JP3806150B2 - ミシンの移動部被覆装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、布保持用の枠、例えば刺繍ミシンの刺繍枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンにおいて、ガイドレールに沿った移動部を被覆するのに好適な移動部被覆装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
刺繍ミシンにおいては、ミシンの針の上下動と同期して刺繍枠をX軸方向及びY軸方向に移動し、所定の布に所定パターンの縫目を形成することとしている。従って、ミシンテーブルに対し、刺繍枠が近接して設けられ、刺繍枠の枠取付部材がテーブルの上面に沿って移動する構成が一般的である。このため、刺繍用の布の一部が枠取付部材等の移動部に進入して、油等が付着し、あるいは故障するおそれがある。このような問題点に対し、例えば実公昭61−40289号公報には、X方向移動体と刺繍枠を備えた刺繍枠駆動装置の送路を被覆すべく、Y方向の送り軸の送路に沿って移動する被覆ベルトを設けた刺繍ミシンにおける刺繍枠駆動装置の送路被覆装置が提案されている。
【0003】
尚、上記送路被覆装置は、刺繍枠駆動装置のY軸方向の送路を被覆するものに限られており、刺繍枠のX軸方向の送路については明示されておらず、カバーが付設された図が示されているのみである。この部分の構造については、実公昭60−26153号公報に開示されているが、同公報にはカバーについての開示はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の装置において、刺繍枠の移動に関連する移動部のうち、X軸方向の送路に対しては一般的な方法、例えば板材が固定されるというように、カバーが付設されるものと思われるが、運転時にカバーの取付部から騒音が発生し、あるいは取付部が外れるおそれがある。また、前述の実公昭61−40289号公報に記載のY軸方向の送路被覆装置に関しては、刺繍枠の移動に関連したY方向送り軸の送路が被覆されるが、可動部が多く複雑であり、また部品点数が多い。このため、製造、組付が困難で、コストアップとなる。
【0005】
そこで、本発明は、布保持用の枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンにおける移動部被覆装置に関し、ガイドレールに沿った移動部を、簡単な構造で容易に被覆し得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明として、布保持用の枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記ガイドレールとの間の空間内で前記ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したものである。
【0007】
上記ガイドレール及び被覆部は、請求項2に記載のように、押出成形によって一体成形するとよい。特に、アルミニウム合金の押出成形が好ましい。
【0008】
また、請求項3に記載のように、架台上のY軸方向に配設するY軸ガイドレールと、該Y軸ガイドレール上に往復移動可能に支持するX軸ガイドレールを備え、該X軸ガイドレールに沿って布保持用の枠を往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記X軸ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記X軸ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記X軸ガイドレールとの間の空間内で前記X軸ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記X軸ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したものとしてもよい。
【0009】
前記請求項3において、更に、前記Y軸ガイドレールに一体成形し、前記Y軸ガイドレールから少なくとも鉛直方向に延出する被覆部を備えたものとしてもよい。
【0010】
更に、請求項5に記載のように、前記X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方を、アルミニウム合金の押出成形によって前記被覆部を一体成形すると共に、少くとも前記枠取付部材が当接する部分に硬質アルマイト処理を行なうと良い。
【0011】
前記X軸及びY軸ガイドレールは、上部の両側面をローラが挾持する外側支持レール構造としてもよいし、上面に開口部を有し該開口部内でローラを支持する内側支持レール構造としてもよい。前者の外側支持レールとした場合には、被覆部は、ローラが挾持する部分の下方で一旦水平方向に延出した後、鉛直方向に延出し、更に必要に応じ水平方向に延出した形状に形成する必要があるが、後者の内側支持レールとした場合には、該レールからそのまま鉛直方向に延出し、必要に応じ水平方向に延出するように被覆部を形成すればよい。また、これらのX軸及びY軸ガイドレールは、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部を一体成形することができる。更に、X軸及びY軸ガイドレールのローラが移動する部分に硬質アルマイト処理を行なうと良い。
【0012】
【作用】
請求項1に係るミシンの移動部被覆装置においては、被覆部がガイドレールに一体成形され、第1延出部が鉛直方向に延出すると共に第2延出部が水平方向に延出している。これらは、請求項2に記載のように、例えばアルミニウム合金の押出成形によって一体成形される。而して、布保持用の枠が取付けられた枠取付部材が、被覆部とガイドレールとの間の空間内でガイドレールに沿って移動する。このとき、枠取付部材はガイドレールに沿って移動するが、その移動部は被覆部によって被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。
【0013】
また、請求項3に係る移動部被覆装置においては、Y軸ガイドレールに沿ってX軸ガイドレールが移動すると共に、X軸ガイドレールに沿って枠取付部材が移動し、X−Y平面上の所定位置に枠取付部材が配置され、刺繍が行なわれる。この場合において、X軸ガイドレールには鉛直方向に延出する第1延出部及び水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部が一体成形されており、枠取付部材が被覆部とX軸ガイドレールの上面との間の空間に介装された状態で移動する。このように枠取付部材のX軸ガイドレールに沿った移動部が適切に被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。
【0014】
更に、請求項4に係る発明によれば、Y軸ガイドレールにも被覆部が一体成形されているので、この被覆部によってY軸ガイドレールの移動部も適切に被覆される。加えて、請求項5に係る発明によれば、X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方について、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部が一体成形され、枠取付部材が当接する部分には硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示すもので、架台1上に一対の支持台2,2が平行に配置され、固定されている。これらの支持台2,2の上面には一対のY軸ガイドレール3,3が固定され、これらに沿って往復移動可能に支持された一対の移動部材4,4を介して、Y軸ガイドレール3,3に対して直交する方向にX軸ガイドレール5が配設されている。そして、X軸ガイドレール5に対して往復移動可能に枠取付部材6が支持されている。而して、X軸、Y軸が夫々図1に矢印で示した方向に設定され、後述するように駆動モータ10,11によって枠取付部材6がX−Y平面の所定の位置に移動し得るように構成されている。
【0016】
上記Y軸ガイドレール3,3は、図2に示す断面を有する同一形状の棒部材で、左右対称に配置されている。以下、両者を代表して図2の右側のY軸ガイドレール3について説明する。Y軸ガイドレール3の本体部分であるガイド部30は所謂リニアガイドを構成するもので、上部の両側面に断面山形の突出部30aが形成されており、図3に拡大して示したX軸ガイドレール5の突出部50aと同様の断面形状を呈する。そして、一方の側面から水平方向に延出する被覆部31と、これに連続して鉛直方向に延出する被覆部32が一体成形されている。このY軸ガイドレール3はアルミニウム合金の押出成形によって図2に示す断面形状に形成される。更に、両側面の突出部30aの耐摩耗性を確保すべく、同部には硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0017】
各Y軸ガイドレール3には、断面略L字形の移動部材4が往復移動可能に支持され、一対の移動部材4,4の上面にX軸ガイドレール5の両端部が固定されている。各々の移動部材4には一対の脚部43(図1には一方のみが表れている)が延出形成されており、各脚部43の下面に、外周端面にV字溝が形成された少くとも一組のローラ41,42が、夫々鉛直方向の軸を中心に回動自在に軸支されている。そして、これらのローラ41,42間にガイド部30の突出部30aを挾持するように、移動部材4がY軸ガイドレール3に保持されている。即ち、移動部材4はY軸ガイドレール3に対して鉛直方向(上下方向)に移動しないように保持されると共に、Y軸方向に移動可能に支持されている。そして、移動部材4の脚部43は、後述するベルト70を挾持するように接続されており、ベルト70の移動に応じて移動部材4がY軸ガイドレール3に平行に移動し得るように構成されている。
【0018】
図1に示すように、一対のY軸ガイドレール3,3の内側には、一対のベルト装置7,7が平行に配設されている。ベルト装置7は、架台1に固定された支持台71,72に、夫々駆動プーリ73及び従動プーリ74が回動自在に支持され、これらのプーリ73,74間に無端の噛合伝導ベルト70(以下、単にベルト70という)が張設されたもので、左右のY軸ガイドレール3の内側に夫々配設されている。左右の駆動プーリ73,73は駆動軸75を介して連結されており、その中間部に駆動プーリ76が固定されている。この駆動プーリ76と、駆動モータ10の回転軸に固定されたプーリ78との間に無端の噛合伝導ベルト77が張設されている。而して、駆動モータ10が回転駆動されると、その回転力はプーリ78、ベルト77を介して駆動プーリ76に伝達され、更に駆動軸75を介して駆動プーリ73,73に伝達され、左右のベルト70,70が駆動される。
【0019】
X軸ガイドレール5は図1に示すように一対の移動部材4,4に支持されており、ベルト70,70による移動部材4,4の移動に応じて、Y軸ガイドレール3,3に沿って往復移動する。また、X軸ガイドレール5に平行にベルト装置8が配設されている。即ち、一方の移動部材4の上部には駆動モータ11が支持され、その回転軸に駆動プーリ81が固定されると共に、他方の移動部材4の上部には従動プーリ82が回動自在に支持されており、これら駆動プーリ81と従動プーリ82の間に無端の噛合伝導ベルト80(以下、単にベルト80という)が張設されている。
【0020】
X軸ガイドレール5は図3に示すように、上部の両側面に山形断面の突出部50aが形成されたガイド部50を有する。また、ガイド部50の側面から水平方向に延出する被覆部51,これに連続し鉛直方向(上方向)に延出し、本発明の第1延出部を構成する被覆部52、これに斜面部を介して連続し水平方向に延出し、本発明の第2延出部を構成する被覆部53、更に斜面部を介して連続し鉛直方向(下方向)に延出する被覆部54が形成され、略C字状の断面の管体が一体的に延出形成されている。このように、X軸ガイドレール5はかなり複雑な断面に形成されているが、前述のY軸ガイドレール3と同様、アルミニウム合金の押出成形によって容易に形成することができる。また、X軸ガイドレール5においても、突出部50aに硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0021】
そして、この被覆部51乃至54によって郭成された空間に枠取付部材6及びベルト80が収容される。尚、図1に示すようにX軸ガイドレール5の両側は、移動部材4に固定するため被覆部51乃至54が切除されている。従って、X軸ガイドレール5を移動部材4に組み付ける前に、枠取付部材6を上記空間内に容易に収容することができる。
【0022】
枠取付部材6の下面には、外周端面にV字溝が形成された少くとも一組のローラ61,62が、夫々鉛直方向の軸を中心に回動自在に軸支されている。これらのローラ61,62間にガイド部50の突出部50aを挾持するように、枠取付部材6がX軸ガイドレール5に保持されている。即ち、枠取付部材6はX軸ガイドレール5に対して鉛直方向(上下方向)に移動しないように保持されると共に、X軸方向に移動可能に支持されている。そして、枠取付部材6はベルトホルダ63によってベルト80に固定されており、ベルト80の移動に応じて枠取付部材6がX軸ガイドレール5に平行に移動し得るように構成されている。
【0023】
而して、図1において駆動モータ10が所定方向に回転駆動されると、ベルト77を介して駆動プーリ76が回動し、両側の駆動プーリ73,73が回動する。これにより、一対のベルト70,70が駆動され、これらに固定された移動部材4,4がY軸ガイドレール3,3上を移動し、X軸ガイドレール5がY軸方向に移動する。更に、駆動モータ11が所定方向に回転駆動されると、ベルト80が駆動され、これに固定された枠取付部材6がX軸ガイドレール5上を移動し、枠取付部材6がX軸方向に移動する。結局、枠取付部材6がX軸及びY軸に沿って駆動されることとなり、駆動モータ10,11の駆動に応じてX−Y面上の所定位置に配設される。尚、駆動モータ10,11の制御については説明を省略する。
【0024】
上記被覆部51乃至54(もしくは被覆部520乃至540)が一体成形されたX軸ガイドレール5が刺繍ミシンに配設されると、図5に示すようになり、枠取付部材6の移動部の美感が維持される。しかも、枠取付部材6は被覆部51乃至54に囲繞された状態で移動し、枠取付部材6の移動部が被覆されているので、作業中に布等が進入することを阻止できる。同様に、Y軸ガイドレール3には鉛直方向に被覆部32が一体成形され、図1及び図2に示すように立設されているので、外側に対して被覆された状態となっている。従って、Y軸方向の移動部への異物の進入も阻止することができる。
【0025】
尚、上記の実施例においては、X軸ガイドレール5のガイド部50がプーリ61,62に挾持される外側支持レール構造が採用されているが、図4に示すようにX軸ガイドレール5sが上面に開口部550を有し、この中でローラ64,65を支持する内側支持レール構造としてもよい。このような構造とすることにより、図3の実施例では被覆部51を形成する必要があるのに対し、本実施例ではX軸ガイドレール500からそのまま鉛直方向(上方)に延出して被覆部520が形成されると共に、水平方向の被覆部530及び鉛直方向の被覆部540が連続して形成される。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。
即ち、請求項1に係るミシンの移動部被覆装置においては、ガイドレールに被覆部が一体成形され、その第1延出部及び第2延出部が夫々鉛直方向及び水平方向に延出するように構成されると共に、被覆部とガイドレールとの間の空間内でガイドレールに往復移動可能に枠取付部材が装着され、この枠取付部材が空間外に延出して布保持用の枠を支持するように構成されており、ガイドレールに沿って移動するときには、その移動部は被覆部によって被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。このように、枠取付部材のガイドレールに沿った移動部を、簡単な構造で容易に被覆することができ、美感を維持し得るのみならず、布等の進入を阻止し効率的に刺繍を行なうことができる。
【0027】
特に、ガイドレール及び被覆部を、例えばアルミニウム合金の押出成形によって一体成形することとすれば、容易且つ安価に製造することができる。
【0028】
更に、請求項3に係る移動部被覆装置においては、Y軸ガイドレールに沿ってX軸ガイドレールが移動すると共に、X軸ガイドレールに沿って枠取付部材が移動し、X−Y平面上の所定位置に枠取付部材が配置され、鉛直方向及び水平方向に延出する被覆部がX軸ガイドレールに一体成形されており、枠取付部材が被覆部とX軸ガイドレールの上面との間の空間に介装された状態で枠取付部材のガイドレールに沿った移動部が被覆されるように構成されているので、簡単な構造で容易に当該移動部を被覆することができ、従って布等が進入することなく円滑に駆動することができる。
【0029】
また、請求項4に係る発明によれば、Y軸ガイドレールにも被覆部が一体成形されているので、この被覆部によってY軸ガイドレールに沿った移動部も適切に被覆することができる。
【0030】
そして、請求項5に係る発明によれば、X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方に関し、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部が一体成形されるので、容易に製造することができると共に、枠取付部材が当接する部分には硬質アルマイト処理が行なわれるので、耐摩耗性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示す部分断面正面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるX軸ガイドレール部分の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例におけるX軸ガイドレール部分の断面図である。
【図5】本発明の移動部被覆装置を装着した状態を示す刺繍ミシンの斜視図である。
【符号の説明】
1 架台
2 支持台
3 Y軸ガイドレール
4 移動部材
5 X軸ガイドレール
6 枠取付部材
7,8 ベルト装置
10,11 駆動モータ
30 ガイド部
31,32 被覆部
50 ガイド部
51〜54 被覆部
【産業上の利用分野】
本発明は、布保持用の枠、例えば刺繍ミシンの刺繍枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンにおいて、ガイドレールに沿った移動部を被覆するのに好適な移動部被覆装置に係る。
【0002】
【従来の技術】
刺繍ミシンにおいては、ミシンの針の上下動と同期して刺繍枠をX軸方向及びY軸方向に移動し、所定の布に所定パターンの縫目を形成することとしている。従って、ミシンテーブルに対し、刺繍枠が近接して設けられ、刺繍枠の枠取付部材がテーブルの上面に沿って移動する構成が一般的である。このため、刺繍用の布の一部が枠取付部材等の移動部に進入して、油等が付着し、あるいは故障するおそれがある。このような問題点に対し、例えば実公昭61−40289号公報には、X方向移動体と刺繍枠を備えた刺繍枠駆動装置の送路を被覆すべく、Y方向の送り軸の送路に沿って移動する被覆ベルトを設けた刺繍ミシンにおける刺繍枠駆動装置の送路被覆装置が提案されている。
【0003】
尚、上記送路被覆装置は、刺繍枠駆動装置のY軸方向の送路を被覆するものに限られており、刺繍枠のX軸方向の送路については明示されておらず、カバーが付設された図が示されているのみである。この部分の構造については、実公昭60−26153号公報に開示されているが、同公報にはカバーについての開示はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の装置において、刺繍枠の移動に関連する移動部のうち、X軸方向の送路に対しては一般的な方法、例えば板材が固定されるというように、カバーが付設されるものと思われるが、運転時にカバーの取付部から騒音が発生し、あるいは取付部が外れるおそれがある。また、前述の実公昭61−40289号公報に記載のY軸方向の送路被覆装置に関しては、刺繍枠の移動に関連したY方向送り軸の送路が被覆されるが、可動部が多く複雑であり、また部品点数が多い。このため、製造、組付が困難で、コストアップとなる。
【0005】
そこで、本発明は、布保持用の枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンにおける移動部被覆装置に関し、ガイドレールに沿った移動部を、簡単な構造で容易に被覆し得るようにすることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明として、布保持用の枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記ガイドレールとの間の空間内で前記ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したものである。
【0007】
上記ガイドレール及び被覆部は、請求項2に記載のように、押出成形によって一体成形するとよい。特に、アルミニウム合金の押出成形が好ましい。
【0008】
また、請求項3に記載のように、架台上のY軸方向に配設するY軸ガイドレールと、該Y軸ガイドレール上に往復移動可能に支持するX軸ガイドレールを備え、該X軸ガイドレールに沿って布保持用の枠を往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記X軸ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記X軸ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記X軸ガイドレールとの間の空間内で前記X軸ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記X軸ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したものとしてもよい。
【0009】
前記請求項3において、更に、前記Y軸ガイドレールに一体成形し、前記Y軸ガイドレールから少なくとも鉛直方向に延出する被覆部を備えたものとしてもよい。
【0010】
更に、請求項5に記載のように、前記X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方を、アルミニウム合金の押出成形によって前記被覆部を一体成形すると共に、少くとも前記枠取付部材が当接する部分に硬質アルマイト処理を行なうと良い。
【0011】
前記X軸及びY軸ガイドレールは、上部の両側面をローラが挾持する外側支持レール構造としてもよいし、上面に開口部を有し該開口部内でローラを支持する内側支持レール構造としてもよい。前者の外側支持レールとした場合には、被覆部は、ローラが挾持する部分の下方で一旦水平方向に延出した後、鉛直方向に延出し、更に必要に応じ水平方向に延出した形状に形成する必要があるが、後者の内側支持レールとした場合には、該レールからそのまま鉛直方向に延出し、必要に応じ水平方向に延出するように被覆部を形成すればよい。また、これらのX軸及びY軸ガイドレールは、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部を一体成形することができる。更に、X軸及びY軸ガイドレールのローラが移動する部分に硬質アルマイト処理を行なうと良い。
【0012】
【作用】
請求項1に係るミシンの移動部被覆装置においては、被覆部がガイドレールに一体成形され、第1延出部が鉛直方向に延出すると共に第2延出部が水平方向に延出している。これらは、請求項2に記載のように、例えばアルミニウム合金の押出成形によって一体成形される。而して、布保持用の枠が取付けられた枠取付部材が、被覆部とガイドレールとの間の空間内でガイドレールに沿って移動する。このとき、枠取付部材はガイドレールに沿って移動するが、その移動部は被覆部によって被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。
【0013】
また、請求項3に係る移動部被覆装置においては、Y軸ガイドレールに沿ってX軸ガイドレールが移動すると共に、X軸ガイドレールに沿って枠取付部材が移動し、X−Y平面上の所定位置に枠取付部材が配置され、刺繍が行なわれる。この場合において、X軸ガイドレールには鉛直方向に延出する第1延出部及び水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部が一体成形されており、枠取付部材が被覆部とX軸ガイドレールの上面との間の空間に介装された状態で移動する。このように枠取付部材のX軸ガイドレールに沿った移動部が適切に被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。
【0014】
更に、請求項4に係る発明によれば、Y軸ガイドレールにも被覆部が一体成形されているので、この被覆部によってY軸ガイドレールの移動部も適切に被覆される。加えて、請求項5に係る発明によれば、X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方について、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部が一体成形され、枠取付部材が当接する部分には硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0015】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。
図1及び図2は本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示すもので、架台1上に一対の支持台2,2が平行に配置され、固定されている。これらの支持台2,2の上面には一対のY軸ガイドレール3,3が固定され、これらに沿って往復移動可能に支持された一対の移動部材4,4を介して、Y軸ガイドレール3,3に対して直交する方向にX軸ガイドレール5が配設されている。そして、X軸ガイドレール5に対して往復移動可能に枠取付部材6が支持されている。而して、X軸、Y軸が夫々図1に矢印で示した方向に設定され、後述するように駆動モータ10,11によって枠取付部材6がX−Y平面の所定の位置に移動し得るように構成されている。
【0016】
上記Y軸ガイドレール3,3は、図2に示す断面を有する同一形状の棒部材で、左右対称に配置されている。以下、両者を代表して図2の右側のY軸ガイドレール3について説明する。Y軸ガイドレール3の本体部分であるガイド部30は所謂リニアガイドを構成するもので、上部の両側面に断面山形の突出部30aが形成されており、図3に拡大して示したX軸ガイドレール5の突出部50aと同様の断面形状を呈する。そして、一方の側面から水平方向に延出する被覆部31と、これに連続して鉛直方向に延出する被覆部32が一体成形されている。このY軸ガイドレール3はアルミニウム合金の押出成形によって図2に示す断面形状に形成される。更に、両側面の突出部30aの耐摩耗性を確保すべく、同部には硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0017】
各Y軸ガイドレール3には、断面略L字形の移動部材4が往復移動可能に支持され、一対の移動部材4,4の上面にX軸ガイドレール5の両端部が固定されている。各々の移動部材4には一対の脚部43(図1には一方のみが表れている)が延出形成されており、各脚部43の下面に、外周端面にV字溝が形成された少くとも一組のローラ41,42が、夫々鉛直方向の軸を中心に回動自在に軸支されている。そして、これらのローラ41,42間にガイド部30の突出部30aを挾持するように、移動部材4がY軸ガイドレール3に保持されている。即ち、移動部材4はY軸ガイドレール3に対して鉛直方向(上下方向)に移動しないように保持されると共に、Y軸方向に移動可能に支持されている。そして、移動部材4の脚部43は、後述するベルト70を挾持するように接続されており、ベルト70の移動に応じて移動部材4がY軸ガイドレール3に平行に移動し得るように構成されている。
【0018】
図1に示すように、一対のY軸ガイドレール3,3の内側には、一対のベルト装置7,7が平行に配設されている。ベルト装置7は、架台1に固定された支持台71,72に、夫々駆動プーリ73及び従動プーリ74が回動自在に支持され、これらのプーリ73,74間に無端の噛合伝導ベルト70(以下、単にベルト70という)が張設されたもので、左右のY軸ガイドレール3の内側に夫々配設されている。左右の駆動プーリ73,73は駆動軸75を介して連結されており、その中間部に駆動プーリ76が固定されている。この駆動プーリ76と、駆動モータ10の回転軸に固定されたプーリ78との間に無端の噛合伝導ベルト77が張設されている。而して、駆動モータ10が回転駆動されると、その回転力はプーリ78、ベルト77を介して駆動プーリ76に伝達され、更に駆動軸75を介して駆動プーリ73,73に伝達され、左右のベルト70,70が駆動される。
【0019】
X軸ガイドレール5は図1に示すように一対の移動部材4,4に支持されており、ベルト70,70による移動部材4,4の移動に応じて、Y軸ガイドレール3,3に沿って往復移動する。また、X軸ガイドレール5に平行にベルト装置8が配設されている。即ち、一方の移動部材4の上部には駆動モータ11が支持され、その回転軸に駆動プーリ81が固定されると共に、他方の移動部材4の上部には従動プーリ82が回動自在に支持されており、これら駆動プーリ81と従動プーリ82の間に無端の噛合伝導ベルト80(以下、単にベルト80という)が張設されている。
【0020】
X軸ガイドレール5は図3に示すように、上部の両側面に山形断面の突出部50aが形成されたガイド部50を有する。また、ガイド部50の側面から水平方向に延出する被覆部51,これに連続し鉛直方向(上方向)に延出し、本発明の第1延出部を構成する被覆部52、これに斜面部を介して連続し水平方向に延出し、本発明の第2延出部を構成する被覆部53、更に斜面部を介して連続し鉛直方向(下方向)に延出する被覆部54が形成され、略C字状の断面の管体が一体的に延出形成されている。このように、X軸ガイドレール5はかなり複雑な断面に形成されているが、前述のY軸ガイドレール3と同様、アルミニウム合金の押出成形によって容易に形成することができる。また、X軸ガイドレール5においても、突出部50aに硬質アルマイト処理が行なわれる。
【0021】
そして、この被覆部51乃至54によって郭成された空間に枠取付部材6及びベルト80が収容される。尚、図1に示すようにX軸ガイドレール5の両側は、移動部材4に固定するため被覆部51乃至54が切除されている。従って、X軸ガイドレール5を移動部材4に組み付ける前に、枠取付部材6を上記空間内に容易に収容することができる。
【0022】
枠取付部材6の下面には、外周端面にV字溝が形成された少くとも一組のローラ61,62が、夫々鉛直方向の軸を中心に回動自在に軸支されている。これらのローラ61,62間にガイド部50の突出部50aを挾持するように、枠取付部材6がX軸ガイドレール5に保持されている。即ち、枠取付部材6はX軸ガイドレール5に対して鉛直方向(上下方向)に移動しないように保持されると共に、X軸方向に移動可能に支持されている。そして、枠取付部材6はベルトホルダ63によってベルト80に固定されており、ベルト80の移動に応じて枠取付部材6がX軸ガイドレール5に平行に移動し得るように構成されている。
【0023】
而して、図1において駆動モータ10が所定方向に回転駆動されると、ベルト77を介して駆動プーリ76が回動し、両側の駆動プーリ73,73が回動する。これにより、一対のベルト70,70が駆動され、これらに固定された移動部材4,4がY軸ガイドレール3,3上を移動し、X軸ガイドレール5がY軸方向に移動する。更に、駆動モータ11が所定方向に回転駆動されると、ベルト80が駆動され、これに固定された枠取付部材6がX軸ガイドレール5上を移動し、枠取付部材6がX軸方向に移動する。結局、枠取付部材6がX軸及びY軸に沿って駆動されることとなり、駆動モータ10,11の駆動に応じてX−Y面上の所定位置に配設される。尚、駆動モータ10,11の制御については説明を省略する。
【0024】
上記被覆部51乃至54(もしくは被覆部520乃至540)が一体成形されたX軸ガイドレール5が刺繍ミシンに配設されると、図5に示すようになり、枠取付部材6の移動部の美感が維持される。しかも、枠取付部材6は被覆部51乃至54に囲繞された状態で移動し、枠取付部材6の移動部が被覆されているので、作業中に布等が進入することを阻止できる。同様に、Y軸ガイドレール3には鉛直方向に被覆部32が一体成形され、図1及び図2に示すように立設されているので、外側に対して被覆された状態となっている。従って、Y軸方向の移動部への異物の進入も阻止することができる。
【0025】
尚、上記の実施例においては、X軸ガイドレール5のガイド部50がプーリ61,62に挾持される外側支持レール構造が採用されているが、図4に示すようにX軸ガイドレール5sが上面に開口部550を有し、この中でローラ64,65を支持する内側支持レール構造としてもよい。このような構造とすることにより、図3の実施例では被覆部51を形成する必要があるのに対し、本実施例ではX軸ガイドレール500からそのまま鉛直方向(上方)に延出して被覆部520が形成されると共に、水平方向の被覆部530及び鉛直方向の被覆部540が連続して形成される。
【0026】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので以下の効果を奏する。
即ち、請求項1に係るミシンの移動部被覆装置においては、ガイドレールに被覆部が一体成形され、その第1延出部及び第2延出部が夫々鉛直方向及び水平方向に延出するように構成されると共に、被覆部とガイドレールとの間の空間内でガイドレールに往復移動可能に枠取付部材が装着され、この枠取付部材が空間外に延出して布保持用の枠を支持するように構成されており、ガイドレールに沿って移動するときには、その移動部は被覆部によって被覆されているので、布等が進入することなく円滑に作動する。このように、枠取付部材のガイドレールに沿った移動部を、簡単な構造で容易に被覆することができ、美感を維持し得るのみならず、布等の進入を阻止し効率的に刺繍を行なうことができる。
【0027】
特に、ガイドレール及び被覆部を、例えばアルミニウム合金の押出成形によって一体成形することとすれば、容易且つ安価に製造することができる。
【0028】
更に、請求項3に係る移動部被覆装置においては、Y軸ガイドレールに沿ってX軸ガイドレールが移動すると共に、X軸ガイドレールに沿って枠取付部材が移動し、X−Y平面上の所定位置に枠取付部材が配置され、鉛直方向及び水平方向に延出する被覆部がX軸ガイドレールに一体成形されており、枠取付部材が被覆部とX軸ガイドレールの上面との間の空間に介装された状態で枠取付部材のガイドレールに沿った移動部が被覆されるように構成されているので、簡単な構造で容易に当該移動部を被覆することができ、従って布等が進入することなく円滑に駆動することができる。
【0029】
また、請求項4に係る発明によれば、Y軸ガイドレールにも被覆部が一体成形されているので、この被覆部によってY軸ガイドレールに沿った移動部も適切に被覆することができる。
【0030】
そして、請求項5に係る発明によれば、X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方に関し、アルミニウム合金の押出成形によって被覆部が一体成形されるので、容易に製造することができると共に、枠取付部材が当接する部分には硬質アルマイト処理が行なわれるので、耐摩耗性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施例に係る移動部被覆装置を備えた刺繍ミシンの駆動部分を示す部分断面正面図である。
【図3】本発明の一実施例におけるX軸ガイドレール部分の断面図である。
【図4】本発明の他の実施例におけるX軸ガイドレール部分の断面図である。
【図5】本発明の移動部被覆装置を装着した状態を示す刺繍ミシンの斜視図である。
【符号の説明】
1 架台
2 支持台
3 Y軸ガイドレール
4 移動部材
5 X軸ガイドレール
6 枠取付部材
7,8 ベルト装置
10,11 駆動モータ
30 ガイド部
31,32 被覆部
50 ガイド部
51〜54 被覆部
Claims (5)
- 布保持用の枠をガイドレールに沿って往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記ガイドレールとの間の空間内で前記ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したことを特徴とするミシンの移動部被覆装置。
- 前記ガイドレール及び前記被覆部を押出成形によって一体成形するようにしたことを特徴とする請求項1記載のミシンの移動部被覆装置。
- 架台上のY軸方向に配設するY軸ガイドレールと、該Y軸ガイドレール上に往復移動可能に支持するX軸ガイドレールを備え、該X軸ガイドレールに沿って布保持用の枠を往復移動するように構成したミシンの移動部被覆装置において、前記X軸ガイドレールに一体成形する被覆部であって、前記X軸ガイドレールから鉛直方向に延出する第1延出部、及び該第1延出部に連続して水平方向に延出する第2延出部を有する被覆部と、該被覆部と前記X軸ガイドレールとの間の空間内で前記X軸ガイドレールに往復移動可能に装着すると共に、前記空間外に延出して前記布保持用の枠を支持する枠取付部材を備え、該枠取付部材の前記X軸ガイドレールに沿った移動部を前記被覆部によって被覆したことを特徴とするミシンの移動部被覆装置。
- 前記Y軸ガイドレールに一体成形し、前記Y軸ガイドレールから少なくとも鉛直方向に延出する被覆部を備えたことを特徴とする請求項3記載のミシンの移動部被覆装置。
- 前記X軸ガイドレール及びY軸ガイドレールの少くとも一方を、アルミニウム合金の押出成形によって前記被覆部を一体成形すると共に、少くとも前記枠取付部材が当接する部分に硬質アルマイト処理を行なうことを特徴とする請求項4記載のミシンの移動部被覆装置。
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