JP2002224477A - 飾り縫いミシン - Google Patents
飾り縫いミシンInfo
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Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 大径カムや大径ギヤを用いず全体の小型化を
図りつつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾り模様を
任意かつ容易に形成できるようにする。 【解決手段】 針振り機構、ルーパー振り機構、主軸1
2の回転に連動して設定運針数毎に回転する送りカム4
1、この送りカム41の回転に応答して揺動するリンク
機構E、このリンク機構Eの揺動により送り歯8を上下
に作動させて布送りを行なう送り歯上下作動機構Fとを
備え、針板の複数の爪に溜まめた複数本の縫目を爪から
抜け出させて松葉状飾り模様を形成可能としたミシンに
おいて、主軸12と送りカム41との間に、減速ギヤ機
構47とタイミングヘルト50を用いたベルト式減速機
構51との二段の減速手段Dが設けられ、かつ、送りカ
ム41はそれの回転中に2〜6回に分けて送り歯8によ
る布送り運動を行なうように構成されている。
図りつつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾り模様を
任意かつ容易に形成できるようにする。 【解決手段】 針振り機構、ルーパー振り機構、主軸1
2の回転に連動して設定運針数毎に回転する送りカム4
1、この送りカム41の回転に応答して揺動するリンク
機構E、このリンク機構Eの揺動により送り歯8を上下
に作動させて布送りを行なう送り歯上下作動機構Fとを
備え、針板の複数の爪に溜まめた複数本の縫目を爪から
抜け出させて松葉状飾り模様を形成可能としたミシンに
おいて、主軸12と送りカム41との間に、減速ギヤ機
構47とタイミングヘルト50を用いたベルト式減速機
構51との二段の減速手段Dが設けられ、かつ、送りカ
ム41はそれの回転中に2〜6回に分けて送り歯8によ
る布送り運動を行なうように構成されている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば婦人用のブ
ラウスやテーブルクロス等の布端縁部に松葉状の飾り模
様を形成する場合に用いられる飾り縫いミシンに関す
る。詳しくは、針棒及びルーパーを縫製進行方向に対し
直交する左右方向に移動させ、これらの移動に伴い針板
の複数の爪に連続したループ状の縫目を形成し、このル
ープ状縫目が複数本溜まった設定運針数になったとき、
送り歯を作動させて布を送ることにより、布端縁部に松
葉状の飾り模様(通称、フラワーピコット)を断続的に
形成可能に構成された飾り縫いミシンに関するものであ
る。
ラウスやテーブルクロス等の布端縁部に松葉状の飾り模
様を形成する場合に用いられる飾り縫いミシンに関す
る。詳しくは、針棒及びルーパーを縫製進行方向に対し
直交する左右方向に移動させ、これらの移動に伴い針板
の複数の爪に連続したループ状の縫目を形成し、このル
ープ状縫目が複数本溜まった設定運針数になったとき、
送り歯を作動させて布を送ることにより、布端縁部に松
葉状の飾り模様(通称、フラワーピコット)を断続的に
形成可能に構成された飾り縫いミシンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の飾り縫いミシンとして、従来一
般に知られているものの多くは、一種類の松葉状飾り模
様のみを形成可能とした専用機であり、多種の松葉状飾
り模様を得たい場合は、複数種類の専用機を保有する必
要があって、縫製業者の経済的負担が非常に大きくなる
に止まらず、そのことが松葉状飾り模様の付いた縫製品
の製造コストにも反映して製品コストの上昇は避けられ
ない。
般に知られているものの多くは、一種類の松葉状飾り模
様のみを形成可能とした専用機であり、多種の松葉状飾
り模様を得たい場合は、複数種類の専用機を保有する必
要があって、縫製業者の経済的負担が非常に大きくなる
に止まらず、そのことが松葉状飾り模様の付いた縫製品
の製造コストにも反映して製品コストの上昇は避けられ
ない。
【0003】上記のような専用機に代わり、単一のミシ
ンで多種類の松葉状飾り模様を形成することができる飾
り縫いミシンとして、本願出願人らは、特公昭63−9
872号公報に開示されているような構成(以下、先行
技術という)のものを既に提案している。この先行技術
による飾り縫いミシンは、ミシンの主軸に連動してウォ
ームギヤとウォームホィール及びインターナルギヤとピ
ニオンギヤからなる減速比固定の2段の減速ギヤ機構を
介して、回転(1サイクルの運針数で1周)する溝カム
を設け、この溝カムの溝に転接し応答するカムローラ付
き倣いリンク及びこれに連係するリンク機構を介して送
り歯を上下に作動させて布送りを行なわせるように構成
されたものである。
ンで多種類の松葉状飾り模様を形成することができる飾
り縫いミシンとして、本願出願人らは、特公昭63−9
872号公報に開示されているような構成(以下、先行
技術という)のものを既に提案している。この先行技術
による飾り縫いミシンは、ミシンの主軸に連動してウォ
ームギヤとウォームホィール及びインターナルギヤとピ
ニオンギヤからなる減速比固定の2段の減速ギヤ機構を
介して、回転(1サイクルの運針数で1周)する溝カム
を設け、この溝カムの溝に転接し応答するカムローラ付
き倣いリンク及びこれに連係するリンク機構を介して送
り歯を上下に作動させて布送りを行なわせるように構成
されたものである。
【0004】このような構成の飾り縫いミシンにおいて
は、溝カムとしてカム数が異なる複数種類のものを準備
しておき、これら複数種類の溝カムの交換使用によって
一サイクルの運針数に対応する溝カムの一回転中におけ
る送り歯の動作、停止回数を変更することで、ループ数
が異なる複数形態の松葉状飾り模様を選択的に形成でき
るようにしたものである。
は、溝カムとしてカム数が異なる複数種類のものを準備
しておき、これら複数種類の溝カムの交換使用によって
一サイクルの運針数に対応する溝カムの一回転中におけ
る送り歯の動作、停止回数を変更することで、ループ数
が異なる複数形態の松葉状飾り模様を選択的に形成でき
るようにしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記先行技術の飾り縫
いミシンでは、溝カムを交換するだけでループ数の異な
る複数種類の松葉状飾り模様を形成することが可能であ
るけれども、実際に3つ以上の多数のループ数を有する
松葉状飾り模様が得られるように溝カムの一回転中での
送り歯の動作、停止回数を、例えば3回以上の多数回に
設定するには、周長の長い、つまり、非常に径の大きい
溝カムを使用しなければならないばかりか、減速比が固
定されている2段の減速ギヤ機構の減速比も非常に大き
く設定しなければならず、そのような大きな減速比の減
速ギヤ機構としては非常に径の大きいギヤを使用するこ
とが必要となる。したがって、このような大径溝カムや
大径ギャを縫製動作中の安全面等を考慮してミシンケー
シングに内装させる構成とするためにはミシン全体が非
常に大型化してしまう。また、ループ数の多い松葉状飾
り模様を形成させる体制とするためには、大径かつ大重
量の溝カムに交換する必要があり、その交換作業に多大
な労力及び苦心を要するという問題があった。
いミシンでは、溝カムを交換するだけでループ数の異な
る複数種類の松葉状飾り模様を形成することが可能であ
るけれども、実際に3つ以上の多数のループ数を有する
松葉状飾り模様が得られるように溝カムの一回転中での
送り歯の動作、停止回数を、例えば3回以上の多数回に
設定するには、周長の長い、つまり、非常に径の大きい
溝カムを使用しなければならないばかりか、減速比が固
定されている2段の減速ギヤ機構の減速比も非常に大き
く設定しなければならず、そのような大きな減速比の減
速ギヤ機構としては非常に径の大きいギヤを使用するこ
とが必要となる。したがって、このような大径溝カムや
大径ギャを縫製動作中の安全面等を考慮してミシンケー
シングに内装させる構成とするためにはミシン全体が非
常に大型化してしまう。また、ループ数の多い松葉状飾
り模様を形成させる体制とするためには、大径かつ大重
量の溝カムに交換する必要があり、その交換作業に多大
な労力及び苦心を要するという問題があった。
【0006】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、大径カムや大径ギヤを用いず、全体の小型化を図り
つつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾り模様を任意
かつ容易に形成することができる飾り縫いミシンを提供
することを主たる目的としている。
で、大径カムや大径ギヤを用いず、全体の小型化を図り
つつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾り模様を任意
かつ容易に形成することができる飾り縫いミシンを提供
することを主たる目的としている。
【0007】本発明の他の目的は、上記目的に加えて、
送り歯作動機構の運動量を小さくすることで縫製スピー
ドの向上を図ることができるとともに、綺麗な松葉状飾
り模様を安定よく形成することができるようにする点に
ある。
送り歯作動機構の運動量を小さくすることで縫製スピー
ドの向上を図ることができるとともに、綺麗な松葉状飾
り模様を安定よく形成することができるようにする点に
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記主たる目的を達成す
るために、本発明に係る飾り縫いミシンは、針棒を縫製
進行方向に対し直交する左右方向に平行移動させる針振
り機構と、上記針棒の左右方向への平行移動に連動して
ルーパーを縫製進行方向に対し左右方向に移動させるル
ーパー振り機構と、送り歯と、主軸の回転に連動して設
定運針数毎に一回転する送りカムと、この送りカムの回
転に応答して揺動するリンク機構と、このリンク機構の
揺動により上記送り歯を上下に作動させて布送りを行な
う送り歯上下作動機構を備え、針棒及びルーパーの左右
方向への移動に伴い針板の複数の爪に連続したループ状
の縫目を形成し、このループ状縫目が複数本溜まった状
態で送り歯を作動させることにより布端縁部に松葉状の
飾り模様を断続的に形成可能に構成された飾り縫いミシ
ンであって、上記主軸と送りカムとの間には、主軸と第
1出力軸の間に設けられた減速用ギヤ機構と、第1出力
軸と上記送りカムを取り付けた第2出力軸の間に亘って
掛け渡しされた減速用タイミングベルトを用いたベルト
式減速機構との二段の減速手段が設けられていることを
特徴とするものである。
るために、本発明に係る飾り縫いミシンは、針棒を縫製
進行方向に対し直交する左右方向に平行移動させる針振
り機構と、上記針棒の左右方向への平行移動に連動して
ルーパーを縫製進行方向に対し左右方向に移動させるル
ーパー振り機構と、送り歯と、主軸の回転に連動して設
定運針数毎に一回転する送りカムと、この送りカムの回
転に応答して揺動するリンク機構と、このリンク機構の
揺動により上記送り歯を上下に作動させて布送りを行な
う送り歯上下作動機構を備え、針棒及びルーパーの左右
方向への移動に伴い針板の複数の爪に連続したループ状
の縫目を形成し、このループ状縫目が複数本溜まった状
態で送り歯を作動させることにより布端縁部に松葉状の
飾り模様を断続的に形成可能に構成された飾り縫いミシ
ンであって、上記主軸と送りカムとの間には、主軸と第
1出力軸の間に設けられた減速用ギヤ機構と、第1出力
軸と上記送りカムを取り付けた第2出力軸の間に亘って
掛け渡しされた減速用タイミングベルトを用いたベルト
式減速機構との二段の減速手段が設けられていることを
特徴とするものである。
【0009】上記構成の本発明によれば、主軸と該主軸
の回転に連動して設定運針数毎に一回転する送りカムと
の間に、減速用ギヤ機構と減速用タイミングベルトを用
いたベルト式減速機構との二段の減速手段が設けられて
いるので、ベルト式減速機構におけるタイミングベルト
及び大小プーリーを交換してその減速比を調整すること
により、ベルト式減速機構の減速比と減速用ギヤ機構が
有する減速比との掛け合わせにより、大径ギヤを使用し
なくても主軸に対する送りカムの減速比を大きく、か
つ、多様にとることが可能である。また、送りカムとし
ても設定運針数毎に一回転するもの、すなわち、1つの
ループ数の松葉状飾り模様を形成する場合も3つ以上の
多数のループ数の松葉状飾り模様を形成する場合のいず
れも同一かつ小径の送りカムを交換使用するだけでよ
く、3つ以上の多数のループ数の松葉状飾り模様を形成
する際、先行技術のように特に径及び重量の大きい送り
カムに交換する必要は全くない。上記のようにタイミン
グベルト及びプーリーの交換という極く簡単な作業を行
なうのみで減速比を大きく、かつ、多様に変化させるこ
とが容易なベルト式減速機構とギヤ減速機構との二段の
減速手段を主軸と送りカムとの間に設けることによっ
て、大径ギヤ、大径カムの使用を不要にして装置全体の
小型化を図りつつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾
り模様を任意かつ容易に形成させることができる。
の回転に連動して設定運針数毎に一回転する送りカムと
の間に、減速用ギヤ機構と減速用タイミングベルトを用
いたベルト式減速機構との二段の減速手段が設けられて
いるので、ベルト式減速機構におけるタイミングベルト
及び大小プーリーを交換してその減速比を調整すること
により、ベルト式減速機構の減速比と減速用ギヤ機構が
有する減速比との掛け合わせにより、大径ギヤを使用し
なくても主軸に対する送りカムの減速比を大きく、か
つ、多様にとることが可能である。また、送りカムとし
ても設定運針数毎に一回転するもの、すなわち、1つの
ループ数の松葉状飾り模様を形成する場合も3つ以上の
多数のループ数の松葉状飾り模様を形成する場合のいず
れも同一かつ小径の送りカムを交換使用するだけでよ
く、3つ以上の多数のループ数の松葉状飾り模様を形成
する際、先行技術のように特に径及び重量の大きい送り
カムに交換する必要は全くない。上記のようにタイミン
グベルト及びプーリーの交換という極く簡単な作業を行
なうのみで減速比を大きく、かつ、多様に変化させるこ
とが容易なベルト式減速機構とギヤ減速機構との二段の
減速手段を主軸と送りカムとの間に設けることによっ
て、大径ギヤ、大径カムの使用を不要にして装置全体の
小型化を図りつつ、ループ数の異なる多種類の松葉状飾
り模様を任意かつ容易に形成させることができる。
【0010】特に、上記構成の本発明に係る飾り縫いミ
シンにおける送りカムとして、請求項2に記載のよう
に、設定運針数毎での回転中にリンク機構を複数回、好
ましくは2〜6回揺動させて送り歯が複数回の布送り運
動を行なうように構成されたものを用いることによっ
て、松葉状飾り模様間の必要布送り量をリンク機構及び
送り歯前後作動機構の一回の運動で達成するように構成
されたものに比べて、リンク機構及び送り歯前後作動機
構の単位運動量を小さくすることが可能であり、その結
果、ルーパー及びその振り機構との干渉防止のための速
度制限条件、さらには運動慣性に起因する速度制限がな
くなり、主軸の回転速度を上げて飾り縫い縫製スピード
の向上を図ることができる。また、複数回に分割して布
送りすることにより、ループ状縫目を針板の複数の爪か
らスムーズに抜け出させることが可能で、所定の松葉状
飾り模様を綺麗に、かつ、安定よく形成することができ
る。
シンにおける送りカムとして、請求項2に記載のよう
に、設定運針数毎での回転中にリンク機構を複数回、好
ましくは2〜6回揺動させて送り歯が複数回の布送り運
動を行なうように構成されたものを用いることによっ
て、松葉状飾り模様間の必要布送り量をリンク機構及び
送り歯前後作動機構の一回の運動で達成するように構成
されたものに比べて、リンク機構及び送り歯前後作動機
構の単位運動量を小さくすることが可能であり、その結
果、ルーパー及びその振り機構との干渉防止のための速
度制限条件、さらには運動慣性に起因する速度制限がな
くなり、主軸の回転速度を上げて飾り縫い縫製スピード
の向上を図ることができる。また、複数回に分割して布
送りすることにより、ループ状縫目を針板の複数の爪か
らスムーズに抜け出させることが可能で、所定の松葉状
飾り模様を綺麗に、かつ、安定よく形成することができ
る。
【0011】また、上記構成の飾り縫いミシンにおける
送り歯上下作動機構としては、請求項4に記載のよう
に、その送り土台が送り歯前後作動機構の支点を中心と
して上下に作動するように構成されたもの、あるいは、
請求項5に記載のように、その送り土台が送り歯前後作
動機構の作用点を中心として上下に作動するように構成
されたもののいずれであってもよいが、送り歯前後作動
機構の作用点を利用して上下動させる構成とするとき
は、部品点数を削減して、コストダウンを図ることがで
きる。
送り歯上下作動機構としては、請求項4に記載のよう
に、その送り土台が送り歯前後作動機構の支点を中心と
して上下に作動するように構成されたもの、あるいは、
請求項5に記載のように、その送り土台が送り歯前後作
動機構の作用点を中心として上下に作動するように構成
されたもののいずれであってもよいが、送り歯前後作動
機構の作用点を利用して上下動させる構成とするとき
は、部品点数を削減して、コストダウンを図ることがで
きる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明に係る飾り縫いミシ
ンの縫製部の構成を示す概略斜視図、図2はその要部の
平面図である。この縫製部には、下端部に針株2を介し
てミシン針3を固定保持している針棒1と、布押え4
と、中央部開口6Aに例えば3本の爪5…を等間隔に延
出させた針板6と、この針板6の中央部開口6Aの左側
に形成された細長開口6Bに配設された前後一対の送り
歯7,8とが備えられている。なお、前後一対の送り歯
7,8のうち、後送り歯8が主たる布送り作用を行な
い、前送り歯7は布送り後に作動して送られた布の縫製
箇所に皺などがよらないようにするためのものであり、
以下では全て後送り歯8による布送り作用について説明
する。
に基づいて説明する。図1は本発明に係る飾り縫いミシ
ンの縫製部の構成を示す概略斜視図、図2はその要部の
平面図である。この縫製部には、下端部に針株2を介し
てミシン針3を固定保持している針棒1と、布押え4
と、中央部開口6Aに例えば3本の爪5…を等間隔に延
出させた針板6と、この針板6の中央部開口6Aの左側
に形成された細長開口6Bに配設された前後一対の送り
歯7,8とが備えられている。なお、前後一対の送り歯
7,8のうち、後送り歯8が主たる布送り作用を行な
い、前送り歯7は布送り後に作動して送られた布の縫製
箇所に皺などがよらないようにするためのものであり、
以下では全て後送り歯8による布送り作用について説明
する。
【0013】上記縫製部においては、針板6の細長開口
6Bの左側に沿うように布端部を合わせ、後述する針振
り機構Aの作動によってミシン針3が図2の矢印の流れ
に示すように、針落ち位置を縫製進行方向Xに対し直交
する左右方向に3往復平行移動(例えば18運針)し、
この移動に伴い針板6の各爪5…に連続するループ状の
縫目を形成し、この縫目が複数本溜まった状態で、後述
する送り歯動作機構Cを介して送り歯8を作動させるこ
とにより、溜まったループ状縫目を爪5…から抜け出さ
せながら運針(例えば6運針)を続け、これによって、
図13に示すように、布端縁部Weに例えば6運針毎の
連続する3つのループrからなる松葉状飾り模様Mを6
運針の直線状繋がり部Rを介して断続的に形成すること
ができるようになっている。なお、上記針振り機構Aに
よるミシン針3の左右方向の平行移動に連動してルーパ
ー9(図3〜図5参照)を左右方向に往復移動させるル
ーパー振り機構Bが設けられている。
6Bの左側に沿うように布端部を合わせ、後述する針振
り機構Aの作動によってミシン針3が図2の矢印の流れ
に示すように、針落ち位置を縫製進行方向Xに対し直交
する左右方向に3往復平行移動(例えば18運針)し、
この移動に伴い針板6の各爪5…に連続するループ状の
縫目を形成し、この縫目が複数本溜まった状態で、後述
する送り歯動作機構Cを介して送り歯8を作動させるこ
とにより、溜まったループ状縫目を爪5…から抜け出さ
せながら運針(例えば6運針)を続け、これによって、
図13に示すように、布端縁部Weに例えば6運針毎の
連続する3つのループrからなる松葉状飾り模様Mを6
運針の直線状繋がり部Rを介して断続的に形成すること
ができるようになっている。なお、上記針振り機構Aに
よるミシン針3の左右方向の平行移動に連動してルーパ
ー9(図3〜図5参照)を左右方向に往復移動させるル
ーパー振り機構Bが設けられている。
【0014】上記針振り機構A及びルーパー振り機構B
は、図3〜図5に示すように構成されている。すなわ
ち、ミシンケーシング11内に水平姿勢に配置し支承さ
れた主軸(クランクシャフト)12にウォームギヤ13
及びウェームホイール14を介して連動させてミシンケ
ーシング11内に縦シャフト15を立設し、この縦シャ
フト15の上端部に固定した針振りカム16に上下一対
のカムローラ17,17を介して支点軸18の周りに倣
い揺動するリンク機構19を設け、このリンク機構19
の一方の突片19aに形成した長孔20に針振り連結ロ
ッド21の一端部を遊嵌するとともに、針振り連結ロッ
ド21の他端部を、上記針棒1を上下動自在に貫通支持
する針棒ホルダ25に枢支連結し、これらカム16、リ
ンク機構19、針振り連結ロッド21及び針棒ホルダ2
5により針棒1を支点軸25Aの周りで縫製進行方向に
対し直交する左右方向に揺動移動させる針振り機構Aが
構成されている。
は、図3〜図5に示すように構成されている。すなわ
ち、ミシンケーシング11内に水平姿勢に配置し支承さ
れた主軸(クランクシャフト)12にウォームギヤ13
及びウェームホイール14を介して連動させてミシンケ
ーシング11内に縦シャフト15を立設し、この縦シャ
フト15の上端部に固定した針振りカム16に上下一対
のカムローラ17,17を介して支点軸18の周りに倣
い揺動するリンク機構19を設け、このリンク機構19
の一方の突片19aに形成した長孔20に針振り連結ロ
ッド21の一端部を遊嵌するとともに、針振り連結ロッ
ド21の他端部を、上記針棒1を上下動自在に貫通支持
する針棒ホルダ25に枢支連結し、これらカム16、リ
ンク機構19、針振り連結ロッド21及び針棒ホルダ2
5により針棒1を支点軸25Aの周りで縫製進行方向に
対し直交する左右方向に揺動移動させる針振り機構Aが
構成されている。
【0015】また、上記縦シャフト15の下端部近傍に
は、エキセン22が固定されており、このエキセン22
にルーパー振り連結ロッド26の一端部を連結するとと
もに、ルーパー振り連結ロッド26の他端部を、ルーパ
ー9を支点軸28の周りに揺動自在に保持するルーパー
ホルダ29にルーパーロッカー30を介して固定連結し
たルーパーシャフト31に球継手32を介して連結し、
これらエキセン22、ルーパー振り連結ロッド26、球
継手32、ルーパーシャフト31、ルーパーロッカー3
0及びルーパーホルダ29によりルーパー9を針棒1の
左右方向への揺動移動に連動して縫製進行方向に対し直
交する左右方向に移動させるルーパー振り機構Bが構成
されている。
は、エキセン22が固定されており、このエキセン22
にルーパー振り連結ロッド26の一端部を連結するとと
もに、ルーパー振り連結ロッド26の他端部を、ルーパ
ー9を支点軸28の周りに揺動自在に保持するルーパー
ホルダ29にルーパーロッカー30を介して固定連結し
たルーパーシャフト31に球継手32を介して連結し、
これらエキセン22、ルーパー振り連結ロッド26、球
継手32、ルーパーシャフト31、ルーパーロッカー3
0及びルーパーホルダ29によりルーパー9を針棒1の
左右方向への揺動移動に連動して縫製進行方向に対し直
交する左右方向に移動させるルーパー振り機構Bが構成
されている。
【0016】また、上記送り歯動作機構Cは、図6〜図
8に示すように、上記主軸12の回転に連動して送りカ
ム41を設定運針数毎に、例えば上記の例で言えば、1
運針目から24運針目にかけて一回転させるように主軸
12と送りカム41との間に設けられた二段の減速手段
Dと、上記送りカム41の回転にカムローラー42を介
して応答し揺動するリンク機構Eと、このリンク機構E
の揺動により上記送り歯8を針板6の細長開口6Bを通
して前後に作動させる送り歯上下作動機構Fとから構成
されている。
8に示すように、上記主軸12の回転に連動して送りカ
ム41を設定運針数毎に、例えば上記の例で言えば、1
運針目から24運針目にかけて一回転させるように主軸
12と送りカム41との間に設けられた二段の減速手段
Dと、上記送りカム41の回転にカムローラー42を介
して応答し揺動するリンク機構Eと、このリンク機構E
の揺動により上記送り歯8を針板6の細長開口6Bを通
して前後に作動させる送り歯上下作動機構Fとから構成
されている。
【0017】上記二段の減速手段Dは、図6に示すよう
に、ミシンケーシング11内に設置固定されるギヤボッ
クス43内で上記主軸12に固定されたウォームギヤ4
4とこのウォームギヤ44に噛み合うように主軸12に
対して直交する第1出力軸45に固定されたウォームホ
イル46からなり、主軸12の回転を(1/12)に減
速する減速用ギヤ機構47と、上記第1出力軸45及び
上記送りカム41を取り付けた第2出力軸48にそれぞ
れ交換可能に固定された小大二つのプーリー49A,4
9Bとこれらプーリー49A,49B間に掛け渡しされ
た減速用タイミングベルト50とからなり、第1出力軸
45の回転を減速するベルト式減速機構51とにより構
成されている。
に、ミシンケーシング11内に設置固定されるギヤボッ
クス43内で上記主軸12に固定されたウォームギヤ4
4とこのウォームギヤ44に噛み合うように主軸12に
対して直交する第1出力軸45に固定されたウォームホ
イル46からなり、主軸12の回転を(1/12)に減
速する減速用ギヤ機構47と、上記第1出力軸45及び
上記送りカム41を取り付けた第2出力軸48にそれぞ
れ交換可能に固定された小大二つのプーリー49A,4
9Bとこれらプーリー49A,49B間に掛け渡しされ
た減速用タイミングベルト50とからなり、第1出力軸
45の回転を減速するベルト式減速機構51とにより構
成されている。
【0018】上記のような二段の減速手段Dを用いるこ
とによって、ベルト式減速機構51におけるタイミング
ベルト50をサイズの異なるものと交換するとともに、
そのベルトサイズに合わせて大小プーリー49A,49
Bを径の異なるものと交換して減速比を、例えば(1/
2)、(2/3)、(3/8)に調整するだけで、その
ベルト式減速機構51の減速比と減速用ギヤ機構47の
減速比(1/12)との掛け合わせにより、第2出力軸
45の減速比を表1に示すように任意に設定することが
可能であり、これに伴い大径のギヤや送りカム41を使
用しなくても主軸12に対する送りカム41の減速比を
大きく、かつ、多様にとることができ、図13に示すよ
うな形態の松葉状飾り模様Mに限らず、図14に示すよ
うに、ループ数が2つの形態や、図15に示すように、
ループ数が4つの形態の松葉状飾り模様Mを任意かつ容
易に形成させることができる。なお、ベルト50及びプ
ーリー49A,49Bの交換に伴い軸間距離が若干変動
するが、その変動距離はテークアップ装置やテンション
機構を用いることで解消することができる。
とによって、ベルト式減速機構51におけるタイミング
ベルト50をサイズの異なるものと交換するとともに、
そのベルトサイズに合わせて大小プーリー49A,49
Bを径の異なるものと交換して減速比を、例えば(1/
2)、(2/3)、(3/8)に調整するだけで、その
ベルト式減速機構51の減速比と減速用ギヤ機構47の
減速比(1/12)との掛け合わせにより、第2出力軸
45の減速比を表1に示すように任意に設定することが
可能であり、これに伴い大径のギヤや送りカム41を使
用しなくても主軸12に対する送りカム41の減速比を
大きく、かつ、多様にとることができ、図13に示すよ
うな形態の松葉状飾り模様Mに限らず、図14に示すよ
うに、ループ数が2つの形態や、図15に示すように、
ループ数が4つの形態の松葉状飾り模様Mを任意かつ容
易に形成させることができる。なお、ベルト50及びプ
ーリー49A,49Bの交換に伴い軸間距離が若干変動
するが、その変動距離はテークアップ装置やテンション
機構を用いることで解消することができる。
【0019】
【表1】
【0020】また、上記リンク機構Eは、図7及び図8
に示すように、上記カムローラ42ーを先端に有し、カ
ム連結土台51にカム軸52を介して揺動可能に取付け
られたカムローラー取付レバー53と、このレバー53
と一体揺動するようにカム軸52の他端に固定されたカ
ム連結レバー54と、このカム連結レバー54の遊端部
にカム連結リンク55を介して枢支連結された送り連結
レバー56とから構成されており、送りカム41の一回
転によって、カム連結レバー54が上下に、かつ送り連
結レバー56が前後に往復揺動するように構成されてい
る。
に示すように、上記カムローラ42ーを先端に有し、カ
ム連結土台51にカム軸52を介して揺動可能に取付け
られたカムローラー取付レバー53と、このレバー53
と一体揺動するようにカム軸52の他端に固定されたカ
ム連結レバー54と、このカム連結レバー54の遊端部
にカム連結リンク55を介して枢支連結された送り連結
レバー56とから構成されており、送りカム41の一回
転によって、カム連結レバー54が上下に、かつ送り連
結レバー56が前後に往復揺動するように構成されてい
る。
【0021】さらに、上記送り歯上下作動機構Fは、前
送りガイド57,58を介して前後に移動可能に支持さ
れた送り土台59の一端部をシャフト61を介して前後
に揺動可能に枢支された送り歯前後作動機構の送り元台
60にピンにより連結し、上記連結レバー56の遊端部
をシャフト63を介して送り元台60の作用点に連結し
た構成となっており、上記送りカム41の回転に伴う上
記リンク機構Eの揺動により送り歯8を上下に作動させ
て布送りを行なうように構成されている。
送りガイド57,58を介して前後に移動可能に支持さ
れた送り土台59の一端部をシャフト61を介して前後
に揺動可能に枢支された送り歯前後作動機構の送り元台
60にピンにより連結し、上記連結レバー56の遊端部
をシャフト63を介して送り元台60の作用点に連結し
た構成となっており、上記送りカム41の回転に伴う上
記リンク機構Eの揺動により送り歯8を上下に作動させ
て布送りを行なうように構成されている。
【0022】上記の送り歯上下作動機構Fとしては、図
9に示すように、上記連結レバー56の遊端部をシャフ
ト63を介して送り元台60の支点に連結して、上下作
動機構Fの送り土台59を送り歯前後作動機構の支点を
中心として上下に作動するように構成されたものであっ
てもよい。
9に示すように、上記連結レバー56の遊端部をシャフ
ト63を介して送り元台60の支点に連結して、上下作
動機構Fの送り土台59を送り歯前後作動機構の支点を
中心として上下に作動するように構成されたものであっ
てもよい。
【0023】なお、送り歯前後作動機構はエキセン機構
等から構成される周知のものであるため、その詳細は省
略するが、上記した送り歯上下作動機構Fにおける送り
元台60の作用点を中心として送り土台59を常時上下
に作動させるように構成することによって、送り元台6
0の支点を中心として送り土台59を上下動させる構成
の場合に比べて、部品点数を削減して、コストダウンを
図ることができる。
等から構成される周知のものであるため、その詳細は省
略するが、上記した送り歯上下作動機構Fにおける送り
元台60の作用点を中心として送り土台59を常時上下
に作動させるように構成することによって、送り元台6
0の支点を中心として送り土台59を上下動させる構成
の場合に比べて、部品点数を削減して、コストダウンを
図ることができる。
【0024】また、上記送りカム41は、設定運針数
(24運針数)毎での一回転中、すなわち、1運針目か
ら24運針目にかけての一回転中に上記リンク機構Eを
2〜6回揺動させて送り歯8が2〜6回に亘り布送り運
動を行なうように構成されている。具体例を説明する
と、図10及び図11に示すように、カムローラー42
が嵌合し転接する周溝41Aを有する送りカム41にお
いて、その回転位相角が0〜90°の範囲の周溝部分
に、図12に明示のように、15°の回転位相角を隔て
て6つのカム部分41a…が形成されてなり、送りカム
41の回転開始と同時に各カム部分41a…にカムロー
ラー42が順次間欠的に作用することにより、送りカム
41の回転中でその回転位相角が0〜90°の範囲の回
転時に送り歯8が6回に亘り細かく布送り運動を行なう
ことになる。
(24運針数)毎での一回転中、すなわち、1運針目か
ら24運針目にかけての一回転中に上記リンク機構Eを
2〜6回揺動させて送り歯8が2〜6回に亘り布送り運
動を行なうように構成されている。具体例を説明する
と、図10及び図11に示すように、カムローラー42
が嵌合し転接する周溝41Aを有する送りカム41にお
いて、その回転位相角が0〜90°の範囲の周溝部分
に、図12に明示のように、15°の回転位相角を隔て
て6つのカム部分41a…が形成されてなり、送りカム
41の回転開始と同時に各カム部分41a…にカムロー
ラー42が順次間欠的に作用することにより、送りカム
41の回転中でその回転位相角が0〜90°の範囲の回
転時に送り歯8が6回に亘り細かく布送り運動を行なう
ことになる。
【0025】上記のような構成の送りカム41を用いる
ことによって、図13〜図15に示すような松葉状飾り
模様M間に形成される直線状繋がり部Rを形成する際の
必要布送り量を確保するにあたって、リンク機構E及び
送り歯前後作動機構Fの単位運動量を小さく設定するこ
とが可能となり、その結果、ルーパー9及びルーパー振
り機構Bとの干渉を防止するために加えられる速度制限
条件、さらにはそれらリンク機構E及び送り歯前後作動
機構F自体の運動慣性に起因する速度制限がなくなり、
主軸12の回転速度を上げて縫製スピードの向上を図る
ことが容易である。
ことによって、図13〜図15に示すような松葉状飾り
模様M間に形成される直線状繋がり部Rを形成する際の
必要布送り量を確保するにあたって、リンク機構E及び
送り歯前後作動機構Fの単位運動量を小さく設定するこ
とが可能となり、その結果、ルーパー9及びルーパー振
り機構Bとの干渉を防止するために加えられる速度制限
条件、さらにはそれらリンク機構E及び送り歯前後作動
機構F自体の運動慣性に起因する速度制限がなくなり、
主軸12の回転速度を上げて縫製スピードの向上を図る
ことが容易である。
【0026】なお、針棒1を主軸12に連動させて上下
に往復運動させる機構及びルーパー9を主軸12に連動
させて針落ち部の前後に往復揺動運動させるための機構
は従来より周知であるため、それらの詳細な説明は省略
している。
に往復運動させる機構及びルーパー9を主軸12に連動
させて針落ち部の前後に往復揺動運動させるための機構
は従来より周知であるため、それらの詳細な説明は省略
している。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
主軸と送りカムとの間に、タイミングベルト及びプーリ
ーの交換という極く簡単な作業で減速比を変化させるこ
とが容易なベルト式減速機構とギヤ減速機構との二段の
減速手段を設ける構成を採用することによって、大径ギ
ヤ、大径カムの使用を不要にし、それらをケーシング内
に内装して装置全体の小型化、安全化を図りつつ、ルー
プ数の多いものから少ないものまで多種類の松葉状飾り
模様を任意かつ容易に形成させることができるという効
果を奏する。
主軸と送りカムとの間に、タイミングベルト及びプーリ
ーの交換という極く簡単な作業で減速比を変化させるこ
とが容易なベルト式減速機構とギヤ減速機構との二段の
減速手段を設ける構成を採用することによって、大径ギ
ヤ、大径カムの使用を不要にし、それらをケーシング内
に内装して装置全体の小型化、安全化を図りつつ、ルー
プ数の多いものから少ないものまで多種類の松葉状飾り
模様を任意かつ容易に形成させることができるという効
果を奏する。
【0028】特に、請求項2に記載の構成を採用する場
合は、上記効果に加えて、松葉状飾り模様間の必要布送
り量を単位運動量の小さいリンク機構及び送り歯前後作
動機構で達成することができ、その結果、ルーパー及び
その振り機構との干渉防止のための速度制限条件、さら
には運動慣性に起因する速度制限をなくして、主軸の回
転速度を上げて縫製スピードの向上を図ることができる
と同時に、所定の松葉状飾り模様M…を綺麗に、かつ、
安定よく形成することができる。
合は、上記効果に加えて、松葉状飾り模様間の必要布送
り量を単位運動量の小さいリンク機構及び送り歯前後作
動機構で達成することができ、その結果、ルーパー及び
その振り機構との干渉防止のための速度制限条件、さら
には運動慣性に起因する速度制限をなくして、主軸の回
転速度を上げて縫製スピードの向上を図ることができる
と同時に、所定の松葉状飾り模様M…を綺麗に、かつ、
安定よく形成することができる。
【図1】本発明に係る飾り縫いミシンの縫製部の構成を
示す概略斜視図である。
示す概略斜視図である。
【図2】図1の要部の平面図である。
【図3】本発明に係る飾り縫いミシンにおける針振り機
構及びルーパー振り機構の構成を一部破断して示す斜視
図である。
構及びルーパー振り機構の構成を一部破断して示す斜視
図である。
【図4】図3の要部の正面図である。
【図5】図4のZ−Z矢視側面図である。
【図6】本発明に係る飾り縫いミシンにおける送り歯動
作機構のうち二段の減速手段の構成を示す分解斜視図で
ある。
作機構のうち二段の減速手段の構成を示す分解斜視図で
ある。
【図7】同上送り歯動作機構のうちリンク機構及び送り
歯前後上下機構の構成を示す分解斜視図である。
歯前後上下機構の構成を示す分解斜視図である。
【図8】同上リンク機構及び送り歯上下作動機構の要部
の拡大正面図である。
の拡大正面図である。
【図9】同上リンク機構及び送り歯上下作動機構の変形
例を示す要部の拡大正面図である。
例を示す要部の拡大正面図である。
【図10】本発明に係る飾り縫いミシンの主要部である
送りカムの拡大側面図である。
送りカムの拡大側面図である。
【図11】同上送りカムの半横断面図である。
【図12】同上送りカムのカム部分の拡大展開図であ
る。
る。
【図13】松葉状飾り模様の一形態を示す概略図であ
る。
る。
【図14】松葉状飾り模様の他の形態を示す概略図であ
る。
る。
【図15】松葉状飾り模様のもう一つの形態を示す概略
図である。
図である。
1 針棒 5 爪 6 針板 8 送り歯 9 ルーパー 12 主軸 41 送りカム 45 第1出力軸 47 減速用ギヤ機構 48 第2出力軸 50 タイミングベルト 51 ベルト式減速機構 59 送り土台 A 針振り機構 B ルーパー振り機構 D 二段の減速手段 E リンク機構 F 送り歯上下作動機構 M 松葉状飾り模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細川 真人 大阪府四条畷市大字砂180番地 株式会社 森本製作所内 Fターム(参考) 3B150 AA05 AA12 CB03 CB11 CE24 CE25 DE06 DE18 DE21 DE23 DE28 GA07 JA19 JA38
Claims (5)
- 【請求項1】 針棒を縫製進行方向に対し直交する左右
方向に平行移動させる針振り機構と、上記針棒の左右方
向への平行移動に連動してルーパーを縫製進行方向に対
し左右方向に移動させるルーパー振り機構と、送り歯
と、主軸の回転に連動して設定運針数毎に一回転する送
りカムと、この送りカムの回転に応答して揺動するリン
ク機構と、このリンク機構の揺動により上記送り歯を上
下に作動させて布送りを行なう送り歯上下作動機構を備
え、 針棒及びルーパーの左右方向への移動に伴い針板の複数
の爪に連続したループ状の縫目を形成し、このループ状
縫目が複数本溜まった状態で送り歯を作動させることに
より布端縁部に松葉状の飾り模様を断続的に形成可能に
構成された飾り縫いミシンであって、 上記主軸と送りカムとの間には、主軸と第1出力軸の間
に設けられた減速用ギヤ機構と、第1出力軸と上記送り
カムを取り付けた第2出力軸の間に亘って掛け渡しされ
た減速用タイミングベルトを用いたベルト式減速機構と
の二段の減速手段が設けられていることを特徴とする飾
り縫いミシン。 - 【請求項2】 上記送りカムは、設定運針数毎での回転
中に上記リンク機構を複数回揺動させて送り歯が複数回
の布送り運動を行なうように構成されている請求項1に
記載の飾り縫いミシン。 - 【請求項3】 上記送りカムによる送り歯の布送り運動
回数が、2〜6回に設定されている請求項2に記載の飾
り縫いミシン。 - 【請求項4】 上記送り歯上下作動機構は、その送り土
台が送り歯前後作動機構の支点を中心として上下に作動
するように構成されている請求項1ないし3のいずれか
に記載の飾り縫いミシン。 - 【請求項5】 上記送り歯上下作動機構は、その送り土
台が送り歯前後作動機構の作用点を中心として上下に作
動するように構成されている請求項1ないし3のいずれ
かに記載の飾り縫いミシン。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025967A JP2002224477A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 飾り縫いミシン |
TW90128243A TW518379B (en) | 2001-02-01 | 2001-11-14 | Fancy stitch sewing machine |
CNB011439548A CN100408747C (zh) | 2001-02-01 | 2001-12-27 | 装饰线迹缝纫机 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001025967A JP2002224477A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 飾り縫いミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002224477A true JP2002224477A (ja) | 2002-08-13 |
Family
ID=18890870
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001025967A Pending JP2002224477A (ja) | 2001-02-01 | 2001-02-01 | 飾り縫いミシン |
Country Status (3)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002224477A (ja) |
CN (1) | CN100408747C (ja) |
TW (1) | TW518379B (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103215770A (zh) * | 2013-04-17 | 2013-07-24 | 吴江市菀坪宝得利缝制设备机械厂 | 一种e字摆针凸轮 |
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---|---|---|---|---|
KR100502015B1 (ko) * | 2002-12-16 | 2005-07-20 | 주식회사 미크로 | 장식사와 스팽글 봉착장치 |
CN1324183C (zh) * | 2002-12-26 | 2007-07-04 | 上海泗水工贸有限公司 | 链式珠边机的推线弯针机构 |
JP4665619B2 (ja) * | 2005-06-15 | 2011-04-06 | ブラザー工業株式会社 | ジグザグミシン |
Citations (3)
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---|---|---|---|---|
JPS61103475A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-21 | 株式会社 森本製作所 | ピコミシン |
JPS6264392A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-23 | 株式会社 森本製作所 | ステツチミシン |
JPS639872B2 (ja) * | 1984-10-25 | 1988-03-02 | Morimoto Mfg Co |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN85100191B (zh) * | 1985-04-01 | 1987-03-11 | 西北轻工业学院 | 装饰线迹缝纫机 |
JP2000093682A (ja) * | 1998-09-24 | 2000-04-04 | Aisin Seiki Co Ltd | ミシンの糸巻装置 |
-
2001
- 2001-02-01 JP JP2001025967A patent/JP2002224477A/ja active Pending
- 2001-11-14 TW TW90128243A patent/TW518379B/zh not_active IP Right Cessation
- 2001-12-27 CN CNB011439548A patent/CN100408747C/zh not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61103475A (ja) * | 1984-10-25 | 1986-05-21 | 株式会社 森本製作所 | ピコミシン |
JPS639872B2 (ja) * | 1984-10-25 | 1988-03-02 | Morimoto Mfg Co | |
JPS6264392A (ja) * | 1985-09-12 | 1987-03-23 | 株式会社 森本製作所 | ステツチミシン |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103215770A (zh) * | 2013-04-17 | 2013-07-24 | 吴江市菀坪宝得利缝制设备机械厂 | 一种e字摆针凸轮 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1368570A (zh) | 2002-09-11 |
CN100408747C (zh) | 2008-08-06 |
TW518379B (en) | 2003-01-21 |
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US520209A (en) | kohlee |
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