JP2582985B2 - ポリオレフィンゲル繊維及びその製造法 - Google Patents

ポリオレフィンゲル繊維及びその製造法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高強力、高弾性率及び
高靭性を有するポリオレフィン繊維の製造を可能にする
ゲル中間体繊維及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】稀薄溶液からの成長により高強度、高弾
性率のポリエチレン繊維を調製する方法は、米国特許第
4,137,394号(メインヒュイゼン(Meihu
izen)他、1979年)及び米国特許出願セリアル
番号第225,288(1981年1月15日出願)に
記載されている。
【0003】高強度繊維の調製に関する別法は、ピー、
スミス(P.Smith)、エー、ジェー、ペニングス
(A.J.Pennings).及び共同研究者の最近
の各種刊行物に記載されている。スミス他のドイツ公開
公報第3,004,699号(1980年8月21日)
には、ポリエチレンを先ず揮発性溶剤に溶解し、該溶液
を紡糸・冷却してゲルフイラメントを形成し、最後に該
ゲルフィラメントに延伸及び乾燥を同時に施こして所望
の繊維を形成する方法が記載されている。
【0004】英国特許出願GB第2,051,667号
(ピー、スミス及びピー、ジェー、レムストラ(P−
J.Lemstra)、1981年1月21日)は、重
合物溶液を紡糸し、重合物分子量に関連する延伸比に
て、該使用延伸比でフィラメントの弾性率が少くとも2
0GPaとなるような延伸温度にてフィラメントを延伸
する方法を開示している。該出願の指摘するところによ
れば、必要な高弾性率値を得るためにはポリエチレンの
融点以下で延伸せねばならない。延伸温度は一般に高々
135℃である。
【0005】カルブ(Kalb)及びペニングス、Po
lymer Bulletin第1巻第879−80頁
(1979年)Polymer、第2584−90頁
(1980年)並びにスムーク(Smook)他、Po
lymer Bull.第2巻第775−83頁(19
80年)は、ポリエチレンを非揮発性溶剤(パラフィン
油)に溶解し、該溶液を室温まで冷却してゲルを形成す
る方法につき記載している。ゲルを片状に切断して押出
機に供給し、紡糸してゲルフィラメントにする。該ゲル
フィラメントをヘキサンで抽出してパラフィン油を除去
して真空乾燥し、続いて延伸して所望の繊維を形成す
る。
【0006】スムーク他及びカルブ並びにペニングスの
記載になる方法では、フィラメントは非均質、多孔性で
あって、連続延伸で不定長繊維を調製することは不可で
あった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、重量平
均分子量が少なくとも500,000の固体ポリエチレ
ン及び重量平均分子量が少なくとも750,000の固
体ポリプロピレンより成る群から選択されるポリオレフ
ィン4〜20重量%、及び高沸点炭化水素と相溶性でか
つ常圧沸点が50℃未満の膨潤性溶剤80〜96重量%
から成る、実質的に不定長のポリオレフィンゲル繊維が
提供される。本発明は、また、以下の諸工程からなる上
記のポリオレフィンゲル繊維の製造法を包含する。
【0008】a)重量平均分子量が少なくとも500,
000の固体ポリエチレン及び重量平均分子量が少なく
とも750,000の固体ポリプロピレンより成る群か
ら選択されるポリオレフィンを第1濃度で非揮発性溶剤
としての高沸点炭化水素に溶解して溶液を形成する工
程;ここで上記ポリオレフィンの上記高沸点炭化水素へ
の溶解度は第1温度に於いて少なくとも第1濃度であ
る; b)前記溶液を紡糸孔を通して押し出す工程;ここで前
記溶液は紡糸孔の上流では前記第1温度以上の温度にあ
り、かつ紡糸孔の上流及び下流では共に実質的に第1濃
度にある; c)前記紡糸孔に隣接する、及びその紡糸孔の下流の前
記溶液をゴム状ゲルが形成される温度以下の第2温度に
冷却して実質的に不定長の前記高沸点炭化水素を含有す
るゲル繊維を形成する工程;及び d)前記高沸点炭化水素含有ゲル繊維を前記高沸点炭化
水素と相溶性でかつ常圧沸点が50℃未満の揮発性の膨
潤性溶剤で十分な接触時間抽出して、前記ポリオレフィ
ン4〜20重量%及び前記膨潤性溶剤80〜96重量%
から成る実質的に不定長のポリオレフィンゲル繊維を形
成する工程。かくして得られたポリオレフィンゲル繊維
は、 e)このポリオレフィンゲル繊維を乾燥して、実質的に
不定長で、前記高沸点炭化水素溶剤及び前記膨潤性溶剤
を含有しないキセロゲル(xerogel)繊維を形成
する工程、及び f)(i) 前記の高沸点炭化水素含有ゲル繊維、 (ii) 前記の膨潤性溶剤含有ゲル繊維、及び (iii)前記のキセロゲル繊維 の少なくとも1種を (i)ポリエチレンの場合には、少なくとも20g/デ
ニールの強力(tenacity)及び少なくとも60
0g/デニールの弾性率を達成するのに十分な全延伸
比、又は (ii)ポリプロピレンの場合には、少なくとも10g
/デニールの強力及び少なくとも180g/デニールの
弾性率を達成するのに十分な全延伸比にて延伸する工程
に付すことによって最終ポリオレフィン繊維を製造する
ことができる。
【0009】本発明は、重量平均分子量が少くとも50
0,000であり、強力が少くとも20g/デニール、
引張り弾性率が少くとも500g/デニール、クリープ
値5%以下(破断荷重の10%にて50日間23℃で測
定の場合)、気孔率10%未満、融点が少くとも147
℃である実質的に不定長のポリエチレン繊維も包含する
ものである。
【0010】本発明は、重量平均分子量が少くとも1,
000,000であり、引張り弾性率が少くとも160
0g/デニール、融点が少くとも147℃、破断伸びが
5%以下である実質的に不定長のポリエチレン繊維も包
含する。
【0011】本発明は、重量平均分子量が少くとも75
0,000であり、強力が少くとも8g/デニール、引
張り弾性率が少くとも160g/デニール、融点が少く
とも168℃である実質的に不定長のポリプロピレン繊
維も包含する。
【0012】本発明は、重量平均分子量が少くとも50
0,000の固体ポリエチレン又は重量平均分子量が少
くとも750,000の固体ポリプロピレンを4乃至2
0重量%含有し、高沸点炭化水素と相溶性で常圧に於け
る沸点が50℃未満の膨潤剤を80乃至96重量%含有
する実質的に不定長のポリオレフィンゲル繊維も包含す
る。
【0013】第1図は、本発明の実施例3−99に従っ
て調製したポリエチレン繊維の強力値を、実施例に示す
方法にて計算した値に対してプロットしたグラフであ
る。数字は多重点を示す。
【0014】第2図は、本発明に従って調製したポリエ
チレン繊維の強力を、一定温度140℃での重合物濃度
と延伸比の関数として計算した値のグラフである。
【0015】第3図は、本発明に従って調製したポリエ
チレン繊維の強力を一定重合物濃度4%での延伸温度と
延伸比の関数として計算した値のグラフである。
【0016】第4図は、本発明に従って調製したポリエ
チレン繊維の強力を、引張りモジュラスに対してプロッ
トしたグラフである。
【0017】第5図は、本発明の第一方法態様の概要図
である。
【0018】第6図は、本発明の第二方法態様の概要図
である。
【0019】第7図は、本発明の第三方法態様の概要図
である。
【0020】高強度、高モジュラス、高靱性、高度の寸
法安定性と加水分解安定性及び長期荷重下での高度の耐
クリープ性の耐荷重性エレメントを必要とする用途は多
岐にわたる。
【0021】例えば、大型タンカーを荷揚げ卸しステー
ションに固定するために用いられる係留ロープ及び深海
掘削プラットホームを水面下の錨に係留するために用い
られるケーブル等の海洋ロープ及びケーブルは、現在海
水による加水分解又は腐食攻撃を受け易いナイロン、ポ
リエステル、アラミド(aramids)及び鋼等の材
料でできている。従って斯かる係留ロープ及びケーブル
は相当な安全係数をみて製作され且つ頻繁に交換されて
いる。重量が非常に大となること及び頻繁に交換せねば
ならぬことは、操作上及び経済的にかなりの負担となっ
ている。
【0022】本発明の繊維及びフィルムは、高強度、卓
越した高モジュラス及び優れた靱性を有し、寸法安定性
及び加水分解安定性を有し且つ長期荷重下での耐クリー
プ性に富む。
【0023】本発明の方法に従って調製された本発明の
繊維及びフィルムはこれらの諸性質を併せ有するもの
で、これまで達成できなかったことであり、従って全く
新規且つ有用なる材料である。
【0024】本発明の繊維及びフィルムのその他の用途
には圧力容器、ホース、動力伝達ベルト、スポーツ施設
及び自動車部品、建物構築等に使用される熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、エラストマー及びコンクリートの強
化がある。
【0025】ドイツ国特許公開第3,004,699
号、英国特許第2,051,667号及びその他の引用
文献に記載のスミス、レムストラ及びペニングスの調製
になる先行技術の繊維と比較すると、本発明の最強の繊
維は融点が一層高く、強力は一層大で、モジュラスはは
るかに大なるものである。更には本発明の繊維は従来技
術繊維よりも均質であり、気孔も少ない。
【0026】スミス他のドイツ国特許公開第3,00
4,699号と比較すると、本発明の方法は、乾燥と延
伸の工程が分離可能であり、各工程を夫々最適条件下に
て遂行できる点で調節可能性及び信頼性が一層優れてい
る利点を有する。スミス及びレムストラはPolyme
r Bulletin第1巻第733−361頁(19
79年)にて、延伸温度が143℃以下であると強力又
はモジュラスと延伸比の関係は何等影響されないと説明
している。以上から判るように、本発明の繊維の諸性質
は他の因子を一定にして延伸温度を変更することにより
部分的に調節可能である。
【0027】スムーク他、Polymer Bulle
tin 第2巻第775−83頁(1980年)及び前
記のカルブ並びにペニングスの論文に記載の方法と比較
したときの本発明の方法の利点は紡糸された中間のゲル
繊維が均一の濃度を有し、この濃度が調製時の重合物溶
液の濃度と同一なることである。この均一なることの利
点は、本発明の繊維が連続延伸にて不定長のパッケージ
となる事実にて説明される。更にはスムーク他及びカル
ブ並びにペニングスが記載の乾燥ゲル繊維の気孔率が2
3−65%であるのに対し、本発明の中間キセロゲル繊
維の気孔率は好ましいことに10容量%未満である。
【0028】本発明に使用される結晶性重合物は、ポリ
エチレン、ポリプロピレン又はポリ(メチルペンテン−
1)等のポリオレフィン、或いはポリ(オキシメチレ
ン)又はポリ(フッ化ビニリデン)等その他の重合物で
ある。ポリエチレンの場合、好適な分子量(極限粘度に
よる)は100万乃至1000万の範囲である。この分
子量は重量平均鎖長3.6×104 乃至3.6×105
単量体単位或いは炭素数7×104 乃至7.1×105
に相当する。その他のポリオレフィン及びポリ(ハロオ
レフィン)の骨格炭素鎖長も同様でなければならない。
ポリ(オキシメチレン)等の重合物に関しては、全鎖長
が同一の一般的範囲すなわち7×104 乃至71×10
4 原子にあることが好ましいが、C−C−CとC−O−
Cの結合角の違いのため若干調節されることもある。
【0029】使用ポリエチレンの重量平均分子量は少く
とも500,000(6IV)であり、好ましくは少く
とも1,000,000(10IV)、更に好ましくは
2,000,000(16IV)乃至8,000,00
0(42IV)である。使用ポリプロピレンの重量平均
分子量は少くとも750,000(5IV)であり、好
ましくは少くとも1,000,000(6IV)更に好
ましくは少くとも1,500,000(9IV)であ
り、2,000,000(11IV)乃至8,000,
000(33IV)が最適である。IV数はデカリン中
135℃に於ける重合物の極限粘度を表わす。
【0030】第1溶剤は処理条件下で非揮発性でなけれ
ばならない。これは、溶剤濃度を孔(ダイ)中及びその
上流で実質的に一定に保持し、第1溶剤含有ゲル繊維又
はフィルムの液体含量が不均一とならないようにするた
めに必要なことである。第1溶剤の蒸気圧は175℃或
いは第1温度で20kPa(1/5気圧)以下なること
が好ましい。炭化水素重合物に対する好適第1溶剤は、
所望の非揮発性を有し、かつその重合物に対して所望の
溶解度を示す脂肪族及び芳香族の炭化水素である。重合
物は第1溶剤中に比較的狭い範囲、例えば2乃至15重
量パーセントから選択される第1濃度で存在する。この
濃度範囲は4乃至10重量パーセントなることが好まし
く、5乃至8重量パーセントが更に好適である。但し、
一旦選択したならば、第2温度に冷却する前にダイ近傍
その他の場所で濃度は変化してはならない。また、この
濃度はある程度の時間(すなわち、繊維又はフィルムの
長さに対応する時間)にわたってほぼ一定に留まる必要
がある。
【0031】第1温度は、重合物が第1溶剤中に完全に
溶解するように選択される。第1温度は溶液形成箇所と
ダイ表面の間の温度のうちの最低温度であり、第1濃度
で溶剤中に存する重合物のゲル化温度よりも大でなけれ
ばならない。パラフィン油中に5−15%濃度で存在す
るポリエチレンのゲル化温度は約100−130℃であ
り、従って好適第1温度は180℃乃至250℃であ
り、200−240℃なることが更に好ましい。温度は
ダイ表面の上流の各点で第1温度以上の各種温度となる
が、重合物を分解させるような温度の高温は避けねばな
らない。完全溶解を確実とするためには、重合物の溶解
度が第1濃度を超えるような第1温度が選択されるが、
代表的には少くとも100%又はそれ以上である。第2
温度は、重合物の溶解度が第1濃度よりはるかに小とな
るように選択される。第2温度に於ける第1溶剤中重合
物の濃度は、第1濃度の1%以下なることが好ましい。
押出し重合物溶液を第1温度から第2温度にする冷却
は、重合物溶液中の重合物濃度と実質的に同一の重合物
濃度のゲル繊維を形成するために十分急速なる速度でな
されねばならない。押出し重合物溶液を第1温度から第
2温度に冷却する速度は少くとも50℃/分でなければ
ならない。
【0032】第2温度への冷却時の部分的延伸は本発明
から除外されるものではないが、この段階での全面的延
伸は通常2:1を超えてはならず、1.5:1以下なる
ことが好ましい。これら諸因子の結果として、第2温度
に冷却することにより形成されるゲル繊維は、溶剤で高
度に膨潤された連続の網状重合物からなる。このゲルは
通常、顕微鏡的レベルでの重合物高密度域及び重合物低
密度域を有するが、一般に固体重合物中に大(500m
m以上)空隙域を有することはない。
【0033】円形断面(或いは長円形、Y型又はX型の
孔等流れ方向に垂直な面内にその最小軸の8倍を超える
主軸を有さぬその他の断面)の孔を用いる場合、両ゲル
共ゲル繊維に、キセロゲルはキセロゲル繊維に熱可塑性
物品は繊維になるであろう。孔の直径は限界的ではない
が、代表的な孔の外径(或いはその他の主軸)は0.2
5mm乃至5mmである。流れ方向に於ける孔の長さは
通常少くとも孔径(或いはその他の類似主軸)の10倍
でなければならず、少くとも15倍であることが好まし
く、更に好ましくは直径(或いはその他の類似主軸)の
少くとも20倍である。
【0034】長方形断面の孔を用いる場合、両ゲル共ゲ
ルフィルムに、キセロゲルはキセロゲルフィルムに、熱
可塑物品はフィルムになるであろう。孔の幅及び高さは
限界的でないが、代表的孔は幅2.5mm乃至2mm
(フィルム幅に対応して)、高さ0.25mm乃至5m
m(フィルム厚みに対応して)である。
【0035】孔の深さ(流れ方向に於ける)は通常は孔
の高さの少くとも10倍でなければならず、高さの少く
とも15倍であることが好ましく、更に好ましくは高さ
の少くとも20倍である。
【0036】第2溶剤による抽出は、ゲル構造を著るし
く変化させることなく第2溶剤にてゲル中の第1溶剤を
置換するように行なわれる。ゲルは若干膨潤又は収縮を
起すが、重合物が実質的に溶解、凝固或いは沈澱せぬこ
とが好ましい。
【0037】第1溶剤が炭化水素である場合の好適第2
溶剤には、炭化水素、塩素化炭化水素、塩化フッ化炭化
水素その他が包含され、例えばペンタン、ヘキサン、ヘ
プタン、トルエン、塩化メチレン、四塩化炭素、三塩化
三フッ化エタン(TCTFE)、ジエチルエーテル及び
ジオキサン等である。
【0038】最適第2溶剤は塩化メチレン(沸点39.
8℃)及びTCFE(沸点47.5℃)である。好適第
2溶剤は、常圧沸点が80℃以下、更に好ましくは70
℃以下、最適には50℃以下の不燃・揮発性溶剤であ
る。抽出条件は第1溶剤をゲル中全溶剤の1%未満にま
で除去するものでなければならない。
【0039】諸条件の好適組合せは第1温度150℃乃
至250℃、第2温度−40℃乃至40℃及び第1温度
−第2温度間の冷却速度少くとも50℃/分である。重
合物が超高分子量ポリエチレン等のポリオレフィンであ
る際には、第1溶剤は炭化水素が好ましい。第1溶剤は
実質的に非揮発性でなければならず、その一尺度は第1
温度でのその蒸気圧が1/5気圧(20kpa)未満、
更に好ましくは2kpa未満となることである。
【0040】第1及び第2溶剤の選択に際し、所望の主
たる差異は前記の揮発性に関するものである。重合物の
40℃に於ける第2溶剤への溶解度が、150℃に於け
る第1溶剤への溶解度より小なることも好適である。
【0041】一たん第2溶剤含有ゲルが形成されると、
第2溶剤を除去して実質的に完全な固体網状重合物を残
すような条件で乾燥される。シリカゲルとの類比により
得られる材料を本願では「キセロゲル」(“xerog
el”)と称するが、これは湿ゲルの固体マトリックス
に対応して液体をガス(例えば窒素又は空気等の不活性
ガス)にて置換した固体マトリックスを意味する。「キ
セロゲル」なる用語は表面積、気孔率又は孔径の特定の
型のものを意味するものでない。
【0042】本発明のキセロゲルを先行技術に従って調
製した対応する乾燥ゲル繊維と比較すると、以下に述べ
る主たる構造差異がある。本発明の乾燥キセロゲルの気
孔率は、カルブ及びペニングスの乾燥ゲル繊維の気孔率
が約55容量%であり、スムーク他の乾燥ゲル繊維の気
孔率が23−65容量%であるのに対し、好ましいこと
に10容量パーセント未満である。本発明のキセロゲル
繊維の表面積(B.E.T法による)は、先行技術の方
法にて調製した繊維のそれが28.8m2 /gであるの
に対し、1m2 /g未満である。(以下の比較例1及び
実施例2を参照されたい。) 本発明のキセロゲル繊維は、英国特許第2,051,6
67号及びドイツ国特許公開第3,004,699号の
乾燥・未延伸繊維及びスミスとレムストラによる関連物
品と対比しても新規である。この差異はスミス及びレム
ストラの未延伸繊維を75℃以下又は135℃以上にて
延伸したとき有害な影響が現われることにより照明され
る。これに対し本発明のキセロゲル繊維を室温及び13
5℃以上で延伸すると有害と云うよりむしろ有益と云え
る効果を示す。(例えば以下の実施例540−542を
参照されたい。)これらの差異の物理的本性はスミス及
びレムストラの未延伸繊維に関する情報が欠除している
ため明らかでないが、本発明キセロゲル繊維の以下に述
べる諸特性の1以上がスミス及びレムストラの未延伸繊
維には欠けているためであると思われる。(1)広角X
−線回折にて測定の結晶配向関数が0.2未満、好まし
くは0.1未満であること。(2)微小孔の気孔率が1
0%未満、好ましくは3%未満であること。(3)広角
X線回折にて測定の結晶化指数(crystallin
ity index.ピー、エッチ、ヘルマンズ(P.
H.Hermans)及びエー、ワイデインガー(A−
weid−inger)、Macromol−Chem
第44巻第24頁(1961年)を参照されたい。)
が80%未満、好ましくは75%未満であること。
(4)三斜晶形態が検出不可量であること。(5)繊維
の径を横切る球晶の大きさの部分偏差(fractio
n variation)が0.25未満であること。
【0043】ゲル繊維の延伸は、第2温度に冷却したあ
と、或いは抽出中又は抽出後に行なわれる。別法として
キセロゲル繊維の延伸、或いはゲル延伸とキセロゲル延
伸の組合せも行なわれる。該延伸は一段又は二段以上に
て行なわれる。第1段延伸は室温又は昇温下にて行なわ
れる。延伸を2段以上で行ない、最終段を120℃乃至
160℃の温度で行なうことが好ましく、延伸を少くと
も2段で行ない、最終段を135℃乃至150℃の温度
で行なうことが最も好ましい。実施例、特に実施例3−
99及び111−486は、延伸比が特定の繊維性質を
得ることに如何に関係するかを説明するものである。
【0044】本発明にて製造されるポリエチレン繊維製
品は、以下の諸性質を独得の組合せで有する繊維を含む
点で新規な物品である。少くとも500g/デニール
(好適には少くとも1000g/デニール、更に好適に
は少くとも1600g/デニール、最適には少くとも2
000g/デニール)のモジュラス、少くとも20g/
デニール(好適には少くとも30g/デニール、更に好
適には少くとも40g/デニール)の強力、少くとも1
47℃(好適には少くとも149℃)の融点、10%以
下(好ましくは6%以下)の気孔率及び破断荷重の10
%を23℃で50日間かけて測定した際のクリープ値が
5%以下(好適には3%以下)。繊維の破断時の伸びは
高々7%であることが好ましい。更に該繊維は高度の靱
性及び均一性を有する。これらの付加的諸性質は破断ま
での仕事(worktobreakとして測定可能であ
り、少くとも7.5ギガジュール/m3なることが好ま
しい。更には下記実施例3−99及び111−489に
示すように、各種性質間の値の置き換えは、本発明の方
法では、調節された方式で実施可能である。
【0045】本発明の新規プロピレン繊維も、これまで
のプロピレン繊維では達成されなかった以下の諸性質を
独得の組合せで含むものである。少くとも8g/デニー
ル(好適には少くとも11g/デニール、更に好適には
少くとも13g/デニール)の強力、少くとも160g
/デニール(好適には少くとも200g/デニール)の
引張りモジュラス、少くとも168℃(好適には少くと
も170℃)の主融点及び10%未満(好適には5%以
下)の気孔率。プロピレン繊維は破断時の伸びが20%
未満であることも好ましい。
【0046】更に本発明繊維の新規な類は、少くとも2
00g/デニール、好ましくは少くとも220g/デニ
ールのモジュラスを有するポリプロピレン繊維である。
【0047】本発明の第1溶剤含有ゲル繊維、第2溶剤
含有ゲル繊維及びキセロゲル繊維も、スムーク他及びカ
ルブ並びにペニングスが記載する若干類似の製品の容積
気孔率が23−65%であるのに対し10%以下である
点に於て、該文献記載の製品から区別される新規製造物
品である。
【0048】特に第2ゲル繊維は、50℃未満の常圧沸
点の溶剤を有する点で相当する先行技術の材料とは異な
る。以下の実施例100−108に示すように、キセロ
ゲル繊維の均一性及び円筒形状は、第2溶剤の沸点が低
下するにつれて漸進的に改善される。実施例100−1
08(第III表を参照のこと)にも示したように繊維
の強力は、同等の乾燥及び延伸条件下で、第2溶剤とし
て三塩化三フッ化エタン(沸点47.5℃)を用いたと
きの方がヘキサン(沸点68.7℃)を用いたときより
も高くなる。この最終繊維に於ける改善は、第2ゲル繊
維中の第2溶剤の種類に直接帰せらるべきものである。
斯かる第2溶剤として好適なものは、適性な沸点のハロ
ゲン化炭化水素、例えば塩化メチレン(二塩化メタン)
及び三塩化三フッ化エタンであり、後者が最適である。
【0049】第5図は本発明の第1実施態様を概要形態
で示すものであり、延伸工程Fは乾燥工程Eに続き、キ
セロゲル繊維に対し2段にて行なわれる。第5図に第1
混合槽10を示しているが、重量平均分子量少くとも5
00,000、好ましくは少くとも1,000,000
のポリエチレン等超高分子量重合物11及びパラフィン
油等の比較的非揮発性の第1溶剤12が該槽に供給され
る。第1混合槽10には攪拌機13が設置されている。
重合物と第1溶剤の第1混合槽10内の滞留時間は、一
部の溶解した重合物と一部の比較的細分割された重合物
粒子を含有するスラリーの形成に十分なる時間であり、
該スラリーは管14にて強力混合槽15へ取出される。
強力混合槽15にはらせん状の攪拌ブレード16が設置
されている。強力混合槽内での滞留時間及び攪拌速度
は、スラリーを溶液にするために十分なるものである。
強力混合槽15内の温度は、外部加熱、スラリー14の
加熱、強力混合により発生した熱のいずれか、或いは前
記熱の組合せのため、重合物が所望濃度(一般に溶液重
量の6乃至10%)にて溶剤に完全に溶解できるために
十分なるものである。該溶液は強力混合槽15から押出
し装置18に供給される。該押出し装置18はバレル1
9を有し、該バレル内部には重合物溶液を妥当な高圧及
び調節された流速にてギアポンプ及びハウジング23に
供給するため電動機22にて操作されるスクリュー20
がある。電動機24はギアポンプ23を駆動し、重合物
溶液を熱い状態で紡糸口金25を経て押出すために付与
されている。紡糸口金25は、繊維を形成せんとする際
には円形、X形、長円形又は紡糸口金面での主軸が比較
的小なる各形状の孔を多数含みフィルムを形成せんとす
る際には長方形又は紡糸口金面での主軸が伸びたその他
の形状の孔を多数含有する。混合槽15内、押出し装置
18内及び紡糸口金25に於ける溶液温度は全て等しい
か或いはゲル化温度(パラフィン油中のポリオレフィン
の場合、約100−130℃)を上回るように選択され
た第1温度(例えば200℃)を上回るものでなければ
ならない。該温度は、混合槽15から押出装置18、紡
糸口金25にわたって異なるものであっても(例えば2
20℃、210℃、200℃)、一定(例えば220
℃)であってもよい。しかしながら、溶液中の重合物濃
度は全点で実質的に同一でなければならない。孔数、従
って形成される繊維の数は限界的ではないが、便宜的な
孔数は16、120又は240である。
【0050】重合物溶液は紡糸口金25から空隙即ちエ
アギャップ(air gap)27を通過する。該空隙
27は場合により閉じられて窒素等の不活性ガスが充填
されており、場合によっては冷却促進のためガスが流さ
れる。第1溶剤を含有する複数のゲル繊維は空隙27を
経て急冷浴30に入り、空隙27内及び急冷浴30内の
双方にて、第1溶剤中の重合物溶解度が比較的小となっ
て大部分の重合物がゲル質として沈澱するような第2温
度まで冷却される。空隙内で若干延伸されてもよいが、
2:1未満なることが好ましく、延伸比ははるかに小な
ることが更に好適である。熱ゲル繊維が空隙27内で実
質的に延伸されることは、最終繊維の諸性質に非常に有
害であると思われる。
【0051】急冷浴30内の急冷液は水が好ましい。急
冷液として第2溶剤も使用可能であるが、(急冷浴30
は下記の溶剤抽出装置37と一体となっていてもよ
い。)若干実験した結果では、斯る修正方法は繊維性質
を損じることが判明している。
【0052】急冷浴30内のローラー31及び32は、
急冷浴を経て繊維を送るよう作動するが、ほとんど又は
全く延伸を伴なわずに作動することが好ましい。ローラ
ー31と32を横切る際に若干延伸される場合には、繊
維から第1溶剤の1部がにじみ出て急冷浴30の頂層と
して捕集される。冷第1ゲル繊維33は急冷浴から溶剤
抽出装置37に向い、そこで三塩化三フッ化エタン等比
較的低沸点の第2溶剤が管38より供給される。管40
へでてゆく溶剤は第2溶剤及び冷ゲル繊維33に伴って
運ばれてきた実質的に全ての第1溶剤を含有し、該第1
溶剤は第2溶剤中に溶解又は分散する。斯くて溶剤抽出
装置37からでてゆく第2ゲル繊維41は実質的に第2
溶剤のみを含有し、第1溶剤は相対的に極く僅かでしか
ない。第2ゲル繊維41は第1ゲル繊維より若干収縮し
ていることもあるが、その他の点では実質的に同一の重
合物形態を有する。
【0053】第2溶剤は乾燥装置45内で蒸発して実質
的に未延伸のキセロゲル繊維47が形成され、該繊維は
スプール52上に巻取られる。
【0054】延伸ラインをスプール52の巻取可能速度
より遅い速度で操作せんとする場合には、繊維はスプー
ル52又は斯かるスプールの複数から、駆動供給ロール
54及び遊びロール55上を経て第1加熱管56に供給
される。該管56は長方形、円形又はその他の適当な形
状である。管56はその内温が120℃乃至140℃と
なるように十分に加熱される。繊維は、部分延伸繊維と
なるように、比較的高い延伸比(例えば10:1)にて
延伸され、駆動ロール61及び遊びロール62により巻
取られる。該繊維は、ロール61及び遊びロール62か
ら、例えば130−160℃等若干高温となるように加
熱された第2加熱管63に引き取られ、次に駆動巻取り
ロール65及び遊びロール66にて巻取られる。該ロー
ルは、加熱管63内での延伸比が所望比例えば2.5:
1となるのに十分な速度で操作される。この第1実施態
様にて製造された2回延伸繊維68はスプール72上に
巻取られる。
【0055】本発明の方法の6工程を参照すると、溶液
形成工程Aは混合器13及び15内で行なわれることが
了解できる。押出し工程Bは装置18及び23にて、特
に紡糸口金25を通して行なわれる。冷却工程Cは空隙
27及び急冷浴30内で行なわれる。抽出工程Dは溶剤
抽出装置37にて行なわれる。乾燥工程Eは乾燥装置4
5にて行なわれる。延伸工程Fは要素52−72、特に
加熱管56及び63内で行なわれる。しかしながら、糸
のその他の各種部分もある程度の延伸を行ない、温度が
加熱管56及び63の温度より実質的に低い場合ですら
そうである。斯くて、例えば、ある程度の延伸(例えば
2:1)は急冷浴30内、溶剤抽出装置37内、乾燥装
置45内、或いは溶剤抽出装置37及び乾燥装置45間
にて生ずることがある。
【0056】本発明の第2実施態様の概要形態を第6図
にて説明する。第2実施態様の溶液形成及び押出工程の
A及びBは、第5図に示した第1態様のそれらと実質的
に同一である。すなわち、重合物及び第1溶剤を第1混
合槽10内で混合し、管14内のスラリーとして強力混
合装置15に導く。該混合装置は重合物の第1溶剤熱溶
液を形成するように作動する。押出し装置18により該
溶液は圧力下でキアーポンプ及びハウジング23を通過
し、次に紡糸口金27内の複数の孔を通過する。熱第1
ゲル繊維28は空隙27及び急冷浴30を通過して冷第
1ゲル繊維33を形成する。
【0057】冷第1ゲル繊維33は加熱管57を経て駆
動ロール54及び遊びロール55上に導かれる。加熱管
57は、第5図に示す第1加熱管56よりも一般に長目
である。加熱管57の長さは一般に、第5図の第1実施
態様の巻取りスプール52及び加熱管56間のキセロゲ
ル繊維(47)の速度よりも高速となる、第6図の第2
実施態様の繊維33の速度を補償するものである。繊維
33は、加熱管57を経て駆動巻取りロール59及び遊
びロール60により、比較的高延伸比(例えば10:
1)となるように延伸される。延伸された第1ゲル繊維
35は、抽出装置37に導かれる。
【0058】抽出装置37では第2溶剤によりゲル繊維
から第1溶剤が抽出され、第2溶剤含有ゲル繊維42は
乾燥装置45に導かれる。第2溶剤はそこでゲル繊維か
ら蒸発され、延伸済みのキセロゲル繊維48はスプール
52上に巻取られる。
【0059】次にスプール52上の繊維は、駆動供給ロ
ール61及び遊びロール62にて巻取られ、130乃至
160℃の比較的高温で作動する加熱管63を通過す
る。該繊維は、加熱管63内で所望、例えば2.5:1
の延伸比となるに十分な速度で作動する駆動巻取ロール
65及び遊びロール66により巻取られる。第2実施態
様にて製造される2回延伸繊維は、次にスプール72上
に巻取られる。
【0060】第6図の実施態様を第5図の実施態様と比
較すると、延伸工程Fが2部分に分割されていること、
加熱管57に導かれる第1部分は抽出(D)及び乾燥
(E)前の第1ゲル繊維33に施されること、及び加熱
管63に導かれる第2部分は乾燥(E)後のキセロゲル
繊維48に施されることが了解されるであろう。
【0061】本発明の第3実施態様を第7図に示すが、
溶液形成工程A、押出し工程B及び冷却工程Cは実質的
に第5図の第1実施態様及び第6図の第2実施態様と同
一である。すなわち、重合物及び第1溶剤を第1混合槽
10内で混合し、管14内のスラリーとして、重合物の
第1溶剤熱溶液を形成するように作動する、強力混合装
置15に導くのである。押出し装置18により該溶液は
圧力下でギアーポンプ及びハウジング23を通過し、次
に紡糸口金27内の複数の孔を通過する。熱第1ゲル繊
維28は空隙27及び急冷浴30を通過して冷第1ゲル
繊維33を形成する。
【0062】冷第1ゲル繊維33は駆動ロール54及び
遊びロール55上を通り加熱管57に導かれる。加熱管
57は一般に第5図の第1加熱管56により長目であ
る。加熱管57の長さは、一般に、第5図の第1実施態
様に於ける巻取りスプール52−加熱管56間のキセロ
ゲル繊維(47)の速度よりも大となる第7図第3実施
態様での繊維33の速度を補償するものである。第1ゲ
ル繊維33は、加熱管57内での延伸比が所望例えば1
0:1となるように操作される駆動ロール61及び遊び
ロール62により巻取られる。
【0063】一回延伸の第1ゲル繊維35は、ロール6
1及び62から別様に加熱された管64に導かれ、駆動
巻取りロール65及び遊びロール66により延伸され
る。駆動ロール65は、該繊維を加熱管64内で、所望
延伸比例えば2.5:1にて延伸する十分なる速さで操
作される。加熱管64内の線速度は、ロール61及び6
2からやってくる1回延伸ゲル繊維の速度にあわせるた
め、比較的に高速度であり、従って第7図の第3実施態
様に於ける加熱管64は、第6図の第2実施態様又は第
5図の第1実施態様に於ける加熱管63よりも一般に長
目になるであろう。加熱管57及び64での延伸中に第
1溶剤が繊維からにじみでるが(各管の出口にて捕集さ
れる)、第1溶剤は十分に非揮発性であるので、これら
の加熱管のいずれに於てもそう蒸発するわけではない。
【0064】2回延伸第1ゲル繊維は引続き溶剤抽出装
置37へ導かれ、そこで第2の揮発性溶剤が第1溶剤を
繊維から抽出する。実質的に第2溶剤のみを含有する第
2ゲル繊維は、次に乾燥装置45内で乾燥され、続いて
2回延伸繊維70はスプール72上に巻取られる。
【0065】第7図の第3実施態様を第5図及び第6図
の最初の2つの実施態様と比較すると、延伸工程(F)
が第3実施態様では2段共冷却工程Cのあと、溶剤抽出
工程Dの前でなされることが了解されるであろう。
【0066】本発明の方法を以下の実施例により更に説
明する。最初の例ではスムーク他及びカルブ並びにペニ
ングスの論文の先行技術を説明する。
【0067】比較例1 PTFEのカイ形攪拌機を備えたガラス容器に、線状ポ
リエチレン(Hereules UHMW1900とし
て市販のもの、24IV、分子量約4×106)5.0
重量%、パラフィン油(J.T.Baker,セイボル
ト粘度345−355)94.5重量%及び酸化防止剤
(商品名Ionolにて市販のもの)0.5重量%を充
填した。
【0068】該容器を窒素圧下で密封し、攪拌しながら
150℃に加熱した。次に容器及びその内容物をゆっく
りした攪拌状態に48時間維持した。この期間の終期に
溶液を室温まで冷却した。冷却された溶液は2相に分離
した。ポリエチレンを0.43重量%含有するどろどろ
した(mushy)液相及びポリエチレンを8.7重量
%含有するゴム状ゲル相である。ゲル相を集めて片状に
切断し、L/D 21/1のポリエチレン型スクリュー
を備えた2.5cm(1インチ)スターリング(Ste
rling)押出機に供給した。該押出機は10RP
M,170℃にて操作され、入口径1cm、出口径1m
m、長さ6cmの円錐状単孔紡糸ダイを備えていた。
【0069】押出機スクリューによるゲルの変形及び圧
縮のため、パラフィン油がゲルから浸出した。押出機バ
レル内にたまったこの液は、押出機のホッパー側端部か
ら大部分排出された。押出機の出口端部で、径約0.7
mmのゲル繊維が1.6m/分の速度にて集められた。
該ゲル繊維は24−38重量%のポリエチレンからな
る。ゲル繊維の固形分含量は時間と共に実質的に変化し
た。
【0070】ヘキサンを用いて押出ゲル繊維からパラフ
ィン油を抽出し、真空下50℃にて該繊維を乾燥した。
乾燥ゲル繊維の密度は0.326g/cm3 であった。
従ってポリエチレン成分の密度0.960に基いて計算
すると、ゲル繊維には73.2容量パーセントの空隙が
ある。水銀ポロシオメーターを用いて気孔容積を測定す
ると2.58cm3 /gであった。表面積のB.E.T
測定の結果は28.8m2 /gであった。
【0071】該乾燥繊維を長さ1.5メートルの熱管内
窒素雰囲気下で延伸した。繊維供給速度は2cm/分で
あった。管温は入口の100℃から次第に上昇し出口で
は150℃であった。
【0072】フィラメントは非均質であるため、30/
1を超える延伸比で20分を超える期間にわたって延伸
せんとしてもフィラメントが破断して持続できないこと
が判明した。
【0073】30/1の延伸比にて調製した繊維の性質
は以下の通りである。
【0074】 デニール 99 強 力 23g/d(デニール) モジュラス 980g/d 破断時の伸び 3% 破断までの仕事 6.5×109 J/m3 (6750インチ−ポンド/立方インチ) 次の実施例は本発明を説明するものである。
【0075】実施例2 アトランチック リサーチ コーポレーション社(At
lantic Research Corporati
on)製のオイルジャケット付二重らせん混合機(ヘリ
コーン、Helicone R)に、線状ポリエチレン
(Hercules UHMW 1900、17IV及
び分子量約2.5×106 )5.0重量%とパラフィン
油(J.T.Baker.セイボルト粘度345−35
5)94.5重量%を充填した。充填物を窒素下20r
pmで攪拌しながら2時間で200℃まで加熱した。2
00℃に到達後更に2時間攪拌を維持した。
【0076】ヘリコーン混合機の底部排出開口部には径
2mm長さ9.5mmの単孔毛管紡糸ダイが付属してい
た。紡糸ダイの温度は200℃に維持された。
【0077】混合機に加える圧力及び混合機ブレードの
回転は、充填物が紡糸ダイを経て押出されるような値と
した。押出された均一溶液フィラメントを、紡糸ダイの
下33cm(13インチ)に位置する水浴に至る通路に
て急冷しゲル状態にした。該ゲルフィラメントを4.5
メートル/分の速度で直径15.2cm(6インチ)の
ボビン上に連続的に巻取った。
【0078】ゲル繊維のボビンを三塩化三フッ化エタン
(フルオルカーボン113或いは「TCTFE」)に浸
漬し、ゲルの液成分であるパラフィン油を本溶剤と置換
した。このゲル繊維をボビンから巻戻し、22−50℃
にてフルオルカーボン溶剤を蒸発させた。
【0079】乾燥繊維は970±100デニールであっ
た。密度勾配法による繊維の密度は950kg/m3
あった。従ってポリエチレン成分の密度960kg/m
3 に基いて乾燥繊維の空隙容積%を計算すると1%であ
った。表面積のB.E.T.測定値は1m2 /g未満で
あった。
【0080】窒素シールした熱管内に乾燥繊維を2cm
/分で供給し、入口を100℃に出口を140℃に維持
した。熱管内で3時間にわたり繊維を45/1に連続延
伸したが、繊維の破断は起らなかった。延伸繊維の性質
は以下の通りである。
【0081】 デニール 22.5 強 力 37.6g/d モジュラス 1460g/d 伸 び 4.1% 破断までの仕事 12.9×109 J/m3 (12.900インチ−ポンド/立方インチ) 実施例3−99 実施例2に記載の手順に従い、以下の材料及び方法のパ
ラメータを変えて一連の繊維試料を調製した。
【0082】 a.ポリエチレンIV(分子量) b.重合物ゲル濃度 c.延伸温度 d.繊維のデニール e.延伸比 得られた最終繊維の諸性質に関する実験結果を第I表に
示す。重合物の極限粘度は、実施例3−49では24、
実施例50−99では17であった。ゲル濃度は、実施
例26−41では2%、実施例3−17では4%、実施
例42−99では5%、実施例18−25では6%であ
った。
【0083】 繊維の諸性質と方法及び材料のパラメータとの関係を定
めるため、多重線型回帰分析法により第I表のデータの
統計解析を行なった。繊維の強力に関して得られた回帰
方程式は以下の通りであった。
【0084】強力、 但しSRは延伸比 IVは重合物のデリカン中135℃に於ける極限粘度
(dl/g) Cはゲル中の重合物濃度、重量% Tは延伸温度℃ 回帰統計値は以下の通りである。
【0085】 有意水準=99.9+% 標準誤差見積=3.0g/d 強力の観測値と回帰方程式から計算した値の比較を第1
図に示す。
【0086】第2図及び第3図は、二種の重要表面上で
の回帰方程式から計算された強力の等高線である。
【0087】実施例3−99の実験では、モジュラスと
紡糸パラメータとの相関は一般に強力のそれと平行関係
にあった。第4図は、繊維モジュラス対強力のプロット
を示すものである。
【0088】データ、回帰方程式及び計算値と観測結果
のプロットから、本発明の方法は所望の繊維性質を獲得
するための実質的な調節を可能とすること及び先行技術
の方法より調節可能性及び柔軟性に優れていることが理
解されるであろう。
【0089】更には、これら実施例の繊維の多数に関
し、強力及び/又はモジュラス値は先行技術の値より大
である。ドイツ国特許公開第3,004,699号及び
英国特許GB2,051,667号の先行技術方法で
は、調製された繊維全てについて強力な3.0GPa
(35g/d)未満であり、モジュラスは100GPa
(1181g/d)であった。本発明の場合、実施例2
1,67,70,73,82,84及び88の繊維はこ
の両水準を超えており、いずれか一方の性質がこの水準
を超えているものは他の実施例にある。
【0090】ペニングス及び共同研究者の先行技術文献
では、全ての繊維(非連的に調製)につきモジュラスは
121GPa(1372d/g)であった。本発明の場
合、実施例70,71,73,82,83,84,88
及び99の連続繊維がこの水準を超えた。
【0091】実施例71の繊維では、破断荷重の10%
の長期荷重下23℃にてクリープ抵抗性を更に試験し
た。クリープは下記の通り定義される。
【0092】クリープ%=100×(A(s,t)−B
(s))/B(s) 但しB(s)は荷重適用直後の試験部分の長さであり、 A(s,t)は荷重S適用後の時間tに於ける試験部分
の長さであり、 A及びBは共に荷重の関数であり、Aは時間tの関数で
もある。
【0093】比較のため、商業ナイロンタイヤコード
(6デニール、強力9.6g/d)と米国特許出願セリ
アル番号第225,288号(1981年1月15日出
願)に従って表面成長させその後で熱延伸して調製した
ポリエチレン繊維(10デニール、強力41.5g/
d)のクリープ試験を同様に行なった。
【0094】試験結果を第II表に示す。
【0095】 実施例71の繊維は、破断荷重の10%に等しい長期荷
重下、23℃での50日間のクリープが1.4%である
ことが判る。比較用の商業ナイロンタイヤコード及び表
面成長ポリエチレン繊維の同様な試験条件下でのクリー
プは5%であった。
【0096】実施例64,70及び71の繊維の融点及
び気孔率を測定した。融点はデュポン990差動熱量計
を用いて測定された。試料をアルゴン雰囲気中10℃/
分の速度で加熱した。更には、実施例64,70及び7
1の繊維の調製出発原料のポリエチレン粉の融点を測定
した。
【0097】繊維の気孔率は、密度勾配技術を用いてそ
れらの密度を測定し、同一出発ポリエチレン粉から調製
した圧縮成形プラックの密度と比較して決定した。(圧
縮成形プラックの密度は960kg/m3 であった。) 気孔率は以下のようにして計算した。
【0098】 結果は以下の通りであった。
【0099】 試料 融点℃ 繊維密度(kg/m3 ) 気孔率 ポリエチレン粉 138 −−− − 実施例64の繊維 149 982 0 実施例70の繊維 149 976 0 実施例71の繊維 151 951 1 実施例64,70及び71の繊維が示す性質の個々の水
準及び組合せ、すなわち少くとも30g/dの強力、1
000g/dを超えるモジュラス、少くとも7.5GJ
/m3 の破断までの仕事及び50日間で3%未満のクリ
ープ(23℃、破断荷重の10%にて)、少くとも14
7℃の融点及び10%未満の気孔率は今日まで達成され
なかったと思われる。
【0100】以下の実施例では、繊維性質に及ぼす第2
溶剤の影響について説明する。
【0101】実施例100−108 実施例2に記載のように繊維試料を調製したが、次の諸
点を変更した。ヘリコーン混合機の底部排出開口部を採
用して重合物溶液を先ずギアーポンプに供給し、続いて
単孔円錐形紡糸ダイに供給した。紡糸ダイの断面は、入
口径の10mmから出口径の1mmまで7.5°の均一
なテーパーを付けた。ギアーポンプ速度は、ダイへの重
合物溶液の供給速度が5.84cm3 /分となるように
設定した。押出された溶液フィラメントを、紡糸ダイの
下部20cmに位置する水浴に通して急冷し、ゲル状態
にした。ゲルフィラメントを7.3メートル/分の速度
でボビン上に連続的に巻取った。
【0102】ゲル繊維のボビンを室温にて数種の相異な
る溶剤に浸漬し、ゲルの液体成分であるパラフィン油を
置換した。溶剤及びその沸点は次の通りである。
【0103】 溶 剤 沸点 ℃ ジエチルエーテル 34.5 n−ペンタン 36.1 塩化メチレン 39.8 三塩化三フッ化エタン 47.5 n−ヘキサン 68.7 四塩化炭素 76.8 n−ヘプタン 98.4 ジオキサン 101.4 トルエン 110.6 溶剤置換ゲル繊維を室温で空気乾燥した。ゲル繊維を乾
燥すると各ケース共横寸法が実質的に収縮した。驚くべ
きことに、キセロゲル繊維の形状及び表面組織は、第2
溶剤の沸点にほぼ比例して平滑な円筒形状から次第にそ
れることが観察された。すなわち、ジエチルエーテルか
ら乾燥した繊維は実質的に円筒状であったのに対し、ト
ルエンから乾燥した繊維の断面は「C」状であった。
【0104】第2溶剤としてTCTFEとn−ヘキサン
を用いて調製したキセロゲル繊維を、各130℃にて繊
維が破断するまで延伸比を少しづつ増加させて延伸し、
更に比較した。得られた繊維の引張り性質の測定結果は
第III表に示す通りである。
【0105】第2溶剤としてTCTFEを用いて調製し
たキセロゲル繊維は、延伸比49/1まで連続延伸可能
であり、一方n−ヘキサンを用いて調製したキセロゲル
繊維が連続延伸可能なのは延伸比33/1までである。
TCTFE第2溶剤を用いて調製した延伸繊維は、最大
延伸比にて強力39.8g/d、モジュラス1580g
/d、破断までの仕事9.6GJ/m3 であった。これ
に対し第2溶剤としてn−ヘキサンを用いて得られた結
果は強力32.0g/d、モジュラス1140g/d、
破断までの仕事8.4GJ/m3 であった。
【0106】 実施例110 実施例3−99の手順に従い、極限粘度12.8(デリ
カン中、135℃)分子量およそ2.1×106 のアイ
ソタクチックポリプロピレン12.8gの8重量%溶液
をパラフィン油中200℃にて調製した。ゲル繊維を
6.1メートル/分にて紡糸した。パラフィン油をTC
TFEと溶剤置換し、ゲル繊維を室温で乾燥した。乾燥
繊維を供給ロール速度2cm/分にて25/1に延伸し
た。延伸は160℃で1時間にわたり連続的に行なっ
た。
【0107】繊維の諸性質は次の通りであった。
【0108】 デニール 105 強 力 9.6g/d モジュラス 164g/d 伸 び 11.5% 破断までの仕事 9.2×109 J/m3 (92
80インチ−ポンド/立方インチ) 実施例111−486 実施例2に於けるように一連のキセロゲル繊維試料を調
製したが、溶融流れ速度を調節するためギアーポンプを
使用した。また下記の材料及び方法のパラメーターを種
々変更した。
【0109】 a ポリエチレンIV(分子量) b 重合物ゲル濃度 c ダイの出口径 d ダイ夾角(円錐状オリフィス) e 紡糸温度 f 溶融流れ速度 g 急冷距離 h ゲル繊維巻取速度 i キセロゲル繊維デニール 調製された各キセロゲル繊維試料を、窒素シールした長
さ1.5メートルの熱管内で延伸し、繊維入口を100
℃に、繊維出口を140℃に維持した。熱管への繊維供
給速度は4cm/分であった。(これらの条件下では実
際の繊維温度は入口から15cm離れた場所での管温の
1℃以内であった。)延伸比を系統的に増大させて各試
料を連続延伸した。これらの実験の独立変数を以下に要
約する。 重合物極限粘度(dL/g) 11.5−実施例172−189,237−241,251−300,339− 371 15.5−実施例111−126,138−140,167−171,204− 236,242−243,372−449,457−459 17.7−実施例127−137,141−166,190−203,244− 250,301−338 20.9−実施例450−456,467−486 ゲル濃度 5%−実施例127−137,141−149,167−171,190−20 3,244−260,274−276,291−306,339− 371 6%−実施例111−126,138−140,204−236,242−24 3,372−418,431−486 7%−実施例150−166,172−189,237−241,261−27 3,277−290,307−338 ダ イ 径 インチ ミリメートル 0.04 1 実施例167−171,237−241,244− 260,274−276,282−290,301 −306,317−338,366−371,及び 460−466 0.08 2 実施例111−166,172−236,242, 243,261−273,277−281,291 −300,307−316,339−365,37 2−459,及び467−486 ダ イ 角(度) 0°−実施例127−137,141−149,261−281,307− 316,339−365,419−430 7.5°−実施例111−126,138−140,167−171,204− 243,251−260,301−306,317−338,372 −418,431−486 15°−実施例150−166,172−203,244−250,282− 300,366−371 紡 糸 温 度 180℃−実施例172−203,237−241,301−322,339− 371 200℃−実施例111−126,138−140,167−171,204− 236,242−243,372−486 220℃−実施例127−137,141−166,244−300,232− 338 溶 液 流 速(cm3 /分) 2.92±0.02−実施例116−122,135−145,150−152 ,162−166,172−173,196−201,2 14−222,237−240,242−245,251 −255,260−265,277−284,288−2 93,301,304−306,310−312,318 −320,347−360,368−370,372,3 95−397,401−407,412−414,419 424,450−459,467−481 4.37±0.02−実施例204−208,230−236,377−379 ,408−411 5.85±0.05−実施例111−115,123−134,146−149 ,153−161,167〜171,180−195,2 02−203,209−213,223−229,238 −239,241,256−259,266−276,2 85−287,294−300,302−303,307 −309,315−317,321−326,335−3 38,361−367,371,373−376,392 −394,398−400,415−418,431−4 33,482−486 6.07 −実施例339−346 8.76 −実施例380−391 8.88 −実施例246−250 11.71±0.03−実施例434−437,445
−449 17.29 −実施例438−440 急 冷 距 離 インチ ミリメートル 実施例 5.5 140 116−126 6.0 152 127−137,158−166,172−173, 183−198,222−229,240−243, 246−259,282−286,293−296, 301,302,323−330,366−368, 398−407,419−430 6.5 165 268−273,277−281 7.7 196 167−171 13.0 330 450−453 14.5 368 377−391 15.0 381 230−236,408−411,431−449, 454−456,467−486 22.5 572 307−312,339−349 23.6 600 111−115,138−140 24.0 610 141−157,174−182,199−203, 209−221,244−245,287−292, 297−300,303−306,319−322, 331−338,372,392−394,412− 418,460−466 以上の各種条件全ての下で、巻取り速度は90から16
21cm/分、キセロゲル繊維デニールは98から16
13に、延伸比は5から174に、強力は9から46g
/デニールに、引張りモジュラスは218から1700
g/デニールに、伸びは2.5から29.4%に、破断
までの仕事は1から27GJ/m3 に変化した。
【0110】強力が少なくとも30g/デニール(2.
5GPa)、モジュラスが少くとも1000g/デニー
ル(85GPa)の繊維を製造する各実施例の結果を第
IV表に示す。
【0111】 繊維性質と方法及び材料のパラメーターとの関係を定め
るため、第IV表に表記の実施例を含め、実施例111
−486の全データを、多重線形回帰分析法により統計
分析した。繊維強力に関して得られた回帰方程式は以下
の通りであった。
【0112】強力、 但し、IV′=(重合物IV、dL/g−14.4)/
3.1 C′ =ゲル濃度%−6 TM′=(紡糸温度℃−200)/20 Q′ =(紡糸流速cc/分−4.38)/1.46 L′ =(急冷距離インチ−15)/9 DO′=1.4427log(キセロゲル繊維デニール
/500) SR =延伸比(キセロゲル繊維デニール/延伸繊維デ
ニール) DA′=(ダイ角度°−7.5)/7.5 D′ =(ダイ出口径インチ−0.06)/0.02 該回帰分析の統計量は以下の通りである。
【0113】 F比(26.346)=69 有意水準=99.9+% 標準誤差見積=2.6グラム/デニール 強力を1g/d増大させるために要する因子の変化の大
きさを考慮すると実験空間の中心部付近に於けるこれら
の諸効果は要約できるが、結果は以下の通りである。
【0114】因 子 強力を1g/d増大させるために要する因子変化 IV +1 dL/g 濃度 +1 重量g 紡糸温度 +10 ℃ 紡糸速度 ±(サドル) cc/分 ダイ径 −0.010 インチ ダイ角度 −2 度 急冷距離 −4 インチ キセロゲル繊維デニール −25 延伸比 +2/1 重合物IVの増大、ゲル濃度の増大、紡糸温度の上昇、
ダイ径の減少、急冷距離の減少、キセロゲル繊維径の減
少、延伸比の増大及び0°ダイ角度(真直な毛細管)に
より繊維の強力は増大した。
【0115】本発明の方法は、所望の繊維性質を獲得す
るための実質的な調節を可能とすること及び調節可能性
及び柔軟性が先行技術のそれよりも優れていることが理
解されるであろう。
【0116】これらの実験に於て、繊維モジュラスに対
する方法パラメーターの効果は、これら変数の強力に対
する効果に一般に平行する。繊維モジュラスと強力との
相関関係は以下の通りであった。
【0117】 モジュラスg/d=42(強力g/d)−258 モジュラスと強力との相関の有意性は99.99%であ
った。モジュラスの標準誤差見積りは107g/dであ
った。
【0118】これらの実施例の繊維のうち、多数のもの
が先行技術の方法で得られたものより高い強力及び/又
は高いモジュラスを示したことは指摘されねばならな
い。
【0119】密度及び気孔率を、数種のキセロゲル及び
延伸繊維につき測定した。
【0120】 キセロゲル繊維 延 伸 繊 維 密 度 気孔率 密 度 気孔率 実施例 kg/m3 kg/m3 115 934 2.7 −− −− 122 958 0.2 965 0 126 958 0.2 −− −− 182 906 5.6 940 2.1 これら試料の気孔率は、前記の先行技術方法でのそれら
と比較して実質的に低かった。
【0121】実施例487−583 以下のマルチフィラメントの紡糸及び延伸に関する実施
例では、実施例2に記載のように重合物溶液を調製し
た。ギアーポンプを用いて溶液の流速を調節しながら、
該溶液を16孔紡糸ダイに通して紡糸した。紡糸ダイの
孔は長さ対径の比が25/1の真直な毛細管であった。
各毛細管の前部には夾角60°の円錐状入口部を設け
た。
【0122】マルチフィラメント溶液ヤーンを、紡糸ダ
イのすぐ下に位置する水浴に通すことにより、急冷して
ゲル状態にした。ゲルヤーンを孔あきダイチューブ上に
巻取った。
【0123】実施例485−495 マルチフィラメントヤーンの一段「乾燥延伸」 ゲルヤーンの巻取りチューブを大型ソックスレー装置内
でTCTFEで抽出し、ゲルの液体成分であるパラフィ
ン本溶媒と置き換えた。ゲル繊維をチューブから巻戻
し、室温でTCTFE溶剤を蒸発させた。
【0124】乾燥キセロゲルヤーンを低速供給ゴデット
及び遊びロールで、窒素シールした熱管を経て、高速駆
動の第2ゴデット及び遊びロール上に通して延伸した。
延伸糸を巻取機に集めた。
【0125】ヤーンが供給ゴデットを出て熱管に入る前
の間にヤーンは一部延伸(約2/1)されることが注目
された。綜括延伸比、すなわちゴデットの表面速度間の
比を以下に記す。
【0126】実施例487−495では、16フィラメ
ント紡糸ダイの各孔の径は1ミリメートル(0.040
インチ)であり、紡糸温度220℃(熱管内での)延伸
温度140℃、延伸中の供給ロール速度は4cm/分で
あった。実施例487−490での重合物IVは17.
5であり、ゲル濃度は7重量%であった。実施例491
−495での重合物IVは22.6であった。ゲル濃度
は、実施例491では9重量%、実施例492−493
では8重量%、実施例494及び495では6重量%で
あった。ダイ表面から急冷浴までの距離は、実施例48
7,488,499,及び495では7.52cm(3
インチ)、実施例490−493では15.2cm(6
インチ)であった。その他の紡糸条件及び最終ヤーンの
諸性質は次の通りであった。
【0127】 実施例496−501 マルチフィラメントヤーンの一段「湿式延伸」 いまだパラフィン油を含有する巻取りゲルヤーンを、低
速供給ゴデット及び遊びロールで、窒素シールした熱管
を経て高速駆動の第2ゴデット及び遊びロール上に通し
て延伸した。ヤーンが供給ゴデットを出て熱管に入る前
の間でヤーンが一部延伸される(約2/1)ことが注目
された。綜括延伸比、すなわちゴデットの表面速度間の
比を以下に記す。延伸ではパラフィン油が実質的に蒸発
することはなかった。(パラフィン油の蒸気圧は149
℃で0.001気圧である。)しかしながら、ゲルヤー
ンのパラフィン油含量の半分が延伸中に浸出した。該延
伸ゲルヤーンをソックスレー装置内でTCTFEにて抽
出し、続いて巻戻して室温で乾燥した。
【0128】実施例496−501の各々に於て、紡糸
温度は220℃、ゲル濃度は6重量%、紡糸ダイから水
急冷浴までの距離は7.6cm(3インチ)であった。
【0129】実施例496及び499−501での紡糸
ダイの各孔の径は0.1cm(0.040インチ)であ
った。実施例497及び498に於ける孔径は0.07
5cm(0.030インチ)であった。実施例496及
び494−501に於ける重合物IVは17.5℃であ
った。実施例497及び498での重合物IVは22.
6であった。その他の紡糸条件及び最終ヤーンの諸性質
は以下の通りであった。
【0130】 実施例502−533 以下の実施例では、同一初期バッチのヤーンを方式の異
なる2段法で延伸したときの比較を行なう。延伸は全て
窒素シールした熱管内で行なった。
【0131】実施例502 ゲルヤーンの調製 実施例2に於けるような22.6IVポリエチレンの6
重量%溶液からゲルヤーンを調製した。16孔×0.0
75cm(0.030インチ)のダイを用いて該ヤーン
を紡糸した。紡糸温度は220℃、紡糸速度は1cm3
/分−フィラメントであった。ダイ面から急冷浴までの
距離は7.6cm(3インチ)であった。巻取速度は3
08cm/分であった。16フィラメントゲルヤーンを
9ロール調製した。
【0132】 「湿−湿」式(“WET−WET”)延伸 本方式ではパラフィン油含有ゲルヤーンを2回延伸し
た。第1段では前記実施例502に記載の16フィラメ
ントゲルヤーンを3ロール組合せて一緒に延伸し、48
フィラメントの延伸ゲルヤーンを調製した。第1段延伸
条件は延伸温度120℃、供給速度35cm/分、延伸
比12/1であった。この点で第1段延伸ゲルヤーンの
小試料をTCTFEで抽出・乾燥し、引張り性質を試験
した。結果を実施例503として以下に示す。
【0133】第1段延伸ゲルヤーンの残りを1m/分の
供給速度で再延伸した。その他の第2段延伸条件及び延
伸ヤーンの物理的性質を以下に記す。
【0134】 *未延伸キセロゲル繊維は138℃で融解した。
【0135】実施例515の繊維の密度の測定結果は9
80kg/m3であった。従って繊維の密度は圧縮成形
プラックの密度より高く、気孔率は実質的にゼロであっ
た。 実施例517−522 「湿−乾」式(“WET−DRY”)延伸 本方式ではゲルヤーン一度延伸して次にTCTFEで抽
出し、乾燥後再度延伸した。
【0136】第1段では、実施例502に記載の16フ
ィラメントゲルヤーンを3ロール組合せて一緒に延伸
し、48フィラメントの延伸ゲルヤーンを調製した。第
1段の延伸条件は延伸温度120℃、供給速度35cm
/分、延伸比12/1であった。
【0137】第1段延伸ゲルヤーンをソックスレー装置
内でTCTFEにて抽出し、巻戻して室温で空気乾燥
し、次に乾燥状態で供給速度1m/分にて第2段の延伸
を施した。その他の第2段延伸条件及び延伸ヤーンの物
理的諸性質を以下に示す。
【0138】 実施例523−533 「乾−乾」式(“DRY−DRY”)延伸 本方式では実施例502に記載のゲルヤーンをTCTF
Eで抽出して乾燥し、次に第2段で延伸した。第1段で
は、16フィラメントヤーンを3ロール組合せて一諸に
延伸し、48フィラメントの延伸キセロゲルヤーンを調
製した。第1段延伸条件は延伸温度120℃、供給速度
35cm/分、延伸比10/1であった。第1段延伸キ
セロゲルヤーンの諸性質を以下の実施例523に記す。
第2段延伸での供給速度は1m/分であった。その他の
第2段延伸条件及び延伸ヤーンの物理的諸性質を以下に
記す。
【0139】 実施例529の繊維の密度を測定すると940kg/m
3 であった。繊維の気孔率は従って2%であった。
【0140】実施例534−542 マルチフィラメントヤーンの多段延伸 以下の実施例では、2種の昇温下延伸と第1段を室温で
行なう3段延伸の比較を行なう。これらの実施例では同
一初期バッチの重合物溶液を使用した。
【0141】実施例534 未延伸ゲルヤーンの調製 実施例2に記載のように、IV22.6のポリエチレン
ヤーンの6重量%溶液を調製した。16フィラメントの
ヤーンを紡糸し、実施例502と同様に巻取った。
【0142】実施例535 室温延伸によるゲルヤーンの調製 実施例534に記載のように調製した未延伸ゲルヤーン
を、紡糸巻取り速度に設定した第1ゴデットから表面速
度616cm/分にて作動する第2ゴデットへ連続的に
導いた。実施例540−542のみは紡糸時のゲル繊維
を紡糸工程とイン−ラインにて室温で2/1に延伸し
た。1回延伸ゲル繊維をチューブ上に巻取った。
【0143】実施例536−542 実施例534及び535にて調製した16フィラメント
のゲルヤーンを昇温下で2度延伸した。斯る諸操作の第
1段では、窒素シールした熱管にゲルヤーンを35cm
/分にて供給し、120℃に維持した。第2段の昇温下
延伸ではゲルヤーンを1m/分で供給し、150℃にて
延伸した。その他の延伸条件及びヤーンの諸性質は以下
に示す通りである。
【0144】 実施例543−551 モジュラスが極度に大なるポリエチレンヤーン ポリエチレン繊維のモジュラスに関する最高実験値は、
ピー、ジェー、バーハム(P.J.Barham)及び
エー、ケラー(A.Keller)、J.Poly.S
ci.Polymer Letters ed.17.
591(1979)によるものと思われる。140GP
a(1587g/d)なる値が、動的方法(dynam
ie method)により2.5Hz及び0.06%
の変形にて測定されたが、この値はA.S.T.M.法
D2101「ヤーン及びトウから採取された単一人造繊
維の引張り性質」又はA.S.T.M法D2256「単
一ストランド法によるヤーンの破断荷重(強さ)と伸
び」にてなされる類似の測定から期待される値より高い
ものであると思われる。後者の方法はここで報告するデ
ータ採取のため使用された方法である。
【0145】以下の実施例は、1600g/dを超える
モジュラス、場合によっては2000g/dを超えるモ
ジュラスの新規ポリエチレンヤーンの調製につき、説明
するものである。斯かるポリエチレンの繊維及びヤーン
は今日迄未知のものであった。以下の実施例では、全て
のヤーンは実施例2に記載のように調製された22.6
IVポリエチレンの6重量%溶液から製造し、実施例5
02に記載のように紡糸した。ヤーンは全て2段で延伸
した。第1段延伸の温度は120℃、第2段延伸の温度
は150℃であった。16フィラメントヤーンの幾つか
の末端は延伸中に組合さった。延伸条件及びヤーンの性
質を以下に記す。
【0146】 実施例548及び550のヤーンのDTA分析及び密度
測定を行なった。以下に記す結果は、スミス及びレムス
トラがJ.Mat.Sci.,第15巻、505(19
80)に報告した。145.5℃又はそれ以下の広幅の
単一ピークとは全く似つかぬ、2つのはっきり識別され
る融点ピークを示している。
【0147】 実施例 融 点 密 度 気孔率% 548 147,155℃ 977kg/m3 0 550 149,156℃ 981kg/m3 0 実施例552−558 極度にモジュラスが大なるポリプロピレンヤーン これまでに報告されたポリプロピレン材料(繊維又はそ
の他の形状)のモジュラスの最高値は、ティー、ウイリ
アムズ(T.Williams)、T.Mat.Sc
i.,6,537(1971)によるものであると思わ
れる。それらの値は固体状態の押出しビレットに関する
もので、16.7GPa(210g/d)であった。以
下の実施例は、220g/dを超えるモジュラス、場合
により250g/dを超えるモジュラスを有するプロピ
レン連続繊維の調製につき説明するものである。
【0148】以下の実施例では、実施例2に記載のよう
に調製した18IVプロピレンのパラフィン油中6重量
%溶液から、全ての繊維を製造した。実施例552−5
56では、出口径0.1cm(0.040″)、角度
7.5°の単孔円錐ダイで繊維を紡糸した。溶液温度は
220℃であった。溶融物ポンプを用いて溶液流速を
2.92cm3 /分に調節した。ダイ面から水急冷浴ま
での距離は7.6cm(3インチ)であった。ゲル繊維
を、供給ロール速度25cm/分にて窒素シールした
1.5mの熱管に供給して一段湿式延伸した。延伸繊維
をTCTFE中で抽出し、空気乾燥した。その他の紡糸
及び延伸条件並びに繊維の諸性質を以下に記す。
【0149】 実施例556の繊維のDTA分析結果では、第1融点は
170−171℃であり、更に高い融点は173℃,1
79℃及び185℃であった。この初期重合物の融点は
166℃である。これらの繊維のモジュラスは、以前に
報告された最高値を実質的に超えるものである。
【0150】実施例557及び558では、16孔×1
mm(0.040インチ)毛細管ダイにてヤーンを紡糸
した。溶液温度は223℃、紡糸速度は2.5cm3
分−フィラメントであった。ダイ面から水急冷浴までの
距離は7.6cm(3インチ)であり、巻取速度は43
0cm/分であった。ゲルヤーンに2段の「湿−湿」式
延伸を施した。第1段延伸は140℃、供給速度35c
m/分にて行ない、第2段延伸は169℃、供給速度1
00cm/分及び延伸比1.25/1にて行なった。そ
の他の延伸条件並びに繊維の諸性質を以下に記す。
【0151】 これらのヤーンのモジュラスは、以前に報告された最高
値を実質的に超えるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施例3−99に従って調製
したポリエチレン繊維の強力値を、実施例に示す方法に
て計算した値に対してプロットしたグラフである。数字
は多重点を示す。
【図2】図2は、本発明に従って調製したポリエチレン
繊維の強力を、一定温度140℃での重合物濃度と延伸
比の関数として計算した値のグラフである。
【図3】図3は、本発明に従って調製したポリエチレン
繊維の強力を、一定重合物濃度4%での延伸温度と延伸
比の関数として計算した値のグラフである。
【図4】図4は、本発明に従って調製したポリエチレン
繊維の強力を、引張りモジュラスに対してプロットした
グラフである。
【図5】図5は、本発明の第一方法態様の概要図であ
る。
【図6】図6は、本発明の第二方法態様の概要図であ
る。
【図7】図7は、本発明の第三方法態様の概要図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ダサン・シリル・プレボーセック アメリカ合衆国ニュージャージー州 07960,モーリスタウン,ハーウィッ チ・ロード 21 (56)参考文献 特開 昭56−15408(JP,A) 米国特許3048465(US,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量平均分子量が少なくとも500,0
    00の固体ポリエチレン及び重量平均分子量が少なくと
    も750,000の固体ポリプロピレンより成る群から
    選択されるポリオレフィン4〜20重量%、及び高沸点
    炭化水素と相溶性でかつ常圧沸点が50℃未満の膨潤性
    溶剤80〜96重量%から成る、実質的に不定長のポリ
    オレフィンゲル繊維。
  2. 【請求項2】 次の: a)重量平均分子量が少なくとも500,000の固体
    ポリエチレン及び重量平均分子量が少なくとも750,
    000の固体ポリプロピレンより成る群から選択される
    ポリオレフィンを第1濃度で非揮発性溶剤としての高沸
    点炭化水素に溶解して溶液を形成し;ここで該ポリオレ
    フィンの該高沸点炭化水素への溶解度は第1温度に於い
    て少なくとも該第1濃度であり; b)前記溶液を紡糸孔を通して押し出し、その際前記溶
    液は該紡糸孔の上流では前記第1温度以上の温度にあ
    り、かつ該紡糸孔の上流及び下流では共に実質的に第1
    濃度にあり; c)前記紡糸孔に隣接する、及び前記紡糸孔の下流の前
    記溶液をゴム状ゲルが形成される温度以下の第2温度に
    冷却して実質的に不定長の前記高沸点炭化水素を含有す
    るゲル繊維を形成し; d)前記高沸点炭化水素含有ゲル繊維を前記高沸点炭化
    水素と相溶性でかつ常圧沸点が50℃未満の揮発性の膨
    潤性溶剤で十分な接触時間抽出して、前記ポリオレフィ
    ン4〜20重量%及び該膨潤性溶剤80〜96重量%か
    ら成る、実質的に不定長のゲル繊維を形成する工程から
    なる実質的に不定長のポリオレフィンゲル繊維の製造
    法。
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