JP4577970B2 - 刺繍ミシン用帽子枠 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、刺繍ミシンによって帽子のキャップ部に刺繍加工するときにその帽子を保持するために使用する刺繍ミシン用帽子枠に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11及び図12は周知の帽子61を示している。この帽子61は、頭に被せるキャップ部62と、キャップ部62の前部65に縫いつけられたひさし部66とを備え、キャップ部62には、前部65の裏側に配設されたメッシュ部63と、キャップ部62の内側に配設されたリング状の汗止め部64とがキャップ部62の開口縁部において縫いつけられている。
【0003】
キャップ部62は、略三角形状に形成された複数(例えば、6つ)の布片67が縫い合わされて形成されている。各布片67の縫い合わせ部71では、各布片67の縫い代がキャップ部62内側に配設されている。そして、該縫い代は、縫い合わせ部71に沿ってキャップ部62内側に配設された帯状布68で覆われている。このように縫い合わせ部71は、キャップ部62の他の部位よりも厚くなっている。
【0004】
帽子61は、図12に二点鎖線で示すようにキャップ部62の内側からメッシュ部63及び汗止め部64が引き出され、さらに、図11及び図12に実線で示すようにメッシュ部63の先端側63aが汗止め部64を包むように折り返された状態にされ、帽子枠に装着される。刺繍範囲69は、例えば図12のキャップ部62に二点鎖線で示すようにキャップ部62の前部65に設けられる。
【0005】
図13及び図14に示すように、帽子61のキャップ部62の前部65に刺繍加工するための従来の帽子枠81は、キャップ部62の内側に挿入されて前部65の刺繍範囲69の周辺部70を受け止めるための受け枠82と、キャップ部62の外側から巻き付けられて受け枠82との間で周辺部70を挟持する弾性の金属平板からなる押さえバンド83とを備えている。押さえバンド83は、刺繍範囲69の帽子高さ方向における上下の周辺部70a,70bを帽子周方向に渡って押さえる一対のバンド片84,85と、周辺部70c,70dを押さえる一対の結合部88とを備えている。頭頂側のバンド片84と、結合部88には、その受け枠82への対向面に滑り止め用のゴム86が設けられている。このように従来の帽子枠81では、押さえバンド83は、刺繍範囲69の周辺部70のみを押さえるようになっている。
【0006】
帽子枠81は、該帽子枠81を駆動する駆動部101に取り付けられた状態において、刺繍範囲69をミシンのベッド102における針板105の略直上に支持する。そして、駆動部101によって駆動される帽子枠81と、ミシンヘッド103に上下動可能に設けられた針104と、ベッド102に内蔵された釜との協働によって刺繍範囲69に刺繍柄が形成されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、キャップ部62の縫い合わせ部71では、図15に示すように布片67の縫い代と、該縫い代を覆う帯状布68とによって、キャップ部62の他の部位よりも厚くなっている。このため、刺繍範囲内(図11及び図12に示す帽子の一例では、前部65の中央)にキャップ部62の縫い合わせ部71がある帽子61を帽子枠81に装着すると、縫い合わせ部71が刺繍範囲内の他の部位よりも盛り上がってしまい、縫い合わせ部71における刺繍の品質が低下するという問題がある。
【0008】
本発明の目的は、上記課題を解決し、刺繍範囲内にある縫い合わせ部における刺繍の品質を向上することができる刺繍ミシン用帽子枠を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の刺繍ミシン用帽子枠は、刺繍範囲内に他の部位よりも厚くなった縫い合わせ部を有する帽子のキャップ部の内側に挿入されて該キャップ部の刺繍範囲の周辺部を受け止めるための受け枠と、前記キャップ部の外側から巻き付けられて前記受け枠との間で前記周辺部を挟持する押さえバンドとを備えた刺繍ミシン用帽子枠において、前記受け枠は、前記縫い合わせ部における前記他の部位よりも余分な厚さを逃がすための凹部を上面に備え、前記受け枠は、その上面にキャップ部の位置ずれを防止する滑り止め部材が配設されており、前記凹部は、該凹部の部分に前記滑り止め部材を配設しないことによって形成され、前記押さえバンドは、受け枠の上面に対向する面における前記凹部に対応する位置に第二の凹部を備えたことを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1〜図10は本発明を具体化した一実施形態の刺繍ミシン用帽子枠1を示している。この帽子枠1は、図6〜図8に示すように該帽子枠1を駆動する駆動部57に取り付けられた状態において、刺繍範囲69をミシンのベッド56における針板58の略直上に支持する。そして、駆動部57によって駆動される帽子枠1と、ミシンヘッド54に上下動可能に設けられた針55と、ベッド56に内蔵された釜(図示略)との協働によって刺繍範囲69に刺繍柄が形成されるようになっている。
【0014】
図1に示すように、帽子枠1は、図11及び図12に示す周知の帽子61のキャップ部の62の内側に挿入されて帽子61の刺繍範囲69の周辺部70を受け止めるための受け枠2と、キャップ部62の外側から巻き付けられて受け枠2との間で周辺部70を挟持する押さえバンド3とを備えている。
【0015】
まず、受け枠2について説明する。受け枠2は、図2及び図3に示すように中空円筒状に形成されており、その内部には刺繍ミシンのベッド56が配置されるようになっている。受け枠2の軸方向の一端側は帽子61を被せる自由端となっており、他端側は帽子枠1を駆動する駆動部57へ連結する基端となっている。この受け枠2は、帽子61のメッシュ部63及び汗止め部64を主に受け止める受け枠本体6と、刺繍範囲69のひさし部側周辺部70bを主に受け止める第一調節枠7と、刺繍範囲69の頭頂側周辺部70a及び両側部側周辺部70c,70cを主に受け止める第二調節枠8とを備えている。
【0016】
受け枠本体6は、その受け枠2基端側が、駆動部57に連結するための連結部9となっており、該連結部9は、駆動部57に位置決めするための複数の嵌合凹部10を備えている。受け枠本体6の外周面には、受け枠本体6の軸長さ方向の略中央にフランジ部11が設けられている。フランジ部11におけるキャップ部62の後部が配設される側には、その上面に互いに間隔を置いて一対の連結棒12,13が設けられている。両連結棒12,13は、それぞれ受け枠2の軸長さ方向と平行に延びている。一方の連結棒12には、押さえバンド3の一端側が回動自在に連結されている。他方の連結棒13には、押さえバンド3の他端側が着脱可能に掛止される掛止片14が設けられている。また、フランジ部11におけるキャップ部62の前部が配設される側には、帽子61のキャップ部62の内側から引き出されたメッシュ部63及び汗止め部64を受け枠本体6の上面に対して押さえる押さえ板部15が設けられている。受け枠本体6の受け枠2自由端側において、キャップ部62の側部76が配設される側には、第一調節枠7及び第二調節枠8を取り付けるための取付部6aが一体形成されている。
【0017】
第二調節枠8の上面において、刺繍範囲69の頭頂側周辺部70aを受け止める部位には、帽子周方向に延びる左右一対の滑り止め部材16,16が略一列に配設されており、刺繍範囲69の両側部側周辺部70c,70cを受け止める部位には、それぞれ帽子高さ方向に延びる滑り止め部材17,17が互いに略平行に配設されている。なお、帽子周方向に延びる両滑り止め部材16,16の間に形成されている凹部18が、図9及び図10に示すように縫い合わせ部71における刺繍範囲内の他の部位よりも余分な厚さを逃がすための凹部である。この凹部18は、該凹部18の部分に滑り止め部材16を配設しないことによって形成されている。
【0018】
第一調節枠7及び第二調節枠8は、それぞれ受け枠本体6に設けられた軸方向に延びる長穴19,20に軸方向へ位置調節可能にボルト21及びナット22で取り付けられている。受け枠本体6、第一調節枠7、及び第二調節枠8の上面が布張面23となっている。布張面23には、図3に示すように第一窓部24及び第二窓部25が形成されている。第一窓部24は、受け枠本体6の受け枠2自由端側縁部と、第一調節枠7における受け枠2基端側縁部とによって受け枠2の周方向に延びる横長に形成されている。この第一窓部24内には、帽子61から引き出したメッシュ部63及び汗止め部64が配設される(逃がされる)。第二窓部25は、受け枠本体6の取付部6aの縁部と、第一調節枠7における受け枠2自由端側縁部と、第二調節枠8における受け枠2基端側縁部とによって形成されている。第二窓部は、刺繍範囲69に対応して設けられた横長の略長方形状の大開口部25aと、ひさし部66の両側部の付け根側に対応する位置に設けられた小開口部25bとからなっており、大開口部25aと小開口部25bは互いに連通している。そして、受け枠本体6に対する第一調節枠7及び第二調節枠8の取り付け位置を調節することにより、第一窓部24及び第二窓部25(大開口部25a及び小開口部25b)の大きさが調節可能に構成されている。
【0019】
次に、押さえバンド3について説明する。押さえバンド3は、柔軟かつ薄い金属板からなり、図4及び図5に示すようにバンド本体28と、調節バンド部29と、左右一対の押さえ板30,30とを備えている。そして、押さえバンド3は、刺繍範囲69の帽子高さ方向における上下の周辺部70a,70bと、帽子周方向における左右の周辺部70c,70cとを押さえるようになっている。
【0020】
バンド本体28は、刺繍範囲69のひさし部側周辺部70bを帽子周方向に渡って押さえる第一バンド片31と、該第一バンド片31の両端側にそれぞれ一体形成され、キャップ部62の両側部76を押さえる連結部36,37とを備えている。この両連結部36,36が、ひさし部66の両側部の付け根側付近と、該付近におけるキャップ部62とを押さえる押さえ部である。
【0021】
バンド本体28のひさし部側縁部における両端部には、受け枠2の上面に対向する面に対して略垂直に突出する左右一対の第一位置決め片33が設けられている。この第一位置決め片33は、ひさし部66の両側部の付け根側付近におけるキャップ部62の開口縁部を係止して位置決めようになっている。また、バンド本体28のひさし部側縁部における両第一位置決め片33の間及び第一バンド片31の反ひさし部側縁部には、それぞれ受け枠2の上面に対向する面に対して略垂直に突出する多数の第二位置決め片34及び押さえ片35が設けられている。第二位置決め片34は帽子61の前部65とひさし部66との縫い合わせ部77に食い込んで第一バンド片31を位置決めし、押さえ片35は刺繍範囲69のひさし部側周辺部70bを帽子周方向に渡って押さえるようになっている。第二位置決め片34は、刺繍範囲69の帽子ひさし部側周辺部70bのほぼ全体に渡って縫い合わせ部77に食い込むように形成されている。第二位置決め片34よりも押さえ片35の突出長が大きく設定されている。
【0022】
第一バンド片31各部のサイズとしては、特に限定されないが、第二位置決め片の突出長を約2mm、押さえ片35の突出長を約4mm、第二位置決め片33と押さえ片35との間隔を約5mmに設定している。このように、第二位置決め片34と、押さえ片35との突出長の差としては、2mmに設定している。
【0023】
バンド本体28の一方の連結部36は、連結棒12に回転自在に連結されており、他方の連結部37は、連結棒13の掛止片14に着脱可能に掛止する掛止具38を備えている。両連結部36,37には、押さえバンド3の幅方向に間隔を置いて平行に配設された、押さえバンド3の長さ方向に延びる一対の長穴39がそれぞれ設けられている。
【0024】
調節バンド部29は、刺繍範囲69の頭頂側周辺部70aを帽子周方向に渡って押さえる第二バンド片32と、該第二バンド片32の受け枠2の上面に対向する面に間隔を置いて取り付けられた一対の滑り止め部材41と、第二バンド片32の両端側にそれぞれ一体形成された結合部42,42とを備えている。第二バンド片32の長さ方向に延びる両縁部には、受け枠2の上面に対向する面から略垂直に突出する多数の爪44が設けられている。この爪44は、滑り止め部材41が押さえバンド3の幅方向に位置ずれしないように位置決めするようになっている。両結合部42には、押さえバンド3の幅方向に間隔を置いて一列に設けられた、押さえバンド3の幅方向に延びる一対の長穴45がそれぞれ設けられている。なお、一対の滑り止め部材41の間に形成されている凹部46が、図9及び図10に示すように押さえバンド3の受け枠2の上面に対向する面の凹部18に対応する位置に設けられた第二の凹部である。
【0025】
押さえ板30は、押さえバンド3の幅方向に延びる長方形の剛性金属板からなり、受け枠2の上面に対向する面には滑り止め部材47が取り付けられており、該面の反対側の面には押さえバンド3の幅方向に間隔を置いて設けられた一対のボルト部48が立設されている。
【0026】
バンド本体28の連結部36,37に設けられた押さえバンド3の長さ方向に延びる一対の長穴39と、調節バンド部29の結合部42,42に設けられた押さえバンド3の幅方向に延びる一対の長穴45とが、それぞれ押さえ板30に設けられた一対のボルト部48と、蝶ナット49とによって締結されている。これによって、連結部36,37と結合部42,42との相対位置を押さえバンドの幅方向と、押さえバンドの長さ方向とにそれぞれ調節することができるようになっている。これにより、頭頂側の第二バンド片32とひさし部側の第一バンド片31との相対長さを調節可能に構成しており、頭頂側の第二バンド片32の長さをひさし部側の第一バンド片31の長さよりも短く形成することができるようになっている。また、両バンド片32,31の相対間隔を調節可能に構成している。
【0027】
次に、帽子枠1の使用方法について説明する。まず、キャップ部62の内側に折り畳まれている汗止め部64と、メッシュ部63とをキャップ部62の外側へ引き出し、さらにメッシュ部63の先端側63aが汗止め部64を包むように折り返すことにより、帽子61を図12に実線で示す状態にする。
【0028】
次いで、この状態でキャップ部62を帽子枠1の自由端側から受け枠2に被せる。このとき、キャップ部62の前部65の刺繍範囲69を第二窓部25の大開口部25a内に位置させる。また、キャップ部62の縫い代、メッシュ部63の縫い代、汗止め部64の縫い代、汗止め部64、及びメッシュ部63を第一窓部24内に位置させる。
【0029】
次いで、押さえバンド3を連結棒を中心に回動させ、キャップ部62の前部65に被せ、刺繍範囲69内の生地の弛みを取りながら掛止具38を掛止片14に連結する。すると、図6〜図10に示すように帽子61の刺繍範囲69は、その周辺部70が押さえバンド3によって受け枠2の上面に押さえつけられた状態で張設される。
【0030】
このとき、例えば縫い合わせ部77の受け枠2上面からの浮き上がり量に押さえバンド3が対応していないために、刺繍範囲69の帽子高さ方向における上下の周辺部70a,70bを略均等な強さで押さえることができていないときは、掛止具38を掛止片14から外し、蝶ナット49を緩める。そして、頭頂側の第二バンド片32とひさし部側の第一バンド片31との相対長さを調節し、再び掛止具38を掛止片14に連結する。これを適宜繰り返すことにより、刺繍範囲69の帽子高さ方向における上下の周辺部70a,70bを略均等な強さで押さえるように押さえバンド3を調節する。また、刺繍範囲69の大きさに押さえバンド3が対応していないときも、これと同様にして、第二バンド片32と第一バンド片31との相対間隔を調節する。
【0031】
この状態では、図7及び図8に示すようにキャップ部62の縫い代、メッシュ部63の縫い代、及び汗止め部64の縫い代に加え、汗止め部64及びメッシュ部63も第一窓部24内に嵌まり込むようになっている。このため、従来よりも刺繍範囲69のひさし部側の受け枠2からの浮き上がりを低減することができる。
【0032】
また、押さえバンド3は、周辺部70を押さえるとともに、連結部36,37によってひさし部66の両側部が互いに近づくように該両側部の付け根側付近と、該付近におけるキャップ部62とを押さえるようになっている。このとき、連結部36,37で押さえる位置に対応する受け枠2の上面には小開口部25bが設けられているので、該小開口部25b内にひさし部66の両側部の付け根側付近と、該付近におけるキャップ部62とを押し込むことができ、ひさし部66の両側部がより互いに近づくように押さえることができる。このように、ひさし部66の帽子両側部側が互いに近づく方向に押さえると、ひさし部66が図11に二点鎖線で示すように円弧状に曲げられ、刺繍範囲69から離れる方向に傾斜する。従って、図6〜図8に示すように刺繍範囲69から離れる方向に傾斜した状態で帽子61が帽子枠1に保持されるようになっている。
【0033】
以上のように構成された本発明の刺繍ミシン用帽子枠1によれば、受け枠2は、縫い合わせ部71における刺繍範囲内の他の部位よりも余分な厚さを逃がすための凹部18を上面に備えているので、従来とは異なり、帽子61を帽子枠1に装着したときに、縫い合わせ部71が刺繍範囲内の他の部位よりも盛り上がることがないか、又はその盛り上がりの高さを低減することができる。このため、縫い合わせ部71における刺繍の品質を従来よりも向上することができる。
【0034】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)帽子61の縫い合わせ部71の構造や布地の厚さ・種類、位置、又は数等に応じて、凹部18の形状、位置、又は数等を適宜変更すること。
【0035】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の刺繍ミシン用帽子枠によれば、刺繍範囲内にある縫い合わせ部における刺繍の品質を向上することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る刺繍ミシン用帽子枠を示す斜視図である。
【図2】同帽子枠の受け枠を示す分解斜視図である。
【図3】同受け枠の平面図である。
【図4】同帽子枠の押さえバンドを示す分解斜視図である。
【図5】同押さえバンドの平面図である。
【図6】同帽子枠への帽子の装着状態を示す側面図である。
【図7】同帽子枠への帽子の装着状態を示す側断面図である。
【図8】図7の部分拡大図である。
【図9】同帽子枠への帽子の装着状態を示す正断面図である。
【図10】図9の部分拡大図である。
【図11】周知の帽子をその前側の斜め上方から見た状態を示す斜視図である。
【図12】同帽子をその後側の斜め下方から見た状態を示す斜視図である。
【図13】従来の帽子枠を示す図である。
【図14】同帽子枠への帽子の装着状態を示す側断面図である。
【図15】同帽子枠への帽子の装着状態を示す正断面図である。
【符号の説明】
1 帽子枠
2 受け枠
3 押さえバンド
18 凹部
46 第二の凹部
61 帽子
62 キャップ部
69 刺繍範囲
70 周辺部
71 縫い合わせ部
Claims (1)
- 刺繍範囲(69)内に他の部位よりも厚くなった縫い合わせ部(71)を有する帽子のキャップ部(62)の内側に挿入されて該キャップ部(62)の刺繍範囲(69)の周辺部(70)を受け止めるための受け枠(2)と、前記キャップ部(62)の外側から巻き付けられて前記受け枠(2)との間で前記周辺部(70)を挟持する押さえバンド(3)とを備えた刺繍ミシン用帽子枠において、
前記受け枠(2)は、前記縫い合わせ部(71)における前記他の部位よりも余分な厚さを逃がすための凹部(18)を上面に備え、
前記受け枠(2)は、その上面にキャップ部(62)の位置ずれを防止する滑り止め部材(16)が配設されており、前記凹部(18)は、該凹部(18)の部分に前記滑り止め部材(16)を配設しないことによって形成され、
前記押さえバンド(3)は、前記受け枠(2)の上面に対向する面における前記凹部(18)に対応する位置に第二の凹部(46)を備えたことを特徴とする刺繍ミシン用帽子枠。
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