JPH09302569A - 多頭式縫製装置の布送り装置 - Google Patents

多頭式縫製装置の布送り装置

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JPH09302569A
JPH09302569A JP14093096A JP14093096A JPH09302569A JP H09302569 A JPH09302569 A JP H09302569A JP 14093096 A JP14093096 A JP 14093096A JP 14093096 A JP14093096 A JP 14093096A JP H09302569 A JPH09302569 A JP H09302569A
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JP
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cloth
drive
driving
pair
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JP14093096A
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Koji Hayashi
浩二 林
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Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送り機構や減速機構を設けることなく、駆動
力伝達系の駆動トルクを大きくできる布送り装置、シリ
ンダベッドと直交する第2方向のサイズを小型化できる
布送り装置を提供する。 【解決手段】 この多頭式縫製装置の布送り装置は、複
数の縫製機構を備えた多頭式縫製装置における、縫製対
象の加工布を保持する複数の布保持枠17を同期してシ
リンダベッド10〜12と平行な第1方向とこの第1方
向と直交する第2方向へ夫々独立に送る布送り装置にお
いて、複数の布保持枠17が支持されるとともに第2方
向へ延びる第1可動フレーム61と、第1可動フレーム
61を第2方向へ移動自在に支持するとともに第2方向
へ延びる第2可動フレーム62と、第2可動フレーム6
2の両端部を、第1方向へ移動自在に案内する1対の案
内機構31と、各案内機構31の近傍位置において第2
可動フレーム62の端部を第1方向へ駆動する2本以上
の無端ベルトを含む駆動力伝達機構32とを備えたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加工布を保持する
複数の布保持枠を相互に直交する第1方向と第2方向と
に独立に送る多頭式縫製装置の布送り装置に関し、特に
複数の布保持枠を支持する可動フレームの駆動力伝達系
を改善するとともに、布送り装置の小型化を図るように
したものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パターン縫いや刺繍縫製に適用さ
れる工業用の多頭式縫製装置の布送り装置としては、一
般的に、加工布を保持する複数の布保持枠を取付けたX
方向(例えば、左右方向)に延びる可動フレームをX方
向に送り駆動するX方向送り機構と、その可動フレーム
をX方向と直交するY方向(例えば、前後方向)に送り
駆動するY方向送り機構とが設けられいる。これらX方
向送り機構やY方向送り機構においては、可動フレーム
に連結したキャリッジをX方向やY方向に移動自在に案
内する案内機構が設けられるとともに、駆動モータから
受けた駆動力でそのキャリッジをX方向やY方向に駆動
する駆動力伝達機構が可動フレームの外側に夫々設けら
れている。
【0003】ところで、その駆動力伝達機構としては、
基本的には、駆動モータのモータ軸に連結したピニオン
とこれに噛合するラックとからなるピニオン・ラック駆
動方式や、タイミングベルトを用いたベルト駆動方式な
どが実用に供されている。ここで、コスト的に安価なベ
ルト駆動方式においては、1対のプーリ間にタイミング
ベルトが掛け渡され、一方のプーリを駆動モータで駆動
するとともに、タイミングベルトの一端部をキャリッジ
に連結することで、キャリッジは案内機構で案内されな
がらX方向、或いはY方向に送り駆動されるようになっ
ている。
【0004】ここで、駆動モータとしてパルスモータを
使用する場合、このパルスモータを駆動する駆動パルス
に対する最小送り量からプーリ径が決められるととも
に、そのプーリ径からベルト幅が決定される。即ち、こ
れらプーリを枢支する枢支軸の平行度に誤差が生じる場
合が多く、ベルトを回転駆動する際に、ベルト幅が大き
い程、ベルトのプーリ端への寄りが助長されることか
ら、一般に、ベルト幅はプーリ径よりも小さく設定する
ようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した多頭式縫製装
置の布送り装置において、可動フレームを連結したキャ
リッジをX方向やY方向に駆動する駆動力伝達機構が可
動フレームの外側に夫々設けられているので、可動フレ
ームの大型化に伴って布送り装置が大型化するという問
題がある。また、ベルト駆動方式による駆動力伝達機構
を採用している場合に、可動フレームに取り付ける布保
持枠の数を増やすことから、布送りに大きな駆動トルク
を必要とする場合には、ベルト幅を大きくするか、或い
は送り機構を増設することになる。
【0006】即ち、ベルト幅を大きくする場合には、プ
ーリ径を大きくすることになり、これに伴って送り量が
大きくなることから、減速機構を必要とし、コスト高に
なるという問題がある。一方、送り機構を増設する場合
には、その増設する送り機構を設ける為のスペースを必
要とすることから、布送り装置が大型化するとともに、
コスト高になるという問題がある。本発明の目的は、送
り機構や減速機構を設けることなく、駆動力伝達系の駆
動トルクを大きくできる布送り装置、シリンダベッドと
直交する第2方向のサイズを小型化できる布送り装置を
提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の多頭式縫製装
置の布送り装置は、複数の縫製機構を備えた多頭式縫製
装置における、縫製対象の加工布を保持する複数の布保
持枠を同期してシリンダベッドと平行な第1方向とこの
第1方向と直交する第2方向へ夫々独立に送る布送り装
置において、複数の布保持枠が支持されるとともに第2
方向へ延びる第1可動フレームと、第1可動フレームを
第2方向へ移動自在に支持するとともに第2方向へ延び
る第2可動フレームと、第2可動フレームの両端部を、
第1方向へ移動自在に案内する1対の案内機構と、各案
内機構の近傍位置において第2可動フレームの端部を第
1方向へ駆動する2本以上の無端ベルトを含む駆動力伝
達機構とを備えたものである。
【0008】作用について説明すると、シリンダヘッド
と平行な第1方向と直交する第2方向へ延びる第1可動
フレームには複数の布保持枠が支持され、また第2方向
へ延びる第2可動フレームは、第1可動フレームを第2
方向へ移動自在に支持している。1対の案内機構は、第
2可動フレームの両端部を第1方向へ移動自在に案内
し、駆動力伝達機構は、各案内機構の近傍位置におい
て、第2可動フレームの端部を2本以上の無端ベルトに
より第1方向へ駆動する。即ち、駆動力伝達機構におい
ては、2本以上の無端ベルトにより第2可動フレームの
端部を駆動するので、第1可動フレームや第2可動フレ
ームが大型化しても、送り量を変更することなく、駆動
トルクを大きくできることから、減速機構や送り機構を
増設することがなく、低コスト化を図ることができる。
【0009】請求項2の多頭式縫製装置の布送り装置
は、請求項1の発明において、前記第2可動フレーム
に、第1可動フレームを第2方向へ駆動する少なくとも
1組の第2方向駆動手段を組み込んだものである。作用
について説明すると、請求項1と同様の作用を奏する
が、第1可動フレームを第2方向へ駆動する少なくとも
1組の第2方向駆動手段は、第2可動フレームに組み込
まれているので、可動フレームの小型化に伴って布送り
装置の小型化を図ることができる。
【0010】請求項3の多頭式縫製装置の布送り装置
は、請求項2の発明において、前記第2方向駆動手段
は、無端ベルトと、この無端ベルトを支持する1対のプ
ーリと、一方のプーリを駆動する電動モータとを有する
ものである。作用について説明すると、請求項2と同様
の作用を奏するが、第2方向駆動手段は、無端ベルト
と、この無端ベルトを支持する1対のプーリと、一方の
プーリを駆動する電動モータとを有するので、第2方向
駆動手段をベルト駆動方式により安価に且つ軽量に構成
することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面に基づいて説明する。本実施形態は、3台の刺
繍ミシンを備えた多頭式刺繍ミシンの布送り装置に本発
明を適用した場合のものである。この多頭式刺繍ミシン
Mについて説明すると、図1に示すように、左右方向に
延びるベースフレーム1の上面の後部側には、左右方向
に延びる共通の支持フレーム2が立設され、この支持フ
レーム2に3つのヘッド部4〜6が所定間隔毎に左右方
向に並設されるとともに、これらヘッド部4〜6の各々
に対応させて、独立構造のベッドユニット10〜12に
構成されたY方向に延びるシリンダ状のベッド部7〜9
の各後端部がベースフレーム1に夫々支持されている。
【0012】即ち、支持フレーム2に設けられたへッド
部4〜6と、これらへッド部4〜6に対応するベッドユ
ニット10〜12とからなる3台の多針式刺繍ミシン
(縫製機構に相当する)M1〜M3が並設されている。
これら刺繍ミシンM1〜M3のヘッド部4〜6の各々の
前端部には、左右方向に1列状に配列された12本の針
棒(図示略)を上下動可能に支持し、また12個の天秤
13を揺動可能に支持する針棒ケース14が左右方向移
動可能に夫々支持され、各針棒ケース14は、図示外の
針棒変更モータで駆動される針棒変更機構により、一斉
に左右方向に移動されて、刺繍縫いに供する刺繍糸の糸
色を同時に変更可能になっている。
【0013】また、ベースフレーム1の上側には、ベー
スプレート15が水平状に配設されるとともに、そのベ
ースプレート15の上側には、ベッドユニット10〜1
2の上面と同一高さになるように、作業用テーブル16
が水平に配設され、そのベースプレート15の左右両端
部には、3つの布保持枠17を取付けた左右方向に延び
るX可動フレーム60をY方向(第1方向に相当し、前
後方向)に移動させるY方向送り機構30が夫々設けら
れている。ところで、各刺繍ミシンM1〜M3に設けら
れ、図示外のミシンモータにより主軸を介して針棒を上
下動させる昇降駆動機構と、12本の針棒のうちの1つ
を選択的に上下駆動する為に針棒をその針上位置にジャ
ンプ作動させる針棒ジャンプ機構は、通常の刺繍ミシン
と同様なので、その説明を省略する。
【0014】次に、ベッドユニット10〜12につい
て、図10〜図11に基づいて説明する。ここで、3つ
のベッドユニット10〜12の各々は夫々独立構造であ
り、その前端部には、ユニット化された同様の釜モジュ
ール21が夫々設けられている。但し、ベッドユニット
11だけは、後述するように、その内部に補助Y方向送
り機構80を設けることから、後部の基端側へ一体的に
延長して、その他のベッドユニット10,12よりも長
く形成されている。そこで、中央のベッドユニット11
について説明する。
【0015】前後方向に所定長さを有する断面略U字状
のベッドケース20は、その後半部においてベースフレ
ーム1に固定され、ベッドケース20の前端部分には、
ユニット化された釜モジュール21が着脱可能に固定さ
れ、ベッドケース20の上側は、その前端部分において
針板26で覆われるとともに、針板26に連続するカバ
ー板でその全体に亙って覆われている。釜モジュール2
1について説明すると、図示外の取付けブロックに全回
転釜22と釜駆動モータ23とが取付けられるととも
に、その全回転釜22に固着された釜軸24は、カップ
リング25を介して釜駆動モータ23の駆動軸に連結さ
れている。
【0016】これにより、釜駆動モータ23の回転によ
り釜軸24を介して全回転釜22がミシンモータとは独
立に回転駆動される。ここで、他のベッドユニット1
0,12の各々の前端部にも、ベッドユニット11の釜
モジュール21と同様の釜モジュール21が夫々組み込
まれている。即ち、各刺繍ミシンM1〜M3に設けられ
た昇降駆動機構が主軸を介してミシンモータで夫々駆動
されて、各刺繍ミシンM1〜M3の針棒が同期して上下
駆動されるとともに、各ベッドユニット10〜12の釜
モジュール21において、各釜駆動モータ23がミシン
モータと同期駆動され、更に後述するように各布保持枠
17がY方向送り機構30とX方向駆動機構70との協
働により、X方向(第2方向に相当し、左右方向)とY
方向とに同期して移動駆動されることで、各布保持枠1
7に保持された加工布に同様の刺繍模様が同時に形成さ
れる。
【0017】次に、各刺繍ミシンM1〜M3に対応する
3つの布保持枠17を支持するX可動フレーム60をX
方向とY方向とに独立に送り駆動する布送り装置につい
て説明する。先ず、X可動フレーム60をY方向に送り
駆動する1対のY方向送り機構30について、図2〜図
8に基づいて説明する。但し、これらY方向送り機構3
0は同様の構成なので、右側のY方向送り機構30につ
いて説明するものとする。このY方向送り機構30は、
X可動フレーム60の右端部を支持するY駆動フレーム
53のY方向への移動を案内する案内機構31と、その
Y駆動フレーム53をY方向に駆動する駆動力伝達機構
32とからなり、先ず案内機構31から説明する。
【0018】前記ベースプレート15の右端部にボルト
33で固着された前後方向に延びる基台34の上側に、
所定幅を有し水平姿勢の帯板からなる案内部材35がY
方向に水平姿勢で配設され、この案内部材35は、前後
方向に所定間隔毎に設けられ、基台34に取付けられた
複数の支持ブロック36にビス止め固定されている。こ
の案内部材35の直ぐ上側には、平面視略矩形状の板部
材からなるYキャリッジ37が水平状に配設され、この
Yキャリッジ37は、案内部材35の左右両側の案内部
35a,35bの夫々に、鉛直軸心回りに転動する1対
の遊転部材38,40が夫々係合している。
【0019】即ち、案内部材35の左右両端部にはその
全長に亙って案内部35a,35bが形成され、左側の
案内部35aには、鉛直面状の上下1対の水平方向規制
部35cと、これら水平方向規制部35cの間におい
て、外側へ突出する側面視略三角形状の鉛直方向規制部
35dとが形成され、また右側の案内部35bには同様
に、上下1対の水平方向規制部35cと鉛直方向規制部
35dとが形成されている。そして、Yキャリッジ37
には、案内部35aに係合する2つの遊転部材38がそ
の枢支軸39を介して取付けられるとともに、案内部3
5bに係合する2つの遊転部材40がその枢支軸41を
介して取付けられている。
【0020】これら4つの遊転部材38,40は同様に
構成されたものであり、遊転部材40について説明する
と、上側の遊転輪40aにはその下端部において、鉛直
方向規制部35dの上側の一部に当接するようにテーパ
ー面40bが形成されるとともに、下側の遊転輪40d
にはその上端部において、鉛直方向規制部35dの下側
の一部に当接するようにテーパー面40eが形成されて
いる。但し、右側の遊転部材40の枢支軸41の中心
は、これら遊転輪40a,40dの中心に対して偏心し
ており、枢支軸41を回転させることで、遊転部材40
の案内部35bに対する位置調節可能になっている。
【0021】即ち、各遊転部材38,40において、上
側の遊転輪40aのテーパー面40bが各鉛直方向規制
部35dの上側の一部に当接し且つ下側の遊転輪40d
のテーパー面40eが各鉛直方向規制部35dの下側の
一部に当接することで、Yキャリッジ37が案内部材3
5に対して鉛直方向に支持されるとともに、上側の遊転
輪40aの外周面40cが上側の水平方向規制部35c
に外側から当接し且つ下側の遊転輪40dの外周面40
fが下側の水平方向規制部35cに外側から当接するこ
とで、Yキャリッジ37が案内部材35に沿ってY方向
に案内されて移動可能になっている。
【0022】次に、駆動力伝達機構32について説明す
ると、案内部材35の前側で且つ直ぐ外側に設けられた
1対の従動プーリ45の各々は、平面視略コ字状の枢支
具46で回転可能に枢支されるとともに、案内部材35
の後側で且つ直ぐ外側に設けられた1対の駆動プーリ4
7の各々は、Y方向駆動モータ48に連結された駆動軸
50に固着され、この駆動軸50は1対の枢支金具51
で回転可能に枢支されている。そして、これら駆動プー
リ47と対応する従動プーリ45とに亙ってタイミング
ベルト(無端ベルトに相当する)52が夫々掛装されて
いる。
【0023】前記Yキャリッジ37を覆うようにYキャ
リッジ37に取付けられた正面視略C字状のY駆動フレ
ーム53の左側取付け部53aに、押圧板54とビス5
5により左側のタイミングベルト52の一端部が固定さ
れるとともに、その右側取付け部53bにも同様に押圧
板54とビス55により右側のタイミングベルト52の
一端部が固定されている。ところで、ベースプレート1
5の後端部の略中央部にY方向駆動モータ48が配設さ
れ、このY方向駆動モータ48に連結された1対の駆動
軸49,50が左右方向向に延び、駆動軸49の左端部
が、左側のY方向送り機構30の1対の駆動プーリ47
に固定され、また駆動軸50の右端部が、右側のY方向
送り機構30の1対の駆動プーリ47に固定されてい
る。
【0024】Y方向駆動モータ48が駆動されると、駆
動軸50と右側の1対の駆動プーリ47を介して1対の
タイミングベルト52が同期回転し、これらタイミング
ベルト52に連結された右側のY駆動フレーム53が案
内機構31を介してY方向に移動するとともに、同様に
して駆動軸49と左側の1対の駆動プーリ47を介して
1対のタイミングベルト52が同期回転し、これらタイ
ミングベルト52に連結された左側のY駆動フレーム5
3が、右側のY駆動フレーム53と同期して案内機構3
1を介してY方向に移動する。
【0025】ところで、図2〜図3,図5〜図6に示す
ように、左右方向に延びる略板状の第2可動フレーム6
2の左端部は左側のY駆動フレーム53上に固定される
とともに、その右端部は右側のY駆動フレーム53上に
固定されている。そして、左右方向に延びる板部材から
なる第1可動フレーム61は、第2可動フレーム62の
前半部分の水平な摺動部62a上に左右方向摺動可能に
載置され、複数の布保持枠17を取付けた枠支持部材1
8を支持するようになっている。そして、その第2可動
フレーム62の摺動部62aの直ぐ後側には左右1対の
ガイドレール63がX方向向きに直線状に固定され、各
ガイドレール63には、跨がる状態で係合するXキャリ
ッジ64が摺動自在に設けられている。ここで、第1可
動フレーム61と第2可動フレーム62とでX可動フレ
ーム60が構成されている。
【0026】更に、各Xキャリッジ64に後端部が固着
された平面視矩形状の板部材からなる連結板65の左右
両端部が、ブロック状のスペーサ66を介して第1可動
フレーム61にボルト67で夫々固定されている。即
ち、各Xキャリッジ64は各ガイドレール63に沿って
X方向に移動可能であり、これらXキャリッジ64に連
結板65を介して連結された各第1可動フレーム61
が、第2可動フレーム62の摺動部62a上をXキャリ
ッジ64と共にX方向に移動可能になっている。次に、
第2可動フレーム62に設けられた2組みのX方向駆動
機構(第2方向駆動手段に相当する)70について、図
2〜図3,図5〜図6に基づいて説明する。
【0027】前記ガイドレール63の外側端部に対応す
る第2可動フレーム62に固着された取付け部材71に
X方向駆動モータ72が下向きに取付けられ、このX方
向駆動モータ72の駆動軸72aに駆動プーリ73が固
着され、またガイドレール63の内側端部に対応する第
2可動フレーム62に従動プーリ74が鉛直軸回りに回
転可能に枢支されている。そして、これら駆動プーリ7
3と従動プーリ74とに亙ってタイミングベルト(無端
ベルトに相当する)75が掛け渡され、このタイミング
ベルト75の一端部が、連結板65を切り越した固定部
65aに固定板76とビス77により連結されている。
【0028】X方向駆動モータ72が駆動されると、こ
れら駆動プーリ73と従動プーリ74とを介してタイミ
ングベルト75が回転し、このタイミングベルト75に
連結された連結板65を介して各Xキャリッジ64がガ
イドレール63に沿ってX方向に移動し、前述したよう
に各第1可動フレーム61がXキャリッジ64と共にX
方向に移動駆動される。このとき、Y方向駆動モータ4
8が駆動されると、左右両側のY駆動フレーム53が同
期してY方向に移動することで、複数の布保持枠17を
X方向とY方向とに独立に送り駆動するようになってい
る。
【0029】次に、中央のベースユニット11の内部に
設けられ、X可動フレーム60の略中央部を支持すると
ともにY方向に送り駆動する補助Y方向送り機構80に
ついて、図10〜図12に基づいて説明する。この補助
Y方向送り機構80は、X可動フレーム60の中央部を
支持するYキャリッジ85のY方向への移動を案内する
案内機構81と、そのYキャリッジ85をY方向に駆動
する駆動力伝達機構82とからなり、先ず案内機構81
から説明する。
【0030】ベースユニット11のベッドケース20内
には、その後端部から釜モジュール21の近傍部まで延
びる案内部材83が配置され、その前後両端部が支持金
具84で夫々ベッドケース20の側壁に固定されてい
る。そして、その案内部材83に前後移動可能に外嵌さ
れたYキャリッジ85の支持部85aが右方に延び、そ
の支持部85aの先端部が第2可動フレーム62の下端
に取付けられるとともに、その支持部85aの途中部に
おいて、ベッドケース20の側壁に形成したスリット2
0aに摺接することで支持されている。
【0031】次に、Yキャリッジ85を駆動する駆動力
伝達機構82について説明すると、前側の支持金具84
に対応するベッドケース20の側壁に第1従動プーリ8
6が回転可能に枢支され、ベッドケース20の後端部に
おいて、第2従動プーリ87が回転可能に枢支されると
ともに、図示外のバネで付勢されたテンションプーリ8
8が回転可能に枢支され、更に前記駆動軸50に駆動プ
ーリ89が固着されている。そして、一端部がYキャリ
ッジ85の後端部に固定されたワイヤ90は、後方に延
びて第2従動プーリ87に係合され、駆動プーリ89に
複数回巻装され、テンションプーリ88に係合され、第
1従動プーリ86に係合された後、他端部をYキャリッ
ジ85の前端部に固定されている。
【0032】即ち、案内部材83に外嵌されたYキャリ
ッジ85は、Y方向駆動モータ48が駆動されて、駆動
プーリ89が回転してワイヤ90が駆動されることで、
前述した左右1対のY駆動フレーム53と同期して、案
内部材83に沿ってY方向に送り駆動され、このYキャ
リッジ85に支持された第2可動フレーム62の中央部
は、その左右両側端部と同時に且つ同じ移動量だけ送り
駆動される。
【0033】以上の多頭式刺繍ミシンMの布送り装置の
作用について説明する。多頭式刺繍ミシンMには、3頭
からなる刺繍ミシンM1〜M3が並設され、ベースフレ
ーム1の上側に配設されたベースプレート15の左右両
端部にはY方向送り機構30が夫々設けられ、Y方向駆
動モータ48が駆動されると駆動軸49,50が回転駆
動され、右側のY方向送り機構30において、1対のタ
イミングベルト52が同期回転して、右側のY駆動フレ
ーム53が案内機構31を介してY方向に移動するとと
もに、左側のY方向送り機構30において、1対のタイ
ミングベルト52が同期回転して、左側のY駆動フレー
ム53が右側のY駆動フレーム53と同期して案内機構
31を介してY方向に移動する。
【0034】そして、これら1対のY駆動フレーム53
には、第2可動フレーム62の左右両端部が支持される
とともに、第1可動フレーム61がこの第2可動フレー
ム62の摺動部62aにX方向移動自在に支持されてお
り、これらY駆動フレーム53の移動と共に第2可動フ
レーム62がY方向に移動される。一方、第2可動フレ
ーム62に設けられた2組のX方向駆動機構70におい
て、X方向駆動モータ72が駆動されて、タイミングベ
ルト75が回転して各Xキャリッジ64がガイドレール
63に沿ってX方向に夫々移動し、各第1可動フレーム
61がXキャリッジ64と共にX方向に移動駆動される
ので、第1可動フレーム61に枠支持部材18を介して
取付けられた複数の布保持枠17が同期してX方向とY
方向とに独立に送り駆動される。
【0035】このように、複数の布保持枠17を第1可
動フレーム61で支持するとともに、その第1可動フレ
ーム61を第2可動フレーム62で移動自在に支持し、
第2可動フレーム62の左右両端部を送り駆動する1対
のY方向送り機構30において、案内機構31を設ける
とともに、各案内機構31の左右両側において、その第
2可動フレーム62をY方向に送り駆動する駆動力伝達
機構32を設け、この駆動力伝達機構32においては、
案内部材35の左右両側に設けられた1対のプーリ4
5,47にタイミングベルト52が夫々掛け渡され、こ
れら2本のタイミングベルト52でY駆動フレーム53
を送り駆動するので、Yキャリッジ37の駆動モーメン
トが安定し、第1可動フレーム61や第2可動フレーム
62が大型化しても、布送り量を変更することなく、駆
動トルクを大きくできることから、減速機構や送り機構
を増設することがなく、低コスト化を図ることができ
る。
【0036】更に、第1可動フレーム61をX方向へ駆
動する2組のX方向駆動機構70を第2可動フレーム6
2に組み込み、タイミングベルト75が掛け渡された1
対のプーリ73,74のうち、駆動プーリ73をX方向
駆動モータ72で駆動するので、X可動フレーム60の
小型化に伴って布送り装置の小型化を図ることができる
とともに、X方向駆動機構70をベルト駆動方式により
安価に且つ軽量に構成することができる。
【0037】尚、駆動力伝達機構32に3本以上のタイ
ミングベルト52を用いて構成したり、1つのX方向駆
動機構70だけを第2可動フレーム62に組み込むよう
に構成したり、タイミングベルト75に代えてワイヤを
用いて構成する等、前記実施形態に関し、既存の技術や
当業者に自明の技術に基づいて種々の変更を加えること
もあり得る。また、4頭以上の刺繍ミシンを備えた各種
の多頭式縫製装置の布送り装置に本発明を適用し得るこ
とは勿論である。
【0038】
【発明の効果】請求項1の多頭式縫製装置の布送り装置
によれば、複数の布保持枠を支持する第1可動フレーム
と、その第1可動フレームを移動自在に支持する第2可
動フレームと、その第2可動フレームを移動自在に案内
する案内機構と、第2可動フレームの端部を駆動する2
本以上の無端ベルトを含む駆動力伝達機構とを設けたの
で、駆動力伝達機構においては、2本以上の無端ベルト
により第2可動フレームの端部を駆動することから、第
1可動フレームや第2可動フレームが大型化しても、送
り量を変更することなく、駆動トルクを大きくできるこ
とから、減速機構や送り機構を増設することがなく、低
コスト化を図ることができる。
【0039】請求項2の多頭式縫製装置の布送り装置に
よれば、請求項1と同様の効果を奏するが、第1可動フ
レームを第2方向へ駆動する少なくとも1組の第2方向
駆動手段は、第2可動フレームに組み込まれているの
で、可動フレームの小型化に伴って布送り装置の小型化
を図ることができる。請求項3の多頭式縫製装置の布送
り装置によれば、請求項2と同様の効果を奏するが、第
2方向駆動手段は、無端ベルトと、この無端ベルトを支
持する1対のプーリと、一方のプーリを駆動する電動モ
ータとを有するので、第2方向駆動手段をベルト駆動方
式により安価に且つ軽量に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】多頭式刺繍ミシンの斜視図である。
【図2】作業用テーブル及びベッドユニットを示す要部
平面図である。
【図3】多頭式刺繍ミシンの部分正面図である。
【図4】図2の部分拡大平面図である。
【図5】図4のA─A線縦断側面図である。
【図6】図2のB─B線縦断側面図である。
【図7】Y方向送り機構の部分拡大平面図である。
【図8】図7のC─C線縦断正面図である。
【図9】案内部材及びこれに係合する遊転部材の概略斜
視図である。
【図10】図2のD─D線縦断側面図である。
【図11】中央のベッドユニットの部分拡大平面図であ
る。
【図12】図11のE─E線縦断正面図である。
【符号の説明】
M 多頭式刺繍ミシン 10〜12 ベッドユニット 17 布保持枠 30 Y方向送り機構 31 案内機構 32 駆動力伝達機構 35 案内部材 38,40 遊転部材 45 従動プーリ 47 駆動プーリ 52 タイミングベルト 61 第1可動フレーム 62 第2可動フレーム 70 X方向駆動機構 72 X方向駆動モータ 73 駆動プーリ 74 従動プーリ 75 タイミングベルト

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の縫製機構を備えた多頭式縫製装置
    における、縫製対象の加工布を保持する複数の布保持枠
    を同期してシリンダベッドと平行な第1方向とこの第1
    方向と直交する第2方向へ夫々独立に送る布送り装置に
    おいて、 複数の布保持枠が支持されるとともに第2方向へ延びる
    第1可動フレームと、 前記第1可動フレームを第2方向へ移動自在に支持する
    とともに第2方向へ延びる第2可動フレームと、 前記第2可動フレームの両端部を、第1方向へ移動自在
    に案内する1対の案内機構と、 前記各案内機構の近傍位置において第2可動フレームの
    端部を第1方向へ駆動する2本以上の無端ベルトを含む
    駆動力伝達機構と、 を備えたことを特徴とする多頭式縫製装置の布送り装
    置。
  2. 【請求項2】 前記第2可動フレームに、第1可動フレ
    ームを第2方向へ駆動する少なくとも1組の第2方向駆
    動手段を組み込んだことを特徴とする請求項1に記載の
    多頭式縫製装置の布送り装置。
  3. 【請求項3】 前記第2方向駆動手段は、無端ベルト
    と、この無端ベルトを支持する1対のプーリと、一方の
    プーリを駆動する電動モータとを有することを特徴とす
    る請求項2に記載の多頭式縫製装置の布送り装置。
JP14093096A 1996-05-11 1996-05-11 多頭式縫製装置の布送り装置 Pending JPH09302569A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003103077A (ja) * 2001-09-28 2003-04-08 Barudan Co Ltd ミシンの縫製枠駆動装置
KR100577724B1 (ko) * 2004-07-27 2006-05-08 썬스타 특수정밀 주식회사 단차형 자수기
CN113106647A (zh) * 2021-04-08 2021-07-13 浙江玛雅机电科技有限公司 应用于绣花机的易安装导轨结构

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