JP3190510B2 - 筒状物用の保持枠 - Google Patents

筒状物用の保持枠

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JP3190510B2
JP3190510B2 JP02839794A JP2839794A JP3190510B2 JP 3190510 B2 JP3190510 B2 JP 3190510B2 JP 02839794 A JP02839794 A JP 02839794A JP 2839794 A JP2839794 A JP 2839794A JP 3190510 B2 JP3190510 B2 JP 3190510B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、完成品である帽子(キ
ャップやハット)などのようにその断面形状が略円錐台
形をした筒状物を、その側周面に刺繍などを施す目的で
ミシン側に装着するための保持枠に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば特開平2−251660号公報に
は、刺繍ミシン用帽子枠の技術が開示されている。この
技術では、保持枠(帽子枠)に庇付きの帽子をセットし
た場合に、被刺繍箇所である帽子額部の周囲をその外側
から押え体で押さえている。そしてこの押え体の中央部
分を帽子の庇側へ山形に突出させており、保持枠にセッ
トされた帽子が庇の付け根部分にしわを生じさせること
なく張られるように配慮されている。なお一般的な技術
として、前記のように帽子がセットされた保持枠はミシ
ンの駆動環に装着され、この駆動環はミシンの枠移動デ
ータに基づいて保持枠と共に基本軸回りに往復回転し、
かつこの基本軸に沿った方向へ往復移動するようになっ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記の帽子で
代表されるように、その断面形状が略円錐台形をした筒
状物を前記保持枠によって駆動環に装着したとき、この
筒状物の被縫製箇所である側周面をミシンの針板と平行
に位置させるためには、筒状物がその軸線を前記基本軸
に対して傾けた状態で保持枠にセットされていなければ
ならない。この結果、保持枠において筒状物が被せ付け
られる受け枠の自由端は、その周方向の箇所によって筒
状物の中に大きく入り込むこととなる。したがってこの
箇所での筒状物は、受け枠が余計に入り込んでいる分だ
け縫製領域が減少する。また筒状物の側周面に対してそ
の周方向へ広範囲にわたって刺繍などを行う形式のミシ
ンにおいては、前記公報の保持枠のように受け枠及び押
え体における周方向の一部(中央部分)を山形に形成し
てみても、その他の箇所については前記の理由によって
縫製領域が減少したままである。
【0004】本発明が解決しようとする課題は、断面形
状が略円錐台形をした筒状物をミシンの駆動環に対して
装着するための保持枠を、この筒状物の縫製領域に大き
く侵出させない形状とすることで、この筒状物の側周面
における周方向の広範囲にわたって縫製領域を広く確保
することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明における筒状物用
の保持枠はつぎのように構成されている。まず請求項1
記載の発明は、ミシンの枠移動データに基づいて基本軸
回りの往復回転と基本軸に沿った方向の往復移動とが可
能な駆動環に対し、庇を備えた帽子を装着するための筒
状物用の保持枠であって、前記駆動環に対して前記基本
軸と同軸上に取付け可能で、かつその自由端側の外周に
前記帽子がセットされる受け枠と、前記帽子の周面を前
記受け枠の外周に押さえつけて保持する押え体とを備
え、前記受け枠の自由端は開放されているとともに、
記押え体には帽子の庇を通すための挿通孔が形成されて
いる。請求項2記載の発明は、請求項1記載の筒状物用
の保持枠であって、前記押え体の一方の端部が前記受け
枠に対して回動自在に結合されている。請求項3記載の
発明は、請求項1または2記載の筒状物用の保持枠であ
って、前記押え体は、前記帽子を受け枠の外周に押さえ
つけたときに、この帽子に食い込み可能な複数個の歯を
備えている。請求項4記載の発明は、請求項1,2,ま
たは3記載の筒状物用の保持枠であって、前記押え体
は、前記帽子を受け枠の外周に押さえつけたときに、受
け枠に対して相互の係合部により前記基本軸に沿った方
向への相対的な移動が阻止されるように構成されてい
る。
【0006】
【作用】本発明によれば、刺繍の対象である庇を備えた
帽子は、前記のように受け枠と押え体とによってセット
されることにより、前記の枠移動データに基づいて常に
安定した姿勢で刺繍が行われる。また前記押え体によっ
帽子を受け枠に押さえつけて保持したとき、この押え
体の前記歯が帽子に食い込んで、そのずれ止めが果たさ
れる。同じく押え体によって帽子を受け枠に押さえつけ
て保持したときに、この帽子に対する縫製に伴って押え
体の中間部が帽子と共に受け枠に対してずれ動くことが
防止される。
【0007】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。なお以下の実施例は帽子(キャップ)の側周に
刺繍を行うためのミシンにおいて、この帽子用の保持枠
に本発明を適用したものである。 実施例1 図1はミシン(刺繍ミシン)の要部を表した斜視図であ
り、図2は図1の正面図である。これらの図面に示され
ている移動体10は、刺繍のための枠移動データに基づ
いて図1の矢印Y方向へ往復駆動されるようになってい
る。またこの移動体10の上面には、同じく刺繍のため
の枠移動データに基づいて矢印X方向へ往復駆動される
ロッド24が配置されている。前記移動体10の下部に
は、ミシンヘッド(図示外)と対応する位置においてシ
リンダ形状の釜土台30が配置されている。この釜土台
30の中には釜32が内蔵され、またその上面に設けら
れている針板34の上部には、図2で示すように針棒3
6の下端に装着された縫い針37が位置している。
【0008】前記移動体10には、前記釜土台30の両
側にそれぞれ配置された支持ブラケット12により、こ
の釜土台30との干渉を避ける形状の支持プレート14
が固定されている。この支持プレート14の前面には、
円筒形状の駆動環22が組付けられている。この駆動環
22の内周面は、前記支持プレート14の前面の三箇所
においてそれぞれ回転自在に設けられた各支持ローラ1
6で支持されている。したがってこの駆動環22は、支
持プレート14に対して前記の矢印Y方向と平行な中心
軸(以下、基本軸という)回りに自由に回転できる。な
おこの駆動環22は、そのフランジ23が支持プレート
14の前面の三箇所に固定された各ガイド18によって
案内されながら回転するようになっている。
【0009】前記駆動環22の外周(溝)にはワイヤ2
6が巻かれている。このワイヤ26の両端は、前記移動
体10に支持された一個の滑車28を経て前記ロッド2
4の軸上に固定された一対のブロック25にそれぞれ結
合されている。したがってこのロッド24が前記の枠移
動データに基づいて矢印X方向へ往復駆動することによ
り、前記ワイヤ26の動きを通じて駆動環22が前記基
本軸回りに往復回転することとなる。また前記移動体1
0が枠移動データに基づいて矢印Y方向へ往復駆動され
ると、前記支持ブラケット12及び支持プレート14を
介して駆動環22が基本軸に沿った方向へ往復移動す
る。このように駆動環22は刺繍のための枠移動データ
に基づき、前記釜土台30及びミシンヘッドの針棒36
などに対して基本軸回りに往復回転し、かつ基本軸に沿
って往復移動する。なお前記ワイヤ26は駆動環22の
外周を一周するように取り回しされ、かつその両端が結
合されている前記の両ブロック25の間の距離の設定に
より、前記ロッド24の駆動に連動して駆動環22を一
周以上回転させるようになっている。
【0010】図3に前記駆動環22に帽子用の保持枠A
を装着した状態が図2の右側面図で示され、図4に保持
枠Aのみが斜視図で示されている。これらの図面から明
らかなように保持枠Aはリング状に形成された受け枠4
0とバンド形状の押え体50とを主体として構成されて
いる。そしてこの受け枠40が前記駆動環22の外周に
対して前記基本軸と同軸上に取付けられ、図示外のロッ
ク機構によって互いを一体化できるようになっている。
しかも受け枠40における自由端側の外周は、図3に仮
想線で示されている帽子Bのセット面48となってい
る。
【0011】図5に図3の断面図が示されている。この
図面からも明らかなように前記受け枠40は、外リング
40aと内リング40bとを互いに結合することで構成
されている。この外リング40aの内周が前記駆動環2
2の外周に取付けられるのであり、内リング40bの外
周が前記セット面48となっている。また外リング40
aの外周には複数個の位置決めピン46が周方向に沿っ
て一定の間隔で固定されているとともに、各位置決めピ
ン46の傍にはフランジ42が一体に形成されている。
【0012】前記押え体50はステンレス鋼板などの適
度な弾性をもつ素材で形成されていて、前記受け枠40
の外周に添わせた状態に弾性変形できる。この押え体5
0の一方の端部は、図4で明らかなように受け枠40の
前記フランジ42に固定されたバー43に対し、連結具
58によって回動自在に結合されている。また押え体5
0の他方の端部(自由端部)にはフック60が固定され
ているとともに、前記フランジ42に固定された別のバ
ー44には前記フック60に引っ掛けてロックできるロ
ック錠62が連結具64によって回動自在に結合されて
いる。
【0013】図6に受け枠40を展開し、かつこの受け
枠40から押え体50を分離した状態が平面図で示さ
れ、図7に押え体50の一部が拡大斜視図で示されてい
る。これらの図面からも明らかなように、前記押え体5
0には帽子Bの庇B1を通すための挿通孔52が形成さ
れているとともに、受け枠40の前記位置決めピン46
に対して係合可能な複数個の位置決め孔54が形成され
ている。しかも押え体50の前記帽子Bを押さえる側の
面には、前記挿通孔52の両縁に沿って複数個の歯5
5,56が一体に形成され、かつこの押え体50におい
て受け枠40のセット面48と対応する側の縁の両端寄
りの箇所にも複数個の歯57がそれぞれ形成されてい
る。
【0014】前記帽子Bはその断面形状が略円錐台形状
をした筒状物であり、その庇B1へ続く額部分を中心と
し、そこから周方向へ広範囲にわたる側周面が被刺繍部
である。そして帽子Bはその開口部(円錐台形の大径開
口部)を前記受け枠40のセット面48に被せ付けるこ
とでセットされ、このときに前記側周面を前記針板34
と平行に位置させるには、図3あるいは図5で示すよう
に帽子Bの軸線を前記基本軸に対して傾けることが必要
である。
【0015】そこで前記受け枠40におけるセット面4
8の端部(内リング40bの端部)は、このセット面4
8にセットされた帽子Bの開口部の縁に倣った形状にし
ている。またこのセット面48と対応する側の前記押え
体50の縁についても、このセット面48の端部に倣っ
た形状となっている。すなわちセット面48の端部及び
押え体50の縁は、その展開状態を表した図6から明ら
かなように帽子Bの開口部の縁に合わせた弧状に湾曲さ
せている。なお受け枠40を構成している前記外リング
40aの端部も同様に帽子Bの開口部の縁に倣って湾曲
させている。
【0016】つづいて前記保持枠Aの使用手順について
説明する。まず図4で示すように押え体50の自由端部
を受け枠40に対してフリーにした状態で、この受け枠
40のセット面48に帽子Bの開口部をセットする。つ
ぎに押え体50を、その挿通孔52に庇B1を通しなが
ら帽子Bの外周側から前記受け枠40に添わせて巻き付
け、押え体50の自由端部に設けられている前記フック
60にロック錠62を引っ掛けてロックする。これによ
り、帽子Bの開口部周面は押え体50によって受け枠4
0のセット面48に押さえつけられて保持される。そし
てこのときの受け枠40におけるセット面48の端部及
び押え体50の縁は、図3あるいは図5で示すように帽
子Bの開口部の縁に倣っており、保持枠Aが帽子Bの開
口部からその縫製領域に大きく侵出することが避けら
れ、この縫製領域が広く確保されている。
【0017】このように帽子Bを保持枠Aにセットした
状態では、押え体50の各位置決め孔54が受け枠40
の各位置決めピン46に対してそれぞれ係合する。これ
らの位置決めピン46及び位置決め孔54は、刺繍時に
帽子Bが押え体50と共に前記基本軸に沿った方向へず
れ動くのを阻止する係合部として機能する。なお各位置
決め孔54が押え体50の長さ方向(周方向)に長くな
っているのは、帽子Bの生地厚の違いによる位置決めピ
ン46と位置決め孔54とのずれを許容するためであ
る。
【0018】図8に帽子Bがセットされた保持枠Aの一
部が拡大断面図で示されている。この図面から明らかな
ように帽子Bは、その開口部内周に縫い付けられている
ベルト状の汗止めB2を外側へ引出した状態で受け枠4
0の外周に被せつけられている。そして押え体50にお
いて前記挿通孔52の一方の縁に形成されている歯55
は、前記庇B1の付け根に食い込んでその部分を押さえ
ているとともに、挿通孔52の他方の縁に形成されてい
る歯56は前記汗止めB2の縫い付け部近くに食い込ん
でその部分を押さえている。また図6で示されている歯
57は、庇B1の両側において帽子Bの開口部外周に食
い込んで押さえることとなる。なお前記汗止めB2に食
い込ませる各歯56の先端は図7で示すように尖ってお
り、これによって汗止めB2をしっかりと保持できる。
【0019】前記保持枠Aにセットされた帽子Bの型崩
れを防ぐために、紙等を筒形状に丸めた芯地を帽子Bの
内側に設ける場合がある。この場合には図8で示すよう
に受け枠40のセット面48、つまり前記内リング40
bの外周に芯地B3を巻き付け、その端部を内リング4
0bと外リング40aとの隙間に差し込んでいる。ただ
しこの芯地B3は必ず使用されるものではない。
【0020】さて帽子Bがセットされた保持枠Aは、そ
の受け枠40が図3あるいは図5で示すように前記駆動
環22に装着される。このとき帽子Bの側周のうちの前
記釜土台30と縫い針37との間に位置する部分は、こ
の釜土台30の上面側に位置するように前記支持プレー
ト14の前面に固定された支持体20によって支えられ
る。なおこの支持体20には、例えば図1からも明らか
なように縫い針37を通すためのスリット21が矢印Y
方向に長く形成されている。
【0021】そこで前記駆動環22が刺繍のための枠移
動データに基づき、すでに説明したように基本軸回りに
往復回転し、かつこの基本軸に沿って往復移動すると、
この駆動環22に対して保持枠Aにより装着されている
帽子Bも同じように駆動される。この帽子Bの駆動と、
これに同期して駆動される前記縫い針37及び釜32の
協同作用により、針板34の上に位置する帽子Bの側周
に刺繍が施される。そして前記保持枠Aは、前述したよ
うに帽子Bの側周の縫製領域を広く確保しているので、
刺繍柄の制約などが緩和される。また駆動環22の往復
回転によって帽子Bを一周以上回転させることもできる
ので、広い縫製領域の確保と相まって種々の刺繍態様の
要求に応じることができる。
【0022】実施例2 図9は実施例2の保持枠Aを表した斜視図、図10は図
9の保持枠Aによってミシンの駆動環22に帽子Bを装
着した状態の側面図、図11は同じく帽子Bを装着した
状態の断面図である。これらの図面で示すように本実施
例の受け枠40には、そのセット面48から基本軸に沿
って離れた位置において補助受け枠70が設けられてい
る。この補助受け枠70は、帽子Bの開口部からその側
周(縫製領域)を隔てて頂部B4の近くの内周を支える
ようになっている。したがってこの補助受け枠70は受
け枠40に対し、帽子Bの高さ(深さ)に応じて基本軸
に沿った方向へ移動調整できるように取付けられてい
る。
【0023】一方、本実施例の押え体50は実施例1の
場合よりも幅が狭く、図10,11で示すように帽子B
の開口部外周のみを押さえるようになっている。そして
この押え体50は前記補助受け枠70に対応する補助押
え体74を備えており、全体形状が矩形状の枠体80と
なっている。この枠体80の一方の端部は受け枠40の
フランジ42に固定されたバー43に対して回転自在に
結合され、かつ他方の自由端部にはロック錠76が取付
けられている。なおこの枠体80についても、前記受け
枠40に対する補助受け枠70の移動調整に合わせて押
え体50と補助押え体74との間隔を調整できるように
なっている。
【0024】この実施例2において受け枠40のセット
面48に帽子Bの開口部をセットすると、前記補助受け
枠70は帽子Bの頂部B4の近くの内側に位置する。そ
こで前記枠体80を帽子Bの外側から受け枠40及び補
助受け枠70に添わせて巻き付け、その自由端部のロッ
ク錠76を受け枠40に形成されているフック72に引
っ掛けてロックする。これにより帽子Bの開口部は押え
体50によって受け枠40のセット面48に押さえつけ
られ、かつ帽子Bの頂部B4の近くは補助押え体74に
よって補助受け枠70に押さえつけられて保持される。
なお実施例2の押え体50においても、帽子Bのセット
時に開口部の外周に食い込む歯(図示外)を備えてい
る。また補助押え体74には帽子Bと接する面に滑り止
め用のラバー材などが貼り付けられている。このように
実施例2においては、図10,11で示すように保持枠
Aによる帽子Bの装着状態が安定し、縫製時における帽
子Bの姿勢が適正に維持される。このため支持プレート
14に設けられている支持体20を廃止することも可能
となる。
【0025】実施例3 図12に実施例3の保持枠Aが斜視図で示されている。
本実施例は前記の実施例2をさらに改良したもので、補
助受け枠70は円弧状に曲げられた丸棒70aの両端を
支持部材70bにそれぞれ溶接することで構成されてい
る。また押え体50と補助押え体74とはそれぞれ独立
している。つまり押え体50及び補助押え体74におけ
る各々の一方の端部は受け枠40のフランジ42に固定
された一本のバー43に対してそれぞれ回転自在に結合
され、かつ各々の他方の自由端部にはそれぞれロック錠
76が取付けられている。
【0026】前記補助押え体74は帯状のステンレス鋼
板などが使用され、その幅方向に湾曲させて前記丸棒7
0aの断面形状での円周の三分の一程度にわたって被さ
るように形成されている。しかもこの補助押え体74
は、その長さ方向に関しては前記丸棒70aに沿った曲
率で曲げられ、かつこの長さ方向に略三分割した箇所7
5は幅方向及び長さ方向共に平坦となっている。これら
の平坦な箇所75では容易に弾性変形可能であり、それ
によって補助押え体74を前記丸棒70aの全周にわた
って添わせることができ、またその状態から図12の自
由状態に戻すことができる。
【0027】実施例3の保持枠Aに帽子Bをセットする
場合は、図12の状態において受け枠40のセット面4
8に帽子Bの開口部をセットし、まずこの状態で押え体
50を帽子Bの外側から前記受け枠40に添わせて巻き
付け、その自由端部のロック錠76を受け枠40に形成
されているフック72に引っ掛けてロックする。つづい
て帽子Bの側周を適正に張りながら前記補助押え体74
を帽子Bの外側から前記補助受け枠70に添わせ、その
自由端部のロック錠76を受け枠40のフック72に引
っ掛けてロックする。このように帽子Bの開口部と頂部
B4の近くとを個別に押さえて保持することにより、保
持枠Aに対して帽子Bを適正な姿勢にセットできる。な
お帽子Bの頂部B4の近くについては、その生地が補助
受け枠70における前記70aの外周面と湾曲した補助
押え体74とによって挟み付けられた状態となり、しっ
かりと保持される。
【0028】以上のように前記構成の保持枠によれば
ミシンの駆動環に対して帽子などの筒状物を装着した状
態での受け枠及び押え体が、この筒状物の大径開口部か
ら縫製領域に大きく侵出しないので、この筒状物の側周
面における周方向の広範囲にわたって縫製領域が広く確
保され、例えば帽子の側周に対する刺繍等の領域や刺繍
柄の制約が緩和される。また前記保持枠では、筒状物の
縫製領域を広く確保しながらも、ミシンの駆動環に対す
る筒状物の装着状態が常に適正に維持され、これによっ
て刺繍等の柄ずれを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ミシンの要部を表した斜視図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】ミシン側に帽子用の保持枠を装着した状態の側
面図である。
【図4】保持枠のみを表した斜視図である。
【図5】ミシン側に保持枠によって帽子を装着した状態
の側断面図である。
【図6】保持枠を展開した状態で表した平面図である。
【図7】押え体の一部を表した拡大斜視図である。
【図8】帽子がセットされた保持枠の一部を表した拡大
断面図である。
【図9】実施例2の保持枠を表した斜視図である。
【図10】図9の保持枠によって帽子をミシン側に装着
した状態の側面図である。
【図11】同じく帽子を装着した状態の側断面図であ
る。
【図12】実施例3の保持枠を表した斜視図である。
【符号の説明】
22 駆動環 A 保持枠 40 受け枠 50 押え体 B 帽子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−251660(JP,A) 特開 平5−321123(JP,A) 特開 平1−229858(JP,A) 特開 平6−330450(JP,A) 特開 平6−128860(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D05C 9/00 - 9/22 D05B 39/00 D05B 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミシンの枠移動データに基づいて基本軸
    回りの往復回転と基本軸に沿った方向の往復移動とが可
    能な駆動環に対し、庇を備えた帽子を装着するための筒
    状物用の保持枠であって、 前記駆動環に対して前記基本軸と同軸上に取付け可能
    で、かつその自由端側の外周に前記帽子がセットされる
    受け枠と、前記帽子の周面を前記受け枠の外周に押さえ
    つけて保持する押え体とを備え、前記受け枠の自由端は
    開放されているとともに、前記押え体には帽子の庇を通
    すための挿通孔が形成されていることを特徴とした筒状
    物用の保持枠。
  2. 【請求項2】 前記押え体の一方の端部が前記受け枠に
    対して回動自在に結合されていることを特徴とした請求
    項1記載の筒状物用の保持枠。
  3. 【請求項3】 前記押え体は、前記帽子を受け枠の外周
    に押さえつけたときに、この帽子に食い込み可能な複数
    個の歯を備えていることを特徴とした請求項1または2
    記載の筒状物用の保持枠。
  4. 【請求項4】 前記押え体は、前記帽子を受け枠の外周
    に押さえつけたときに、受け枠に対して相互の係合部に
    より前記基本軸に沿った方向への相対的な移動が阻止さ
    れるように構成されていることを特徴とした請求項1,
    2または3記載の筒状物用の保持枠。
JP02839794A 1993-10-08 1994-02-25 筒状物用の保持枠 Expired - Fee Related JP3190510B2 (ja)

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