JPH08226067A - 刺繍ミシン用布押え - Google Patents

刺繍ミシン用布押え

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Publication number
JPH08226067A
JPH08226067A JP3245995A JP3245995A JPH08226067A JP H08226067 A JPH08226067 A JP H08226067A JP 3245995 A JP3245995 A JP 3245995A JP 3245995 A JP3245995 A JP 3245995A JP H08226067 A JPH08226067 A JP H08226067A
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JP
Japan
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cloth
embroidery
needle
sewing
base member
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Withdrawn
Application number
JP3245995A
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English (en)
Inventor
Ikuo Tajima
郁夫 田島
Aisuke Murase
愛介 村瀬
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Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
Original Assignee
Tokai Kogyo Sewing Machine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各種の刺繍材及びその縫い付け方に対処する
場合でも、ベース部材は兼用部品とし、全長が短くてコ
ンパクトな布押え部材のみを各種揃えるだけとしてコス
トアップを抑える。 【構成】 針棒12をその下端部に装着されている縫い
針14と共に上下駆動させながらこの縫い針14の針下
へ紐状の刺繍材を連続的に供給することにより、この刺
繍材を基布に縫い付ける形式の刺繍ミシンにおいて、前
記針棒12と同軸上に配置され、少なくともこの針棒1
2の上下駆動に同期した昇降駆動が可能なベース部材3
0と、このベース部材30に対して取外し可能に取付け
られ、ベース部材30の昇降駆動によって前記刺繍材を
所定のタイミングで基布に押さえ付ける布押え部材40
とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードやテープなどの
紐状の刺繍材を基布に縫い付ける形式の刺繍ミシン用の
布押えに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の布押え(ニップル)は円筒状に
形成されていて、針棒と同軸上に配置されている。そし
てこのニップルは、針棒の上下駆動に同期して昇降移動
し、あるいは刺繍データなどに基づいて針棒の軸線回り
に方向制御されるようになっている。この方向制御のた
めの具体的な構造は、ニップルの外周面には上下に長い
溝がこのニップルの昇降ストローク以上の範囲にわたっ
て形成されており、この溝に対してニップルの昇降動作
は許容しつつ方向制御のための回転力を伝えるための部
材が係合している。またニップルの下端部はテーパコー
ン形状の布押え部分となっている。この布押え部分は、
前記縫い針の針下へ連続的に供給される紐状の刺繍材を
ニップルの前記昇降移動によって所定のタイミングで基
布に押さえ付ける働きをする。さらに刺繍材あるいはそ
の縫い付け方の種類によっては、刺繍材を前記縫い針の
針下へ導く案内部がニップルに設けられ、この案内部が
刺繍材の縫い進み方向に対して常に一定方向(例えば前
方)を向くようにニップルが前記のように方向制御され
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記ニップルの長さは
前記溝の長さに基づいて決まり、かつそれに前記布押え
部分が加えられるので、その全長は比較的大きな寸法に
なる。そして現実の刺繍縫いにおいては、各種の刺繍材
及びその縫い付け方に対処するために前記のニップルを
各種揃えておく必要があり、コストアップを招くことと
なる。また前記案内部を備えたニップルにおいて、この
案内部を交換するにはニップルそのものを交換しなけれ
ばならない。
【0004】本発明が解決しようとする一つの課題は、
少なくとも縫製時の昇降駆動が可能なベース部材に対
し、これとは別体の布押え部材を取外し可能に設けるこ
とにより、各種の刺繍材及びその縫い付け方に対処する
場合でも、前記ベース部材は兼用部品とし、全長が短く
てコンパクトな布押え部材のみを各種揃えるだけとして
コストアップを抑えることである。本発明が解決しよう
とする他の一つの課題は、刺繍材を縫い針針下に案内す
る案内部を交換する場合にも、布押え部材の交換によっ
て対処することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の刺繍ミシン用布押えはつぎのように構成さ
れている。請求項1記載の発明は、針棒をその下端部に
装着されている縫い針と共に上下駆動させながらこの縫
い針の針下へ紐状の刺繍材を連続的に供給することによ
りこの刺繍材を基布に縫い付ける形式の刺繍ミシンにお
いて、前記針棒と同軸上に配置され、少なくともこの針
棒の上下駆動に同期した昇降駆動が可能なベース部材
と、このベース部材に対して取外し可能に取付けられ、
ベース部材の昇降駆動によって前記刺繍材を所定のタイ
ミングで基布に押さえ付ける布押え部材とを備えてい
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載の刺繍ミシン
用布押えにおいて、ベース部材は針棒の上下駆動に同期
した昇降駆動ならびに針棒の軸線回りの方向制御動作が
それぞれ可能で、かつ布押え部材には刺繍材を縫い針の
針下へ導く案内部が設けられている。
【0006】
【作用】請求項1記載の発明によれば、前記刺繍材及び
その縫い付け方の種類に応じて前記ベース部材はそのま
まとし、このベース部材に対して前記布押え部材を交換
することで対処できる。つまり各種の刺繍材及びその縫
い付け方に応じてコンパクトな布押え部材のみを各種揃
えておけばよく、コストアップが抑えられる。また請求
項2記載の発明においては、刺繍材を縫い針の針下に案
内する案内部を必要とする形式の場合、この案内部を交
換する必要が生じたときにも前記ベース部材はそのまま
として、前記布押え部材を交換すれば足りる。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1は刺繍ミシンのミシンヘッドを表した正面
図、図2は図1の一部を断面で表した正面図である。ま
た図3はミシンヘッドの側面図、図4は図3の断面図で
ある。これらの図面で示すようにミシンアーム10の前
面寄りの箇所には、針棒12が上下動自在に設けられて
いる。この針棒12の下端部には、図4で示すように縫
い針14が装着されている。この針棒12はミシン主軸
11の回転駆動により、図4に示されている針棒駆動機
構50の作動を通じて前記縫い針14と共に上下に駆動
され、これによって縫いが行われるのは周知のとおりで
ある。
【0008】図5は図4の一部を拡大して表した断面図
である。この図面からも明らかなように前記ミシンアー
ム10には、円筒形状のガイドスリーブ16が針棒12
と同軸上に設けられている。そしてこのガイドスリーブ
16と針棒12との間には、同じく円筒形状の昇降軸1
8がガイドスリーブ16の内周面に案内されて昇降動作
可能で、かつ軸線回りの回動可能に設けられている。前
記昇降軸18の上端部には環状溝を有する係合部材19
が固定されており、この係合部材19の溝には図1で示
すように昇降駆動機構52のレバー53が係合してい
る。この昇降駆動機構52は図1〜3で示すモーター5
4の回転駆動によって前記レバー53を上下に駆動させ
るように構成されている。したがって前記昇降軸18
は、昇降駆動機構52に連動して刺繍縫い時における前
記針棒12の上下駆動に同期した昇降駆動が可能であ
り、またこの縫い時の昇降ストロークを越えた上方位置
への退避動作も可能である。
【0009】前記ミシンアーム10の下部において前記
ガイドスリーブ16の外周には、円筒形状の回転体20
が軸線回りの回転のみ可能に組付けられている。この回
転体20の上端部にはギヤ21が形成されているととも
に、回転体20の下端部寄りの外周にはアーム部材22
がボルト止めによって固定されている。そして前記ギヤ
21に対しては、図1〜3で示す回転駆動機構56にお
けるモーター58の回転駆動がタイミングベルト57を
通じて伝達されるようになっており、これによって回転
体20はその軸線回りに回転駆動される。
【0010】前記回転体20の外周には駆動リング24
が、この回転体20に対して相対的な回転及び上下動作
可能に組付けられている。この駆動リング24の上端部
には係合溝25が形成されていて、ここには主として図
1,2で示すように千鳥レバー駆動機構60の駆動レバ
ー61が係合している。図6はミシンヘッドを図3とは
反対側から見た側面図である。この図6及び図2で明ら
かなように前記千鳥レバー駆動機構60は、そのモータ
ー62の回転駆動により、前記駆動レバー61を通じて
前記駆動リング24を回転体20に対して上下に駆動さ
せるようになっている。この駆動リング24の上下駆動
に連動して後述する千鳥レバー80が、往復回動(千鳥
振り)を繰り返すこととなる。
【0011】なお前記回転体20の外周面には、主とし
て図3〜6で示すように前記アーム部材22の反対側に
おいてボビンブラケット26が取付けられている。すな
わちこのボビンブラケット26は、図4,5で明らかな
ようにそのブラケット軸27のほぼ中間部が回転体20
に対してボルト止めにより固定されている。そしてボビ
ンブラケット26のボビン軸28には、後で説明する刺
繍材を巻いたボビン(図示外)が回転自在に支持される
のである。
【0012】さて前記昇降軸18の下端部には、主とし
て図3〜5で明らかなように布押え(ニップル)を構成
するベース部材30が固定されている。このベース部材
30は円筒状の外周部を相対向する二箇所で開放させた
形状で、その外周面には前記昇降駆動機構52による昇
降軸18の昇降ストローク以上の範囲にわたって上下に
長い溝32が形成されている。そしてこの溝32には前
記回転体20に固定されたアーム部材22の先端部が係
合している。したがってベース部材30は前記昇降駆動
機構52によって昇降駆動しつつ、すでに説明した回転
駆動機構56による回転体20の回転駆動に連動して昇
降軸18と共に前記針棒12の軸線回りに回転制御され
ることとなる。また前記ベース部材30において前記溝
32の反対側の外周には布押え部材40が取外し可能に
取付けられている。
【0013】図7は刺繍用布押えのベース部材30を単
体で表した斜視図、図8は布押えの斜視図、図9は刺繍
縫い時における布押えの断面図である。これらの図面で
示すように前記ベース部材30の外周面には、前記布押
え部材40を取付けるための平坦な面形状の取付け部3
4が形成されており、この取付け部34は二個のねじ孔
35と一個の貫通孔36とを備えている。これらのねじ
孔35と貫通孔36とを利用することにより、ベース部
材30に対して図9で示すように刺繍材としてのテープ
70を基布72に縫い付けるときの布押え部材40がこ
の刺繍材の案内部(テープガイド)44と共にボルト4
6によって取付けられている。
【0014】なお前記ボルト46のうち、上の二本は前
記ねじ孔35にそれぞれ締付けられて布押え部材40を
直接あるいは案内部44と共にベース部材30に取付け
ており、下の一本は前記貫通孔36の箇所で布押え部材
40に締付けられて案内部44を布押え部材40に取付
けている。したがって各ボルト46のうちの前記ねじ孔
35に締付けられている二本を外すことで、ベース部材
30から布押え部材40を取外すことができ、残る一本
を外せば布押え部材40から案内部44を取外すことが
できる。また前記布押え部材40は図9で示すように前
記縫い針14が通る針孔42を有するとともに、案内部
44には刺繍材である前記のテープ70を縫い針14の
針下、つまり前記針孔42の下面に導くための通路45
が形成されている。しかもこの案内部44は、テープ7
0の幅や厚みに応じて前記通路45の幅や厚みの異なる
種々のものが用意されている。
【0015】つづいて刺繍材としての前記テープ70を
基布72に縫い付ける作業について説明する。このテー
プ70は前記ボビンブラケット26にセットされたボビ
ン(図示外)から繰り出され、前記案内部44の通路4
5に通されて前記のように縫い針14の針下へ導かれて
いる。そして縫製時には前記針棒12が縫い針14と共
に上下に駆動され、これと同期して前記昇降軸18がベ
ース部材30及び布押え部材40と共に昇降駆動され
る。またこれと同時に前記回転体20の回転駆動によっ
てベース部材30及び布押え部材40が前記針棒12の
軸線回りに回転駆動され、前記案内部44が常にテープ
70の縫い進み方向(図9の矢印方向)の前方側に位置
するように方向制御される。これによって前記テープ7
0は、布押え部材40によって所定のタイミングで基布
72に押さえ付けられながら前記縫い針14によって基
布72に縫い付けられる。
【0016】なお前記基布72を交換するときなどは、
前記昇降駆動機構52によって昇降軸18をベース部材
30及び布押え部材40と共に縫い時の昇降ストローク
を越えた上方位置へ退避動作させる。またこの昇降駆動
機構52における前記レバー53とモーター54との間
の駆動伝達系には、基布72の厚みが大きいときや布押
え部材40が重なったテープ70を押さえ付けたときな
どの前記ベース部材30の下死点の変化を吸収できる機
能をもたせている。
【0017】図10は異なる刺繍材用の布押えを表した
斜視図、図11は刺繍縫い時の布押えを表した断面図、
図12は刺繍材としてのフェザー170の拡大図であ
る。図10,11で示すように前記ベース部材30の取
付け部34には、フェザー170用の布押え部材140
が取付けられている。この布押え部材140には、フェ
ザー170の芯材を縫い針14の針下へ案内する案内溝
141が針孔142に向けて形成されている。また布押
え部材140には案内部144が取付けられている。こ
の案内部144はフェザー170が通る窓145を有す
るプレート部材144Aと、同じくフェザー170を布
押え部材140の前記案内溝141に沿わせるように案
内するレバー部材144Bとからなっている。
【0018】前記布押え部材140は上二本のボルト4
6を前記取付け部34のねじ孔35にそれぞれ締付ける
ことでベース部材30に取付けられており、前記案内部
144(プレート部材144A及びレバー部材144
B)は下一本のボルト46を前記貫通孔36の箇所で布
押え部材140に締付けることで、この布押え部材14
0に取付けられている。したがって各ボルト46のう
ち、前記ねじ孔35に締付けられている二本を外すこと
で、ベース部材30から布押え部材140を取外すこと
ができ、残る一本を外せば布押え部材140から案内部
144を取外すことができる。なおフェザー170の刺
繍縫いについては、前記テープ70の場合とほぼ同様に
前記布押え部材140によってフェザー170を所定の
タイミングで基布72に押さえ付けながら縫い針14に
よって基布72に縫い付ける。
【0019】図13は巻き縫い刺繍用の布押えを表した
斜視図、図14は巻き縫い刺繍時の布押えを表した断面
図である。巻き縫い刺繍は、図14で示すように刺繍材
として用いた芯糸270の回りに巻き糸271を巻き付
けつつ、それらを基布72に縫い付ける刺繍である。な
お巻き糸271には多数の糸を束ねたものが多く使用さ
れている。巻き縫い刺繍用の布押え部材240は前記ベ
ース部材30の取付け部34に対し、二本のボルト46
を前記ねじ孔35にそれぞれ締付けることで取付けられ
ている。したがってこれらのボルト46を外すことで、
ベース部材30から布押え部材240を取外すことがで
きる。またこの布押え部材240の下端部には、先端に
向かって径が小さくなるテーパコーン部241が形成さ
れている。このテーパコーン部241の中心部は、前記
芯糸270の通し孔を兼ねた針孔242になっている。
【0020】巻き縫い刺繍においては、前記回転体20
の回転駆動によるベース部材30及び布押え部材240
の方向制御は不要であるので、この回転体20の回転を
ベース部材30に伝達するための前記アーム部材22は
取外されている。また布押え部材240は刺繍材の案内
部を備えておらず、その代わりに前記巻き糸271を案
内するための部材(図示外)が前記回転体20に取付け
られている。なおこの案内部材の先端部244は、図1
4で示すように布押え部材240のテーパコーン部24
1に接近して配置されている。
【0021】巻き縫い刺繍に際して前記芯糸270は、
その供給源(図示外)から前記ベース部材30の中空部
及び前記テーパコーン部241の針孔242を通って前
記縫い針14の針下に導かれている。そして前記針棒1
2の上下駆動に同期して前記ベース部材30及び布押え
部材240が昇降駆動され、かつ前記回転体20の回転
駆動によって前記案内部材の先端部244が針棒12の
軸線回りに一方向へ回転制御される。これによって案内
部材の先端部244から繰り出されている巻き糸271
は、布押え部材240が図14で示すように下死点にあ
るときには前記テーパコーン部241の外周に巻き付け
られるが、布押え部材240の上昇に伴って前記芯糸2
70に巻き付く。このようにして芯糸270とそれに巻
き付けられた巻き糸271とは、布押え部材240によ
って所定のタイミングで基布72に押さえ付けられなが
ら前記縫い針14によって基布72に縫い付けられる。
【0022】図15は裏縫い刺繍用の布押えを表した斜
視図、図16は裏縫い刺繍時の布押えを表した断面図で
ある。なお裏縫い刺繍とは、刺繍材であるコード370
の基布72に接する面だけをこの基布72に縫い付ける
刺繍である。図15,16で示すように前記ベース部材
30の取付け部34には、裏縫い刺繍用の布押え部材3
40が取付けられている。この布押え部材340には、
刺繍材である前記コード370を挿通させる通し孔34
1と、切欠き形状の針孔342とがそれぞれ形成されて
いる。また布押え部材340にはコード370を前記通
し孔341に導くリング形状の案内部344が取付けら
れている。
【0023】前記布押え部材340は上二本のボルト4
6を前記取付け部34のねじ孔35にそれぞれ締付ける
ことでベース部材30に取付けられており、前記案内部
344は下一本のボルト46を前記貫通孔36の箇所で
布押え部材340に締付けることで、この布押え部材3
40に取付けられている。したがって各ボルト46のう
ち、前記ねじ孔35に締付けられている二本を外すこと
でベース部材30から布押え部材340を取外すことが
でき、残る一本を外せば布押え部材340から案内部3
44を取外すことができる。
【0024】裏縫い刺繍に際しては図16で示すよう
に、刺繍材であるコード370を前記案内部344から
布押え部材340の前記通し孔341に通し、かつ切欠
き形状の針孔342に入れて縫い針14の針下へ導く。
そこで前記針棒12の上下駆動に同期して前記ベース部
材30及び布押え部材340を昇降駆動させ、かつ前記
回転体20の回転駆動によってベース部材30及び布押
え部材340を、前記案内部344が常にコード370
の縫い進み方向(図16の矢印方向)の後方側に位置す
るように方向制御する。これによって前記コード370
は、前記基布72と接する面だけが前記縫い針14によ
って基布72に縫い付けられる。
【0025】図17は千鳥縫い刺繍用の布押えを表した
説明図である。この図面で示すように前記ベース部材3
0の取付け部34には、千鳥縫いされる刺繍材(テープ
など)のための布押え部材440が二本のボルト46に
よって取付けられている。なおこの布押え部材440に
は、先に説明したような各種の案内部は取付けられてお
らず、その代わりに千鳥レバー80が前記回転体20の
外周に対して支持ピン82により回動自在に取付けられ
ている。
【0026】そして前記針棒12の上下駆動及び布押え
部材440の昇降移動に対して前記駆動リング24が所
定のタイミングで上下に駆動し、これに連動して前記千
鳥レバー80が往復回動(千鳥振り)を繰り返す。この
結果、千鳥レバー80に案内されて縫い針14の針下に
導かれる刺繍材が、この縫い針14の左右に交互に振ら
れながら基布72に縫い付けられる。以上、各種の刺繍
材及びその縫い付け方に対応した布押えの具体例につい
て説明したが、前記ベース部材30を兼用部品としてさ
らに種々のバリエーションに対応することが可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】本発明は、各種の刺繍材及びその縫い付
け方に対処する場合でも、ベース部材は兼用部品として
全長が短くコンパクトな布押え部材のみを各種揃えてお
けばよく、コストアップが抑えられる。また刺繍材を縫
い針の針下に案内する案内部を交換する必要が生じたと
きにも布押え部材を交換することで対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】刺繍ミシンのミシンヘッドを表した正面図であ
る。
【図2】図1の一部を断面で表した正面図である。
【図3】ミシンヘッドを表した側面図である。
【図4】図3の断面図である。
【図5】図4の一部を拡大して表した断面図である。
【図6】ミシンヘッドを図3とは反対側から見た側面図
である。
【図7】刺繍用布押えのベース部材を単体で表した斜視
図である。
【図8】布押えを表した斜視図である。
【図9】刺繍縫い時における布押えを表した断面図であ
る。
【図10】フェザー用布押えを表した斜視図である。
【図11】刺繍縫い時のフェザー用布押えを表した断面
図である。
【図12】刺繍材としてのフェザーを表した拡大図であ
る。
【図13】巻き縫い刺繍用の布押えを表した斜視図であ
る。
【図14】巻き縫い刺繍時の布押えを表した断面図であ
る。
【図15】裏縫い刺繍用の布押えを表した斜視図であ
る。
【図16】裏縫い刺繍時の布押えを表した断面図であ
る。
【図17】千鳥縫い刺繍用の布押えを表した説明図であ
る。
【符号の説明】
12 針棒 14 縫い針 30 ベース部材 40 布押え部材 70 刺繍材(テープ) 72 基布

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針棒をその下端部に装着されている縫い
    針と共に上下駆動させながらこの縫い針の針下へ紐状の
    刺繍材を連続的に供給することにより、この刺繍材を基
    布に縫い付ける形式の刺繍ミシンにおいて、 前記針棒と同軸上に配置され、少なくともこの針棒の上
    下駆動に同期した昇降駆動が可能なベース部材と、この
    ベース部材に対して取外し可能に取付けられ、ベース部
    材の昇降駆動によって前記刺繍材を所定のタイミングで
    基布に押さえ付ける布押え部材とを備えていることを特
    徴とした刺繍ミシン用布押え。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の刺繍ミシン用布押えにお
    いて、ベース部材は針棒の上下駆動に同期した昇降駆動
    ならびに針棒の軸線回りの方向制御動作がそれぞれ可能
    で、かつ布押え部材には刺繍材を縫い針の針下へ導く案
    内部が設けられていることを特徴とした刺繍ミシン用布
    押え。
JP3245995A 1995-02-21 1995-02-21 刺繍ミシン用布押え Withdrawn JPH08226067A (ja)

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