JP2015141221A - トナー及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着性と耐熱保存性との両方に優れるトナー及びその製造方法を提供する。【解決手段】トナーが、複数のトナー粒子10を含む。トナー粒子10は、コア11とコア11の表面に形成されたシェル層12とを有する。シェル層12には、それぞれコア11を露出させる複数の凹部12aが形成されている。トナー粒子10に外添剤13が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いてトナー粒子10の表面の硬度分布を測定した場合に、凹部12aにおいてコア11が露出した面の硬度をSsとすると、トナー粒子10の表面においては、面積率で75%以上95%以下の部位がSsの1.10倍以上の硬度を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、トナー及びその製造方法に関し、特にカプセルトナー及びその製造方法に関する。
特許文献1にはカプセルトナー及びその製造方法が開示されている。カプセルトナーは、コアと、コアの表面に形成されたシェル層(カプセル層)とから構成される。
特開2010−44354号公報
特許文献1に記載されたトナーの製造方法では、低温定着性、耐熱保存性、現像安定性、及び高速印字対応性を向上させるために、コアの軟化温度とシェル層の軟化温度との比を調整している。しかし、こうした技術だけでは、定着性と耐熱保存性との両方に優れるトナーを得ることは難しいと考えられる。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、定着性と耐熱保存性との両方に優れるトナー及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明に係るトナーは、複数のトナー粒子を含む。前記トナー粒子は、コアと、前記コアの表面に形成されたシェル層とを有する。前記シェル層には、それぞれ前記コアを露出させる複数の凹部が形成されている。そして、前記トナー粒子に外添剤が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いて前記トナー粒子の表面の硬度分布を測定した場合に、前記凹部において前記コアが露出した面の硬度をSsとすると、前記トナー粒子の表面においては、面積率で75%以上95%以下の部位が前記Ssの1.10倍以上の硬度を有する。
本発明に係るトナーの製造方法は、コアを形成するステップと、前記コアの表面にプレ外添剤を付着させるステップと、前記プレ外添剤を付着させた後に、前記コアの表面にシェル層を形成するステップと、前記シェル層を形成した後に、前記コアの表面からプレ外添剤を除去するステップとを含む。
本発明によれば、定着性と耐熱保存性との両方に優れるトナー及びその製造方法を提供することが可能になる。
本発明の実施形態に係るトナーを構成するトナー粒子を示す図である。 図1に示すトナー粒子について、(a)は、トナー粒子の一部の表面を示す断面図であり、(b)は、トナー粒子の一部の表面を示す平面図である。 図1に示すトナー粒子の表面に形成された凹部を拡大して示す断面図である。 吸熱曲線からガラス転移点を読み取る方法を説明するための図である。 S字カーブから軟化点を読み取る方法を説明するための図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、本発明の実施形態に係るトナーの製造方法において、プレ外添方法を説明するための図である。 (a)及び(b)はそれぞれ、本発明の実施形態に係るトナーの製造方法において、シェル層の形成方法を説明するための図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態に係るトナーは、静電荷像現像用のカプセルトナーである。本実施形態のトナーは、多数の粒子(以下、トナー粒子と記載する)から構成される粉体である。本実施形態に係るトナーは、例えば電子写真装置(画像形成装置)で用いることができる。
電子写真装置では、トナーを含む現像剤を用いて静電荷像を現像する。これにより、感光体上に形成された静電潜像に、帯電したトナーが付着することでトナー像が形成される。そして、付着したトナーを転写ベルトに転写した後、さらに転写ベルト上のトナー像を記録媒体(例えば、紙)に転写する。その後、トナーを加熱して記録媒体に定着させる。これにより、記録媒体に画像が形成される。例えば、ブラック、イエロー、マゼンタ、シアンの4色のトナーを用いて形成したそれぞれのトナー像を重ね合わせれば、フルカラー画像を得ることができる。
以下、図1を参照して、本実施形態に係るトナー(特にトナー粒子)の構成について説明する。図1は、本実施形態に係るトナーを構成するトナー粒子10を示す図である。
図1に示すように、トナー粒子10は、コア11と、コア11の表面に形成されたシェル層12(カプセル層)と、外添剤13とから構成される。
コア11は、結着樹脂11aと、内添剤11b(例えば、着色剤及び離型剤)とから構成される。コア11は、シェル層12によって被覆されている。シェル層12の表面には外添剤13が付着している。以下、外添剤13により処理される前の粒子を、トナー母粒子と記載する。
トナー粒子10において、必要がなければ内添剤11b又は外添剤13を割愛してもよい。また、トナー粒子10は、コア11の表面に複数のシェル層12を有していてもよい。
以下、図1に加えて、図2(a)、図2(b)、及び図3を参照して、トナー粒子10の表面の構造、硬度分布の求め方、及びトナー粒子10の表面の硬度分布について説明する。図2(a)は、トナー粒子10の一部の表面を示す断面図である。図2(b)は、トナー粒子10の一部の表面を示す平面図である。図3は、凹部12aを拡大して示す断面図である。
(表面構造)
シェル層12には、複数の凹部12aが形成されている。各凹部12aは、シェル層12を貫通してコア11を露出させる。以下、コア11が露出した領域を、領域R0と記載する(図3参照)。なお、コア11の表面にシェル層12が形成されているか否かは、例えば、コア11及びシェル層12のうちコア11のみを溶かす(シェル層12は溶かさない)溶媒を用いてコア11とシェル層12とを分離することで確認できる。
(硬度分布の求め方)
トナー粒子10に外添剤13が付着していない状態で、走査型プローブ顕微鏡(SPM)を用いてトナー粒子10の表面の硬度分布(より詳しくは、硬度を示すフォースカーブ)を測定する。硬度分布の測定は、例えば図2(b)に示すような1μm2(1μm×1μm)の領域ごとに測定する。硬度分布の測定は、シェル層12に外添剤13を付着させる前に行ってもよいし、外添後にシェル層12から外添剤13を取り除いて行ってもよい。例えば、アルカリ溶液(例えば、水酸化ナトリウム水溶液)を用いて外添剤13を溶解させることにより、シェル層12から外添剤13を取り除くことができる。また、例えば超音波洗浄機を用いて、シェル層12から外添剤13を取り除いてもよい。
超音波洗浄機を用いてシェル層12から外添剤13を取り除く方法の一例について説明する。まず、超音波洗浄機を用いて、トナー粒子10をエタノール又は界面活性剤水溶液に分散させる。超音波により、トナー母粒子と外添剤13とが互いに分離する。続けて、目開き5μmのフィルターを用いて分散液を吸引濾過する。これにより、外添剤13がフィルターを通過し、フィルター上にトナー母粒子が残る。続けて、トナー母粒子を回収し、乾燥させる。その後、電子顕微鏡を用いて、トナー母粒子の表面を観察する。外添剤13の除去が不十分であれば、外添剤13が十分に除去されるまで、上記分散、濾過、及び乾燥を繰り返す。
トナー粒子10の表面の硬度分布を測定する場合には、走査型プローブ顕微鏡を用いて、領域R0(凹部12aにおいてコア11が露出した面)の硬度を測定する。以下、領域R0の硬度を、硬度Ssと記載する。なお、硬度Ssは、領域R0内の複数の箇所で測定した硬度の平均値であってもよい。硬度Ssを求めるために使用する測定データ(領域R0の硬度)の数は任意である。測定箇所を増やすほど、測定の精度は高くなる。
また、走査型プローブ顕微鏡を用いて、トナー粒子10の表面において凹部12aが形成されていない部位の硬度Shを測定する。なお、硬度Shは、トナー粒子10の表面において凹部12aが形成されていない領域内の複数の箇所で測定した硬度の平均値であってもよい。硬度Shを求めるために使用する測定データの数は任意である。測定箇所を増やすほど、測定の精度は高くなる。
トナー粒子10の表面において凹部12aが形成されていない部位の硬度Shは、硬度Ssの1.10倍以上1.50倍以下であることが好ましい。
また、走査型プローブ顕微鏡を用いて1μm2の領域(トナー粒子10の表面)を走査して、その1μm2の領域の略全域の硬度(より詳しくは、硬度を示すフォースカーブ)を連続的に測定する。以下、各測定箇所における硬度を、硬度Smと記載する。
得られた硬度データ(硬度Ss及びSm)に基づいて、上記1μm2の領域を、硬度Ssの1.10倍未満の硬度を有する領域(以下、領域R1と記載する)と硬度Ssの1.10倍以上の硬度を有する領域(以下、領域R2と記載する)とに分ける。シェル層12の厚さが厚いほどトナー粒子10の表面の硬度が大きくなると考えられる。このため、図3に示すように、シェル層12の厚さが一定の厚さを超えた部位が領域R2(Sm/Ss≧1.10を満たす領域)になると考えられる。また、トナー粒子10の表面において、凹部12aが形成されている部位のシェル層12の厚さは、凹部12aが形成されていない部位のシェル層12の厚さよりも薄い。このため、トナー粒子10の表面において、凹部12aが形成されていない部位の硬度は、凹部12aが形成されている部位の硬度よりも大きいと考えられる。例えば、凹部12a内に領域R1と領域R2との両方が存在する。
続けて、得られた硬度データ(硬度Ss及びSm)に基づいて、領域R2の面積(μm2)を求める。そして、次の式に基づいて領域R2の面積率(面積率S)を求める。
領域R2の面積率(%)=(領域R2の面積/1)×100
こうして得られた面積率Sは、トナー粒子10の表面の硬度分布を表す。なお、面積率Sは、複数の1μm2の領域(例えば、トナー粒子10の表面に散在する10個の領域)の各々について求めた領域R2の面積率(例えば、10個の測定値)の平均値であってもよい。面積率Sを求めるために使用する測定データ(領域R2の面積率)の数は任意である。測定領域を増やすほど、測定の精度は高くなる。
(トナー粒子の硬度分布)
本実施形態に係るトナーは、面積率Sが75%以上95%以下であるトナー粒子10(以下、本実施形態のトナー粒子10と記載する)を含む。本実施形態のトナー粒子10では、シェル層12が、強度の低い部位を適量含む。このため、シェル層12の強度(又は壊れやすさ)が適当な大きさになる。したがって、本実施形態のトナー粒子10を含むトナーは、保存性と定着性との両方に優れる。
なお、トナーは、80個数%以上の割合で本実施形態のトナー粒子10を含むことが好ましく、90個数%以上の割合で本実施形態のトナー粒子10を含むことがより好ましく、100個数%の割合で本実施形態のトナー粒子10を含むことがさらに好ましい。
コア11がアニオン性を有し、シェル層12がカチオン性を有することが好ましい。コア11がアニオン性を有することで、シェル層12の形成時にカチオン性のシェル層12の材料をコア11の表面に引き付けることが可能になる。詳しくは、例えば水性媒体中で負に帯電するコア11と水性媒体中で正に帯電するシェル層12の材料とが相互に電気的に引き寄せられ、例えばin−situ重合によりコア11の表面にシェル層12が形成される。これにより、分散剤を用いて水性媒体中にコア11を高度に分散させずとも、コア11の表面に均一なシェル層12を形成し易くなる。
コア11においては、コア成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂11aが占める。このため、結着樹脂11aの極性がコア11全体の極性に大きな影響を与える。例えば結着樹脂11aがエステル基、水酸基、エーテル基、酸基、又はメチル基を有している場合には、コア11はアニオン性になる傾向が強くなり、例えば結着樹脂11aがアミノ基、アミン、又はアミド基を有している場合には、コア11はカチオン性になる傾向が強くなる。
本実施形態においてコア11がアニオン性であることの指標は、pHが4に調整された水性媒体中で測定されるコア11のゼータ電位が負極性を示すことである。コア11とシェル層12との結合を強めるためには、コア11のpH4におけるゼータ電位が0Vよりも小さく、トナー粒子10のpH4におけるゼータ電位が0Vよりも大きいことが好ましい。なお、本実施形態においてpH4はシェル層12を形成する時のpHに相当する。
ゼータ電位の測定方法としては、例えば電気泳動法、超音波法、又はESA(電気音響)法が挙げられる。
電気泳動法は、粒子分散液に電場を印加して分散液中の帯電粒子を電気泳動させ、電気泳動速度に基づきゼータ電位を算出する方法である。電気泳動法としては、例えばレーザードップラー法(電気泳動している粒子にレーザー光を照射し、得られた散乱光のドップラーシフト量から電気泳動速度を求める方法)が挙げられる。レーザードップラー法は、分散液中の粒子濃度を高濃度とする必要がなく、ゼータ電位の算出に必要なパラメーターの数が少なく、加えて電気泳動速度を感度よく検出できるという利点を有する。
超音波法は、粒子分散液に超音波を照射して分散液中の帯電粒子を振動させ、この振動によって生じる電位差に基づきゼータ電位を算出する方法である。
ESA法では、粒子分散液に高周波電圧を印加して分散液中の帯電粒子を振動させて超音波を発生させる。そして、その超音波の大きさ(強さ)からゼータ電位を算出する。
超音波法及びESA法は、粒子濃度が高い(例えば、20質量%を超える)粒子分散液であっても、ゼータ電位を感度よく測定することができるという利点を有する。
以下、主に図1を参照して、コア11(結着樹脂11a及び内添剤11b)、シェル層12、及び外添剤13について、順に説明する。
[コア]
コア11は、結着樹脂11a及び内添剤11b(着色剤、離型剤)を含む。ただし、コア11は、着色剤及び離型剤の少なくとも一方を含んでいなくてもよいし、電荷制御剤及び磁性粉の少なくとも一方を含んでいてもよい。
[結着樹脂(コア)]
以下、結着樹脂11aについて説明する。
結着樹脂11aが強いアニオン性を有するためには、結着樹脂11aの水酸基価(OHV値)及び酸価(AV値)がそれぞれ10mgKOH/g以上であることが好ましく、20mgKOH/g以上であることがより好ましい。
結着樹脂11aのガラス転移点(Tg)は、シェル層12に含まれる熱硬化性樹脂の硬化開始温度以下であることが好ましい。こうした結着樹脂11aを用いれば、高速定着時においても十分な定着性を得やすい。また、熱硬化性樹脂(特にメラミン系の樹脂)の硬化開始温度は55℃程度であることが多い。結着樹脂11aのTgは、20℃以上であることが好ましく、30℃以上55℃以下であることがより好ましく、30℃以上50℃以下であることがさらに好ましい。結着樹脂11aのTgが20℃以上であるとシェル層12の形成時にコア11が凝集しにくくなる。
結着樹脂11aの軟化点(Tm)は100℃以下であることが好ましく、95℃以下であることがより好ましい。結着樹脂11aのTmが100℃以下(より好ましくは95℃以下)であることで、高速定着時においても十分な定着性を得ることが可能になる。また、結着樹脂11aのTmが100℃以下(より好ましくは95℃以下)であれば、水性媒体中でコア11の表面にシェル層12を形成する際に、シェル層12の硬化反応中にコア11が部分的に軟化し易くなるため、コア11が表面張力により丸みを帯び易くなる。なお、異なるTmを有する複数の樹脂を組み合わせることで、結着樹脂11aのTmを調整することができる。
以下、主に図4を参照して、吸熱曲線から結着樹脂11aのTgを読み取る方法について説明する。図4は吸熱曲線の一例を示すグラフである。
Tgの測定に際しては、示差走査熱量計(例えば、セイコーインスツル株式会社製「DSC−6220」)を用いて吸熱曲線を測定する。例えば図4に示すような吸熱曲線が得られる。結着樹脂11aのTgは、結着樹脂11aの吸熱曲線における比熱の変化点から求めることができる。
次に、主に図5を参照して、S字カーブから結着樹脂11aのTmを読み取る方法について説明する。図5はS字カーブの一例を示すグラフである。
高架式フローテスター(例えば、株式会社島津製作所製「CFT−500D」)を用いて、結着樹脂11aのTmを測定することができる。具体的には、測定試料を高架式フローテスターにセットし、所定の条件で試料を溶融流出させる。これにより、S字カーブ(温度(℃)/ストローク(mm)に関するS字カーブ)が得られる。得られたS字カーブから結着樹脂11aのTmを読み取ることができる。図5において、S1はストロークの最大値を示し、S2は低温側のベースラインのストローク値を示す。S字カーブ中のストロークの値が(S1+S2)/2となる温度を測定試料のTmとする。
図1を参照して説明を続ける。
結着樹脂11aは、例えば官能基としてエステル基、水酸基、エーテル基、酸基、メチル基、カルボキシル基、又はアミノ基を有する樹脂であることが好ましい。結着樹脂11aは、分子中に水酸基、カルボキシル基、又はアミノ基のような官能基を有する樹脂であることが好ましく、分子中に水酸基及び/又はカルボキシル基を有する樹脂であることがより好ましい。このような官能基を有するコア11(結着樹脂11a)は、シェル層12の材料(例えば、メチロールメラミン)と反応して化学的に結合し易くなる。こうした化学的な結合が生じると、コア11とシェル層12との結合が強固になる。
結着樹脂11aは熱可塑性樹脂であることが好ましい。
熱可塑性樹脂の好適な例としては、スチレン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレンアクリル系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ビニルエーテル系樹脂、N−ビニル系樹脂、又はスチレン−ブタジエン系樹脂が挙げられる。中でも、スチレンアクリル系樹脂及びポリエステル樹脂はそれぞれ、トナー中の着色剤の分散性、トナーの帯電性、及び記録媒体に対する定着性に優れる。
(スチレンアクリル系樹脂)
以下、結着樹脂11aとしてのスチレンアクリル系樹脂について説明する。
スチレンアクリル系樹脂は、例えばスチレン系単量体とアクリル系単量体との共重合体である。
スチレン系単量体の好適な例としては、スチレン、α−メチルスチレン、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、ビニルトルエン、α−クロロスチレン、o−クロロスチレン、m−クロロスチレン、p−クロロスチレン、又はp−エチルスチレンが挙げられる。
アクリル系単量体の好適な例としては、(メタ)アクリル酸、特に(メタ)アクリル酸アルキルエステル又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸iso−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸iso−ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)メタアクリル酸メチル、(メタ)メタアクリル酸エチル、(メタ)メタアクリル酸n−ブチル、又は(メタ)メタアクリル酸iso−ブチルが好ましい。(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキルエステルとしては、例えば(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸3−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、又は(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシプロピルが好ましい。
スチレンアクリル系樹脂を調製する際に、水酸基を有する単量体(例えば、p−ヒドロキシスチレン、m−ヒドロキシスチレン、又は(メタ)アクリル酸ヒドロキシアルキル)を用いることで、スチレンアクリル系樹脂に水酸基を導入できる。例えば、水酸基を有する単量体の使用量を適宜調整することで、得られるスチレンアクリル系樹脂の水酸基価を調整することができる。
スチレンアクリル系樹脂を調製する際に、(メタ)アクリル酸を単量体として用いることで、スチレンアクリル系樹脂にカルボキシル基を導入できる。例えば、(メタ)アクリル酸の使用量を適宜調整することで、得られるスチレンアクリル系樹脂の酸価を調整することができる。
コア11の強度又は定着性を向上させるためには、結着樹脂11aとしてのスチレンアクリル系樹脂の数平均分子量(Mn)が2000以上3000以下であることが好ましい。スチレンアクリル系樹脂の分子量分布(数平均分子量(Mn)に対する質量平均分子量(Mw)の比率Mw/Mn)は10以上20以下であることが好ましい。結着樹脂11aのMnとMwの測定には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いることができる。
(ポリエステル樹脂)
以下、結着樹脂11aとしてのポリエステル樹脂について説明する。
ポリエステル樹脂は、例えば2価又は3価以上のアルコール成分と2価又は3価以上のカルボン酸成分とを縮重合又は共縮重合することで得られる。
2価又は3価以上のアルコール成分の好適な例としては、ジオール類、ビスフェノール類、又は3価以上のアルコール類が挙げられる。
ジオール類としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,4−ブテンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、又はポリテトラメチレングリコールが好ましい。
ビスフェノール類としては、例えばビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、又はポリオキシプロピレン化ビスフェノールAが好ましい。
3価以上のアルコール類としては、例えばソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、ジグリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、又は1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼンが好ましい。
2価又は3価以上のカルボン酸成分としては、例えばエステル形成性の誘導体(例えば、酸ハライド、酸無水物、又は低級アルキルエステル)を用いてもよい。ここで、「低級アルキル」とは、炭素原子数1〜6のアルキル基を意味する。
2価カルボン酸としては、例えばマレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼライン酸、マロン酸、又はコハク酸(例えば、アルキルコハク酸もしくはアルケニルコハク酸)が好ましい。さらに、コハク酸としては、例えばn−ブチルコハク酸、n−ブテニルコハク酸、イソブチルコハク酸、イソブテニルコハク酸、n−オクチルコハク酸、n−オクテニルコハク酸、n−ドデシルコハク酸、n−ドデセニルコハク酸、イソドデシルコハク酸、又はイソドデセニルコハク酸が好ましい。
3価以上のカルボン酸としては、例えば1,2,4−ベンゼントリカルボン酸(トリメリット酸)、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸、1,2,5−ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2−メチル−2−メチレンカルボキシプロパン、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、テトラ(メチレンカルボキシル)メタン、1,2,7,8−オクタンテトラカルボン酸、ピロメリット酸、又はエンポール三量体酸が好ましい。
ポリエステル樹脂を製造する際に、2価又は3価以上のアルコール成分の使用量と2価又は3価以上のカルボン酸成分の使用量とをそれぞれ適宜変更することで、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価を調整することができる。また、ポリエステル樹脂の分子量を上げると、ポリエステル樹脂の酸価及び水酸基価は低下する傾向がある。
コア11の強度又は定着性を向上させるためには、結着樹脂11aとしてのポリエステル樹脂の数平均分子量(Mn)が1200以上2000以下であることが好ましい。ポリエステル樹脂の分子量分布(数平均分子量(Mn)に対する質量平均分子量(Mw)の比率Mw/Mn)は9以上20以下であることが好ましい。結着樹脂11aのMnとMwの測定には、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーを用いることができる。
[着色剤(コア)]
以下、着色剤について説明する。
着色剤としては、例えばトナー粒子10の色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。着色剤の使用量は、100質量部の結着樹脂11aに対して1質量部以上20質量部以下であることが好ましく、3質量部以上10質量部以下であることがより好ましい。
(黒色着色剤)
コア11は、黒色着色剤を含有していてもよい。黒色着色剤は、例えばカーボンブラックから構成される。また、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、及びシアン着色剤のような着色剤を用いて黒色に調色された着色剤も利用できる。
(カラー着色剤)
コア11は、イエロー着色剤、マゼンタ着色剤、又はシアン着色剤のようなカラー着色剤を含有していてもよい。
イエロー着色剤は、例えば縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、又はアリルアミド化合物から構成されることが好ましい。イエロー着色剤としては、例えばC.I.ピグメントイエロー(3、12、13、14、15、17、62、74、83、93、94、95、97、109、110、111、120、127、128、129、147、151、154、155、168、174、175、176、180、181、191、又は194)、ネフトールイエローS、ハンザイエローG、又はC.I.バットイエローが好ましい。
マゼンタ着色剤は、例えば縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン化合物、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾロン化合物、チオインジゴ化合物、又はペリレン化合物から構成されることが好ましい。マゼンタ着色剤としては、例えばC.I.ピグメントレッド(2、3、5、6、7、19、23、48:2、48:3、48:4、57:1、81:1、122、144、146、150、166、169、177、184、185、202、206、220、221、又は254)が好ましい。
シアン着色剤は、例えば銅フタロシアニン化合物、銅フタロシアニン誘導体、アントラキノン化合物、又は塩基染料レーキ化合物から構成されることが好ましい。シアン着色剤としては、例えばC.I.ピグメントブルー(1、7、15、15:1、15:2、15:3、15:4、60、62、又は66)、フタロシアニンブルー、C.I.バットブルー、又はC.I.アシッドブルーが好ましい。
[離型剤(コア)]
以下、離型剤について説明する。
離型剤は、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の使用量は100質量部の結着樹脂11aに対して1質量部以上30質量部以下であることが好ましく、5質量部以上20質量部以下であることがより好ましい。
一例では、離型剤が、低分子量ポリエチレン、低分子量ポリプロピレン、ポリオレフィン共重合物、ポリオレフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、又はフィッシャートロプシュワックスのような脂肪族炭化水素系ワックスから構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、酸化ポリエチレンワックス、又は酸化ポリエチレンワックスのブロック共重合体のような脂肪族炭化水素系ワックスの酸化物から構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、キャンデリラワックス、カルナバワックス、木ろう、ホホバろう、又はライスワックスのような植物系ワックスから構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、みつろう、ラノリン、又は鯨ろうのような動物系ワックスから構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、オゾケライト、セレシン、又はベトロラクタムのような鉱物系ワックスから構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、モンタン酸エステルワックス又はカスターワックスのような脂肪酸エステルを主成分とするワックス類から構成されることが好ましい。別の一例では、離型剤が、脱酸カルナバワックスのような脂肪酸エステルの一部又は全部が脱酸化したワックスから構成されることが好ましい。
[シェル層]
シェル層12は熱硬化性樹脂から構成されることが好ましく、強度、硬度、又はカチオン性を向上させるためには、窒素原子を含む樹脂又はその誘導体から構成されることがより好ましい。シェル層12が窒素原子を含む場合には、シェル層12が正に帯電し易くなる。カチオン性を強くするためには、シェル層12中の窒素原子の含有量が10質量%以上であることが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、例えばメラミン樹脂、尿素(ユリア)樹脂、スルホンアミド樹脂、グリオキザール樹脂、グアナミン樹脂、アニリン樹脂、又はこれら各樹脂の誘導体が好ましい。メラミン樹脂の誘導体では、例えばメチロールメラミンが好ましい。グアナミン樹脂の誘導体では、例えばベンゾグアナミン、アセトグアナミン、又はスピログアナミンが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、例えば窒素元素を分子骨格に有するポリイミド樹脂、マレイミド系重合体、ビスマスイミド、アミノビスマスイミド、又はビスマスイミドトリアジンが好ましい。
シェル層12を構成する熱硬化性樹脂としては、アミノ基を含む化合物とアルデヒド(例えば、ホルムアルデヒド)との重縮合によって生成される樹脂(以下、アミノアルデヒド樹脂という)、又はアミノアルデヒド樹脂の誘導体が特に好ましい。なお、メラミン樹脂は、例えばメラミンとホルムアルデヒドとの重縮合物である。尿素樹脂は、例えば尿素とホルムアルデヒドとの重縮合物である。グリオキザール樹脂は、例えばグリオキザールと尿素との反応物とホルムアルデヒドとの重縮合物である。
シェル層12に含まれる樹脂のうち、80質量%以上の樹脂が熱硬化樹脂であることが好ましく、90質量%以上の樹脂が熱硬化樹脂であることがより好ましく、100質量%の樹脂が熱硬化樹脂であることがさらに好ましい。
シェル層12の厚さは、1nm以上20nm以下であることが好ましく、1nm以上10nm以下であることがより好ましい。
シェル層12の厚さが20nm以下であると、トナーを記録媒体へ定着させる際の加熱加圧等によって、シェル層12が容易に破壊されるようになる。その結果、トナーの低温定着性が向上する。さらに、シェル層12の厚さが20nm以下であるとシェル層12の帯電性が強くなり過ぎないため、画像が適正に形成される。
一方、シェル層12の厚さが1nm以上であると、シェル層12の強度が向上し、輸送時の衝撃等によるシェル層12の破壊を抑制することが可能になる。
シェル層12の厚さは、市販の画像解析ソフトウェア(例えば、三谷商事株式会社製「WinROOF」)を用いてトナー粒子10の断面のTEM撮影像を解析することによって計測できる。
なお、本実施形態ではシェル層12がカチオン性(正帯電性)を有する。シェル層12に正帯電性の電荷制御剤を含有させてもよい。
[外添剤]
以下、外添剤13について説明する。
外添剤13は、トナー粒子10の流動性又は取扱性を向上させるために使用され、シェル層12の表面に付着する。トナー粒子10の流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤13の使用量は、トナー母粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下であることが好ましく、2質量部以上5質量部以下であることがより好ましい。
外添剤13は、例えばシリカ又は金属酸化物(例えば、アルミナ、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、チタン酸ストロンチウム、もしくはチタン酸バリウム)から構成されることが好ましい。
トナー粒子10の流動性又は取扱性を向上させるためには、外添剤13の粒子径は0.01μm以上1.0μm以下であることが好ましい。
次に、本実施形態に係るトナーの製造方法について説明する。
本実施形態に係るトナーの製造方法では、コア11を形成する。続けて、コア11の表面にプレ外添剤を付着させる。続けて、コア11の表面にシェル層12を形成する。続けて、コア11の表面からプレ外添剤を除去する。その後、必要に応じて、シェル層12の表面に外添剤13を付着させる。
こうした方法では、シェル層12に適量の破壊点(強度の低い部位)を含有させることで、シェル層12の強度(又は壊れやすさ)を調整して、保存性と定着性の両方に優れるトナーを提供することが可能になる。
本実施形態に係るトナーの製造方法では、プレ外添剤の少なくとも表面が疎水性を有し、シェル層12が親水性を有することが好ましい。こうした方法によれば、シェル層12に凹部12aを好適に形成することが可能になる。
プレ外添剤の作製に用いる粒子は、疎水性を有する粒子、又は表面を疎水化処理することができる粒子であることが好ましい。また、疎水性を有しない粒子を用いてプレ外添剤を作製する場合には、粒子の表面を疎水化処理することが好ましい。例えば、粒子の表面にシリコーンオイルをコーティングすることで、粒子の表面を疎水化することができる。プレ外添剤の作製に用いる粒子は、有機系粒子であってもよいし、無機系粒子であってもよい。
本実施形態に係るトナーの製造方法において、プレ外添剤の粒子径及び添加量の少なくとも一方を制御することで、トナー粒子10の表面の硬度分布を好適に調整することが可能になる。
シェル層12の形成では、例えば、液にコア11とシェル層12の材料とを入れる。続けて、液を攪拌しながら所定の温度に保って、コア11の表面でシェル層12の材料を重合させる。これにより、コア11の表面にシェル層12が形成される。
シェル層12の形成方法としては、トナーの平均粒子径及び粒子径分布を所望の範囲に調整できる方法が好ましい。シェル層12の形成方法としては、in−situ重合法、液中硬化法、又はコアセルベーション法が好ましく、中でもin−situ重合法がより好ましい。
シェル層12の材料としては、コア11の表面に成膜し易く、且つ、トナーの凝集を制御し易い材料が好ましい。シェル層12の材料としては、メラミン系、尿素系(例えば、尿素レゾルシン系)、ウレタン系、アミド系、オレフィン系、又はゼラチン−アラビアゴム系の樹脂原料(例えば、プレポリマー又はモノマー)が好ましい。特に、メラミン系及び尿素系(例えば、尿素レゾルシン系)の樹脂原料はそれぞれ、吸水性が低く、貯蔵安定性に優れる。吸水性の低いシェル層12の材料を用いることで、トナーの凝集(トナー粒子同士の結着)を抑制することが可能になる。また、トナーの平均粒子径及び粒子径分布が変動しにくくなる。また、貯蔵中におけるトナーの凝集を抑制することが可能になる。
シェル層12の材料としては、メチロールメラミン(メラミンとホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体)又はメチロール化尿素(尿素とホルムアルデヒドとの付加反応によって生成される前駆体)のようなメチロール化物が好ましい。メチロール化物は、コア11の表面で膜化し易い。
シェル層12の材料としては、水に分散する材料が好ましい。本実施形態に係るトナーの製造方法では、水性媒体に分散されたシェル層12の材料が、コア11の表面で反応して樹脂化する。このため、シェル層12の材料として、水との親和性が高い材料を用いることが好ましい。こうしたシェル層12の材料は、水性媒体に分散し易い。
シェル層12の形成(膜化)は、シェル層12の材料(例えば、メチロール化物)を溶解できる液(溶媒)中で行うことが好ましい。溶媒としては、水、メタノール、又はエタノールが好ましい。
シェル層12の形成(膜化)の進行を促進するためには、メチロールメラミン又はメチロール化尿素を膜化する際の温度を、40℃以上80℃以下にすることが好ましく、55℃以上70℃以下にすることがより好ましい。
シェル層12の厚さを均一にするためには、溶媒中にコア11を均一に分散させることが好ましい。コア11の分散性を高めるために、溶媒に分散剤を添加してもよい。分散剤の使用量は、100質量部のコア11に対して、75質量部以下であることが好ましい。
分散剤としては、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリパラビニルフェノール、部分鹸化ポリ酢酸ビニル、イソプレンスルホン酸、ポリエーテル、イソブチレン/無水マレイン酸共重合体、ポリアスパラギン酸ナトリウム、デンプン、アラビアゴム、ポリビニルピロリドン、又はリグニンスルホン酸ナトリウムを用いることができる。1種類の分散剤だけを使用してもよいし、2種類以上の分散剤を組み合わせて使用してもよい。
本発明の実施例について説明する。
表1に、本実施例で評価した試料(トナーA1〜A5、トナーB1〜B5、トナーC1〜C5、トナーD1〜D5、トナーE1〜E5、トナーF1〜F5、及びトナーG)を示す。
Figure 2015141221
[コアの作製]
以下、トナーA1〜Gの調製に用いられるコア11(コアA及びB)の作製方法について説明する。
(コアAの作製方法)
コアAの作製においては、混合機(日本コークス工業株式会社製「ヘンシェルミキサー FM−10B」)を用いて、結着樹脂11a(ポリエステル樹脂)100質量部と、離型剤5質量部と、着色剤5質量部とを混合した。
結着樹脂11a(ポリエステル樹脂)としては、花王株式会社製の「タフトン(登録商標)NE−410」を用いた。着色剤としては、キャボット社製の「REGAL(登録商標)330R」(カーボンブラック)を用いた。離型剤としては、三洋化成工業株式会社製の「ビスコール(登録商標)660P」(ポリプロピレンワックス)を用いた。
続けて、得られた混合物を、2軸押出機(株式会社池貝製「PCM−30」)を用いて溶融混練した。その後、得られた混練物を圧延し、冷却した。
続けて、機械式粉砕機(株式会社東亜機械製作所製「ロートプレックス16/8型」)を用いて混練物を粗粉砕した。さらに、ジェットミル(日本ニューマチック工業株式会社製「超音波ジェットミルI型」)を用いて粗粉砕物を微粉砕した。続けて、分級機(日鉄鉱業株式会社製「エルボージェットEJ−LABO型」)を用いて微粉砕物を分級した。これにより、体積平均径6.5μmのコアAが得られた。コアAはアニオン性を有していた。
(コアBの作製方法)
コアBの作製方法は、「タフトン(登録商標)NE−410」の代わりに三井化学株式会社製の「XPE258」を用いた以外は、コアAの作製方法と概ね同じである。
[プレ外添]
上記のようにして、トナーA1〜Gのコア11(コアA又はB)を形成した。その後、コア11の表面にプレ外添した。以下、主に図6(a)及び図6(b)を参照して、コア11の表面にプレ外添剤20(粒子A、B、又はC)を付着させる方法について説明する。図6(a)は、プレ外添されたコア11の一部の表面を示す断面図である。図6(b)は、プレ外添されたコア11の一部の表面を示す平面図である。
プレ外添においては、混合機(日本コークス工業株式会社製「ヘンシェルミキサー FM−10B」)を用いて、回転速度3500rpmでコア11とプレ外添剤20とを5分間混合した。これにより、図6(a)及び図6(b)に示すように、コア11の表面にプレ外添剤20が付着した。
本実施例では、プレ外添剤20として、粒子A、B、又はCを用いた。粒子A、B、及びCはそれぞれ、ポリスチレン微粒子(有機系粒子)であった。プレ外添剤20(粒子A、B、及びC)の表面は疎水性を有していた。粒子Aの平均一次粒子径は200nmであった。粒子Bの平均一次粒子径は400nmであった。粒子Cの平均一次粒子径は600nmであった。電子顕微鏡を用いて粒子を撮影し、撮影した画像を解析することで、粒子径を計測した。
(プレ外添剤の作製方法)
本実施例では、以下のような方法により粒子A、B、及びCを作製した。
4つ口フラスコ内に、和光純薬工業株式会社製のスチレンモノマーと、蒸留水とを入れた。続けて、フラスコ内に窒素ガスを導入して、フラスコ内を窒素雰囲気にした。
続けて、フラスコ内容物を加熱しながら、予め蒸留水に溶解させた重合開始剤(和光純薬工業株式会社製のペルオキソ二硫酸カリウム)をフラスコ内に加えて、フラスコ内容物の全体の水量が500mLになるように調整した。フラスコ内に加えた重合開始剤(ペルオキソ二硫酸カリウム)の量は3.83×10-4molであった。さらにフラスコ内容物を70℃まで昇温させて、400rpmでフラスコ内容物を攪拌しながら70℃で24時間乳化重合(粒子の合成)を行った。これにより、ポリスチレン微粒子の分散液が得られた。
続けて、洗浄、脱水、及び減圧真空乾燥により、合成した粒子(ポリスチレン微粒子)を乾粉化した。これにより、ポリスチレン微粒子(粒子A、B、又はC)が得られた。
上記ポリスチレン微粒子の調製においては、スチレンモノマーの添加量を変えることによってポリスチレン微粒子の平均一次粒子径を調整した。例えば、平均一次粒子径200nmの粒子Aを調製する場合には、0.02molのスチレンモノマーをフラスコ内に入れた。また、平均一次粒子径400nmの粒子Bを調製する場合には、0.05molのスチレンモノマーをフラスコ内に入れた。また、平均一次粒子径600nmの粒子Cを調製する場合には、0.09molのスチレンモノマーをフラスコ内に入れた。
[シェル層の形成]
上記のようにして、コア11の表面にプレ外添した。その後、コア11の表面にシェル層12を形成した。以下、主に図7(a)及び図7(b)を参照して、トナーA1〜Gのコア11(コアA又はB)の表面にシェル層12(シェル層A、B、又はC)を形成する方法について説明する。図7(a)は、シェル層12が形成されたコア11の一部の表面を示す断面図である。図7(b)は、シェル層12が形成されたコア11の一部の表面を示す平面図である。
(シェル層Aの形成方法)
温度計及び攪拌羽根を備えた容量1Lの3つ口フラスコを準備し、フラスコ内に、イオン交換水500mLと、ポリアクリル酸ナトリウム(東亞合成株式会社製「ジュリマー(登録商標)AC−103」)50gとを添加した。これにより、フラスコ内にポリアクリル酸ナトリウム水溶液が得られた。
続けて、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液に、前述の手順でプレ外添された100gのコア11を添加した。その後、フラスコ内容物を室温で十分攪拌した。これにより、フラスコ内にコア11の分散液が得られた。
続けて、コア11の分散液を目開き3μmの濾紙を用いて濾過した。これにより、コア11が濾別された。続けて、コア11をイオン交換水に再分散させた。その後、濾過と再分散とを5回繰り返すことにより、コア11を洗浄した。続けて、500mLのイオン交換水に対して100gのコア11が分散した懸濁液をフラスコ内で調製した。
続けて、フラスコ内にメチロール化尿素(昭和電工株式会社製「ミルベンレジンSUM−100」)1gを添加し、フラスコ内容物を攪拌してメチロール化尿素を懸濁液に溶解させた。続けて、フラスコ内に希塩酸を加えて、フラスコ内の懸濁液のpHを4に調整した。
続けて、懸濁液を1Lのセパラブルフラスコに移した。続けて、フラスコ内容物を、攪拌翼の回転速度1200rpmの条件で攪拌しながら加熱して(フラスコ内の温度を70℃まで上げて)、70℃の状態を1時間保った。これにより、フラスコ内でコア11とシェル層12の材料(メチロール化尿素)とが重合反応し、コア11の表面に熱硬化性樹脂(尿素樹脂)から構成されるカチオン性のシェル層12が形成された。その結果、トナー母粒子を含む分散液が得られた。その後、分散液を常温(25℃)まで急冷した。
コア11の添加量と、分散剤(例えば、ポリアクリル酸ナトリウム水溶液)の添加量と、シェル層12の材料(例えば、メチロール化尿素)の添加量との比を変更することによって、シェル層12の厚さを調整することができる。例えば、100質量部のコア11と、50質量部の分散剤と、1質量部のシェル材料とを添加した場合には、シェル層12の厚さは約8nmになると考えられる。
(シェル層Bの形成方法)
シェル層Bの形成方法は、「ジュリマー(登録商標)AC−103」の代わりに部分鹸化ポリ酢酸ビニル(日本合成化学工業株式会社製「ゴーセノール(登録商標)GM−14L」を用い、昭和電工株式会社製の「ミルベンレジンSUM−100」の代わりにメチロールメラミン(日本カーバイド工業株式会社製「ニカレヂンS−260」)を用いた以外は、シェル層Aの形成方法と概ね同じである。
(シェル層Cの形成方法)
シェル層Cの形成方法は、「ジュリマー(登録商標)AC−103」(分散剤)を用いず、「ミルベンレジンSUM−100」の代わりにメチロールメラミン(昭和電工株式会社製「ミルベンレジンKAM−7」)を用いた以外は、シェル層Aの形成方法と概ね同じである。
[固液分離]
トナー母粒子(コア11及びシェル層12)の形成後、分散液をろ過(固液分離)してトナー母粒子を得た。その後、トナー母粒子をイオン交換水に再分散させた。さらに、分散とろ過とを繰り返して、トナー母粒子を洗浄した。その後、トナー母粒子を乾燥した。洗浄(分散及びろ過)を繰り返したため、トナー母粒子の内部及び表面に分散剤(ポリアクリル酸ナトリウム)がほとんど残らなかった。
[プレ外添剤の除去]
上記のようにして、トナー母粒子を得た。その後、コア11の表面からプレ外添剤20を除去した。
シェル層12は、重合反応によりコア11の表面に強く固定化される。一方、プレ外添剤20をコア11の表面に固定する力は弱い。また、シェル層12は親水性を有し、プレ外添剤20の表面は疎水性を有する。シェル層12とプレ外添剤20との親和性は低い。このため、シェル層12を形成した後であっても容易にプレ外添剤20を除去することができる。例えば、プレ外添剤20に僅かな外力を加えることによって、コア11の表面からプレ外添剤20を除去する(移動させる)ことができる。
本実施例では、TTSP型分級機(ホソカワミクロン株式会社製「100TTSP」)を用いて、超微粉除去(f/f分級)の設定で、上下ローターの回転速度をそれぞれ10000rpmにして、コア11の表面からプレ外添剤20を除去した。これにより、図2(a)及び図2(b)に示されるように、シェル層12を貫通してコア11を露出させる凹部12aが、トナー母粒子の表面に形成された。凹部12aは、プレ外添剤20が脱離した部位に形成されていた。
上記のようにして、プレ外添剤20を除去した後、走査型電子顕微鏡(SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いてコア11の表面を観察した。その結果、全てのプレ外添剤20が除去されていることが確認された。
[外添]
プレ外添剤20(粒子A、B、又はC)を除去した後、シェル層12の表面に外添剤13を付着させた。
本実施例では、混合機(日本コークス工業株式会社製「ヘンシェルミキサー FM−10B」)を用いて、回転速度3500rpmの条件で、100質量部のトナー母粒子と、1.0質量部の導電性酸化チタン微粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」)と、0.7質量部の疎水性シリカ微粒子(日本アエロジル株式会社製「RA−200H」)とを5分間混合した。これにより、図1に示されるように、シェル層12の表面に外添剤13が付着した。その結果、トナー粒子10を多数有するトナー(静電荷像現像用のカプセルトナー)が得られた。
[試料]
(トナーA1〜A5)
トナーA1〜A5の各々の調製では、コアAと、シェル層Aと、粒子Aとを用いた。トナーA1、A2、A3、A4、A5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、2.00質量部、2.50質量部、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部の粒子Aを添加した(表1参照)。
(トナーB1〜B5)
トナーB1〜B5の各々の調製では、コアAと、シェル層Aと、粒子Bとを用いた。トナーB1、B2、B3、B4、B5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、2.50質量部、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部、4.50質量部の粒子Bを添加した(表1参照)。
(トナーC1〜C5)
トナーC1〜C5の各々の調製では、コアAと、シェル層Aと、粒子Cとを用いた。トナーC1、C2、C3、C4、C5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部、4.50質量部、5.00質量部の粒子Cを添加した(表1参照)。
(トナーD1〜D5)
トナーD1〜D5の各々の調製では、コアBと、シェル層Aと、粒子Bとを用いた。トナーD1、D2、D3、D4、D5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、2.50質量部、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部、4.50質量部の粒子Bを添加した(表1参照)。
(トナーE1〜E5)
トナーE1〜E5の各々の調製では、コアAと、シェル層Bと、粒子Bとを用いた。トナーE1、E2、E3、E4、E5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、2.50質量部、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部、4.50質量部の粒子Bを添加した(表1参照)。
(トナーF1〜F5)
トナーF1〜F5の各々の調製では、コアAと、シェル層Cと、粒子Bとを用いた。トナーF1、F2、F3、F4、F5の調製ではそれぞれ、100質量部のコア11に対して、2.50質量部、3.00質量部、3.50質量部、4.00質量部、4.50質量部の粒子Bを添加した(表1参照)。
(トナーG)
トナーGの調製では、コアAと、シェル層Aとを用いた。トナーGの調製では、プレ外添剤20を用いなかった(プレ外添を行わなかった)。
[評価方法]
各試料(トナーA1〜G)の評価方法は、以下の通りである。
(シェル層の存在)
加圧成型器を用いて、試料(トナーA1〜Gのいずれか)のトナー粒子10をプレスして、約100nmの薄片を作製した。プレスできない場合には、トナー粒子10を樹脂包埋して硬化させた後、ウルトラミクロトーム(ライカマイクロシステムズ株式会社製「EM UC6」)を用いて硬化物をカットすることで、約100nmの薄片を作製した。
続けて、100メッシュ以上200メッシュ以下の金属メッシュ上で、得られた薄片を十分に乾燥させた。そして、ショットキー電界放出形走査電子顕微鏡(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いて、加速電圧30kVの条件で上記薄片(特に、コア11の表面)の断面を撮影した。これにより、所定の倍率(約10万倍)の透過電子像(TEM撮影像)が得られた。また、必要に応じて、TEM専用機を用いてより詳細に観察した。
得られた透過電子像に基づいて、コア11の表面にシェル層12が形成されているか否かを確認した。また、必要に応じて、他の方法によっても、シェル層12の存在を確認した。例えば、アルカリ浸漬法により、シェル層12の存在を確認した。また、電子エネルギー損失分光法(EELS)により、シェル層12に含まれる窒素を特定することで、シェル層12の存在を確認した。
(面積率)
走査型プローブ顕微鏡(株式会社日立ハイテクサイエンス製「S−image」)を用いて、トナー母粒子の表面のフォースカーブを測定(マッピング)した。なお、トナー母粒子は、外添する前の試料(トナーA1〜Gのいずれか)であった。また、トナー母粒子の頂面(最上部)に位置する1μm2(1μm角)の領域のフォースカーブを測定した。
続けて、走査型プローブ顕微鏡を用いて、領域R0内の10箇所の硬度を測定した。そして、求めた領域R0の硬度(10個の測定値)の平均値(硬度Ss)を算出した。また、走査型プローブ顕微鏡を用いて、トナー粒子10の表面において凹部12aが形成されていない領域(図3参照)内の10箇所で硬度を測定した。そして、求めた硬度(10個の測定値)の平均値(硬度Sh)を算出した。
続けて、走査型プローブ顕微鏡を用いてトナー粒子10の表面を走査して、1μm2の領域の硬度(硬度Sm)を測定した。
続けて、得られた硬度データ(硬度Ss及びSm)に基づいて、領域R2(Sm/Ss≧1.10を満たす領域)の面積(μm2)を求めた。そして、次の式に基づいて領域R2の面積率(%)を求めた。
領域R2の面積率(%)=(領域R2の面積/1)×100
1μm2(1μm角)の領域ごとにフォースカーブを測定し、10個の1μm2の領域の各々について領域R2の面積率(%)を求めた。そして、求めた領域R2の面積率(10個の測定値)の平均値(面積率S)を算出した。
さらに、試料(トナーA1〜Gのいずれか)に含まれる10個のトナー母粒子の各々について面積率Sを求めた。そして、求めた面積率S(10個の測定値)の平均値を算出した。また、トナー粒子10の表面の硬度分布を表す上で測定精度が十分でないと考えられる場合には、面積率Sを求めるために使用する測定データ(領域R2の面積率)の数を10個よりも多くした。
(耐熱保存性)
試料(トナーA1〜Gのいずれか)3gを容量20mLのポリ容器に入れて、温度23℃、湿度50%RHの環境下で12時間静置して、試料の湿度を調整した。続けて、上記環境下で容器に蓋をした。続けて、密閉した容器を、60℃に設定された恒温器内に入れて3時間静置した。その後、常温環境下で試料を放置して十分除熱した。これにより、評価用トナーが得られた。
続けて、振動目盛り2、時間30秒の条件で、パウダーテスターに積置された150メッシュの篩を用いて評価用トナーを篩別した。そして、篩別後に篩上に残留したトナーの質量を測定した。篩別前のトナーの質量と、篩別後のトナーの質量(篩別後に篩上に残留したトナーの質量)とから、次の式に基づいて残留率(質量%)を求めた。
残留率(質量%)=(篩別後のトナーの質量/篩別前のトナーの質量)×100
残留率が10質量%未満であれば◎(非常に良い)と評価し、残留率が10質量%以上40質量%未満であれば○(良い)と評価し、残留率が40質量%以上であれば×(良くない)と評価した。
(低温定着性)
評価機として、プリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−5100CN」)を用いた。
試料(トナーA1〜Gのいずれか)及びフェライトキャリアを混合して、現像剤中のトナー濃度が10質量%になるように2成分現像剤を調製した。フェライトキャリアは、平均粒子径35μmのMn−Mg系フェライトコア1000質量部に対して、シリコーン樹脂30重量部とトルエン200質量部とを含む溶液を噴霧により塗布した後、200℃の熱処理を60分間行って作製した。
調製した2成分現像剤を評価機のシアン色用の現像器に投入し、試料(トナーA1〜Gのいずれか)を評価機のシアン色用のトナーコンテナに投入した。
評価機を用いて、紙(富士ゼロックス株式会社製「C2」)に0.4mg/cm2のトナーを現像した。トナーの量は、現像バイアス(電圧)を変化させることで調整した。これにより、2.0cm×2.5cmの未定着ソリッド画像が紙に形成された。
続けて、線速170mm/秒で紙を搬送しながら、外部駆動の定着治具を用いて、未定着ソリッド画像を紙に定着させた。外部駆動の定着治具は、プリンター(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−5100CN」)の定着装置を外部駆動可能に改造し、さらに定着温度を変更できるように改造した定着治具であった。定着温度の設定範囲は120以上200℃以下であった。詳しくは、定着器の定着温度を120℃から5℃ずつ上昇させて、トナー(ソリッド画像)を紙に定着できる最低温度(最低定着温度)を測定した。定着できたか否かは、折擦り試験(折り目の定着剥がれ幅の測定)で確認した。具体的には、以下のような方法で最低定着温度を求めた。
ソリッド画像が定着された紙について折擦り試験を行った。詳しくは、画像を形成した面が内側となるように紙を半分に折り曲げ、布帛で覆った1kgの分銅を用いて、折り目上を5往復摩擦した。続けて、紙を広げ、紙の折り曲げ部(ソリッド画像が定着された部分)を観察した。そして、折り曲げ部のトナーの剥がれの長さ(剥がれ長)を測定した。剥がれ長が1mm以下となる定着温度のうちの最低温度を、最低定着温度とした。
最低定着温度が125℃未満であれば○(良い)と評価し、最低定着温度が125℃以上であれば×(良くない)と評価した。
[評価結果]
表2に、トナーA1〜Gの各々について測定された面積率S、硬度Sh、及び硬度Ss(それぞれ平均値)をまとめて示す。また、表2において、「Sh/Ss」は、硬度Shを硬度Ssで除した値を示している。
Figure 2015141221
試料の透過電子像を観察して、トナーA1〜Gのいずれにおいても、コア11の表面にシェル層12が形成されていることが確認された。また、トナーA1〜F5ではそれぞれ、シェル層12に凹部12aが形成されていた。他方、トナーGでは、シェル層12に凹部12aが形成されていなかった。
トナーA1〜F5ではそれぞれ、トナー粒子10の表面において凹部12aが形成されていない部位の硬度Shは、硬度Ssの1.10倍以上1.50倍以下であった。トナー粒子10の表面において、凹部12aが形成されていない部位の硬度Shは、凹部12aが形成されている部位の硬度よりも大きかった。
トナーA2〜A4、トナーB2〜B4、トナーC2〜C4、トナーD2〜D4、トナーE2〜E4、及びトナーF2〜F4ではそれぞれ、面積率Sの平均値が75%以上95%以下であった。
トナーA5、B5、C5、D5、E5、及びF5ではそれぞれ、面積率Sの平均値が75%未満(詳しくは、60%以下)であった。
トナーA1、B1、C1、D1、E1、F1、及びGではそれぞれ、面積率Sの平均値が95%超であった。
表3に、トナーA1〜Gについて、低温定着性及び耐熱保存性を評価した結果をまとめて示す。
Figure 2015141221
トナーA1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2、E1、E2、F1、F2、及びGではそれぞれ、残留率が10質量%未満であった。
トナーA3、A4、トナーB3、B4、トナーC3、C4、トナーD3、D4、トナーE3、E4、及びトナーF3、F4ではそれぞれ、残留率が10質量%以上40質量%未満であった。
トナーA5、B5、C5、D5、E5、及びF5ではそれぞれ、残留率が40質量%以上であった。
トナーA2〜A5、トナーB2〜B5、トナーC2〜C5、トナーD2〜D5、トナーE2〜E5、及びトナーF2〜F5ではそれぞれ、最低定着温度が125℃未満であった。トナーA1、B1、C1、D1、E1、F1、及びGではそれぞれ、最低定着温度が125℃以上(詳しくは、138℃以上)であった。
以上説明したように、トナーA2〜A4、トナーB2〜B4、トナーC2〜C4、トナーD2〜D4、トナーE2〜E4、及びトナーF2〜F4(以下、本実施例のトナーと記載する)ではそれぞれ、トナー粒子10に外添剤が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いてトナー粒子10(トナー母粒子)の表面の硬度分布を測定した場合に、トナー粒子10(トナー母粒子)の表面において、面積率で75%以上95%以下の部位が硬度Ssの1.10倍以上の硬度を有していた。
また、本実施例のトナーではそれぞれ、最低定着温度が125℃未満であり、且つ、残留率が40質量%未満であった。本実施例のトナーは、定着性と耐熱保存性との両方に優れていた。
本実施例のトナーの調製方法ではそれぞれ、まず、コア11を形成した。続けて、コア11の表面にプレ外添剤20を付着させた。続けて、コア11の表面にシェル層12を形成した。続けて、コア11の表面からプレ外添剤20を除去した。続けて、シェル層12の表面に外添剤13を付着させた。
シェル層12のうち凹部12aが形成されている部位の厚さは薄いため、破壊され易い。このため、凹部12aの量を制御することで、定着性と耐熱保存性との両方に優れるトナーを提供することが可能になると考えられる。本実施例のトナーの調製方法ではそれぞれ、プレ外添剤20を用いた。プレ外添剤20を用いることで、凹部12aの量(ひいては、トナー粒子10の表面の硬度分布)を容易に制御することが可能になる。
本実施例のトナーの調製方法ではそれぞれ、プレ外添剤20の粒子径及び添加量を制御することにより、トナー粒子10の表面の硬度分布を調整した。こうした方法によれば、トナー粒子10の表面の硬度分布を所望の分布に容易かつ適切に調整することが可能になると考えられる。
本発明は上記実施例には限定されない。
トナーに含まれるトナー粒子10の表面において、面積率で75%以上95%以下の部位が硬度Ssの1.10倍以上の硬度を有する場合には、そのトナーは、保存性と定着性の両方に優れると考えられる。
トナーの製造方法が、コア11を形成するステップと、コア11の表面にプレ外添剤20を付着させるステップと、プレ外添剤20を付着させた後に、コア11の表面にシェル層12を形成するステップと、シェル層12を形成した後に、コア11の表面からプレ外添剤20を除去するステップとを含む場合には、凹部12aの量(ひいては、トナー粒子10の表面の硬度分布)を容易に制御することが可能になる。
本発明に係るトナーは、例えば複写機又はプリンターにおいて画像を形成するために用いることができる。
10 トナー粒子
11 コア
11a 結着樹脂
11b 内添剤
12 シェル層
12a 凹部
13 外添剤

Claims (10)

  1. 複数のトナー粒子を含むトナーであって、
    前記トナー粒子は、コアと前記コアの表面に形成されたシェル層とを有し、
    前記シェル層には、それぞれ前記コアを露出させる複数の凹部が形成されており、
    前記トナー粒子に外添剤が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いて前記トナー粒子の表面の硬度分布を測定した場合に、
    前記凹部において前記コアが露出した面の硬度をSsとすると、
    前記トナー粒子の表面においては、面積率で75%以上95%以下の部位が前記Ssの1.10倍以上の硬度を有する、トナー。
  2. 前記トナー粒子に外添剤が付着していない状態で走査型プローブ顕微鏡を用いて前記トナー粒子の表面の硬度を1μm2の領域ごとに測定して複数の前記1μm2の領域に係る測定値の平均として前記トナー粒子の表面の硬度分布を表す場合に、
    前記トナー粒子の表面においては、前記1μm2の領域のうち面積率で75%以上95%以下の部位が前記Ssの1.10倍以上の硬度を有する、請求項1に記載のトナー。
  3. 前記トナー粒子の表面において前記凹部が形成されていない部位の硬度は、前記Ssの1.10倍以上1.50倍以下である、請求項1又は2に記載のトナー。
  4. 前記トナー粒子の表面において、前記凹部が形成されていない部位の硬度は、前記凹部が形成されている部位の硬度よりも大きい、請求項1〜3のいずれか一項に記載のトナー。
  5. 前記シェル層は熱硬化樹脂を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載のトナー。
  6. コアを形成するステップと、
    前記コアの表面にプレ外添剤を付着させるステップと、
    前記プレ外添剤を付着させた後に、前記コアの表面にシェル層を形成するステップと、
    前記シェル層を形成した後に、前記コアの表面からプレ外添剤を除去するステップと、
    を含む、トナーの製造方法。
  7. 前記プレ外添剤を除去した後に、前記シェル層の表面に外添剤を付着させるステップを含む、請求項6に記載のトナーの製造方法。
  8. 前記プレ外添剤の少なくとも表面は疎水性を有し、前記シェル層は親水性を有する、請求項6又は7に記載のトナーの製造方法。
  9. 前記プレ外添剤の粒子径及び添加量の少なくとも一方を制御することにより、前記トナー粒子の表面の硬度分布を調整する、請求項6〜8のいずれか一項に記載のトナーの製造方法。
  10. 前記シェル層は熱硬化樹脂を含む、請求項6〜9のいずれか一項に記載のトナーの製造方法。
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