JPH11200227A - 刺繍縫製用帽子枠 - Google Patents

刺繍縫製用帽子枠

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JPH11200227A
JPH11200227A JP2042598A JP2042598A JPH11200227A JP H11200227 A JPH11200227 A JP H11200227A JP 2042598 A JP2042598 A JP 2042598A JP 2042598 A JP2042598 A JP 2042598A JP H11200227 A JPH11200227 A JP H11200227A
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JP
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frame
hat
base frame
fixed
holding
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JP2042598A
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Inventor
Yasuhiko Kawaguchi
保彦 川口
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Brother Industries Ltd
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Brother Industries Ltd
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D10INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10BINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBLASSES OF SECTION D, RELATING TO TEXTILES
    • D10B2501/00Wearing apparel
    • D10B2501/04Outerwear; Protective garments
    • D10B2501/042Headwear

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  • Sewing Machines And Sewing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の刺繍縫製用帽子枠では、帽子を湾曲状
のベースフレームに沿うようにしてセットしても、押え
枠の周方向両端部分で帽子の頂部側部分をベースフレー
ムに確実に押圧固定することが難しく、湾曲状にセット
された帽子の形状を保持することが難しい。 【解決手段】 帽子枠27においては、押え枠76の周
方向両端部分のうちの、セットされた帽子Cの頂部側の
部位のベースフレーム75側内面に、ベースフレーム7
5側へ突出状に固着された厚肉の弾性部材91が固着さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は刺繍縫製用帽子枠
に関し、特に、帽子を湾曲状のベースフレームに沿って
確実にセットできるようにした刺繍縫製用帽子枠に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来、多頭式刺繍縫製装置は、複数の
刺繍ミシンと、これら刺繍ミシンのシリンダベッドと直
交するX方向(左右方向)とY方向(前後方向)とに独
立に移動駆動される布搬送枠と、この布搬送枠に着脱自
在に取付けられ被刺繍布を刺繍縫製可能にセットできる
刺繍枠を有する。一方、この種の多頭式刺繍縫製装置を
使用し、その複数の刺繍ミシンの各々に着脱可能に装着
して帽子の正面部分に刺繍を施す為の帽子枠装置が実用
に供されている。
【0003】一般的な帽子枠装置は、刺繍縫製装置の本
体フレームに基端部が固着されシリンダベッドに沿って
前方へ延びる支軸と、支軸に前後移動自在に支持された
ベースフレームと、ベースフレームに回動自在にガイド
支持され且つ帽子枠が着脱自在に装着されるリング状の
回動フレームを有し、ベースフレームが連結機構により
布搬送枠に連結されて布搬送枠と一体に前後方向へ移動
駆動され、回動機構により布搬送枠の左右方向への移動
が回動フレームの回動に変換される。
【0004】ところで、従来より、帽子を刺繍縫製可能
にセットする種々の刺繍縫製用帽子枠が実用に供されて
いるが、刺繍を施す帽子の刺繍領域の外側全てを押圧固
定しセットできる帽子枠は、帽子の内面部を支持する湾
曲状のベースフレームと、ベースフレームの針通過用開
口の外側近傍部分の湾曲枠部に帽子を外面側から押圧す
る弾性変形可能な押え枠と、押え枠をベースフレームに
押圧した状態で連結可能な連結機構とを備えている。
【0005】この種の刺繍縫製用帽子枠においては、通
常、押え枠の周方向両端部側をベースフレームに連結す
る連結機構が設けられ、帽子の内面部をベースフレーム
に支持させた状態で、連結機構により押え枠をベースフ
レームに連結すると、帽子は押え枠でベースフレームの
湾曲枠部に押圧されセットされる。更に、帽子の頂部側
部分を確実に押圧固定するように、ベースフレームの湾
曲枠部の表面と押え枠のベースフレーム側内面の少なく
とも一方の面に、セットされた帽子の頂部側部分を押圧
する弾性ゴム板を固着したものも実用に供されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 前記従来の刺繍縫製
用帽子枠では、前記弾性ゴム板を固着したにも関わら
ず、帽子の頂部側部分が綺麗な湾曲面をなしていないた
め、特に押え枠の周方向両端部分で、帽子の頂部側部分
をベースフレームに確実に押圧固定することが難しい。
更に、弾性変形可能な押え枠の周方向両端部分において
連結機構の部材が固定されていない部分は自由端部位に
なっているため、その自由端部位とベースフレームとの
間に隙間が生じる虞もあり、押え枠の自由端部位では強
い押圧力で帽子をベースフレームに押圧できない。
【0007】つまり、帽子を湾曲状のベースフレームに
沿うようにしてセットしても、ベースフレームに押え枠
を連結して、押え枠の周方向両端部分で帽子の頂部側部
分をベースフレームに確実に押圧固定することができな
いため、湾曲状にセットされた帽子の形状を保持するこ
とができず、その結果、帽子に施される刺繍にがらずれ
等が生じ刺繍の縫い品質が低下するという問題等が生じ
る。
【0008】本発明の目的は、押え枠の周方向両端部分
でセットされた帽子の頂部側部分を確実に押圧固定で
き、湾曲状にセットされた帽子の形状を保持できる刺繍
縫製用帽子枠を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】 請求項1の刺繍縫製用
帽子枠は、帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に着脱自在
に装着され、帽子を刺繍縫製可能にセットする刺繍縫製
用帽子枠において、帽子の内面部を支持する湾曲状のベ
ースフレームと、前記ベースフレームの針通過用開口の
外側近傍部分の湾曲枠部に帽子を外面側から押圧可能な
押え枠と、前記押え枠の周方向両端部分のうちの、セッ
トされた帽子の頂部側の部位のベースフレーム側内面
に、ベースフレーム側へ突出状に固着された厚肉の少な
くとも1対の弾性部材とを備えたものである。
【0010】帽子の内面部をベースフレームに支持させ
た状態で、押え枠をベースフレームに連結すると、押え
枠によりベースフレームの針通過用開口の外側近傍部分
の湾曲枠部に帽子が外面側から押圧固定されて刺繍縫製
可能にセットされる。帽子の針通過用開口に位置する部
分が縫製領域になり、帽子がセットされた帽子枠を帽子
枠装置に装着した状態で、刺繍縫製装置とともに作動す
る帽子枠装置により、帽子の刺繍領域に刺繍を施すこと
が可能になる。
【0011】ところで、この刺繍縫製用帽子枠において
は、押え枠の周方向両端部分のうちの、セットされた帽
子の頂部側の部位のベースフレーム側内面に、厚肉の少
なくとも1対の弾性部材をベースフレーム側へ突出状に
固着したので、帽子の頂部側部分は綺麗な湾曲面をなし
ていないが、前記少なくとも1対の弾性部材により、帽
子の頂部側部分をベースフレームに確実に押圧固定する
ことができる。
【0012】つまり、帽子を湾曲状のベースフレームに
沿うようにしてセットした後、ベースフレームに押え枠
を連結すると、少なくとも1対の弾性部材を介して押え
枠の周方向両端部分で帽子の頂部側部分をベースフレー
ムに確実に押圧固定することができるため、その後にお
いても、湾曲状にセットされた帽子の形状を確実に保持
することができ、その結果、帽子に施される刺繍にがら
ずれ等が生じ刺繍の縫い品質の低下を確実に防止するこ
とができる。
【0013】請求項2の刺繍縫製用帽子枠は、帽子に刺
繍を施す為の帽子枠装置に着脱自在に装着され、帽子を
刺繍縫製可能にセットする刺繍縫製用帽子枠において、
帽子の内面部を支持する湾曲状のベースフレームと、前
記ベースフレームの針通過用開口の外側近傍部分の湾曲
枠部に帽子を外面側から押圧可能な押え枠と、前記ベー
スフレームの湾曲枠部の周方向両端部分のうちの、セッ
トされた帽子の頂部側の部位の押え枠側表面に、帽子枠
側へ突出状に固着された厚肉の少なくとも1対の弾性部
材とを備えたものである。
【0014】この刺繍縫製用帽子枠においては、ベース
フレームの湾曲枠部の周方向両端部分のうちの、セット
された帽子の頂部側の部位の帽子枠側表面に、厚肉の少
なくとも1対の弾性部材を帽子枠側へ突出状に固着した
ので、帽子の頂部側部分は綺麗な湾曲面をなしていない
が、前記少なくとも1対の弾性部材により、帽子の頂部
側部分をベースフレームに確実に押圧固定することがで
きる。
【0015】つまり、請求項1と同様に、帽子を湾曲状
のベースフレームに沿うようにしてセットした後、ベー
スフレームに押え枠を連結すると、少なくとも1対の弾
性部材を介して押え枠の周方向両端部分で帽子の頂部側
部分をベースフレームに確実に押圧固定することができ
るため、その後においても、湾曲状にセットされた帽子
の形状を確実に保持することができ、その結果、帽子に
施される刺繍にがらずれ等が生じ刺繍の縫い品質の低下
を確実に防止することができる。
【0016】請求項3の刺繍縫製用帽子枠は、請求項1
の発明において、前記押え枠をベースフレームに押圧し
た状態で連結可能な連結機構を備え、前記1対の弾性部
材は、押え枠の周方向両端部分において前記連結機構の
部材が固定されていない自由端部位に固着されたことを
特徴とするものである。
【0017】押え枠の周方向両端部分において連結機構
の部材が固定されていない部位は自由端部位になり、自
由端部位とベースフレームとの間に隙間も生じやすい
が、その自由端部位に弾性部材を固着したので、その弾
性部材を介して帽子枠の自由端部位で帽子の頂部側部分
をベースフレームに確実に押圧固定することができる。
その他請求項1と同様の作用を奏する。
【0018】請求項4の刺繍縫製用帽子枠は、請求項1
又は3の発明において、前記押え枠の1対の弾性部材が
固着されていない部位のベースフレーム側内面に、弾性
部材よりも薄肉の弾性板を固着したことを特徴とするも
のである。
【0019】押え枠の1対の弾性部材が固着されていな
い部位のベースフレーム側内面に弾性板を固着すること
で、セットされた帽子の形状を保持できるように、押え
枠で帽子をベースフレームに確実に押圧固定することが
できる。しかも、弾性板は弾性部材よりも薄肉であるた
め、弾性部材を介して押え枠の周方向両端部分で帽子の
頂部側部分をベースフレームに確実に押圧固定すること
ができる。その他請求項1又は3と同様の作用を奏す
る。
【0020】請求項5の刺繍縫製用帽子枠は、請求項1
〜4の何れか1項の発明において、前記ベースフレーム
の湾曲枠部の表面に弾性板を固着したことを特徴とする
ものである。それ故、セットされた帽子の形状を保持で
きるように、押え枠で帽子をベースフレームに一層確実
に押圧固定することができる。その他請求項1〜4の何
れか1項と同様の作用を奏する。
【0021】請求項6の刺繍縫製用帽子枠は、請求項1
〜5の何れか1項の発明において、前記弾性部材は、合
成ゴムの発泡体からなることを特徴とするものである。
合成ゴムの発泡体には例えばウレタンゴム等が適用され
る。つまり、帽子を滑りを防止して押え枠でベースフレ
ームに確実に押圧固定することができる。その他請求項
1〜5の何れか1項と同様の作用を奏する。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基いて説明する。本実施形態は多頭式刺繍縫製
装置に着脱可能に装着され、複数の帽子を一度に刺繍縫
製する為の複数の帽子枠装置の各々において、帽子枠装
置に着脱自在に装着され帽子を刺繍縫製可能にセットす
る刺繍縫製用帽子枠に本発明を適用した場合の例であ
る。
【0023】先ず、多頭式刺繍装置SMについて図1を
参照して説明する。多頭式刺繍装置SMは、X方向(左
右方向)へ延びる刺繍機ベースフレーム1と、刺繍機ベ
ースフレーム1の上面の後部側に配設されたX方向へ延
びる略矩形状のミシン支持板2を有し、ミシン支持板2
上に3台の同一構造の多針式刺繍ミシンM1〜M3がX
方向に並設されている。
【0024】これら刺繍ミシンM1〜M3の各々におい
て、そのアーム部3の前端部には、12本の針棒と12
個の天秤9とを上下動可能に支持する針棒ケース7が、
X方向へ移動可能に支持されている。一方、アーム部3
には脚柱部4が連なり、脚柱部4の下端部に連なるベッ
ド本体部5は、ミシン支持板2上に固定され、ベッド本
体部5の前端部からシリンダベッド6が前方に延び、シ
リンダベッド6の先端部(前端部)には糸輪捕捉器等が
設けられている。
【0025】各針棒ケース7の針棒の下端部には縫針8
が取付けられ、12本の縫針8には糸立台10の12個
の糸立て11から12色の刺繍糸が夫々供給され、針棒
ケース7をX方向に移動させて、所望の1つの縫針8を
シリンダベッド6の先端部の針穴12に対向する縫製位
置に切換えることで針棒の1つが選択されると、その針
棒とそれに連結された天秤9のみが上下に駆動され、そ
の針棒の縫針8と糸輪捕捉器との協働により選択された
色の刺繍糸で刺繍縫目が形成される。前記針棒や天秤9
を上下動させる上軸と糸輪捕捉器を回転させる下軸は、
ミシンモータに連結されたVベルト17により回転駆動
される駆動軸18により駆動される。
【0026】ミシン支持板2の前側にはシリンダベッド
6の上面と同一高さまで上昇可能な作業用テーブル13
が配設され、作業用テーブル13の左右両側には1対の
補助テーブル14,15が設けられ、これら両補助テー
ブル14,15上に亙って、X方向へ長い矩形枠状の布
搬送枠16の左右両端部分の駆動枠部16a,16bが
載置支持され、右側の駆動枠部16bがX方向駆動機構
(図示略)によりX方向へ移動駆動され、左側の駆動枠
部16aと右側の駆動枠部16bとがY方向駆動機構
(図示略)によりY方向へ移動駆動される。
【0027】次に、各刺繍ミシンM1〜M3に取付けら
れる帽子枠装置20について図2〜図5を参照して説明
する。帽子枠装置20は、布搬送枠16の下側において
本体フレームのベッド本体部5に後端部が固着されシリ
ンダベッド6に沿って前方へ延びる支軸21と、支軸2
1に前後方向へ移動自在に支持されたベースフレーム2
2と、刺繍縫製用帽子枠27(以下、帽子枠という)が
着脱自在に装着されるリング状の回動フレーム23と、
ベースフレーム22に対して回動フレーム23を支軸2
1と平行な軸回りに回動自在にガイド支持する回動支持
機構24と、ベースフレーム22を布搬送枠16に作動
的に連結する連結機構25と、布搬送枠16の左右方向
への移動を回動フレーム23の回動に変換する回動機構
26等を備えている。
【0028】前記支軸21の後端部分は、シリンダベッ
ド6の基端側のベット本体部5に形成された前後方向向
きの水平な挿入穴30に前方から挿入され、固定具31
で固定解除可能に固定されている(図5参照)。前記ベ
ースフレーム22は、正面視Y形をなす3つの腕部35
a,35bと、これら腕部35a,35bの中心部分に
位置するボス部36を有し、ボス部36が支軸21に摺
動することで前後方向へ移動可能に支持され、シリンダ
ベッド6の下面部に固定された前後方向に延びるキー部
材38に、ベースフレーム22にボス部36の上側にお
いて固着された溝形部材39が前後方向に摺動自在に係
合し、支軸21と平行な軸回りに回動しないように規制
されている。左右1対の腕部35aには、回動支持機構
24の左右1対の案内ローラ50が夫々装着され、腕部
35a,35bの外端部には、回動支持機構24の3つ
のガイドローラ51,52が装着されている。
【0029】前記回動フレーム23は、断面円形の環状
部40と、環状部40の上半部から前方へ所定長さ延び
る断面半円弧状の帽子枠支持部41を有し、環状部40
の外周部には、ガイドローラ51,52が係合するガイ
ド溝42と、回動機構26のワイヤ62を導くワイヤ案
内溝43とが夫々全周に亙って形成されている。環状部
41の外周前端部には、例えば5つの弾性変形部材44
の基端部がビス止めされ、それら複数の弾性変形部材4
4の先端部に、帽子枠支持部41に外嵌状に装着される
帽子枠27の係合穴80bに係合し、帽子枠27を回動
フレーム23に一体的に保持する複数の係合ローラ45
が夫々回転自在に装着されている。
【0030】前記回動支持機構24は、ベースフレーム
22の左右1対の腕部35aに後端部が連結されて前方
へ延び且つ回動フレーム23の環状部40の内面を転動
する左右1対の案内ローラ50,50と、ベースフレー
ム22の3つの腕部35a,35bに設けられ且つ回動
フレーム23の環状部41の外周部の全周に亙って形成
された係合溝42に係合する3つのガイドローラ51,
52を有し、これら案内ローラ50とガイドローラ5
1,52により、ベースフレーム22に対して回動フレ
ーム23が回動自在にガイド支持されている。
【0031】左右1対の案内ローラ50は合成樹脂製で
構成され、左右1対の帽子支え板70の近傍において、
回動フレーム23を挟んで左右1対のガイドローラ51
に対向状に夫々配設されている。尚、各案内ローラ50
の後端部分には環状のゴム部材50a(図4参照)が装
着され、このゴム部材50aが環状部40の内面にスリ
ップしないように接触している。
【0032】3つのガイドローラ51,52のうち、回
動フレーム23の下端部分において係合溝42に係合す
るガイドローラ52は、段ピン53の前端部分に回転自
在に支持され、段ピン53の挿通軸部53aが前後移動
可能にベースフレーム22に挿通し、1対の止めネジ5
3b,53cにより固定解除可能に固定され、前後位置
調節可能になっている。また、3つのガイドローラ5
1,52のうち、回動フレーム23の上半部において係
合溝42に係合する1対のガイドローラ51は、夫々ベ
ースフレーム22に固定された段ピン51aに回転自在
に支持されている。つまり、ベースフレーム22や回動
フレーム23の自重等により、支軸21とともにベース
フレーム22と回動フレーム23が下側へ傾いている場
合、回動フレーム23が前後方向向きの水平軸心回りに
回動するように、1対のガイドローラ51に対して、ガ
イドローラ52の前後方向位置を調節することで、回動
フレーム23の傾きを上側へ修正できるようになってい
る。
【0033】尚、各案内ローラ50の前端部分には分割
ローラ54が着脱自在に装着され、縫製に供される帽子
Cをセットした帽子枠27の構造に応じて、分割ローラ
54は適宜着脱される。分割ローラ54が案内ローラ5
0の前端部分に装着された状態で刺繍縫製が施される
と、回動フレーム23の回動により案内ローラ50とと
もに回転する分割ローラ54が、帽子Cの張りを保持す
るように帽子Cの内周面をスリップなしに転動し支持す
るようにしてある。
【0034】前記連結機構25においては、図6に示す
ように、連結部材55に鍔付き軸56が支持され、その
鍔付き軸56に操作レバー57の上端部が回動可能に枢
支され、操作レバー57を操作して鍔付き軸56を固定
位置に切換えると、鍔付き軸56が下方に移動して、鍔
付き軸56の上端部の鍔部56aにより連結部材55が
布搬送枠16に固定的に設けられたY軸送り部材58に
固定される。つまり、ベースフレーム22は連結機構2
5とY軸送り部材58を介して布搬送枠16とともに前
後方向へ移動駆動される。
【0035】前記回動機構26は、X方向枠部16cに
着脱自在に取付けられる左右に細長い取付板60と、取
付板60に左右方向位置を調節可能に連結される左右に
細長い可動部材61と、回動フレーム23に巻き付けら
れ且つその両端部が可動部材61の両端部に連結された
ワイヤ62を有する。
【0036】取付板60の両端部には連結孔60a〜6
0dが形成され、取付板60の下面をX方向枠部16c
に当接させた状態で、連結穴60a(又は60b)と連
結孔60d(又は60d)に挿通させた1対のツマミ付
きのネジ部材(図示略)がX方向枠部16cに螺着さ
れ、取付板60がX方向枠部16cに締結される。可動
部材61の後部には連結板部63が一体形成され、この
連結板部63を取付板60の上面に当接させた状態で、
連結板部63に形成された左右1対の長孔63aに、1
対のツマミ付きのネジ部材64を挿通させて連結板部6
3に螺着し、可動部材61は取付板60に左右方向位置
を調節可能に締結される。
【0037】可動部材61の両端部には、前側へ張出し
た左右1対の張出し部61a,61bが形成され、左側
の張出し部61aの上面には、取付片61cが左右方向
位置を調節可能に固定され、回動フレーム23から左側
へ延びるワイヤ62は、張出し部61aでUターン状に
上側へ屈曲され、その端部が取付片60cの上面部にビ
ス止めされている。一方、回動フレーム23から右側へ
延びるワイヤ62は、右側の張出し部61bでUターン
状に上側へ屈曲され、その端部が張出し部61bの上面
部にビス止めされている。
【0038】つまり、布搬送枠16とともに可動部材6
1が左右方向へ移動駆動されると、ワイヤ62の端部が
引張られて、ワイヤ62が巻付けられた回動フレーム2
3が回動駆動される。尚、可動部材61の内部には、左
右に延び且つ後下端部が下方へ開放された係合孔61d
が形成され、この係合孔61dに、ベースフレーム22
に下端部が固着された正面視門型の連結板65の上端屈
曲部65aが、左右へ移動可能に係合している。
【0039】回動フレーム23の前側には、左右に所定
間隔あけて分割状に配設され回動フレーム23に装着さ
れた帽子枠27の帽子Cの内面部を支える左右1対の帽
子支え板70が配設され、1対の帽子支え板70に前端
部分に夫々連結されている。1対の帽子支え板70は、
1対の支え棒71を介してベースフレーム22に対して
夫々独立に上下方向へ位置調節可能に連結され、1対の
支え棒71に対して夫々独立に前後方向へ位置調節可能
に連結されている。
【0040】次に、帽子枠27について図7〜図14を
参照して説明する。但し、帽子枠27を帽子枠装置20
に装着可能な姿勢の前後方向を前後方向として説明す
る。帽子枠27は、帽子Cの内面部を支持する湾曲状の
ベースフレーム75と、ベースフレーム75の湾曲枠部
83に帽子を外面側から押圧する弾性変形可能な押え枠
76と、押え枠76をベースフレーム75に押圧した状
態で連結可能な連結機構77と、セットされた帽子Cの
庇Caを支持する庇支持機構78等で構成されている。
【0041】前記ベースフレーム75は、本体フレーム
80と、本体フレーム80の前端部分に前後方向へ位置
調節可能に連結された可動フレーム81とを有し、本体
フレーム80と可動フレーム81とで、多頭式刺繍装置
SMの縫針8が通過可能な針通過用開口82が形成さ
れ、その針通過用開口82の外側近傍部分に前記湾曲枠
部83が形成されている。
【0042】本体フレーム80の周方向両端部には前方
へ突出する1対の連結片80aが形成され、可動フレー
ム81の周方向両端部分の後部の各々には複数のビス孔
81aが前後に一列状に形成され、各連結片80aに挿
通された1対のビス75aを、複数のビス孔81aのう
ちの所望の1対のビス孔81aに位置決めして締結し、
本体フレーム80に可動フレーム81が連結されてい
る。即ち、針通過用開口82及び湾曲枠部83を種々の
大きさに変更できるようになっている。
【0043】本体フレーム80の後端部分には庇支持機
構78の鍔部材120 が設けられ、鍔部材120 の周方向左
端部に、前方へ延びるバー部材114 の後端部がボルト11
4aで固着され、鍔部材120 の周方向右端部に、軸部材10
2 の後端部が溶接等で固着されている。帽子枠装置20
の回動フレーム23の帽子枠支持部41に、本体フレー
ム80が外嵌状に装着され、本体フレーム80の鍔部材
120 の後側に形成された複数の係合穴80bに帽子枠装
置20の複数の係合ローラ45が係合する。
【0044】可動フレーム81の略全体が前記湾曲枠部
83に含まれ、可動フレーム83の複数のビス孔81a
が形成されている部位以外の表面には、合成ゴムの発泡
体からなる薄肉の弾性板90(例えば、ウレタンゴム)
が固着されている。
【0045】前記押え枠76は、図12、図13に示す
ように、周方向両端部に位置する左布押え部85及び右
布押え部86と、周方向へ延びる前布押え部87及び後
布押え部88とを一体形成してなり、ベースフレーム7
5の針通過用開口82及び湾曲枠部83の大きさが変更
しても、基本的に、ベースフレーム75の湾曲枠部83
に帽子Cを外面側から押圧できる大きさに構成されてい
る。
【0046】押え枠76の前布押え部87のベースフレ
ーム側75内面には、その周方向両端部分において、1
対の厚肉の弾性部材91がベースフレーム75側へ突出
状に固着され、1対の弾性部材91の間において、弾性
部材91よりも薄肉の弾性板92が固着されている(図
14参照)。これら弾性部材91及び弾性板92は、合
成ゴムの発泡体(例えば、ウレタンゴム)で構成されて
いる。
【0047】前記連結機構77は、ベースフレーム75
に対して右押え部86を前後方向向きの軸心回りに枢支
するとともに、左押え部85をベースフレーム75に固
定解除可能に固定するように構成されている。つまり、
右押え部86に板部材100 が固定され、この板部材100
の前後両端部から周方向外端側へ延びる鉛直の1対の枢
支片101 が、前記軸部材102 に回動可能に且つ前後移動
不能に枢支されている。また、左押え部85にはT字型
の板部材110 が固定され、板部材110 の周方向外端側へ
延びる突出片111 には、操作部材112 の基端部が枢支さ
れ、この操作部材112 に、操作部材112 の枢支軸心より
も先端部において針金を屈曲し形成された連結部材113
の基端部が枢支されている。
【0048】連結部材113 の枢支軸を操作部材112 の枢
支軸よりも周方向外端側に位置させた状態(図6参照)
で、連結部材113 が前記バー部材114 の前端部の係合部
115に係脱可能になり、連結部材113 を係合部115 に係
合させた状態で、操作部材112 を押え枠76側へ回動操
作すると、連結部材113 に対して、操作部材112 ととも
に板部材110 が周方向外端側へ移動し、左押え部85が
ベースフレーム75に固定され、押え枠76がベースフ
レームに押圧される。
【0049】右押え部86のベースフレーム75側に
は、前後長い押え板103 が接触状に配設され、右押え部
86には前後に長い長孔86aが形成され、前記板部材
100 と長孔86aに挿通された1対のツマミ付きボルト
104 が押え板103 に螺着され、右押え部86は板部材10
0 と押え板103 に対して前後方向へ位置調節可能に連結
されている。左押え部85のベースフレーム75側に
は、前後長い押え板116 が接触状に配設され、左押え部
85には前後に長い長孔85aが形成され、前記板部材
110 と長孔85aに挿通された1対のツマミ付きボルト
117 が押え板85に螺着され、左押え部85は板部材11
0 と押え板116 に対して前後方向へ位置調節可能に連結
されている。
【0050】つまり、押え枠76をベースフレーム75
に対して前後位置調節可能に連結することができ、針通
過用開口82及び湾曲枠部83の大きさが変更した場合
でも、押え枠76の連結位置を調節することで、押え枠
76でベースフレーム75の湾曲枠部83に帽子Cを外
面側から押圧することができる。尚、図示していない
が、1対の押え板103,116 のベースフレーム75側内面
に、合成ゴムの発泡体からなる弾性板(例えば、ウレタ
ンゴム)を固着してもよい。
【0051】ここで、押え枠76の周方向両端部分にお
いて前記連結機構77の板部材100,110 が固定されてい
ない部分が自由端部位95になり、これら自由端部位9
5に1対の弾性部材91が固着されている。尚、前記1
対の押え板103,116 は押え枠76に含まれ、1対の弾性
部材91は1対の押え板103,116 (押え板103,116 に弾
性板が固着した場合にはその弾性板)よりもベースフレ
ーム75側へ突出状に設けられている。
【0052】前記庇支持機構78は、前記本体フレーム
75に固着された鍔部材120 と、鍔部材120 の周方向中
央部分に下端部が固着され略上側へ延びる支え板121
と、両端部が鍔部材120 の周方向両端部に取外し可能に
取付けられ且つ中央部分が支え板121 の上端部に引っ掛
けられる紐部材122 等からなり、帽子Cの庇Caの基端
部内面を鍔部材120 にあてがい、支え板121 で庇Caの
内面部を支えた状態で、庇Caの表面部に紐部材122 を
クロス状に掛けることで、セットされた帽子Cの庇Ca
を支持することができる。
【0053】前記帽子枠27の作用・効果について説明
する。帽子Cを帽子枠27にセットする場合、先ず、連
結機構77による押え枠76のベースフレーム75への
連結を解除し、図8に鎖線で示すように、押え枠76を
ベースフレーム75から十分離した状態で、ベースフレ
ーム75に帽子Cを被せてその内面部を支持させる。
【0054】この場合、刺繍を施す帽子Cの正面部の刺
繍領域を前記針通過用開口82に位置させ、また、帽子
Cの刺繍領域の周方向両端側を、ベース75とバー部材
114及び軸部材102 の間の隙間から下側へ導く。その
後、庇支持機構78により庇Caを支持させた後、押え
枠76を帽子Cに覆被せた状態で、連結機構77により
押え枠76をベースフレーム75に連結すると、帽子C
が押え枠76によりベースフレーム75に押圧され固定
される。
【0055】ところで、前記帽子枠27においては、押
え枠76の周方向両端部分のうちの、セットされた帽子
Cの頂部側の部位のベースフレーム75側内面に、ベー
スフレーム75側へ突出状に固着された厚肉の1対の弾
性部材91を設けたので、帽子Cの頂部側部分は綺麗な
湾曲面をなしていないが、1対の弾性部材91により、
帽子Cの頂部側部分をベースフレーム75に確実に押圧
固定できる。
【0056】特に、押え枠76は弾性変形可能に構成さ
れ、その周方向両端部分において連結機構77の板部材
100,110 が固定されていない自由端部位95では、従
来、帽子Cの頂部側部分を確実に押圧固定することが難
したったが、その自由端部位95に弾性部材91を固着
したので、1対の弾性部材91を介して押え枠76の周
方向両端部分で、押え枠76で帽子Cの頂部側部分をベ
ースフレーム75に確実に押圧固定できるようになる。
【0057】更に、押え枠76の1対の弾性部材91が
固着されていない部位のベースフレーム75側内面に、
弾性部材91よりも薄肉の弾性板92を固着するととも
に、ベースフレーム75の湾曲枠部83の表面にも弾性
板90を固着したので、押え枠76で帽子Cをベースフ
レーム75により一層確実に押圧固定することができ
る。ここで、弾性板92は弾性部材91よりも薄肉で
り、1対の弾性部材91は弾性板92と押え板103,116
よりもベースフレーム75側へ突出しているため、1対
の弾性部材91による押圧固定機能は阻止されない。
【0058】その結果、前記帽子枠27によれば、帽子
Cを湾曲状のベースフレーム75に沿うようにしてセッ
トした後、ベースフレーム75に押え枠76を連結する
と、押え枠27で帽子Cの頂部側部分をベースフレーム
75に確実に押圧固定することができるため、その後に
おいても、湾曲状にセットされた帽子Cの形状を確実に
保持することができ、その結果、帽子Cに施される刺繍
にがらずれ等が生じ刺繍の縫い品質の低下を確実に防止
することができる。
【0059】次に、前記帽子枠27を部分的に変更した
変更形態について説明する。 1〕押え枠76の周方向両端部分のうちの、セットされ
た帽子Cの頂部側の部位のベースフレーム75側内面
に、ベースフレーム75側へ突出状に固着された厚肉の
弾性部材を3個以上設けてもよい。 2〕弾性部材91を1対の押圧板103 ,116の前端部分に
固着してもよい。
【0060】3〕押え枠76の後押え部88のベースフ
レーム75側内面に薄肉の弾性板を固着してもよい。 4〕連結機構77の板部材110,100 を押え枠76の左押
え部85と右押え部86とに固定的に設け、押え板103,
116 を省略した場合、弾性部材91を左押え部85と右
押え部86の前端部分に固着してもよい。更にこの場
合、左押え部85と右押え部86のベースフレーム75
側内面において、弾性部材91が固着されていない部位
に薄肉の弾性板を固着してもよい。
【0061】5〕弾性板90,92の少なくとも一方を
省略してもよい。 6〕弾性部材91の代わりに、摩擦係数の大きな例えば
合成樹脂材料で構成された部材等を適用してもよい。 7〕弾性部材91を押え枠76に固着しないで、ベース
フレーム75の表面に固着してもよい。この場合、ベー
スフレーム75の周方向両端部分のうちの、セットされ
た帽子Cの頂部側の部位の押え枠76側表面に、弾性部
材91を押え枠76側へ突出状に固着する。
【0062】尚、本発明に係る帽子枠は、前記実施形態
及び変更形態の帽子枠に限らず、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において種々の変更を付加し、種々の帽子枠に
勿論適用することができる。
【0063】
【発明の効果】 請求項1の刺繍縫製用帽子枠によれ
ば、押え枠の周方向両端部分のうちの、セットされた帽
子の頂部側の部位のベースフレーム側内面に、ベースフ
レーム側へ突出状に厚肉の少なくとも1対の弾性部材を
固着したたので、帽子を湾曲状のベースフレームに沿う
ようにしてセットした後、ベースフレームに押え枠を連
結すると、少なくとも1対の弾性部材を介して押え枠の
周方向両端部分で帽子の頂部側部分をベースフレームに
確実に押圧固定することができるため、その後において
も、湾曲状にセットされた帽子の形状を確実に保持する
ことができ、その結果、帽子に施される刺繍にがらずれ
等が生じ刺繍の縫い品質の低下を確実に防止することが
できる。
【0064】請求項2の刺繍縫製用帽子枠によれば、ベ
ースフレームの湾曲枠部の周方向両端部分のうちの、セ
ットされた帽子の頂部側の部位の押え枠側表面に、帽子
枠側へ突出状に厚肉の少なくとも1対の弾性部材を固着
したので、請求項1と同様に、帽子を湾曲状のベースフ
レームに沿うようにしてセットした後、ベースフレーム
に押え枠を連結すると、少なくとも1対の弾性部材を介
して押え枠の周方向両端部分で帽子の頂部側部分をベー
スフレームに確実に押圧固定することができるため、そ
の後においても、湾曲状にセットされた帽子の形状を確
実に保持することができ、その結果、帽子に施される刺
繍にがらずれ等が生じ刺繍の縫い品質の低下を確実に防
止することができる。
【0065】請求項3の刺繍縫製用帽子枠によれば、請
求項1と同様の効果を奏するが、押え枠をベースフレー
ムに押圧した状態で連結可能な連結機構を備え、前記1
対の弾性部材を、押え枠の周方向両端部分において前記
連結機構の部材が固定されていない自由端部位に固着し
たので、弾性部材を介して押え枠の自由端部位で帽子の
頂部側部分をベースフレームに確実に押圧固定すること
ができる。
【0066】請求項4の刺繍縫製用帽子枠によれば、請
求項1又は3と同様の効果を奏するが、押え枠の1対の
弾性部材が固着されていない部位のベースフレーム側内
面に、弾性部材よりも薄肉の弾性板を固着したので、セ
ットされた帽子の形状を保持できるように、押え枠で帽
子をベースフレームに確実に押圧固定でき、しかも、弾
性板は弾性部材よりも薄肉であるため、弾性部材を介し
て押え枠の周方向両端部分で帽子の頂部側部分をベース
フレームに確実に押圧固定することができる。
【0067】請求項5の刺繍縫製用帽子枠によれば、請
求項1〜4の何れか1項と同様の効果を奏するが、セッ
トされた帽子の形状を保持できるように、ベースフレー
ムの湾曲枠部の表面に弾性板を固着したので、押え枠で
帽子をベースフレームに一層確実に押圧固定することが
できる。
【0068】請求項6の刺繍縫製用帽子枠によれば、請
求項1〜5の何れか1項と同様の効果を奏するが、弾性
部材は合成ゴムの発泡体からなるので、帽子を滑りを防
止して押え枠でベースフレームに確実に押圧固定するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る多頭式刺繍装置の全体
斜視図である。
【図2】帽子枠装置の右斜め下側みた斜視図である。
【図3】帽子枠装置の正面図である。
【図4】帽子枠装置の平面図である。
【図5】帽子枠装置の右側面図である。
【図6】帽子枠の左斜め上から視た斜視図である。
【図7】帽子がセットされた帽子枠の右斜め上から視た
斜視図である。
【図8】帽子枠の正面図である。
【図9】帽子枠の平面図である。
【図10】帽子枠の左側面図である。
【図11】帽子枠の右側面図である。
【図12】帽子枠の伸長状態の押え枠の平面図である。
【図13】帽子枠の伸長状態の押え枠の背面図である。
【図14】図13のXIV −XIV 線拡大断面図である。
【符号の説明】
SM 多頭式刺繍装置 C 帽子 20 帽子枠装置 27 刺繍縫製用帽子枠 75 ベースフレーム 76 押え枠 77 連結機構 82 針通過用開口 83 湾曲枠部 90,92 弾性板 91 弾性部材 95 自由端部位

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に着脱
    自在に装着され、帽子を刺繍縫製可能にセットする刺繍
    縫製用帽子枠において、 帽子の内面部を支持する湾曲状のベースフレームと、 前記ベースフレームの針通過用開口の外側近傍部分の湾
    曲枠部に帽子を外面側から押圧可能な押え枠と、 前記押え枠の周方向両端部分のうちの、セットされた帽
    子の頂部側の部位のベースフレーム側内面に、ベースフ
    レーム側へ突出状に固着された厚肉の少なくとも1対の
    弾性部材と、 を備えたことを特徴とする刺繍縫製用帽子枠。
  2. 【請求項2】 帽子に刺繍を施す為の帽子枠装置に着脱
    自在に装着され、帽子を刺繍縫製可能にセットする刺繍
    縫製用帽子枠において、 帽子の内面部を支持する湾曲状のベースフレームと、 前記ベースフレームの針通過用開口の外側近傍部分の湾
    曲枠部に帽子を外面側から押圧可能な押え枠と、 前記ベースフレームの湾曲枠部の周方向両端部分のうち
    の、セットされた帽子の頂部側の部位の押え枠側表面
    に、帽子枠側へ突出状に固着された厚肉の少なくとも1
    対の弾性部材と、 を備えたことを特徴とする刺繍縫製用帽子枠。
  3. 【請求項3】 前記押え枠をベースフレームに押圧した
    状態で連結可能な連結機構を備え、前記1対の弾性部材
    は、押え枠の周方向両端部分において前記連結機構の部
    材が固定されていない自由端部位に固着されたことを特
    徴とする請求項1に記載の刺繍縫製用帽子枠。
  4. 【請求項4】 前記押え枠の1対の弾性部材が固着され
    ていない部位のベースフレーム側内面に、弾性部材より
    も薄肉の弾性板を固着したことを特徴とする請求項1又
    は3に記載の刺繍縫製用帽子枠。
  5. 【請求項5】 前記ベースフレームの湾曲枠部の表面に
    弾性板を固着したことを特徴とする請求項1〜4の何れ
    か1項に記載の刺繍縫製用帽子枠。
  6. 【請求項6】 前記弾性部材は、合成ゴムの発泡体から
    なることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載
    の刺繍縫製用帽子枠。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7080602B2 (en) 2004-03-25 2006-07-25 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Cap frame and cap-frame setting frame

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