JP2018031866A - 静電潜像現像用トナー及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本実施形態に係る静電潜像現像用トナー(以下、トナーと記載することがある)は、トナー粒子を複数含む。このようなトナーは、例えば電子写真装置において画像の形成に用いることができる。以下、電子写真装置による画像形成方法の一例について説明した後に、本実施形態に係るトナーをさらに説明する。
以下、本実施形態に係るトナーの好ましい構成を示す。
好ましくは、トナーコアの表面領域のうち、シェル層が覆うトナーコアの面積の割合(以下、全体シェル被覆率と記載する)が、30%以上80%以下である。ここで、シェル層は、トナーコアよりも耐熱性に優れる。そのため、画像形成時にトナーに熱が加えられても、トナーコアの表面領域におけるシェル層の溶融を防止できる。これにより、トナーコアの表面領域におけるシェル層の溶融に起因する表面凹部の消失を防止できる。つまり、表面凹部の開口面積が小さくなることを防止できる。よって、現像ローラー、感光体、及び中間転写体の各々とトナー粒子との接触面積を小さく維持できるため、現像ローラー、感光体、及び中間転写体の各々に対するトナー粒子の付着力を小さく維持できる。したがって、画像形成時にトナーに熱が加えられた場合であっても、現像性を適正な状態に維持できる。
(面積差)(単位:%)=(凹部シェル被覆率)(単位:%)−(全体シェル被覆率)(単位:%)
好ましくは、トナーコアは、軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂と、軟化点100℃以上の非結晶性ポリエステル樹脂とを含有する。ここで、軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂は、軟化点100℃以上の非結晶性ポリエステル樹脂に比べ、低温下で加水分解する。そのため、トナーコアが軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂を含有することにより、下地凹部の形成が促進する。よって、本実施形態に係るトナーが製造され易くなる。例えば、トナーコアに含有される樹脂のうち、軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂が占める割合は、20質量%以上であることが好ましい。このことは、下記[本実施形態に係るトナーの製造]の(昇温工程:pH変化工程)で詳述する。
好ましくは、シェル層は熱可塑性樹脂を含有する。これにより、トナー粒子の耐熱保存性がさらに向上する。より好ましくは、シェル層は熱可塑性樹脂に加えて熱硬化性樹脂をさらに含有する。シェル層が含有する樹脂の具体例については、下記[トナーコア、シェル層、及び外添剤の各々の材料の例示]の(シェル層:熱可塑性樹脂)及び(シェル層:熱硬化性樹脂)で記載する。
本実施形態に係るトナーの製造は特に限定されない。例えば、トナーコアの表面に下地凹部を形成した後、下地凹部が形成されたトナーコアの表面にシェル層を形成するという方法が考えられる。しかし、この方法では、本実施形態に係るトナーの製造は難しい。詳しくは、シェル層が下地凹部の内側領域に形成され難い。また、下地凹部の内側領域とシェル層との間に十分な接着強度を確保するためにシェル層の厚さを大きくすると、シェル層の形成後におけるトナー粒子の表面に凹部が形成され難い。つまり、表面凹部が形成され難い。
本実施形態に係るトナーの好ましい製造方法は、トナーコアの準備工程とシェル層の形成工程とを含む。本実施形態に係るトナーの好ましい製造方法は、ろ過工程、洗浄工程、乾燥工程、及び外添工程のうちの少なくとも1つをさらに含んでも良い。
凝集法又は粉砕法によりトナーコアを製造することが好ましい。これにより、トナーコアを容易に得ることができる。
シェル層の形成工程は、水性媒体の準備工程と、昇温工程と、保温工程とを含む。昇温工程は、pH変化工程を含む。
水性媒体の準備工程では、まず、水性媒体を準備する。
水性媒体は、水を主成分とする媒体であり、例えば、純水、又は水と極性媒体との混合液である。水性媒体は溶媒として機能してもよい。水性媒体中に溶質が溶けていてもよい。水性媒体は分散媒として機能してもよい。水性媒体中に分散質が分散していてもよい。水性媒体中の極性媒体としては例えばアルコールを使用でき、アルコールとしては例えばメタノール又はエタノールを使用できる。水性媒体の沸点は約100℃であることが好ましい。より好ましくは、水性媒体としてイオン交換水を準備する。
昇温工程では、上記の方法に従って準備された水性媒体の温度を所定の目標温度まで上昇させる。詳しくは、準備された水性媒体を攪拌しながら、その水性媒体の温度を所定の速度で所定の目標温度まで上昇させる。昇温開始時の水性媒体の温度は、例えば20℃以上35℃以下から選ばれる温度である。昇温開始時の水性媒体のpHは、例えば3以上6以下から選ばれるpHである。昇温の速度は、例えば0.1℃/分以上3.0℃/分以下から選ばれる速度である。昇温の目標温度は、昇温を止める温度であり、例えば60℃以上70℃以下から選ばれる温度である。
上記昇温中であって水性媒体の温度がpH変化温度に到達すると、pH変化工程を行う。pH変化工程では、水性媒体の温度がpH変化温度に到達したときに、水性媒体のpHを8以上12以下に変える。例えば、塩基性物質を水性媒体に添加することにより、水性媒体のpHを酸性の値からアルカリ性の値に変えることができる。塩基性物質としては、例えば水酸化ナトリウムを使用できる。また、水性媒体のpHを短時間で変化させることが好ましく、例えば水性媒体のpHを10秒以内で変化させることが好ましい。
pH変化温度は、昇温開始時の水性媒体の温度よりも高いことが好ましい。これにより、トナーコアに含有される樹脂は、軟化し易くなるため、加水分解し易くなる。よって、下地凹部の形成が促進する。pH変化温度は、好ましくは(LTm−非結晶性ポリエステル樹脂の軟化点)±10℃であり、より好ましくは30℃以上60℃以下から選ばれる温度であり、さらに好ましくは35℃以上55℃以下から選ばれる温度である。
変化後のpHは8以上12以下である。変化後のpHが8以上であれば、トナーコアに含有される樹脂の加水分解が進行する。これにより、下地凹部が形成される。変化後のpHが12超であれば、トナーコアに含有される樹脂の加水分解が過剰に進行する。そのため、下地凹部が過剰に形成されることとなり、トナー粒子の表面領域の単位面積あたりの表面凹部の数(個/μm2)が0.500個超となることがある。また、表面凹部の開口面積が1.0μm2超となることがある。
pH変化工程が終了した後も水性媒体の昇温を止めず、水性媒体の温度を所定の目標温度まで上昇させる。これにより、下地凹部が形成されたトナーコアの表面がシェル材料で覆われることとなる。そのため、pH変化工程後の昇温時間が短ければ、トナーコアの表面におけるシェル材料の付着量が少なくなる。その結果、シェル層の形成が難しくなり、よって、表面凹部の形成が難しくなる。これを踏まえて、pH変化工程後の昇温時間を設定することが好ましい。昇温の速度、pH変化温度、及び昇温の目標温度のうちの少なくとも1つを変更することにより、pH変化工程後の昇温時間が変更される。したがって、pH変化工程後の昇温時間が所望の時間となるように、昇温の速度、pH変化温度、及び昇温の目標温度を設定することが好ましい。pH変化温度は昇温の目標温度よりも低いことが好ましく、例えばpH変化温度と昇温の目標温度との差は10℃以上であることが好ましい。
保温工程では、昇温工程が終了した後に、水性媒体の温度を昇温の目標温度に所定の時間、保つ。所定の時間は、例えば、30分間以上4時間以下から選ばれる時間である。水性媒体の温度を昇温の目標温度に保つことにより、トナーコアの表面に付着しているシェル材料とトナーコアとの間で反応が進行すると考えられる。シェル材料がトナーコアと結合することで、シェル層が形成される。詳しくは、トナーコアの表面でシェル材料の粒子が2次元的に連なることにより、粒状感のある膜(シェル層)が形成されると考えられる。このようにして、トナー母粒子の分散液が得られる。
まず、得られたトナー母粒子の分散液に冷水を入れて、フラスコ内容物を常温(約25℃)まで冷却する。続けて、例えばブフナー漏斗を用いて、トナー母粒子の分散液をろ過する。これにより、トナー母粒子が液から分離され、ウェットケーキ状のトナー母粒子が得られる。
得られたウェットケーキ状のトナー母粒子を洗浄する。続けて、洗浄されたトナー母粒子を乾燥する。
乾燥されたトナー母粒子と外添剤とを、混合機(例えば、日本コークス工業株式会社製のFMミキサー)を用いて混合する。これにより、トナー母粒子の表面に外添剤が物理的結合する。こうして、トナー粒子を多数含むトナーが得られる。
以下、トナーコア、シェル層、及び外添剤の各々の材料の具体例について、順に説明する。
トナーコアは、結着樹脂を含有する。トナーコアは、着色剤、離型剤、電荷制御剤、及び磁性粉のうちの少なくとも1つをさらに含有しても良い。
トナーコアでは、一般的に、成分の大部分(例えば、85質量%以上)を結着樹脂が占める。このため、結着樹脂の性質がトナーコア全体の性質に大きな影響を与えると考えられる。
トナーコアは、以下に示すポリエステル樹脂を含有することが好ましい。
ポリエステル樹脂は、1種以上のアルコールと1種以上のカルボン酸とを縮重合させることで得られる。ポリエステル樹脂を合成するためのアルコールとしては、例えば以下に示す2価アルコール又は3価以上のアルコールを好適に使用できる。2価アルコールとしては、例えば、ジオール類又はビスフェノール類を使用できる。ポリエステル樹脂を合成するためのカルボン酸としては、例えば以下に示す2価カルボン酸又は3価以上のカルボン酸を好適に使用できる。アルコール及びカルボン酸のうちの少なくとも1つが分子内に芳香環を有する場合には、合成されたポリエステル樹脂は結晶性を示し易くなる。
トナーコアは、上記の上記ポリエスエル樹脂に加え、以下に示す熱可塑性樹脂をさらに含有しても良い。
着色剤としては、トナーの色に合わせて公知の顔料又は染料を用いることができる。トナーを用いて高画質の画像を形成するためには、着色剤の量が、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上20質量部以下であることが好ましい。
離型剤は、例えば、トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させる目的で使用される。トナーコアのアニオン性を強めるためには、アニオン性を有するワックスを用いてトナーコアを作製することが好ましい。トナーの定着性又は耐オフセット性を向上させるためには、離型剤の量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下であることが好ましい。
電荷制御剤は、例えば、トナーの帯電安定性又は帯電立ち上がり特性を向上させる目的で使用される。トナーの帯電立ち上がり特性は、短時間で所定の帯電レベルにトナーを帯電可能か否かの指標になる。
磁性粉の材料としては、例えば、強磁性金属もしくはその合金、強磁性金属酸化物、又は強磁性化処理が施された材料を好適に使用できる。強磁性金属としては、例えば、鉄、コバルト、又はニッケルを使用できる。強磁性金属酸化物としては、例えば、フェライト、マグネタイト、又は二酸化クロムを使用できる。強磁性化処理としては、例えば、熱処理が挙げられる。1種類の磁性粉を単独で使用してもよいし、複数種の磁性粉を併用してもよい。
シェル層は、粒状感のない膜であってもよいし、粒状感のある膜であってもよい。シェル層を形成するための材料として樹脂粒子を使用した場合、樹脂粒子が完全に溶けて膜状の形態で硬化すれば、シェル層として、粒状感のない膜が形成されると考えられる。他方、樹脂粒子が完全に溶けずに膜状の形態で硬化すれば、シェル層として、樹脂粒子が2次元的に連なった形態を有する膜(粒状感のある膜)が形成されると考えられる。
シェル層は、上記(結着樹脂:ポリエスエル樹脂)に記載のポリエステル樹脂、及び上記(結着樹脂:熱可塑性樹脂)に記載の熱可塑性樹脂のうちの少なくとも1つを含有することが好ましい。
シェル層は、上記の熱可塑性樹脂に加え、以下に示す熱硬化性樹脂をさらに含有することが好ましい。
外添剤は、例えばトナー粒子の流動性又はトナーの取扱性を向上させるために使用される。例えば、外添剤の量は、トナー母粒子100質量部に対して、0.5質量部以上10質量部以下であることが好ましい。また、外添剤の粒子径は、0.01μm以上1.0μm以下であることが好ましい。
本実施形態に係るトナーは、例えば正帯電性トナーとして、静電潜像の現像に好適に用いることができる。本実施形態のトナーは、1成分現像剤として使用してもよいし、2成分現像剤に含まれるトナーとして使用してもよい。
本実施形態のトナーが2成分現像剤に含まれるトナーとして使用される場合には、混合装置を用いてトナーとキャリアとを混合することにより2成分現像剤を調製できる。混合装置としては、例えばボールミルを使用できる。
示差走査熱量計(セイコーインスツル株式会社製「DSC−6220」)を用いて、試料(例えば、樹脂)の吸熱曲線(縦軸:熱流(DSC信号)、横軸:温度)を求めた。続けて、得られた吸熱曲線から試料のTg(ガラス転移点)を読み取った。得られた吸熱曲線中の比熱の変化点(ベースラインの外挿線と立ち下がりラインの外挿線との交点)の温度が、試料のTg(ガラス転移点)に相当する。
高化式フローテスター(株式会社島津製作所製「CFT−500D」)に試料(例えば、樹脂)をセットし、ダイス細孔径1mm、プランジャー荷重20kg/cm2、昇温速度6℃/分の条件で、1cm3の試料を溶融流出させて、試料のS字カーブ(横軸:温度、縦軸:ストローク)を求めた。続けて、得られたS字カーブから試料のTm(軟化点)を読み取った。得られたS字カーブにおいて、ストロークの最大値をS1とし、低温側のベースラインのストローク値をS2とすると、S字カーブ中のストロークの値が「(S1+S2)/2」となる温度が、試料のTm(軟化点)に相当する。
(トナーコアの作製)
66質量部の低粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=38℃、Tm=65℃)と、9質量部の中粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=53℃、Tm=84℃)と、12質量部の高粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=71℃、Tm=120℃)と、5質量部のカルナバワックス(株式会社加藤洋行製「カルナウバワックス1号」)と、8質量部の着色剤(DIC株式会社製「KET BLUE 111」、フタロシアニンブルー)とを、FMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて回転速度2400rpmで混合した。
温度計及び攪拌羽根を備えた容量1Lの3つ口フラスコをウォーターバスにセットした。続けて、フラスコ内に、875gのイオン交換水(温度:30℃)と、75gのアニオン界面活性剤(花王株式会社製「ラテムル(登録商標)WX」、成分:ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、固形分濃度:26質量%)とを入れた。その後、フラスコ内容物を攪拌しながら、ウォーターバスを用いてフラスコ内の温度を80℃に上昇させた。続けて、80℃のフラスコ内容物を攪拌しながら、2種類の液(第1の液及び第2の液)をそれぞれ5時間かけてフラスコ内に滴下した。第1の液は、17gのスチレンと3gのアクリル酸ブチルとの混合液であった。第2の液は、0.5gの過硫酸カリウムを30gのイオン交換水に溶かした溶液であった。
温度計及び攪拌羽根を備えた容量1Lの3つ口フラスコをウォーターバスにセットし、フラスコ内に300gのイオン交換水を入れた。その後、ウォーターバスを用いてフラスコ内の温度を30℃に保った。続けて、フラスコ内に希塩酸を加えて、フラスコ内容物のpHを4に調整した。続けて、フラスコ内に、30gのシェル材料(前述の手順で調製した疎水性熱可塑性樹脂粒子のサスペンション)を添加して、シェル材料の分散液を得た。
続けて、得られたシェル材料の分散液に、300gのトナーコア(前述の手順で作製したトナーコア)を添加し、フラスコ内容物を回転速度200rpmで1時間攪拌した。その後、フラスコ内に300gのイオン交換水をさらに添加した。続けて、フラスコ内容物を回転速度100rpmで攪拌しながら、フラスコ内容物を昇温させた。昇温開始時において、フラスコ内容物の温度(表1には初期の温度と記載)は30℃、フラスコ内容物のpH(表1には初期のpHと記載)は4であった。また、昇温条件に関して、目標温度は70℃、速度(表1には昇温速度と記載)は1.0℃/分であった。
上記のようにして得られたトナー母粒子の分散液を、ブフナー漏斗を用いてろ過(固液分離)した。その結果、ウェットケーキ状のトナー母粒子が得られた。その後、得られたウェットケーキ状のトナー母粒子をイオン交換水に再分散させた。さらに、分散とろ過とを5回繰り返して、トナー母粒子を洗浄した。
続けて、得られたトナー母粒子を、濃度50質量%のエタノール水溶液に分散させた。これにより、トナー母粒子のスラリーが得られた。続けて、連続式表面改質装置(フロイント産業株式会社製「コートマイザー(登録商標)」)を用いて、熱風温度45℃かつブロアー風量2m3/分の条件で、スラリー中のトナー母粒子を乾燥させた。その結果、乾燥したトナー母粒子(粉体)が得られた。
100質量部のトナー母粒子(上記のようにして得たトナー母粒子)と、1.5質量部の乾式シリカ粒子(日本アエロジル株式会社製「AEROSIL(登録商標)REA90」)と、1.5質量部の導電性酸化チタン粒子(チタン工業株式会社製「EC−100」、基体:TiO2粒子、被覆層:SbドープSnO2膜、個数平均1次粒子径:約0.35μm)とを、容量10LのFMミキサー(日本コークス工業株式会社製)を用いて5分間混合した。これにより、トナー母粒子の表面に外添剤(シリカ粒子及び酸化チタン粒子)を付着させた。その後、得られたトナーを、200メッシュ(目開き75μm)の篩を用いて篩別した。その結果、多数のトナー粒子を含むトナー(トナーT−1)が得られた。
昇温速度(℃/分)、pH変化温度(℃)、目標温度(℃)、及び目標pHを表1に示すように変更したことを除いてはトナーT−1の製造方法に従って、トナーT−2〜T−17を製造した。
低粘度非結晶性ポリエステル樹脂の材料を以下に示す材料に変更してトナーコアを作製したことを除いてはトナーT−15の製造方法に従って、トナーT−18を製造した。詳しくは、66質量部の低粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=38℃、Tm=65℃)の代わりに、33質量部の低粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=38℃、Tm=65℃)及び33質量部の低粘度非結晶性ポリエステル樹脂(Tg=40℃、Tm=69℃)を用いて、トナーコアを作製した。
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、トナー粒子の円形度を測定した。測定対象は、トナーT−1〜T−18の各々に含まれているトナー母粒子とした。つまり、トナー母粒子に対して外添処理を行う前に、トナー粒子の円形度を測定した。詳しくは、フロー式粒子像分析装置(シスメックス株式会社製「FPIA(登録商標)−3000」)を用いて、水に分散されているトナー母粒子の各々の円形度を測定した。このとき、解析対象粒子径の最大値を20μmに設定した。測定された円形度の個数平均値を、トナー粒子の円形度とした。その結果を表2に示す。
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、トナー粒子の表面に形成された凹部の最大開口面積と、トナー粒子の表面領域の単位面積あたりの凹部の数とを測定した。測定対象は、トナーT−1〜T−18の各々に含まれているトナー母粒子とした。つまり、トナー母粒子に対して外添処理を行う前に、凹部の最大開口面積を測定し、トナー粒子の表面領域の単位面積あたりの凹部の数を測定した。詳しくは、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いてトナー母粒子の表面全域を観察した。1つの試料につき、20個のトナー母粒子を観察した。そして、凹部の最大開口面積(最大値)と、単位面積あたりの凹部の数(個数平均値)とを求めた。その結果を表2に示す。
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、全体シェル被覆率(単位:%)を測定した。測定対象は、トナーT−1〜T−18の各々に含まれているトナー母粒子とした。つまり、トナー母粒子に対して外添処理を行う前に、シェル被覆率を測定した。詳しくは、トナー母粒子(粉体)を、常温(25℃)の大気雰囲気下で、濃度0.5質量%RuO4水溶液2mLの蒸気中に5分間暴露することで、トナー母粒子をRu染色した。そして、染色されたトナー母粒子を、電界放射型走査型電子顕微鏡(FE−SEM)(日本電子株式会社製「JSM−7600F」)を用いて倍率50000倍で観察し、トナー母粒子の反射電子像を得た。トナーコアの表面領域のうち、シェル層で被覆されている領域は、ルテニウムに染色され易かった。
全体シェル被覆率=100×面積SB1/面積SA1
凹部シェル被覆率=100×面積SB2/面積SA2
面積差=凹部シェル被覆率−全体シェル被覆率
(現像性)
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5300DN」)を用いて、現像性を評価した。詳しくは、100質量部の現像剤用キャリア(FS−C5300DN用キャリア)と、10質量部のトナー(上記のようにして得られたトナー)とを、ボールミルを用いて30分間混合して、2成分現像剤を調製した。
トナー現像量(g/m2)=[(トナー像が付着されたテープの質量(g))−(トナー像が付着される前のテープの質量(g))]/(テープの表面のうちトナー像が付着される面の面積(m2))
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、カラー複合機(京セラドキュメントソリューションズ株式会社製「FS−C5300DN」)を用いてクリーニング性を評価した。詳しくは、100質量部の現像剤用キャリア(FS−C5300DN用キャリア)と、10質量部のトナー(上記のようにして得られたトナー)とを、ボールミルを用いて30分間混合して、2成分現像剤を調製した。
上記のようにして得られたトナーT−1〜T−18に関して、耐熱保存性を評価した。詳しくは、トナー2gを容量20mLのポリエチレン製容器に入れて密閉し、密閉された容器を、60℃に設定された恒温槽内に3時間静置した。その後、恒温槽から取り出したトナーを室温(約25℃)まで冷却して、評価用トナーを得た。
トナー凝集度=100×篩別後のトナーの質量/篩別前のトナーの質量
面積差=凹部シェル被覆率−全体シェル被覆率
11 トナーコア
12 シェル層
H4、H11〜H13 下地凹部
H22、H23 表面凹部
Claims (8)
- コアと、前記コアの表面を覆うシェル層とを備えるトナー粒子を、複数含む静電潜像現像用トナーであって、
前記コアの表面には、複数の第1凹部が形成され、
前記シェル層は、前記コアの表面領域における、前記第1凹部の内側領域と前記第1凹部の外側領域との両方に存在し、
前記トナー粒子の表面には、前記第1凹部に対応する第2凹部が形成されており、
前記トナー粒子の円形度は、0.960以上0.970以下であり、
前記トナー粒子の表面に存在する前記第2凹部の数は、前記トナー粒子の表面領域の面積1μm2あたり0.300個以上0.500個以下であり、
前記第2凹部の開口面積は、1.0μm2以下である、静電潜像現像用トナー。 - 前記コアの表面領域のうち、前記シェル層が覆う前記コアの面積の割合は30%以上80%以下である、請求項1に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記第1凹部の前記内側領域のうち、前記シェル層が覆う前記内側領域の面積の割合は30%以上80%以下である、請求項1又は2に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記第1凹部の前記内側領域のうち前記シェル層が覆う前記内側領域の面積の割合から、前記コアの表面領域のうち前記シェル層が覆う前記コアの面積の割合を引いた面積差は、−5%以上+5%以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 前記コアは、軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂と、軟化点100℃以上の非結晶性ポリエステル樹脂とを含有し、
前記コアに含有される樹脂のうち、前記軟化点80℃以下の非結晶性ポリエステル樹脂が占める割合は、20質量%以上95質量%以下であり、
前記コアに含有される樹脂のうち、前記軟化点100℃以上の非結晶性ポリエステル樹脂が占める割合は、5質量%以上80質量%以下である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナー。 - 前記シェル層の厚さは1nm以上50nm以下である、請求項1〜5のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナー。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載の静電潜像現像用トナーを製造する方法であって、
コアとシェル材料とを含み、且つpHが3以上6以下である水性媒体を準備する工程と、
前記準備された水性媒体の温度を所定の目標温度まで上昇させる昇温工程と、
前記昇温工程の終了後、前記水性媒体の温度を前記目標温度に保つ工程と、
を含み、
前記コアは、前記目標温度以下の軟化点を有する非結晶性ポリエステル樹脂と、前記目標温度よりも高い軟化点を有する非結晶性ポリエステル樹脂とを含有し、
前記昇温工程は、前記水性媒体の温度がpH変化温度に到達したときに、前記水性媒体のpHを8以上12以下に変える工程をさらに含み、
前記pH変化温度は、前記目標温度よりも低い、静電潜像現像用トナーの製造方法。 - 前記昇温の速度は、0.1℃/分以上3.0℃/分以下であり、
前記目標温度は60℃以上70℃以下であり、前記pH変化温度は30℃以上60℃以下である、請求項7に記載の静電潜像現像用トナーの製造方法。
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