JP2002129461A - ミシンの帽子枠装置 - Google Patents

ミシンの帽子枠装置

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JP2002129461A
JP2002129461A JP2000320938A JP2000320938A JP2002129461A JP 2002129461 A JP2002129461 A JP 2002129461A JP 2000320938 A JP2000320938 A JP 2000320938A JP 2000320938 A JP2000320938 A JP 2000320938A JP 2002129461 A JP2002129461 A JP 2002129461A
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hat
flange
sewing machine
cap
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Masashi Kato
雅士 加藤
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Brother Industries Ltd
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    • D05SEWING; EMBROIDERING; TUFTING
    • D05CEMBROIDERING; TUFTING
    • D05C9/00Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines
    • D05C9/02Appliances for holding or feeding the base fabric in embroidering machines in machines with vertical needles
    • D05C9/04Work holders, e.g. frames
    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2501/00Wearing apparel
    • D10B2501/04Outerwear; Protective garments
    • D10B2501/042Headwear

Abstract

(57)【要約】 【課題】 帽子の商品価値を低下させることのないミシ
ンの帽子枠装置を提供する。 【解決手段】 ミシンの帽子枠装置において、その帽子
枠(80)の本体(81)に対し、帽子(200)の鍔
(201)を傾斜角度をもって支持するための鍔支持部
体(305)を設け、その鍔支持部体(305)の傾斜
角度を調節することによって、帽子枠(80)の移動に
伴いそれにセットされた帽子(200)の鍔(201)
が刺繍ミシンのアーム部と接触し、その鍔が擦れてその
表面が部分的に光って見苦しくなったり、破れて破損す
る等のことを招くことなく、しかも、その帽子(20
0)の鍔(201)を変形させて商品価値を低下させる
ことを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ミシンの帽子枠装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、多針式刺繍ミシンにおいては、針
の上下動通路を横切り、水平軸線移動とその水平軸線の
周りの回動とをなし得る帽子枠を備え、その帽子枠上に
帽子を、その鍔が上方になるようにセットされていたも
のである。
【0003】この場合において、従来は、二通りのセッ
ト方法があった。一つは、図17に示す方法であり、刺
繍ミシンのアーム部aには、針bが上下動可能に支持さ
れると共に、その針bの上下動通路を横切り、帽子枠
(図示せず)が水平軸線移動とその水平軸線の周りの回
動とをなし得るように取付けられ、その帽子枠上に、帽
子cの鍔dが上を向くようにセットされている。この場
合、帽子枠の移動に伴いその鍔dが刺繍ミシンのアーム
部aと接触し、その鍔dが擦れてその表面が部分的に光
って見苦しくなったり、破れて破損する等の原因となつ
ていた。
【0004】他の方法は、図18に示すように帽子枠上
に、帽子cの鍔dを傾斜角度をもって支持するための鍔
支持部体eを固定し、この鍔支持部体eに対し帽子cの
鍔dを強制的に曲げ、その帽子cの鍔dの先端部の高さ
を低くし、その帽子cの鍔dと刺繍ミシンのアーム部a
との接触を回避し縫製を行っていた。この場合、その帽
子cの鍔dを大きく変形させるため、縫製後もその変形
が残り、商品価値を低下させる原因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】それ故、本発明におい
ては、帽子枠の移動に伴いそれにセットされた帽子cの
鍔dが刺繍ミシンのアーム部aと接触し、その鍔dが擦
れてその表面が部分的に光って見苦しくなったり、破れ
て破損する等のことを招くことなく、しかも、その帽子
cの鍔dを変形させて商品価値を低下させることを防止
することを課題とする。
【0006】本発明の目的は、そのような課題を一掃し
得るミシンの帽子枠装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1のミシンの帽子
枠装置は、針の上下動通路を横切り、水平軸線移動とそ
の水平軸線の周りの回動とをなし得る帽子枠と、その帽
子枠の本体に対し一軸線の周りに回動可能に取付けられ
その帽子枠上にセットされる帽子の鍔を水平軸線に対し
傾斜角度をもって支持するための鍔支持部体と、その鍔
支持部体の傾斜角度を調節し前記帽子の鍔の曲げ角度を
調節するための傾斜角度調節手段とを備えたものであ
る。
【0008】このミシンの帽子枠装置においては、鍔支
持部体の傾斜角度を調節し前記帽子の鍔の曲げ角度を調
節するようにしているので、帽子枠の移動に伴いそれに
セットされた帽子の鍔が刺繍ミシンのアーム部と接触
し、その鍔が擦れてその表面が部分的に光って見苦しく
なったり、破れて破損する等のことを招くことなく、し
かも、その帽子の鍔を変形させて商品価値を低下させる
ことを防止することができる。
【0009】請求項2のミシンの帽子枠装置は、請求項
1の発明において、鍔支持部体が、前記本体上に固定さ
れた固定部材を介し前記一軸線の周りに回動可能に取付
けられていることを特徴とするものである。このミシン
の帽子枠装置においては、鍔支持部体の取付けを容易に
できる。
【0010】請求項3のミシンの帽子枠装置は、請求項
2の発明において、前記鍔支持部体と前記固定部材との
間に、前記傾斜角度調節手段が設けられ、その傾斜角度
調節手段は、少なくとも前記一軸線を中心とする円弧を
なす長孔とねじとを含むことを特徴とするものである。
このミシンの帽子枠装置においては、その構成を簡単に
なし得る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。
【0012】本実施の態様は、多頭式刺繍機の多針式刺
繍ミシンで帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に本発明を
適用した場合の一例である。
【0013】多頭式刺繍機SMにおいては、図1に示す
ように、左右方向(X軸方向)に延びる刺繍機ベースフ
レーム1の上面の後部側に、左右方向に延びる略矩形状
のミシン支持板2が配設され、このミシン支持板2上に
3台の同一構造の多針式刺繍ミシンM1〜M3が左右に
並べて並設されている。
【0014】これら刺繍ミシンM1〜M3の各々におい
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒を上下
動可能に支持し、12個の天秤9を揺動可能に支持する
針棒ケース7が、水平に左右方向移動可能に夫々支持さ
れている。一方、アーム部3には脚柱部4が連なり、脚
柱部4の下端部に連なるベッド本体部5は、ミシン支持
板2上に固定され、ベッド本体部5の前端部からシリン
ダベッド6が前方に延び、シリンダベッド6の先端部
(前端部)には糸輪捕捉器等が設けられている。図1に
示すように、各針棒の下端部には縫針8が取付けられ、
12本の縫針8には、糸立台10の12個の糸立て11
から12色の刺繍糸が夫々供給され、針棒ケース7を左
右方向に移動させて、所望の1つの縫針8をシリンダベ
ッド6の先端部の針穴12(図2参照)に対向する縫製
位置に切換えることで、針棒の1つが選択されると、そ
の針棒とそれに連結された天秤9のみが上下に駆動さ
れ、その針棒の縫針8と糸輪捕捉器との協働により選択
された色の刺繍糸で刺繍縫目が形成される。前記針棒や
天秤9を上下動させる上軸と糸輪捕捉器を回転させる下
軸は、ミシンモータに連結されたVベルト17により回
転駆動される駆動軸18により駆動される。
【0015】前記ミシン支持板2の前側には、シリンダ
ベッド6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13と、作業用
テーブル13の左右両側に設けられた1対の補助テーブ
ル14,15とに亙って、左右方向に延びる可動枠16
が載置されている。この可動枠16の右端部の駆動枠部
16aがX軸駆動機構(図示略)によりX軸方向に移動
駆動され、可動枠16の左端部の駆動枠部16bと駆動
枠部16aとがY軸駆動機構(図示略)により同時にY
軸方向(前後方向)に移動駆動される。こうして、可動
枠16はX軸駆動機構とY軸駆動機構によりテーブル1
3〜15上をX軸方向とY軸方向とに独立に移動駆動さ
れる。
【0016】次に、各刺繍ミシンに取付けられる帽子枠
装置について説明する。
【0017】この帽子枠装置20は、帽子の正面部及び
左右両側部に刺繍縫製が可能なものであり、その為の種
々工夫が施されている。
【0018】図2〜図5に示すように、帽子枠装置20
は、Y軸方向に延びる案内軸21と、この案内軸21に
Y軸方向に移動自在に装着されるベースフレーム30
と、このベースフレーム30の案内軸21回りの回動を
規制する回動規制機構24と、ベースフレーム30に案
内軸21と平行な軸心回りに回動自在に装着される回動
フレーム40と、この回動フレーム40に着脱自在に装
着される帽子枠80であって予め外部の準備ステーショ
ンにおいて帽子が装着される帽子枠80と、回動フレー
ム40と帽子枠80とを回動させる回動機構50、可動
枠16の後端側のX方向枠部16cの下側に配設され且
つY軸駆動機構によりY軸方向にのみ移動駆動されるY
軸送り部材28に、ベースフレーム30を作動的に連結
する連結機構60、等で構成されている。
【0019】前記案内軸21は、シリンダベッド6の基
端側のベット本体部5に形成されたY軸方向向きの水平
な装着穴22に前方より着脱自在に装着され、固定具2
3で固定解除可能にベッド本体部5に固定される。前記
ベースフレーム30の下部には、案内軸21に摺動自在
に外嵌される枢支筒部31が形成され、ベースフレーム
30には、正面視Y形をなす3つの腕部30a,30
a,30bが形成され、上側の1対の腕部30aの上端
部には、夫々、回動フレーム40を内側と外側とから回
動自在に支持する1対のローラ部材32,33が設けら
れている。但し、外側のローラ部材33は、偏心機構を
介して、内側のローラ部材32に対して半径方向へ位置
調節可能である。側面視略L形の係止部材34は、ロー
ラ部材32,33の軸部材を介して1対の腕部30aに
固定されている。
【0020】次に、回動規制機構24について説明す
る。シリンダベッド6の下面には、Y軸方向に延びるキ
ー部材25が固定され、ベースフレーム30には、キー
部材25に前後方向に摺動自在に係合してベースフレー
ム30の回動を規制する溝形部材26が固定され、ベー
スフレーム30は、Y軸と平行な軸心回りに回動しない
ように規制され、案内軸21に沿ってY軸方向にのみ移
動自在である。
【0021】次に、回動フレーム40について説明す
る。回動フレーム40には、断面円形の環状部41と、
環状部41の上半部から前方へ所定長さ延びる断面半円
弧状の帽子枠支持部42とが設けられ、環状部41の外
周部には、ローラ部材33のうちの外側のローラ部材3
3が嵌まって転動するローラ溝43が形成され、環状部
41の外周部には、回動機構50のワイヤ53を導くワ
イヤ案内部44が形成されている。
【0022】環状部41の中央の最下部は、ベースフレ
ーム30の下側腕部32bの下端のガイド部34に摺動
自在に係合して案内され、環状部41の外周部には、帽
子枠支持部42に外嵌状に装着される帽子枠80の係合
穴88に係合して帽子枠80を回動フレーム40に着脱
自在に保持する4つの係合ローラ45が、バネ部材で弾
性付勢して設けられている。
【0023】次に、回動機構50について説明する。こ
の回動機構50は、可動枠16の後端側のX方向枠部1
6cの上面に左右に所定間隔空けて固定される左右1対
の取付板51と、両取付板51を連結するロッド52
と、1本のワイヤ53とを主体に構成されている。各取
付板51は2本のビス54とつまみ付きビス55とで固
定される。ワイヤ53の左端部は、左側の取付板51に
固定された金具56に連結され、このワイヤ53は、回
動フレーム40のワイヤ案内部44に沿って上側から時
計回り方向に1周して右側の取付板51に固定された金
具56に連結されている。尚、ワイヤ53の1個所を回
動フレーム40の下部に固着してもよい。従って、可動
枠16と共にX方向枠部16cが左方へ移動駆動される
と、回動フレーム40は、環状部41の軸心の回りに図
5において反時計回り方向へ中立位置から約140度回
動され、また、X方向枠部16cが右方へ移動駆動され
ると、回動フレーム40は、環状部41の軸心の回りに
時計回り方向へ中立位置から約140度回動される。
尚、回動フレーム40の回動角は、X方向枠部16cの
左右方向の移動量に比例する。
【0024】次に、連結機構60について説明する。図
3、図4、図6に示すように、連結機構60は、Y軸送
り部材28をベースフレーム30に連結する連結部材6
1と、この連結部材61に付設され、連結部材61をY
軸送り部材28に固定解除可能に固定するクランプ62
とを主体として構成されている。前記Y軸送り部材28
には、図3に示すように、長穴63付きの円形穴64
と、1対のX軸方向向きのスリット65とが形成してあ
る。連結部材61の前端下面には、ベースフレーム30
の右側の腕部30aの上端に形成されたX軸方向向きの
係合溝66に係合される係合部材67が固定され、連結
部材61の上面には、1対のスリット65に夫々係合す
る左右1対の位置決めピン68が立設されている。
【0025】前記クランプ62は、連結部材61に挿通
した鍔付き軸69を上下に駆動してクランプするもの
で、鍔付き軸69の鍔部69aは円形穴64に入る大き
さに形成され、操作レバー70は鍔付き軸69の下端部
にピン71を介して連結され、連結部材61には操作レ
バー70の湾曲部70aを受ける支点部材72が固定さ
れており、操作レバー70を、図6の実線位置にすると
鍔付き軸69は固定解除位置になり、また、鎖線位置に
すると鍔付き軸69は固定位置になる。
【0026】連結部材61をY軸送り部材28に固定す
る場合、鍔付き軸69を固定解除位置に保持して鍔部6
9aを円形穴64から挿入し、1対の位置決めピン68
を1対のスリット65に嵌めた状態で、係合溝66と係
合部材67との相対移動を介して連結部材61を左方へ
移動させて、鍔付き軸69の軸部を長穴63に係合させ
てから、操作レバー70を操作して鍔付き軸69を固定
位置に切換えると、鍔部69aにより連結部材61がY
軸送り部材28に固定される。
【0027】次に、前記帽子枠80について説明する。
【0028】図2〜図9及び図11〜図16に示すよう
に、帽子枠80は、回動フレーム40に着脱自在に装着
される湾曲状の帽子枠本体81と、この帽子枠本体81
に帽子200を挟んで外側から着脱自在に固定される押
え枠部材82と、形状保持部材83とで構成されてい
る。帽子枠本体81には、回動フレーム40に外嵌され
る断面約360度円弧状の取付け枠部84と、取付け枠
部84の前端から一体的に前方へ所定長さ延びる帽子装
着部85と、取付け枠部84に付設された鍔状部86
と、この鍔状部86に固定されて取付け枠部84の中央
最上部から後方へ斜めに立ち上がった固定部材300等
が設けられている。
【0029】その固定部材300には、一対の取付け板
301が設けられ、それぞれの取付け板301には、更
に、丸孔302及びその丸孔302の軸線を中心とする
円弧をなす長孔303が形成されている。更に、その固
定部材300の前面には、帽子200の鍔201の基端
部の内面側中央部を後方から受け止める受け止め部材3
04が形成されている。
【0030】また、前記固定部材300の前記一対の取
付け板301の内側には、帽子200の鍔201を支持
するための鍔支持部体305の一対の折曲げ板306が
相対しており、前記丸孔302を通る段ねじ307のね
じ部が、一対の折曲げ板306のねじ孔308にねじ込
まれ、この鍔支持部体305が前記固定部材300の前
記一対の取付け板301に対し回動可能に取付けられて
いる。
【0031】更に、前記長孔303を通るねじ309の
ねじ部が、一対の折曲げ板306のねじ孔310にねじ
込まれている。このねじ309を緩め、鍔支持部体30
5を前記段ねじ307の周りに回動させることにより鍔
支持部体305の傾斜角度を調節し帽子200の鍔20
1の曲げ角度を調節し得る。それにより、その鍔支持部
体305は、帽子200の鍔201を水平軸線に対し傾
斜角度をもって支持する。従って、この鍔支持部体30
5の傾斜角度を、帽子200及び鍔201の大きさ等に
より、適宜選択することにより、従来のような、帽子枠
の移動に伴いそれにセットされた帽子cの鍔dが刺繍ミ
シンのアーム部aと接触し、その鍔dが擦れてその表面
が部分的に光って見苦しくなったり、破れて破損したり
すること、及びその帽子cの鍔dを変形させて商品価値
を低下させること等を防止することができる。前記鍔支
持部体305の上端部305aには、帽子200の庇2
01を後方へ付勢するゴム紐89を掛ける為の左右1対
の切欠き305bが形成され、ゴム紐89の左右両端部
は、鍔状部86の切欠き穴に着脱自在に連結されてい
る。
【0032】取付け枠部84には、回動フレーム40に
付設された4つの係合ローラ45が夫々係合する4つの
係合穴88が形成され、4つの係合ローラ45を4つの
係合穴88に夫々係合させることで、帽子枠80が回動
フレーム40に着脱自在に固定される。図2、図7に示
すように、帽子枠本体81の帽子装着部85の中央最上
部には、帽子200の布部材を下方へ逃す為の切欠き部
91が前端開放状に形成されている。
【0033】帽子枠本体81の下端部には、帽子200
の形状(特に帽子200の正面部と左右の側面部の形
状)を湾曲形状のまま緩みのない状態に張る為の形状保
持部材83が、複数のビス穴93とビス93aを介して
位置切換え可能に固定されている。この形状保持部材8
3は、帽子枠本体81の下端部に架橋状に付設され且つ
ビス93aにて帽子枠本体81に固定された湾曲板状の
支持部材95と、この支持部材95に脚部が固着されて
支持部材95の前端から立ち上がり約300度の円弧形
状をなす保形部材96と、支持部材95の下面に固着さ
れた左右1対のクリップ用ロッド94等で構成されてい
る。
【0034】前記押え枠部材82について説明する。
【0035】図2〜図8に示すように、押え枠部材82
は、帽子枠本体81の帽子装着部85に帽子200を挟
んで外側から取外し自在に固定されるもので、可撓性を
有する構造である。押え枠部材82は、鍔201の基端
部外面近傍とその延長湾曲線に沿って帽子200の正面
部及び左右側部のうちの正面側約半分を押える狭幅の押
え枠部97と、帽子200の外側へ展開された汗取り部
202を押える左右1対の押え片98と、左右両端部に
形成された金具連結部99と、これら金具連結部99に
夫々取付けられた1対の連結金具100などで構成され
ている。金具連結部99は、帽子枠本体81の前後幅と
同幅に形成され、各金具連結部99には、帽子枠本体8
1の帽子装着部85の係合フック101に連結解除可能
に連結される連結金具100が取付けられている。
【0036】前記押え枠部材82の押え枠部97が庇2
01の基端部近傍部から前方へ逃げないように後方へ付
勢する為に、押え枠部97の中央最上部に断面コ字状の
フック102が形状され、このフック102に掛けたゴ
ム紐103の左右両端部が、鍔状部86の切欠き穴に着
脱自在に連結され、このフック102とゴム紐103と
で、押え枠部97を後方へ付勢する付勢手段が構成され
ている。
【0037】次に、帽子枠装置20のうちの帽子枠80
の作用について説明する。
【0038】予め外部の準備ステーションにおいて、帽
子枠80に帽子200を装着するが、その場合帽子枠本
体81が外部の帽子枠セットフレームに固定状態に支持
され、その帽子枠本体81に帽子200をその汗取り部
202を外側へ展開した状態で前方より被せて装着し、
次に、帽子200の外側から押え枠部材82を帽子装着
部85の外側に帽子200を挟んで外嵌状にセットし、
帽子200の位置・形状及び押え枠部97と押え片98
の位置を所定位置となるように調節してから、押え枠部
材82の左右の連結金具100を、夫々対応する係合フ
ック101に係合させて連結する。このとき、形状保持
部材83の保形部材96により、帽子200の正面部と
左右の側面部の布地が張った状態に保持される。
【0039】また、図9に示すように、フック102に
掛けたゴム紐103により、押え枠部97が鍔201側
へ(後方へ)付勢されているため、帽子200の布部材
が形状保持部材83で前方へ引っ張られても、押え枠部
97が庇201の基端部近傍の外面側の所定位置に保持
され、帽子枠本体81の前端から外れることはない。。
また、鍔201の基端部が受け止め部材304で後側か
ら受け止められるため、押え枠部97をゴム紐103で
後方へ付勢しても、鍔201の基端部の中央最上部が所
定位置に保持されるから、押え枠部97も後方へズレる
ことはない。
【0040】また、鍔201の基端部を切欠き部91内
へ逃すことができるため、鍔201の基端部の厚い布部
材が外面側へ膨らむことがない。特に、図10に示すよ
うに、帽子200の正面中央に縫目のある場合に、その
縫目と庇201の基端の縫目と補強布203とが重なる
厚い布部材を切欠き部91内へ逃すことができるため、
布部材が外面側へ膨らむことがない。
【0041】以上のような種々の工夫が凝らされている
ため、帽子枠80に帽子200を装着する作業の作業性
を高め、作業能率を高めることができる。
【0042】その後、帽子200を装着した帽子枠80
を刺繍ミシンに取付けた帽子枠装置20の回動フレーム
40に着脱可能に装着し、帽子200の正面部及び必要
に応じて左右の側面部に刺繍を施こし、その後帽子20
0を装着したままの帽子枠80を回動フレーム40から
取り外す。
【0043】刺繍縫製中においても、鍔201の基端部
の中央部が所定位置に保持され、鍔201の基端部中央
の厚い布部材が切欠き部91に逃されていて外側へ膨ら
むことがなく、押え枠部97がゴム紐103で後方へ付
勢されて所定位置を保持するため、押え枠部97が刺繍
領域内へズレ動いて帽子200の刺繍領域が狭くなった
り、刺繍領域内へズレ動いた押え枠部97で縫い針8を
折損することもない。次に、前記実施の態様を部分的に
変更した別実施態様について説明する。 1〕前記押え枠部97を鍔201の方へ(後方へ)付勢
する付勢手段に関して、ゴム紐103の代わりに、弾性
的に伸縮する可撓性のある紐状部材(例えば、小径のコ
イルスプリング体、細径ワイヤとスプリングの結合体、
ピアノ線とスプリングの結合体等)を適用することもで
きるし、また、1本の紐状部材ではなく複数の紐状部材
で、押え枠部97の1個所又は複数個所を付勢するよう
に構成してもよい。 2〕前記回動機構50の1本のワイヤ53の代わりに、
左右1対の2本のワイヤにより回動フレーム40を回動
駆動するように構成してもよい。 3〕前記帽子枠80の押え枠部材82の一端部を帽子枠
本体81にヒンジ結合し、押え枠部材82の他端部にの
み連結金具100設け、その連結金具100を帽子枠本
体81の係合フック101に連結解除可能に連結して締
結するように構成してもよい。 4〕尚、本発明は前記実施例に限定して解釈されるべき
ではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲におい
て、前記実施例の各部の機構に、既存の技術や当業者に
自明の技術に基いて種々の変更を加えることもあり得
る。
【0044】
【発明の効果】請求項1のミシンの帽子枠装置において
は、鍔支持部体(305)の傾斜角度を調節し前記帽子
(200)の鍔(201)の曲げ角度を調節するように
しているので、帽子枠(80)の移動に伴いそれにセッ
トされた帽子(200)の鍔(201)が刺繍ミシンの
アーム部と接触し、その鍔が擦れてその表面が部分的に
光って見苦しくなったり、破れて破損する等のことを招
くことなく、しかも、その帽子(200)の鍔(20
1)を変形させて商品価値を低下させることを防止する
ことができる。
【0045】請求項2のミシンの帽子枠装置において
は、鍔支持部体(305)が、前記本体(81)上に固
定された固定部材(301)を介し前記一軸線の周りに
回動可能に取付けられるものであり、鍔支持部体(30
5)の取付けを容易にできる。
【0046】請求項3のミシンの帽子枠装置において
は、前記鍔支持部体(305)と前記固定部材(30
1)との間に、前記傾斜角度調節手段が設けられ、その
傾斜角度調節手段は、少なくとも前記一軸線を中心とす
る円弧をなす長孔(303)とねじ(309)とを含む
ものであり、その構成を簡単になし得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様に係る多頭式刺繍機の全体斜
視図である。
【図2】図1の刺繍ミシンに装着した帽子枠装置の帽子
枠未装着状態の斜視図である。
【図3】図2の帽子枠装置の平面図である。
【図4】図2の帽子枠装置の側面図である。
【図5】図2の帽子枠装置の正面図である。
【図6】帽子枠装置の連結部材とクランプの正面図であ
る。
【図7】帽子枠装置の帽子枠の平面図である。
【図8】帽子枠装置の帽子枠の側面図である。
【図9】切欠き部と帽子の布部材等の要部縦断側面図で
ある。
【図10】帽子の斜視図である。
【図11】固定部材301と鍔支持部体との関係を示す
側面図である。
【図12】固定部材301と鍔支持部体との関係を示す
正面図である。
【図13】固定部材301と鍔支持部体との関係を示す
平面図である。
【図14】図11のA−A断面図である。
【図15】図11のB−B断面図である。
【図16】固定部材301と鍔支持部体との関係を示す
分解斜面図である。
【図17】従来例の一つを示す説明図である。
【図18】他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
20 帽子枠装置 40 回動フレーム 80 帽子枠 81 帽子枠本体 82 押え枠部材 304 受け止め部材 97 押え枠部 102 フック 103 ゴム紐 300 固定部材 303 長孔 305 鍔支持部体 307 段ねじ 309 ねじ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針(8)の上下動通路を横切り、水平軸
    線移動とその水平軸線の周りの回動とをなし得る帽子枠
    (80)と、 その帽子枠(80)の本体(81)に対し一軸線の周り
    に回動可能に取付けられその帽子枠(80)上にセット
    される帽子(200)の鍔(201)を水平軸線に対し
    傾斜角度をもって支持するための鍔支持部体(305)
    と、 その鍔支持部体(305)の傾斜角度を調節し前記帽子
    (200)の鍔(201)の曲げ角度を調節するための
    傾斜角度調節手段(303,309)とを備えたことを
    特徴とするミシンの帽子枠装置。
  2. 【請求項2】 前記鍔支持部体(305)が、前記本体
    (80)上に固定された固定部材(300)を介し前記
    一軸線の周りに回動可能に取付けられていることを特徴
    とする請求項1に記載のミシンの帽子枠装置。
  3. 【請求項3】 前記鍔支持部体(305)と前記固定部
    材(300)との間に、前記傾斜角度調節手段が設けら
    れ、その傾斜角度調節手段は、少なくとも前記一軸線を
    中心とする円弧をなす長孔(303)とねじ(309)
    とを含むことを特徴とする請求項2に記載のミシンの帽
    子枠装置。
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