JP5147495B2 - トナー及び画像形成方法 - Google Patents
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Description
前記トナー担持体は、軸体と、軸体周囲に設けられた樹脂層とを有し、前記樹脂層がウレタン樹脂と、炭素数2乃至9のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物とを含有し、
前記トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、前記トナーの個数平均粒径(D1)が3.00乃至8.00μmであり、
前記トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする画像形成方法に関するものである。
式(1)0.400≦X100/D≦0.850
式(2)0.010≦X20/D≦0.070
前記トナー担持体は、軸体と、軸体周囲に設けられた樹脂層とを有し、前記樹脂層がウレタン樹脂と、炭素数2乃至9のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物とを含有し、
前記トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、前記トナーの個数平均粒径(D1)が3.00乃至8.00μmであり、
前記トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするトナーに関するものである。
式(1)0.400≦X100/D≦0.850
式(2)0.010≦X20/D≦0.070
式(1) 0.400≦X100/D≦0.850
(好ましくは、0.400≦X100/D≦0.800)
式(2) 0.010≦X20/D≦0.070
(好ましくは、0.020≦X20/D≦0.060)
トナーの個数平均粒径(D1)は、以下のようにして算出する。測定装置としては、100μmのアパーチャーチューブを備えた細孔電気抵抗法による精密粒度分布測定装置「コールター・カウンター Multisizer 3」(登録商標、ベックマン・コールター社製)を用いる。測定条件の設定及び測定データの解析は、付属の専用ソフト「ベックマン・コールター Multisizer 3 Version3.51」(ベックマン・コールター社製)を用いる。尚、測定は実効測定チャンネル数2万5千チャンネルで行う。
(1)Multisizer 3専用のガラス製250ml丸底ビーカーに前記電解水溶液約200mlを入れ、サンプルスタンドにセットし、スターラーロッドの撹拌を反時計回りで24回転/秒にて行う。そして、専用ソフトの「アパーチャーのフラッシュ」機能により、アパーチャーチューブ内の汚れと気泡を除去しておく。
(2)ガラス製の100ml平底ビーカーに前記電解水溶液約30mlを入れる。この中に分散剤として「コンタミノンN」(非イオン界面活性剤、陰イオン界面活性剤、有機ビルダーからなるpH7の精密測定器洗浄用中性洗剤の10質量%水溶液、和光純薬工業社製)をイオン交換水で約3質量倍に希釈した希釈液を約0.3ml加える。
(3)発振周波数50kHzの発振器2個を位相を180度ずらした状態で内蔵し、電気的出力120Wの超音波分散器「Ultrasonic Dispension System Tetora150」(日科機バイオス社製)を準備する。超音波分散器の水槽内に約3.3lのイオン交換水を入れ、この水槽中にコンタミノンNを約2ml添加する。
(4)前記(2)のビーカーを前記超音波分散器のビーカー固定穴にセットし、超音波分散器を作動させる。そして、ビーカー内電解水溶液の液面の共振状態が最大となるようにビーカーの高さ位置を調整する。
(5)前記(4)のビーカー内の電解水溶液に超音波を照射した状態で、トナー約10mgを少量ずつ前記電解水溶液に添加し、分散させる。そして、さらに60秒間超音波分散処理を継続する。尚、超音波分散にあたっては、水槽の水温が10℃以上40℃以下となる様に適宜調節する。
(6)サンプルスタンド内に設置した前記(1)の丸底ビーカーに、ピペットを用いてトナーを分散した前記(5)の電解質水溶液を滴下し、測定濃度が約5%となるように調整する。そして、測定粒子数が50000個になるまで測定を行う。
(7)測定データを装置付属の前記専用ソフトにて解析を行い、個数平均粒径(D1)を算出する。尚、専用ソフトでグラフ/個数%と設定したときの、「分析/個数統計値(算術平均)」画面の「平均径」が個数平均粒径(D1)である。
1)軸体を予め配した成型金型のキャビティ内に前記した樹脂層を形成するための組成物を注入して加熱硬化する工程を含む方法;
2)予め樹脂層を形成するための組成物を用いてスラブやブロックを形成する工程と、該スラブ又はブロックから切削の加工により、チューブ状の所定の形状、寸法に切り出し、これに軸体を圧入する工程とを有する方法。
スチレン単量体100質量部に対して、C.I.Pigment Blue15:3を16.5質量部、ジ−ターシャリーブチルサリチル酸のアルミ化合物〔ボントロンE88(オリエント化学工業社製)〕を3.5質量部用意した。これらを、アトライター(三井鉱山社製)に導入し、半径1.25mmのジルコニアビーズ(140質量部)を用いて200rpmにて25℃で180分間撹拌を行い、マスターバッチ分散液1を調製した。
・スチレン単量体 30.0質量部
・n−ブチルアクリレート単量体 17.0質量部
・低分子量ポリスチレン 20.0質量部
(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)
・炭化水素系ワックス 9.0質量部
(フィッシャートロプシュワックス、最大吸熱ピーク=78℃、Mw=750)
・ポリエステル樹脂 5.0質量部
(テレフタル酸:イソフタル酸:プロピレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物):エチレンオキサイド変性ビスフェノールA(2モル付加物)=30:30:30:10の重縮合物、酸価11、Tg=74℃、Mw=11,000、Mn=4,000)
上記材料を65℃に加温し、TK式ホモミキサー(特殊機化工業製)を用いて、5,000rpmにて均一に溶解し分散した。これに、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液7.2質量部を溶解し、重合性単量体組成物を調製した。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物調製において、スチレン単量体の添加量をそれぞれ36.0質量部、39.0質量部、23.0質量部、20.0質量部に、n−ブチルアクリレート単量体の添加量をそれぞれ11.0質量部、8.0質量部、24.0質量部、27.0質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー2乃至5を得た。トナー2乃至5の各種物性を、表1に示した。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物調製において、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量をそれぞれ15.0質量部、30.0質量部、32.0質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量をそれぞれ6.7質量部、7.7質量部、7.9質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー6乃至8を得た。トナー6乃至8の各種物性を、表1に示した。
トナー1の製造例において、シリカ微粉体をヘキサメチルジシラザンで表面処理された疎水性シリカ微粉体1.5質量部(数平均一次粒子径:7nm)に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー9を得た。トナー9の各種物性を、表1に示した。
トナー6の製造例において、炭化水素系ワックスをベヘン酸ベヘニル(最大吸熱ピーク=72℃、Mw=700)に変更すること以外は、トナー6の製造例と同様にして、本発明のトナー10を得た。トナー10の各種物性を、表1に示した。
トナー1の製造例において、0.1M−Na3PO4水溶液の添加量をそれぞれ533質量部、353質量部、544質量部、335質量部に、1.0M−CaCl2水溶液の添加量をそれぞれ80.2質量部、53.1質量部、81.8質量部、50.4質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー11乃至14を得た。トナー11乃至14の各種物性を、表1に示した。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物調製において、スチレン単量体の添加量を41.0質量部に、n−ブチルアクリレート単量体の添加量を6.0質量部に、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量を13.0質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量を6.5質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー15を得た。トナー15の各種物性を、表1に示した。
トナー1の製造例の重合性単量体組成物調製において、スチレン単量体の添加量を18.0質量部に、n−ブチルアクリレート単量体の添加量を29.0質量部に、低分子量ポリスチレン(Mw=3,000、Mn=1,050、Tg=55℃)の添加量を35.0質量部に、重合開始剤1,1,3,3−テトラメチルブチルパーオキシ2−エチルヘキサノエートの70%トルエン溶液の添加量を8.1質量部に変更すること以外は、トナー1の製造例と同様にして、本発明のトナー16を得た。トナー16の各種物性を、表1に示した。
炭素数2のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物TSF4446(GE東芝シリコーン社製)を用いた。
炭素数3のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物TSF4460(GE東芝シリコーン社製)を用いた。
1,6−ヘキサンジオール(Aldrich社製)1.0molと、1,6−ジブロモヘキサン(Aldrich社製)0.5molと水素化ナトリウム0.4molの存在下、THF中、室温で24時間逐次的に反応させポリエーテルを作製した。得られたポリオール10gとJones試薬(酸化クロム(VI)0.014molの水2ml溶液に、氷冷しつつ濃硫酸0.022molを加え、ついで水4mlを加えて調整)をアセトン中、20℃で24時間反応させ、ポリエーテル部原料(a)を得た。この原料(a)5.0gと二塩化オキサリル(Aldrich社製)0.015molとをベンゼン中、40℃で5時間反応させ、酸塩化物を得た。得られた酸塩化物2.3gと、ポリシロキサン化合物(X22−170DX:信越化学社製)28gをジエチルエーテル中で少量のピリジンの存在下、室温で24時間反応させ、エーテル繰返し単位の炭素数が6の非反応性シリコーン化合物3を得た。重量平均分子量(Mw)は11,000であった。
1,9−ノナンジオール(Aldrich社製)1.0molと、1,9−ジブロモノナン(Aldrich社製)0.5molと水素化ナトリウム0.4molの存在下、THF中、室温で24時間逐次的に反応させポリエーテルを作製した。得られたポリオール10gとJones試薬をアセトン中、20℃で24時間反応させ、ポリエーテル部原料(b)を得た。この原料(b)5.0gと二塩化オキサリル(Aldrich社製)0.017molとをベンゼン中、40℃で5時間反応させ、酸塩化物を得た。得られた酸塩化物2.0gと、ポリシロキサン化合物(X22−170DX:信越化学社製)28gをジエチルエーテル中で少量のピリジンの存在下、室温で24時間反応させ、エーテル繰返し単位の炭素数が9の非反応性シリコーン化合物4を得た。重量平均分子量(Mw)は13,000であった。
1,10−デカンジオール(Aldrich社製)1.0molと、1,10−ジブロモデカン(Aldrich社製)0.5molと水素化ナトリウム0.4molの存在下、THF中、室温で24時間逐次的に反応させポリエーテルを作製した。得られたポリオール10gとJones試薬をアセトン中、20℃で24時間反応させ、ポリエーテル部原料(c)を得た。この原料(c)5.0gと二塩化オキサリル(Aldrich社製)0.018molとをベンゼン中、40℃で5時間反応させ、酸塩化物を得た。得られた酸塩化物1.9gと、ポリシロキサン化合物(X22−170DX:信越化学社製)28gをジエチルエーテル中で少量のピリジンの存在下、室温で24時間反応させ、エーテル繰返し単位の炭素数が10の非反応性シリコーン化合物5を得た。重量平均分子量(Mw)は12,000であった。
ポリエーテル部を含有しない非反応性シリコーン化合物TSF451−50(GE東芝シリコーン社製)を用いた。
外径8mmの芯金(軸体)を内径16mmの円筒状金型内に同心となるように設置し、下層の樹脂層を形成する材料として液状導電性シリコーンゴム(東レダウコーニングシリコーン社製、ASKER−C硬度40度、体積抵抗率1×107Ω・cm品)を注型した。注型後、温度130℃のオーブンに入れ20分間加熱成型し、脱型後、温度200℃のオーブンで4時間2次加硫を行い、厚み4mmの弾性層を形成した。
・ポリエーテルポリオールプレポリマー 100質量部
・イソシアネート 85質量部
(商品名:C2521 日本ポリウレタン工業社製)
・非反応性シリコーン化合物1 5.0質量部
上記原料混合液にメチルエチルケトンを加え、固形分28質量部になるように調整したものを樹脂層形成用の原料液とした。この原料液の固形分に対してカーボンブラック(商品名:MA100、三菱化学社製)20質量部、アクリル樹脂粒子(商品名:MX−1000、綜研化学社製)30質量部を添加し、この塗料液をボールミルで攪拌分散した。得られた塗料を先に成型した樹脂層上にディッピングにより膜厚15μmとなるように塗布し、温度80℃のオーブンで15分間乾燥後、温度140℃のオーブンで4時間硬化することにより最表面層の樹脂層を形成し、現像ローラ1を得た。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1の添加量を0.2質量部に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ2を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1の添加量を20.0質量部に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ3を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1の添加量を0.1質量部に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ4を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1の添加量を22.0質量部に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ5を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1を非反応性シリコーン化合物2に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ6を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1を非反応性シリコーン化合物3に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ7を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1を非反応性シリコーン化合物4に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ8を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1を非反応性シリコーン化合物5に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ9を作製した。
樹脂層成形用混合液に用いた非反応性シリコーン化合物1を非反応性シリコーン化合物6に替えた他は現像ローラ1の製造例と同様にして現像ローラ10を作製した。
上記トナー1及び現像ローラ1について、具体的な評価方法を示す。
常温常湿(23.5℃、60%RH)環境下にて、「プローバーボンド紙」(105g/m2、フォックスリバー社製)を記録材として用い、トナーの載り量を0.58乃至0.60mg/cm2としたベタ画像を作像し、定着温度を130乃至180℃の範囲で変調して定着を行った。4.9KPaの荷重をかけつつ柔和な薄紙(例えば、商品名「ダスパー」、小津産業(株)製)により、得られた定着画像を5往復摺擦し、下式により画像濃度の低下率(%)を算出し、低下率が20%以下となった温度を定着開始温度とした。なお、画像濃度はカラー反射濃度計(X−RITE 404A:X−Rite Co.製)で測定した。
濃度低下率=(摺擦前の画像濃度−摺擦後の画像濃度)×100/摺擦前の画像濃度
A:145℃未満(良好)
B:145℃以上、155℃未満(実用上問題なし)
C:155℃以上、165℃未満(実用限度)
D:165℃以上(実用上問題あり)
常温常湿(23.5℃、60%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて評価を行った。記録材先端中央部にトナーを載り量0.60mg/cm2で、5cm×5cm面積のベタ画像を作像し、定着器通過時の記録材の通紙方向後端部に、ホットオフセット現象(定着画像の一部が定着器の部材表面に付着し、更に、次周回で記録材上に定着する現象)が生じた時点の定着加熱部表面の温度を測定し、高温オフセット現象発生温度とし、以下の評価基準に基づいて評価した。
A:220℃以上(良好)
B:210℃以上、220℃未満(実用上問題なし)
C:205℃以上、210℃未満(実用限度)
D:205℃未満(実用上問題あり)
常温常湿(23.5℃、60%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて5%の印字比率の画像を80,000枚までプリントアウトする画出し試験を行った。画出し試験後、トナーの載り量が0.3mg/cm2であるハーフトーン画像を作成し、画像上及び現像ローラを目視で評価した。
A:現像ローラ上にも、ハーフトーン画像上にも、縦スジは見られない。実用上全く問題 ないレベル。
B:現像ローラに周方向の細かいスジが1〜3本あるものの、ハーフトーン画像上には、 縦スジは見られない。実用上問題ないレベル。
C:現像ローラに周方向の細かいスジが数本あり、ハーフトーン画像上にも細かいスジが 数本見られる。しかし、画像処理で消せるレベルで、実用上ほぼ問題ないレベル。
D:現像ローラ上及びハーフトーン画像上に多数本のスジが見られ、画像処理でも消せな い。実用上問題のあるレベル。
高温高湿(30℃、80%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて5%の印字比率の画像を80,000枚までプリントアウトする画出し試験において、耐久初期と耐久後のベタ画像の濃度差を評価の基準とした。画像濃度は、カラー反射濃度計(X−RITE 404A:X−Rite Co.製)にて初期と耐久後のベタ画像の濃度差を測定した。
A:0.10未満(良好)
B:0.10以上、0.15未満(実用上問題なし)
C:0.15以上、0.20未満(実用限度)
D:0.20以上(実用上問題あり)
高温高湿(30℃、80%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて5%の印字比率の画像を80,000枚までプリントアウトする画出し試験を行った。耐久試験終了後、3日間同環境で放置した後に、白地部分を有する画像を出力し、「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度と記録材の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、画像カブリを評価した。フィルターはアンバーライトフィルターを用いた。
A:1.0%未満(良好)
B:1.0%以上2.0%未満(実用上問題なし)
C:2.0%以上3.0%未満(実用限度)
D:3.0%以上(実用上問題あり)
低温低湿(15℃、10%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて5%の印字比率の画像を80,000枚までプリントアウトする画出し試験を行った。耐久試験終了後、3日間同環境で放置した後に、白地部分を有する画像を出力し、「REFLECTMETER MODEL TC−6DS」(東京電色社製)により測定したプリントアウト画像の白地部分の白色度と記録材の白色度の差から、カブリ濃度(%)を算出し、画像カブリを評価した。フィルターはアンバーライトフィルターを用いた。
A:1.0%未満(良好)
B:1.0%以上2.0%未満(実用上問題なし)
C:2.0%以上3.0%未満(実用限度)
D:3.0%以上(実用上問題あり)
高温高湿(30℃、80%RH)環境下にて、A4サイズのCLCカラーコピー用紙(キヤノン社製、秤量80g/m2)を用いて5%の印字比率の画像を80,000枚までプリントアウトする画出し試験を行った。耐久試験終了後、ベタ画像を出力する際、ドラム上のトナー量と転写紙上のトナー量との重量変化から転写効率を求めた(ドラム上トナー量が全量転写紙上に転写された場合を転写効率100%とする)。
A:転写効率が95%以上(良好)
B:転写効率が90%以上95%未満(実用上問題なし)
C:転写効率が80%以上90%未満(実用限度)
D:転写効率が80%未満(実用上問題あり)
表2に記載のトナー及び現像ローラを用いて、実施例1と同様の評価を行った。結果を表2に示す。
2:樹脂層
21:感光ドラム
22:帯電部材
23:レーザー光
24:現像装置
25:現像ローラ
26:現像剤供給ローラ
27:現像ブレード
28:現像剤
29:転写ローラ
30:クリーニングブレード
31:廃現像剤容器
32:定着装置
33:紙
34:現像容器
100:現像ローラ
200:現像ローラ
201:樹脂層
202:樹脂層
Claims (8)
- 静電潜像担持体を帯電手段により帯電する帯電工程、帯電された静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光工程、トナー層規制部材でトナー担持体上のトナーを規制する工程、静電潜像担持体上の該静電潜像をトナー担持体上のトナーで現像し、トナー像を形成する現像工程、トナー像を中間転写体を介して、又は介さずに転写材へ転写する転写工程を有する画像形成方法において、
前記トナー担持体は、軸体と、軸体周囲に設けられた樹脂層とを有し、前記樹脂層がウレタン樹脂と、炭素数2乃至9のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物とを含有し、
前記トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、前記トナーの個数平均粒径(D1)が3.00乃至8.00μmであり、
前記トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とする画像形成方法。
式(1)0.400≦X100/D≦0.850
式(2)0.010≦X20/D≦0.070 - 前記樹脂層が2層以上の積層構造を有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成方法。
- 前記樹脂層が、ポリエーテルポリウレタンを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成方法。
- 前記樹脂層が、樹脂100質量部に対して、非反応性シリコーン化合物を、0.2乃至20.0質量部の範囲で含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像形成方法。
- 前記トナーに対する微小圧縮試験において、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)とし、弾性変位量をY(μm)としたとき、下記式(3)を満たすことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像形成方法。
式(3)0.300≦Y/X100≦0.500 - 前記トナーに対する微小圧縮試験において、下記式(4)及び(5)を満たすことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像形成方法。
式(4)0.400≦X100/D≦0.800
式(5)0.020≦X20/D≦0.060 - 前記非反応性シリコーン化合物のポリエーテル部に含まれるエーテル繰返し単位中の炭素数が2であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像形成方法。
- 静電潜像担持体を帯電手段により帯電する帯電工程、帯電された静電潜像担持体を露光して静電潜像を形成する露光工程、トナー層規制部材でトナー担持体上のトナーを規制する工程、静電潜像担持体上の該静電潜像をトナー担持体上のトナーで現像し、トナー像を形成する現像工程、トナー像を中間転写体を介して、又は介さずに転写材へ転写する転写工程を有する画像形成方法に用いられるトナーにおいて、
前記トナー担持体は、軸体と、軸体周囲に設けられた樹脂層とを有し、前記樹脂層がウレタン樹脂と、炭素数2乃至9のエーテル繰返し単位からなるポリエーテル部を有する非反応性シリコーン化合物とを含有し、
前記トナーが、少なくとも結着樹脂、着色剤及びワックスを含有するトナー粒子と、無機微粉体とを有し、前記トナーの個数平均粒径(D1)が3.00乃至8.00μmであり、
前記トナーに対する微小圧縮試験において、測定するトナーの粒子径をD(μm)、トナーの1粒子に負荷速度9.8×10-5N/secで荷重9.8×10-4Nを負荷したときの最大変位量をX100(μm)、荷重2.0×10-4N時の変位量をX20(μm)としたとき、下記式(1)及び(2)を満たすことを特徴とするトナー。
式(1)0.400≦X100/D≦0.850
式(2)0.010≦X20/D≦0.070
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