JP2010091717A - 画像形成方法、定着方法及びトナー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】トナー像を担持する記録材を加圧部材と像加熱部材とで形成されるニップ部を通過させて定着する定着工程を有する画像形成方法において、
該像加熱部材は、離型層と蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、
該トナーが、個数平均粒径D1が3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、トナーの粒子径をD、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20としたとき、D1=D±0.20μm、0.100≦X100/D≦0.900、0.010≦X20/D≦0.080を満たす。
【選択図】なし
Description
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下であり、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする画像形成方法。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(3)0.010≦X20/D≦0.080
0.400≦X100/D≦0.850、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする〔1〕又は〔2〕に記載の画像形成方法。
該分子量分布のチャートにおいてメインピークの分子量(M1)の高さをH(M1)、分子量4,000の高さをH(4,000)としたとき、
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする請求項〔1〕乃至〔4〕に記載の画像形成方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
12℃≦Tgp−Tgt≦25℃
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下であり、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする定着方法。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(5)0.010≦X20/D≦0.080
0.400≦X100/D≦0.850、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする〔15〕乃至〔16〕に記載の定着方法。
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする〔15〕乃至〔18〕に記載の定着方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(8)12℃≦Tgp−Tgt≦25℃
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下である画像形成方法に適用されるトナーであって、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とするトナー。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(6)0.010≦X20/D≦0.080
0.400≦X100/D≦0.850、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする〔24〕乃至〔25〕に記載のトナー。
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする〔23〕乃至〔26〕に記載のトナー。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
12℃≦Tgp−Tgt≦25℃
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上、3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下であり、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする画像形成方法である。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(3)0.010≦X20/D≦0.080
(A)像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、(B)熱伝導フィラーの熱伝導率は5.0W/mK以上であり、(C)蓄熱層の熱容量を100J/m2K以上、600J/m2K以下に制御することが重要であった。
図3は、本実施形態の画像形成装置を好適に示す一例たるレーザビームプリンタ(以下、プリンタと略称する)1の概略構成を示す模式的断面図である。
図4は本実施形態を好適に示す一例たる外部加熱方式の像加熱装置である定着装置7の模式的断面図である。
上記トナーの個数平均粒径D1が、3.0μm以上8.0μm以下であり、
上記トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする。
(1)D=D1±0.20
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(好ましくは、0.400≦X100/D≦0.850)
(3)0.010≦X20/D≦0.080
(好ましくは、0.015≦X20/D≦0.060)
電解質溶液100乃至150mlに界面活性剤(アルキルベンゼンスルホン酸塩)を0.1乃至5ml添加し、これに測定試料を2乃至20mg添加する。試料を懸濁した電解液を超音波分散器で1〜3分間分散処理して、コールターカウンターマルチサイザーにより100μmのアパーチャーを用いて体積を基準として2乃至40μmの粒度分布を測定し、トナーの個数平均粒径を算出するものとする。
(4)60℃≦Tgp≦80℃(好ましくは、62℃≦Tgp≦77℃)
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃(好ましくは、12℃≦Tgp−Tgt≦25℃)
また、染料系着色剤の重合阻害性を抑制する方法としては、あらかじめこれら染料の存在下に重合性単量体を重合せしめる方法が挙げられ、得られた着色重合体を重合性単量体組成物に添加する。
以下、本発明の定着ローラやそれに用いられるフィラーについての各種測定方法について説明する。
本発明では、定着ローラの表面を電子線マイクロアナライザー(EPMA)により測定した際の検出される全元素量に対するAl及び/又はZn元素の存在割合を規定している。この時、Al元素やZn元素は熱伝導フィラーに由来するものである。EPMAは表面から数μmの深さまでに存在する元素を測定するものであり、全元素量に対するAlやZnの存在割合は表面から数μmまでの深さに存在する熱伝導フィラー量と対応する。したがって、AlやZnの存在割合が高い場合、表面部分により多く熱伝導フィラーが存在することを示す。
装置:電子線マイクロアナライザー EPMA−1610(島津製作所製)
加速電圧:15kV
照射電流:20nA
計測時間:500msec
ビーム径:10μm
○蓄熱層の単位面積あたりの熱容量測定
本発明では、蓄熱層の単位面積あたりの熱容量を規定している。ここで、蓄熱層の表面積とは、離型層を全て剥離した際に現れる蓄熱層表面の面積を指す。したがって、「試験片の表面積」も上述のように剥離した際に現れる面の面積のみを表している。
定着ローラの単位面積あたりの熱容量
=試験片の体積×体積熱容量÷試験片の表面積
または、
=体積熱容量×比熱容量×蓄熱層33厚み 式(A)
体積熱容量=質量密度×比熱容量
熱伝導率はフーリエ変換型温度熱拡散率測定装置(型番FTC−1、アルバック理工株式会社製)にて熱拡散率を測定する。蓄熱層や断熱弾性層を測定する場合、厚み方向の測定を行う。そして、下記の式から、熱伝導フィラーの熱伝導率、及び蓄熱層又は断熱弾性層の厚み方向の熱伝導率を求める。
熱伝導率=熱拡散率×質量密度×比熱容量
サーフコーダーSE−3300(小坂研究所製)にて、測定距離4mmで測定した。測定箇所は、像加熱部材のゴム端部から30mm以上40mm以下の位置の両端部及び、ゴム端部から110mm以上120mm以下の位置の中央部とした。それぞれの箇所で軸方向と周方向について測定し、6点の測定値の平均値をRzとした。
像加熱部材のマイクロ硬度は、マイクロ硬度計MD−1型(高分子計器株式会社製)を用い、23℃/55%RH環境においてピークホールドモードで測定した値とすることができる。具体的には、像加熱部材を金属製の板の上に置き、金属製のブロックを置いて像加熱部材が転がらないように簡単に固定し、金属板に対して垂直方向から像加熱部材の中心に正確に測定端子を押し当て5秒後の値を読み取る。これを像加熱部材のゴム端部から30mm以上40mm以下の位置の両端部及び中央部について合計3点測定し、反転させた後同様に3点測定する。得られた合計6点の測定値の平均値をマイクロ硬度とした。
フローテスター昇温法によるトナーの100℃の粘度は、フローテスターCFT−500D(株式会社島津製作所製)を用い、該装置の操作マニュアルに従い、下記の条件で測定を行った。
・サンプル:トナーを1.0g秤量し、これを直径1cmの加圧成型器により荷重20kNで1分間加圧することで成型してサンプルとする。
・ダイ穴径:1.0mm
・ダイ長さ:1.0mm
・シリンダ圧力:9.807×105(Pa)
・測定モード:昇温法
・昇温速度:4.0℃/min
トナーの個数平均粒径(D1)は、コールターマルチサイザー(コールター社製)を用い、個数分布、体積分布を出力するインターフェイス(日科機製)及びPC9801パーソナルコンピューター(NEC製)を接続し、該装置の操作マニュアルに従い実施した。
本発明のトナーのTHF可溶分の分子量分布及び分子量は、GPC測定装置(HLC−8120GPC 東ソー(株)社製)を用い、該装置の操作マニュアルに従い、下記の測定条件で測定した。
・カラム(昭和電工株式会社製):Shodex GPC KF−801,Shodex GPC KF−802,Shodex GPC KF−803,Shodex GPC KF−804,Shodex GPC KF−805,Shodex GPC KF−806,Shodex GPC KF−807(直径8.0mm、長さ30cm)の7連
・温度:40℃
・流速:0.6ml/min
・検出器:RI
・サンプル濃度:0.1質量%の試料を10μl
ワックス成分のDSC装置で測定される昇温時のDSC吸熱曲線における最大吸熱ピーク温度の測定は、例えばパーキンエルマー社製のDSC−7又はTAインスツルメンツジャパン社製のDSC−2920が利用できる。本発明においては、TAインスツルメンツジャパン社製DSC−2920を用い、該装置の操作マニュアルに従い実施した。具体的には、測定サンプルにはアルミニウム製のパンを用い、対照用に空パンをセットし、20℃から振幅±1.5℃、周期1/minのモジュレーションをかけながら昇温速度2℃/minで180℃まで昇温し、得られた昇温時のDSC曲線からワックス成分の最大吸熱ピーク温度を得た。
本発明においては、示差熱分析測定装置(DSC測定装置)、DSC−7(パーキンエルマー社製)を利用できる。
(蓄熱層用塗工液1乃至5の製造)
シリコーンゴム原料組成物として、付加型シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製(商品名:DY35−561A/B))70質量部に対し、フィラーとしてアルミナ(昭和電工(株)製(商品名:アルミナビーズCB−A50S))を30質量部配合した。これを固形分濃度10%となるように、メチルエチルケトンで希釈し、混練して蓄熱層用塗工液1を得た。液粘度は3.0×10-2Pa・sであった。また、表1のようにフィラー種の選択及び配合比調整を行い、蓄熱層用塗工液2乃至6及び比較用塗工液を得た。なお、表中の「アルミナ」は昭和電工(株)製アルミナ(商品名:アルミナビーズCB−A50S)、「酸化亜鉛」は境化学工業(株)製酸化亜鉛(商品名:LPZINC−11)、「ジルコニア」はアスザック(株)製ジルコニア(商品名:AZI)を示す。
・離型層用分散液1、3、4の製造
PFA分散液(商品名:ネオフロンAD−2CR、ダイキン工業株式会社)に対し、フィラーとしてアルミナ(昭和電工(株)製(商品名:アルミナビーズCB−A50S))をPFAの固形分に対する含有率が1.00質量%となるよう配合し、離型層用分散液1を得た。含有率を0.05質量%、3.00質量%として同様に操作し、離型層用分散液3及び4を作製した。主成分、フィラー含有率を表2に示す。
付加型シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製(商品名:DY35−561A/B))99質量部に対し、フィラーとしてアルミナ(昭和電工(株)製(商品名:アルミナビーズCB−A50S))を1質量部配合した。これを固形分濃度10%となるようにメチルエチルケトンで希釈し、離型層用分散液2を得た。主成分、フィラー含有率を表2に示す。
[1]弾性層の製造
信越化学工業製の付加硬化型液状シリコーンゴム材料KE1218A液(主剤)/B液(硬化剤)各50質量部に、中空フィラーとして松本油脂製薬製のマイクロバルーンF80S(材質:アクリロニトリル、軟化温度:160℃以上170℃以下)を3質量部、ポリエチレングリコール1質量部を添加し、15分撹拌を続け、シリコーンゴムを得た。
リング塗工装置を用いて蓄熱層用塗工液1を定着ローラ前駆体1−1に塗布した。この時、リング塗工装置の条件は移動速度15mm/s、材料吐出量2100mm3/secとした。その後300℃の温風循環加熱炉で60分加熱し、ソリッドゴム層及びフィラーから構成される、厚み150μmの蓄熱層を有する定着ローラ前駆体1−2を得た。
リング塗工装置を用いてPFA分散液(商品名:ネオフロンAD−2CR、ダイキン工業株式会社)を定着ローラ前駆体1−2に塗布した。なお、リング塗工装置の条件は移動速度15mm/s、材料吐出量2100mm3/secとした。乾燥後300℃で30分焼成を行うことでソリッドゴム層及びフィラーから構成される、厚み50μmの離型層を形成した。その後、表面を研磨ペーパーを用いて研磨(研磨機:松田精機製スーパーフィニッシャー、研磨紙:3Mインペリアルラッピングフィルム30micシリコンカーバイド砥粒タイプ)し、定着ローラ1を得た。
弾性層に用いるシリコーンゴムを付加型シリコーンゴム(東レ・ダウコーニング・シリコーン社製(商品名:DY35−561A/B))に変え、離型層形成後の研磨を調整することでRzを11.0μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ2を得た。弾性層の熱伝導率は0.25W/mKであった。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層を形成する際に、スプレーコートによって厚み60μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで離型層の厚みを110μmとし、離型層形成後に研磨を行わなかったこと以外は定着ローラ2と同様に製造し、定着ローラ3を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層を形成する際に、スプレーコートによって厚み140μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで離型層の厚みを190μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ4を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
リング塗工装置を用いて離型層の厚みを5μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ5を得た。作製したローラの概要は表3のとおりである。
離型層形成時に使用する離型層用分散液を離型層用分散液2に変えたこと以外は定着ローラ5と同様に製造し、定着ローラ6を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
使用する蓄熱層用塗工液を蓄熱層用塗工液2に変え、蓄熱層を形成する際にスプレーコートによって厚み200μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで蓄熱層の厚みを250μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ7を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
使用する蓄熱層用塗工液を蓄熱層用塗工液3に変え、蓄熱層を形成する際にスプレーコートによって厚み50μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで蓄熱層の厚みを100μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ8を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
使用する蓄熱層用塗工液を蓄熱層用塗工液4に変えたこと以外は定着ローラ8と同様に製造し、定着ローラ9を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。なお、比較用定着ローラ1に関してのみ、表中の「表面存在割合」はEPMA測定で検出された全元素量に対するジルコニウムの存在割合を示している。ジルコニウムは、比較用定着ローラ1で熱伝導フィラーの代わりに用いたジルコニアに由来するものである。
蓄熱層を形成する際にスプレーコートによって厚み220μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで蓄熱層の厚みを270μmとしたこと以外は定着ローラ7と同様に製造し、定着ローラ10を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
蓄熱層を形成する際にスプレーコートによって厚み30μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで蓄熱層の厚みを80μmとしたこと以外は定着ローラ8と同様に製造し、定着ローラ11を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層を形成する際に、スプレーコートによって厚み170μmの層を形成し、乾燥後、リング塗工装置を用いて更に50μmの層を形成することで離型層の厚みを220μmとしたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ12を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層を形成する際に、リング塗工装置を用いて3μmの層を形成したこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ13を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層形成時に使用する離型層用分散液を離型層用分散液3に変えたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ14を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層形成時に使用する離型層用分散液を離型層用分散液4に変えたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ15を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
離型層形成時に使用する離型層用分散液を離型層用分散液5に変えたこと以外は定着ローラ1と同様に製造し、定着ローラ16を得た。作製したローラの概要は表3の通りである。
次に、本発明の実施例で用いるトナーの製造方法について説明する。なお、以下に示したトナー1から26の物性は表4に示した。
スチレン単量体100質量部に対して、C.I.Pigment Blue15:3を16.5質量部、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ化合物〔ボントロンE88(オリエント化学工業社製)〕を3.0質量部用意した。これらを、アトライター(三井鉱山社製)に導入し、半径1.25mmのジルコニアビーズ(140質量部)を用いて200rpmにて25℃で180分間撹拌を行い、マスターバッチ分散液1を調製した。
・スチレン単量体 28質量部
・n−ブチルアクリレート単量体 18質量部
・低分子量ポリスチレン 20質量部
(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)
・炭化水素系ワックス 9質量部
(フィッシャートロプシュワックス、最大吸熱ピーク=78℃、Mw=750)
・ポリエステル樹脂 5質量部
(テレフタル酸:イソフタル酸:プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物):エチレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)=30:30:30:10の重縮合物、酸価11、Tg=74℃、Mw=11,000、Mn=4,000)
上記材料を65℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、5,000rpmにて均一に溶解し分散した。これに、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液7.1質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物の調製において、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量をそれぞれ、6.2質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー2を得た。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物の調製において、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量を5.0質量部に、スチレン単量体の添加量を43質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量をそれぞれ、4.9質量部、4.8質量部、4.7質量部、ワックスをベヘン酸ベヘニル:最大吸熱ピーク=72℃、Mw=700に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー3〜5を得た。
実施例1の重合性単量体組成物の調製において、スチレン単量体を添加しないこと、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量を48質量部、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量をそれぞれ4.1質量部、5.1質量部、5.3質量部、ポリエステルの添加量を表4のように変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー6乃至8を得た。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物の調製において、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量を10質量部、ポリエステルの添加量を1質量部、スチレン単量体の添加量を33.5質量部に、n−ブチルアクリレート単量体の添加量を22.5質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量を7.7質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー9を得た。
トナー1の製造例において、0.1M−Na3PO4水溶液の添加量をそれそれ360質量部、342質量部、576質量部、612質量部、1.0M−CaCl2水溶液54.2質量部、51.5質量部、86.7質量部、92.1質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー10乃至13を得た。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物の調製において、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量をそれぞれ1.9質量部、0質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー14、15を得た。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物の調製において、スチレン単量体の添加量を33.0質量部に、n−ブチルアクリレート単量体の添加量を18.5質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量を6.2質量部に、ポリエステル樹脂のテレフタル酸:イソフタル酸:プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物):エチレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)の比率を変え表4に示すガラス転移点したこと以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー16乃至21を得た。トナー16乃至21の各種物性を、表4に示した。
“トナー16乃至21の製造例”において、ポリエステル樹脂を添加しなかったこと以外は、トナー16乃至21の製造例と同様にして、本発明のトナー22を得た。トナー22の各種物性を、表4に示した。
ワックスの添加量を表4に示すように変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー23乃至26を得た。トナー23乃至26の各種物性を、表4に示した。
下記材料を予め混合物し、二軸エクストルーダーで溶融混練し、冷却した混練物をハンマーミルで粗粉砕し、得られた微粉砕物を分級してトナー粒子を得た。得られたトナー粒子に、トナー1の製造例と同様にして無機微粉体を外添し、トナー27を得た。トナー27の各種物性を、表4に示した。トナー27の微小圧縮試験における荷重−変位曲線を図6に示す。
・結着樹脂 100質量部
[スチレン−n−ブチルアクリレート共重合樹脂(Mw=30,000、Tg=62℃)]
・C.I.Pigment Blue15:3 5質量部
・ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ化合物 3質量部
〔オリエント化学工業社製:ボントロンE88〕
・エステルワックス 6.0質量部
(ベヘン酸ベヘニル:最大吸熱ピーク=72℃、Mw=700)
評価機として定着ローラ1を用いた図4の機構を有する定着装置7を具備したLBP−2510(キヤノン社製)の改造機(プロセススピード:100mm/sec、A4用紙16枚/分、定着設定中心温度170℃、紙:キヤノン社製カラーレーザーコピア用紙A4)を使用し、各環境下にて以下の画像評価を行った。評価は、カートリッジにトナー1を190g充填し、シアンステーションに装着し、その他のステーションにはダミーカートリッジを装着して評価(1)から(4)を実施した。また、図5にトナー1の微小圧縮試験における荷重−変位曲線を示す。
(1)低温定着性
評価には、定着ユニットを定着温度が調整できるように改造した改造定着器を用いた。常温常湿(N/N:温度23.5℃,湿度60%RH)環境下にて評価を行った。未定着画像のトナーのり量が0.6mg/cm2となるように調製した後、温度120〜200℃の範囲を温度5℃間隔で設定した定着温度で、A4紙中に5cm角のベタ画像を9点出力させた。その画像を4.9kPaの荷重をかけたシルボン紙で5回往復し、濃度低下率が20%以上となる温度を定着下限温度として評価した。A,およびBは使用上問題とならないレベルであるが、Cは使用上問題となるレベルである。
A:定着下限温度が、135℃未満
B:定着下限温度が、135℃以上、145℃未満
C:定着下限温度が、145℃以上
低温低湿環境(15℃,10%RH)下にトナー及び画像形成装置を3時間調湿した後、定着装置の定着ローラ表面温度が200℃になった時点でヒータを切って、ベタ黒画像を3枚通紙した。この操作によって、定着ローラにトナーを付着させ、低温オフセットに対して厳しい環境にて評価した。画像の前半半分がベタ黒、後半半分が白地の静電オフセット試験用チャートを作成し、A4の75g/m2紙を用いて定着装置全体の温度が、雰囲気温度になじんだ状態から連続100枚の画出しを行った。目視にて、定着画像の低温オフセットによる汚れの程度を評価した。
ランクA:低温オフセット未発生
ランクB:わずかに低温オフセットが発生(実用レベル)
ランクC:ひどく低温オフセットが発生(実用が難しいレベル)
常温常湿(N/N:温度23.5℃,湿度60%RH)環境下にて、紙上のトナーのり量が0.5mg/cm2であるベタ画像を作成し、「PG−3D」(日本電色工業株式会社製)を用いて、測定光学部角度75°における定着画像の光沢度を測定した。A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、DおよびEは使用上問題となるレベルである。
A:30以上
B:25以上、30未満
C:23以上、25未満
D:20以上、23未満
E:20未満
定着ローラ1を用いた図4の機構を有する定着装置7を低温低湿環境(15℃/10%RH)に6時間放置し、電源を入れてから定着ローラ表面が170℃に達成するまでの時間を測定した。
実施例1において、定着ローラをそれぞれ表5のように変更すること以外は同様にして評価した。結果を表5に示した。その結果、実施例2から実施例9では、実質上問題は見受けられなかった。一方、比較例1から比較例7では、耐低温オフセット性に劣る、定着温度が高まる、定着光沢性が劣る、またはウォームアップタイムが長くなる等、実用上の問題が見られた。
実施例1と同様にトナーをそれぞれ表6のようにトナー2からトナー4に変更すること以外は同様にして(1)から(10)を評価を行なった(実施例1は、(1)から(4)に加えて、(5)から(10)の評価を行なった。)。結果を表6に示した。
(5)耐高温オフセット性
評価には、定着ユニットを定着温度が調整できるように改造した改造定着器を用いた。常温常湿(N/N:温度23.5℃,湿度60%RH)環境下にて評価を行った。未定着画像のトナーのり量が0.6mg/cm2となるように調製した後、170〜220℃の範囲を温度10℃間隔で設定した定着温度で、A4横置きで先端から5cmの全域が画像濃度0.5のハーフトーン、それ以外がベタ白という画像を出力させた。この際の白地部に現れるオフセットのレベルを目視確認した。A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、DおよびEは使用上問題となるレベルである。
A:オフセットが全く発生しない
B:定着温度220℃で、A4縦置きで通紙した部分以外の端部にうっすらとオフセットが発生した。
C:定着温度220℃で、長手方向全域に、オフセットが発生した。
D:定着温度210℃で、A4縦置きで通紙した部分以外の端部にうっすらとオフセットが発生した。
E:定着温度210℃で、長手方向全域に、オフセットが発生した。
高温高湿(H/H:温度30℃,湿度80%RH)環境下にて、2%の印字比率の画像を10,000枚までプリントアウトする画出し試験において、耐久評価終了時に白地部分を有する画像を出力し、「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度(反射率Ds(%))と転写紙の白色度(平均反射率Dr(%))の差から、カブリ濃度(%)(=Dr(%)−Ds(%))を算出し、耐久評価終了時の画像カブリを評価した。フィルターは、アンバーライトフィルターを用いた。A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、DおよびEは使用上問題となるレベルである。
A:0.5%未満
B:0.5%以上1.0%未満
C:1.0%以上1.5%未満
D:1.5%以上3.0%未満
E:3.0%以上
高温高湿(H/H:温度30℃,湿度80%RH)環境下にて、2%の印字比率の画像を10,000枚までプリントアウトする画出し試験において、耐久評価終了時にベタ画像を出力する際、ドラム上のトナー量と転写紙上のトナー量との重量変化から転写効率を求めた(ドラム上トナー量が全量転写紙上に転写された場合を転写効率100%とする。)A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、Dは使用上問題となるレベルである。
A:転写効率が95%以上
B:転写効率が90%以上95%未満
C:転写効率が80%以上90%未満
D:転写効率が70%以上80%未満
常温常湿(N/N:温度23.5℃,湿度60%RH)環境下、及び高温高湿(H/H:温度30℃,湿度80%RH)環境下にて、2%の印字比率の画像を10,000枚までプリントアウトする画出し試験において、耐久評価終了後に規制部材(=現像ブレード)の観察を行ない、最も悪かった環境での結果を以下の基準で評価し、表6に示した。A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、DおよびEは使用上問題となるレベルである。
A:全く汚染していない。
B:わずかに汚染しているが画像欠陥は全く発生していない。
C:汚染しており画像欠陥もわずかに発生している。
D:汚染が目立ち、画像欠陥も目立つ。
E:汚染がひどく、顕著な画像欠陥も発生している。
常温常湿(N/N:温度23.5℃,湿度60%RH)環境下、高温高湿(H/H:温度30℃,湿度80%RH)環境下、及び低温低湿(L/L:温度15℃,湿度10%RH)環境下にて、2%の印字比率の画像を10,000枚までプリントアウトする画出し試験において、500枚ごとに、ベタ画像を出力し、紙上に形成された画像の4隅、中央の5点平均の相対濃度とし評価した。尚、画像濃度は「マクベス反射濃度計 RD918」(マクベス社製)を用いて、原稿濃度が0.00の白地部分の画像に対する相対濃度を測定した。AおよびBは使用上問題とならないレベルであるが、Cは使用上問題となるレベルである。
A:0.0〜0.20未満
B:0.20〜0.35未満
C:0.35以上
50ccのポリカップにトナーを10g入れた。これを温度53℃の恒温槽に72時間放置した時のトナーの状態を下記のごとく目視判断した。A,BおよびCは使用上問題とならないレベルであるが、DおよびEは使用上問題となるレベルである。
A:まったくブロッキングしておらず、初期とほぼ同様の状態。
B:若干、凝集気味であるが、ポリカップの回転で崩れる状態であり、特に問題とならない。
C:凝集気味であるが、手で崩してほぐれる状態。
D:凝集が激しい。
E:固形化している。
実施例1と同様にトナーをトナー5に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、低温定着性、耐低温オフセット性等が悪化した。これは、X100/Dが小さいため、トナーの変形性が低いため、トナーの定着部の接触面が十分ではなく、定着ローラからトナーへの熱伝導性が悪いことが原因であると考えられる。
実施例1と同様にトナーをそれぞれ表6のようにトナー6、トナー7に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー8に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、耐高温オフセット性、画像濃度均一性等が悪化した。これは、X100/Dが大きく、H(4000)/H(M1)も大きいため、トナーが高温オフセットしやすく、その結果、像加熱装置の加熱源が、オフセットされたトナーで汚染され、安定した定着温度を維持する事が難しくなり、画像濃度均一性が悪化したものと推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー9に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、かぶりや規制部材汚染が悪化した。これは、X20/Dが大きいために、現像装置内で受けるストレスによってトナー粒子が変形してしまい、かぶりや規制部材汚染が悪化したものと推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー10に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー11に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、規制部材汚染、転写効率、かぶり等が悪化した。これは、トナーの個数平均粒子径が小さいために、トナーの流動性が悪く、規制部材を汚染した、また転写時のとびちりが悪化したためであると推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー12に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー11に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、画像濃度均一性等が悪化した。これは、トナーの個数平均粒子径が大きいために、高解像度で高精細な潜像に対して忠実な現像が行われにくく、また、静電的な転写を行うとトナーが飛び散りやすくなったためであると推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー14からトナー20に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー21に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、かぶり等が悪化した。これは、X100/Dが大きく、また粘度も小さめであるため、耐ストレス性が弱くなったため、現像装置内で受けるストレスによって、トナーが劣化したためであると推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー22に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、ほぼ全ての評価が悪化した。これは、X100/D、X20/Dが共に大きいため、低温定着性、耐低温オフセット性、耐ストレス性が悪化したことによるものと推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー23に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー24に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、実質上問題はないものの、耐低温オフセット性等が若干悪化した。これは、ワックスの添加量が、少な目であるために、定着時のトナーの離型性が若干悪くなったためであると推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー25に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、全ての評価項目において、実質上問題は見受けられなかった。
実施例1と同様にトナーをトナー26に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。結果が示すとおり、実質上問題はないものの、規制部材の汚染や、かぶりが若干悪化した。これは、ワックスの添加量が、多目であるためにワックス成分がトナー粒子表面に偏在しやすくなったため、現像器内でストレスを受けた際にかぶりや規制部材汚染が若干悪化したためであると推定される。
実施例1と同様にトナーをトナー27に変更すること以外は同様にして評価を行なった。結果を表6に示した。また、図6にトナー27の微小圧縮試験における荷重−変位曲線を示す。結果が示すとおり、かぶり、転写効率、規制部材汚染等が悪化した。これは、X20/Dが大きく、また屈曲点がないため、耐ストレス性が非常に弱いためであると推定される。
Claims (32)
- 静電潜像担持体を帯電手段により帯電する帯電工程、該帯電された静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光工程、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像工程、該トナー像を中間転写体を介して、又は介さずに記録材へ転写する転写工程、該トナー像を担持する記録材を加圧部材と回転可能な像加熱部材とで形成されるニップ部を通過させることにより加熱加圧定着する定着工程を有する画像形成方法において、
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下であり、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする画像形成方法。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(3)0.010≦X20/D≦0.080 - 該トナーに対する微小圧縮試験において、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したとき、荷重−変位曲線が屈曲点を有し、該屈曲点は、トナーが荷重2.0×10-4N以上8.5×10-4N以下を受けたときに生じるものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 該トナーの変位量X100(μm)及びX20(μm)が、
0.400≦X100/D≦0.850、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成方法。 - 該トナーが、フローテスターによる測定において100℃の粘度が、15000Pa・s以上65000Pa・s以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるメインピークの分子量(M1)が10,000乃至80,000であり、
該分子量分布のチャートにおいてメインピークの分子量(M1)の高さをH(M1)、分子量4,000の高さをH(4,000)としたとき、
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。 - 該トナー粒子は、水系媒体中で製造することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該トナー粒子は、重合性単量体、着色剤、ワックス成分、ポリエステル樹脂、及び、スチレン又はスチレン誘導体を重合して得られた単重合体又は共重合体を少なくとも含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散し、造粒し、重合性単量体を重合することによって得られたものであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)と該トナーのガラス転移温度(Tg)が、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の画像形成方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃ - 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tgp)と該トナーのガラス転移温度(Tgt)が、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像形成方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
12℃≦Tgp−Tgt≦25℃ - 該像加熱部材の表面粗さRzが1.0μm以上10.0μm以下であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該像加熱部材の離型層がフッ素ゴムを主成分とするソリッドゴム層であることを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該像加熱部材の蓄熱層の中に熱伝導フィラーが10質量%以上50質量%以下で含有されることを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該像加熱部材のマイクロ硬度が30°以上68°以下であることを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の画像形成方法。
- 該弾性層は熱伝導率が0.15W/mK以下であることを特徴とする請求項1乃至13のいずれかに記載の画像形成方法。
- 記録材上に形成されているトナー画像を加圧部材と回転可能な像加熱部材とで形成されるニップ部を通過させることにより加熱加圧定着する定着方法において、
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下であり、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有するトナーであって、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とする定着方法。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(3)0.010≦X20/D≦0.080 - 該トナーに対する微小圧縮試験において、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したとき、荷重−変位曲線が屈曲点を有し、該屈曲点は、トナーが荷重2.0×10-4N以上8.5×10-4N以下を受けたときに生じるものであることを特徴とする、請求項15に記載の定着方法。
- 該トナーの変位量X100(μm)及びX20(μm)が、
0.400≦X100/D≦0.850、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする請求項15又は16に記載の定着方法。 - 該トナーが、フローテスターによる測定において100℃の粘度が、15000Pa・s以上65000Pa・s以下であることを特徴とする請求項15乃至17のいずれかに記載の定着方法。
- 該トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるメインピークの分子量(M1)が10,000乃至80,000であり、該分子量分布のチャートにおいてメインピークの分子量(M1)の高さをH(M1)、分子量4,000の高さをH(4,000)としたとき、
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする請求項15乃至18のいずれかに記載の定着方法。 - 該トナー粒子は、水系媒体中で製造することを特徴とする請求項15乃至19のいずれかに記載の定着方法。
- 該トナー粒子は、重合性単量体、着色剤、ワックス成分、ポリエステル樹脂、及び、スチレン又はスチレン誘導体を重合して得られた単重合体又は共重合体を少なくとも含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散し、造粒し、重合性単量体を重合することによって得られたものであることを特徴とする請求項15乃至20のいずれかに記載の定着方法。
- 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)と該トナーのガラス転移温度(Tg)、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項15乃至21のいずれかに記載の定着方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃ - 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tgp)と該トナーのガラス転移温度(Tgt)が、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項15乃至22のいずれかに記載の定着方法。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
12℃≦Tgp−Tgt≦25℃ - 静電潜像担持体を帯電手段により帯電する帯電工程、該帯電された静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光工程、該静電潜像をトナーで現像してトナー像を形成する現像工程、該トナー像を中間転写体を介して、又は介さずに記録材へ転写する転写工程、該トナー像を担持する記録材を加圧部材と回転可能な像加熱部材とで形成されるニップ部を通過させることにより加熱加圧定着する定着工程を有しており、
該像加熱部材は、外部加熱手段により最表層表面から加熱され、
該像加熱部材は、最表層として厚さ5μm以上200μm以下の離型層を有しており、その下層として蓄熱層を有し、更にその下層として弾性層を有するローラであり、
該像加熱部材は、熱伝導率5.0W/mK以上の熱伝導フィラーを含有し、該熱伝導フィラーはAl及び/又はZn化合物であり、
該像加熱部材の表面をEPMA(電子線マイクロアナライザー)により測定した際の該熱伝導フィラーに由来するAl及び/又はZn元素の存在割合が、EPMAで検出される全元素量に対して0.10質量%以上3.00質量%以下であり、
該蓄熱層の単位面積あたりの熱容量が100J/m2K以上600J/m2K以下である画像形成方法に適用されるトナーであって、
該トナーが、結着樹脂、着色剤及びワックス成分を少なくとも含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、
該トナーの個数平均粒径D1が、3.00μm以上8.00μm以下であり、
該トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)から(3)を満たすことを特徴とするトナー。
(1)D1=D±0.20μm
(2)0.100≦X100/D≦0.900
(4)0.010≦X20/D≦0.080 - 該トナーに対する微小圧縮試験において、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したとき、荷重−変位曲線が屈曲点を有し、該屈曲点は、トナーが荷重2.0×10-4N以上8.5×10-4N以下を受けたときに生じるものであることを特徴とする、請求項24に記載のトナー。
- 該トナーの変位量X100(μm)及びX20(μm)が、
0.400≦X100/D≦0.85、0.015≦X20/D≦0.060
であることを特徴とする請求項24又は25に記載のトナー。 - 該トナーが、フローテスターによる測定において100℃の粘度が、15000Pa・s以上65000Pa・s以下であることを特徴とする請求項24乃至26のいずれかに記載のトナー。
- 該トナーのテトラヒドロフラン(THF)可溶分のゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定されるメインピークの分子量(M1)が10,000乃至80,000であり、該分子量分布のチャートにおいてメインピークの分子量(M1)の高さをH(M1)、分子量4,000の高さをH(4,000)としたとき、
H(4,000):H(M1)=(0.100乃至0.950):1.00
を満足することを特徴とする請求項24乃至27のいずれかに記載のトナー。 - 該トナー粒子は、水系媒体中で製造することを特徴とする請求項24乃至28のいずれかに記載のトナー。
- 該トナー粒子は、重合性単量体、着色剤、ワックス成分、ポリエステル樹脂、及び、スチレン又はスチレン誘導体を重合して得られた単重合体又は共重合体を少なくとも含有する重合性単量体組成物を水系媒体中に分散し、造粒し、重合性単量体を重合することによって得られたものであることを特徴とする請求項24乃至29のいずれかに記載のトナー。
- 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tg)と該トナーのガラス転移温度(Tg)、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項24乃至30のいずれかに記載のトナー。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(6)10℃≦Tgp−Tgt≦30℃ - 該ポリエステル樹脂のガラス転移温度(Tgp)と該トナーのガラス転移温度(Tgt)が、下記(4)から(6)を満たすことを特徴とする請求項24乃至31のいずれかに記載のトナー。
(4)60℃≦Tgp≦80℃
(5)50℃≦Tgt
(7)12℃≦Tgp−Tgt≦25℃
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