JP6267977B2 - 切削方法 - Google Patents

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本発明は、ブレードカバーを有した切削装置を用いて被加工物を切削する方法に関する。
切削ブレードを有し被加工物に切削を施す切削装置においては、被加工物の切削によって発生する加工熱を冷却するとともに、切削によって生じる切削屑を被加工物上から排出するために、当該切削ブレードに切削液を供給しながら切削を実施する。被加工物が、CMOSやCCD等の撮像デバイスが表面に形成されたウェーハや、フィルタ、光ピックアップデバイス等の光デバイスが形成された基板である場合には、切削屑がデバイス上に付着するとデバイス不良を引き起こすため、切削屑がデバイスに付着するのを防止することが非常に重要視されている。
ここで、一度被加工物の上面において付着し乾燥した切削屑を切削後の洗浄工程で取り除くことは非常に難しいため、被加工物の上面に洗浄水を供給する機構を備える切削装置が下記の特許文献1で提案されている。この切削装置は、被加工物を保持するチャックテーブルと、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段と、切削ブレードに切削水を供給する切削水供給手段と、チャックテーブルに保持された被加工物を切削する際に被加工物の上面に洗浄水を供給する洗浄水供給手段とを少なくとも備えており、切削ブレードの回転方向に起因して切削水が飛散する方向と同じ方向に洗浄水を噴射して被加工物の上面に洗浄水を供給することができる。
特開2006−231474号公報
上記したような切削装置において被加工物を切削する際には、切削水供給手段によって切削ブレードに向けて切削水を供給するため、切削によって発生した切削屑の一部が切削水に取り込まれるとともに、切削屑が混入した切削水が切削ブレードの回転にともなって
被加工物上に飛び散ってしまい、被加工物全面を汚してしまう。
このようにして被加工物の上面に切削屑が付着すると、たとえ上記洗浄水供給手段によっても被加工物の上面から切削屑を十分に排除することは難しい。洗浄水供給手段によって被加工物上に洗浄水を供給しても、被加工物の上面に飛び散った切削水によって被加工物上に供給された洗浄水の流れが乱されて洗浄が不十分な領域が生じるため、被加工物全面に飛び散った切削屑を洗浄しきれないという問題がある。
本発明は、上記の事情にかんがみてなされたものであり、切削時に被加工物に切削屑が付着するおそれを低減することに発明の解決すべき課題がある。
本発明は、被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する切り刃を外周に有した切削ブレードと、該切削ブレードを回転可能に支持するスピンドルを含むスピンドルユニットと、該切削ブレードを覆い底部に該切削ブレードの該切り刃の先端を突出させるスリット状開口部を有し該スピンドルユニットに装着されたブレードカバーと、該スリット状開口部の幅方向外側で被加工物の上面に切削液を供給する切削液供給手段とを備え、該ブレードカバーには、一端が該スリット状開口部に連通するとともに他端が吸引源に接続された排出路が形成された切削装置を用いて被加工物を切削する切削方法であって、被加工物を該保持手段で保持する保持ステップと、該保持手段で保持された被加工物に向かって該切削液供給手段から被加工物に切削液を供給するとともに該吸引源を作動させた状態で、回転する該切削ブレードを被加工物に切り込ませ、該スピンドルユニットと該保持手段とを相対移動させつつ該切削ブレードにより被加工物を切削する切削ステップと、を備え、該切削ステップでは、0.2MPa以上に加圧した該切削液を被加工物に供給することにより該吸引源の作動による被加工物の浮き上がりを抑えることを特徴とする。
本発明の切削方法に用いられる切削装置は、被加工物に切り込む切削ブレードの先端の一部が突出するスリット状開口部が底部に形成されたブレードカバーと、スリット状開口部の幅方向外側で被加工物の上面に切削液を供給する切削液供給手段とを備えており、ブレードカバーには、スリット状開口部に連通するとともに吸引源に接続された排出口が形成されているため、切削ステップを実施すると、切削液供給手段によって被加工物の上面に供給された切削液を、吸引源の作動により切削ブレードと被加工物とが接触する加工点に流れ込ませて加工点の冷却を行うとともに、切削によって発生した切削屑を切削液に取り込ませながら、即座に排出口からブレードカバーの外部に排出させることができる。このように、切削屑を含んだ切削液が吸引されて排出されるため、被加工物の上面に切削屑が付着するおそれを低減することができる
また、スリット状開口部の外側で被加工物の上面に切削液を供給するとともに、吸引源を作動させると、切削液により囲まれたスリット状開口部の周囲が負圧となって、被加工物のうち切削ブレードで加工している付近が浮き上がるおそれがあるが、本発明にかかる切削方法における切削ステップでは常に加圧された切削液を被加工物の上面に向けて供給し該上面を下方に押圧するため、被加工物のうち切削ブレードで加工している付近の浮き上がりを抑えることができ、被加工物にチッピングが発生するのを抑制できる。
切削装置の一例を示す斜視図である。 切削手段の構成を示す斜視図である。 ブレードカバーの構成を示す斜視図である。 ブレードカバーの構成を示す底面図である。 ブレードカバーの構成を示す図4のA−A線断面図である。 ブレードカバーの構成を示す図4のB−B線断面図である。 ブレードカバーの構成を示す図4のC−C線断面図である。 被加工物に向けて加圧した切削液を供給する状態を説明する断面図である。 切削加工の状態を示す断面図である。
1 装置構成
図1に示す切削装置1は、装置ベース2を有しており、装置ベース2の前部には、複数の被加工物を収容するカセット3が配設されている。装置ベース2の上面2aには、カセット3から切削前の被加工物を搬出するとともにカセット3に切削後の被加工物を搬入する搬入出手段4と、被加工物が仮置きされる仮置き領域5と、被加工物を保持する保持面7aを有する保持手段7とが配設されている。カセット3の近傍には、仮置き領域5と保持手段7との間で被加工物を搬送する第1の搬送手段6aが配設されている。
保持手段7は、図示しない吸引源に接続されており、吸引源の作動により被加工物を吸引保持することができる。保持手段7の周囲は、カバー8によってカバーされており、保持手段7はカバー8とともにX軸方向に往復移動することができる。
保持手段7の移動経路(X軸方向)上には、被加工物に切削を施す切削手段10を備えている。装置ベース2の中央には、切削手段10によって切削された被加工物の洗浄を行う洗浄領域9と、保持手段7から洗浄領域9に切削後の被加工物を搬送する第2の搬送手段6bとが配設されている。
切削手段10は、図2に示すように、被加工物を切削する切削ブレード11と、切削ブレード11を回転可能に支持するスピンドルユニット12とを少なくとも備えている。スピンドルユニット12は、切削ブレード11が装着され回転可能なスピンドル120と、スピンドル120を回転可能に囲繞するスピンドルハウジング121とを少なくとも有している。そして、図示しないモータによってスピンドル120を所定の回転速度で回転させることにより、切削ブレード11を所定の回転速度で回転させることができる。
切削ブレード11は、中央に開口部を有するハブ基台ボス部110に連接したハブ基台テーパー部111の外周部112に切り刃113が装着されて構成されている。切削ブレード11は、マウント固定ナット114によってスピンドル120と一体化した状態で固定される。
図1に示す切削装置1は、図2で示した切削ブレード11を回転可能にカバーするブレードカバー13と、図3に示すブレードカバー13に配設され被加工物の上面に対して切削液を供給する切削液供給手段15とを備えている。ブレードカバー13は、切削ブレード11を覆う箱状のカバー本体130を有している。カバー本体130は、スピンドルハウジング121に取り付けられる後部側カバー130aと、後部側カバー130bと対面して後部側カバー130aに取り付けられる前部側カバー130bとにより構成される。
ブレードカバー13の具体的な構成について説明する。図4に示すように、カバー本体130の底部131には、切削ブレード11の切り刃113の厚さ方向に所定の幅Lを有するスリット状開口部132が形成されている。カバー本体130の内部に図2で示した切削ブレード11を収容すると、スリット状開口部132から切り刃113の刃先113a(図2参照)が僅かに突出するようになっている。スリット状開口部132の幅Lは、切り刃113の先端形状よりも僅かに大きい幅を有していればよく、例えば1mm以下の幅となっている。
カバー本体130の底部131には、スリット状開口部132に連通してエアー取り込み路133が形成されている。エアー取り込み路133は、切削ブレード11の回転方向と逆方向側(上流側)にブレードカバー13の外側にむけて伸張しており、図3で示したカバー本体130の底部131の一端に至るまで形成されている。すなわち、エアー取り込み路133は、底部131の一端において開口している。
図5に示すように、カバー本体130の内部には、一端がスリット状開口部132に連通するとともに他端が排出口136を介して吸引源14に連通する排出路135が形成されている。排出路135は、カバー本体130の底部131に対して傾斜を設けて図2で示した切削ブレード11の回転方向における先頭側に形成されている。吸引源14側の排出路135の先端にはパイプ137が挿入されており、そのパイプ137の露出部分がカバー本体130の外側に突出している。排出路135にパイプ137が挿入されていることにより、図3に示した後部側カバー130aと前部側カバー130bとの合わせ面からエアーが漏れて吸引圧力が低下するのを防止している。
スリット状開口部132の一端で、かつ排出路135の延長線上には、吸引開口部134が形成されている。吸引開口部134は、図4に示すように、スリット状開口部132の幅Lよりも広い幅を有している。図示の例における吸引開口部134は、楕円形に形成されているが、この形状に限定されるものではない。このように、スリット状開口部134の一端に幅広の吸引開口部134を形成することにより、切削時に使用される切削液を排出路135に効率よく取り込むことができる。
図6に示すように、スピンドル120の先端にはマウントフランジ115が連結されている。切削ブレード11は、マウントフランジ115に装着されるとともに、マウントフランジ115とマウントフランジ115の先端に螺着したマウント固定ナット114とによって挟持されている。一方、図5及び図6に示すように、カバー本体130の中央には、スピンドル120をカバー本体130の内部に挿入させるスピンドル用挿入孔138が形成されている。また、カバー本体130には、スピンドル用挿入孔138に連通してマウントフランジ収容部139が形成されている。マウントフランジ収容部139は、スピンドル120の先端に連結されたマウントフランジ115と、マウント固定ナット114によってマウントフランジ115に固定された切削ブレード11とを収容できるスペースを有している。このようにブレードカバー13は、カバー本体130の内部において、被加工物に接触する切削ブレード11の切り刃113の一部分だけをスリット状開口部132から突出させ、突出部分以外の切削ブレード11を覆うようにして収容できる構成となっている。
図7に示すように、切削液供給手段15は、カバー本体130の側部に取り付けられた供給部150と、図4で示したカバー本体130の底部131に形成された複数の切削液供給口151と、一端が切削液供給口151に接続されるとともに他端が供給部150を介して切削液供給源154に接続された切削液供給路152とを備えている。また、切削液供給手段15は、被加工物に供給する切削液を加圧する加圧機能を有している。例えば、切削液供給手段15には、加圧ポンプが配設されている。
複数の切削液供給口151は、図4に示すスリット状開口部132の伸張方向と平行に一直線上に整列し、当該一直線上に複数の切削液供給口151が整列した部分が切削液供給領域16a、16bとして構成されている。この切削液供給領域16a、16bは、カバー本体130の底部131において図4に示したスリット状開口部132を挟んで少なくとも2つ形成されている。なお、切削液供給口151の個数や形状は特に限定されるものではない。また、切削液供給領域は、2組以上配設されていてもよい。
切削液供給路152には、カバー本体130の内部を紙面垂直方向にのびるとともに、図4で示したカバー本体130の底部131に形成された2つの切削液供給領域16a、16bのそれぞれに向けて切削液を供給するための接続供給路153が接続されている。図3に示されているように、供給部150は、後部側カバー130aに配設されている。供給部150を後部側カバー130aに配設し、切削液供給源154からブレードカバー13への外配管を1箇所とすることにより、例えば切削ブレード11を交換するにあたって前部側カバー130bを取り外す際に前部側カバー130bには外配管がないため、切削ブレード11の交換の作業性が良好となる。
2 切削方法
次に、切削装置1を用いて図1に示す被加工物Wに対して切削を行う切削方法について説明する。被加工物Wは、特に材質等が限定されるものではない。被加工物Wの切削時には、被加工物WはテープTを介して環状のフレームFと一体となって形成され、これがカセット3に複数収容されている。
(1) 保持ステップ
まず、搬入出手段4は、フレームFと一体となった被加工物1をカセット3から引き出して仮置き領域5に仮置きする。次いで、仮置き領域5に仮置きされた被加工物Wを第1の搬送手段6aによって保持手段7に搬送する。保持手段7の保持面7aに被加工物Wを載置した後、図示しない吸引源が作動することにより、保持手段7の保持面7aで被加工物Wを吸引保持する。その後、カバー8とともに保持手段7をX軸方向に移動させ、ブレードカバー13が装着された切削手段10の下方に移動させる。
(2)切削ステップ
保持ステップを実施した後、保持手段7の保持面7aで保持された被加工物Wの上面に向かって図3で示した切削液供給手段15によって切削液を供給するとともに、切削手段10によって被加工物Wの上面に対して切削を行う。被加工物Wの切削中は、常に吸引源14を作動させ、被加工物Wの上面に付着した切削屑を取り込んだ切削液を吸引して切削装置1の外部に排出させる。
具体的には、ブレードカバー13が装着された切削手段10の下方に保持手段7を移動させつつ、図2で示したスピンドル120が回転し、切削ブレード11を所定の回転速度で回転させるとともに、切削手段10をZ軸方向に下降させる。そして、回転する切削ブレード11の切り刃113を被加工物Wの上面に切り込ませ、スピンドルユニット12と保持手段7とをX軸方向に相対移動させながら被加工物Wの上面に対して切削を行う。
被加工物Wの切削中は、図3に示した切削液供給手段15が作動し、切削液供給源154から供給部150に切削液を流入させるため、供給部150に流入された切削液が、図7に示す接続液供給路153を介して全ての切削液供給路152に流れ込み、図8に示すように、各切削液供給口151から切削液155として下方に噴射され被加工物Wの上面Waに供給される。このとき、切削ブレード11は、ブレードカバー13によって全体が覆われている上、各切削液供給口151は切削ブレード11から離れた位置にあることから、切削液供給口151から噴射される切削液155が切削ブレード11に直接かかることはない。また、切削液供給手段15は、回転する切削ブレード11に向けて切削液155を直接供給しないため、切削ブレード11の回転によって切削液155が切削ブレード11の周囲に飛散することはない。
ここで、図8及び図9に示すように、吸引源14を作動させた状態のまま、複数の切削液供給口151から下方にある被加工物Wの上面Waに切削液155を供給すると、該切削液155の液柱によって囲まれスリット状開口部132の周囲に形成される空隙17a,17bに負圧が発生し、被加工物Wのうち切削ブレード11で加工している付近が上方側に吸引されて浮き上がりやすい状態となる。
図7で示した切削液供給手段15は、図示しない加圧ポンプによって加圧した切削液155を被加工物Wの上面Waに向けて供給する。切削液155に加える圧力としては、0.2MPa以上に設定することが好適であり、被加工物Wの切削中は、このように加圧された切削液155を常に各切削液供給口151から下方に噴射し被加工物Wの上面Waに供給する。これにより、被加工物Wの上面Waを下方に押圧し、被加工物Wが図1で示す保持手段7の保持面7aから浮き上がるのを抑えることができる。
また、図9に示すように、切削手段10に対して被加工物WをX方向に相対移動させながら切り刃113によって被加工物Wの上面Waを切削する際、被加工物Wの上面Waに供給され溜まった切削液155は、ブレードカバー13の内部で回転する切り刃113の回転にともなって連れ回り、その回転方向に流れやすくなる。そのため、切削時に発生する切削屑18を含んだ切削液155は、図4に示すスリット状開口部132及び吸引開口部134を介して排出路135に取り込まれやすい。
このとき、エアー取り込み路133からブレードカバー130の内部において回転する切り刃113に向けてエアーが取り込まれるため、吸引源14の吸引力が排出路135で安定して作用し、切削液155を排出路135に確実に吸引することができる。
さらに、被加工物Wの上面Waに供給される切削液155の流量が多くなっても、吸引開口部134で効率よく吸引することができる。また、切削屑18が図4に示すスリット状開口部132の幅Lよりも大きい場合であっても、吸引開口部134を通過できる大きさであれば、スリット状開口部132に切削屑18が挟まってしまうことを防止できる。このようにして、切削中に発生する切削屑18は切削液155とともに排出口136からブレードカバー12の外部へ排出される。
被加工物Wの切削が完了した後、図1に示す第2の搬送手段6bによって切削後の被加工物Wが洗浄領域9に搬送されて洗浄領域9で被加工物Wが洗浄された後、第1の搬送手段6aによって仮置き領域5に被加工物Wが仮置きされ、洗浄後の被加工物Wは搬入出手段4によりカセット3に収容される。
以上のとおり、本発明の切削方法に用いられる切削装置1は、切削ブレード11の切り刃113のうちスリット状開口部132から突出する部分以外をブレードカバー13で覆い、被加工物Wの上面Waに供給された切削液が吸引されて切削ブレード11の切り刃113と被加工物Wとが接触する加工点に流れ込み、その切削液がスリット状開口部132を介して排出路135に取り込まれ、排出口136からブレードカバー13の外側に排出されるように構成したため、保持ステップを実施した後、切削ステップを実施する際に、切削ブレード11に向けて切削液を直接噴射する必要がなく、切削屑18を含んだ切削液155が切削ブレード11の周囲に飛び散ることがないとともに、吸引源14の吸引力で切削屑18を含んだ切削液155を排出口136からブレードカバー13の外部へ排出できるため、被加工物Wの上面Waに切削屑18が付着するおそれを低減することができる。
また、本発明の切削方法では、被加工物Wの切削中、吸引源14を作動させるとともに、複数の切削液供給口151から被加工物Waの上面Waに向けて切削液を供給することにより、当該切削液で囲まれスリット状開口部132の周囲に形成される空隙17a,17bに負圧が生じて、被加工物Wのうち切削ブレード11で切削している部分付近が浮き上がるおそれがあっても、切削ステップでは、切削液供給手段15によって、加圧された切削液155を被加工物Wの上面Waに向けて供給し該上面Waを下方に押圧するため、被加工物Wの浮き上がりを抑えて被加工物Wにチッピングが発生するのを抑制できる。
1:切削装置 2:装置ベース 2a:上面 3:カセット 4:搬入出手段
5:仮置き領域 6a:第1の搬送手段 6b:第2の搬送手段 7:保持手段
7a:保持面 8:カバー 9:洗浄領域 10:切削手段 11:切削ブレード
110:ハブ基台ボス部 111:ハブ基台テーパー部 112:外周部
113:切り刃 113a:刃先 114:マウント固定ナット
115:マウントフランジ
12:スピンドルユニット 120:スピンドル 121:スピンドルハウジング
13:ブレードカバー
130:カバー本体 130a:後部側カバー 130b:前部側カバー
131:底部 132:スリット状開口部
133:エアー取り込み路 134:吸引開口部 135:排出路 136:排出口
137:パイプ 138:スピンドル用挿入孔 139:マウントフランジ収容部
14:吸引源
15:切削液供給手段 150:供給部 151:切削液供給口 152:切削液供給路
153:接続供給路 154:切削液供給源 155:切削液
16a,16b:切削液供給領域 17a,17b:空隙 18:切削屑

Claims (1)

  1. 被加工物を保持する保持手段と、該保持手段で保持された被加工物を切削する切り刃を外周に有した切削ブレードと、該切削ブレードを回転可能に支持するスピンドルを含むスピンドルユニットと、該切削ブレードを覆い底部に該切削ブレードの該切り刃の先端を突出させるスリット状開口部を有し該スピンドルユニットに装着されたブレードカバーと、該スリット状開口部の幅方向外側で被加工物の上面に切削液を供給する切削液供給手段とを備え、該ブレードカバーには、一端が該スリット状開口部に連通するとともに他端が吸引源に接続された排出路が形成された切削装置を用いて被加工物を切削する切削方法であって、
    被加工物を該保持手段で保持する保持ステップと、
    該保持手段で保持された被加工物に向かって該切削液供給手段から被加工物に切削液を供給するとともに該吸引源を作動させた状態で、回転する該切削ブレードを被加工物に切り込ませ、該スピンドルユニットと該保持手段とを相対移動させつつ該切削ブレードにより被加工物を切削する切削ステップと、を備え、
    該切削ステップでは、0.2MPa以上に加圧した該切削液を被加工物に供給することにより該吸引源の作動による被加工物の浮き上がりを抑えることを特徴とする切削方法。
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