JP2001352909A - 多起泡性食品による被覆冷菓 - Google Patents

多起泡性食品による被覆冷菓

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JP2001352909A
JP2001352909A JP2000178235A JP2000178235A JP2001352909A JP 2001352909 A JP2001352909 A JP 2001352909A JP 2000178235 A JP2000178235 A JP 2000178235A JP 2000178235 A JP2000178235 A JP 2000178235A JP 2001352909 A JP2001352909 A JP 2001352909A
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frozen dessert
coated
food
gelatin
highly foamed
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Kenji Ichiraku
健二 一楽
Yukio Ichiba
幸雄 市場
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Ezaki Glico Co Ltd
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Ezaki Glico Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】多気泡性食品により被覆された冷菓製品を得
る。 【構成】アイスクリーム、アイスキャンデー等の冷菓
を、5%未満のゼラチンと増粘多糖類、水分を36%以上
含有してなる、マシュマロ、ムース、泡雪葵様の食感を
呈する多起泡性食品で被覆してなることを特徴とする被
覆冷菓.

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシュマロ、ムース、
泡雪羹様の食感を呈する多起泡性食品で冷菓が被覆され
てている被覆冷菓に関するものである.
【0002】
【従来の技術】一般に、マシュマロ、ムース、泡雪羹の
ような特有の軟らかい食感を有する多起泡性食品を被覆
した冷菓としては、例えば、特開平6−319458号公報に
記載の組合せ冷菓が挙げられる。この組合せ冷菓は、ゼ
ラチンを5重量%以上の多起泡性食品を冷菓に被覆して
なるものである.この多起泡性食品は通常の多起泡性食
品のゼラチン量(約3%)よりも多くゼラチンを使用す
ることにより、冷凍下でも、外的衝撃に対して強く、保
形性に優れ、べた付きの生じない、ソフトな食感の多起
泡性食品を得るものである.しかしながら、この多起泡
性食品は、ゼラチン量が通常よりも多く設定されている
ため、ミックスあるいは最終製品にゼラチン特有の膠臭
を呈する。さらに、安定剤をゼラチンのみとしているの
で、ミックスが流動性を保つとされる40℃以上で保持す
るとミックス中の気泡部分と液状部分が分離してしま
い、製造上、不具合が生じてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする珠題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであって、その目的とするとこ
ろはゼラチン量を多起泡性食品の通常のゼラチン量とさ
れる、約3%量のゼラチンをネイティブ型ジエランガム
と組み合わせることによりゼラチン特有の膠臭を抑え、
また、40℃以上で保持しても分離を生じないミックスを
得るものである。さらに、そのミックスから得られる多
起泡性食品は、ゼラチン5%以上使用した多起泡性食品
と同等の、対衝撃性、保形性、ソフトな食感を有し、均
一に所望の厚みに被覆し得るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、冷菓を5
重量%未満のゼラチンとネイティブ型ジエランガム、水
分を36%以上含有してなる多起泡性食品で被覆してなる
ことを特徴とする被覆冷菓である。
【0005】次に、本発明を詳しく説明する。本発明の多起
泡性食品は、ゼラチンと増粘多糖類を含有する。ゼラチ
ンとしては好ましくは250〜350ブルーム(ゼラチンをゼ
リー化したときの強度を示す値)さらに好ましくは300
〜350ブルームの範囲のものを使用する。また、ゼラチ
ン含有量は、食品の面からは、2〜5%、好ましくは3〜4
%に設定する。
【0006】ゼラチン含量が2%以下だと増粘多糖類を併用
しても多起泡性食品の表面がベタついたり、保形性や対
衝撃性に劣るものとなってしまう.また、5%以上だと
ゼラチンの膠臭が出てくる.
【0007】ジェランガムには、脱アシル型ジェランガムと
ネイティブ型ジェランガムとが有る。脱アシル型とネイ
ティブ型は回収工程が異なり、脱アシル型は粘質物を分
離する過程で、1−3結合したグルコース残基に結合し
たグリセル基とアセチル基を除去(脱アシル化)し、回
収したものであり、ネイティブ型はそのまま回収したも
のである。脱アシル型ジェランガムは強くて脆い寒天様
のゲルを形成するものに対して、ネイティブ型ジェラン
ガムは弾力のあるゼラチン様のゲルを形成する。
【0008】ゼラチンと併用するネイティブ型ジエランガム
は、0.01〜0.1%、好ましくは、0.04%〜0.07%添
加することで、ミックスの気泡と液体の分離が抑えら
れ、かつ、多起泡性食品として好ましい食感と性質を付
与できる.
【0009】ネイティブ型ジエランガムの添加量が0.01%
未満だと効果を発揮し得ず、0.1%以上だとゲル化して
しまい、被覆ミックスとして不適となる。
【0010】さらに、ここに大豆多糖類を0.2%〜0.8
%、好ましくは0.4%〜0.6%併用すると、オーバ
ーラン性(多起泡性食品に含有される空気の量)が向上
する。
【0011】大豆多糖類が0.2%に満たないときは、十分な
効果を発揮できず、0.8%を超えると大豆臭がして風味
が低下する。
【0012】水分量は、取扱の面から、多起泡性食品仕上が
り時として36%以上好ましくは、40%〜50%に設定す
る。36%未満だと、ミックスの流動性がなくなり、オー
バーランが出にくいので食感にソフトさが不十分とな
る。また、水分が60%を超えると逆にミックスに流動性
が付きすぎて、多起泡性食品が冷菓に被覆される際、流
れ落ちてしまう。
【0013】
【発明の効果】以上のように、本発明の多起泡性食品被
覆冷菓は、ゼラチン含量を5%未満に抑え、ネイティブ
型ジエランガムを併用し、さらに大豆多糖類を添加する
ことにより、ゼラチンの膠臭がなく、気泡と液体の分離
の無いミックスを得、高オーバーランで、ソフトで弾力
に富む食感が冷凍下でも保持される多起泡性食品で被覆
された冷菓を得ることが出来る。
【0014】次に、本発明を実施例に基づき、具体的に説明
する。この発明で使用される多起泡性食品の試作例は次
の通りである。
【0015】
【表1】 (単位 %)
【0016】(試作方法) 1予め2を入れた水を40℃に加熱し、1、3、4、5を粉体混
合したものを、撹拝しつつ投入する。 2.撹拝しながら加熱を続け、80℃で10分間撹拝溶解す
る。 3.蒸発水を調整後、45℃まで冷却しする。 4.45℃に保持したまま、適当な泡だて機を用いてオー
バーラン200%になるまでホイップし、多起泡性食品ミ
ックスを得るこのようにして得られた多起泡性食品のミ
ックスを45℃で約30分放置したところ、テスト1と
テスト2は一切分離がないのに対して、スタンダードは
明らかに分離が見られた
【0017】(多起泡性食品被覆冷菓の調製)上で得られた
多起泡性食品ミックスを45℃に保持し、そこに被覆され
る冷菓を約1秒浸積(ドブ漬け)し、直ちに引き上げ、
液体窒素にミックスが完全に硬化するまで漬ける。液体
窒素から引出し袋詰めし、冷凍ストッカーに保管した。
【0018】このようにして得られた多起泡性食品による被
覆冷菓を試食したところ、テスト1とテスト2はスタン
ダードにある膠臭が全く感じられなかった。また、食感
に関してテスト1はスタンダードに比べると、よりソフ
トな食感となった。テスト2はやや弾力に欠けるもの
の、テスト1よりさらにやわらかく、口溶けの良い食感
であった。
【0019】
【発明の効果】ゼラチン特有の臭いが無く、分離も起こ
らず、均一に被覆可能なミックスを得ることができ、そ
のミックスで被覆することでソフトな食感の多起泡性食
品によって被覆された被覆冷菓を提供し得る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】冷菓を、5%未満のゼラチンとネイティブ型
    ジエランガム、水分36%以上含有してなる多起泡性食品
    で被覆してなることを特徴とする被覆冷菓.
  2. 【請求項2】5%未満のゼラチンとネイティブ型ジエラン
    ガム、水分36%以上含有してなる多起泡性食品に大豆多
    糖類を添加し、オーバーラン性を向上させた多起泡性食
    品で被覆してなることを特徴とする被覆冷菓.
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