JPH0770903A - 刺繍ミシン - Google Patents
刺繍ミシンInfo
- Publication number
- JPH0770903A JPH0770903A JP24401493A JP24401493A JPH0770903A JP H0770903 A JPH0770903 A JP H0770903A JP 24401493 A JP24401493 A JP 24401493A JP 24401493 A JP24401493 A JP 24401493A JP H0770903 A JPH0770903 A JP H0770903A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- nipple
- string
- drive mechanism
- sewing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Landscapes
- Sewing Machines And Sewing (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 被刺繍布に対して紐状素材を重ね縫いによる
縫着を可能として、立体的な質感を醸し出させ得る。 【構成】 刺繍ミシンには、下端に縫針が装着された針
棒3を往復駆動する針棒駆動機構が設けられる。またミ
シンは、針棒駆動機構と協働して上糸と下糸との絡みを
形成する上糸捕捉機構と、針棒駆動機構と連動して被刺
繍布をステッチデ−タに基づいてステッチ形成毎に移動
させる被刺繍布移動機構とを備える。更に、紐状素材を
重ねた状態で前記縫針の下方位置で前記被刺繍布上に案
内供給する案内駆動機構41が配設される。
縫着を可能として、立体的な質感を醸し出させ得る。 【構成】 刺繍ミシンには、下端に縫針が装着された針
棒3を往復駆動する針棒駆動機構が設けられる。またミ
シンは、針棒駆動機構と協働して上糸と下糸との絡みを
形成する上糸捕捉機構と、針棒駆動機構と連動して被刺
繍布をステッチデ−タに基づいてステッチ形成毎に移動
させる被刺繍布移動機構とを備える。更に、紐状素材を
重ねた状態で前記縫針の下方位置で前記被刺繍布上に案
内供給する案内駆動機構41が配設される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、連続した紐状素材を
被刺繍布に縫付けるための刺繍ミシンに関し、更に詳細
には、前記紐状素材をひだ状にして被刺繍布に縫付け得
る刺繍ミシンに関する。
被刺繍布に縫付けるための刺繍ミシンに関し、更に詳細
には、前記紐状素材をひだ状にして被刺繍布に縫付け得
る刺繍ミシンに関する。
【0002】
【従来技術】被刺繍布に紐状素材を縫付け得るようにし
た刺繍ミシンとしては、例えば本出願人の出願に係る特
公昭63−53311号公報に開示のものが存在する。
この刺繍ミシンは、上糸と下糸との絡みによる本縫い機
構と、被刺繍布を展張保特した刺繍枠を前記本縫い機構
の縫針と直交する平面上で移動させる枠駆動機構と、紐
状素材を前記縫針の針元に対して、前記被刺繍布の移動
方向に応じて変向させつつ供給する紐状素材供給機構と
を備え、これら機構の夫々は刺繍デ−タに基づいて同期
的に駆動されるようになっている。そして該刺繍ミシン
によれば、例えば8の字をなすランニングステッチを構
成する刺繍デ−タを用いて紐状素材を被刺繍布に縫付け
ると、この紐状素材は針元への供給方向が各ステッチ毎
に8の字に沿うよう変更されつつ縫付けられ、結果とし
て該紐状素材が被刺繍布に8の字状に縫着されるもので
ある。
た刺繍ミシンとしては、例えば本出願人の出願に係る特
公昭63−53311号公報に開示のものが存在する。
この刺繍ミシンは、上糸と下糸との絡みによる本縫い機
構と、被刺繍布を展張保特した刺繍枠を前記本縫い機構
の縫針と直交する平面上で移動させる枠駆動機構と、紐
状素材を前記縫針の針元に対して、前記被刺繍布の移動
方向に応じて変向させつつ供給する紐状素材供給機構と
を備え、これら機構の夫々は刺繍デ−タに基づいて同期
的に駆動されるようになっている。そして該刺繍ミシン
によれば、例えば8の字をなすランニングステッチを構
成する刺繍デ−タを用いて紐状素材を被刺繍布に縫付け
ると、この紐状素材は針元への供給方向が各ステッチ毎
に8の字に沿うよう変更されつつ縫付けられ、結果とし
て該紐状素材が被刺繍布に8の字状に縫着されるもので
ある。
【0003】しかるに前記刺繍ミシンによれば、紐状素
材は被刺繍布上に平面的に縫着されため、該紐状素材か
ら得られる立体感に乏しい難点を有している。そこで紐
状素材を、被刺繍布へ立体的に縫着することができるよ
うにした装置として、例えば実開昭62−166296
号公報および実開昭63−69186号公報に開示の技
術が知られている。これらの公報に開示されている装置
によれば、被刺繍布に対して紐状素材を所謂フリル状ま
たはタック状に縫着することが可能で、紐状素材そのも
のの立体感が得られるものである。
材は被刺繍布上に平面的に縫着されため、該紐状素材か
ら得られる立体感に乏しい難点を有している。そこで紐
状素材を、被刺繍布へ立体的に縫着することができるよ
うにした装置として、例えば実開昭62−166296
号公報および実開昭63−69186号公報に開示の技
術が知られている。これらの公報に開示されている装置
によれば、被刺繍布に対して紐状素材を所謂フリル状ま
たはタック状に縫着することが可能で、紐状素材そのも
のの立体感が得られるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、紐状素材を
被刺繍布に対し立体的に縫付ける方法としては、前記フ
リル状、タック状に縫付ける方法の他に、該紐状素材を
断面S字状に折り返して、その重なった部分を縫付ける
ようにした所謂「重ね縫い」の方法が存在する。この方法
によれば、前記フリル状やタック状に紐状素材を被刺繍
布に縫付ける場合と異なった質感を醸し出すことが可能
である。しかし先に述べた従来の装置では、紐状素材を
重ねるための機構が存在しなかったために、前記重ね縫
いによる紐状素材の縫付けを行い得ない欠点があった。
被刺繍布に対し立体的に縫付ける方法としては、前記フ
リル状、タック状に縫付ける方法の他に、該紐状素材を
断面S字状に折り返して、その重なった部分を縫付ける
ようにした所謂「重ね縫い」の方法が存在する。この方法
によれば、前記フリル状やタック状に紐状素材を被刺繍
布に縫付ける場合と異なった質感を醸し出すことが可能
である。しかし先に述べた従来の装置では、紐状素材を
重ねるための機構が存在しなかったために、前記重ね縫
いによる紐状素材の縫付けを行い得ない欠点があった。
【0005】
【発明の目的】この発明は、前記の課題に鑑み、これを
解決するべく提案されたものであって、被刺繍布に対し
て紐状素材を重ね縫いによる縫着を可能として、立体的
な質感を醸し出させ得る刺繍ミシンを提供することを目
的とする。
解決するべく提案されたものであって、被刺繍布に対し
て紐状素材を重ね縫いによる縫着を可能として、立体的
な質感を醸し出させ得る刺繍ミシンを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を克服し、所期
の目的を達成するため、本発明に係る刺繍ミシンは、下
端に縫針が装着された針棒を往復駆動する針棒駆動機構
と、該針棒駆動機構(12)と協働して上糸と下糸との絡み
を形成する上糸捕捉機構と、前記針棒駆動機構と連動し
て被刺繍布をステッチデ−タに基づいてステッチ形成毎
に移動させる被刺繍布移動機構と、紐状素材を重ねた状
態で前記縫針の下方位置で前記被刺繍布上に案内供給す
る案内駆動機構とから構成したことを特徴とする。
の目的を達成するため、本発明に係る刺繍ミシンは、下
端に縫針が装着された針棒を往復駆動する針棒駆動機構
と、該針棒駆動機構(12)と協働して上糸と下糸との絡み
を形成する上糸捕捉機構と、前記針棒駆動機構と連動し
て被刺繍布をステッチデ−タに基づいてステッチ形成毎
に移動させる被刺繍布移動機構と、紐状素材を重ねた状
態で前記縫針の下方位置で前記被刺繍布上に案内供給す
る案内駆動機構とから構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】この発明に係る刺繍ミシンによれば、案内駆動
機構によって紐状素材が重ねられた状態で被刺繍布上の
針元に案内されるため、該紐状素材の重ね部分に針落ち
が行なわれ、これによって紐状素材は被刺繍布に対して
重ね縫い状態で縫着される。
機構によって紐状素材が重ねられた状態で被刺繍布上の
針元に案内されるため、該紐状素材の重ね部分に針落ち
が行なわれ、これによって紐状素材は被刺繍布に対して
重ね縫い状態で縫着される。
【0008】
【実施例】次に、本発明に係る刺繍ミシンにつき、好適
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下に説明
する。図1は、ミシンア−ム1における正面の縦断面、
図2は、該ミシンア−ム1における側面の縦断面であ
る。フレ−ム2に固定されたミシンア−ム1の左右方向
中央部の前面には、下端に縫針3aを取付けた針棒3が
上下動自由に支持されている。この針棒3の後方には、
所定間隔を保持して基針棒4が該針棒3と平行に配設さ
れ、その軸上に針棒駆動部材5が上下動自由に嵌装され
ている。針棒駆動部材5の前面には嵌合凹部5aが形成
され、この嵌合凹部5aに、針棒3に後向きに固定した
ピン3bが嵌合されている。従って針棒駆動部材5を上
下に往復動させれば、前記嵌合凹部5aおよびピン3b
を介して、前記針棒3が上下に往復駆動されるものであ
る。
な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下に説明
する。図1は、ミシンア−ム1における正面の縦断面、
図2は、該ミシンア−ム1における側面の縦断面であ
る。フレ−ム2に固定されたミシンア−ム1の左右方向
中央部の前面には、下端に縫針3aを取付けた針棒3が
上下動自由に支持されている。この針棒3の後方には、
所定間隔を保持して基針棒4が該針棒3と平行に配設さ
れ、その軸上に針棒駆動部材5が上下動自由に嵌装され
ている。針棒駆動部材5の前面には嵌合凹部5aが形成
され、この嵌合凹部5aに、針棒3に後向きに固定した
ピン3bが嵌合されている。従って針棒駆動部材5を上
下に往復動させれば、前記嵌合凹部5aおよびピン3b
を介して、前記針棒3が上下に往復駆動されるものであ
る。
【0009】ミシンア−ム1の上下方向の略中央部に
は、水平方向にミシン主軸6が延在し、そのミシンア−
ム1内に位置する軸上に針棒駆動用の偏芯カム7および
天秤駆動用の溝カム8が夫々固定されている。そして
リング部を前記偏芯カム7に嵌合させたロッド9、一
端がミシンア−ム1に軸支され、その中間部がロッド9
の下端に連結された第1リンク10、および第1リン
ク10の先端に一端部が連結され、他端部が前記針棒駆
動部材5に連結された第2リンク11によって針棒駆動
機構12が構成され、この針棒駆動機構12は前記ミシ
ン主軸6の一方向への回転により、前記針棒駆動部材5
を針棒3と共に上下に往復動させ得るようになってい
る。
は、水平方向にミシン主軸6が延在し、そのミシンア−
ム1内に位置する軸上に針棒駆動用の偏芯カム7および
天秤駆動用の溝カム8が夫々固定されている。そして
リング部を前記偏芯カム7に嵌合させたロッド9、一
端がミシンア−ム1に軸支され、その中間部がロッド9
の下端に連結された第1リンク10、および第1リン
ク10の先端に一端部が連結され、他端部が前記針棒駆
動部材5に連結された第2リンク11によって針棒駆動
機構12が構成され、この針棒駆動機構12は前記ミシ
ン主軸6の一方向への回転により、前記針棒駆動部材5
を針棒3と共に上下に往復動させ得るようになってい
る。
【0010】ミシンア−ム1の上方部には、天秤軸13
が水平に固定され、この天秤軸13に天秤体14が支持
されている。この天秤体14は、前記天秤軸13に回転
自由に嵌装したボス部14aと、このボス部14aに結
合した天秤14bとから構成され、該ボス部14aの外
周に形成した従動ギヤ14cが、前記天秤駆動カム8の
上方において、前記ミシンア−ム1に軸支した駆動ア−
ム15に連繁されている。この駆動ア−ム15は、その
一端部が天秤駆動カム8の溝カムに係合されると共に、
他端部に形成した駆動ギヤ15aが前記天秤体14の従
動ギヤ14cに噛合されている。すなわち前記天秤駆動
カム8、駆動ア−ム15、ボス部14aによって天秤駆
動機構16が構成され、前記天秤14bは、ミシン主軸
6の回転に伴なう該天秤駆動機構16の動作により上下
に往復駆動されるものである。
が水平に固定され、この天秤軸13に天秤体14が支持
されている。この天秤体14は、前記天秤軸13に回転
自由に嵌装したボス部14aと、このボス部14aに結
合した天秤14bとから構成され、該ボス部14aの外
周に形成した従動ギヤ14cが、前記天秤駆動カム8の
上方において、前記ミシンア−ム1に軸支した駆動ア−
ム15に連繁されている。この駆動ア−ム15は、その
一端部が天秤駆動カム8の溝カムに係合されると共に、
他端部に形成した駆動ギヤ15aが前記天秤体14の従
動ギヤ14cに噛合されている。すなわち前記天秤駆動
カム8、駆動ア−ム15、ボス部14aによって天秤駆
動機構16が構成され、前記天秤14bは、ミシン主軸
6の回転に伴なう該天秤駆動機構16の動作により上下
に往復駆動されるものである。
【0011】また針棒3の下方部には、ミシンア−ム1
に固定したスリ−ブ20に内嵌したニップル支持パイプ
18が外嵌されている。このニップル支持パイプ18
は、前記針棒3およびスリ−ブ20の双方に対し上下動
および回転可能になっている。ニップル支持パイプ18
の下端部には、布押さえとして機能するニップル21が
取り付けられ、また上端部には被駆動リング22が固定
されている。この被駆動リング22は、図1に示すよう
に、ニップル駆動ア−ム23に係合している。前記ミシ
ンア−ム1には、針棒3と平行に上下動自在なニップル
駆動棒24が支持され、前記ニップル駆動ア−ム23
は、このニップル駆動棒24に針棒3の左方(図1)で固
定されている。そして該ニップル駆動ア−ム23の先端
部に形成した二股部23aが、前記被駆動リング22と
嵌合している。
に固定したスリ−ブ20に内嵌したニップル支持パイプ
18が外嵌されている。このニップル支持パイプ18
は、前記針棒3およびスリ−ブ20の双方に対し上下動
および回転可能になっている。ニップル支持パイプ18
の下端部には、布押さえとして機能するニップル21が
取り付けられ、また上端部には被駆動リング22が固定
されている。この被駆動リング22は、図1に示すよう
に、ニップル駆動ア−ム23に係合している。前記ミシ
ンア−ム1には、針棒3と平行に上下動自在なニップル
駆動棒24が支持され、前記ニップル駆動ア−ム23
は、このニップル駆動棒24に針棒3の左方(図1)で固
定されている。そして該ニップル駆動ア−ム23の先端
部に形成した二股部23aが、前記被駆動リング22と
嵌合している。
【0012】更にニップル駆動ア−ム23の上面には、
前記ニップル駆動棒24に嵌装した圧縮コイルバネ25
が配置され、この圧縮コイルバネ25の上端部は、針棒
3に固定されてニップル駆動棒24の軸上に延出するば
ね受け26に弾接している。そして該圧縮コイルバネ2
5の弾拡力により、ニップル駆動棒24およびニップル
駆動ア−ム23が下方に付勢され、前記ニップル駆動ア
−ム23に突設した被駆動ピン26が、ニップル駆動レ
バ−27の先端部上面に受け止められている。このニッ
プル駆動レバ−27は、ミシン主軸6を駆動源とするリ
ンク機構(図示せず)により上下に往復駆動される。この
ように前記リンク機構(図示せず)、ニップル駆動レバ−
27、ニップル駆動棒24、ニップル駆動ア−ム23に
よりニップル上下駆動機構60が構成され、これにより
ニップル21が上下に所定のストロ−クで往復駆動され
る。
前記ニップル駆動棒24に嵌装した圧縮コイルバネ25
が配置され、この圧縮コイルバネ25の上端部は、針棒
3に固定されてニップル駆動棒24の軸上に延出するば
ね受け26に弾接している。そして該圧縮コイルバネ2
5の弾拡力により、ニップル駆動棒24およびニップル
駆動ア−ム23が下方に付勢され、前記ニップル駆動ア
−ム23に突設した被駆動ピン26が、ニップル駆動レ
バ−27の先端部上面に受け止められている。このニッ
プル駆動レバ−27は、ミシン主軸6を駆動源とするリ
ンク機構(図示せず)により上下に往復駆動される。この
ように前記リンク機構(図示せず)、ニップル駆動レバ−
27、ニップル駆動棒24、ニップル駆動ア−ム23に
よりニップル上下駆動機構60が構成され、これにより
ニップル21が上下に所定のストロ−クで往復駆動され
る。
【0013】ニップル支持パイプ18が嵌入された前記
スリ−ブ20の下端部は、前記ミシンア−ム1の下面に
突出し、この突出部の周りに保持筒30が回転自由に嵌
装されている。この保持筒30は、その上端部外周に針
棒3と同心をなす従動ギヤ28が形成されると共に、ミ
シンア−ム1の下面に固定した支持部材31の爪を該従
動ギヤ28の下縁部のリング溝に嵌合させることで、上
下動を規制した状態で支持されている。そして保持筒3
0に形成した従動ギヤ28には、基針棒4の側方部にこ
れと平行に支持した回転軸32の下端に固定した駆動ギ
ヤ33が噛合している。この回転軸32の上方には、前
後方向に延在する水平回転軸34が支持され、その前後
両端にベベルギヤ35、36が夫々固定されている。す
なわち後端側のベベルギヤ36は、ミシンア−ム1を貫
通してミシン主軸6と平行に配設した回転駆動軸37の
ベベルギヤ38に噛合されている。また前端側のベベル
ギヤ35は、前記回転軸34の上端に固定したベベルギ
ヤ39に噛合されている。そしてこれらの回転駆動軸3
7、水平回転軸34、回転軸32、駆動ギヤ33および
従動ギヤ28により、前記保持筒30の回転駆動機構4
0が構成されている。なお回転駆動軸37は、図示しな
いパルスモータに結合されており、このパルスモータを
ステッチデータに基づいて演算される制御信号により駆
動することで、回転駆動機構40を介して前記保持筒3
0が往復回転される。また保持筒30の外周部には、被
刺繍布bに縫付けられる紐状素材a(図6参照)をニップ
ル21の下方に案内する案内駆動機構41が付設されて
いる。この案内駆動機構41は、主に揺動ア−ム42お
よび該揺動ア−ム42に揺動力を伝達する伝達リング4
3とからなる。
スリ−ブ20の下端部は、前記ミシンア−ム1の下面に
突出し、この突出部の周りに保持筒30が回転自由に嵌
装されている。この保持筒30は、その上端部外周に針
棒3と同心をなす従動ギヤ28が形成されると共に、ミ
シンア−ム1の下面に固定した支持部材31の爪を該従
動ギヤ28の下縁部のリング溝に嵌合させることで、上
下動を規制した状態で支持されている。そして保持筒3
0に形成した従動ギヤ28には、基針棒4の側方部にこ
れと平行に支持した回転軸32の下端に固定した駆動ギ
ヤ33が噛合している。この回転軸32の上方には、前
後方向に延在する水平回転軸34が支持され、その前後
両端にベベルギヤ35、36が夫々固定されている。す
なわち後端側のベベルギヤ36は、ミシンア−ム1を貫
通してミシン主軸6と平行に配設した回転駆動軸37の
ベベルギヤ38に噛合されている。また前端側のベベル
ギヤ35は、前記回転軸34の上端に固定したベベルギ
ヤ39に噛合されている。そしてこれらの回転駆動軸3
7、水平回転軸34、回転軸32、駆動ギヤ33および
従動ギヤ28により、前記保持筒30の回転駆動機構4
0が構成されている。なお回転駆動軸37は、図示しな
いパルスモータに結合されており、このパルスモータを
ステッチデータに基づいて演算される制御信号により駆
動することで、回転駆動機構40を介して前記保持筒3
0が往復回転される。また保持筒30の外周部には、被
刺繍布bに縫付けられる紐状素材a(図6参照)をニップ
ル21の下方に案内する案内駆動機構41が付設されて
いる。この案内駆動機構41は、主に揺動ア−ム42お
よび該揺動ア−ム42に揺動力を伝達する伝達リング4
3とからなる。
【0014】前記案内駆動機構41の一部をなす揺動ア
−ム42は、保持筒30を略半周に亘って囲む湾曲ア−
ム部42aと、この湾曲ア−ム部42aの一端側に垂下
するよう一体形成した垂下レバ−部42bとから構成さ
れる。そして湾曲ア−ム部42aの中央部は、保持筒3
0の下方部側面にピン44を介して揺動自由に支持され
ている。また垂下レバ−部42bの下端に、案内板42
cがネジ59により取り付られて、その高さ調節可能と
なっている。この案内板42cは前記揺動ア−ム42の
揺動に伴って揺動し、これにより案内板42cの先端に
形成した水平部45が、前記ニップル21の下方部へ
の進入並びにニップル21の側方部への退避が行なわ
れる。なお水平部45の先端には、図5に拡大的に示す
如く、紐状素材aの挿通並びに支持を行なう支持溝45
aが形成されている。また該水平部45の先端における
幅方向の中央部には、縫針3aの通過を許容する針通孔
45bが形成されて先端縁まで臨んでいる。更に水平部
45における両側の支持溝45a、45a内には、図5
の(b),(c)に示すように、前記紐状素材aが上流側へ
逆流するのを防止する舌状片45cが取り付けられてい
る。
−ム42は、保持筒30を略半周に亘って囲む湾曲ア−
ム部42aと、この湾曲ア−ム部42aの一端側に垂下
するよう一体形成した垂下レバ−部42bとから構成さ
れる。そして湾曲ア−ム部42aの中央部は、保持筒3
0の下方部側面にピン44を介して揺動自由に支持され
ている。また垂下レバ−部42bの下端に、案内板42
cがネジ59により取り付られて、その高さ調節可能と
なっている。この案内板42cは前記揺動ア−ム42の
揺動に伴って揺動し、これにより案内板42cの先端に
形成した水平部45が、前記ニップル21の下方部へ
の進入並びにニップル21の側方部への退避が行なわ
れる。なお水平部45の先端には、図5に拡大的に示す
如く、紐状素材aの挿通並びに支持を行なう支持溝45
aが形成されている。また該水平部45の先端における
幅方向の中央部には、縫針3aの通過を許容する針通孔
45bが形成されて先端縁まで臨んでいる。更に水平部
45における両側の支持溝45a、45a内には、図5
の(b),(c)に示すように、前記紐状素材aが上流側へ
逆流するのを防止する舌状片45cが取り付けられてい
る。
【0015】更に案内駆動機構41の一部をなす伝達リ
ング43は、保持筒30に相対的な上下動及び回転自在
に外嵌した第1リング43aと、この第1リング43a
に相対回転のみ自在に外嵌した第2リング43bとから
なる。第1リング43aは、その外周部に突設した突出
部46を、図1に示すように、ミシンア−ム1に上下動
自在に支持したロッド47の下端に固定させている。前
記ロッド47の略中間部には、横向きの被駆動ピン47
aが固定され、このピン47aはモ−タ等(図示せず)に
より上下に往復駆動される駆動部材48に連結されてい
る。第1リング43aに外嵌した第2リング43bは、
保持筒30の外周に嵌着したストップリング30aによ
り下端縁が支えられ、第1りング43aに対し回転のみ
自在に支持されている。また第2リング43bの外周面
に上下に形成したキ−溝に、前記保持筒30の側面に固
定したキ−52を嵌入させることにより、該保持筒30
の回転に伴って一体回転するようになっている。なお第
2リング43bは、その外面に横向きに突設した連結部
49に連結したリンク50により揺動ア−ム42の自由
端に連結されている。
ング43は、保持筒30に相対的な上下動及び回転自在
に外嵌した第1リング43aと、この第1リング43a
に相対回転のみ自在に外嵌した第2リング43bとから
なる。第1リング43aは、その外周部に突設した突出
部46を、図1に示すように、ミシンア−ム1に上下動
自在に支持したロッド47の下端に固定させている。前
記ロッド47の略中間部には、横向きの被駆動ピン47
aが固定され、このピン47aはモ−タ等(図示せず)に
より上下に往復駆動される駆動部材48に連結されてい
る。第1リング43aに外嵌した第2リング43bは、
保持筒30の外周に嵌着したストップリング30aによ
り下端縁が支えられ、第1りング43aに対し回転のみ
自在に支持されている。また第2リング43bの外周面
に上下に形成したキ−溝に、前記保持筒30の側面に固
定したキ−52を嵌入させることにより、該保持筒30
の回転に伴って一体回転するようになっている。なお第
2リング43bは、その外面に横向きに突設した連結部
49に連結したリンク50により揺動ア−ム42の自由
端に連結されている。
【0016】前記構成に係る案内駆動機構41では、モ
−タ等によりロッド47が上下に往復駆動されると、第
1リング43a、第2リング43bが共に上下動する。
そして該第2リング43bの上下動が、リンク50を介
して前記揺動ア−ム42に伝達されると、該揺動ア−ム
42も揺動するので、前記案内板45が図3(a)および
図3(b)に示すように、ニップル21の下方部への進入
動作と、該ニップル21の側方部への退避動作を行な
う。前記保持筒30の側方部には、紐状素材を巻回した
素材ボビン53が、該保持筒30の下端部外周面に取り
付けたブラケット54によって、支軸55の周りを回転
自在に支持されている。そして保持筒30の回転時に該
素材ボビン53は、案内駆動機構41の第2リング43
bおよび揺動ア−ム42と共に一体回転を行なう。素材
ボビン53から繰り出された紐状素材aは、揺動ア−ム
42の垂下レバ−部42bおよび案内板42cに設けた
ガイド56,57を経由して、前記案内板42cにおけ
る水平部45の下面に導かれ、その支持溝45bに挿通
されて前方へ引き出されている。
−タ等によりロッド47が上下に往復駆動されると、第
1リング43a、第2リング43bが共に上下動する。
そして該第2リング43bの上下動が、リンク50を介
して前記揺動ア−ム42に伝達されると、該揺動ア−ム
42も揺動するので、前記案内板45が図3(a)および
図3(b)に示すように、ニップル21の下方部への進入
動作と、該ニップル21の側方部への退避動作を行な
う。前記保持筒30の側方部には、紐状素材を巻回した
素材ボビン53が、該保持筒30の下端部外周面に取り
付けたブラケット54によって、支軸55の周りを回転
自在に支持されている。そして保持筒30の回転時に該
素材ボビン53は、案内駆動機構41の第2リング43
bおよび揺動ア−ム42と共に一体回転を行なう。素材
ボビン53から繰り出された紐状素材aは、揺動ア−ム
42の垂下レバ−部42bおよび案内板42cに設けた
ガイド56,57を経由して、前記案内板42cにおけ
る水平部45の下面に導かれ、その支持溝45bに挿通
されて前方へ引き出されている。
【0017】次に、この実施例に係る刺繍ミシンの作用
について説明する。ミシン主軸6が回転すると、針棒駆
動機構12、天秤駆動機構16並びにニップル上下駆動
機構60が駆動され、従って針棒3、天秤14b並びに
ニップル21が所定のタイミングで同期的に駆動され
る。そしてミシンア−ム1の下方に配設した周知の上糸
捕捉機構(図示せず)との協働作用下に、被刺繍布bに上
糸cと下糸dとの絡みが形成される。また針棒3の1往
復動毎に、被刺繍布bを展張保持した刺繍枠(図示せず)
を、刺繍柄に対応して作成したステッチデ−タに基づき
X−Y平面上で移動させることにより、該針棒3の1往
復動毎に通常の本縫いによるステッチが一つずつ形成さ
れる。この通常のステッチ形成時には、前記保持筒30
の回転駆動機構40および案内駆動機構41は駆動され
ず、従って保持筒30が所定の角度位置に停止してい
る。また図1に示すように、揺動ア−ム42が所定の待
機姿勢に保持され、前記案内板45がニップル21の下
端の側方に退避した状態に保たれる。このためニップル
21が、被刺繍布bを押さえるために下動したときに、
その下端が案内板45と干渉することはない。
について説明する。ミシン主軸6が回転すると、針棒駆
動機構12、天秤駆動機構16並びにニップル上下駆動
機構60が駆動され、従って針棒3、天秤14b並びに
ニップル21が所定のタイミングで同期的に駆動され
る。そしてミシンア−ム1の下方に配設した周知の上糸
捕捉機構(図示せず)との協働作用下に、被刺繍布bに上
糸cと下糸dとの絡みが形成される。また針棒3の1往
復動毎に、被刺繍布bを展張保持した刺繍枠(図示せず)
を、刺繍柄に対応して作成したステッチデ−タに基づき
X−Y平面上で移動させることにより、該針棒3の1往
復動毎に通常の本縫いによるステッチが一つずつ形成さ
れる。この通常のステッチ形成時には、前記保持筒30
の回転駆動機構40および案内駆動機構41は駆動され
ず、従って保持筒30が所定の角度位置に停止してい
る。また図1に示すように、揺動ア−ム42が所定の待
機姿勢に保持され、前記案内板45がニップル21の下
端の側方に退避した状態に保たれる。このためニップル
21が、被刺繍布bを押さえるために下動したときに、
その下端が案内板45と干渉することはない。
【0018】次に紐状素材aを「重ね縫い」により被刺繍
布bに縫付ける場合には、針棒駆動機構12、天秤駆動
機構16並びにニップル上下駆動機構60の作動に加え
て、前記保持筒30の回転駆動機構40および案内駆動
機構41を作動させる。この「重ね縫い」によって、紐状
素材aを被刺繍布bに縫付けた場合の一例を図8に示
す。この図8から明らかなように、各ステッチが長さ方
向に連なる所謂ランニングステッチが用いられ、紐状素
材aは、このランニングステッチに沿って縫付けられ
る。すなわちランニングステッチを形成するためのステ
ッチデ−タ(刺繍枠をX−Y駆動するためのデ−タ)如何
によって、該紐状素材aを所望の平面形状に縫付けるこ
とができる。
布bに縫付ける場合には、針棒駆動機構12、天秤駆動
機構16並びにニップル上下駆動機構60の作動に加え
て、前記保持筒30の回転駆動機構40および案内駆動
機構41を作動させる。この「重ね縫い」によって、紐状
素材aを被刺繍布bに縫付けた場合の一例を図8に示
す。この図8から明らかなように、各ステッチが長さ方
向に連なる所謂ランニングステッチが用いられ、紐状素
材aは、このランニングステッチに沿って縫付けられ
る。すなわちランニングステッチを形成するためのステ
ッチデ−タ(刺繍枠をX−Y駆動するためのデ−タ)如何
によって、該紐状素材aを所望の平面形状に縫付けるこ
とができる。
【0019】このランニングステッチにより紐状素材a
が縫付けられていく際に、各ステッチの進み方向が、該
ステッチの形成毎(針棒の1往復動毎)にステッチデ−タ
に基づき演算され、その演算結果に従って前記保持筒3
0の回転が制御される。この回転制御により案内板45
が、常にニップル21の進み方向(被刺繍布bに対し相
対的に進む方向)の前方に位置することになり、従って
紐状素材aはニップル21に対し各ステッチ毎に、常に
ニップル21の進み方向前方から供給されることとな
る。また前記保持筒30の回転制御と共に、前記案内板
45の往復動が制御され、この制御により紐状素材a
が、重ねられた状態で被刺繍布bに縫付けられることと
なる。
が縫付けられていく際に、各ステッチの進み方向が、該
ステッチの形成毎(針棒の1往復動毎)にステッチデ−タ
に基づき演算され、その演算結果に従って前記保持筒3
0の回転が制御される。この回転制御により案内板45
が、常にニップル21の進み方向(被刺繍布bに対し相
対的に進む方向)の前方に位置することになり、従って
紐状素材aはニップル21に対し各ステッチ毎に、常に
ニップル21の進み方向前方から供給されることとな
る。また前記保持筒30の回転制御と共に、前記案内板
45の往復動が制御され、この制御により紐状素材a
が、重ねられた状態で被刺繍布bに縫付けられることと
なる。
【0020】次に、紐状素材aが重ね縫いされる経時的
な過程を、図10〜図16を参照して説明する。図10
〜図16は、針棒3(ニップル21)が1往復動する行程
を示し、この行程により紐状素材aにおける一つの重ね
縫いが実施される。図10は、針棒3の下降に先立っ
て、ニップル21が下降しつつある状態を示し、このニ
ップル21の下端が被刺繍布b上に当接する直前に、案
内板42cの水平部45が該ニップル21の下方に移動
する。該ニップル21が更に下降して水平部45上に当
接した後、縫針3aが針通孔45bを介して紐状素材a
および被刺繍布bを貫通し、上糸捕捉機構との協働によ
り上糸cと下糸dとの絡みが形成される。その後、縫針
3aが上昇して被刺繍布bおよび紐状素材aから抜け出
ると、前記ニップル21が上昇を開始する。そして図1
1に示すように、該ニップル21が案内板42cの水平
部45から離間した時点をもって、該水平部45がニッ
プル21の側方へ退避する動作を開始する。このニップ
ル21が上死点まで上昇した時点で、天秤14bの糸締
め動作により紐状素材aが被刺繍布bに止め縫いされ
る。
な過程を、図10〜図16を参照して説明する。図10
〜図16は、針棒3(ニップル21)が1往復動する行程
を示し、この行程により紐状素材aにおける一つの重ね
縫いが実施される。図10は、針棒3の下降に先立っ
て、ニップル21が下降しつつある状態を示し、このニ
ップル21の下端が被刺繍布b上に当接する直前に、案
内板42cの水平部45が該ニップル21の下方に移動
する。該ニップル21が更に下降して水平部45上に当
接した後、縫針3aが針通孔45bを介して紐状素材a
および被刺繍布bを貫通し、上糸捕捉機構との協働によ
り上糸cと下糸dとの絡みが形成される。その後、縫針
3aが上昇して被刺繍布bおよび紐状素材aから抜け出
ると、前記ニップル21が上昇を開始する。そして図1
1に示すように、該ニップル21が案内板42cの水平
部45から離間した時点をもって、該水平部45がニッ
プル21の側方へ退避する動作を開始する。このニップ
ル21が上死点まで上昇した時点で、天秤14bの糸締
め動作により紐状素材aが被刺繍布bに止め縫いされ
る。
【0021】また、ニップル21が上昇し始めてから上
死点に達する行程中で、図12に示すように被刺繍布b
が1ステッチ分移動されると共に、案内板42cの水平
部45がニップル21から更に離間する。この水平部4
5の離間動作によって、紐状素材aはその「重ね縫い」に
必要な長さ分だけ素材ボビン53から引き出される。そ
してニップル21が上死点から下降し始めると同時に、
案内板42cの水平部45が再度ニップル21に接近し
始め、図13に示すように水平部45の移動に伴って、
前記水平部45から延出した被刺繍布b上の紐状素材a
が折返される。次いで図14に示す如く、水平部45が
ニップル21の直下に到達すると該ニップル21が下降
を開始し、そのニップル21の下端が水平部45上に当
接した後に、縫針3aが水平部45の針通孔45aを介
して下降し、紐状素材aおよび被刺繍布bを刺通する。
その後は図15に示すように、前述した止め縫い時と同
様に、上糸cと下糸dとの絡みの形成および天秤14b
の糸締め動作により、紐状素材aが三重に重ねられた状
態で被刺繍布bに縫付けられる。更に図16に示すよう
に、次のステッチ長に応じた被刺繍布bの移動および案
内板45のニップル21からの退避動作が引き続き行な
われる。そして、前記行程がニップル21の1往復毎に
実行されることにより、図6および図7に示す紐状素材
aの縫付けが実施されるものである。
死点に達する行程中で、図12に示すように被刺繍布b
が1ステッチ分移動されると共に、案内板42cの水平
部45がニップル21から更に離間する。この水平部4
5の離間動作によって、紐状素材aはその「重ね縫い」に
必要な長さ分だけ素材ボビン53から引き出される。そ
してニップル21が上死点から下降し始めると同時に、
案内板42cの水平部45が再度ニップル21に接近し
始め、図13に示すように水平部45の移動に伴って、
前記水平部45から延出した被刺繍布b上の紐状素材a
が折返される。次いで図14に示す如く、水平部45が
ニップル21の直下に到達すると該ニップル21が下降
を開始し、そのニップル21の下端が水平部45上に当
接した後に、縫針3aが水平部45の針通孔45aを介
して下降し、紐状素材aおよび被刺繍布bを刺通する。
その後は図15に示すように、前述した止め縫い時と同
様に、上糸cと下糸dとの絡みの形成および天秤14b
の糸締め動作により、紐状素材aが三重に重ねられた状
態で被刺繍布bに縫付けられる。更に図16に示すよう
に、次のステッチ長に応じた被刺繍布bの移動および案
内板45のニップル21からの退避動作が引き続き行な
われる。そして、前記行程がニップル21の1往復毎に
実行されることにより、図6および図7に示す紐状素材
aの縫付けが実施されるものである。
【0022】次に、紐状素材aの縫付け方としては、案
内駆動機構41の作動のさせ方により種々の態様を採用
することができる。例えば、ニップル21の1往復動毎
に案内駆動機構41を作動させれば、図6に示すように
1ステッチ毎に重ね縫いが行なわれ、またニップル21
の2往復毎に案内駆動機構41を作動させれば、図7に
示すように2ステッチ毎に重ね縫いが行なわれる。また
図8に示すように、ランニングステッチの1ステッチ長
Aを選定することにより、各重ね縫いのピッチを自在に
設定することができるのは勿論、案内板42Cの水平部
45の長さ(紐状素材aの長さ方向における)を変更する
ことによって、重ね縫いの幅Bや隣接し合う重ね縫いの
端縁同士の幅Cを自在に設定することもできる。更に、
案内板42cの垂下レバ−部42bに対する取付け位置
を調整して、水平部45の高さを変更することによっ
て、図9に示すように紐状素材aの重ね方を前記実施例
の場合と逆にすることも可能である。
内駆動機構41の作動のさせ方により種々の態様を採用
することができる。例えば、ニップル21の1往復動毎
に案内駆動機構41を作動させれば、図6に示すように
1ステッチ毎に重ね縫いが行なわれ、またニップル21
の2往復毎に案内駆動機構41を作動させれば、図7に
示すように2ステッチ毎に重ね縫いが行なわれる。また
図8に示すように、ランニングステッチの1ステッチ長
Aを選定することにより、各重ね縫いのピッチを自在に
設定することができるのは勿論、案内板42Cの水平部
45の長さ(紐状素材aの長さ方向における)を変更する
ことによって、重ね縫いの幅Bや隣接し合う重ね縫いの
端縁同士の幅Cを自在に設定することもできる。更に、
案内板42cの垂下レバ−部42bに対する取付け位置
を調整して、水平部45の高さを変更することによっ
て、図9に示すように紐状素材aの重ね方を前記実施例
の場合と逆にすることも可能である。
【0023】
【発明の効果】以上に説明した如く、本発明に係る刺繍
ミシンによれば、案内駆動機構の作用によって紐状素材
を被刺繍布上に「重ね縫い」により縫着することができ、
従って従来の装置によっては得られなかった質感に富ん
だ刺繍製品を作成し得る有益な効果が得られる。
ミシンによれば、案内駆動機構の作用によって紐状素材
を被刺繍布上に「重ね縫い」により縫着することができ、
従って従来の装置によっては得られなかった質感に富ん
だ刺繍製品を作成し得る有益な効果が得られる。
【図1】本発明に係る刺繍ミシンのア−ム部の正面の縦
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明に係る刺繍ミシンのア−ム部の側面の縦
断面図である。
断面図である。
【図3】案内駆動機構の作動説明図である。
【図4】揺動ア−ムの斜視図である。
【図5】案内板の詳細説明図である。
【図6】紐状素材を被刺繍布に縫付けた状態の断面図で
ある。
ある。
【図7】紐状素材を被刺繍布に縫付けた状態の断面図で
ある。
ある。
【図8】図6に示す紐状素材を被刺繍布に縫付けた状態
の平面図である。
の平面図である。
【図9】紐状素材を被刺繍布に縫付けた状態の断面図で
ある。
ある。
【図10】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図11】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図12】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図13】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図14】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図15】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
【図16】紐状素材における縫付け行程の説明図であ
る。
る。
3 針棒 3a 縫針 12 針棒駆動機構 41 案内駆動機構 a 紐状素材 b 被刺繍布 c 上糸 d 下糸
Claims (1)
- 【請求項1】 下端に縫針(3a)が装着された針棒(3)を
往復駆動する針棒駆動機構(12)と、該針棒駆動機構(12)
と協働して上糸(c)と下糸(d)との絡みを形成する上糸捕
捉機構と、前記針棒駆動機構(12)と連動して被刺繍布
(b)をステッチデ−タに基づいてステッチ形成毎に移動
させる被刺繍布移動機構と、紐状素材を重ねた状態で前
記縫針(3a)の下方位置で前記被刺繍布(b)上に案内供給
する案内駆動機構(41)とから構成したことを特徴とする
刺繍ミシン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24401493A JPH0770903A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 刺繍ミシン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24401493A JPH0770903A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 刺繍ミシン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0770903A true JPH0770903A (ja) | 1995-03-14 |
Family
ID=17112431
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24401493A Withdrawn JPH0770903A (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 刺繍ミシン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0770903A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010035990A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Tokai Ind Sewing Mach Co Ltd | 刺繍ミシンの布押え体 |
KR100985685B1 (ko) * | 2006-11-22 | 2010-10-05 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 자수 미싱 |
CN101962880A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-02-02 | 苏州美山子制衣有限公司 | 抽皱装置 |
CN102535054A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-07-04 | 浙江冠军机电科技有限公司 | 多功能绳带刺绣装置 |
CN102560923A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-07-11 | 永嘉县德宝机械有限公司 | 多功能智能绣机头 |
CN112481850A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-03-12 | 浙江玛雅机电科技有限公司 | 稳定型立体褶皱绣成型机构 |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP24401493A patent/JPH0770903A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100985685B1 (ko) * | 2006-11-22 | 2010-10-05 | 도카이 고교 미싱 가부시키가이샤 | 자수 미싱 |
JP2010035990A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-18 | Tokai Ind Sewing Mach Co Ltd | 刺繍ミシンの布押え体 |
CN101962880A (zh) * | 2010-09-27 | 2011-02-02 | 苏州美山子制衣有限公司 | 抽皱装置 |
CN102535054A (zh) * | 2011-08-25 | 2012-07-04 | 浙江冠军机电科技有限公司 | 多功能绳带刺绣装置 |
CN102560923A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-07-11 | 永嘉县德宝机械有限公司 | 多功能智能绣机头 |
CN112481850A (zh) * | 2020-10-20 | 2021-03-12 | 浙江玛雅机电科技有限公司 | 稳定型立体褶皱绣成型机构 |
CN112481850B (zh) * | 2020-10-20 | 2022-07-26 | 浙江玛雅机电科技有限公司 | 稳定型立体褶皱绣成型机构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001107 |