JP2000021822A - 切削装置の保守方法 - Google Patents

切削装置の保守方法

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JP2000021822A
JP2000021822A JP19136098A JP19136098A JP2000021822A JP 2000021822 A JP2000021822 A JP 2000021822A JP 19136098 A JP19136098 A JP 19136098A JP 19136098 A JP19136098 A JP 19136098A JP 2000021822 A JP2000021822 A JP 2000021822A
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JP
Japan
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air
cutting
contamination
cutting device
rotating shaft
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JP19136098A
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English (en)
Inventor
Toru Kubota
亨 久保田
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Disco Corp
Original Assignee
Disco Abrasive Systems Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切削ブレードを装着した回転軸と、その回転
軸をエアーによって支持するスピンドルハウジングとを
備えたエアースピンドルユニットを搭載した切削装置に
おいて、切削により生じたコンタミネーションが回転軸
とスピンドルハウジングとの間に形成された間隙に付着
して固化するのを防止することにより、エアースピンド
ルユニット内でカジリ現象が生じないようにする。 【解決手段】 被加工物の切削を遂行した後に所定時間
該切削装置の稼働を停止する際、回転軸とスピンドルハ
ウジングとの間の間隙に設けられたエアーシール部がエ
アーによってシールされている状態で、定期的にまたは
任意的に切削水を供給しながらエアースピンドルユニッ
トの空運転を遂行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転ブレードを装
着した回転軸とそれをエアーによって支持するスピンド
ルハウジングとを備えたエアースピンドルユニットを搭
載した切削装置の保守方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】切削装置に搭載されるエアースピンドル
ユニットは、例えば、図3に示すように、ローター22
とステーター23とを有するシンクロナスモーター24
のローター22に固定されて回転可能な回転軸15と、
回転軸15を回転可能に支持するスピンドルハウジング
17とを備え、スピンドルハウジング17のスラストエ
アーベアリング25及びラジアルエアーベアリング26
によって回転軸15とスピンドルハウジング17との間
は一定の距離が保たれている。
【0003】回転軸15の先端には回転ブレード13が
装着されており、また、スピンドルハウジング17の先
端には回転ブレード13を上側から覆うブレードカバー
16が取り付けられ、回転ブレード13の両側には回転
ブレード13と被加工物との接触部に切削水を供給する
切削水供給手段20を備えている。
【0004】ウェーハWを切削する際は、図3のよう
に、切削水供給手段20から切削領域に切削水29を供
給しながら、回転する回転ブレード13がウェーハWに
接触して切削を行うため、切削により発生した切削屑
(コンタミネーション)27が切削水に混じって飛散す
る。従って、コンタミネーション27は種々の部位に付
着し、特に、回転軸15とスピンドルハウジング17と
の間に形成された間隙に侵入した場合には、両者の間で
いわゆるカジリ現象が生じるという不都合が生じうる。
【0005】そこで、図3のようにスピンドルハウジン
グ17の内部にエアー供給路21を配設し、ここを通っ
たエアー28をエアーシール部19から噴出させること
によって、飛散するコンタミネーションが回転軸15と
スピンドルハウジング17との間の間隙に入り込むのを
防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、切削後
に回転軸15の回転を停止させて切削装置の稼働を停止
させると、エアーシール部19に付着したコンタミネー
ションが固化することがある。また、エアーシール部1
9の上方、例えばスピンドルハウジング17の先端の側
壁18に付着したコンタミネーションが経時的に落下し
てエアーシール部19に付着して固化することもある。
このようにしてコンタミネーションが固化すると、回転
軸15とスピンドルハウジング17との間の間隙が狭ま
り、カジリ現象を誘発することになる。
【0007】従って、エアースピンドルユニットを搭載
した切削装置においては、回転軸とスピンドルハウジン
グとの間の間隙にコンタミネーションが付着して固化す
るのを防止して、カジリ現象が生じないようにすること
に解決すべき課題を有している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の具体的手段として本発明は、回転軸と該回転軸をエア
ーによって支持するスピンドルハウジングと該回転軸と
該スピンドルハウジングとの隙間においてエアーを噴出
するエアーシール部とから構成されたエアースピンドル
ユニットと、回転軸に装着されて被加工物を切削する回
転ブレードと、該回転ブレードを用いて被加工物を切削
する際に切削領域に切削水を供給する切削水供給手段と
を少なくとも含む切削装置の保守方法であって、被加工
物の切削を遂行した後に所定時間該切削装置の稼働を停
止する際、エアーシール部がエアーによってシールされ
ている状態で、定期的にまたは任意的に切削水を供給し
ながらエアースピンドルユニットの空運転を遂行する切
削装置の保守方法を提供するものである。
【0009】そして、切削装置の稼働を停止する所定時
間は1時間以上であること、切削水を供給しながら行う
エアースピンドルユニットの空運転は5分以上遂行され
ること、被加工物はセラミックスであることを付加的要
件とするものである。
【0010】このようにして行う切削装置の保守方法に
よれば、切削水を供給しながら回転ブレードが回転する
ことによって、霧状になった切削水によって装置内に付
着したコンタミネーションが固化する前に洗い流される
と共に、エアーシール部から噴出するエアーによってエ
アーシール部に付着したコンタミネーションが固化する
前に完全に除去される。
【0011】
【発明の実施の形態】まず最初に、本発明が適用される
切削装置の一例として図1に示す切削装置10を例に挙
げ、その概要について説明する。図1の切削装置10に
おいてウェーハWを切削するときは、ウェーハWは保持
テープTを介してフレームFに保持され、チャックテー
ブル11に吸引保持される。そして、チャックテーブル
11がX軸方向に移動してアライメント手段12の直下
に位置付けられ、パターンマッチング等の処理によって
切削領域が検出され、切削領域と回転ブレード13との
Y軸方向の位置合わせが行われる。こうして位置合わせ
がなされると、更にチャックテーブル11がX軸方向に
移動し、回転ブレード13の作用を受けて切削が行われ
る。
【0012】回転ブレード13は、図2に示すように、
エアースピンドルユニット14を構成する回転軸15の
先端に装着される。なお、図2に示したエアースピンド
ルユニット14は、図3に示したエアースピンドルユニ
ットと同様に構成されるため、両者には共通の符号を付
し、ここではその説明は省略することとする。
【0013】次に、図3のようにしてウェーハWの切削
を行った後に、切削装置10の保守を行う場合を図2を
参照して説明する。
【0014】ウェーハWの切削により飛散したコンタミ
ネーション27は、ブレードカバー16、回転軸15の
露出部分、スピンドルハウジング17の先端の側壁18
に付着するほか、まれにはエアーシール部19に付着す
ることもある。
【0015】このように、コンタミネーションが付着し
た状態で完全に装置の稼働を停止し、停止から1時間程
経過すると、エアーシール部19に付着したコンタミネ
ーションや、エアーシール部19の上方、例えばスピン
ドルハウジング17の先端の側壁18からエアーシール
部19に落下して付着したコンタミネーションが固化
し、回転軸15とスピンドルハウジング17との間でカ
ジリ現象が発生するのを誘発することになる。特に、ウ
ェーハWがセラミックスにより形成されている場合には
セメント状になって固化する。
【0016】そこで、本発明においては、切削の終了後
も回転軸15を回転させ、即ち、スピンドルユニット1
4の空運転を遂行することにより、コンタミネーション
が固化する前に除去する。具体的には、以下のようにし
て空運転を行う。
【0017】空運転時は、切削水供給手段20から切削
水29を流出させると共に回転軸15を回転させること
により、回転する回転ブレード13の遠心力によって図
示したように切削水29を霧状にして飛散させる。こう
して飛散した霧状の水30によって、ブレードカバー1
6、回転軸15の露出部分、スピンドルハウジング17
の先端の側壁18等に付着したコンタミネーションが洗
い流される。
【0018】またこのとき、エアー供給路21にエアー
を供給し、エアーシール部19から図示したようにエア
ー28を噴出する。このエアー28によって、洗い流さ
れるコンタミネーションの侵入を防止すると共に、エア
ーシール部19に付着していたコンタミネーションを固
化前に除去することができる。
【0019】即ち、霧状の水30によってスピンドルハ
ウジング17の先端の側壁18に付着したコンタミネー
ションが洗い流されると、そのコンタミネーションが落
下してエアーシール部19に付着することもあるが、こ
のようにして付着したコンタミネーションもエアーシー
ル部19から噴出するエアー28によって除去すること
ができる。
【0020】なお切削水29は、回転軸15が回転して
いる間、常に流出させておく必要はなく、例えば、一定
時間毎に区切って定期的に流出させるようにしてもよ
い。また、エアーシール部19及びその近傍から完全に
コンタミネーションを除去するために、空運転は5分以
上行うことが望ましい。
【0021】このように、霧状の水30とエアーシール
部19から噴出されるエアー28とによって、装置内に
おける種々の部位に付着したコンタミネーションを除去
することができるため、エアーシール部19においてコ
ンタミネーションが固化してカジリ現象が発生するのを
防止することができる。
【0022】なお、従来はエアーシール部19にコンタ
ミネーションが付着して固化すると、その後の切削にお
いてエアー28が逆流することがあり、それによって切
削中に飛散するコンタミネーションをエアーシール部1
9から引き込んでカジリ現象が発生することもあった
が、本発明においては、コンタミネーションを固化前に
除去することによって、そのような現象が発生すること
を防止することもできる。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る切削
装置の保守方法によれば、切削水を供給しながら回転ブ
レードが回転することによって、霧状になった切削水に
よって装置内に付着したコンタミネーションが固化する
前に洗い流されると共に、エアーシール部から噴出する
エアーによってエアーシール部に付着したコンタミネー
ションが固化する前に完全に除去されるため、固化した
コンタミネーションがエアースピンドルユニットにおけ
るカジリ現象を直接誘発するのを防止することができ
る。
【0024】また、上記のようにして直接にカジリ現象
を誘発するのを防止するだけでなく、固化したコンタミ
ネーションがエアーの逆流を引き起こして切削中に発生
するコンタミネーションをエアーシール部から回転軸と
スピンドルハウジングとの間に形成される間隙に引き込
むことによって生じるカジリ現象をも防止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る切削装置の保守方法が適用される
切削装置の実施の形態の一例を示す斜視図である。
【図2】同切削装置の保守方法によって付着したコンタ
ミネーションを除去する様子を示す説明図である。
【図3】回転ブレードを用いてウェーハを切削し、コン
タミネーションが飛散する様子を示す説明図である。
【符号の説明】
10……切削装置 11……チャックテーブル 12…
…アライメント手段 13……回転ブレード 14……エアースピンドルユニ
ット 15……回転軸 16……ブレードカバー 17……スピンドルハウジン
グ 18……側壁 19……エアーシール部 20……切削水供給手段 2
1……エアー供給路 22……ローター 23……ステーター 24……シン
クロナスモーター 25……スラストエアーベアリング 26……ラジアル
エアーベアリング 27……コンタミネーション 28……エアー 29…
…切削水 30……霧状の水

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と該回転軸をエアーによって支持
    するスピンドルハウジングと該回転軸と該スピンドルハ
    ウジングとの隙間においてエアーを噴出するエアーシー
    ル部とから構成されたエアースピンドルユニットと、該
    回転軸に装着されて被加工物を切削する回転ブレード
    と、該回転ブレードを用いて被加工物を切削する際に切
    削領域に切削水を供給する切削水供給手段とを少なくと
    も含む切削装置の保守方法であって、 被加工物の切削を遂行した後に所定時間該切削装置の稼
    働を停止する際、該エアーシール部がエアーによってシ
    ールされている状態で、定期的にまたは任意的に切削水
    を供給しながら該エアースピンドルユニットの空運転を
    遂行する切削装置の保守方法。
  2. 【請求項2】 切削装置の稼働を停止する所定時間は1
    時間以上である請求項1に記載の切削装置の保守方法。
  3. 【請求項3】 切削水を供給しながら行うエアースピン
    ドルユニットの空運転は5分以上遂行される請求項1ま
    たは2に記載の切削装置の保守方法。
  4. 【請求項4】 被加工物はセラミックスである請求項1
    乃至3に記載の切削装置の保守方法。
JP19136098A 1998-07-07 1998-07-07 切削装置の保守方法 Pending JP2000021822A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010158760A (ja) * 2008-12-09 2010-07-22 Disco Abrasive Syst Ltd 加工装置のアイドリング方法
JP2011054847A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2014210303A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ディスコ 切削装置
CN104325402A (zh) * 2013-07-22 2015-02-04 株式会社迪思科 切削装置

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JP2011054847A (ja) * 2009-09-03 2011-03-17 Disco Abrasive Syst Ltd 切削装置
JP2014210303A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 株式会社ディスコ 切削装置
CN104325402A (zh) * 2013-07-22 2015-02-04 株式会社迪思科 切削装置

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