JP2839887B2 - ミシンの刺繍枠駆動装置 - Google Patents

ミシンの刺繍枠駆動装置

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JP2839887B2
JP2839887B2 JP62189811A JP18981187A JP2839887B2 JP 2839887 B2 JP2839887 B2 JP 2839887B2 JP 62189811 A JP62189811 A JP 62189811A JP 18981187 A JP18981187 A JP 18981187A JP 2839887 B2 JP2839887 B2 JP 2839887B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明はミシンの刺繍枠駆動装置に関する。本発明は
例えば小型の家庭用ミシンに利用することができる。 (従来の技術) 刺繍ミシンでは、布を保持した刺繍枠を刺繍の際に二
次元方向に移動させることにしている。刺繍枠を駆動さ
せる装置として、本出願人は、特公昭60−29516号公報
にかかる装置を開発した。この刺繍枠駆動装置は、一方
向にのびる1本目の第1ガイドロッドをハウジングの一
側面側に配設し、2本目の第1ガイドシャフトを1本目
の第1ガイドシャフトと平行にハウジングの他側面側に
配設している。 そして、刺繍枠ホルダをもつ可動体の一端に前キャリ
アを取付けると共に可動体の他端に後キャリアを取付
け、その可動体の前キャリアを1本目の第1ガイドシャ
フトに摺動自在に嵌合し、可動体の後キャリアを2本目
の第1ガイドシャフトに摺動自在に嵌合している。 ところで、特公昭60−29516号公報にかかる装置で
は、第1ガイドシャフトは前記したように2本平行に並
設されており、2本の第1ガイドシャフトに案内されて
可動体が走行する。そのため、2本の第1ガイドシャフ
トの平行度の精度が厳格でないと、前キャリア、後キャ
リアにこじれが発生し、前キャリア、後キャリアの走行
が円滑でなくなり、可動体が停止する不具合が生じる。
故に、刺繍枠ホルダをもつ可動体の良好な走行性を確保
するためには、2本の第1ガイドシャフトの平行度の精
度を厳格にする必要がある。そのため特公昭60−29516
号公報にかかる装置では、第1ガイドシャフト等の組付
けの面で不利であり、量産化、小型化、コストの面で不
利である。 (発明が解決しようとする問題点) 本発明は上記した問題点を改善すべくなされたもので
あり、その目的は、量産化、小型化、コストの面で有利
なミシンの刺繍枠駆動装置を提供するにある。 [発明の構成] (問題点を解決するための手段) 本発明にかかるミシンの刺繍枠駆動装置は、基部と、 基部に固定され、一方向に伸びる第1案内部と該第1
案内部に案内される第1キャリアと第1キャリアを第1
案内部にそって駆動する第1駆動源とをもつ第1ユニッ
トと、 第1キャリアに一端が固定され他端が基部に案内保持
されるとともに第1案内部の一方向と交差する他方向に
伸びる第2案内部をもつ可動体と、第2案内部に案内さ
れ磁気手段を介して脱着可能に刺繍枠を保持する第2キ
ャリアと、第2案内部にそって該第2キャリアを駆動す
る第2駆動源とをもつ第2ユニットと、 からなり、 第2駆動源は、第1キャリアに保持され第1キャリア
の移動に伴い第1キャリアと共に第1案内部に沿って移
動する構成であることを特徴とするものである。 基部は、刺繍枠駆動装置の固定部となるものであり、
ミシンの動力機構、縫合機構等を保持するハウジングで
形成できる。 第1ユニットは、基部に固定されており、第1キャリ
アを一方向例えばY方向に移動させるための機構であ
る。第1ユニットは、第1案内部と第1キャリアと第1
駆動源とをもつ。 第1案内部は、一方にのびるものであり、Y方向にの
びるYガイドシャフトおよびX方向にのびるXガイドシ
ャフトの一方とすることができる。第1キャリアは、第
1案内部に案内され、第1案内部の伸びる方向に移動す
る。第1駆動源は、第1キャリアを第1案内部にそって
移動するものである。第1駆動源は、例えば、サーボモ
ータなどの駆動モータと、駆動モータで回転されるタイ
ミングベルト等の伝達機構とで形成できる。 第2ユニットは、刺繍枠を第1案内部の伸びる一方向
と交差する他方向に移動する機構である。第2ユニット
は、可動体と第2キャリアと第2駆動源とをもつ。可動
体はモータを取付けうるモータブラケットで形成でき
る。可動体の一端は第1キャリアに固定され、可動体の
他端は基部に案内保持される。可動体の他端を基部に案
内保持する機構としては、可動体の他端に回転ローラ等
の転動体を取付け、その転動体を基部上で転動させる機
構を採用できる。転動体は、転動音を低下させる等のた
めゴムで形成できる。可動体には、第1案内部と交差す
る方向に伸びる第2案内部が配設されている。第2案内
部は、Y方向にのびるYガイドシャフトおよびX方向に
のびるXガイドシャフトの他方とすることができる。第
1案内部がXガイドシャフトである場合には、第2案内
部はYガイドシャフトである。第2キャリアは、第1キ
ャリアの移動方向と交差する方向に移動するものであ
り、刺繍枠を保持する刺繍枠ホルダで形成することがで
きる。第2駆動源は、例えば、サーボモータなどの駆動
モータと、駆動モータで回転されるタイミングベルト等
の伝達機構とで形成できる。第1駆動源および第2駆動
源は、通常、基部に設けられたマイコンからの制御信号
により駆動される。 (作用) 刺繍枠に布を保持した状態で、第1駆動源が駆動する
と、第1キャリアおよび可動体が第1案内部に案内され
て第1案内部の伸びる方向に移動する。第2駆動源が駆
動すると、刺繍枠を保持する第2キャリアが第2案内部
に案内され、第2案内部の伸びる方向にそって移動す
る。 [実施例] 以下、本発明にかかるミシンの刺繍枠駆動装置の一実
施例について第1図〜第8図を参照して説明する。 本実施例にかかるミシンの刺繍枠駆動装置は、家庭用
小型刺繍ミシンに適用したものである。以下図面を参照
して説明する。第1図はミシン全体の外観を示す斜視
図、第2図はミシンの平面図、第3図はベッドカバーを
外した状態のミシンの底面図、第4図は第3図の一部を
断面および破断して示す上面図、第5図は第2図のV−
V線に沿う断面図、第6図は第2図のVI−VI線に沿う断
面図、第7図は第2図のVII−VII線に沿う断面図、第8
図は刺繍枠付近の分解斜視図である。 (構成) 基部としてのハウジング1について主に第1図を参照
して説明する。ハウジング1は、第1図に示すように、
下部を形成し高さ方向に薄型化されたベッドハウジング
2と、ベッドハウジング2の端から上方に立上り更に横
方向に延設されたアームハウジング3と、アームハウジ
ング3の上面開口に脱着自在に取付けられたトップカバ
ー4とからなる。ハウジング1のベッドハウジング2の
上面部には、アームハウジング3の先端下方に位置して
針挿通孔5をもつ針板6が取りつけられている。 (ミシンの縫製機構) 次に、ミシンの刺繍枠駆動機構の説明に先立ってミシ
ンの縫製機構について主に第3図および第6図を参照し
て説明する。針棒腕7は、先端に向かうにつれて幅狭と
なる斜め横方向にのびる横長アーム部8と、横長アーム
部8と一体な幅広で高さの低い立上り部9とで形成され
ている。針棒腕7の先端には、針棒10、針止め11を介し
て縫い用の針12が取りつけられている。なお、13は押え
棒、14は布押え部である。 針棒腕7の立上り部9の下部には、揺動軸15が挿通さ
れている。揺動軸15はハウジング1のベッドハウジング
2の上面部を形成するベッド2aに水平方向に軸支されて
いる。 ハウジング1のベッドハウジング2内に駆動モータ16
がブラケット16aを介して取付けられている。駆動モー
タ16の駆動力は、第3図から明らかなように、ベルト1
7、減速用の中間プーリ18、ギヤ19、大ギヤ20を介して
主軸21に伝達される。主軸21には天ビンクランク22と、
天ビンクランク22のカム部22aとはまりあう針棒クラン
クロッド23が取着されている。なお、カム部22aは主軸2
1の軸芯に対して偏心している。 針棒腕7の横には、上糸を緩めたり緊張させたりする
天ビン24が配設されている。天ビン24は、高さの低い立
上りアーム25と、ピン25aで枢支された横長アーム26と
で形成されている。天ビン24の立上りアーム25の下端に
は、スライド軸27が取付けられている。スライド軸27に
は、ブッシング28がスライド自在に挿入され、ブッシン
グ28はスライド軸27の軸芯方向の両側でブッシングホル
ダー29で挟持されている。天ビン24の立上りアーム25に
は、天ビン軸30が挿通されている。天ビン24の横長アー
ム26の先端部には、糸掛用のフック31が設けられてい
る。フック31はガイド32に沿ってほぼ水平方向に案内さ
れる。ハウジング1のベッドハウジング2内に釜33が針
板6の下方で配置されている。釜33は、第3図に示すよ
うに、釜軸34に保持されている。釜軸34には小タイミン
グギヤ35が取付けられている。一方、主軸43には大タイ
ミングギヤ36(第3図参照)が取りつけられている。大
タイミングギア36と主軸21との間には、両者を常時連結
しているクラッチ作動リング38が介在している。クラッ
チ作動リング38はソレノイド39のアーム39aに係合して
いる。従ってソレノイド39が作動すると、クラッチ作動
リング38が開き、大タイミングギア36と主軸21との間の
動力伝達を断つ。大タイミングギヤ36と小タイミングギ
ア35との間にはタイミングベルト37が架設されている。 本実施例では、大タイミングギヤ36の歯数は小タイミ
ングギヤ35の歯数の2倍に設定されている。したがっ
て、大タイミングギヤ36が1回転すると小ダイミングギ
ヤ35は2回転する。つまり、主軸21が1回転して針棒腕
7が1往復すると、釜33は2回転するようになってい
る。 尚、第3図に示すように、主軸21には、大円と小円と
からなる検出板40が取付けられ、更に、使用者が手作業
で操作するンドホィール41が、取付けられている。検出
板40の回転つまり主軸21の回転は、フォトインタラプタ
40aで検出される。その検出信号は制御部に入力され
る。 (ミシンの刺繍枠駆動機構) さて、刺繍枠の駆動機構について説明する。第1ユニ
ット49は主に第3図、第5図、第7図に示されている。
主に第3図、第7図及び第5図を参照して以下説明す
る。ベッドハウジング2には第1ユニット49が内蔵され
ている。第1ユニット49は第1キャリア58ひいては刺繍
枠125を二次元方向の一方向であるY軸方向へ移送する
ための機構である。この第1ユニット49では、第3図に
示すように、ブラケット50が螺子51で固定され、ブラケ
ット50に保持した軸52にアイドルプーリ53が回転自在に
軸支されている。ヘッドハウジング2には、基板に実装
されたフォトインタラプタ54が固定されている。ベッド
ハウジング2には固定板55が螺子56で固定されている。
固定板55とブラケット50との間に、1案内部としての長
尺状のYガイドシャフト57がハウジング1のY軸方向に
のびて架設されている。第7図に示すように、第1キャ
リア58は、基部58aと基部58aの端側のガイド部58bとか
らなる。第1キャリア58のガイド部58bにリニアベアリ
ング59が取付けられている。Yガイドシャフト57には第
1キャリア58のリニアベアリング59が摺動自在に嵌合さ
れている。従って第1キャリア58は、片持ち状態でYガ
イドシャフト57に保持されている。第3図に示すよう
に、ベッドハウジング2に螺子60でモータブラケット61
が固定されている。モータブラケット61には第1駆動源
としてのYモータ63が螺子62で固定されている。Yモー
タ63の回転軸にギア64、エンコーダディスク63aが圧入
されている。モータブラケット61に螺子65でプーリブラ
ケット66が保持され、プーリブラケット66に軸67がかし
め付けられている。軸67には、ギア68、Yタイミングプ
ーリ69がストップリング70を介して取付けられている。
Yタイミングプーリ69とアイドルプーリ53との間、第1
駆動源としてのYタイミングベルト71が架設されてい
る。Yタイミングベルト71と第1キャリア58とはベルト
ホルダ72を介して連結されている。ベルトホルダ72は舌
片71aをもつ。舌片72aが矢印Y2方向へ移動すると、フォ
トインタラプタ54で検出される。故に、キャリア58のイ
ニシャライズ信号は制御部に入力される。、ここで、Y
モータ63が駆動すると、ギア64、ギア68を介してYタイ
ミングベルト71が作動し、したがって第1キャリア58は
Yガイドシャフト57に案内されて第3図に示す矢印Y1及
びY2方向に案内される。 なお、モータブラケット61にねじ73a、取付板73bを介
してパルスエンコーダ73が固定されている。パルスエン
コーダ73はエンコーダディスク63aを介してYモータ63
の回転数を検出する。この検出信号は制御部に入力され
る。 次に第2ユニット75について説明する。第2ユニット
75は、刺繍枠125を二次元方向の一方向であるX軸方向
へ移動させる機構であり、主に第7図、第4図に示され
ている。第2ユニット75では、第7図に示すように、X
モータブラケット82にプーリブラケット76が保持され、
プーリブラケット76に軸77がかしめつけられ、軸77にギ
ヤ78、タイミングプーリ79がストップリング80を介して
軸支されている。第1キャリア58に螺子81を介して、可
動体としてのXモータブラケット82の一端が固定されて
いる。Xモータブラケット82はミシンのX軸方向にのび
ている。Xモータブラケット82の一端側に壁部82bが設
けられ、Xモータブラケット82の他端側には縦壁部82c
が設けられている。縦壁部82b、82cの間に螺子83によ
り、ハウジング1のX方向へのびる第2案内部としての
Xガイドシャフト84がYガイドシャフト57と交差する方
向にのびて架設されている。Xモータブラケット82の一
端側に第2駆動源としてのXモータ85が螺子86を介して
固定されている。又、Xモータブラケット82に螺子87を
介してアクチュエータカバー89が取付けられている。従
って、アクチュエータカバー89とXモータブラケット82
とは一体的に移動する。アクチュエータカバー89の端に
係合突部90、アクチュエータカバー89の内面に2個の鍵
状リブ91が形成されている。Xモータ85などはアクチュ
エータカバー89で覆われている。第7図に示すように、
鍵状リブ91の溝とXモータブラケット82の縦壁部82bの
先端部とは係合している。従ってアクチュエータカバー
89の浮きを押えうる。第2図から明らかなように、Xモ
ータブラケット82が矢印Y1及びY2方向へ移動すると、鍵
状リブ91との係合を介して、アクチュエータカバー89が
矢印Y1及びY2方向へ移動するも、そのかたを防止でき
る。第4図に示すようにXモータ85の回転軸にギア92、
エンコーダディスク92が圧入され、ギア92とギヤ78とが
噛合う。Xモータブラケット82の縦壁部82dにパルスエ
ンコーダ95が取付板96、ねじ97を介して取着されてい
る。パレスエンコーダ95はエンコーダディスク94の回
転、ひいてはXモータ85の回転を検出する。その検出信
号は制御部に入力される。第4図に示すように、Xモー
タブラケット82の他端部である縦壁部82cに螺子98を介
してプーリブラケット99が保持され、プーリブラケット
99にかしめつけられた軸100にアイドルプーリ101が回転
自在に保持されている。アイドルプーリ101とメタイミ
ングプーリ79との間に、第2駆動源の一部として機能す
るXタイミングベルト102が架設されている。なお螺子9
8を緩めてプーリブラケット99を揺動させれはXタイミ
ングベルト102の緊張度を調整できる。Xタイミングベ
ルト102にベルトホルダ103を介して、第2キャリアとし
ての刺繍枠ホルダ104が保持されている。ここで、Xモ
ータ85が駆動すると、ギア92、Xタイミングプーリ79を
介してXタイミングベルト102が作動し、したがって刺
繍枠ホルダ104がXガイドシャフト84に案内され、この
軸芯方向にそって移動する。 第7図に示すようにXモータブラケット82の他端であ
る縦壁部82cには軸105がかしめつけられており、その軸
105に転動体としての回転ローラ106が回転自在に嵌入さ
れている。ローラ106はベッドハウジング2のベッド2a
の上面に案内保持され、ベッド2aの上面を転動する。回
転ローラ106は、走行性及び低騒音性を考慮してゴムで
形成されている。 第7図に示すように、Xガイドシャフト84等は、アク
チュエータカバー107で覆われている。アクチュエータ
カバー107の一端に係合穴108が形成され、アクチュエー
タカバー107の他端に突起108bが形成されている。突起1
08bは縦壁部82cの孔に嵌合している。アクチュエータカ
バー107の係合穴108とアクチュエータカバー89の係合突
部90とを係合すると共に、突起108bを壁部82cの孔に嵌
合することにより、アクチュエータカバー107は前記ア
クチュエータカバー89に装着されている。従って第2図
に示すアクチュエータカバー89が矢印Y1及びY2方向へ移
動すると、アクチュエータカバー107も一体となって矢
印Y1及びY2方向へ移動する。また、第6図に示すように
アクチュエータカバー107に、係合突部109がアームハウ
ジング3の下面3aとの間に微小隙間Sを形成するよう
に、上向きに形成されている。そのため、アクチュエー
タカバー107の外れを抑えるのに有利である。なお、第
1図に示すように、アクチュエータカバー107とアクチ
ュエータカバー89は、全体としてTの字形状となる。 次に前記した刺繍枠ホルダ104について第8図を参照
して説明する。刺繍枠ホルダ104は、突部113および溝11
2をもつホルダ本体114と、上面115a側がN極で下面115b
側がS極のマグネット115と、マグネット115の下面115b
にあてがわれてホルダ本体114に螺子116で固定され係止
部117aをもつ固定板117と、マグネット115の上面115aに
当てがわれ突部113と嵌合する長孔118をもつ浮動板119
とで形成されている。ホルダ本体114には長筒状のリニ
アベアリング120が圧入され、ベルトホルダ103が螺子10
3aで固定されている。ホルダ本体114のリニアベアリン
グ120はXガイドシャフト84に嵌合し、ホルダ本体114は
Xガイドシャフト84に案内される。刺繍枠ホルダ104の
溝112は、Xモータブラケット82のガイド板82eに摺動自
在に嵌合するので、刺繍枠ホルダ104の後側は支持され
ている。故にホルダ104をXガイドシャフト84のみで片
持ちしても支障がない。 次に第8図を参照して刺繍枠125について説明する。
刺繍枠125は、ほぼ四角形状に連続する内枠126と、ほぼ
四角形状をなし角部127a〜127dをもつ外枠127とで形成
されている。内枠126の外側面、外枠127の内側面は布を
抑える挟持面となる。外枠127にはその1つの角部127a
に切れ目128が形成され、切れ目128を形成する一端部に
第1突部129が形成され、第1突部129にナット130が挿
入されている。このときナット130が螺孔131は、外枠12
7の角部127b、127dをつなぐ対角線133とほぼ平行であ
る。切れ目128を形成する他端部に第2突部132が形成さ
れている。第2突部132に、対角線133とほぼ平行な螺子
挿通孔134が螺孔131と対向して形成されている。螺子挿
通孔134に対角線133とほぼ平行に挿通された操作用の螺
子135を螺孔131に捩込むと、外枠127の内側面と内枠126
の外側面とで布が挟持される。外枠127の第1突部129に
は螺子136により取付用の鋼製の吸着ブラケット137が固
定されている。吸着ブラケット137には切欠137aが形成
されている。刺繍枠125を刺繍枠ホルダ104に装着するに
あたっては、第6図に示すように、吸着ブラケット137
を固定板117と浮動板119とにあてがう。このとき切欠13
7aと係止部117aとを係止し、刺繍枠125の横ずれを防止
できる。上記のようにあてがうと、浮動板119、吸着ブ
ラケット137、固定板117とを介して磁束の閉ループが形
成され、これにより刺繍枠125の吸着ブラケット137は刺
繍枠ホルダ104に脱着自在に吸着される。このとき、刺
繍の際に刺繍枠125が上下方向に揺動した場合、浮動板1
19がマグネット115の上面115a側でずれるものの吸着ブ
ラケット板137と固定板117とは接触したままであり、そ
のため磁束は閉ループのままである。 (作用) まず、上記したミシンの縫製機構の作動から説明す
る。刺繍枠125に布を挟持するとともに、針12および天
ビン24のフック31に上糸を掛けた状態で、操作スイッチ
を操作し、駆動モータ16を回転駆動させる。よって第6
図から明らかなように、駆動モータ16の回転によりベル
ト17、中間プーリ18、大ギヤ20を介して、主軸21が第6
図において反時計方向に回転する。すると、前述したよ
うに主軸21の軸芯に対して偏芯している天ビンクランク
22のカム部22aが回転すうため、カム部22aにはまりこん
でいる針棒クランクロッド23のコンロッド部23aが上下
方向に揺動する。そのため、針棒腕7の立上り部9が上
下方向に運動し、その結果、針棒腕7は第6図に示す矢
印A方向および矢印A′方向に揺動軸15を中心として往
復揺動し、針12は針板6の針挿通孔5に挿通される。 本実施例では、第3図から明らかなように主軸21が回
転すると、大タイミングギヤ36が回転し、タイミングベ
ルト37、小タイミングギヤ35、釜軸34を介して釜33が針
棒腕7の揺動と同期して回転し、つまり針棒腕7が1往
復すると釜33は2回転し、針12が針板6の上方の刺繍枠
125に保持されている布を貫通したときに、針12に掛け
られている上糸に釜33からの下糸が引掛かり、上糸と下
糸とで刺繍枠125の布に縫い目が形成される。 次に天ビン24の作動について説明する。主軸21が反時
計方向に回転すると、ブッシング28は反時計方向へつま
り第6図にしめす矢印C方向に主軸21の軸芯を中心とし
て回転する。このときブッシング28は、スライド軸27の
長さ方向にそって往復スライドを繰返し、スライド軸27
の傾き角度は変動する。このようなスライド軸27の傾き
角度の変動に伴い、天ビン24の立上りアーム25は、矢印
D方向および矢印D′方向に往復揺動する。そして、フ
ック31はガイド32に案内され、ほぼ水平方向に往復移動
する。 次に刺繍枠駆動機構の作動について説明する。刺繍枠
125に布を保持した状態で、第3図に示すYモータ63が
駆動すると、ギア64、ギア68を介してYタイミングベル
ト71が作動し、従って第1キャリア58がYガイドシャフ
ト57に案内されて矢印Y1及びY2方向へ移動される。 また、Xモータ85が駆動すると、ギア92、タイミング
プーリ79を介してXタイミングベルト102が作動し、従
って刺繍枠ホルダ104がXガイドシャフト84に案内され
て矢印X1及びX2方向へ移動される。故に刺繍枠ホルダ10
4に保持された刺繍枠125は二次元方向で移動される。 刺繍枠125が移動する際には、第7図からあきらかな
ように、Xモータブラケット82の一端側は、第1キャリ
ア58を介してYガイドシャフト84に案内されると共に、
Xモータブラケット82の他端側の縦壁部82cに取付けた
回転ローラ106は、ベッドハウジング2のベッド2aの上
面をYガイドシャフト57の軸芯方向と平行な方向に転動
する。 (効果) 本実施例では、Xモータブラケット82の一端は、Yガ
イドシャフト57に案内される第1キャリア58に保持され
ており、Xモータブラケット82の他端である縦壁部82c
は、回転ローラ106を介してベッドハウジング2の上面
にそって案内保持される構成である。従って、Y方向に
のびるガイドシャフトとしては、1本のYガイドシャフ
ト57で足りる。そのため2本の第1ガイドシャフトの平
行度を厳格に設定する必要がある特公昭60−29516号公
報にかかる従来の場合と異なり、ガイドシャフトの厳格
な平行度を要求される不具合を解消でき、Xガイドシャ
フト84、第1キャリア58の組付けが容易であり、量産化
およびコストの面で有利である。 更に本実施例によれば、第2キャリアとしての刺繍枠
ホルダ104を駆動するための第2駆動源として機能する
Xモータ85は、第1キャリア58に保持されている。従っ
てXモータ85は、第1キャリア58の移動に伴い、第1キ
ャリア58と共に第1案内部としてのYガイドシャフト57
に沿って矢印Y1、Y2方向に同距離移動する。そのため本
実施例では、第1キャリア58がYガイドシャフト57に沿
って一方向つまり矢印Y1、Y2方向に移動した際、第1キ
ャリア58の一方向における移動にもかかわらず、該一方
向における第1キャリア58とXモータ85との相対位置関
係は、変化しない。ひいては、該一方向における刺繍枠
ホルダ104とXモータ85との相対位置関係も、変化しな
い。故に、Xモータ85がハウジング1に固定されている
場合に比較して、刺繍枠ホルダ104を移動させる動力伝
達機構の簡素化を図るのに有利である。 また、1本のYガイドシャフト57で済むため、特公昭
60−29516号公報にかかる従来に比較してハウジング1
のX方向の小型化を図るに有利である。また本実施例で
は針棒腕7を揺動軸15を中心として揺動する構成である
ため、ハウジング1の高さも低くするに有利であり、従
ってハウジング1のX方向の小型化と併せてハウジング
1全体の小型化を図るのに有利である。 また本実施例ではY方向への第1キャリア58の移動は
Yタイミングベルト71を介して行い、X方向への刺繍枠
ホルダ104の移動はXタイミングベルト102を介して行な
い、Yタイミングベルト71とXタイミングベルト102と
の長さは略同じ構成である。そのため、Yタイミングベ
ルト71の伸びとXタイミングベルト102の伸びとが略同
じとなり、刺繍模様の崩れを抑えるのに有利である。 本実施例によれば、刺繍枠125を脱着可能に保持する
磁気手段は、第2キャリアとしての刺繍枠ホルダ104に
保持された磁石であるマグネット115と、マグネット115
の一方の極に保持された第1金属板である固定板117
と、マグネット115の他方の極に保持された第2金属板
である浮動板119と、固定板117及び浮動板119の端面を
介してマグネット115に吸着される刺繍枠125に保持され
た吸着板である吸着ブラケット137とからなる。そのた
め、刺繍枠125にはマグネット115を設けずとも良く、刺
繍枠125の汎用化に有利である。また本実施例によれ
ば、第1ユニット49は、第1キャリア58を除いて、基部
としてのハウジング1の内部に装架されているため、ハ
ウジング1の外面側の簡素化、第1ユニット49の防塵化
にも有利である。 [発明の効果] 本発明にかかるミシンの刺繍枠取付装置によれば、可
動体の一端は、第1案内部に案内される第1キャリアに
固定されており、可動体の他端は、基部に案内保持され
る構成である。故に、基部の一方向へのびる案内部とし
ては1個の第1案内部で足りる。従って量産化、小型
化、コストの面で有利である。 更に本発明装置にれば、第2キャリアを駆動する第2
駆動源は、第1キャリアに保持されており、第1キャリ
アの移動に伴い第1キャリアと共に第1案内部に沿って
移動する構成である。そのため、第1キャリアが第1案
内部に沿って一方向に移動した際、第1キャリアの一方
向における移動にもかかわらず、該一方向における第1
キャリアと第2駆動源との相対位置関係は、変化しな
い。故に、第2駆動源が基部に固定されている場合に比
較して、刺繍枠を保持する第2キャリアを移動させる動
力伝達機構の簡素化を図るのに有利である。 更に請求項3に係る本発明装置によれば、第1案内部
は1本のガイドシャフトで構成され、第2案内部も1本
のガイドシャフトで構成されており、小型化、軽量化、
低コスト化に一層有利である。 請求項4に係る本発明装置によれば、磁気手段は、第
2キャリアに保持された磁石と、第2キャリアに設けら
れた磁石の一方の極に保持された第1金属板と、第2キ
ャリアに設けられ磁石の他方の極に保持された第2金属
板と、第1金属板及び第2金属板の端面を介して磁石に
吸着される刺繍枠に保持された吸着板とからなる。その
ため、刺繍枠には磁石を設けずとも良く、刺繍枠の汎用
化に有利である。また請求項5に係る本発明装置によれ
ば、第1ユニットは、第1キャリアを除いて、基部内に
装架されているため、基部の外面側の簡素化、第1ユニ
ットの防塵化に有利である。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、第1図はミシン全体の
外観を示す斜視図、第2図はミシンの上面図、第3図は
ベッドカバーを外した状態のミシンの底面図、第4図は
一部断面および一部破断して示す平面図、第5図は第2
図のV−V線に沿う断面図、第6図は第2図のVI−VI線
に沿う断面図、第7図は第2図のVII−VII線に沿う断面
図、第8図は刺繍枠の分解斜視図である。 図中、1はハウジング(基部)、10はベッドハウジン
グ、11はアームハウジング、12はトップカバー、7は針
棒腕、21は主軸、24は天ビン、49は第1ユニット、57は
Yガイドシャフト、(第1案内部)、58は第1キャリ
ア、63はYモータ(第1駆動源)、71はYタイミングベ
ルト(第1駆動源)、75は第2ユニット、82はXモータ
ブラケット(可動体)、84はXガイドシャフト(第2案
内部)、85はXモータ(第2駆動源)、102はXタイミ
ングベルト(第2駆動源)、104は刺繍枠ホルダ(第2
キャリア)、125は刺繍枠をそれぞれ示す。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.基部と、 該基部に固定され、一方向に伸びる第1案内部と該第1
    案内部に案内される第1キャリアと該第1キャリアを該
    第1案内部にそって駆動する第1駆動源とをもつ第1ユ
    ニットと、 第1キャリアに一端が固定され他端が該基部に案内保持
    されるとともに該第1案内部の該一方向と交差する他方
    向に伸びる第2案内部をもつ可動体と、該第2案内部に
    案内され磁気手段を介して脱着可能に刺繍枠を保持する
    第2キャリアと、該第2案内部にそって該第2キャリア
    を駆動する第2駆動源とをもつ第2ユニットと、 からなり、 該第2駆動源は、該第1キャリアに保持され該第1キャ
    リアの移動に伴い該第1キャリアと共に該第1案内部に
    沿って移動する構成であることを特徴とするミシンの刺
    繍枠駆動装置。 2.可動体の他端は、基部に案内保持される回転ローラ
    などの転動体をもつ特許請求の範囲第1項記載のミシン
    の刺繍枠駆動装置。 3.第1案内部はX方向およびY方向の一方にのびる1
    本のガイドシャフトであり、第2案内部はX方向および
    Y方向の他方にのびる1本のガイドシャフトである特許
    請求の範囲第1項記載のミシンの刺繍枠駆動装置。 4.前記磁気手段は、前記第2キャリアに保持された磁
    石と、前記第2キャリアに設けられ前記磁石の一方の極
    に保持された第1金属板と、前記第2キャリアに設けら
    れ前記磁石の他方の極に保持された第2金属板と、前記
    第1金属板及び第2金属板の端面を介して前記磁石に吸
    着される前記刺繍枠に保持された吸着板とからなる特許
    請求の範囲第1項記載のミシンの刺繍枠駆動装置。 5.基部と、 該基部に固定され、一方向に伸びる第1案内部と該第1
    案内部に案内される第1キャリアと該第1キャリアを該
    第1案内部にそって駆動する第1駆動源とをもつ第1ユ
    ニットと、 該第1キャリアに一端が固定され他端が該基部に案内保
    持されるとともに該第1案内部の該一方向と交差する他
    方向に伸びる第2案内部をもつ可動体と、該第2案内部
    に案内され磁気手段を介して脱着可能に刺繍枠を保持す
    る第2キャリアと、該第2案内部にそって該第2キャリ
    アを駆動する第2駆動源とをもつ第2ユニットと、 からなり、 該第2駆動源は、該第1キャリアに保持され該第1キャ
    リアの移動に伴い該第1キャリアと共に該第1案内部に
    沿って移動する構成であり、 該第1ユニットは、該第1キャリアを除いて、該基部内
    に装架されていることを特徴とするミシンの刺繍枠駆動
    装置。
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