JP2013537408A - 含有物を含む炭酸ゼリー飲料 - Google Patents

Abstract

含有物を含有する炭酸ゼラチン質飲料およびその製造方法が開示されている。

Description

関連出願の説明

本出願は、２０１０年７月１３日に出願された米国仮特許出願第６１／３６３８５０号に優先権を主張するものであり、その開示を全てここに明白に引用する。

本発明は、広く、炭酸ゼラチン質飲料およびその製造方法に関する。より詳しくは、本発明は、その中に含有物を有する軟らかく食べやすいゲルを含む炭酸飲料およびその飲料の製造方法に関する。

本発明の飲料は、飲料を飲む楽しい経験を向上させる、軟らかいゼリー質である。この飲料は、ビーズまたは果実の小片などの含有物をさらに含む。そのような含有物を含むこの軟らかいゼリー質の飲料は、ストローを使用して飲むことができる。

本発明は、常温で長期保存可能な炭酸の味付きゼリー飲料であって、その飲料内に含有物が均一に懸濁された飲料に関する。これらの含有物としては、制限するものではなく、ゲルビーズ、果実片、種子、またはサイズが０．１ｍｍから１０．０ｍｍに及ぶ加工植物製品が挙げられる。飲料中の含有物は、質量／質量基準で約０．１から約１．５％のどこかで様々である。本発明はさらに、この飲料を製造する方法にも関する。

本発明の飲料を製造するプロセスの例示の工程流れ図 本発明の飲料を製造するプロセスの第２の例示の工程流れ図

本発明は、炭酸ゼラチン質飲料に関する。より詳しくは、本発明は、ガムと、以下に限られないが、食品用酸、イオン封鎖剤、カルシウム源、増量剤、栄養性および非栄養席甘味料、保存料、着色料、香味料、機能成分、またはこれらの成分の組合せを含む追加の成分とを含有する軟らかいゼリー質の飲み込める飲料に関する。

ガム系ゲルに使用してよいガムとしては、以下に限られないが、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、ゲラン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、およびそれらの組合せが挙げられる。

そのガム系ゲルは、クエン酸ナトリウムおよびクエン酸カリウムなどの少なくとも１種類のイオン封鎖剤と、エデト酸カルシウム二ナトリウム、クエン酸カルシウム、乳酸カルシウム、塩化カルシウム、および炭酸カルシウムなどの少なくとも１種類のカルシウム源とを含んでもよい。そのガム系ゲルは、ショ糖、マルトデキストリン、デキストリン、およびペクチンなどの少なくとも１種類の増量剤と、クエン酸、アスコルビン酸、酸性酸、酢酸、乳酸、ギ酸、シュウ酸、酒石酸、フマル酸、リンゴ酸、およびリン酸などの少なくとも１種類の食品用酸とを含んでもよい。

それに加え、または代わりに、ガム系ゲルは、少なくとも１種類の甘味料（栄養性／非栄養性）、少なくとも１種類の着色料、少なくとも１種類の香味料、少なくとも１種類の機能成分またはそれらの組合せも含んでよい。そのような栄養性および非栄養席甘味料の例としては、制限するものではなく、ショ糖、異性化糖、果糖、デキストロース、スクラロース、アスパルテーム、アセスルファムＫ、サッカリン、チクロ、アリテーム、ハチミツ、アガベ、および全てのブランドのステビア（レバウディオサイドＡの）などの天然甘味料が挙げられる。当業者は、本発明の時点で、他の甘味料を本発明にしたがって使用してもよいことを認識するであろう。機能成分としては、ビタミン類および酸化防止剤が挙げられる。

少なくとも１種類の保存料を飲料ベースに加えてもよい。これらの保存料としては、以下に限られないが、エデト酸カルシウム二ナトリウム、ヘキサメタリン酸ナトリウム、安息香酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、安息香酸ナトリウム、ケイ皮酸カリウム、エチルラウロイルアルギン酸塩（Ｍｉｒｅｎａｔ（登録商標））およびそれらの組合せが挙げられる。含有物を含むゼリー飲料のｐＨは、約３から約４まで、一般には、３．４などの３．２と３．６の間である。

（黄色５号、黄色６号、赤色４０号、青色１号、コチニール抽出物、βカロチン、マンゴーオレンジ、植物系の色、リコピン、天然青色などの果物系の色、およびそれらの組合せ）からなる天然と人工両方の色の供給源由来の食品用着色料、および香味料と香料改質剤（ライム、レモン、オレンジ、グレープフルーツ、イチゴ、ブルーベリー、ジェスタベリー、果物、チェリー、小麦、ビール、チョコレート、コーヒー、お茶、アサイー、ザクロ、ハイビスカス、タマリンド、マンゴー、モモ、パイナップル、メロン、スイカ、不溶性着色料、味覚向上剤およびそれらの組合せ）などの、追加の成分を、本発明による飲料ベースに加えてもよい。

含有物としては、制限するものではなく、マイクロスフェア、ゲルビーズ、果実片、種子または加工植物製品が挙げられる。ゲルビーズは、寒天、アルギン酸塩、ペクチン、蝋、カルボキシメチルセルロース、グアール、セルロースまたはそのような成分の１種類以上の組合せにより製造できる。ビーズは、ほぼ一貫したサイズのものであっても、サイズが様々であっても差し支えなく、０．１ｍｍから１０ｍｍ、例えば、約０．１ｍｍから約５ｍｍのサイズに及んで差し支えない。これらの含有物は、着色されていても、風味が付けられていても、シリカなどの充填剤成分、保存料、酸、ビタミン類または酸化防止剤などの機能成分、繊維およびこれらの成分の組合せを含有してもよい。

果実含有物としては、制限するものではなく、本物の果実片(fruit pieces)、果実のピール（グレープフルーツ、レモン、オレンジ）、果肉（オレンジ、レモン、グレープフルーツ）、果実の皮(zest)（レモン、オレンジ）、またはベリー類、トロピカルフルーツ、柑橘類からの加工した果実の身(fruit meat)およびこれらの果実の組合せが挙げられる。他の含有物としては、制限するものではなく、ココナツの身、ブラックペッパー、バジルシード(basil seed)、ウイキョウの種子、生姜、バジルシード(wild starch pearl)、タピオカパール、ミントの葉、カラマンシーピール、ウイキョウの根、およびこれらの成分の組合せが挙げられる。この含有物は、ほぼ一貫したサイズのものであっても、サイズが様々であってもよく、約０．１ｍｍから約５ｍｍのサイズに及んでよい。果実の小片(fruit bits)は、着色されていても、風味が付けられていても、および／または上述した機能成分を含有しても差し支えない。

本発明の１つの態様において、含有物を含む炭酸ゼラチン質飲料は、ガムを、カルシウムイオンの供給源、ショ糖などの増量剤、イオン封鎖剤、および少なくとも１種類の保存料と一緒にミキサに入れることによって調製される。ガムは、水和ガム混合物を作製するために、約２００〜２１０°Ｆ（約９３〜９９℃）での５分間などの、約１８０〜２２０°Ｆ（約８２〜１０４℃）の温度で約５〜２０分間に亘り、熱水中で水和させる。残りの成分（食品用酸、着色料）は高温ガム混合物（２００〜２１０°Ｆ（約９３〜９９℃））に加える。次いで、クエン酸を加え、混合物を１１０〜１２５°Ｆ（約４３〜５２℃）まで冷却する。香味料および含有物は、混合物を冷却する間に（＜１００°Ｆ（約３８℃））加える。最終製品中のガムの量は、約０．００５％から約０．０５％ｗ／ｖに及び、例えば、最終製品中に、約０．０１％から約０．０３５％ｗ／ｖのガムが存在してよい。最後に、飲料を炭酸ガスで飽和させ、パッケージに充填する。あるいは、飲料を炭酸ガスで飽和させた後に、飲料に含有物を加えてもよい。

本発明の別の態様において、ガムは、１４０°Ｆ（６０℃）での５分間などの、熱水（１２５〜１４５°Ｆ（約５２〜６３℃））中で５〜２０分間に亘り約１０００〜２０００ｒｐｍの速度での高剪断混合によって、最初に水和させる。この高剪断処理されたガムは、さらに、２００〜２１０°Ｆ（約９３〜９９℃）での５分間などの、約１５０〜２２０°Ｆ（約６６〜１０４℃）の温度での約５〜２０分間に亘り熱水中で水和させる。成分の残り（酸、着色料などの）を高温のガム混合物（２００〜２１０°Ｆ（約９３〜９９℃））に加える。次いで、クエン酸を加え、混合物を１１０〜１２５°Ｆ（約４３〜５２℃）に冷却する。香味料および含有物は、混合物を冷却する間に（＜１００°Ｆ（約３８℃））加える。最後に、飲料を炭酸ガスで飽和させ、パッケージに充填する（（１＋０）の飲料の希釈率で飲料を１杯分にする）。

本発明の皿に別の態様において、飲料をシロップとして一回分にまとめ、炭酸水を使用して、そのシロップを飲料の濃度に希釈しても差し支えない。この希釈率は、（１＋４）から（１＋１）までのどこかで様々であって差し支えない。冷却の際に、ビーズの懸濁に役立つゼリー質が時間の経過と共に発生し、含有物を含む飲料を飲む楽しい経験を提供する。

本発明のいくつかの態様の実施例が以下に与えられている。

図１に示されるように、水を２００〜２１０°Ｆ（約９３〜９９℃）に加熱し、熱水にゲランガムをゆっくりと加える。次に、この混合物にクエン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを加え、約５分間に亘り混合する。次いで、この混合物にショ糖を加え、約５分間に亘り混合し、その後、安息香酸ナトリウムを加え、再び、５分間に亘り混合する。最後に、混合物にクエン酸を加える。次いで、混合物に冷水を加えて、この混合物を１１５〜１２０°Ｆ（約４６〜４９℃）に冷却し、この混合物を約６５°Ｆ（約１８℃）に冷却する。混合物を約１００°Ｆ（約３８℃）未満に冷却する最中または、冷却した後に、その混合物に香味料および含有物を加える。次いで、冷却された混合物を炭酸ガスで飽和させ、容器に充填する。あるいは、飲料を炭酸ガスで飽和させた後に、含有物を加えてもよい。

図２に示されるように、高剪断加工処理を使用して、炭酸ゼラチン質飲料を調製してもよい。例えば、水を約１３５〜１４５°Ｆ（約５７〜６３℃）に加熱する。混合物を高剪断しながら、加熱された水にゲランガムを加える。この混合物を約５分間に亘り高剪断（約１，６００ｒｐｍ）に曝す。次に、このガム混合物を、２００°Ｆ（約９３℃）に加熱された水にくわえる。次いで、この混合物にクエン酸ナトリウムと乳酸カルシウムを加え、５分間に亘り混合し、その後、ショ糖を加え（５分間に亘り混合する）、次いで、安息香酸ナトリウムを加える（５分間に亘り混合する）。最後に、クエン酸を混合物に加える。混合物に冷水を加えて、この混合物を１１５〜１２０°Ｆ（約４６〜４９℃）に冷却し、この混合物を約６５°Ｆ（約１８℃）にさらに冷却する。混合物を約１００°Ｆ（約３８℃）未満に冷却する最中または、冷却した後に、その混合物に香味料および含有物を加える。次いで、この混合物を炭酸ガスで飽和させ、容器に充填する。あるいは、飲料を炭酸ガスで飽和させた後に、含有物を加えてもよい。

本発明の例示の製品の配合は以下のとおりである。

実施例１：
実施例２：
実施例３（実施例１と２と比べて低減された砂糖）：
本発明を、様々な実施の形態を参照して、具体的に示し、説明してきたが、本発明の精神および範囲から逸脱せずに、本発明に改変および変更が行えることが当業者には理解されよう。したがって、本発明の範囲は、上述した説明を参照してではなく、付随の特許請求の範囲とその同等物の全範囲を参照して、決定されるべきである。

Claims (13)

1. 炭酸水およびガムを含む炭酸ゼラチン質飲料であって、前記炭酸水およびガムが軟らかいゼリー質を形成する、炭酸ゼラチン質飲料。
2. 前記ガムが、カラギーナン、ローカストビーンガム、キサンタンガム、ゲラン、ペクチン、カルボキシメチルセルロース、およびそれらの組合せから選択される、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
3. 前記ガムがゲランガムである、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
4. 食品用酸、イオン封鎖剤、カルシウム源、増量剤、栄養性および非栄養席甘味料、保存料、着色料、香味料、機能成分、またはこれらの成分の組合せの少なくとも１種類をさらに含む、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
5. 前記ゼラチン質飲料中に懸濁された含有物をさらに含む、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
6. 前記含有物がマイクロスフェアまたはゲルビーズである、請求項５記載の炭酸ゼラチン質飲料。
7. 前記含有物が果実片である、請求項５記載の炭酸ゼラチン質飲料。
8. ストローから飲むことのできる、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
9. ストローから飲むことのできる、請求項６または７記載の炭酸ゼラチン質飲料。
10. 最終的な前記飲料中のガムの量が、該最終的な飲料の約０．００５％から０．０５％ｗ／ｖまでである、請求項１記載の炭酸ゼラチン質飲料。
11. 含有物を含む炭酸ゼラチン質飲料を調製する方法であって、
    ａ） ガム、カルシウムイオンの供給源、増量剤、イオン封鎖剤、および少なくとも１種類の保存料を混合して、混合物を調製する工程、
    ｂ） 前記混合物を約１８０〜２２０°Ｆ（約８２〜１０４℃）の温度で約５〜２０分間に亘り、熱水中で水和させて、水和ガム混合物を作製する工程、
    ｃ） 酸または着色料の少なくとも一方を加え、得られた混合物を２００〜２１０°Ｆ（（約９３〜９９℃））に加熱する工程、
    ｄ） クエン酸を加え、この混合物を１１０〜１２５°Ｆ（（約４３〜５２℃））に冷却する工程、
    ｅ） １００°Ｆ（約３８℃）未満への冷却中に香味料および含有物を加えて、飲料を調製する工程、および
    ｆ） 前記飲料を炭酸ガスで飽和させる工程、
    を有してなる方法。
12. 含有物を含む炭酸ゼラチン質飲料を調製する方法であって、
    ａ） １２５〜１４５°Ｆ（（約５２〜６３℃））に加熱された水にガムを加え、５〜２０分間に亘り約１０００〜２０００ｒｐｍの速度での高剪断で混合して、該ガムを水和させる工程、
    ｂ） 追加の熱水を加え、高剪断処理されたガムを約１８０〜２２０°Ｆ（約８２〜１０４℃）の温度で約５〜２０分間に亘りさらに水和させる工程、
    ｃ） 酸または着色料の少なくとも一方を加え、得られたガム混合物を２００〜２１０°Ｆ（（約９３〜９９℃））に加熱する工程、
    ｄ） クエン酸を加え、この混合物を１１０〜１２５°Ｆ（（約４３〜５２℃））に冷却する工程、
    ｅ） １００°Ｆ（約３８℃）未満への冷却中に香味料および含有物を加えて、飲料を調製する工程、および
    ｆ） 前記飲料を炭酸ガスで飽和させる工程、
    を有してなる方法。
13. 含有物を含む炭酸ゼラチン質飲料を調製する方法であって、
    ａ） １２５〜１４５°Ｆ（（約５２〜６３℃））に加熱された水にガムを加え、５〜２０分間に亘り約１０００〜２０００ｒｐｍの速度での高剪断で混合して、該ガムを水和させる工程、
    ｂ） 追加の熱水を加え、高剪断処理されたガムを約１８０〜２２０°Ｆ（約８２〜１０４℃）の温度で約５〜２０分間に亘りさらに水和させる工程、
    ｃ） 酸または着色料の少なくとも一方を加え、得られたガム混合物を２００〜２１０°Ｆ（（約９３〜９９℃））に加熱する工程、
    ｄ） クエン酸を加え、この混合物を１１０〜１２５°Ｆ（（約４３〜５２℃））に冷却する工程、
    ｅ） １００°Ｆ（約３８℃）未満への冷却中に香味料を加えて、飲料を調製する工程、
    ｆ） 前記飲料を炭酸ガスで飽和させる工程、および
    ｇ） この炭酸飲料に含有物を加える工程、
    を有してなる方法。