JPH108370A - ミシンの保持枠駆動装置 - Google Patents

ミシンの保持枠駆動装置

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JPH108370A
JPH108370A JP18810196A JP18810196A JPH108370A JP H108370 A JPH108370 A JP H108370A JP 18810196 A JP18810196 A JP 18810196A JP 18810196 A JP18810196 A JP 18810196A JP H108370 A JPH108370 A JP H108370A
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axis
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Yutaka Kato
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持枠の移動範囲を狭くして、装置のコンパ
クト化を可能にする 【解決手段】 円筒形状の被縫製物29がセットされる
保持枠30が装着される環状体16に巻装した紐状体2
4により保持枠16を回転駆動するミシンの保持枠駆動
装置において、前記環状体の軸に直角な方向に延在する
第1のガイドレール3に沿ってガイド4、5を移動させ
て前記環状体を回転させる第1の駆動装置70と、前記
環状体16の軸方向に延在する左右の平行な第2のガイ
ドレール8に沿って前記第1の駆動装置70を移動させ
る第2の駆動装置100と、左右のガイド22、23に
配設され前記紐状体24の方向を変換する一対の第1の
ガイドローラ26と、前記ガイド4に配設され前記環状
体16に巻装された前記紐状体24の方向を変換する第
2のガイドローラ25とから成り、前記紐状体24の両
端が前記ガイド5に係止されているミシンの保持枠駆動
装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒形状の被縫製
物がセットされる保持枠が装着される環状体に巻装した
紐状体により保持枠を回転駆動するミシンの保持枠駆動
装置において、前記紐状体を閉ループ状に配設して、保
持枠の移動範囲を狭くして、装置のコンパクト化を可能
にするミシンの保持枠駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のミシンの保持枠駆動装置(特開平
7−216716号および特開平7−292555号)
は、図8に示すように円筒形状の被縫製物Cがセットさ
れる保持枠Hが装着される環状体Rに巻装した紐状体W
により保持枠Hを回転駆動するミシンの保持枠駆動装置
において、前記環状体Rの軸方向に直交する方向に延在
するガイドGに沿って移動する細長い移動体Mの両端に
前記紐状体Wの両端が固着されているものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のミシンの保
持枠駆動装置は、前記環状体Rの軸方向に直交する方向
に延在するガイドGに沿って移動する移動体Mの両端に
前記環状体Rに巻装された前記紐状体Wの両端が固着さ
れているので、円筒形状の前記被縫製物Cの全周にわた
って柄の刺繍をする場合、全周分の移動量を紐状体(ワ
イヤ)Wの両端支持部RS、LSを越えた右側、左側
(図8中X軸両端部の白抜き矢印方向)のスペースを夫
々に確保する必要があり、このためX軸駆動寸法が大き
くなってしまい、ミシンの大型化を招くという問題があ
った。
【0004】そこで本発明者は、円筒形状の被縫製物が
セットされる保持枠が装着される環状体に巻装した紐状
体により保持枠を回転駆動するミシンの保持枠駆動装置
において、前記紐状体を閉ループ状に配設するという本
発明の第1の技術的思想に着眼するとともに、紐状体の
経路をガイドローラー等を介して方向転換し、紐状体の
両端支持部を駆動枠の中央付近に持ってくるという本発
明の第2の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ね
て、被縫製物の周方向へ広い範囲で縫製を行う場合で
も、保持枠の移動範囲を狭くして、装置のコンパクト化
を可能にして、使い易いミシンを提供するという目的を
達成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のミシンの保持枠駆動装置は、円筒形状の
被縫製物がセットされる保持枠が装着される環状体に巻
装した紐状体により保持枠を回転駆動するミシンの保持
枠駆動装置において、前記紐状体を閉ループ状に配設し
たものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第1発明において、前記紐状
体の両側を一対の第1のガイドローラを介して方向変換
し、前記紐状体の両端を装置の中央に配置したものであ
る。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第2発明において、前記紐状
体の両端をともに移動体に係止するとともに、該移動体
を第1のガイドレールに沿って移動させる第1の回転駆
動装置を備えているものである。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第3発明において、前記第1
のガイドレールに直交する第2のガイドレールに沿って
移動させる第2の駆動装置を備え、前記第1の駆動装置
が、前記第2の駆動装置上に配設されているものであ
る。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第4発明において、前記環状
体と前記一対の第1のガイドローラとの間に一対の第2
のガイドローラを介挿したものである。
【0010】本発明(請求項6に記載の第6発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第5発明において、前記一対
の第2のガイドローラが、前記環状体の軸と平行になる
ように配設され、前記一対の第1のガイドローラが、前
記環状体の軸と直交するように配設されているものであ
る。
【0011】本発明(請求項7に記載の第7発明)のミ
シンの保持枠駆動装置は、第3発明において、前記一対
の第1のガイドローラが、前記環状体の軸と平行になる
ように配設されているものである。
【0012】(作用)上記構成より成る第1発明のミシ
ンの保持枠駆動装置は、円筒形状の被縫製物がセットさ
れる保持枠が装着される環状体に巻装した紐状体により
保持枠を回転駆動するミシンの保持枠駆動装置におい
て、前記紐状体を閉ループ状に配設して該紐状体が重な
り部分が形成されているので、ガイド方向の実質的長さ
を短くして、被縫製物の周方向へ広い範囲で縫製を行う
場合でも、両端支持部の右側または左側を越えることが
ないものである。
【0013】上記構成より成る第2発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第1発明において、前記紐状体の両側を
一対の前記第1のガイドローラを介して方向変換し、前
記紐状体の両端を装置の中央に配置したので、前記紐状
体が重なり部分が形成されており、ガイドレール方向の
実質的長さを短くして、被縫製物の周方向へ広い範囲で
縫製を行う場合でも、両端支持部の右側または左側を越
えることがないものである。
【0014】上記構成より成る第3発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第2発明において、前記第1の回転駆動
装置が、前記紐状体の両端が係止された前記移動体を前
記第1のガイドレールに沿って移動させるので、前記紐
状体により円筒形状の被縫製物がセットされた前記保持
枠が装着された前記環状体を回転駆動するものである。
【0015】上記構成より成る第4発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第3発明において、前記第2の駆動装置
が、該第2の駆動装置上に配設された前記第1の駆動装
置を前記第2のガイドレールに沿って移動させ、該第1
の駆動装置が 前記第2のガイドレールに直交する前記
第1のガイドレールに沿って前記移動体を移動させるも
のである。
【0016】上記構成より成る第5発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第4発明において、前記環状体に巻装さ
れた前記紐状体が、前記一対の第2のガイドローラを介
して前記一対の第1のガイドローラから前記移動体に到
達するものである。
【0017】上記構成より成る第6発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第5発明において、前記環状体に巻装さ
れた前記紐状体が、前記環状体の軸と平行に配設された
前記一対の第2のガイドローラによって引き出され、前
記環状体の軸と直交するように配設されている前記一対
の第1のガイドローラによって方向が変換され、前記移
動体に到達するものである。
【0018】上記構成より成る第7発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第3発明において、前記環状体に巻装さ
れた前記紐状体が、該環状体の軸と平行に配設された前
記一対の第1のガイドローラによって方向が変換され、
前記移動体に到達するものである。
【0019】
【発明の効果】上記作用を奏する第1発明のミシンの保
持枠駆動装置は、前記紐状体を閉ループ状に配設して該
紐状体が重なり部分が形成されているので、ガイド方向
の実質的長さを短くして、被縫製物の周方向へ広い範囲
で縫製を行う場合でも、両端支持部の右側または左側を
越えることがないため、前記保持枠の移動範囲を狭くす
るという効果を奏する。
【0020】上記作用を奏する第2発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第1発明の効果に加え、前記紐状体の両
側を一対の前記第1のガイドローラを介して方向変換
し、前記紐状体の両端を装置の中央に配置したので、前
記紐状体が重なり部分が形成されており、ガイドレール
方向の実質的長さを短くして、被縫製物の周方向へ広い
範囲で縫製を行う場合でも、両端支持部の右側または左
側を越えることがないため、保持枠の移動範囲を狭くし
て、装置のコンパクト化を可能にするという効果を奏す
る。
【0021】上記作用を奏する第3発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第2発明の効果に加え、前記第1の回転
駆動装置が、前記紐状体の両端が係止された前記移動体
を前記第1のガイドレールに沿って移動させるので、前
記紐状体により円筒形状の被縫製物がセットされた前記
保持枠が装着された前記環状体を回転駆動するので、前
記被縫製物の外周の広い範囲にわたる縫製を可能にする
という効果を奏する。
【0022】上記作用を奏する第4発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第3発明の効果に加え、前記第2の駆動
装置が、該第2の駆動装置上に配設された前記第1の駆
動装置を前記第2のガイドレールに沿って移動させ、該
第1の駆動装置が、前記第2のガイドレールに直交する
前記第1のガイドレールに沿って前記移動体を移動させ
るので、前記被縫製物の円周方向および軸方向の縫製を
可能にするという効果を奏する。
【0023】上記作用を奏する第5発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第4発明の効果に加え、前記環状体に巻
装された前記紐状体が、前記一対の第2のガイドローラ
を介して前記一対の第1のガイドローラから前記移動体
に到達するので、前記紐状体の方向変換の自由度が高い
という効果を奏する。
【0024】上記作用を奏する第6発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第5発明の効果に加え、前記環状体に巻
装された前記紐状体が、前記環状体の軸と平行に配設さ
れた前記一対の第2のガイドローラによって引き出さ
れ、前記環状体の軸と直交するように配設されている前
記一対の第1のガイドローラによって方向が変換され、
前記移動体に到達するので、前記環状体の軸方向と平行
な平面にループ状に前記紐状体を配設するため、前記環
状体の半径方向の寸法を小さくすることが出来るという
効果を奏する。
【0025】上記構成より成る第7発明のミシンの保持
枠駆動装置は、第3発明の効果に加え、前記環状体に巻
装された前記紐状体が、該環状体の軸と平行に配設され
た前記一対の第1のガイドローラによって方向が変換さ
れ、前記移動体に到達するので、前記環状体の軸と直交
する平面にループ状に前記紐状体を配設するため、前記
環状体の軸方向の寸法を小さくすることが出来るという
効果を奏する。
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0026】(第1実施形態)第1実施形態のミシンの
保持枠駆動装置は、図1ないし図6に示すように円筒形
状の被縫製物29がセットされる保持枠30が装着され
る環状体16に巻装した紐状体24により保持枠16を
回転駆動するミシンの保持枠駆動装置において、前記環
状体の軸に直角な方向に延在するX軸レール3に沿って
X軸移動体5を移動させて前記環状体を回転させる第1
の駆動装置70と、前記環状体16の軸方向に延在する
左右の平行な第2のガイドレール8に沿って前記第1の
駆動装置70を移動させる第2の駆動装置100と、該
第2の駆動装置100の左右のガイド22、23に配設
され前記紐状体24の方向を変換する一対の第1のガイ
ドローラ26と、前記ガイド4に配設され前記環状体1
6に巻装された前記紐状体24の方向を変換する第2の
ガイドローラ25とから成り、前記第1のガイドローラ
26によって方向が変換された前記紐状体24の両端が
前記ガイド5に係止されているものである。
【0027】前記第1の駆動装置70は、図2に示され
るように筒形状の前記被縫製物29の外周に対して縫製
を行うために、ミシンの保持枠駆動データに基づいてX
ベルト6を介してミシンの横方向であるX方向に配設さ
れた第1のガイドレールを構成するX軸レール3に沿う
往復駆動を可能にするX軸駆動部7によって構成され
る。
【0028】前記第2の駆動装置100は、図2に示さ
れるように同じく保持枠駆動データに基づいてYベルト
9、91、92を介して前記環状体16の軸方向である
Y方向左右に配設されたY軸レール8に沿う往復動を可
能にするY軸駆動部10によって構成される。
【0029】前記Y軸駆動部10上に配設された前記X
軸レール3および該X軸レール3に固定された支持体4
は、刺繍のためのY軸移動データに基づいて駆動制御さ
れる前記Y軸駆動部10のY軸ベルト9などにより、前
記第2のガイドレールを構成するY軸レール8を介し
て、図2に示されるY方向へ往復移動されるように構成
されている。
【0030】本第1実施形態が適用されるミシンについ
て、図1ないし図6を用いて以下に述べる。ベースフレ
ーム1の前面中央部には、ミシンヘッド2が据え付けら
れている。該ミシンヘッド2の下方には、ミシンの幅方
向に沿って長く形成された前記X軸レール3及びそのレ
ール裏側に固着された2基の支持体4が配置されてい
る。該X軸レール3上には、前記ガイドを構成するX移
動体5が搭載されており、前記X駆動装置70を構成す
るX駆動モータ7によって回転駆動されるタイミングプ
ーリーによって移動するXベルト6により、前記Y軸レ
ール8上のガイド23に載置された状態で、X方向へ往
復移動するようになっている。
【0031】前記ミシンヘッド2と対応する位置にシリ
ンダー形状の釜土台11が配置され、該釜土台11を内
包するよう配置された前記環状体16は、前記X軸駆動
部7の往復駆動により、前記環状体16の外側に巻き付
けられた紐状体を構成するワイヤ24を通じてY方向軸
線回りに回転し、かつ前記Y軸駆動部10の往復運動に
より、Y方向へ直線動作するように構成されている。
【0032】前記環状体16は、円筒形状の被縫製物2
9をセット出来る保持枠30の装着が出来るように構成
されているミシンの保持枠駆動装置である。
【0033】前記紐状体を構成するワイヤ24は、前記
環状体16の回りに巻きつけられた後、半径方向外側の
両側にある中間ローラを構成する前記一対の第2のガイ
ドローラ25および両端にあるY方向に移動可能な調整
ローラーとしての前記一対の第1のガイドローラ26を
介して内側にあるX軸移動体5に連結されており、紐状
体による閉ループを形成するように構成されている。
【0034】すなわち、前記一対の第1のガイドローラ
26が、前記環状体16の軸と直交して垂直になるよう
に配設され前記一対の第2のガイドローラ25は、前記
環状体16の軸と平行になるように配設されている。
【0035】図からも明らかなように前記釜土台11が
シリンダ状に形成されており、この基端部は、前記ベー
スフレーム1に固定され、図1ないし図5に示されるよ
うに対応する前記ミシンヘッド2の下部に位置してい
る。この釜土台11の先端部上面には、針板12が設け
られていると共に、この針板12の下面(釜土台11の
中)には釜13が内蔵されている。
【0036】周知のように、ミシンの縫い動作時には、
図1および図5に示されるように前記ミシンヘッド2の
針棒14の下端に装着されている縫い針14aは、その
下降動作の度に前記針板12の針穴12aに挿入され、
前記縫い針14aと前記釜13との協同作用によって後
述する前記被縫製物29に上糸と下糸との絡みによるス
テッチが形成されるように構成されている。
【0037】前記X軸レール3の下面には、図1に示さ
れるように前記釜土台11をはさんで前記支持体4が固
定されている。この支持体4の前面には、前記釜土台1
1をはさんで取付ブラケット15が4本のボルト4aに
よってそれぞれ固定されている。
【0038】前記取付ブラケット15の前面側におい
て、図1および図3に示されるように前記環状体16を
回動自在に案内しているローラー支持体17が設けられ
ている。このローラー支持体17は、中空のローラ状に
形成されていて、その軸17aは、前記環状体16の奥
に位置する支持プレート18に該環状体16の内周にそ
って3箇所固着されているため、前記環状体16は、図
1中の回転方向に回動自在となっている。
【0039】なお図1に示されるように、前記環状体1
6の内周面にガイド溝16aが切り込まれており、前記
ローラー支持体17の外周面に形成された突出輪17b
が、前記ガイド溝16aに入り込み係合することで、Y
方向への変位(ガタ)が規制されるように構成されてい
る。
【0040】前記支持プレート18はボルト18aによ
り、前記一対の取付ブラケット15と、ネジ止め固定さ
れる。該一対の取付ブラケット15をつなぐためのシャ
フト19には2ケのガイドローラー20が回動自在に取
り付けられている。
【0041】一方釜土台11の根元の筒形フレーム11
aの底面はフラットに加工されており、この面にI型の
形状をしたガイド21がネジ止めによって固定され、該
I型ガイド21の溝部21aに前記ガイドローラー20
が、はまり込んで回動自在に軸方向に位置決めされてい
るため、前記環状体16の浮き上がり、垂れ下がり等を
規制し、Y方向の往復運動をスムーズにさせる役目を果
たしている。
【0042】そこでY軸移動データに基づく、前記Y軸
駆動部10の駆動によって、両サイドにあるY軸レール
8を介して右側のY移動ガイド22、左側のY移動ガイ
ド23を連結している前記X軸レール3が往復動する
と、該X軸レール3の裏側に固着された支持体4及び該
支持体4と一体になった取付ブラケット18、それに係
合した前記環状体16がその内周面が前記ローラー支持
体17に支持された状態でY方向へ動作可能となってい
る。
【0043】次に前記X軸移動体5のX方向の往復移動
機構について説明する。図1および図6に示されるよう
に前記ワイヤ24は、前記環状体16の外周にある2本
の溝16bに入った状態で巻き付けられ、次に前記支持
体4に取付けられた中間ローラー25によって90°方
向転換され、その後両端にある調整ガイドローラー26
によって再び180°方向転換され、最後に前記ワイヤ
24の両端27が前記X移動体5に固定される。
【0044】ここで両端にある調整ガイドローラー26
は、それそれ右側のY移動ガイド22と左側のY移動ガ
イド23に固定されたローラーブラケット28に回動自
在に支持されている。又、調整ボルト28aにより前記
ワイヤ24のテンションを調整すること出来るような構
成になっている。
【0045】上記構成より成る第1実施形態のミシンの
保持枠駆動装置の作用について、以下に述べる。以上か
ら、X軸移動データに基づく前記X軸駆動部7の駆動に
より、X移動体5が往復動すると、該X移動体5に固定
された前記ワイヤ24の前記両端27も同時にX方向に
移動するため、該ワイヤ24を通じて前記環状体16が
正逆回転する。
【0046】次に円筒形状の前記被縫製物としての帽子
29および前記保持体30は、前記環状体16に装着さ
れる。そしてこの環状体16は、すでに説明したように
前記Y軸移動データに基づき前記Y軸駆動装置10によ
って、前記X軸レール3がY方向へ往復動し、かつ前記
X軸移動データに基づき前記X駆動装置7によりX軸ベ
ルト6を介して前記X移動体5が往復動作し、前記ワイ
ヤ24、前記調整ローラー26、前記中間ローラ25を
介して前記環状体16を往復回転する。
【0047】前記帽子29もY方向へ直接駆動される共
に、その周方向へ回転駆動され、これらと同期して駆動
される、前記縫い針14a、前記釜13との協同作用に
より、前記被縫製物としての帽子29の周囲に刺繍が施
される。
【0048】上記作用を奏する第1実施形態のミシンの
保持枠駆動装置は、前記紐状体を構成するワイヤ24を
閉ループ状に配設して該ワイヤ24が重なる部分が形成
されているので、Xガイドレール方向の実質的長さを短
くして、被縫製物の周方向へ広い範囲で縫製を行う場合
でも、両端支持部8の右側または左側を越えることがな
いため、前記移動体5の移動範囲を狭くするという効果
を奏する。
【0049】また第1実施形態のミシンの保持枠駆動装
置は、前記ワイヤ24の両側を一対の前記第1のガイド
ローラ26を介して方向変換し、前記ワイヤ24の両端
27を装置の中央に配置したので、前記ワイヤ24が重
なり部分が形成されており、ガイドレール方向の実質的
長さを短くして、被縫製物29の周方向へ広い範囲で縫
製を行う場合でも、前記両端支持部8の右側または左側
を越えることがないため、前記移動体5の移動範囲を狭
くして、装置のコンパクト化を可能にして、使い易いミ
シンを提供するという効果を奏する。
【0050】さらに第1実施形態のミシンの保持枠駆動
装置は、前記第1の回転駆動装置7が、前記ワイヤ24
の前記両端27が係止された前記移動体5を前記X軸レ
ール3に沿って移動させるので、前記ワイヤ24により
円筒形状の被縫製物29がセットされた前記保持枠30
が装着された前記環状体16を回転駆動するので、前記
被縫製物29の外周の広い範囲にわたる縫製を可能にす
るという効果を奏する。
【0051】また第1実施形態のミシンの保持枠駆動装
置は、前記第2の駆動装置10が、該第2の駆動装置1
0上に配設された前記第1の駆動装置7を前記Y軸レー
ル8に沿って移動させ、該第1の駆動装置7が、前記Y
軸レール8に直交する前記X軸レール3に沿って前記移
動体5を移動させるので、前記被縫製物29の円周方向
および軸方向の縫製および刺繍を可能にするという効果
を奏する。
【0052】さらに第1実施形態のミシンの保持枠駆動
装置は、前記環状体16に巻装された前記ワイヤ24
が、前記一対の第2のガイドローラ25を介して前記一
対の第1のガイドローラ26から前記移動体5に到達す
るので、前記ワイヤ24の方向変換の自由度が高いとい
う効果を奏する。
【0053】また第1実施形態のミシンの保持枠駆動装
置は、前記環状体16に巻装された前記ワイヤ24が、
前記環状体16の軸と平行に配設された前記一対の第2
のガイドローラ25によって引き出され、前記環状体1
6の軸と直交するように配設されている前記一対の第1
のガイドローラ26によって方向が変換され、前記移動
体5に到達するので、前記環状体16の軸方向と平行な
平面にループ状に前記ワイヤ24を配設するため、前記
環状体16の半径方向の寸法を小さくすることが出来る
という効果を奏する。
【0054】さらに第1実施形態のミシンの保持枠駆動
装置は、前記柄データに基づくX軸駆動部7によって移
動される前記X軸移動体5に関し、前記ワイヤ24によ
る閉ループ形成により、前記移動体5の作動範囲を小さ
くし、刺繍等の縫製を行う場合でも、X軸方向の前記移
動体5の作動範囲が小さくて済み、ミシンのX軸方向の
寸法を小さく出来るという効果を奏する。
【0055】また第1実施形態のミシンの保持枠駆動装
置は、筒形状の被縫製物29を全周にわたって刺繍する
ミシンに於いて、被縫製物29の周方向への広い範囲で
縫製する場合でも、X軸方向に無駄な作業スペースをと
ることなくコンパクトな扱いやすい装置を提供すること
で、ミシンの小型化と作業コストの低減を可能にすると
いう効果を奏する。
【0056】(第2実施形態)第2実施形態のミシンの
保持枠駆動装置は、図7に示されるように一対の第1の
ガイドローラ260が、前記環状体16の軸と平行にな
るように配設するとともに、前記第1実施形態における
中間ローラとしての第2のガイドローラ25を省略した
点が、前記第1実施形態との主たる相違点である。
【0057】上記構成より成る第2実施形態のミシンの
保持枠駆動装置は、前記環状体16に巻装された前記ワ
イヤ24が、該環状体16の軸と平行に配設された前記
一対の第1のガイドローラ260によって方向が変換さ
れ、前記移動体5に到達するものである。
【0058】上記作用を奏する第2実施形態のミシンの
保持枠駆動装置は、前記環状体16に巻装された前記ワ
イヤ24が、該環状体16の軸と平行に配設された前記
一対の第1のガイドローラ260によって方向が変換さ
れ、前記移動体5に到達するので、前記環状体16の軸
と直交する平面にループ状に前記ワイヤ24を配設する
ため、前記環状体16の軸方向の寸法を小さくすること
が出来るという効果を奏する。
【0059】また第2実施形態のミシンの保持枠駆動装
置は、前記第1実施形態における中間ローラとしての第
2のガイドローラ25を省略するので、構成をシンプル
にするとともに、コストを下げ、保守を容易にするとい
う効果を奏する。
【0060】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【0061】上記実施形態においては、一例として閉ル
ープ状に配設するワイヤ24を水平状態または垂直状態
に配設する例について述べたが、本発明としてはそれら
に限定されるものでは無く、必要に応じて任意の角度に
配設することが可能である。
【0062】上記第1実施形態においては、一例として
環状体の両側に中間ローラ25を配設して90度方向を
変換する例について説明したが、本発明としてはそれら
に限定されるものでは無く、必要に応じて任意の数およ
び任意の角度の中間ローラを配設することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のミシンの保持枠駆動装
置を示す斜視図である。
【図2】本第1実施形態を適用する刺繍用ミシンのXY
駆動機構を示す平面図である。
【図3】本第1実施形態装置を示す正面図である。
【図4】本第1実施形態装置を示す平面図である。
【図5】本第1実施形態装置を示す側面図である。
【図6】本第1実施形態における閉ループ状のワイヤの
配設形態を示す概略斜視図である。
【図7】本発明の第2実施形態における閉ループ状のワ
イヤの配設形態を示す概略斜視図である。
【図8】従来のミシンの保持枠駆動装置を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
3 第1のガイドレール 4、5 ガイド 8 第2のガイドレール 16 環状体 22、23 左右のガイド 24 紐状体 25 第2のガイドローラ 26 第1のガイドローラ 29 被縫製物 30 保持枠 70 第1の駆動装置 100 第2の駆動装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒形状の被縫製物がセットされる保持
    枠が装着される環状体に巻装した紐状体により保持枠を
    回転駆動するミシンの保持枠駆動装置において、 前記紐状体を閉ループ状に配設したことを特徴とするミ
    シンの保持枠駆動装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記紐状体の両側を一対の第1のガイドローラを介して
    方向変換し、前記紐状体の両端を装置の中央に配置した
    ことを特徴とするミシンの保持枠駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記紐状体の両端をともに移動体に係止するとともに、 該移動体を第1のガイドレールに沿って移動させる第1
    の回転駆動装置を備えていることを特徴とするミシンの
    保持枠駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記第1のガイドレールに直交する第2のガイドレール
    に沿って移動させる第2の駆動装置を備え、 前記第1の駆動装置が、前記第2の駆動装置上に配設さ
    れていることを特徴とするミシンの保持枠駆動装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記環状体と前記一対の第1のガイドローラとの間に一
    対の第2のガイドローラを介挿したことを特徴とするミ
    シンの保持枠駆動装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記一対の第2のガイドローラが、前記環状体の軸と平
    行になるように配設され、 前記一対の第1のガイドローラが、前記環状体の軸と直
    交するように配設されていることを特徴とするミシンの
    保持枠駆動装置。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 前記一対の第1のガイドローラが、前記環状体の軸と平
    行になるように配設されていることを特徴とするミシン
    の保持枠駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003010579A (ja) * 2001-07-02 2003-01-14 Barudan Co Ltd ミシン
KR100467107B1 (ko) * 2002-11-06 2005-01-24 (주) 인브로 다두식 자수기
CN109162030A (zh) * 2018-08-29 2019-01-08 洛阳雀金绣文化创意有限公司 一种雀金绣坯布双布边支撑框装置的使用方法

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