】
【発明の効果】請求項1の帽子枠装置によれば、刺繍縫
製装置のシリンダベッド付近にシリンダベッド長さ方向
へ移動自在に取付けられるベースフレームと、ベースフ
レームに回動自在に装着され帽子枠が取付けられる回動
フレームと、シリンダベッドと直交するX方向(左右方
向)へ駆動される可動枠のX方向移動を回動フレームの
回動に変換する回動機構とを備えた帽子枠装置におい
て、回動機構は連結ロッドと、この連結ロッドの左右両
端部に連結されて回動フレームに巻き付けられたワイヤ
とを備え、保持具をその中立位置からX方向両側へ所定
ストローク移動可能に且つ保持具が脱落しないようベー
スフレームに支持する可動支持機構を設けたので、可動
枠の小型化に伴って連結ロッドを短くする場合でも、回
動フレームが回動するときに、これら連結金具と保持具
との衝突を回避できる。
製装置のシリンダベッド付近にシリンダベッド長さ方向
へ移動自在に取付けられるベースフレームと、ベースフ
レームに回動自在に装着され帽子枠が取付けられる回動
フレームと、シリンダベッドと直交するX方向(左右方
向)へ駆動される可動枠のX方向移動を回動フレームの
回動に変換する回動機構とを備えた帽子枠装置におい
て、回動機構は連結ロッドと、この連結ロッドの左右両
端部に連結されて回動フレームに巻き付けられたワイヤ
とを備え、保持具をその中立位置からX方向両側へ所定
ストローク移動可能に且つ保持具が脱落しないようベー
スフレームに支持する可動支持機構を設けたので、可動
枠の小型化に伴って連結ロッドを短くする場合でも、回
動フレームが回動するときに、これら連結金具と保持具
との衝突を回避できる。
【0040】請求項2の帽子枠装置によれば、請求項1
と同様の効果を奏するが、前記可動支持機構は、ベース
フレームに固定された支持板であって、X方向両側へ所
定ストローク移動可能に保持具を係合させたスリットを
有する支持板を備えたので、可動支持機構を簡単な構成
にできる。請求項3の帽子枠装置によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏するが、前記各連結金具は、連
結ロッドの端部に固定され且つ可動枠に分離可能に固定
されるとともに、その連結金具と連結ロッドとの連結部
から連結ロッドと反対側へ延長された延長部を有し、そ
の延長部にワイヤが連結されたので、ワイヤの長さを必
要に応じて十分確保できるとともに、延長部が延長され
た寸法に応じて、連結ロッドや連結金具間距離を短くで
きる。
と同様の効果を奏するが、前記可動支持機構は、ベース
フレームに固定された支持板であって、X方向両側へ所
定ストローク移動可能に保持具を係合させたスリットを
有する支持板を備えたので、可動支持機構を簡単な構成
にできる。請求項3の帽子枠装置によれば、請求項1ま
たは2と同様の効果を奏するが、前記各連結金具は、連
結ロッドの端部に固定され且つ可動枠に分離可能に固定
されるとともに、その連結金具と連結ロッドとの連結部
から連結ロッドと反対側へ延長された延長部を有し、そ
の延長部にワイヤが連結されたので、ワイヤの長さを必
要に応じて十分確保できるとともに、延長部が延長され
た寸法に応じて、連結ロッドや連結金具間距離を短くで
きる。
【0041】請求項4の帽子枠装置によれば、請求項3
と同様の効果を奏するが、前記連結ロッドの左端部に連
結された連結金具の延長部は、連結ロッドの右端部に連
結された連結金具の延長部と同形状の延長部と干渉する
ことなく上下にラップ可能な形状に形成され、また、連
結ロッドの右端部に連結された連結金具の延長部は、連
結ロッドの左端部に連結された連結金具の延長部と同形
状の延長部と干渉することなく上下にラップ可能な形状
に形成されたので、刺繍縫製装置が多頭式の場合には、
隣接して配設された複数の連結ロッドに連結され、相互
に隣接する左右両端部の連結金具対を接近させて配置し
て、これら連結金具間の距離を小さくでき、複数のシリ
ンダベッドのベッド間距離を小さくできることから、刺
繍縫製装置を小型化することができる。
と同様の効果を奏するが、前記連結ロッドの左端部に連
結された連結金具の延長部は、連結ロッドの右端部に連
結された連結金具の延長部と同形状の延長部と干渉する
ことなく上下にラップ可能な形状に形成され、また、連
結ロッドの右端部に連結された連結金具の延長部は、連
結ロッドの左端部に連結された連結金具の延長部と同形
状の延長部と干渉することなく上下にラップ可能な形状
に形成されたので、刺繍縫製装置が多頭式の場合には、
隣接して配設された複数の連結ロッドに連結され、相互
に隣接する左右両端部の連結金具対を接近させて配置し
て、これら連結金具間の距離を小さくでき、複数のシリ
ンダベッドのベッド間距離を小さくできることから、刺
繍縫製装置を小型化することができる。
【図1】本発明の実施形態に係る多頭式刺繍機の全体斜
視図である。
視図である。
【図2】図1の刺繍ミシンに装着した帽子枠装置の帽子
枠未装着状態の斜視図である。
枠未装着状態の斜視図である。
【図3】図2の帽子枠装置の平面図である。
【図4】図2の帽子枠装置の側面図である。
【図5】図2の帽子枠装置の正面図である。
【図6】可動支持機構の分解斜視図である。
【図7】刺繍縫い開始時の図3相当図である。
【図8】回動フレームが最大時計回り方向に回動したと
きの図3相当図である。
きの図3相当図である。
【図9】回動フレームが最大反時計回り方向に回動した
ときの図3相当図である。
ときの図3相当図である。
6 シリンダベッド 16 可動枠 20 帽子枠装置 30 ベースフレーム 40 回動フレーム 50 回動機構 51 左側連結金具 51c 延長部 52 右側連結金具 52c 延長部 53 連結ロッド 54 ワイヤ 61 支持板 62 スリット 64 保持具 80 帽子枠
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 9/00 - 9/22 D05B 39/00 D05B 21/00
Claims (4)
- 【請求項1】 刺繍縫製装置のシリンダベッド付近にシ
リンダベッド長さ方向へ移動自在に取付けられるベース
フレームと、ベースフレームに回動自在に装着され帽子
枠が取付けられる回動フレームと、シリンダベッドと直
交するX方向(左右方向)へ駆動される可動枠のX方向
移動を回動フレームの回動に変換する回動機構とを備え
た帽子枠装置において、 前記回動機構は、可動枠と平行で且つ両端部が連結金具
を介して可動枠に取付けられる連結ロッドと、この連結
ロッドの左右両端部に連結されて回動フレームに巻き付
けられたワイヤとを備え、 前記連結ロッドが相対移動自在に挿通した保持具を含
み、この保持具をその中立位置からX方向両側へ所定ス
トローク移動可能に且つ保持具が脱落しないようベース
フレームに支持する可動支持機構を設けたことを特徴と
する帽子枠装置。 - 【請求項2】 前記可動支持機構は、ベースフレームに
固定された支持板であって、前記X方向両側へ所定スト
ローク移動可能に保持具を係合させたスリットを有する
支持板を備えたことを特徴とする請求項1に記載の帽子
枠装置。 - 【請求項3】 前記各連結金具は、連結ロッドの端部に
固定され且つ可動枠に分離可能に固定されるとともに、
その連結金具と連結ロッドとの連結部から連結ロッドと
反対側へ延長された延長部を有し、その延長部にワイヤ
が連結されたことを特徴とする請求項1または2に記載
の帽子枠装置。 - 【請求項4】 前記連結ロッドの左端部に連結された連
結金具の延長部は、連結ロッドの右端部に連結された連
結金具の延長部と同形状の延長部と干渉することなく上
下にラップ可能な形状に形成され、また、連結ロッドの
右端部に連結された連結金具の延長部は、連結ロッドの
左端部に連結された連結金具の延長部と同形状の延長部
と干渉することなく上下にラップ可能な形状に形成され
たことを特徴とする請求項3に記載の帽子枠装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04971197A JP3148806B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 帽子枠装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04971197A JP3148806B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 帽子枠装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10237754A JPH10237754A (ja) | 1998-09-08 |
JP3148806B2 true JP3148806B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=12838781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04971197A Expired - Fee Related JP3148806B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 帽子枠装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148806B2 (ja) |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP04971197A patent/JP3148806B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10237754A (ja) | 1998-09-08 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |