JP3182557B2 - ネイティブジェランガムを含有する分散安定剤、及びその応用 - Google Patents

ネイティブジェランガムを含有する分散安定剤、及びその応用

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JP3182557B2
JP3182557B2 JP28546397A JP28546397A JP3182557B2 JP 3182557 B2 JP3182557 B2 JP 3182557B2 JP 28546397 A JP28546397 A JP 28546397A JP 28546397 A JP28546397 A JP 28546397A JP 3182557 B2 JP3182557 B2 JP 3182557B2
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    • A21BAKING; EDIBLE DOUGHS
    • A21DTREATMENT, e.g. PRESERVATION, OF FLOUR OR DOUGH, e.g. BY ADDITION OF MATERIALS; BAKING; BAKERY PRODUCTS; PRESERVATION THEREOF
    • A21D13/00Finished or partly finished bakery products
    • A21D13/50Solidified foamed products, e.g. meringues

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、分散安定剤として
のネイティブジェランガムの使用及びその応用に関す
る。
【0002】詳細には、本発明は、液相に対して不溶性
である固形分の分散性及び液相(水相)に対して非混和
である液状成分の分散性を向上、安定化する効果を奏す
る分散安定剤であって、ネイティブジェランガムを必須
の成分とすることを特徴とする分散安定剤に関する。本
発明の分散安定剤は、液相中に、分散質として不溶性の
固形分もしくは非混和性の液状成分を含んでいるが故に
該分散質が沈降、分離し、製品内容物の均質性が問題と
なる液状製品や液状食品において有用である。
【0003】また、本発明は、ネイティブジェランガム
に加えて微結晶セルロース又はペクチンを含有してな
る、多機能的な分散安定剤に関する。特にネイティブジ
ェランガム及びペクチンを含有する分散安定剤によれ
ば、高濃度の塩分及び蛋白質を含有する系であっても増
粘、凝集させることなく、均一な分散系を付与すること
ができ、塩分及び蛋白成分を含有する粘性の低い液状食
品に対する分散安定剤として特に有用である。
【0004】さらに本発明はこれらの分散安定剤を含有
することにより、固形もしくは液状成分の液体中での分
散性が改善され、長期間の放置によっても沈殿もしくは
分離を生じず、内容成分の均質性に優れた食品加工品用
組成物又は食品加工品に関する。
【0005】更にまた本発明は、これらの分散安定剤を
用いることによる分散安定化方法及び分散安定化食品の
製造方法に関する。
【0006】
【従来の技術】従来から、不溶性固形分の液体中での分
散性もしくは安定性を向上させるための方法が種々検討
されている。
【0007】例えば、特に食品の分野においては、従来
から、ココア飲料、カルシウム強化飲料、しるこドリン
ク、ドレッシング、豆乳飲料、スープ等、原料由来や蛋
白質等の溶解性の乏しい固形粒子を含有する飲料や食品
加工品等の重大な欠点として、かき混ぜても該固形粒子
が非常に早く沈殿して容器底に溜まり、飲み物が薄く水
っぽくなったり、始めと終わりとで均等な成分をもって
使用できないことが挙げられていた。また、このような
沈殿や分離を生じている状態では外観も悪く商品価値を
大きく損なってしまう。このため、かかる問題は流通や
長期保存を余儀なくされる市販の商品を開発するために
是非とも解決しなくてはならない問題である。
【0008】これを解決するための方法として、従来、
キサンタンガムとガラクトマンナンを混合した安定剤の
使用(特公平2−18817号公報)やアルギン酸ナト
リウム、カルボキシメチルセルロース(CMC)、ゼラ
チンあるいはデンプン、寒天等の1種又は2種以上を混
合した安定剤、蔗糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸
エステル等の乳化剤の使用が挙げられている。
【0009】しかし、かかる方法では、分散安定化効果
が充分でなく、時間の経過によって内容成分中の固形分
が沈降したり、非混和性の液状成分同士が分離してしま
い、従来消費者が飲食時に振盪したり撹拌することによ
って解消する以外に手がなかった。
【0010】また、従来、塩濃度が高い系に対しては、
安定剤が塩析してしまうため充分な分散効果が発揮でき
ず、とりわけ、かかる系において凝集を生じやすいこと
が指摘されている蛋白成分を含む系に対する有効な分散
安定剤の開発が求められていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる事情
に鑑みて開発されたものであり、流通や長期保存におい
ても、液相中の不溶性固形分及び液相中の非混和性液状
成分の分散性を改善し、かつ安定に保持することのでき
る分散安定剤を提供することを目的とする。
【0012】また、本発明は、高塩分・高蛋白質含有系
に対しても増粘させることなく、安定した分散性を付与
できる分散安定剤を提供することことを目的とする。
【0013】さらに、本発明は、これらの分散安定剤を
含有することにより、長期保存によっても内容成分が均
一に分散しており、使用もしくは飲食時に振盪しなくて
も最初から最後まで内容成分の割合が均一で均質性に優
れた食品加工品、さらにそのような性質を有する食品加
工品を調製するための食品加工品用組成物を提供するこ
とを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の問題点に鑑み、原料中の固形分の沈殿が問題とな
っているココア飲料,カルシウム強化飲料,しるこドリ
ンク等に特に注目して鋭意研究を重ねていたところ、該
飲料にネイティブジェランガムを配合することにより原
料中の固形分の液相への分散安定性が向上して長期保存
によっても沈降・沈殿せず、長期にわたり製品内容物の
均質性が確保できることを見つけた。
【0015】更に、ネイティブジェランガムに微結晶セ
ルロース若しくはペクチンを併用することによって、製
品の増粘化を抑えながらも、より一層、固形分の液相へ
の分散安定性及び液相中の非混和性液状成分の分散安定
性を高めることができること、特にペクチンとの併用に
よって高塩分・高蛋白質含有系への適用も可能となるこ
とを見出した。
【0016】本発明者らは、かかる知見を発端として、
更に幅広い研究を重ねることにより、ネイティブジェラ
ンガムに固形成分の分散性に加えて更に非混和性液状成
分の分散性・懸濁性をも安定化する作用があることを見
出し、また食品の分野だけでなく香粧品分野や工業分野
等において分散安定剤として広く利用できることを確認
して、本発明を開発・完成するに至った。
【0017】すなわち本発明は、ネイティブジェランガ
ム、又は、更に加えて微結晶セルロース若しくはペクチ
ンを含有することを特徴とする分散安定剤に関する。
【0018】また本発明は、上記分散安定剤を含有する
ことを特徴とする食品加工品用組成物又は食品加工品、
特にココア飲料、カルシウム強化飲料、抹茶入り飲料、
野菜又は果汁入り飲料、豆乳飲料、ゼリー入り飲料、し
るこドリンク、味噌汁、スープ、液体調味料、菓子及び
パンからなる群から選択される食品加工品に関する。
【0019】さらに本発明は、ネイティブジェランガム
及びペクチンを含有する分散安定剤を水系に溶解後、加
温状態下、好適には低くとも75℃状態下で、塩を配合
する工程を有することを特徴とする分散安定化食品の製
造方法に関する。
【0020】更にまた本発明は、ネイティブジェランガ
ム及びペクチンを含有する分散安定剤を水系に溶解後、
加温状態下、好適には低くとも75℃状態下で、塩を配
合する工程を有することを特徴とする分散安定化方法に
関する。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるネイティブジ
ェランガムは、グルコース2分子、グルクロン酸1分子
及びラムノース1分子を構成単位とする多糖類(分子量
約60〜70万)であるジェランガム(特開昭55−7
9397号)の脱アシル処理前の前駆体として得られる
微生物起源の高分子多糖類(融点及び固化点:65〜7
0℃)である。
【0022】当該ネイティブジェランガムは、一般に微
生物の培養によって生産される。
【0023】具体的には、シュードモナス・エロデア
(Pseudomonas elodea:ATCC31461)又はその
同等の菌株を、例えばグルコース3%、KH4NO3
0.05%、MgSO4・7H2O 0.01%、NH4
NO3 0.09%及び窒素源として有機成分を少量含
む液体培地に接種し、これを好気的条件下で30℃程
度、約50時間培養して得られる培養物から菌体表面に
生産された粘質物を、脱アシル処理することなくそのま
ま単離・回収することによって製造する方法が例示され
る。
【0024】ネイティブジェランガムは天然に起源を有
するものであるため、用いる産生微生物や精製条件によ
っては、その構造も微妙に変わりうる。従って、本発明
で用いられるネイティブジェランガムは、特定の構造式
(Sanderson,G.R., FOOD GELS, ed. Peter Harris, Els
evier Science Publishers LTD., England, 1990, p.20
4)に基づいて一義的に限定されることなく、上記方法
に従って微生物(ATCC31461)により産生され
るネイティブジェランガムの性質を有するものであれば
よい。
【0025】かかるネイティブジェランガムは、液相を
分散媒とし固相成分を分散質とする分散系に配合される
ことにより、固相成分の液相への分散性を高めるととも
に、その分散性を安定化させる作用を有し、これにより
液状組成物中の固形分の均質性を保持することができ
る。また、ネイティブジェランガムは、水相を分散媒と
し油相を分散質とする系もしくは油相を分散媒とし水相
を分散質とする系等、非混和性の液体同士の混和性を高
めるとともにそれを安定化する作用を有し、これにより
液状組成物の分離を抑え、非混和性液体成分の分散性・
均質性を保持することができる。
【0026】ネイティブジェランガム以外の他の多糖類
では当該食品等の特性に悪影響を与えることなく同等の
効果を実現することはできなかった。例えば、ジェラン
ガムや寒天では、水性媒体に対してココア粉やサラダ油
を分散安定化する効果はなく、キサンタンガムやカラギ
ナンによって効果を得るためには高粘度にせざるを得ず
食品の特性を損ない、グアーガム,ローカストビーンガ
ム,タラガム及びタマリンドガムでは高粘度にしても目
的の効果が得られない。
【0027】本発明の分散安定剤は、ココア粉、抹茶粉
末、カルシウム、野菜・果実等の繊維分、ゼリー粒、ゼ
リー片、蛋白成分、プラスチックビーズ、顔料、塗料等
の固形分が、水性媒体もしくはこれに水混和性の有機溶
媒を混ぜた媒体に速やかに分散することを助け、かつそ
れらの凝集・沈降を防ぐ作用を有するものである。
【0028】また、一般に水性成分と油性成分とは混和
せず、振盪若しくは撹拌して両者を懸濁しても直ちに分
離してしまう。これに対して本発明の分散安定剤によれ
ば、水性成分に含まれる各成分の分散性・均一性を安定
に保持するとともに、該水性成分にサラダオイル、オリ
ーブオイル、ゴマ油等の油性成分を配合した場合であっ
ても、ホモミキサー等での撹拌又はホモゲナイザー等で
の乳化等により、両者を均一に混和せしめ、且つその状
態を安定に保持させることが可能となる。従って、本発
明の分散安定剤は、油性成分が水性成分に容易に分散・
懸濁することを助け、さらに分散・懸濁状態を安定化す
ることによって両成分が速やかに分離してしまうことを
防ぐ作用を有するものである。
【0029】このように、本発明の分散安定剤が対象と
する分散系は、分散媒が液相でありまた分散質が固相も
しくは液相であれば特に制限されず、例えば食品加工
品、食品加工品用組成物、香粧品、染料・顔料組成物、
その他セメント等の工業組成物が挙げられる。
【0030】より具体的には、食品加工品としてはココ
ア飲料,カルシウム強化飲料,抹茶入り飲料,野菜又は
果汁入り飲料,豆乳飲料,ゼリー入り飲料及びしるこド
リンク等の飲料、コーンスープ,ポタージュスープ及び
卵入りスープ等のスープ、味噌汁、ドレッシング,たれ
及びソース等の液体調味料、アイスキャンデー及びソフ
トクリーム等の冷菓やケーキ等の菓子、果実やナッツ類
の入ったパンや蒸しパン等のパン等が例示される。
【0031】また、香粧品としては、毛髪化粧料、洗顔
料、化粧水、ローションなどの液体化粧料であって、内
容成分として固形分または油性成分を含有するものなど
が例示される。例えば、パール粉又は金粉等の入ったロ
ーション、カラミンパウダーを含むカラミンローション
等は、固形分の沈降により使用時に振盪することが必要
であり、また使用によって製品が少なくなると固形分の
含有量が多くなるなど、成分組成が使用開始時と終わり
頃とでは異なる等といった問題がある。しかし、本発明
の分散安定剤の使用によれば、かかる固形分を液相中に
長期にわたり均質に分散させることができ、均一な成分
組成でもって最後まで使い切ることが可能となる。
【0032】これらの分散系に用いられるネイティブジ
ェランガムの配合量は、対象の分散系がゲル化しない範
囲内であれば特に制限されず、対象となる分散系の種類
及び内容成分に応じて適宜選択することができる。液相
中の固形分の沈殿の防止及び液状成分同士の混和性の安
定化にはいずれも、分散系100重量部に対してネイテ
ィブジェランガムが通常0.001〜0.15重量部、
好ましくは0.005〜0.12重量部、より好ましく
は0.01〜0.1重量部の範囲で用いられる。 な
お、本発明の分散安定剤は、必要に応じてその配合割合
によって分散系に適度な粘稠性を付与することもでき
る。ココア飲料を例に挙げると、ネイティブジェランガ
ムをココア飲料100重量部当たりに約0.005〜
0.1重量部の範囲で配合する場合は、ココア飲料とし
て好ましい食感となり、かつ、ココア粉の分散性を高め
沈殿を防止することができるが、0.1重量部を越える
と粘稠性が増加し、更に0.12重量部を越えるとココ
ア飲料がゲル化してしまう。従って、例えばココア飲料
の場合は、約0.005〜0.1重量部の範囲でネイテ
ィブジェランガムを配合するのが好ましく、また粘稠性
を持たせて飲料にこくやボディー感を付与する場合には
0.1〜0.12重量部の範囲でネイティブジェランガ
ムを配合することが好ましい。
【0033】本発明に係る分散安定剤は、上記ネイティ
ブジェランガムに加えて微結晶セルロースを含有してい
てもよい。
【0034】ここで微結晶セルロースとは、セルロース
を酸加水分解又はアルカリ酸化分解して得られる実質的
に一定の重合度を有するセルロース結晶子集合体をい
い、例えばインダストリアル・アンド・エンジニアリン
グ・ケミストリー、第42巻、第502頁から第507
頁(1950)の記載により定義されているものが挙げ
られる。本発明の効果を一層顕著ならしめるには、スト
ークス径で1ミクロン以下の粒子の割合が5重量%以上
存在するような微結晶セルロースを用いるのがよい。
【0035】特に、微結晶セルロース自体が、ホモゲナ
イズ又は高速撹拌等により水中で安定に分散するものが
好ましい。
【0036】また結晶セルロースと水溶性ガム類(例え
ばカラヤゴム、キサンタンゴム等)やナトリウムカルボ
キシメチルセルロース等を水分の存在下で磨砕練合し、
乾燥したもの(特公昭40−12174号、特願平4−
259396号、特願平5−3183223号公報等)
またセルロース原料を水中で磨砕することによって得ら
れる微細化セルロースの水懸濁液であってもよい(特開
昭56−100801号、特開平3−163135号公
報等)。なお、簡便には市販品「セオラス<登録商標
>」SC−42、「アビセル<登録商標>」RC−59
1、RC−N81、RC−N30、CL−611(旭化
成工業株式会社製)等を使用することもできる。
【0037】かかる場合の分散安定剤としては、ネイテ
ィブジェランガム1重量部に対して微結晶セルロース
(固形分換算として)を、通常0.1〜5000重量部
配合するものが挙げられ、好ましくは1〜1600重量
部、より好ましくは2〜50重量部である。
【0038】また、当該分散安定剤を分散系に適用する
場合のネイティブジェランガム及び微結晶セルロースの
各配合割合は、対象とする分散系の種類や内容成分等に
より異なるが、一般的には分散系100重量部あたり、
通常ネイティブジェランガムが0.0008〜0.1重
量部及び微結晶セルロースが0.01〜4重量部の範
囲、好ましくはネイティブジェランガム0.005〜
0.07重量部及び微結晶セルロースが0.07〜0.
8重量部の範囲、より好ましくはネイティブジェランガ
ム0.008〜0.05重量部及び微結晶セルロースが
0.1〜0.4重量部の範囲が挙げられ、この範囲で液
相中の固形分の沈殿防止及び液状成分同士の混和性の安
定化を図ることができる。
【0039】例えば、対象とする分散系が香粧品である
場合、香粧品100重量部あたり配合されるネイティブ
ジェランガムは0.0008〜0.1重量部の範囲であ
り、また微結晶セルロースは0.05〜1重量部の範囲
で、有意な効果を奏することができる。
【0040】さらに本発明に係る分散安定剤は、上記ネ
イティブジェランガムに加えてペクチンを含有していて
もよい。
【0041】ペクチンはその種類を問わず、高メトキシ
ルペクチン及び低メトキシルペクチンのいずれもが包含
される。
【0042】当該分散安定剤としては、ネイティブジェ
ランガム1重量部に対してペクチン(固形分換算とし
て)を、通常0.5〜2重量部配合するものが挙げら
れ、好ましくは0.6〜1.6重量部、より好ましくは
0.8〜1.2重量部配合するものである。
【0043】当該分散安定剤は、他の多糖類、例えばロ
ーカストビーンガム、タマリンドガム、大豆多糖類等を
含んでいてもよい。
【0044】なお、本発明のネイティブジェランガム及
びペクチンを含有する分散安定剤は、系の粘性を低く維
持しながら分散性の向上及び安定化を図るという目的に
おいては、塩との共存状態下で用いられることが好まし
い。
【0045】本発明で塩とは、一般に食品に含まれる塩
味を呈する物質を意味し、例えばNaCl、KCl、N
4Cl、NaBr、NaI等の中性塩、及び食塩の代
用として用いられる各種塩、例えばリンゴ酸,マロン
酸,グルコン酸等のナトリウム塩等が挙げられる。この
場合、用いられる塩の濃度は、特に制限されることなく
適宜選択されるが、例えば分散安定剤としてネイティブ
ジェランガム0.08〜0.4重量部及びペクチンを
0.1〜0.4重量部の割合で含む系(総量100重量
部)においては、NaClの量として3〜20重量部、
より好ましくは4〜15重量部の範囲が挙げられる。
【0046】かかる本発明の分散安定剤によれば、食塩
等の塩味成分を比較的多量に含む食品、例えば液体調味
料等に対して、それらの液性(pH)にかかわらず食品
本来の粘性を上げることなく、また、蛋白成分や塩分の
含有量が多い系においても、油成分等の分散性を改善し
安定に維持させることができる。従って、本発明によれ
ば、粘性が低くさらっとした食感を有する塩味含有食品
であって分散性、特に従来困難であった蛋白成分の分散
性に優れた食品を提供することができる。
【0047】本発明は、ネイティブジェランガム、ネイ
ティブジェランガム及び微結晶セルロース、又はネイテ
ィブジェランガム及びペクチンを含有することを特徴と
する食品加工品用組成物又は食品加工品に関する。また
本発明は、ネイティブジェランガム、及びこれに加えて
微結晶セルロース若しくはペクチンを含有する香粧品、
染料・顔料、セメント等の工業組成物を提供するもので
もある。
【0048】本発明でいう食品加工品とは、ココア粉、
抹茶粉末、カルシウム、野菜や果物の繊維成分,砂嚢,
果肉等や、スープ,汁粉又は液体調味料等に含まれる蛋
白成分等のような水不溶性の固形分又は水非混和性の液
状成分が、水、牛乳、果汁等の液相に分散してなる形態
を有する食品ものであり、具体的には、前述の飲料、ス
ープ、味噌汁、液体調味料、菓子及びパン等が例示され
る。
【0049】本発明に係る食品加工品は、ネイティブジ
ェランガム、ネイティブジェランガム及び微結晶セルロ
ース又はネイティブジェランガム及びペクチンを含有す
ることにより、流通あるいは長期間保存しても内容物の
固形又は液状成分が沈降、分離することなく均一に分散
されており、飲食時もしくは使用時に缶やビンを振った
り、スプーン等でかき混ぜることなく、均質な成分及び
味を呈するものである。
【0050】本発明でココア飲料とは、ココア粉を含有
し飲用に供されるものをいい、本発明においては上記分
散剤の他に糖類、甘味料、乳成分、油脂、香料、乳化
剤、食塩、色素等を含んでいても良い。一般にいうチョ
コレート飲料も本発明でいうココア飲料に含まれる。本
発明で用いられるココア粉としては特に制限されず、ナ
チュラルココア粉、アルカリ処理ココア粉等の別を問わ
ず、また油脂分を含有していても、含有していなくても
よい。簡便には通常乾燥粉末として市販されているもの
が用いられる。本発明に係るココア飲料は、かかるココ
ア粉を飲料100重量部あたり0.01〜10重量部含
むものであり、好ましくは0.5〜5重量部の範囲が挙
げられる。
【0051】また、乳成分としては、一般に生乳、脱脂
乳、これらを粉末化した粉乳、あるいは粉乳を還元した
還元乳等が例示できるが、本発明に係るココア飲料は、
かかる乳成分を飲料100重量部あたり無脂乳固形分で
0〜10重量部含んでいてもよい。
【0052】本発明に係るココア飲料は、ネイティブジ
ェランガムを分散安定剤として含有する場合その含有量
は、飲料100重量部あたり0.005〜0.12重量
部の範囲が挙げられるが、微結晶セルロースを併用する
場合は、ネイティブジェランガムが0.0008〜0.
1重量部及び微結晶セルロースが0.05〜1重量部の
範囲、好ましくはネイティブジェランガムが0.002
〜0.07重量部及び微結晶セルロースが0.1〜0.
5重量部の範囲で含まれることが望ましい。
【0053】また、本発明でカルシウム強化飲料とは、
カルシウムの水不溶分を含む飲料をいい、飲料100重
量部中、不溶のカルシウム又はカルシウムを含む化合物
をカルシウムとして通常0.01〜5重量部、好ましく
は0.02〜3重量部含むものである。この場合カルシ
ウムを分散安定化するためには飲料100重量部あたり
ネイティブジェランガムを0.005〜0.12重量部
含有していればよく、また微結晶セルロースを0.05
〜1重量部併用する場合のネイティブジェランガム含有
量は0.0008〜0.1重量部の範囲である。
【0054】また本発明に係る野菜又は果汁入り飲料に
は、繊維質、砂嚢もしくは果肉を、飲料100重量部あ
たり通常0.01〜80重量部の範囲で含ませることが
可能であり、飲料100重量部あたりのネイティブジェ
ランガムの含有量は0.005〜0.12重量部、また
微結晶セルロースを0.05〜1重量部併用する場合の
ネイティブジェランガム含有量は0.0008〜0.1
重量部の範囲である。
【0055】また抹茶入り飲料中の抹茶末の含有量は、
飲料100重量部あたり通常0.01〜10重量部、好
ましくは0.5〜3重量部の範囲であり、抹茶粉の分散
性安定化には、ネイティブジェランガムが0.005〜
0.12重量部含まれていればよく、また微結晶セルロ
ースを0.05〜1重量部併用する場合のネイティブジ
ェランガム含有量は0.0008〜0.1重量部の範囲
である。
【0056】さらにコーンスープ中のコーンの含有量
は、飲料100重量部あたり0.01〜10重量部、好
ましくは0.5〜3重量部の範囲であり、コーンの分散
性安定化には、ネイティブジェランガムが0.005〜
0.12重量部含まれていればよく、また微結晶セルロ
ースを0.05〜1重量部併用する場合のネイティブジ
ェランガム含有量は0.0008〜0.1重量部の範囲
である。
【0057】またしるこドリンク中の小豆成分の含有量
は、しるこ100重量部あたり通常0.01〜10重量
部、好ましくは0.5〜3重量部の範囲であり、小豆小
片や澱粉粒の分散性安定化には、ネイティブジェランガ
ムが0.005〜0.12重量部含まれていればよく、
また微結晶セルロースを0.05〜1重量部併用する場
合のネイティブジェランガム含有量は0.0008〜
0.1重量部の範囲である。
【0058】液体調味料としては、ドレッシング等のよ
うに水性成分とそれに非混和の液状成分を含むもの、又
は胡麻ダレ等のように蛋白質に由来する不溶性固形成分
を液相に分散させてなるものが挙げられる。
【0059】前者の場合、分散安定剤としてネイティブ
ジェランガムを含有する場合、食品中の水性成分100
重量部あたりネイティブジェランガムの含有量は0.0
05〜0.12重量部の範囲が挙げられるが、微結晶セ
ルロースを併用する場合は、ネイティブジェランガムが
0.0008〜0.1重量部及び微結晶セルロースが
0.05〜1重量部の範囲、好ましくはネイティブジェ
ランガムが0.002〜0.07重量部及び微結晶セル
ロースが0.1〜0.5重量部の範囲である。なお、サ
ラダ油を用いたドレッシングの場合、サラダ油の量はド
レッシング100容量部あたり0.01〜50容量部が
好ましいが、必要に応じ、さらに油の量を増やすことも
できる。
【0060】後者、特にさらっとした食感を有する胡麻
ダレ等の液体調味料の場合は、ネイティブジェランガム
及びペクチンを含有する分散安定剤が好適に用いられ
る。この場合の分散安定化剤の配合量は、含有する塩濃
度によって種々異なるが、例えば塩濃度が4〜10重量
部の範囲であるとき、ネイティブジェランガム0.08
〜0.4重量部及びペクチン0.1〜0.4重量部の範
囲が挙げられる。この場合、不溶性分として含まれる胡
麻ペーストを10〜20重量部の範囲で含有しても沈殿
及び凝集させることなく安定に分散させることができ
る。
【0061】本発明でいう食品加工品用組成物とは、前
述の上記食品加工品を調製するための組成物、および食
品加工品の形態にかかわらずそれ自身が固形分が液相に
分散してなる形態もしくは非混和の液体同士を含有する
形態を有する組成物を広く意味する。
【0062】前者の例としては、例えば一般に即席食品
(乾燥調合品)と称される粉末ココア、汁粉、粉末飲料
(抹茶入り飲料、カルシウム強化スキムミルク等)、粉
末状もしくは固形状スープ等が挙げられる。これは、ネ
イティブジェランガム又はそれと微結晶セルロースを含
有することによって、冷水もしくは温水(熱湯)に早く
親和し、分散性・懸濁性が向上するのみならず、溶解調
製物を一定時間放置しても沈殿物が発生したり内容物が
底にとどまって飲用時に上澄みが薄くなるといった問題
が生じないという点で有用である。
【0063】また後者の例としては、液状飲料(ココア
飲料、抹茶飲料、果汁飲料等)の濃縮物、パン・蒸しパ
ン・ケーキ等の調製用組成物が挙げられ、これはネイテ
ィブジェランガム又はそれと微結晶セルロースを含有す
ることによって食品加工品用組成物中で分散質が均一に
安定に分散され、食品等を調製した場合に分散質のバラ
ツキ等がなく、かつ、分散質が均一に安定に分散された
食品等を調製できるという点で有用である。
【0064】また本発明は、上記分散安定化食品加工品
の製造に際して、ネイティブジェランガム、ネイティブ
ジェランガム及び微結晶セルロースまたはネイティブジ
ェランガム及びペクチンを配合する工程を有する食品加
工品の製造方法に関する。
【0065】かかる食品加工品としては具体的に前述の
飲料、スープ、調味料等が挙げられるが、好ましくは缶
やビンやパック等に充填・密閉されて流通される食品加
工品である。
【0066】本発明に係る方法は、食品加工品の調製
時、具体的には原料配合もしくは混合時にネイティブジ
ェランガム、ネイティブジェランガム及び微結晶セルロ
ース又はネイティブジェランガム及びペクチンを分散安
定剤として、原料に添加配合することにより達成でき
る。
【0067】これら分散安定剤の添加量は、製造する食
品加工品の種類によって異なるが、通常ネイティブジェ
ランガムの添加により食品加工品がゲル化しない範囲か
ら適宜選択することができる。具体的には前述の通りで
ある。
【0068】例えば、ココア飲料の調製方法の場合、ネ
イティブジェランガム又はネイティブジェランガム及び
微結晶セルロース等の分散安定剤を配合する工程を有す
る以外は、常法に従って行うことができる。具体的に
は、まず20〜100℃の調合水または牛乳や還元乳の
ような水性媒体に本発明に係る分散剤を溶解し撹拌す
る。これに、乳化剤、糖類、甘味料等を混合し、必要に
応じて乳成分、油脂を添加する。その後、ココア粉を加
えて撹拌保持し、均質化した後140℃前後で2〜3秒
間殺菌処理する。ついで冷却することにより常温流通あ
るいは常温保存できる風味良好なココア飲料を製造する
ことができる。また、配合する原材料が粉体であれば、
ココア粉、甘味料、分散剤、あるいは粉乳などの出発原
料を個々混合してプレミックスを作成し、調合水等の水
性媒体に溶解し均質化した後、滅菌または殺菌処理して
冷却することにより製造することも可能である。
【0069】一方、分散安定剤として、ネイティブジェ
ランガム及びペクチンを含有する安定剤を用いる場合
は、該安定剤を水系に溶解した後に、塩を加温状態下に
て配合する工程を有することが好ましい。
【0070】ここで水系とは、塩を含まない溶液であれ
ば特に制限されず、例えば予め塩以外の食品成分を含有
する溶液であってもよい。本発明の分散安定化剤は、水
系中で通常加熱、加温しながら撹拌することによって容
易に溶解させることができる。塩の配合は、一定温度以
上、例えば75℃以上、好ましくは80〜95℃、より
好ましくは85〜95℃の条件下で行われる。かかる方
法によって製造される食品加工品としては、特に制限さ
れないが、好適には塩味含有食品であり、特に蛋白質や
塩分の含有量が多い系において本発明の効果は特に顕著
に現れる。より好ましくは、粘度が低く食感がさらっと
した食品である。
【0071】同様に本発明は、前述する本発明の分散安
定剤を用いることを特徴とする分散安定化方法に関す
る。特に、本発明の分散安定化方法は、分散安定剤とし
てネイティブジェランガム及びペクチンを含有する安定
剤を用いる場合、該安定剤を予め水系に溶解し、その後
に塩を加温状態下、例えば75℃以上、好ましくは80
〜95℃、より好ましくは85〜95℃の条件下で配合
する工程を有することを特徴とする。
【0072】
【実施例】以下、本発明の内容を以下の実施例、比較例
等を用いて具体的に説明するが、本発明はこれらに何ら
限定されるものではない。
【0073】実施例1〜4、比較例1〜3 ココア飲
料組成物 表1に示す組成でココア飲料組成物を作成し、これを水
に分散して計100重量部とし、70℃に加温しながら
ホモミキサーで撹拌混合した。これを一次圧150kg
/cm2、二次圧50kg/cm2でホモジナイザーで均
質化し、ガラス容器(直径35mm、高さ130mm)
に充填後、打栓し、120℃、20分間オートクレーブ
により殺菌して、ココア飲料を調製した。
【0074】調製したココア飲料を5℃及び35℃恒温
槽にて保存したときのココア粉の沈殿の様子を経時的に
観察した。
【0075】なお、分散剤成分として使用した微結晶セ
ルロースは「セオラス」<登録商標>SC−42を使用
することにより調製した。
【0076】結果を、試飲評価を含めて表1に示す。
【0077】
【表1】
【0078】表1の結果から、実施例のココア飲料はい
ずれもココア粉の沈殿がなく、外観、味、風味、こく味
ともに良好で、従来になかった分散安定化されたおいし
いココアであった。それに対して、比較例のココア飲料
は、沈殿が生じ、またこく味が足りず、あと味に粘り気
が感じられ、おいしくなかった。
【0079】実施例5 しるこドリンク 水50重量部に水戻しした小豆片25部に、赤こしあん
30重量部、砂糖8.5部、ネイティブジェランガム
0.05重量部、微結晶セルロースとして「セオラス<
登録商標>」SC−42を0.2重量部加え、全量を1
00重量部まで煮詰めて、容器に入れ蓋をして121℃
30分間レトルト殺菌して、しるこドリンクを調製し
た。得られたしるこドリンクは、小豆の小片及びその他
の不溶性固形分は液中に均質に分散し、4週間常温で静
置しても沈殿を生じなかった。
【0080】実施例6 オレンジ果汁飲料 水69重量部に果糖ブドウ糖液糖20重量部、クエン酸
3ナトリウム0.03重量部、ネイティブジェランガム
0.03重量部を加え、50℃15分間、加熱撹拌溶解
したものに、5倍濃縮オレンジ果汁を10重量部、オレ
ンジフレーバーを0.3重量部、クエン酸(結晶)を
0.3重量部加えてビン詰めをし、ホモジナイザーで均
質化(圧力50kg/m2)して、50%オレンジ果汁
飲料を作成した。2ヶ月放置した結果、オレンジパルプ
等の沈殿は生じず、パルプ成分の分散性が安定に保持さ
れた。
【0081】実施例7 チョコレート飲料 粉砕グラニュー糖10重量部、ココア粉2重量部、ネイ
ティブジェランガム0.02重量部を粉体混合し、イン
スタントチョコレートのドライ粉末を作成した。これに
100重量部の牛乳を加え、30秒間撹拌してチョコレ
ート飲料を調製した。同時に比較のため、ネイティブジ
ェランガムを添加せずその他は同じ条件でチョコレート
飲料を調製した。
【0082】ネイティブジェランガム無添加のチョコレ
ート飲料は数十秒で沈殿したのに対して、ネイティブジ
ェランガムを添加したものは、2時間放置しても沈殿を
生じなかった。
【0083】実施例8 カルシウム強化乳飲料 ネイティブジェランガム0.03g及び微結晶セルロー
スとして「セオラス<登録商標>」SC−42を0.3
gを水で11重量部として、90℃で15分間加熱撹拌
溶解した。その溶液20重量部に水20重量部、無脂乳
固形分10%の乳成分40重量部、炭酸カルシウム0.
48重量部を加えて、ホモジナイザーで均質化(圧力1
50kg/m2)して、カルシウム強化乳飲料を調製し
た。
【0084】比較としてネイティブジェランガム及び微
結晶セルロースを添加せずにその他は同じ条件にてカル
シウム強化乳飲料を作成して、冷蔵庫にて保存して経時
変化を調べた。その結果、ネイティブジェランガム等無
添加のものについては5分間でカルシウム由来の沈殿が
生じたが、ネイティブジェランガム等を添加したものに
ついては4週間経過後も全く沈殿は認められなかった。
また、風味及び味についても無添加のものと変わらず良
好であった。
【0085】実施例9 ドレッシング 水52.1重量部に砂糖3重量部、食塩2重量部、醤油
5重量部、ネイティブジェランガム0.07重量部を加
え、90℃10分間加熱撹拌溶解した後、醸造酢5重量
部、リンゴ酢5重量部、レモン酢5重量部、コーンサラ
ダ油22.5重量部を加えた。できたドレッシングは油
相と水相に分離することなく、安定して懸濁しており、
使用前に振らずに使用できた。
【0086】実施例10 小豆キャンディ 水47.7重量部に75%水飴6重量部と果糖ブドウ糖
液糖5部を60〜70℃で撹拌溶解し、これに砂糖5重
量部、食塩0.05重量部、ネイティブジェランガム
0.05重量部を添加し、80℃で15分間撹拌溶解
後、5℃に冷却し、茹で小豆20重量部、赤生餡15重
量部、着色料、香料を添加し、混合後、型に入れ冷凍し
て、小豆が均一に分散した小豆キャンディを調製した。
【0087】実施例11 ソフトクリームミックス 水60重量部に75%水飴3.1重量部とグラニュー糖
13.9部を60〜70℃で撹拌溶解し、これに脱脂粉
乳5.7重量部、精製ヤシ油6.2重量部、グリセリン
脂肪酸エステル0.3重量部、ショ糖脂肪酸エステル
0.05重量部、ローカストビーンガム0.03重量
部、カラギナン0.02重量部、ネイティブジェランガ
ム0.02重量部を添加し全量を100重量部に調整し
た後、80℃で15分間撹拌溶解し、これを一次圧15
0kg/cm2、二次圧50kg/cm2でホモジナイザ
ーで均質化し5℃に冷却してソフトクリームミックスを
調製した。
【0088】このソフトクリームミックスは、ネイティ
ブジェランガムを添加していないもの(従来品に相当)
が25℃静置で4日間で分離したのに対し、1月経過後
も分離することなく、ヤシ油が水中にきわめて安定に分
散されていることがわかった。
【0089】実施例12 ソフトクリーム 実施例11で調整したソフトクリームミックスを用い、
常法に従いソフトクリームを調製した。オーバーランも
良好で、おいしいソフトクリームであった。
【0090】実施例13 ココア焼きプリン(その
1) 水40重量部にネイティブジェランガム0.03重量
部、牛乳20重量部、砂糖13重量部、ココア粉(油脂
分23%)1.5重量部、全粉乳4重量部を入れ、80
℃で10分間撹拌し溶解させた後60℃まで冷却した中
に、生卵20重量部、香料0.1重量部を入れ、全量を
100重量部に調整し撹拌後、耐熱容器に充填しオーブ
ンで180℃1時間処理し、ココア焼きプリンを調製し
た。
【0091】このココア焼きプリンは、ココア粉による
凝集や沈殿が見られず均一に分散しており、外観もよく
食感もおいしいプリンであった。
【0092】比較例4 ココア焼きプリン ネイティブジェランガムの代わりにキサンタンガムを使
用する以外は実施例13と同様にしてココア焼きプリン
を調製した。キサンタンガムの添加量を0.01重量部
から0.1重量部の範囲で検討したが、何れの添加量に
おいてもココア粉の凝集や沈殿が見られ、外観が悪く、
いわゆる「荒れ」の状態となった。「荒れ」が生じたプ
リンは、ココア粉が下層に多く沈殿し、味が不均一であ
った。
【0093】実施例14 ココア焼きプリン(その
2) 水40重量部にネイティブジェランガム0.02重量
部、グアーガム0.05重量部、牛乳20重量部、砂糖
13重量部、ココア粉(油脂分23%)1.5重量部、
全粉乳4重量部を入れ、80℃で10分間撹拌し溶解さ
せた後60℃まで冷却した中に、生卵20重量部、香料
0.1重量部を入れ、全量を100重量部に調整し撹拌
後、耐熱容器に充填しオーブンで180℃1時間処理
し、ココア焼きプリンを調製した。
【0094】このココア焼きプリンは、ココア粉による
凝集や沈殿が見られず均一に分散しており、外観もよく
食感もおいしいプリンであった。
【0095】実施例15 アイスキャンデー(果肉入
り) 水47.7重量部に75%水飴6重量部と果糖ブドウ糖
液糖5部を60〜70℃で撹拌溶解し、これに砂糖5重
量部、食塩0.05重量部、ネイティブジェランガム
0.05重量部を添加し、80℃で15分間撹拌溶解
後、5℃に冷却し、5倍濃縮の果肉入り柑橘類混合果汁
20重量部、着色料、香料を添加し、混合後、型に入れ
冷凍して果肉入りアイスキャンデーを調製した。得られ
たアイスキャンデーの内部には、果肉が均一に分散して
いた。
【0096】実施例16 冷凍ココア飲料 ネイティブジェランガム0.06重量部、ココア粉3重
量部、砂糖5重量部、HLB16のショ糖脂肪酸エステ
ル0.05重量部、牛乳10重量部の組成でココア飲料
組成物を作成し、これを水に分散して計100重量部と
し、70℃に加温しながらホモミキサーで撹拌混合し
た。これを一次圧150kg/cm2、二次圧50kg
/cm2でホモジナイザーで均質化し、耐圧ガラス容器
(直径35mm、高さ130mm)に充填後、打栓し、
120℃、20分間オートクレーブにより殺菌し冷却
後、−20℃で冷凍し、冷凍ココア飲料を調製した。
【0097】このココア飲料は解凍中も解凍後もココア
粉が均一に分散しており沈殿が見られず、外観、味、風
味、こく味ともに良好であった。
【0098】比較例5〜7 冷凍ココア飲料 実施例16において、ネイティブジェランガムの代わり
に、(1)ジェランガム0.06重量部(比較例5)、
(2)カラギナン0.1重量部(比較例6)、(3)ローカ
ストビーンガム0.2重量部(比較例7)、をそれぞれ
用いる他は同様にして、各種の冷凍ココア飲料を調製し
た。
【0099】これらは、凍結前から沈殿が生じ始めてい
たが、凍結されたものはいずれも明らかに上層部と下層
部のココア粉の含量が異なり、解凍してもやはりココア
粉の沈殿が著しく、実施例16の冷凍ココア飲料とは分
散安定性が顕著に異なっていた。
【0100】実施例17 粒ゼリー入り飲料 <粒ゼリーの調製>水80重量部にジェランガム0.4
重量部、クエン酸ナトリウム0.2重量部、砂糖15重
量部、着色料0.2重量部、香料0.1重量部を入れ、
80℃で10分間撹拌して溶解させた後、全量を水で1
00重量部に調整して、その液を別に用意した5%乳酸
カルシウム溶液中に滴下し、さらに30分間浸漬させて
から水で洗浄し、粒ゼリーを調製した。
【0101】<粒ゼリー飲料の調製>水80重量部にネ
イティブジェランガム0.03重量部、HMペクチン
0.05重量部、砂糖8重量部を加え、85℃で10分
間撹拌して溶解させた後、5倍濃縮の柑橘類混合果汁6
重量部、クエン酸(結晶)0.2重量部、香料0.1重
量部を加え、水で全量を100重量部に調製した液と、
上述に従って別に調製した粒ゼリーとを、重量比が9:
1の割合で容器に充填し、密栓後93℃(達温)まで加
熱し殺菌した後、容器を軽く振り粒ゼリーを分散させ
て、粒ゼリー飲料を調製した。
【0102】この粒ゼリー入り飲料は、従来の同様の飲
料に比べて格段に分散安定の効果が高く、振動によって
も粒ゼリーの沈降は見られなかった。
【0103】実施例18 乳原料含有コーヒー飲料 ネイティブジェランガム0.03重量部、砂糖6重量
部、シュガーエステル0.03重量部を水30重量部に
入れ、85℃で10分間撹拌して溶解させた後、あらか
じめ10重量%の炭酸水素ナトリウム溶液1重量部を加
えたコーヒー抽出液50重量部に加え、さらに牛乳10
重量部を加えた後、70℃、150kg/cm2でホモ
ゲナイズし、缶に充填して120℃で20分間加熱殺菌
して、沈殿の見られない乳含有のコーヒー飲料を調製し
た。
【0104】実施例19 マヨネーズ風ドレッシン
グ 水50重量部にネイティブジェランガム0.2重量部を
入れ、85℃で10分間撹拌して溶解させ、醸造酢6重
量部、調味料0.5重量部、卵黄8重量部、サラダ油3
5重量部を加え、水にて全量を100重量部に調整後、
ホモミキサーで予備乳化し、コロイドミルにて乳化し
て、油浮きの見られない安定なマヨネーズ風ドレッシン
グを調製した。
【0105】実施例20 乳化タイプドレッシング
(その1) 水40重量部にネイティブジェランガム0.03重量
部、キサンタンガム0.3重量部、砂糖5重量部を入れ
80℃で10分間撹拌して溶解させた中に、醸造酢(酸
度8%)12.5重量部、Lーグルタミン酸ナトリウム
0.6重量部、調味料0.2重量部、食塩3重量部を加
え、さらに80℃で10分間撹拌後、水で全量を65重
量部に調整し、40℃まで冷却し、コーンサラダ油35
重量部を加えてホモミキサーで乳化し、安定な乳化タイ
プのドレッシングを調製した。
【0106】実施例21 乳化タイプドレッシング
(その2) 水40重量部にネイティブジェランガム0.03重量
部、キサンタンガム0.3重量部、砂糖5重量部を入れ
20℃で10分間撹拌して溶解させた中に、醸造酢(酸
度8%)12.5重量部、Lーグルタミン酸ナトリウム
0.6重量部、調味料0.2重量部、食塩3重量部を加
え、さらに80℃で10分間撹拌後、水で全量を65重
量部に調整し、40℃まで冷却し、コーンサラダ油35
重量部を加えてホモミキサーで乳化し、安定な乳化タイ
プのドレッシングを調製した。
【0107】実施例22 濃縮飲料ベース 水70重量部にネイティブジェランガム0.03重量
部、水溶性大豆多糖類(商品名「SM−700」三栄源
エフ・エフ・アイ株式会社製)1重量部、砂糖20重量部
を加え、80℃で10分間撹拌して溶解させた後、50
%乳酸2重量部、5倍濃縮の果肉入り柑橘類混合果汁2
重量部を加え、水で全量を100重量部に調整して、濃
縮飲料ベースを調製した。
【0108】この濃縮飲料ベースは、牛乳と1:1で混
合することにより、果肉が均一かつ安定に分散された乳
飲料とすることができた。
【0109】実施例23 セパレートタイプドレッシ
ング 水40重量部にネイティブジェランガム0.03重量
部、キサンタンガム0.1重量部、砂糖5重量部を入
れ、85℃で10分間撹拌して溶解させた中に、醸造酢
12重量部、調味料1重量部、食塩3重量部を入れ、さ
らに85℃で10分間撹拌して溶解させた後、水で全量
を65重量部に調整し、室温まで冷却し、サラダ油35
重量部とともに容器に充填して、セパレートタイプドレ
ッシングを調製した。当該ドレッシングは、油層と水層
とが分離しているものの、水層中の成分は均一に分散し
ていた。
【0110】かかる方法で調製したドレッシングは、ホ
モミキサー等で激しく撹拌するか又はホモゲナイザー等
で乳化して調製した場合と異なり(実施例20、21参
照)、容器を手で振っても完全に混ざり合うことはな
く、放置により速やかに分離してしまうものである。
【0111】実施例24 海苔の佃煮 醤油78重量部、ネイティブジェランガム0.5重量
部、タマリンド種子ガム0.3重量部、水飴6重量部、
砂糖11重量部、海苔8重量部、調味料0.3重量部の
割合で常法により海苔の佃煮を調製した。
【0112】この佃煮は、食したときに口の中で唾液に
よって、海苔が一枚一枚容易に分離・分散し、それとと
もに海苔の風味も口中いっぱいに広がり、また、塊にな
ることなく、従来の海苔の佃煮の欠点でもあった固い異
物感を呈することもなく、おいしい佃煮であった。
【0113】実施例25 ドラゴンフルーツ飲料 水50重量部に果糖ブドウ糖液糖20重量部、クエン酸
(結晶)0.3重量部、ネイティブジェランガム0.0
5重量部を入れ85℃で10分間撹拌して溶解させた
後、さらにドラゴンフルーツの種子10重量部、香料
0.3重量部を加え、全量を100重量部に調整して、
果実であるドラゴンフルーツの果肉部に近似した外観
の、ドラゴンフルーツの種子が均一にかつ安定に分散し
た飲料を調製した。
【0114】実施例26 コーヒークリーム 水70重量部にネイティブジェランガム0.08重量
部、脱脂粉乳4.5重量部、カゼインナトリウム3重量
部、シュガーエステル0.5重量部、リン酸2ナトリウ
ム0.2重量部、カラギナン0.06重量部を入れ、8
5℃で10分間撹拌した後、ホモミキサーにかけなが
ら、ヤシ油15重量部、香料0.05重量部、を入れ、
水にて計100重量部に調整した後、50kg/cm2
でホモゲナイズし、10℃に冷却して乳化安定性に優れ
たクリームが調製できた。
【0115】実施例27 果肉入り炭酸飲料 ネイティブジェランガム0.04重量部、砂糖12重量
部、5倍濃縮の果肉入り柑橘類混合果汁1重量部を水に
て50重量部に調整後、85℃で10分間加熱殺菌し、
炭酸水50重量部と混合して、果肉(パルプ)が均一に
分散し、沈降の認められない炭酸飲料が調製できた。
【0116】実施例28 不溶性カルシウム含有飲
料 ネイティブジェランガム0.05重量部、炭酸カルシウ
ム0.2重量部、甘味料5重量部、着色料0.01重量
部、香料0.1重量部を水にて100重量部に調整し、
容器に充填後、121℃で20分間レトルト殺菌して、
不溶性カルシウムが安定に分散された飲料が調製でき
た。
【0117】実施例29 胡麻ダレ (1)分散安定剤の調製 ネイティブジェランガム0.2重量部、ペクチン0.2
6重量部を配合して粉末状の本発明の分散安定剤を調製
した。
【0118】(2)胡麻ダレの調製 水に酢10重量部、練り胡麻13重量部、水飴7重量部
及びみりん4重量部を加えて、良く撹拌し、その中に砂
糖10重量部と(1)で調製した粉体分散安定剤0.5
5重量部を加え、80℃で10分間、加熱撹拌した。
【0119】次に、液温が80℃を下回らないように気
を付けながら、予め暖めておいた醤油20重量部を少し
ずつ加え、その後、少量のお湯に溶解した食塩2.4重
量部、調味料1.5重量部、クエン酸三ナトリウム1重
量部の混合物を加えて撹拌溶解した。これを90℃まで
撹拌しながら加熱し、蒸発水を補い、全量を100重量
部に調整した後、容器に充填してホットパックに供し、
胡麻ダレ(2倍濃縮タイプ:pH4.8、Brix37゜)
を得た。
【0120】得られた胡麻ダレは安定して胡麻を分散含
有しており、その粘度をB型粘度計(温度20℃)を用
いて測定したところ、450cpであった。この胡麻ダ
レは、水で2倍に希釈した場合でも、安定して胡麻を分
散含有しており分散安定性に優れていた。
【0121】比較例8 比較例として、実施例29の分散安定剤の代わりに、分
散安定剤を使用しないか、又は分散安定剤としてベクチ
ン、カラギナン、キサンタンガムをそれぞれ単独で使用
して、実施例29と同様にして胡麻ダレを作成した。そ
の結果、分散安定剤を使用しない系、及び分散安定剤と
してベクチンを用いた系においては、水層と油層(胡麻
油)が分離し、また胡麻の固形分が充分に分散せず、分
散安定性のある胡麻ダレを得ることはできなかった。ま
た分散安定剤としてカラギナン、キサンタンガムを用い
た系では、それら自身が比較的強い電荷を有するため、
胡麻の蛋白質を反応して凝集を起こしてしまった。ま
た、これらの多糖類は、高い塩分条件下で使用すること
によって塩析してしまい、分散安定剤として全く使用で
きなかった。
【0122】
【実験例】
実験例1 実施例29(1)で調製した粉末状の本発明の分散安定
剤を水に入れて80℃で10分間加熱撹拌しながら溶解
し、次いで該溶解液に食塩を0、4、10、15、20
重量%の濃度となるように添加し、溶解して得られた溶
液の粘度をB型粘度計(温度20℃)を用いて測定し
た。
【0123】その結果を図1に示す。塩濃度が0重量%
のときは溶液がゲル化してしまい測定ができなかった。
粘度は塩濃度10重量%のときに最大となったものの僅
か670cPと低く、更に塩濃度を15重量%以上に増
加することにより粘度は低下し、低粘度が維持された。
【図面の簡単な説明】
【図1】ネイティブジェランガム及びペクチンを含有す
る分散安定剤について、種々の塩濃度下で適用した場合
の系の粘度を示す図である(実験例1)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−23893(JP,A) 特表 平8−509611(JP,A) 食品と科学,1997,Vol.39,N o.1,p.104−107 New Food Ind.,1997, Vol.39,No.12,p.33−40 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A23L 1/05 - 1/09 A23L 1/00 - 1/035 A23G 1/00 - 9/30 A23L 1/39 BIOSIS(DIALOG) JICSTファイル(JOIS) WPI(DIALOG)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ネイティブジェランガムを含有することを
    特徴とする分散安定剤。
  2. 【請求項2】更に微結晶セルロースを含有する請求項1
    記載の分散安定剤。
  3. 【請求項3】ネイティブジェランガム及びペクチンを含
    有する分散安定剤であって、対象とする分散系100重
    量部に0.005〜0.12重量部の割合で配合されるよ
    うにネイティブジェランガムを含み、またネイティブジ
    ェランガム1重量部に対して0.5〜2重量部の割合で
    ペクチンを含有することを特徴とする、分散安定剤。
  4. 【請求項4】塩と共存状態で用いられることを特徴とす
    る請求項3記載の分散安定剤。
  5. 【請求項5】ネイティブジェランガム、ペクチン及び塩
    を含有する分散安定剤であって、対象とする分散系10
    0重量部に0.005〜0.12重量部の割合で配合され
    るようにネイティブジェランガムを含み、またネイティ
    ブジェランガム1重量部に対して0.5〜2重量部の割
    合でペクチンを含有することを特徴とする、分散安定
  6. 【請求項6】請求項1乃至5のいずれかの分散安定剤を
    含有することを特徴とする食品加工品用組成物又は食品
    加工品。
  7. 【請求項7】食品加工品がココア飲料、カルシウム強化
    飲料、抹茶入り飲料、野菜又は果汁入り飲料、豆乳飲
    料、ゼリー入り飲料、しるこドリンク、スープ、味噌
    汁、液体調味料、菓子及びパンからなる群から選択され
    るいずれかのものである、請求項6記載の食品加工品用
    組成物又は食品加工品。
  8. 【請求項8】ネイティブジェランガム及びペクチンを含
    有する分散安定剤を水系に溶解後、加温状態下で塩を配
    合する工程を有することを特徴とする請求項6又は7記
    載の食品加工品用組成物又は食品加工品の製造方法。
  9. 【請求項9】加温状態が少なくとも75℃であることを
    特徴とする請求項8記載の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項3乃至5のいずれかに記載のネイ
    ティブジェランガム及びペクチンを含有する分散安定剤
    を水系に溶解後、加温状態下で塩を配合する工程を有す
    ることを特徴とする分散安定化方法。
  11. 【請求項11】加温状態が少なくとも75℃であること
    を特徴とする請求項10記載の分散安定化方法。
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