JP2014210303A - 切削装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被加工物に切削屑が付着するおそれを低減し得る切削装置を提供する。
【解決手段】切削ブレード31を有するスピンドルユニット40に、底部に切削ブレード31の先端が突出する開口502を有するブレードカバー50を装着して、該ブレードカバー50で切削ブレード31を覆う。切削液供給手段70によって開口502の外周側で被加工物1の上面に切削液Lを供給するとともに、ブレードカバー50に形成した排出口521からブレードカバー50内の収容部501の空気を吸引源90で吸引する。切削ブレード31の回転に伴って開口502を介してブレードカバー50内の収容部501に切削液Lを取り込み、その切削液Lを排出口521を介してブレードカバー50外に排出して切削液の飛散を抑える。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば半導体ウェーハや各種電子部品の基板といった薄板状の被加工物を切削ブレードによって切削する切削装置に係り、特に、切削ブレードをカバーするブレードカバーを有した切削装置に関する。
例えば、半導体ウェーハ等の被加工物を多数のチップに分割するダイシング装置等の精密切削装置においては、高速回転するスピンドルの先端に装着された切削ブレードを被加工物に切り込ませて切削加工する構成となっている。
この種の切削装置では、切削によって発生する加工熱を冷却するとともに切削によって生じた切削屑を被加工物上から排出するために、切削ブレードに切削液を供給しながら切削が遂行される。特に被加工物がCMOSやCCD等の撮像デバイスが表面に形成されたウェーハや、フィルタ、光ピックアップデバイス等の光デバイスが形成された基板である場合には、切削屑がデバイス上に付着するとデバイス不良を引き起こすため、切削屑を除去して付着を防止することが非常に重要視されている。切削屑の除去にあたっては、一度被加工物上に付着して乾燥した切削屑はその後に行う洗浄工程では取り除くことが非常に難しくなるため、例えば特許文献1に開示されるように切削中の被加工物上面に洗浄水を供給し、切削屑の付着を防ぐ技術が提案されている。
特開2006−231474号公報
一般に、切削液を供給しながら被加工物を切削する場合、切削によって生じた切削屑の一部は切削液に取り込まれ、切削ブレードの回転に伴って切削ブレードに連れ回る。切削中に切削ブレードに切削液を噴射すると、切削ブレードに連れ回っている切削屑を含む切削液が被加工物上に飛び散るため、被加工物全面が汚れてしまう。したがって、例え上記特許文献に開示されるように被加工物上に洗浄水を供給したとしても、被加工物上に飛び散った切削液によって被加工物上に供給された洗浄水の流れが乱されて洗浄が不十分な領域が生じ、被加工物全面に飛び散った切削屑を洗浄しきれないという問題がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、その主な技術的課題は、被加工物に切削屑が付着するおそれを低減し得る切削装置を提供することにある。
本発明の切削装置は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する切削ブレードと、該切削ブレードを回転可能に支持するスピンドルを含むスピンドルユニットと、該切削ブレードを覆い底部に該切削ブレードの先端が突出する開口を有し該スピンドルユニットに装着されたブレードカバーと、を備えた切削装置であって、前記開口の外周側で被加工物の上面に切削液を供給する切削液供給手段を備え、前記ブレードカバーは、内部に前記ブレードを収容する収容部を有し、該ブレードカバーには、該収容部に連通するとともに吸引源に接続された排出口が形成され、被加工物の上面に供給された前記切削液が、前記切削ブレードの回転に伴って前記開口を介して前記収容部に取り込まれた後、前記排出口を介して前記ブレードカバー外に排出されることを特徴としている。
本発明では、吸引源が作動した状態で、切削液供給手段から切削液が被加工物上面に供給される。被加工物上面に供給された切削液は、切削ブレードと被加工物とが接触する切削加工点に流れ込むとともに切削によって生じた切削屑を取り込み、吸引源で吸引され負圧となっているブレードカバー内の収容部に、ブレードカバーの開口から入り込む。さらに切削液は収容部内で排出口に向かって流れ、排出口から排出される。本発明によれば、切削液を切削ブレードに噴射しないため、被加工物上で切削屑を含んだ切削液が飛び散ることがなく、上記のように、切削で生じた切削屑を取り込んだ切削液がブレードカバー内に吸引されて排出口から排出される。このため、被加工物に切削屑が付着するおそれが低減する。
本発明は、前記ブレードカバーには、該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記排出口に連通したエアー取り込み路が形成されている形態を含む。この形態によれば、エアー取り込み路から常に一定量の外気が吸引源で吸引されて排出口に導入される。これにより排出口が完全に切削液で封止されにくくなり、切削液の吸引量にばらつきが生じることを防止することができる。
また、本発明は、前記切削液供給手段は、前記開口の外側で前記ブレードカバーの底に形成された切削液供給口と、一端が該切削液供給口に接続されるとともに他端が切削液供給源に接続された切削液供給路と、を有する形態を含む。この形態では、切削ブレード内に切削液供給手段を内蔵した構成となり、省スペース化が図られる。
また、本発明は、前記切削ブレードは、外周に切り刃を有し、前記ブレードカバーは、対面した発光部と受光部とを有するブレード検出手段の該発光部と該受光部とが該切り刃を挟んで互いに対面した状態になるよう該発光部が挿入される発光部挿入穴と該受光部が挿入される受光部挿入穴とを有し、前記発光部挿入穴の側壁には前記発光部からの発光を前記受光部へと出射させる前記収容部に開口した出射口が形成されるとともに、前記受光部挿入穴の側壁には前記発光部からの発光を前記受光部に入射させる前記収容部に開口した入射口が形成され、前記前記ブレードカバーには、一端が該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記発光部の発光面を通過し前記出射口に連通する発光部側外気取り込み路と、一端が該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記受光部の受光面を通過し前記入射口に連通する受光部側外気取り込み路と、が形成されている形態を含む。
この形態では、発光部と受光部とを有する光学式のブレード検出手段により、切削ブレードの切り刃の摩耗状態や破損有無を検出することができるものとなっている。そして、ブレードカバーに形成された発光部側および受光部側の外気取り込み通路を、それぞれブレードカバーの外気が取り込まれて流れることにより、発光部の発光面および受光部の受光面をそれぞれ通過して発光部側の出射口および受光部側の入射口へと続く外気の流路が形成される。この流路を流れる外気が接触することで発光面および受光面への汚れの付着を低減することが可能となり、その結果、切り刃の摩耗検出精度や破損有無検出精度の低下を防ぐことができる。
また、本発明は、前記切削ブレードが装着される前記スピンドルユニットは、スピンドルをエアーベアリングで支持するエアースピンドルユニットであり、前記ブレードカバーは、該スピンドルが挿入されるスピンドル挿入部を有するとともに、一端が該スピンドル挿入部に接続されるとともに他端が吸引源に接続されるスピンドルパージエアー吸引路が形成され、該切削ブレード側に排気されるエアーを吸引する形態を含む。
この形態では、スピンドルユニット内でエアーベアリングを形成するエアーがスピンドル挿入部を通ってスピンドルユニット内からスピンドルパージエアーとして排出される。スピンドルパージエアーは、スピンドルパージエアー吸引路を通って吸引源で吸引され、切削ブレード側に流れることが抑えられる。このため、ブレードカバー内の収容部を排出口に向かって吸引されている切削液の流れがスピンドルパージエアーによって乱されるおそれが低減する。
また、本発明では、前記開口は、前記切削ブレードの回転方向先頭側において回転方向後方側よりも大きく形成され、前記収容部は、該切削ブレードが下方から上方へと回転する領域を含み、該開口から前記排出口に続く幅広部を有する形態を含む。切削加工点においては、切削ブレードの回転に伴って、切削屑が切削加工点に対し被加工物の移動方向先頭側に流れるため、被加工物の移動方向先頭側の方が移動方向後方側に比べて切削屑が多く生じる。そこで本形態のように、ブレードカバー内の収容部の切削ブレードの回転方向先頭側に、回転方向後方側よりも大きく形成された幅広部を設けることにより、被加工物の移動方向先頭側の切削屑を含んだ切削液をより効果的に収容部に吸引して排出することができる。
本発明によれば、被加工物に切削屑が付着するおそれを低減し得る切削装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る切削装置および被加工物を示す斜視図である。 同装置が具備する一実施形態の切削手段の斜視図であって、スピンドルユニットからブレードカバーを外した状態を示す図である。 一実施形態の切削手段の一部断面側面図であって、ブレードカバーによる切削液の排出作用を示す図である。 切削手段のスピンドルに対する切削ブレードの取付構造を示す分解斜視図である。 一実施形態のブレードカバーの、(a)外側カバーの下部を切欠いて上部を断面とした側面図、(b)縦断面図、(c)底面図、である。 本発明の他の実施形態のブレードカバーの、(a)外側カバーの下部を切欠いて上部を断面とした側面図、(b)底面図、である。 他の実施形態のブレードカバーを示す縦断面図である。 他の実施形態の切削手段の一部断面側面図であって、ブレードカバーによる切削液の排出作用を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
[1]切削装置の全体構成
図1を参照して、一実施形態に係る切削装置10の全体的な構成を説明する。切削装置10は、例えば半導体ウェーハ等の円板状の被加工物1を多数のチップに分割する装置として好適なものである。図1に示す被加工物1の表面には複数の分割予定ラインが格子状に設定されており、被加工物1は分割予定ラインに沿って切断され、多数のチップに分割される。
この場合、被加工物1は、粘着テープ4を介して環状のフレーム5の内側に表面側が露出する状態に支持され、この状態で、カセットC内に複数段に重ねて収納される。被加工物1は、切削装置10内においてフレーム5を保持することで搬送される。なお、図1のX・Yは水平で互いに直交する方向を示し、Zは鉛直方向を示している。
図1に示すように、フレーム5に支持された複数の被加工物1が収納されたカセットCは、基台11の角部に設けられたカセット台12に着脱可能にセットされる。カセット台12は昇降するエレベータ式であって、カセット台12が昇降することで、被加工物1は基台11上の所定高さの出し入れ位置に位置付けられる。その出し入れ位置に位置付けられた被加工物1は、クランプ式の出し入れ手段13によってY2側に引き出され、仮置き位置14において左右方向(X方向)に一対の状態で配設されたセンタリングガイド15上に仮置きされる。
センタリングガイド15は、Y方向に延びる断面L字状の板状部材が左右対称に配設され、互いに近接したり離間したりするようにX方向に作動する。被加工物1は、フレーム5が左右のセンタリングガイド15に載置され、センタリングガイド15が近接方向に動いてフレーム5が挟み込まれることで、仮置き位置14において搬送開始位置に位置決めされる。
次に被加工物1は、旋回動作する第1搬送手段16によって、搬入・搬出位置17に位置付けられている(図1はその状態)円板状の保持手段18に搬入される。保持手段18は、被加工物1を負圧吸引作用で水平に吸引保持する保持面181を有している。保持手段18の周囲には、複数のフレームクランプ19が保持手段18に固定されて配設されている。保持面181は被加工物1と同等の大きさを有しており、被加工物1は保持面181に粘着テープ4を介して載置され、吸引保持される。また、フレーム5はフレームクランプ19に把持され、固定される。
保持手段18は、図示せぬ移動機構によってX方向に移動させられる移動台20上に回転可能に支持されている。保持手段18は図示せぬ回転機構によって回転駆動され、被加工物1は保持手段18の回転によって自転させられる。保持手段18上に被加工物1が保持されると、搬入・搬出位置17の上方に配設されたアライメント手段21によって被加工物1の表面が撮像されるとともにパターンマッチング等の処理がなされて、分割予定ラインが検出される。
次に、被加工物1は移動台20がX1方向に移動することで加工位置22に送られる。加工位置22の上方には、切削手段30が配設されている。図2および図3に示すように、切削手段30は、切削ブレード31と、軸方向がY方向と平行に延びるスピンドルユニット40と、ブレードカバー50とを備えている。
図2に示すように、スピンドルユニット40は、円筒状のスピンドルハウジング41と、スピンドルハウジング41内に回転可能、かつ、軸方向がY方向と平行に延びる状態に支持された円柱状のスピンドル42とを有するものである。スピンドル42は、Y1側の端部に形成されたブレード取付軸421がスピンドルハウジング41から突出しており、このブレード取付軸421に、円板状の切削ブレード31が着脱可能に装着されている。スピンドルハウジング41の先端面には、切削ブレード31を覆うブレードカバー50が着脱可能に固定される。
切削手段30は、図示せぬY・Z方向駆動手段により、図1においてY方向に割り出し送りされ、かつ、Z方向に昇降可能に支持されている。アライメント手段21によって被加工物1の分割予定ラインが検出されると、切削ブレード31と、検出された分割予定ラインとのY方向の位置合わせが、割り出し送りによってなされる。
切削ブレード31と分割予定ラインとのY方向の位置合わせがなされたら、切削手段30を下降させて切削ブレード31の下端の刃先を被加工物1に対する所定の切り込み高さ位置に定め、移動台20をX1方向に移動させて被加工物1を加工送りする。これにより1本の分割予定ラインに沿って切削ブレード31が相対的にX2方向に移動しながら切り込んでいき、分割予定ラインが切断される。次いで、分割予定ライン間の間隔に応じて切削手段30をY方向に送る割り出し送りと被加工物1のX1方向への加工送りを繰り返して、X方向に延びる全ての分割予定ラインが切断される。
この場合、切削のための被加工物1のX方向の加工送りは、X1方向のみとされる。また、図3に示すように、切削ブレード31の回転方向Rは、加工送りに伴う切削ブレード31の相対的な切削移動方向Cの前側において切り刃312が被加工物1の上面から下面に向かって切り込むダウンカットとなるように設定される。
続いて、保持手段18を90°回転させて、切断済みの分割予定ラインに直交する未切断側の分割予定ラインをX方向と平行に設定し、この後、上記と同様にして分割予定ラインを切削して切断する。これにより全ての分割予定ラインが切断され、被加工物1は多数のチップに分割される。多数のチップは粘着テープ4に貼り付いたままであり、円板状の被加工物1の形態は保たれている。
被加工物1の切削中においては、ブレードカバー50に設けられた切削液供給手段70から被加工物1の上面に切削液が供給される。切削ブレード31および切削液供給手段70の構成については本発明に係るものであり、後述する。
以上のようにして被加工物1が多数のチップに分割されたら、移動台20がX2方向に移動して保持手段18が搬入・搬出位置17に戻り、保持手段18による被加工物1の保持が解除される。続いて、被加工物1は第2搬送手段23によって搬入・搬出位置17のY2側、かつ、仮置き位置14のX1側に配設された洗浄手段24に搬入され、洗浄手段24で水洗された後、乾燥処理される。この後、被加工物1は第1搬送手段16によって仮置き位置14のセンタリングガイド15上に載置され、位置決めされてから、出し入れ手段13によってカセットC内に戻される。
以上が1枚の被加工物1に対する切削処理のサイクルであり、このサイクルが、カセットC内の全ての被加工物1に対してなされる。
[2]切削ブレードおよびスピンドル
上記切削ブレード31は、図4に示すように、スピンドル42の先端に同軸状に形成されたブレード取付軸421に着脱可能に装着される。ブレード取付軸421は先端に向かうにしたがって外径が小さくなる円錐状に形成されており、先端面にはねじ孔422が形成されている。ブレード取付軸421に取り付けられる切削ブレード31は、環状のハブ基台311の片側(スピンドル42側)の外周面に環状の切り刃312が固着されてなるもので、ブレードマウント32を介してブレード取付軸421に着脱可能に取り付けられる。ブレードマウント32は、ブレード取付軸421が嵌入するテーパ状の取付孔321が軸心に形成された円筒部322と、この円筒部322の軸方向中間の外周面に形成されたフランジ部323を有するもので、フランジ部323より先端側の円筒部322に雄ねじ324が形成されている。
切削ブレード31をブレード取付軸421に装着するには、まず、ブレードマウント32の取付孔321をブレード取付軸421に嵌入させ、ボルト33をねじ孔422にねじ込む。ブレードマウント32はボルト33によってスピンドル42側に押され、これによりブレード取付軸421が取付孔321に圧入された状態となってブレードマウント32がブレード取付軸421に締結される。次いで、切削ブレード31におけるハブ基台311の中心の孔313をブレードマウント32の雄ねじ324に嵌め入れ、ナット34を雄ねじ324にねじ込んでハブ基台311を押圧しながら締結する。これにより、切削ブレード31はブレードマウント32を介してスピンドル42の先端のブレード取付軸421に装着される。
上記のようにして先端に切削ブレード31が装着されるスピンドル42を備えるスピンドルユニット40は、スピンドルハウジング41内のスピンドル42をエアーベアリングで支持するエアースピンドルユニットである。すなわち、スピンドルハウジング41には、内部に高圧エアーを供給してスピンドル42をラジアル方向およびスラスト方向に支持するエアーベアリングを形成するエアー供給機構が備わっている。また、スピンドルハウジング41内には、スピンドル42を回転駆動する図示せぬモータが内蔵されている。該モータは、例えばスピンドル42の後端部に設けられたロータと、スピンドルハウジング41の内壁に配設されたステータとを有する構成とされる。スピンドル42は上記エアー供給機構からスピンドルハウジング41内に供給される高圧エアーで形成されるエアーベアリングで回転可能に支持され、該モータにより回転駆動される。
[3−1]一実施形態のブレードカバーおよび切削液供給手段
上記スピンドルハウジング41の先端面に固定されるブレードカバー50は全体として直方体状に形成されており、図1においてY方向に分割される内側カバー51と外側カバー52とが合体して構成される。内側カバー51と外側カバー52とは、ねじ止めやマグネット等の手段で合体状態が固定される。なお、ブレードカバー50の形状は直方体状に限られず、例えば円形状で下端が水平に切り取られた形状など、必要に応じて様々な形状に設計される。
図5に示すように、ブレードカバー50の内部には、内側カバー51と外側カバー52を合体させた状態で、切削ブレード31を収容する収容部501が形成される。収容部501の内面は、切削ブレード31と、切削ブレード31を固定するブレードマウント32、ボルト33、ナット34を含む外形形状にほぼ沿った円形状に形成されており、切削ブレード31の切り刃312の外周側に、ブレードカバー50の分割面、すなわち内側カバー51と外側カバー52との接合面が配設されるようになっている。ブレードカバー50の底部には切削ブレード31の下端の切り刃312が所定量だけ突出するスリット状の開口502が、内側カバー51と外側カバー52の内面を切り欠くことで形成されている。被加工物1は、開口502から突出する切り刃312で切削される。
内側カバー51には、スピンドル42のブレード取付軸421が挿入されるスピンドル挿入部511が開口しており、スピンドル挿入部511にブレード取付軸421を挿入した状態で切削ブレード31は収容部501内に収容される。この収容状態で、切削ブレード31は下端の切り刃312が開口502から突出し、その他の部分が切削ブレード31で覆われる。また、外側カバー52の天井には、収容部501に連通する排出口521が形成されている。この排出口521には、吸引管路91を介して吸引源90が接続されている。図5(a)に示すように、外側カバー52には、図1においてX1側の側面に開口するとともに排出口521に連通するエアー取り込み路522が貫通形成されている。
ブレードカバー50の図1でX2側には、図2および図3に示すように、開口502の外周側で被加工物1の上面に切削液を供給するための切削液供給手段70が配設されている。切削液供給手段70は、切削液を貯留する切削液供給パイプブロック71から下方に延びる切削供給パイプ72を経て下端の切削液供給口721より切削液を下方に吐出する構成のもので、切削液供給パイプブロック71には、純水等の切削液を切削液供給パイプブロック71に送る切削液供給源80が供給管路81を介して連通している。切削液供給手段70は、切削液供給パイプブロック71が内側カバー51もしくは外側カバー52に固定されることで、ブレードカバー50に固定される。
以上の構成を有するブレードカバー50をスピンドルハウジング41の先端面に固定するには、内側カバー51のスピンドル挿入部511にスピンドル42のブレード取付軸421を通して内側カバー51をスピンドルハウジング41の先端面にねじ止め等の固定手段で固定し、次いで切削ブレード31を上記の手順で取付軸421に装着し、この後、外側カバー52を内側カバー51に固定することでなされる。
[3−2]一実施形態の作用
次に、上記一実施形態のブレードカバー50および切削液供給手段70の作用を説明する。被加工物1の切削は、上記のように移動台20を図1においてX1方向に移動させて加工送りしながら、切削ブレード31を被加工物1に切り込ませて行うが、切削中においては、図3に示すように、切削液供給手段70の切削液供給口721から切削液Lを吐出させてブレードカバー50の開口502の外周側で被加工物1の上面に供給する。また、これと同時に吸引源90を運転してブレードカバー50内の収容部501の空気を吸引して負圧状態とする。
図3に示すように切削液Lは、切削ブレード31の切削移動方向Cの前側であってブレードカバー50の外側の被加工物1の上面に供給される。被加工物1の上面に供給された切削液Lは、被加工物1がX1方向に加工送りされることで、ブレードカバー50と被加工物1との間に入り込み、R方向に切削ブレード31がダウンカットで回転して被加工物1に切り込む切削加工点に流れ込む。切削加工点に達した切削液は切削で生じた切削屑を取り込み、切削ブレード31の回転に伴い連れ回りして開口502から収容部501に入り込む。そして収容部501内に入った切削屑を含む切削液Lは、吸引源90で吸引されることにより排出口521からブレードカバー50外に排出される。
上記一実施形態では、切削液Lを回転する切削ブレード31に直接噴射しないため、被加工物1上で切削屑を含んだ切削液Lが飛び散ることがなく、切削で生じた切削屑を取り込んだ切削液Lが、開口502を介してブレードカバー50内の収容部501に吸引され、排出口521から排出される。このため、切削屑を含んだ切削液Lはブレードカバー50の外側に飛散しにくくなり、被加工物1の上面に切削屑が付着するおそれが低減する。
また、吸引源90で収容部501を吸引すると、排出口521に連通するエアー取り込み路522から外気が吸引源90で吸引され、排出口521に導入されて吸引されていく。これにより、エアー取り込み路522から常に一定量の外気が吸引源90で吸引されて排出口521に導入される。このため、排出口521が完全に切削液で封止されにくくなり、その結果、切削液の吸引量にばらつきが生じることが防止され、安定した切削液の吸引を達成することができる。
[4−1]他の実施形態
次に、図6〜図8を参照して他の実施形態に係るブレードカバー50および切削液供給手段70を説明する。他の実施形態に係るブレードカバー50は上記一実施形態と基本構造は同じであるが、次の点で異なっている。
まず、図6(b)に示すように、ブレードカバー50の底部に形成され、切り刃312が突出する開口502は、開口502における切削ブレード31の回転方向の先頭側(図6で左側)において切削ブレード31の回転方向後方側よりも幅が大きく形成されている。すなわちこの場合の開口502は、切削ブレード31の回転方向の後方側の小開口部503と、小開口部503に連通する切削ブレード31の回転方向先頭側の大開口部504とを有している。
ブレードカバー50内の収容部501においては、切削ブレード31の回転方向先頭側に、切削ブレード31が下方の開口502から上方へと回転する領域を有している(図6(a)で収容部501の破線より左側部分)。収容部501には、開口502からこの上向き回転領域を経て排出口521に続く領域が、大開口部504の幅(図1でY方向の間隔)と同じ程度の幅を有する幅広部505に形成されている。この場合、ブレードカバー50の天井の排出口521は、内側カバー51と外側カバー52とにまたがって配設されており、これらカバー51,52が合体することで排出口521が形成される。一方、図6(a)で収容部501の破線より右側部分は、小開口部503と同じ幅となっている。
また、図6(b)および図7に示すように、内側カバー51と外側カバー52の底面の、小開口部503の両側にあたる箇所には、右側(図1でX2側)の側面に開口するとともに大開口部504に連通する溝状のエアー取り込み路513,523がそれぞれ形成されている。これらエアー取り込み路513,523は、大開口部504、収容部501を経て排出口521に連通する。
次に、他の実施形態の切削液供給手段70は、ブレードカバー50内に設けられている。すなわち、図6に示すように、ブレードカバー50の底面には、小開口部503および大開口部504を囲繞して複数の切削液供給口751が形成されており、ブレードカバー50内には、これら切削液供給口751に通じ、互いに連通する複数の切削液供給路75が形成されている。この実施形態での切削液供給手段70は、複数の切削液供給口751および切削液供給路75で構成される。複数の切削液供給路75は、外側カバー52の天井に開口する1つの切削液供給路75に集合され、図8に示すようにその切削液供給路75には供給管路81を介して切削液供給源80が連通されている。
また、図7に示すように、内側カバー51および外側カバー52の上部には、上面に開口する発光部挿入穴514と受光部挿入穴524が一対の状態でそれぞれ形成されており、これら挿入穴514,524には、ブレード検出手段60を構成する発光部61および受光部62が、切り刃312の外周部を挟んで互いに対面した状態となるようにそれぞれ挿入されている。
ブレード検出手段60は、コ字状の支持フレーム63の両端に発光部61および受光部62が互いに対面する状態に固定されたもので、発光部61から出射された検出光が受光部62に入射する構成である。内側カバー51における発光部挿入穴514の収容部501側の側壁には、発光部61からの検出光の発光を受光部62へと出射させる収容部501に開口した出射口515が形成され、一方、外側カバー52における受光部挿入穴524の収容部501側の側壁には、発光部61からの発光を受光部62に入射させる収容部501に開口した入射口525が形成されている。
さらに、図7に示すように、内側カバー51および外側カバー52における支持フレーム63の内側には、発光部側外気取り込み路516および受光部側外気取り込み路526がそれぞれ形成されている。発光部側外気取り込み路516は、一端が内側カバー51の上面に開口するとともに発光部61の発光面611を通過して出射口515に連通しており、受光部側外気取り込み路526は、一端が外側カバー52の上面に開口するとともに受光部62の受光面621を通過して入射口525に連通している。
また、図7に示すように、内側カバー51には、スピンドルパージエアー吸引路517が形成されている。このスピンドルパージエアー吸引路517は、一端がスピンドル挿入部511に接続されるとともに他端が上記吸引源90に接続されている。スピンドル挿入部511からは、切削屑を含む切削液がスピンドルハウジング41内に浸入することを防ぐために、スピンドルハウジング41内のエアーベアリングを形成する高圧エアーがスピンドルパージエアーとして排出される。この実施形態では、そのようにして切削ブレード31側に排気されるスピンドルパージエアーは、内側カバー51に形成されたスピンドルパージエアー吸引路517を介して吸引源90で吸引される。
[4−2]他の実施形態の作用
上記他の実施形態では、切削ブレード31による被加工物1の切削中において、切削液供給源80を運転することで、切削液をブレードカバー50内の切削液供給路75に送出し、各切削液供給口751から切削液を吐出させる。またこれと同時に吸引源90を運転してブレードカバー50内の収容部501とスピンドルパージエアー吸引路517の空気を吸引して負圧状態とする。
図8に示すように、各切削液供給口751から吐出した切削液Lは、ブレードカバー50の開口502の外周側で切削ブレード31の切り刃312を囲繞するように被加工物1の上面に供給され、被加工物1がX1方向に加工送りされることで、R方向に切削ブレード31がダウンカットで回転して被加工物1に切り込む切削加工点に流れ込む。切削加工点に達した切削液Lは切削で生じた切削屑を取り込み、切削ブレード31の回転に伴い連れ回りして開口502から収容部501に入り込む。そして収容部501内に入った切削屑を含む切削液Lは、吸引源90で吸引されることにより排出口521からブレードカバー50外に排出される。したがって切削屑を含んだ切削液Lはブレードカバー50の外側に飛散しにくく、被加工物1の上面に切削屑が付着するおそれが低減する。
また、切削ブレード31による被加工物1への切削加工点においては、切削ブレード31の回転に伴って、切削屑が切削加工点に対し被加工物1の移動方向先頭側、すなわち加工送り方向(X1側)に流れるため、被加工物1の移動方向先頭側の方が移動方向後方側に比べて切削屑が多く生じる。ここで本実施形態においては、ブレードカバー50の底面の切削ブレード31の回転方向先頭側が大開口部504となっているとともに、収容部501内においては大開口部504から排出口521にわたる切削ブレード31の上向き回転領域に幅広部505が形成されているため、被加工物1の移動方向先頭側の切削屑を含んだ切削液Lをより効果的に収容部501に吸引して排出することができる。その結果、被加工物1の上面への切削屑の付着低減効果をさらに向上させることができる。
また、被加工物1に対する切削ブレード31の切削加工点は、切削ブレード31の中心よりも切削移動方向前側(図3でC側)に位置し、開口502においてはこの前側に小開口部503が形成され、開口502が小さくなっている。このため、切削加工点に供給された切削液Lをブレードカバー50内に吸引し過ぎることが防止され、切削に十分な量の切削液Lが切削加工点に供給される。
また、切削液供給手段70をブレードカバー50内に形成した切削液供給口751および切削液供給路75で構成しているので、上記一実施形態と比べると省スペース化が図られる。さらに、切削加工点の近傍に切削液Lを供給できるため、切削液Lを被加工物1上に供給して形成される切削液溜まりを小さくすることができるという利点が得られる。切削で生じた切削屑は、切削液溜まり中を浮遊する場合があるが、この切削液溜まりが大きいと切削液Lはブレードカバー50内に吸引されにくくなるとともに、切削屑が開口502から離れる量が多くなって被加工物1に付着しやすくなるという問題が生じる。ところが本実施形態では上記のようにブレードカバー50内に切削液供給手段70が形成されて切削加工点の近傍に切削液Lを供給できることから切削液溜まりを小さくすることができ、このため切削液溜まりが大きくなりにくくなり、上記問題の発生が抑えられる。
また、ブレードカバー50の底面に形成されたエアー取り込み路513,523から外気が吸引源90で吸引されて、開口502、収容部501を経て排出口521に導入されていく。これにより、上記一実施形態と同様に、常に一定量の外気が吸引源90で吸引されて排出口521に導入され、排出口521が完全に切削液で封止されにくくなり、切削液の吸引量にばらつきの防止ならびに安定した切削液の吸引が達成される。
また、ブレード検出手段60では、通常は、発光部61から出射した検出光は出射口515を通過し、切り刃312で遮られて受光部62には入射しないが、切り刃312が摩耗または破損すると検出光は収容部501、入射口525を経て受光部62に入射する。受光部62で検出光の入射が確認されると切り刃312が摩耗または破損されたと判断され、切削ブレード31の点検もしくは交換が行われる。
ここで、発光部61と受光部62の表面である発光面611および受光面621は、それぞれ出射口515および入射口525を介して収容部501に連通しているため、切削液Lが付着して汚れ、発光量や受光量が低下し、それに起因して検出精度の低下を招く場合がある。ところが本実施形態では、内側カバー51および外側カバー52にそれぞれ形成された発光部61側および受光部62側の外気取り込み路516,526の空気が吸引源90で吸引されて外気が取り込まれ流れることにより、発光部61の発光面611および受光部62の受光面621をそれぞれ通過して発光部61側の出射口515および受光部62側の入射口525へと続く外気の流路が形成される。この流路を流れる外気が接触することで発光面611および受光面621への汚れの付着を低減することが可能となり、その結果、切り刃312の摩耗や破損のための検出精度の低下を防ぐことができる。
また、上記のように、スピンドル挿入部511から切削ブレード31側に排出されるスピンドルパージエアーは、内側カバー51に形成されたスピンドルパージエアー吸引路517を介して吸引源90で吸引されるため、スピンドルパージエアーが切削ブレード31側に流れることが抑えられる。このため、ブレードカバー50内の収容部501を排出口521に向かって吸引されている切削液Lの流れがスピンドルパージエアーによって乱されるおそれが低減する。
なお、上記切削ブレード31は切り刃312が外周に設けられたタイプのものであるが、本発明の切削ブレード31はこのようなタイプに限定されず、例えば回転軸付近まで切り刃312が設けられたものなども含むものとする。また、排出口521に外気を導入して排出口521が切削液で封止されることを抑えるためのエアー取り込み路の形成箇所も任意であり、上記実施形態に限定されない。
さらに、ブレードカバー50に形成する排出口521も、外側カバー52、あるいは外側カバー52と内側カバー51とにまたがって形成する形態に限定されず、内側カバー51に形成してもよく、その形成箇所も天井に限られず適宜に選択される。例えば、外側カバー52における被加工物1が加工送りされる前側すなわち図1でX1側の側面に排出口を形成することで、天井に形成した場合に比べてより少ない吸引量で切削屑を含む切削液を吸引排出することが可能となる。
1…被加工物
10…切削装置
18…保持手段
30…切削手段
31…切削ブレード
312…切り刃
40…スピンドルユニット
42…スピンドル
50…ブレードカバー
51…内側カバー
501…収容部
502…開口
505…幅広部
511…スピンドル挿入部
513,522,523エアー取り込み路
514…発光部挿入穴
515…出射口
516…発光部側外気取り込み路
517…スピンドルパージエアー吸引路
52…外側カバー
521…排出口
524…受光部挿入穴
525…入射口
526…受光部側外気取り込み路
60…ブレード検出手段
61…発光部
611…発光面
62…受光部
621…受光面
70…切削液供給手段
75…切削液供給路
751…切削液供給口
80…切削液供給源
90…吸引源
L…切削液

Claims (6)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する切削ブレードと、該切削ブレードを回転可能に支持するスピンドルを含むスピンドルユニットと、該切削ブレードを覆い底部に該切削ブレードの先端が突出する開口を有し該スピンドルユニットに装着されたブレードカバーと、を備えた切削装置であって、
    前記開口の外周側で被加工物の上面に切削液を供給する切削液供給手段を備え、
    前記ブレードカバーは、内部に前記ブレードを収容する収容部を有し、該ブレードカバーには、該収容部に連通するとともに吸引源に接続された排出口が形成され、
    被加工物の上面に供給された前記切削液が、前記切削ブレードの回転に伴って前記開口を介して前記収容部に取り込まれた後、前記排出口を介して前記ブレードカバー外に排出されることを特徴とする切削装置。
  2. 前記ブレードカバーには、該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記排出口に連通したエアー取り込み路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の切削装置。
  3. 前記切削液供給手段は、
    前記開口の外側で前記ブレードカバーの底に形成された切削液供給口と、
    一端が該切削液供給口に接続されるとともに他端が切削液供給源に接続された切削液供給路と、
    を有することを特徴とする請求項1または2に記載の切削装置。
  4. 前記切削ブレードは、外周に切り刃を有し、
    前記ブレードカバーは、対面した発光部と受光部とを有するブレード検出手段の該発光部と該受光部とが該切り刃を挟んで互いに対面した状態になるよう該発光部が挿入される発光部挿入穴と該受光部が挿入される受光部挿入穴とを有し、
    前記発光部挿入穴の側壁には前記発光部からの発光を前記受光部へと出射させる前記収容部に開口した出射口が形成されるとともに、
    前記受光部挿入穴の側壁には前記発光部からの発光を前記受光部に入射させる前記収容部に開口した入射口が形成され、
    前記前記ブレードカバーには、
    一端が該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記発光部の発光面を通過し前記出射口に連通する発光部側外気取り込み路と、
    一端が該ブレードカバーの外側に開口するとともに前記受光部の受光面を通過し前記入射口に連通する受光部側外気取り込み路と、
    が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の切削装置。
  5. 前記切削ブレードが装着される前記スピンドルユニットは、スピンドルをエアーベアリングで支持するエアースピンドルユニットであり、
    前記ブレードカバーは、該スピンドルが挿入されるスピンドル挿入部を有するとともに、一端が該スピンドル挿入部に接続されるとともに他端が吸引源に接続されるスピンドルパージエアー吸引路が形成され、該該切削ブレード側に排気されるエアーを吸引すること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の切削装置。
  6. 前記開口は、前記切削ブレードの回転方向先頭側において回転方向後方側よりも大きく形成され、
    前記収容部は、該切削ブレードが下方から上方へと回転する領域を含み、該開口から前記排出口に続く幅広部を有すること
    を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の切削装置。
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