JP2570676Y2 - 多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造 - Google Patents
多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造Info
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- JP2570676Y2 JP2570676Y2 JP8581792U JP8581792U JP2570676Y2 JP 2570676 Y2 JP2570676 Y2 JP 2570676Y2 JP 8581792 U JP8581792 U JP 8581792U JP 8581792 U JP8581792 U JP 8581792U JP 2570676 Y2 JP2570676 Y2 JP 2570676Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、多頭式刺繍機におい
て、並設された複数のミシンのベッド部を横切るように
配設され、長尺の加工布を支持する刺繍枠の補強構造に
関するものである。
て、並設された複数のミシンのベッド部を横切るように
配設され、長尺の加工布を支持する刺繍枠の補強構造に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数のミシンアーム部を備えた多
頭式刺繍機においては、実開昭63─42192号公報
に記載されたような技術がある。この多頭式刺繍機で
は、図4に示すように、複数のミシンアーム部の数に応
じた枚数の平面的な加工布に同様の刺繍模様を同時に形
成し得るように、これら加工布を保持する平刺繍枠を複
数個分取付ける為の矩形状の可動枠100が、作業用テ
ーブル101上に載置され、この可動枠100をX軸駆
動機構103のX軸駆動モータ104で、1対のタイミ
ングベルト105及びX軸キャリッジ106を介してX
軸方向に駆動し、またY軸駆動機構のY軸駆動モータ
(図示略)でY軸方向に駆動するように構成されてい
た。
頭式刺繍機においては、実開昭63─42192号公報
に記載されたような技術がある。この多頭式刺繍機で
は、図4に示すように、複数のミシンアーム部の数に応
じた枚数の平面的な加工布に同様の刺繍模様を同時に形
成し得るように、これら加工布を保持する平刺繍枠を複
数個分取付ける為の矩形状の可動枠100が、作業用テ
ーブル101上に載置され、この可動枠100をX軸駆
動機構103のX軸駆動モータ104で、1対のタイミ
ングベルト105及びX軸キャリッジ106を介してX
軸方向に駆動し、またY軸駆動機構のY軸駆動モータ
(図示略)でY軸方向に駆動するように構成されてい
た。
【0003】ところで、この多頭式刺繍機においては、
反物などの長尺の加工布に同様の刺繍模様を複数箇所に
刺繍することも可能であり、この場合には、前記可動枠
100の内周部に矩形状の原反枠(図示略)を取付け、
この原反枠で長尺の加工布を支持し、可動枠を上記と同
様にX軸方向及びY軸方向に移動させることにより、刺
繍を行っていた。
反物などの長尺の加工布に同様の刺繍模様を複数箇所に
刺繍することも可能であり、この場合には、前記可動枠
100の内周部に矩形状の原反枠(図示略)を取付け、
この原反枠で長尺の加工布を支持し、可動枠を上記と同
様にX軸方向及びY軸方向に移動させることにより、刺
繍を行っていた。
【0004】この場合、可動枠100及び原反枠は、並
設された複数のミシンのベッド部を横切るように配設さ
れているのでX軸方向に長くなり、また、XY平面上で
移動させる為、軽量のアルミニウム製の枠材を使用して
いる関係から、Y軸方向に変形しやすい。そのため、従
来のこの種の刺繍機においては、図4に示すように、各
ミシンのベッド部の針落ち位置107間に設けられた案
内レール108と、この案内レール108に沿って可動
枠100等を案内する補強材109と、この補強材10
9に設けられ、かつ可動枠100をX軸方向に案内する
ローラ110とを備えていた。
設された複数のミシンのベッド部を横切るように配設さ
れているのでX軸方向に長くなり、また、XY平面上で
移動させる為、軽量のアルミニウム製の枠材を使用して
いる関係から、Y軸方向に変形しやすい。そのため、従
来のこの種の刺繍機においては、図4に示すように、各
ミシンのベッド部の針落ち位置107間に設けられた案
内レール108と、この案内レール108に沿って可動
枠100等を案内する補強材109と、この補強材10
9に設けられ、かつ可動枠100をX軸方向に案内する
ローラ110とを備えていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の多頭式刺繍機においては、補強材109がテーブル
101下に配設されており、直接可動枠100に固定さ
れていないので、可動枠100のY軸方向への変形を完
全に補強するまでに至らないといった問題点があった。
特に、可動枠100をY軸方向へ駆動するY軸キャリッ
ジ(図示略)と可動枠100との係合部は、可動枠10
0の前後のX軸枠部のうち、片方のX軸枠部のみである
から、他方のX軸枠部がY軸方向への高速移動に追随で
きず、可動枠100が変形してしまうといった問題点が
あった。また、可動枠100の補強構造は、補強材10
9、その案内レール108及びローラ110を必要とす
る為、部品点数が多くなるといった問題点があった。本
考案は、前記問題点を解決する為になされたものであ
り、その目的は、部品点数が少なくて済み、且つ補強強
度も大きくし得る刺繍機の刺繍枠補強構造を提供するこ
とにある。
来の多頭式刺繍機においては、補強材109がテーブル
101下に配設されており、直接可動枠100に固定さ
れていないので、可動枠100のY軸方向への変形を完
全に補強するまでに至らないといった問題点があった。
特に、可動枠100をY軸方向へ駆動するY軸キャリッ
ジ(図示略)と可動枠100との係合部は、可動枠10
0の前後のX軸枠部のうち、片方のX軸枠部のみである
から、他方のX軸枠部がY軸方向への高速移動に追随で
きず、可動枠100が変形してしまうといった問題点が
あった。また、可動枠100の補強構造は、補強材10
9、その案内レール108及びローラ110を必要とす
る為、部品点数が多くなるといった問題点があった。本
考案は、前記問題点を解決する為になされたものであ
り、その目的は、部品点数が少なくて済み、且つ補強強
度も大きくし得る刺繍機の刺繍枠補強構造を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に係る多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造は、
並設された複数のミシンのベッド部を横切るように配設
された前後1対のX軸枠部と、そのX軸枠部の両端部を
連結する左右1対のY軸枠部とからなる矩形状の刺繍枠
を備え、その刺繍枠の内周部に加工布を支持して、その
加工布に複数の刺繍模様を同時に施すものであって、複
数のミシンのベッド部間で、刺繍枠の前後のX軸枠部間
に差し渡された補強リブを備え、その補強リブの前後両
端部がX軸枠部に固定・解除可能に取付けられたもので
ある。
に、請求項1に係る多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造は、
並設された複数のミシンのベッド部を横切るように配設
された前後1対のX軸枠部と、そのX軸枠部の両端部を
連結する左右1対のY軸枠部とからなる矩形状の刺繍枠
を備え、その刺繍枠の内周部に加工布を支持して、その
加工布に複数の刺繍模様を同時に施すものであって、複
数のミシンのベッド部間で、刺繍枠の前後のX軸枠部間
に差し渡された補強リブを備え、その補強リブの前後両
端部がX軸枠部に固定・解除可能に取付けられたもので
ある。
【0007】
【作用】前記構成を有する請求項1に係る刺繍機の刺繍
枠補強構造においては、長尺の加工布に刺繍を行う場
合、補強リブを刺繍枠から取り外した状態で、加工布を
刺繍枠にクリップ等により緊張する。その後、補強リブ
の前後両端部をねじ等により、複数のミシンのベッド部
間で刺繍枠のX軸枠部に固定する。そうすると、刺繍枠
がX軸方向及びY軸方向へ高速で移動しても、X軸枠部
がX軸方向に長い為、X軸方向で撓むおそれが少なく、
また、補強リブによりX軸枠部間が一定に保たれるの
で、Y軸方向にも撓むのを防止できる。そして、加工布
の刺繍が終了したならば、再び補強リブを刺繍枠から解
除して、加工布を刺繍枠から取り外す。
枠補強構造においては、長尺の加工布に刺繍を行う場
合、補強リブを刺繍枠から取り外した状態で、加工布を
刺繍枠にクリップ等により緊張する。その後、補強リブ
の前後両端部をねじ等により、複数のミシンのベッド部
間で刺繍枠のX軸枠部に固定する。そうすると、刺繍枠
がX軸方向及びY軸方向へ高速で移動しても、X軸枠部
がX軸方向に長い為、X軸方向で撓むおそれが少なく、
また、補強リブによりX軸枠部間が一定に保たれるの
で、Y軸方向にも撓むのを防止できる。そして、加工布
の刺繍が終了したならば、再び補強リブを刺繍枠から解
除して、加工布を刺繍枠から取り外す。
【0008】
【実施例】以下、本考案を具体化した一実施例について
図面に基いて説明する。本実施例は、多頭式刺繍機に設
けられた刺繍枠に本考案を適用した場合のものであり、
図1は多頭式刺繍機の斜視図、図2は同刺繍機におい
て、ミシンのアーム部分及び移動機構の保護カバーを取
り除いた状態を示す概略平面図である。本実施例の多頭
式刺繍機Mは、図1に示すように、左右方向に延びるベ
ースフレーム1の上面の後部側には、3台の刺繍ミシン
2が所定間隔毎に左右方向に1列状に配列され、これら
刺繍ミシン2のアーム部3の前端部には、左右方向に1
列状に配列された12本の針棒(図示略)を装着した針
棒ケース4が夫々取付けられ、図示しない針棒切換え機
構により針棒ケース4が左右方向に移動可能とされ、所
望の色の刺繍糸で刺繍縫目を形成する為の針棒が択一的
に選択可能に構成されている。
図面に基いて説明する。本実施例は、多頭式刺繍機に設
けられた刺繍枠に本考案を適用した場合のものであり、
図1は多頭式刺繍機の斜視図、図2は同刺繍機におい
て、ミシンのアーム部分及び移動機構の保護カバーを取
り除いた状態を示す概略平面図である。本実施例の多頭
式刺繍機Mは、図1に示すように、左右方向に延びるベ
ースフレーム1の上面の後部側には、3台の刺繍ミシン
2が所定間隔毎に左右方向に1列状に配列され、これら
刺繍ミシン2のアーム部3の前端部には、左右方向に1
列状に配列された12本の針棒(図示略)を装着した針
棒ケース4が夫々取付けられ、図示しない針棒切換え機
構により針棒ケース4が左右方向に移動可能とされ、所
望の色の刺繍糸で刺繍縫目を形成する為の針棒が択一的
に選択可能に構成されている。
【0009】一方、図1に示すように、ミシン2のアー
ム部3に連なる脚柱部5の下端部には、ベッド部6が前
方に延び、このベッド部6の前端部には糸輪捕捉器(図
示略)が設けられ、選択された針棒に取付けられた縫針
8との協働により所望の色の刺繍糸で加工布Wに刺繍縫
目が形成されるようになっている。ここで、前記針棒や
天秤9を上下動させる上軸(図示略)及び糸輪捕捉器を
回転させる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示略)
に連結されたVベルト10により回転駆動される駆動軸
11により駆動される。
ム部3に連なる脚柱部5の下端部には、ベッド部6が前
方に延び、このベッド部6の前端部には糸輪捕捉器(図
示略)が設けられ、選択された針棒に取付けられた縫針
8との協働により所望の色の刺繍糸で加工布Wに刺繍縫
目が形成されるようになっている。ここで、前記針棒や
天秤9を上下動させる上軸(図示略)及び糸輪捕捉器を
回転させる下軸(図示略)は、ミシンモータ(図示略)
に連結されたVベルト10により回転駆動される駆動軸
11により駆動される。
【0010】また、図1に示すように、ミシン2のベッ
ド部6の上面と略同一高さになるように、作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13上に左右方
向に延びる可動枠16が載置されている。この可動枠1
6は、図2に示すように、アルミニウム製の枠材によ
り、可動枠本体17と、その左右両端部に固定された延
長枠18,19とから構成されている。そして、可動枠
16は、複数のミシンアーム部3の数に応じた枚数の平
面的な加工布に同様の刺繍模様を同時に形成する為に、
可動枠本体17の内周部に、これら加工布を保持する平
刺繍枠(図示略)を複数個分取付け可能とされるととも
に、反物などの長尺の加工布に同様の刺繍模様を複数箇
所に刺繍する為に、長尺の加工布Wを支持する矩形状の
原反枠20が取付け可能とされる。図1は可動枠16に
原反枠20を取付けた状態を示し、この可動枠16と原
反枠20とから刺繍枠21が構成されている。
ド部6の上面と略同一高さになるように、作業用テーブ
ル13が配設され、この作業用テーブル13上に左右方
向に延びる可動枠16が載置されている。この可動枠1
6は、図2に示すように、アルミニウム製の枠材によ
り、可動枠本体17と、その左右両端部に固定された延
長枠18,19とから構成されている。そして、可動枠
16は、複数のミシンアーム部3の数に応じた枚数の平
面的な加工布に同様の刺繍模様を同時に形成する為に、
可動枠本体17の内周部に、これら加工布を保持する平
刺繍枠(図示略)を複数個分取付け可能とされるととも
に、反物などの長尺の加工布に同様の刺繍模様を複数箇
所に刺繍する為に、長尺の加工布Wを支持する矩形状の
原反枠20が取付け可能とされる。図1は可動枠16に
原反枠20を取付けた状態を示し、この可動枠16と原
反枠20とから刺繍枠21が構成されている。
【0011】そして、図2に示すように、前記可動枠1
6をX軸方向(左右方向)へ移動駆動するX軸移動機構
25と、可動枠16をY軸方向(前後方向)に移動駆動
するY軸移動機構26とが設けられている。前記X軸移
動機構25は、図2に示すように、ベースフレーム1上
の右端部に設置されたX軸モータ30と、このX軸モー
タ30からの動力により左右1対のタイミングプーリ3
3を介して駆動されるタイミングベルト34と、このタ
イミングベルト34に連結されたX軸キャリッジ35
と、このX軸キャリッジ35の上面に設けられ、前記可
動枠16の右側延長枠18のY軸枠部18bに形成され
た案内溝22に係合する案内ローラ36と、前記X軸キ
ャリッジ35をX軸方向へ案内するガイドレール37と
を備えている。
6をX軸方向(左右方向)へ移動駆動するX軸移動機構
25と、可動枠16をY軸方向(前後方向)に移動駆動
するY軸移動機構26とが設けられている。前記X軸移
動機構25は、図2に示すように、ベースフレーム1上
の右端部に設置されたX軸モータ30と、このX軸モー
タ30からの動力により左右1対のタイミングプーリ3
3を介して駆動されるタイミングベルト34と、このタ
イミングベルト34に連結されたX軸キャリッジ35
と、このX軸キャリッジ35の上面に設けられ、前記可
動枠16の右側延長枠18のY軸枠部18bに形成され
た案内溝22に係合する案内ローラ36と、前記X軸キ
ャリッジ35をX軸方向へ案内するガイドレール37と
を備えている。
【0012】前記Y軸移動機構26は、図2に示すよう
に、ベースフレーム1の左右両側に配設され、ベースフ
レーム1の後部中央上面に設置された1個の共用するY
軸モータ40によって駆動されるものである。各Y軸移
動機構26は、前記Y軸モータ40から伝達軸41を介
して伝達された動力により前後1対のタイミングプーリ
42を介して駆動されるタイミングベルト44と、この
タイミングベルト44に連結されたY軸キャリッジ45
と、このY軸キャリッジ45の上面に設けられ、前記可
動枠16の左右の延長枠18,19のX軸枠部18a,
19aに形成された案内溝23に係合する案内ローラ4
6と、前記Y軸キャリッジ45をY軸方向へ案内するガ
イドレール47とを備えている。
に、ベースフレーム1の左右両側に配設され、ベースフ
レーム1の後部中央上面に設置された1個の共用するY
軸モータ40によって駆動されるものである。各Y軸移
動機構26は、前記Y軸モータ40から伝達軸41を介
して伝達された動力により前後1対のタイミングプーリ
42を介して駆動されるタイミングベルト44と、この
タイミングベルト44に連結されたY軸キャリッジ45
と、このY軸キャリッジ45の上面に設けられ、前記可
動枠16の左右の延長枠18,19のX軸枠部18a,
19aに形成された案内溝23に係合する案内ローラ4
6と、前記Y軸キャリッジ45をY軸方向へ案内するガ
イドレール47とを備えている。
【0013】図3は刺繍枠21の一部を示す拡大斜視図
であり、この図に基いて刺繍枠の構造を詳述すると、刺
繍枠21の1構成要素である前記可動枠16には、これ
より一段低い取付け部16aが、可動枠16の内周部の
全長に亙って一体的に形成され、この矩形状の取付け部
16aには、図2及び図3に示すように、断面略クラン
ク形状の原反枠20がその外周部で複数のビス51によ
り取付けられている。そして、この原反枠20には、そ
の略全長に亙って、図3に示すように、断面略トンネル
状の支持部材53が一体形成され、この支持部材53に
加工布挟持用クリップ54が挟持されている。このクリ
ップ54は、図3に示すように、弾性材からなり所定長
さを有する断面略横C字状のクリップ本体部54aと、
このクリップ本体部54aの長さ方向中央部分の上面か
ら片方の側面の一部に亙って切り起こされ、曲げ加工さ
れた把手部54bとから構成されている。
であり、この図に基いて刺繍枠の構造を詳述すると、刺
繍枠21の1構成要素である前記可動枠16には、これ
より一段低い取付け部16aが、可動枠16の内周部の
全長に亙って一体的に形成され、この矩形状の取付け部
16aには、図2及び図3に示すように、断面略クラン
ク形状の原反枠20がその外周部で複数のビス51によ
り取付けられている。そして、この原反枠20には、そ
の略全長に亙って、図3に示すように、断面略トンネル
状の支持部材53が一体形成され、この支持部材53に
加工布挟持用クリップ54が挟持されている。このクリ
ップ54は、図3に示すように、弾性材からなり所定長
さを有する断面略横C字状のクリップ本体部54aと、
このクリップ本体部54aの長さ方向中央部分の上面か
ら片方の側面の一部に亙って切り起こされ、曲げ加工さ
れた把手部54bとから構成されている。
【0014】また、図1〜図3に示すように、可動枠1
6の各ミシン2のベッド部6間で、、刺繍枠21の前後
のX軸枠部21a,21b間に補強リブ56が差し渡さ
れている。この補強リブ56は、図3に示すように、側
面視で下側開放のコ字形に形成され、加工布Wの張設に
支障のないようにされている。そして、前記補強リブ5
6の前後両端部には取付片57が折曲形成され、この取
付片57がビス58により、前記可動枠16のX軸枠部
21a,21bに固定・解除可能に取付けられている。
この補強リブ56を着脱自在に取付けるのは、原反等を
原反枠20に取付ける場合、補強リブ56が邪魔になる
からであり、また、可動枠16の各ミシン2のベッド部
6間に取付けるのは、ミシン2のベッド部6の針落ち位
置6a(図2参照)から回避する為である。
6の各ミシン2のベッド部6間で、、刺繍枠21の前後
のX軸枠部21a,21b間に補強リブ56が差し渡さ
れている。この補強リブ56は、図3に示すように、側
面視で下側開放のコ字形に形成され、加工布Wの張設に
支障のないようにされている。そして、前記補強リブ5
6の前後両端部には取付片57が折曲形成され、この取
付片57がビス58により、前記可動枠16のX軸枠部
21a,21bに固定・解除可能に取付けられている。
この補強リブ56を着脱自在に取付けるのは、原反等を
原反枠20に取付ける場合、補強リブ56が邪魔になる
からであり、また、可動枠16の各ミシン2のベッド部
6間に取付けるのは、ミシン2のベッド部6の針落ち位
置6a(図2参照)から回避する為である。
【0015】上記構成の刺繍枠21を使用して長尺の加
工布の複数箇所に同時に複数の刺繍模様を施す作業につ
いて説明する。先ず、可動枠16に原反枠20をビス5
1により取付け、これに長尺の加工布Wを張り、クリッ
プ54で加工布Wを原反枠20に固定する。その後、補
強リブ56を上方から可動枠16のX軸枠部21a,2
1b間に、ミシン2のベッド6部間で差し渡し、その前
後両端部の取付片57をビス58により、可動枠16に
取付ける。
工布の複数箇所に同時に複数の刺繍模様を施す作業につ
いて説明する。先ず、可動枠16に原反枠20をビス5
1により取付け、これに長尺の加工布Wを張り、クリッ
プ54で加工布Wを原反枠20に固定する。その後、補
強リブ56を上方から可動枠16のX軸枠部21a,2
1b間に、ミシン2のベッド6部間で差し渡し、その前
後両端部の取付片57をビス58により、可動枠16に
取付ける。
【0016】そうすると、軽量の可動枠16がXY平面
内で高速で移動しても、そのX軸枠部21a,21bが
X軸方向に長い為、X軸方向で撓むおそれが少ない。ま
た、補強リブ56によりX軸枠部21a,21b間が一
定に保たれるので、図2に示すように、前後1対のX軸
枠部21a,21bのうち、片側のX軸枠部21aのみ
をY軸キャリッジ45に係合して可動枠16を駆動する
ようにしても、他側のX軸枠部21bもこれに追随し、
可動枠16、しいては刺繍枠21がY軸方向にも撓むの
を防止する。しかも、補強リブ56は、図3に示すよう
に、側面視で下側開放のコ字形に形成され、その上下方
向の幅も大に形成されているので、X軸枠部21a,2
1bが上下方向に撓むのを防止する。加工布Wの刺繍が
終了したならば、再び補強リブ56を可動枠16から解
除して、加工布を刺繍枠21から取り外す。
内で高速で移動しても、そのX軸枠部21a,21bが
X軸方向に長い為、X軸方向で撓むおそれが少ない。ま
た、補強リブ56によりX軸枠部21a,21b間が一
定に保たれるので、図2に示すように、前後1対のX軸
枠部21a,21bのうち、片側のX軸枠部21aのみ
をY軸キャリッジ45に係合して可動枠16を駆動する
ようにしても、他側のX軸枠部21bもこれに追随し、
可動枠16、しいては刺繍枠21がY軸方向にも撓むの
を防止する。しかも、補強リブ56は、図3に示すよう
に、側面視で下側開放のコ字形に形成され、その上下方
向の幅も大に形成されているので、X軸枠部21a,2
1bが上下方向に撓むのを防止する。加工布Wの刺繍が
終了したならば、再び補強リブ56を可動枠16から解
除して、加工布を刺繍枠21から取り外す。
【0017】尚、本考案は、上記実施例に限定されるも
のではなく、本考案の適用される範囲内で多くの修正・
変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上
記実施例では、刺繍枠21を、別個に形成された可動枠
16と原反枠20とから構成したが、これらが一体とな
ったものを使用してもよいことは勿論である。また、補
強リブ56の形状も上記実施例のものに限定されるもの
ではない。
のではなく、本考案の適用される範囲内で多くの修正・
変更を加えることができるのは勿論である。例えば、上
記実施例では、刺繍枠21を、別個に形成された可動枠
16と原反枠20とから構成したが、これらが一体とな
ったものを使用してもよいことは勿論である。また、補
強リブ56の形状も上記実施例のものに限定されるもの
ではない。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1に係る刺
繍機の刺繍枠補強構造によると、刺繍枠に対して固定・
解除可能な補強リブにより、刺繍枠が補強されるから、
刺繍枠の変形を防止でき、刺繍枠を高速で移動させて
も、精度のよい刺繍が行い得、また、補強リブを設けた
だけの簡単な構成で部品点数も従来に比べて削減できる
といった優れた効果がある。
繍機の刺繍枠補強構造によると、刺繍枠に対して固定・
解除可能な補強リブにより、刺繍枠が補強されるから、
刺繍枠の変形を防止でき、刺繍枠を高速で移動させて
も、精度のよい刺繍が行い得、また、補強リブを設けた
だけの簡単な構成で部品点数も従来に比べて削減できる
といった優れた効果がある。
【図1】本考案の実施例を示す多頭式刺繍機の概略斜視
図である。
図である。
【図2】同じくその概略平面図である。
【図3】同じく刺繍枠の補強リブの取付け状態を示す斜
視図である。
視図である。
【図4】従来の多頭式刺繍機の平面図である。
16 可動枠 20 原反枠 21 刺繍枠 25 X軸移動機構 26 Y軸移動機構 54 クリップ 56 補強リブ 57 取付片
Claims (1)
- 【請求項1】 並設された複数のミシンのベッド部を横
切るように配設された前後1対のX軸枠部と、そのX軸
枠部の両端部を連結する左右1対のY軸枠部とからなる
矩形状の刺繍枠を備え、その刺繍枠の内周部に加工布を
支持して、その加工布に複数の刺繍模様を同時に施す多
頭式刺繍機において、 前記複数のミシンのベッド部間で、前記刺繍枠の前後の
X軸枠部間に差し渡された補強リブを備え、その補強リ
ブの前後両端部が前記X軸枠部に固定・解除可能に取付
けられたことを特徴とする多頭式刺繍機の刺繍枠補強構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8581792U JP2570676Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8581792U JP2570676Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0642985U JPH0642985U (ja) | 1994-06-07 |
JP2570676Y2 true JP2570676Y2 (ja) | 1998-05-06 |
Family
ID=13869417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8581792U Expired - Fee Related JP2570676Y2 (ja) | 1992-11-18 | 1992-11-18 | 多頭式刺繍機の刺繍枠補強構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2570676Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4764044B2 (ja) * | 2005-03-28 | 2011-08-31 | 株式会社バルダン | ミシンの縫製枠 |
KR20150079587A (ko) * | 2012-10-22 | 2015-07-08 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 봉제용 프레임의 프레임변 규제 장치 |
-
1992
- 1992-11-18 JP JP8581792U patent/JP2570676Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0642985U (ja) | 1994-06-07 |
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