JPH06326185A - ダイシング装置およびダイシング用ブレード - Google Patents

ダイシング装置およびダイシング用ブレード

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JPH06326185A
JPH06326185A JP11442993A JP11442993A JPH06326185A JP H06326185 A JPH06326185 A JP H06326185A JP 11442993 A JP11442993 A JP 11442993A JP 11442993 A JP11442993 A JP 11442993A JP H06326185 A JPH06326185 A JP H06326185A
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cutting
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JP11442993A
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Noboru Mitachi
登 三田地
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Renesas Eastern Japan Semiconductor Inc
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Hitachi Tokyo Electronics Co Ltd
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 切削屑を確実に洗い流すことができるダイシ
ング装置の提供。 【構成】 真空吸着ステージ25上に載置された半導体
ウエハ16をノズル45の先端から洗浄液46を吹き付
けながらブレード37でダイシングを行うダイシング装
置であって、前記ブレード37の両側面には羽根42が
設けられている。ブレード37の高速回転によって羽根
42は強い風を起こす。この風は切削屑を含むウエハ1
6上の洗浄液46に作用し、洗浄液46をウエハ16の
表面で止めることなく一定の方向に強制的に流すことか
ら、順次発生する切削屑は洗浄液46と共にウエハ表面
から外に排除され、ダイシング終了時点のウエハの表面
に切削屑が残留することがなくなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はダイシング装置およびダ
イシング用ブレードに関し、特に半導体ウエハを切断し
て半導体チップを製造するダイシング技術に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造において、半導体ウエ
ハ(以下ウエハとも称する)を縦横に切断して半導体チ
ップを製造する工程がある。このチップ化においてダイ
シング装置が使用される。ダイシング装置およびダイシ
ングプロセスについては、リアライズ社発行「超LSI
工場最新技術集成 第二編 最新プロセスと自動化」19
86年9月5日発行、P243〜P250に記載されている。この
文献には、真空吸着ステージの上に吸着固定したウエハ
ーを3万rpm程度の高速で回転するダイヤモンドブレ
ードで水を掛けながら切削する構造のダイシングソー
(ダイシング装置)が開示されている。また、この文献
には前記構造のダイシング装置について、「一方水を使
用しなければならない点と切削クズが,ウエハー表面に
付着しやすいということ,さらに切削クズの排水処理も
必要となる点が欠点である。」と記載されている。
【0003】また、切屑については、工業調査会発行
「電子材料」1989年3月号、同年3月1日発行、P31〜
P36に記載されている。同文献には、ウエハ表面に切屑
(切削屑)が残留した場合について、「さらにダイの表
面はアルミの微細な蒸着パターンでぎっしりと埋められ
ており, ダイシング加工により発生した切屑が付着した
ままになると後の工程で電気的にショート不良になるだ
けではなく, 完成品のデバイスが実装され, 作動したと
きに発生する熱によりシリコンの屑が周辺に拡散して保
護膜やアルミの配線を変質させ, 長時間を経過した後で
不良の原因となる可能性ももっている。」旨記載されて
いる。
【0004】また、工業調査会発行「電子材料別冊号」
1986年11月18日発行、P40〜P45には、ダイシング工程
の自動化システムについて記載され、ダイシングソーの
構造および動作手順が図示されている。動作手順を含む
構造の要約は以下の通りである。ウエハが張り付けられ
たフレームは、プリアライメントされた後フレーム搬送
によってアライメントステージに移される。アライメン
トステージは、X,Y,θ方向にアライメント動作が可
能な機構となっている。アライメントステージにてCC
Dカメラで切断位置のアライメントが行われる。その
後、後方(奥側)の切断位置にフレームが正確に送り込
まれてダイシングが行われる。ダイシング後、アライメ
ントステージは前方の位置に復帰する。アライメントス
テージ上のフレームは搬送アームでスピンナ真空吸着ス
テージに移される。ここで洗浄されたフレームは、カセ
ットに収納される。
【0005】一方、日刊工業新聞社発行「半導体製造装
置用語辞典」1987年11月20日発行、P197には、ダイシン
グ用ブレードについて記載されている。この文献には、
電気メッキ法によってダイヤモンド砥粒を固定した電着
ブレード、ハブと切刃部を一体成形した極薄切断砥石
(厚さ20〜30μm)となるハブブレード、切刃のみ
で取付支持部を含まない極薄切断砥石(厚さ20〜30
μm)となるドーナツ状のハブレスブレードが開示され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ダイシング装置は、ダ
イシング時に発生する切削屑をウエハの表面から洗い流
すために、ウエハ表面に洗浄液を吹き付けている。しか
し、従来のダイシング装置では、ウエハの表面に切削屑
が残留してしまう。この点について分析検討したとこ
ろ、以下の事実が判明した。ダイシング時切削屑を順次
ウエハの表面から洗い流すために、ウエハの表面に洗浄
液を吹き付けているが、吹き付けられた狭い領域では、
吹き付け方向に沿って強い勢いで洗浄液が流れるが、そ
の後は弱まりかつ流れ方向が一定しなくなり、一部では
停留してしまう。したがって、ダイシング終了時洗浄水
の流れが停止すると、切削屑はそのままウエハ表面に残
ってしまう。ウエハの付着は、前記文献にも記載されて
いるように、別のステーションで洗浄されるが、ダイシ
ング時に多量に切削屑が残留した場合、完全に切削屑が
除去でき難い。ウエハ表面への切削屑の残留は、前記文
献にも記載されているように、電気的ショートや保護膜
やアルミの配線の変質等の原因となり、好ましくない。
【0007】本発明の目的は、ダイシング時に切削屑を
洗い流すことができるダイシング装置を提供することに
ある。本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特
徴は、本明細書の記述および添付図面からあきらかにな
るであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。すなわち、本発明のダイシング装置
は、被処理物である半導体ウエハを載置する真空吸着ス
テージと、前記ウエハを切削する回転するブレードと、
前記切削箇所に洗浄液を供給する洗浄液供給機構とを有
する。また、前記ブレードは本発明に係るものであり、
ブレードの両側面にはブレードの回転によってブレード
の半径方向に風を送るような構造の羽根が設けられてい
る。本発明のダイシング装置では、羽根からなる気体吹
付機構によってブレードの回転によって風が発生し、こ
の風の作用によってウエハ表面の洗浄液は一定方向に強
制的に流れる。前記洗浄供給機構による洗浄液の吹き付
け方向は、前記ウエハ表面上の洗浄液の流れ方向に一致
するようになっている。また、前記洗浄液供給機構によ
る洗浄液の吹き付けが停止され、ウエハ表面の洗浄液が
なくなった後、ブレードの回転が停止させられるように
構成されている。
【0009】本発明の他の実施例によるダイシング装置
においては、切削部分に吹き付けられる洗浄液が一定方
向に流れるように、気体を吹き付ける気体供給管が設け
られている。この気体供給管からは洗浄液の吹き付けが
終了した後、ウエハの表面から洗浄液がなくなる間は気
体が吹き付けられる。
【0010】
【作用】上記した手段によれば、本発明のダイシング装
置においては、ブレードの両側面に羽根が設けられてい
ることから、ブレードが高速で回転することによって強
い風が起きる。この風は、ウエハの表面に方向性をもっ
て吹き付けられるため、ウエハの表面に漂う洗浄液も強
い流れをもってウエハ外に流れる。この結果、ウエハの
表面の切削屑は切削によって発生すると同時に、順次洗
い流されてウエハの表面から消滅する。また、洗浄液供
給機構による洗浄液の供給が停止した後は、ブレードの
回転による羽根に起因する風がウエハの表面に吹き付け
られることから、ウエハ表面の表面に洗浄液が残留して
いても、この洗浄液は吹き飛ばされ、ウエハ表面に切削
屑等が付着しないことになる。
【0011】本発明の他の実施例によるダイシング装置
においては、切削時は勿論のこととして洗浄液の吹き付
けが停止した切削後においても、前記気体供給管から気
体がウエハ表面に吹き付けられることから、ウエハ表面
の切削屑は洗浄液とともに流れてウエハ表面に残留しな
くなる。
【0012】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例につい
て説明する。図1は本発明の一実施例によるダイシング
装置の要部を示す模式的正面図、図2は同じくダイシン
グ装置の要部を示す模式的平面図、図3は同じくダイシ
ング状態を示す模式的断面図、図4は本発明の一実施例
によるブレードの平面図、図5は同じくブレードの断面
図である。
【0013】本発明のダイシング装置は、図2の模式的
平面図に示すように、装置本体1の右側にローダ2を、
左側にアンローダ3を有する構造となっている。また、
装置本体1においては、前面側に右から左に向かって、
供給部4,アライメント部5,洗浄部6,搬出部7を有
し、かつ前記アライメント部5の後方(奥側)にカバー
9で被われたダイシング部10を有している。
【0014】前記ローダ2には多段にフレーム11が収
容されたカセット12が配設されている。このカセット
12は図示しない昇降台上に載置され、ローディング時
順次降下するようになっている。また、前記カセット1
2の下方から、前記供給部4に亘って搬送ベルト13が
配設されていて、カセット12内のフレーム11を順次
下から供給部4に移送する。前記フレーム11は、図3
に示すように、ドーナツ状のフレーム本体14と、この
フレーム本体14の下面側に張り付けられた粘着テープ
15とからなっている。また、前記粘着テープ15の中
央には半導体ウエハ(ウエハ)16が貼り付けられてい
る。なお、図1および図6において、説明の便宜上、フ
レーム11を省略し、直接真空吸着ステージ25上にウ
エハ16を載置した状態としてある。
【0015】フレーム11は、搬送機構によって前記供
給部4からアライメント部5に搬送されるとともに、ア
ライメント部5から洗浄部6を通って搬出部7に搬送さ
れる。前記装置本体1の前面側には搬送機構の駆動部1
7が設けられているとともに、この駆動部17からはそ
れぞれ2本の搬送アーム19が装置本体1の内方に延在
している。この搬送アーム19は先端およびその内方の
両側にそれぞれ吸着アーム20を有し、この吸着アーム
20の先端下面に図示しない真空吸着部を有している。
したがって、前記フレーム11は搬送アーム19の真空
吸着部によって真空吸着保持されるようになっている。
そして、一方の搬送アーム19は供給部4とアライメン
ト部5間を移動して供給部4のフレーム11をアライメ
ント部5に搬送し、他方の搬送アーム19はアライメン
ト部5から洗浄部6を通り搬出部7にまで移動し、アラ
イメント部5上のフレーム11を洗浄部6上に移すとと
もに、洗浄部6上のフレーム11を搬出部7上に移送す
る。搬出部7上のフレーム11は搬送ベルト21によっ
てアンローダ3のカセット22に収容される。このカセ
ット22は図示しない昇降台に載り、アンローディング
時一段ずつ下降して、カセット22の上段から下段に亘
ってフレーム11を順次収容するようになっている。
【0016】アライメント部5には図2に示すように真
空吸着ステージ25が配設され、搬送されてきたフレー
ム11を真空吸着孔26(図3参照)からの真空吸着に
よって保持する。前記ステージ25は平面XY方向およ
び回転方向ならびに上下Z方向に移動制御可能となって
いる。また、アライメント部5の上方にはウエハ16を
認識する認識カメラ30が配設されている。この認識カ
メラ30によってウエハ16を認識しながら自動的に真
空吸着ステージ25の位置制御を行い、ウエハ16を切
削(切断)する状態に設定する。設定後、前記ステージ
25はダイシング部10に移動し、ダイシングが行われ
る。
【0017】ダイシング部10では、図2に示すように
カバー9の天井面に沿って、たとえば平面Y方向に沿っ
て2本のレール31が平行に配設されている。このレー
ル31の両端はカバー9の裏面に固定された支持板3
2,33に支持されている。また、図3に示すように、
前記レール31にはブレード駆動部35が摺動自在に取
り付けられている。このブレード駆動部35のスピンド
ル36にはダイシング用ブレード37が取り付けられて
いる。
【0018】ダイシング用のブレード37は、図4およ
び図5に示すようにハブブレードとなっていて、ハブ4
0の周辺に切刃部41を有する一体成形構造となってい
る。また、前記ブレード37の両側面、厳密に言うなら
ば前記ハブ40の両側面には、半径方向に延在する羽根
42が等間隔に設けられている。この羽根42は、ブレ
ード37が回転すると、ブレード37の半径方向に風を
起こして吹き出すようになる。ウエハ16の表面に吹き
付けられた風(空気)は、ブレード37の下部回転方向
に一致する方向に流れるとともに両側にも流れ、後述す
る洗浄液をウエハ表面から速やかに排除する。また、ブ
レード37には前記スピンドル36に取り付けるための
取付孔43が設けられている。
【0019】ダイシング部10には、洗浄液供給機構が
設けられている。この洗浄液供給機構のノズル45は、
前記ブレード37によるウエハの切削箇所に静電防止剤
が混在されている洗浄液46を吹き付ける。洗浄液46
はブレード37を冷却する冷却液ともなっている。ウエ
ハ16の表面に吹き付けられた洗浄液46はウエハ16
の表面からウエハ外に順次流れ落ちる。前記ノズル45
は、ブレード37の下部の回転方向に沿うように洗浄液
46を吹き付けるように構成されている。
【0020】洗浄部6には、フレーム11を真空吸着保
持するステージ50が配設されているとともに、ステー
ジ50の上方には図示しないノズルが配設され、前記ス
テージ50上のフレーム11、すなわちウエハ16に対
して純水からなる洗浄液を噴射するようになっている。
したがって、洗浄液を噴射しながらステージ50を高速
で回転させることによって、ウエハ16の表面の洗浄が
行われる。洗浄部6で洗浄が終了したフレーム11は、
他方の搬送アーム19によって搬出部7に運ばれる。ま
た、搬出部7に至ったフレーム11は、搬送ベルト21
によってアンローダ3のカセット22に終了される。
【0021】このようなダイシング装置においては、前
記ローダ2のカセット12から供給部4に送り出された
フレーム11は、一方の搬送アーム19によってアライ
メント部5の真空吸着ステージ25に搬送される。この
アライメント部5では、ステージ25はアライメントさ
れ、ウエハ16がダイシングできる状態に位置決め設定
される。つぎに、前記ステージ25はダイシング部10
に移動し、ダイシングが行われる。ダイシングは、ブレ
ード37を高速回転させるとともに、ブレード駆動部3
5がレール31に沿って移動しながら行われ、ウエハ1
6はブレード37によって切削(切断)される。一方向
の切削が終了した後、ステージ25が90°回転し、そ
の後再びダイシングが行われる。この結果、ウエハ16
は采の目状に切断を行い、矩形の半導体チップが製造さ
れることになる。
【0022】前記ダイシング時、ノズル45から洗浄液
46が吹き付けられて、ウエハ16の表面の洗浄とブレ
ード37の冷却が行われる。また、ブレード37の高速
回転によって、ブレード37の両側面に設けた羽根42
によって風が起きる。この風はウエハ16の表面に吹き
付けられ、ウエハ16の表面の洗浄液46をブレード3
7の下部の回転方向に沿って強制的に流す。この結果、
ダイシングによって発生した切削屑は、洗浄液46と共
にウエハ16の表面から流れ去ることになる。したがっ
て、ノズル45からの洗浄液46の吹き付けを停止した
後、ブレード37の回転を停止させれば、ウエハ16の
表面の洗浄液46は切削屑を残留させることなく、一緒
にウエハ16の表面から排除されることになり、ダイシ
ング終了時点でウエハ16の表面に切削屑が残留しない
ことになる。
【0023】ダイシングが終了した後、前記ステージ2
5はアライメント部5に復帰する。復帰したステージ2
5に対して、他方の搬送アーム19が臨み、ステージ2
5上のフレーム11を洗浄部6の上に運び、ウエハ16
の洗浄がなされる。洗浄が終了したフレーム11は、他
方の搬送アーム19によって搬出部7に運ばれる。搬出
部7に運ばれたフレーム11は、搬送ベルト21によっ
てアンローダ3のカセット22に終了される。これによ
り、1枚のフレーム11に貼り付けられたウエハ16の
ダイシングが完了する。
【0024】
【発明の効果】(1)本発明の羽根を設けたブレードを
取り付けた本発明のダイシング装置においては、ダイシ
ング時ブレードに設けた羽根によって強い風を起こし、
この風を切削屑を洗い流す洗浄液に吹き付けるため、洗
浄液は半導体ウエハ等の被加工物の表面で止まることな
く一定の方向に強制的に流れることから、順次発生する
切削屑は洗浄液と共に被加工物表面から外に排除され、
ダイシング終了時点の被加工物の表面に切削屑が残留す
ることがなくなるという効果が得られる。
【0025】(2)本発明のダイシング用ブレードは、
ブレードの両側面に羽根が設けられていることから、ダ
イシング装置に取り付けられて使用された場合、羽根に
よって風を起こし、その風を被加工物の表面に吹き付け
ることから、ダイシング時に発生した切削屑を洗浄液と
共に吹き飛ばし、被加工物の表面に切削屑を残留させな
くなるという効果が得られる。
【0026】(3)上記(1)〜(2)により、本発明
によれば、半導体装置の製造における半導体ウエハのダ
イシング時、切削屑がウエハの表面に残留しなくなり、
製品化された半導体装置が切削屑の付着に起因する不良
を起こすことがなくなるという相乗効果が得られる。
【0027】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない、たとえば、
図6に示すように、ウエハ16の表面の洗浄液46を強
制的に流すための風、すなわち、気体流を発生させる気
体吹付機構としては、先端から空気等の気体55を吹き
付ける気体供給管56によって構成しても、前記実施例
同様な効果が得られる。
【0028】また、ブレード37としては、図7に示す
ように、電気メッキ法によってダイヤモンド砥粒を固定
した電着ブレード60のブレード本体61の両側面に羽
根42を設ける構造でも良い。羽根42は、ブレードの
片面にのみ設けても切削屑を洗浄液と共に流すことがで
きるが、ブレード37の両側面に羽根42を設けた方が
ブレードの下方に均一な風を送ることができる特長があ
る。図7の切刃部41の表面の点々はダイヤモンド砥粒
が付着されていることを示すものである。また、本発明
のブレードは、開示はしないが、切刃(切刃部)のみで
取付支持部を含まない極薄切断砥石となるドーナツ状の
ハブレスブレードが取り付けられる支持体両側面に羽根
を設ける構造でもよい。また、羽根の形状は直線的に延
在する構造以外の曲線的構造であってもよいことは勿論
のことである。
【0029】以上の説明では主として本発明者によって
なされた発明をその背景となった利用分野である半導体
ウエハのダイシング技術に適用した場合について説明し
たが、それに限定されるものではない。本発明はブレー
ドで切削(切断)を行う技術には適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるダイシング装置の要部
を示す模式的正面図である。
【図2】本発明の一実施例によるダイシング装置の要部
を示す模式的平面図である。
【図3】本発明の一実施例によるダイシング状態を示す
模式的断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるブレードの平面図であ
る。
【図5】本発明の一実施例によるブレードの断面図であ
る。
【図6】本発明の他の実施例による気体吹付管を有する
ダイシング装置の要部を示す模式的正面図である。
【図7】本発明の他の実施例によるダイシング用ブレー
ドの要部を示す模式的断面図である。
【符号の説明】
1…装置本体、2…ローダ、3…アンローダ、4…供給
部、5…アライメント部、6…洗浄部、7…搬出部、9
…カバー、10…ダイシング部、11…フレーム、12
…カセット、13…搬送ベルト、14…フレーム本体、
15…粘着テープ、16…ウエハ(半導体ウエハ)、1
7…駆動部、19…搬送アーム、20…吸着アーム、2
1…搬送ベルト、22…カセット、25…ステージ(真
空吸着ステージ)、26…真空吸着孔、30…認識カメ
ラ、31…レール、32,33…支持板、35…ブレー
ド駆動部、36…スピンドル、37…ブレード、40…
ハブ、41…切刃部、42…羽根、43…取付孔、45
…ノズル、46…洗浄液、50…ステージ、55…気
体、56…気体供給管、60…電着ブレード、61…ブ
レード本体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を載置する真空吸着ステージ
    と、前記被加工物を切削する回転するブレードと、前記
    切削箇所に洗浄液を吹き付ける洗浄液供給機構とを有す
    るダイシング装置であって、前記被加工物の表面の洗浄
    液が一定方向に流れるように被加工物の表面に気体を吹
    き付ける気体吹付機構を有していることを特徴とするダ
    イシング装置。
  2. 【請求項2】 前記気体吹付機構は前記ブレードの少な
    くとも一側面に設けられかつブレードの回転によって被
    処理物の表面に風を吹き付ける構造の羽根によって構成
    されていることを特徴とする請求項1記載のダイシング
    装置。
  3. 【請求項3】 前記気体吹付機構は前記被処理物の表面
    に先端から気体を吹き付ける気体供給管によって構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のダイシング装
    置。
  4. 【請求項4】 ダイシング用ブレードの少なくとも一側
    面にブレードの回転によってブレードの半径方向に風を
    送る構造の羽根が設けられていることを特徴とするダイ
    シング用ブレード。
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