JPS6147809A - 高強度高モジユラスポリオレフイン系繊維の製造方法 - Google Patents

高強度高モジユラスポリオレフイン系繊維の製造方法

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JPS6147809A
JPS6147809A JP16378084A JP16378084A JPS6147809A JP S6147809 A JPS6147809 A JP S6147809A JP 16378084 A JP16378084 A JP 16378084A JP 16378084 A JP16378084 A JP 16378084A JP S6147809 A JPS6147809 A JP S6147809A
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正春 水野
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は高強度でかつ高モジュラスの特性を有するポリ
オレフィン系繊維の製造方法1こ関するものであり、さ
らに詳しくは超高分子量のポリオレフィン系重合体の溶
液を気体雰囲気層を経て、上層で冷却、下層では凝固が
行なわれる2層の紡糸浴中に押し出し、凝固糸条な形成
した後脱溶媒し1次いで熱延伸を施こすことによって、
高強度でかつ高モジュラスの特性を有するポリオレフィ
ン系繊維を製造する方法に関するものである。
(従来技術) 近年、超高分子量のポリオレフィン系重合体の準希薄溶
液を紡糸し、冷却して一旦ゲル化させた後、脱溶媒し、
超延伸を施すことにより著しく高い強度とモジュツスを
有する繊維を製造する方法(■特開昭56 = + 5
408号公報、。
■JOurna上Of l1lateria1B 5c
ience l Mo1. + 5 +pp 505〜
514(+980)、■特開昭58−5228号公報な
ど)が知られ、こめようにして得られるポリオレフィン
系繊維は、その特性故eこ高い強度と高いモジュラスが
要求される産業用繊維としての用途1例えばロープ、ス
リング、各種ゴム補強材、各種樹脂の補強材およびコン
クリート補強材などに有用性が期待されている。
しかるに、前記■、■、■の方法によって製造される高
強度高モジユラスポリオレフィン系繊維は、その製造工
程中において単糸間で膠着が発生するという問題がある
。すなわち上記■、■法においては溶液を紡糸し、冷却
して得られるグル糸条を溶媒を乾燥させてから、あるい
は乾燥させつつ熱延伸を施す(以下ゲル紡糸/乾燥法と
よぶ)際に著しい単糸間膠着が発生し。
また一方上記■法においては上記と同様にして冷却によ
り得られたゲル糸条を、一旦溶媒を抽出してから乾燥を
施す(以下ゲル紡糸/抽出法とよぶ)ことによってこの
単糸間膠着はある程度抑制されるものの、いまだに十分
ではない。
このようtこして起こる単糸間の膠着は、さらに繊維の
しなやかさを欠いたり、繊維全体の強度を低下せしめた
り、また加熱時の強力利用率を低下させたりするなどの
問題を招くため、従来の高強度扁モジュラスポリオレフ
ィン系繊維は前記のような期待される有用性があるにも
かかわらず、それらの特性を十分に発揮させるには不都
合が多く、シかも工業的規模での大量生産が著しく困難
となっているのが実情である。
前記の単糸間でのu溜生起の原因については、詳細には
判明していないが、溶液から紡糸して冷却によってゲ〃
化した各単糸は、溶媒を多量に含んだ膨潤状aCあって
、しかもお互いに密着して寄り添っているため、これを
単に乾燥せしめて脱溶媒するだけでは著しい膠着が生じ
るものと考えられる。事実ゲ〃化した単糸の特eこ結晶
化していない部分においては、溶液を単に過冷却したよ
うな状態にあり、単糸間での境目は来貢的に存在しない
また単に乾5mtこよって脱溶媒するのではなく一旦溶
媒を抽出剤により抽出し、続いて乾燥な施丁方法をとれ
ば、単糸間の膠着は若干緩和されるものの、いまだに不
十分である。
ゲル紡糸/乾燥法およびゲル紡糸/抽出法においても溶
媒が除去されるまで各単糸を分離しておけば単糸間膠溜
を回避することは可能である。しかし、単糸数が多くな
ると装置面積が大きくなり過ぎたり糸掛は作業が煩雑と
なるため′好ましくない。
またいわゆる11乾湿式紡糸法II (ノズルから押出
された溶液が一旦気体部分を通過した後、凝固浴に入り
糸条が凝固するような形での紡糸方法ンにおいては凝固
浴中で単糸が集束するまでの間に単糸表面を凝固させる
ことができるため乾燥時においても単糸間での膠着を避
けることかでざる。しかるtこ凝固剤は乾燥効率の面か
らは低沸点の液体を用いるのが好ましいが1重合体の加
熱溶液を冷却ゲル化させることなく直接このような低沸
点凝固剤中に押し出すと凝固剤が吐出溶液周辺で沸腸す
るため凝固糸の表面構造が祖となるばかりではなく、凝
固剤の蒸発量が多くなって経済的でない。
(本発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは上記のような単糸間の膠着を効果的tこ抑
制して、I強度でかつ高モジュラスのポリオレフィン系
繊myyt−製造することを目的として鋭意検討した結
果、冷却ゲル糸条が束状になって乾燥あるいは抽出によ
り脱溶媒されることt= fil 漬の原因があること
をつきとめ、まず冷却ゲル糸条の単糸が紡糸浴中で分離
されている間に単糸表面を凝固剤により凝固せしめ、そ
の後残溶媒を抽出除去することにより、乾燥時の単糸膠
着が効果的に防止でき、しかもこのよう、にして得られ
た乾燥糸条は、その後に絖く熱延伸工程でも膠着はな(
、そしてまた該乾燥糸条な融点と融点より70℃低い温
度の間で10倍以上に熱延伸することによって茜強度(
20g/4以上)でかつ高モジュラス(400g71以
上)の繊維が得られることを見出し、本発明゛tこ到達
した。
(問題点を解決するための手段〉 すなわち本発明は重量平均分子量が5 X 10’以上
のポリオレフィン系重合体を溶媒に溶解してなる加熱溶
液をノズルから押出し、不活性気体雰囲気層を経て、低
比重で溶媒と非混和性の上層と高比重で溶媒と混和性の
下層とからなり相互に非混和性の2層の浴を通し、該浴
中の上層で冷却し、ひきつづき下層において溶媒を部分
的に抽出し凝固糸となした後さらに溶媒を抽出除去し、
得られた糸条を該糸条の融断温度と融断温度より70℃
低い温度の間で10倍以上tこ熱延伸することを特徴と
する単糸間膠着のない、高強度高モジュフスボリオレフ
イン系繊維の製造方法を提供するものである。
+:発明において用いるポリオレフィン系重合体とはポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1およびポ
リ(4−メチルペンテン−1)などに代表される重合体
であるが、これらの混合物あるいはこれらのモノマ2種
以上の構成単位からなる共重合体であってもよい、ある
いはこれらのモノマを主成分とし他の非オレフイン系モ
ノマ単位を少量共重合した共重合体、化学処理されたポ
リオレフィンであってもよい。
なお本発明で使用するポリオレフィン系重合体の分子量
は重量平均分子量で5x+0’以上。
とくに+ X + 0層以上が好適である0重量平均分
子量が5XIG’を下まわると得られる繊維の強度およ
びモジュラスが低くなり、その有用性を欠くことになる
ため好ましくない。
また上記ポリオレフィン系重合体の溶液を形成するため
に使用する溶媒としては、脂肪族炭化水素、脂環式炭化
水素、芳香数次化水素およびこれらの混合物があげられ
るが、これらに限定されるものではない0通常ポリオレ
フィン系重合体はこれらの溶媒をもってしても60℃以
下では溶解しないので、100℃以上に加熱することが
多く、このため低沸点の溶媒は好ましくない、好適な溶
媒としてはデカリン、キシノン、テトフリン、シクロヘ
キサン、ノナン、デカンおよびパフフィンオイルなどが
挙げられる。
また、パラフィンワックスおよびナフタリンなどの常温
で固体のものも使用し得る。
ポリオレフィン系重合体溶液の重合体濃度は、ポリオレ
フィン系重合体の分子量が大きいほど低い濃度条件が選
ばれ、しかも溶解時の均一性、紡糸時の吐出安定性、曳
糸性および延伸時の製糸性などの面から適切な溶液粘度
となるように濃度が選択される。ただし重合体濃度がQ
、5重量%を下まわると生産性に劣るばかりでなく凝固
糸条が柔かく、糸条走行性が不安定となって外乱を受け
やすく均一性に欠けるため好ましくない、また重合体濃
度が高い方が生産性は高いが、15重量%を越えると溶
液中での重合体分子鎖のからみ合い(Entang:L
emeni )が多くなることに起因して溶液の粘度が
高くなり、適切でない濃度範囲に至ると紡糸時c曳糸性
が低下するばかりか、脱溶媒後の延伸時に延伸倍率が充
分上がらず、低い物性しか得られないため好ましくない
、したがってポリオレフィン系重合体溶液の重合体濃度
は[15〜15重量%の範囲が適当である。
なお溶液作製時の重合体溶解温度と紡糸時の溶液温度は
ほぼ同じくらいにするが、溶媒や重合体分子量によって
異なり、大体120〜250℃の範囲で適切な温度が設
定される。
本発明の方法を実施するに際しては、まず上記ポリオレ
フィン系重合体溶液を加熱し、これをノズμから不活性
の気体雰囲気を通して紡糸浴中に押し出す、ここでいう
不活性の気体雰囲気とは、ノズ〃から押し出された繊維
状溶液が凝固や化学反応を生じないものであり、主に空
気あるいは窒素を使用する。この気体雰囲気の通過距離
を二ついては特に制限はないが、3〜50mの範囲が適
当であり、50顛を大きく上回るとノズルから押し出さ
れた繊維状溶液の安定走行が難しくなり、わずかの糸ゆ
れ1こよりこの気体雰囲気中で単糸間膠着が生ずるなど
の問題が生じ易くなるため好ましくない。
また、この気体雰囲気中tこおいて押し出されたIam
状溶液溶液れずかに溶媒が蒸発してぬけることもあるが
、大半の溶媒は次の紡糸浴中の凝固剤およびこれに続く
抽出浴で抽出除去される、 本発明において紡糸浴とは上層が低比重で溶媒と非混和
性の冷却液、下層が高比重で溶媒と混和性のある凝固剤
からなり上層、下層の2液は相互に非混和性の2層構造
の浴である。この紡糸浴は上層では重合体溶液の冷却を
、下層では溶媒の抽出という2つの異った機能を有する
冷却液としては、安全性、経済性などの面から水が最も
適当であるが上記の特徴を有する液体すなわち溶媒と非
混和性で、ポリマーの非溶媒であり、しかも下層の凝固
剤より比重が大きくかつ混和しない液体であれば使用で
きる。また凝固剤として、炭化水素あるいは塩素やフッ
素を含む炭化水素1例えば塩化メチレン、四塩化炭素、
クロロホルム、三塩化三フッ化エタンなどが挙げられる
。抽出浴ではこれらの凝固剤と同じものを用いるのが通
常であるが、紡糸浴と異ったものを用いてもよい、紡糸
浴の深さおよび温度は、紡糸温度、吐出量、凝固剤の凝
固能などによって異なるが、上層の冷却層については押
し出された溶液がゲル化点以下eこ冷却されるtこ十分
な深さおよび温度が好ましいが必ずしもゲル化点以下に
なる必要はない、また下層の凝固層においては糸条が分
難走行している間に糸条表面層が実質的に凝固するだけ
の深さおよび温度を選べばよく、ここで糸条中のすべて
の溶剤を抽出してしまう必要はない。
凝固糸条は凝固浴中のターンガイドで走行方向を変え紡
糸浴から出ていくが、この際ターンガイドで集束された
単糸間に上層の冷却液を持込んで次の抽出浴に入ってい
く、このため糸条束内部の単糸は表面が冷却液に被われ
抽出を妨げられる。それ故凝固糸条が紡糸浴から出る側
では隔壁を設けるなど上層の冷却液層を通らない構成と
することが好ましい。
紡糸浴中の凝固剤で凝固した糸条は1次いで抽出浴に送
られ、ここで残りの溶媒を抽出、除去した後、凝固剤(
すなわち抽出剤)を含んだままの形で乾燥工程に送られ
る。乾燥は糸条を加熱ロールに接触させるか、加熱空気
の流れに曝して実施される。またこのとぎ抽出剤を第二
の抽出剤に置きかえてから乾燥することもある。
例えば引火性の第一抽出剤を引火性の低い第二抽出剤に
おきかえるなどである。
このようにして乾燥された糸条は次いで延伸工程に供さ
れる。延伸には、熱板、加熱ロール。
乾熱チューブなど種々の手段があり特に限定されない、
延伸は乾燥糸条の融断温度と融断温度より70“C低い
温度の間の温度で行なう、延伸倍率を出来る限り高くし
、強度を増大させるためには乾燥糸条の融断温度と融断
温度より40℃低い温度の間の高温が一層好適である。
延伸を乾燥糸条の融断温度より7a℃以上低い温度で行
なうと、延伸倍率が充分上がらず、低物性の糸しか得ら
れない、また延伸温度が乾燥糸条の融断温度を越えると
、糸条が破断してしまうため延伸できない。
延伸倍率は8以上にすることが必要である。
延伸倍率が8を下まわると充分大きな強度とモジュラス
を達成できず、有用性に欠ける0本発明により紡糸され
た糸条は特に重合体分子鎖のカーらみ合いが少ないので
、高い倍率で延伸可能であり、好ましくは12以上の延
伸倍率をとるのが良い。
以上は主にマルチフィラメントの製法について述べたが
本発明はモノフィラメントの製造Vこも適用できる。
次に本発明を実施例、比較例を用いて具体的に説明する
なお、以下に示される糸物性は次の条件で測定した。
糸サンプ/L/:単糸(解繊できない糸はそのままマル
チフィラメントでン 試長;250m 引張り速度:5QOxg7分 雰囲気:20℃、65%相対湿度 また解繊性は肉眼により判定し、記号は次の意味を示す
ものである。
○:実質的に単糸間1a着のないもの Δ:部分的に単糸間i)着のあるもの X:単糸間膠着の著しいもの (実施例1) 重量平均分子量3.0xlO’の直鎖状高密度ポリエチ
レンをデカリンに160℃の温度で溶解し、!LDM量
%溶液とし、該溶液な孔径Q、5顛、孔数15のノズル
から空気浴へ押し出し、該空気浴を8mの距離だけ通過
させた後、上層が水、下層が塩化メチレンで構成された
2層構造の紡糸浴で冷却後凝固させた。紡糸浴の温度は
10℃であり、上層(水)の厚さが20諺、下FI(塩
化メチレンン中を糸が走行する距離が8QOI1ml(
このうち単糸が分離して走行する部分が500 wr 
)とした、ノズルからの総吐出量は10CC/分であり
、凝固した糸条は7.5m/分で引き取った。
前記糸条を引き続き10℃の塩化メチレンからなる抽出
浴を通し、糸条中1こ残存するデカリンを抽出して、6
0’Cの加熱ロー/l/fこより乾燥し巻き収った。こ
の乾燥糸条を表面温度140℃、長さ120αの熱板に
より第1表に示した種々の倍率で延伸した結果、得られ
た延伸糸の力学物性を第1表に併せて示す、なお延伸時
の糸条の給糸速度は20α/分とした。
第1表の結果から明らかなように、脱溶媒し乾燥した糸
条およびこれを熱延伸した糸条とも単糸間の膠着はない
、また、延伸糸の強度は延伸倍率が8倍以上になっては
じめて20g71以上となり、モヅユフスもまた5 0
0 g/dを上まわる値となる。
WJ1表 (比較例τ) 実施例1と同様の紡糸原液を、孔径1 rat 、孔!
I&20のノズルからamの空気浴を介して15℃の水
中へ押し出し、冷却することによりゴム状ゲル糸条を得
た。ノズルからの総吐出量、紡糸引き取り速度は実施例
1と同じであり、水冷却浴を出た後表面温度85℃の加
熱ロールに接触させて溶媒であるデカリンを乾燥tこよ
り脱溶媒した。これeこより得られる乾燥糸条は単糸間
膠着が著しく、単糸に分繊することは全く不可能であっ
た。また、上記水冷却浴を出たゲル糸条を引き絖いて1
5℃の塩化メチレンからなる抽出浴を通して溶媒を抽出
し、しかる後同様に加熱ロールにより乾燥を施したが、
単糸間の膠着は幾分軽度eこなったもののいまだに不十
分であった。この単糸間KMの状態は熱延伸によっても
改良されず、実施例1に比較してゲル糸条の単糸が密着
した形で乾燥あるいは抽出により脱溶媒されることが脱
溶媒後の単糸の分能性(解職性、>を妨げてI/、)る
と考えられる。
上記の二つの方法により得られた糸は解繊性が悪く単糸
が分離できないので、第2表にはマルチフィラメントと
して測定した糸物性値を栽せな。
第  2  表 (比較例2) 重量平均分子量1.5 X I Q ”の直鎖状高密度
ポリエチレンをデカリンeこ100℃の温度で7容解し
て、15重盆形溶液とし、この溶液を孔径1uφ、孔数
20のノズルから空気浴へ押し出し、該空気浴を10顛
の距離だけ経て、実施例1と同様の紡糸浴を通し、冷却
後凝固させた。
ノズルからの総吐出量は12匡/分であり、凝固した糸
条は7.5m/分で引き取った。二の糸条を引き続き1
0℃の塩化メチレンからなる抽出浴を通し、デカリンを
抽出した後、60℃の加熱ロールにより乾燥し巻き取っ
た。この乾燥糸条な表面温度150℃、長さ201の熱
板により延伸した結果第3表のようになった。この結果
、糸の単糸間膠着は見られなかったが、得られた繊維の
強度Vべ〃は約14g/dと低いものであった0重合体
の分子量が本発明の範囲より低いと、WJい物性が得ら
れないことが明らかである。
第  3  表 (実施例2、比較例3.4) 実施例1と同様にして得られた脱溶媒乾燥糸条な、延伸
温度条件を第4表のようeこ変更して、温度条件の延伸
糸の物性に及ぼす影響を調べた結果を第4表tこ併せて
示す、7ヨお延伸倍率は各各の延伸温度において最も制
い値を採っており、すなわち各延伸温度で最も置い糸物
性値を第4表に記載した。
第4表の結果から明らかなように延伸温度が60℃1こ
まで下がると延伸性は極度に低下し、得られる延伸糸の
強度も20g/αを下回り低いものとなる。また延伸温
度が150℃になると熱板上で溶融し切断し、糸の切断
端が一層している状aになる。
なお鼠合体粉末および乾燥糸条の融点をDSC(示差熱
分析計)で測定するとそれぞn135℃1.157℃で
あり、さら1こは延伸張力下に訃ける糸条の融wr温度
は実質的にtJ145〜150℃であって、延伸温度が
150℃になると溶けて流れてしまう。
また延伸温度が60℃では実質的な融点140℃とこれ
より70’C低い温度との範囲の本発明から外れた条件
となり、高延伸倍率か達成できない。
第  4  表 (本発明の効果) 以上説明したように、本発明の方法eこよれをよ、gi
yめて誦強度、高モジュラスで力りつ単糸間膠着のない
ポリオレフィン系繊維力;得られ、しカーも得られる繊
維は上記tこ加えてしlJ:や力λで加熱時の強力の利
用率低下や結節ll舎の切断強度低下がないため、各種
産業用途、とくtこ各種補強材用途tこおいてきわめて
有用である。
特許出願人  東 V 株 式 会 社手  続  補
  正  書 1.事件の表示 昭和59年特許願第163780号 2、発明の名称 高強度高モジユラスポリオレフィン系繊維の′!A遣方
法5、補正により増加する発明の数  なしく1)明細
四第1頁 特許請求の範囲の欄を別紙の通り補正する。
(2)同第2頁第2行目 「有するポリオレフィン」を「有する単糸間膠着のない
ポリオレフィン」と補正する。
(3)同第2頁第6〜7行目 「形成した後脱溶媒し、」を「形成した後抽出剤を用い
て脱溶媒し、」と補正する。
(4)同第2頁第8行目 「高強度」を「単糸間i着のない高強度」と補正する。
(5)同第3頁第9〜18行目 「すなわち上記・・・・・・・・・・・・いまだに十分
ではない。」を削除する。
(6)同第3頁第19行目 「このようにして起こる単糸間の膠着は、ざらに」を「
この単糸間の膠着は、」と補正する。
(7)同第4頁第5〜6行目 「発揮させるには不都合が多く、しかも工業的規模」を
[発揮させることが出来ず、工業的規模]と補正する。
(8)同第4頁第9行目 「していないが、溶液から」を「していないが、前記の
方法で溶液から」と補正する。
(9)同第4頁第11〜13行目 「膨潤状態にあって、しかもお互いに密着して寄り添っ
ているため、これを単に乾燥せしめて脱溶媒するだけで
は著しい膠着が生じる」を「膨潤状態にあるため、通常
の紡糸方法のように上記単糸を集束するとお互いに密着
して寄り添った状態となり、単糸間膠着が生じる。」と
補正する。
(10)同第4頁第14行目 「事実ゲル化した単糸の特に」を「事実ゲル化系条の」
と補正する。
(11)同第4頁第18〜第5頁第2行目「また単に乾
燥によって・・・・・・・・・・・・抽出法に」を「前
記方法に」と補正する。
(12)同第5頁第3行目 「各単糸を分離し」を「各単糸を機械的に分離し」と補
正する。
(13)同第5頁第4〜5行目 「可能である。しかし、単糸数」を「可能であると考え
られるが、単糸数」と補正する。
(14)同第5頁第7行目 「好ましくない。」を[工業的規模での大量生産は実質
上不可能である。」と補正する。
(15)同第5頁第13行目 「轄燥時においても単糸間での膠着」を「単糸間膠着」
と補正をする。
(16)同第5頁第14行目 「乾燥効率」を「凝固性」と補正する。
(17)同第5頁第18〜20行目 「沸騰するため凝固糸の表面(構造が租となるばかりで
なく、凝固剤の蒸発量が多くなって経済的でない。」を
「沸騰するため、凝固剤の蒸発が多くなって経済的でな
い。また急激な凝固が起こるため凝固糸の表面構造が租
となり、高強度高モジュラス繊維が得られない。」と補
正する。
(18)同第6頁第3行目 「抑制して、」を「防止して、」と補正する。
(19)同第6頁第4行目 「i!維を製造する」を「繊維を工業的規模で大量に製
造する」と補正する。
(20)同第6頁第5〜7行目 「冷却ゲル糸条が束状に叫・・・・団・膠着の原因」を
「冷却ゲル糸条を束状に集束することに単糸間膠着の原
因」と補正する。
(21)同第6頁第10〜11行目 「乾燥時の単糸膠着が」を「単糸間膠着が」と補正する
(22)同第6頁第12〜13行目 「乾燥糸条は、その後に続く熱延伸工程」を「糸条は、
その後に続く乾燥、熱延伸工程」と補正する。
(23)同第6頁第14行目 [融点と融点より70’C低い温度の間で10倍」を「
該糸条の融断温度と融断温度より70℃低い温度の間で
8倍」と補正する。
(24)同第7頁第9行目 r10倍以上」を「8倍以上」と補正する。
(25)同第7頁第10〜11行目 「特徴とする単糸間膠着のない、高強度」を「特徴とす
る高強度」と補正する。
(26)同第8頁第1行目 「あってもよい。」を「あってもよい。好ましい重合体
としてはポリエチレン、ポリプロピレンであり、ざらに
好ましくはポリエチレンである。」と補正する。
(27)同第8頁第10〜11行目 「炭化水素および」を「炭化水素、ハロゲン化炭化水素
および」と補正する。
(28)同第9頁第1行目 「重合体濃度は、」を「重合体濃度には特に限定はなく
、」と補正する。
(29)同第9頁第13〜14行目 「高くなり、適切でない濃度範囲に至ると紡糸時に」を
「高くなり、紡糸時の」と補正する。
(30)同第9頁第15行目 「脱溶媒後の延伸時に」を「延伸時の」と補正する。
(31)同第9頁第20行目 [溶解温度と紡糸時の」を「溶解温度には特に限定はな
く、紡糸時の」と補正する。
(32)同第10頁第1行目 「溶液温度はほぼ」を「溶液温度とほぼ」と補正する。
(33)同第10頁第6行目 「気体雰囲気を通して」を1気体雰凹気層を通して」と
補正する。
(34)同第10頁第7〜8行目 「気体雰囲気とは、ノズルから押し出された繊維状溶液
が」を[気体とは、ノズルから押し出された繊維状溶液
と」と補正する。
(35)同第10頁第10〜11行目 「気体雰囲気の通過距離」を「気体雰囲気層の距離」と
補正する。
(36)同第10頁第15行目 「気体雰囲気中」を「気体雰囲気層」と補正する。
(37)同第10頁第17行目 「気体雰囲気中」を「気体雰囲気層」と補正する。
(38)同第10頁第20行目 「抽出浴で」を「抽出浴中の抽出剤で」と補正する。
(39)同第11頁第6〜7行目 「下層では溶媒の」を「下層では重合体溶液の凝固およ
び部分的な溶媒の」と補正する。
(40)同第11頁第11〜12行目 「比重が大きく」を「比重が小さく」と補正する。
(41)同第11頁第15行目 「三塩化三フッ化エタン」を「三塩化三フッ化エタンお
よびこれらの混合物」と補正する。
(42)同第11頁第16〜18行目 「抽出浴ではこれらの町旧・・用いてもよい。」を削除
する。
(43)同第12頁第2行目 「好ましいが必ず、」を「好ましいが溶液仝休が必ず」
と補正する。
(44)同第12頁第8行目 「凝固浴中の」を「凝固層中の」と補正する。
(45)同第12頁第18行目 「凝固剤(すなわち抽出剤)を」を「抽出剤を」と補正
する。
(46)同第12頁第19行目 「送られる。乾燥は」を「送られる。なお抽出剤として
は前記した凝固剤と同じものを用いるのが好ましいが凝
固剤と異なったものを用いてもよい。乾燥は」と補正す
る。
(47)同第13頁第9行目 「行なう。」を「行なう必要がおる。」と補正する。
(48)同第13頁第12行目 「高温が」を「温度が」と補正する。
(49)同第13頁第16行目 「糸条が破断して」を「糸条が融断して」と補正する。
(50)同第13頁第20行〜第14頁第3行目「本発
明により・・・・・・・・・好ましくは」を「高物性の
品質を得るには好ましくは」と補正する。
(51)同第14頁第10行目 「糸物性は次の」を[糸物性は東洋ボールドウィン社製
テンシロンを用いて次の]と補正する。
(52)同第15頁第1行目 「着しいもの」の下に行を改めて次の文を挿入する。
「また、融断温度は下記の方法で求める。
(1)DSCで測定した乾燥糸条の融点と同じ表面温度
にした120cmの熱板を用いて延伸し、最高延伸倍率
を求める。
(2)  この最高延伸倍率で延伸しつつ、熱板の温度
を上昇させるとある温度で糸の切断が起こる。この温度
を融断温度とする。」 (53)同第15頁第6行目 「空気浴」を「空気層」と補正する。
(54)同第15頁第7行目 「該空気浴をJを「該空気層を」と補正する。
(55)同第16頁第8行目 r500g/dを」をr400g/dを」と補正する。
(56)同第16頁第1表右から第1欄「 」 と補正する。
(57)同第17頁第3行目 「空気浴」を「空気層」と補正する。
(58)同第17頁第15行目 「軽度になったもののいまだに」を「軽度ではあったが
いまだ」と補正する。
(59)同第17頁第18〜19行目 [195着した形で乾燥あるいは抽出により脱溶媒され
ることが脱溶媒後の単糸の」を「密着した形で集束され
ることが単糸の」と補正する。
(60)同第18頁第20行目 「空気浴」を「空気層」と補正する。
(61)同第19頁第1行目 「咳空気浴」を「該空気層」と補正する。
(62) W!J第19頁第3表右から第111I「解
繊度」を「解繊性」と補正する。
(63)同第20頁第17〜19行目 「さらには延伸張力下における糸条の融断温度は実質的
に約145〜150℃」を「ざらには乾燥糸条の融断温
度は145℃」と補正する。
(64)同第21頁第1〜2行目 「実質的な融点140℃と」を「融断温度と」と補正す
る。
(65)同第21頁第4行目 「達成できない。」を「達成できず、高い物性が得られ
ない。」と補正する。
別紙 特許請求の範囲 重量平均分子量が5X10SiXt:のポリオレフィン
系重合体を溶′媒に溶解してなる加熱溶液をノズルから
押出し、不活性気体雰囲気層を経て、低比重で溶媒と非
混和性の上層と高比重で溶媒と混和性の下層とからなり
相互に非混和性の2層の浴を通し、該浴中の上層で冷却
し、ひきつづき下層において溶媒を部分的に抽出し凝固
糸となした後ざらに溶媒を抽出除去し、得られた糸条を
咳糸条の融断温度と融断温度より70℃低い温度の間で
8倍以上に熱延伸することを特徴とする高強度高モジユ
ラスポリオレフィン系繊維の製造方法。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 重量平均分子量が2×10^5以上のポリオレフイン系
    重合体を溶媒に溶解してなる加熱溶液をノズルから押出
    し、不活性気体雰囲気層を経て、低比重で溶媒と非混和
    性の上層と高比重で溶媒と混和性の下層とからなり相互
    に非混和性の2層の浴を通し、該浴中の上層で冷却し、
    ひきつづき下層において溶媒を部分的に抽出し凝固糸と
    なした後さらに溶媒を抽出除去し、得られた糸条を該糸
    条の融断温度と融断温度より70℃低い温度の間で8倍
    以上に熱延伸することを特徴とする高強度高モジユラス
    ポリオレフイン系繊維の製造方法。
JP16378084A 1984-08-06 1984-08-06 高強度高モジユラスポリオレフイン系繊維の製造方法 Granted JPS6147809A (ja)

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