JP2013537195A - 疾患の治療 - Google Patents
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Abstract
本発明は、(i)動物のメタボリック症候群を治療する方法、(ii)動物の食欲を抑制する方法、(Hi)動物の肥満を治療する方法、(iv)体重の低減を必要とする動物の体重を低減する方法、(v)血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルを低減する方法、(vi)動物の非アルコール性脂肪性肝炎を治療する方法、および、(vii)脂質生成を阻害する方法を提供する。該方法は、有効な量の有効成分であってジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなる有効成分を、該動物に投与することを含んでなる。
Description
本発明は、メタボリック症候群の治療であって、投与を必要とする動物に、有効な量の後述の式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる治療に関する。本発明はさらに、動物の食欲を抑制する方法、動物の肥満を治療する方法、体重の低減を必要とする動物の体重を低減する方法、血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルを低減する方法、動物の非アルコール性脂肪性肝炎を治療する方法、および、動物における脂質生成を阻害する方法に関する。これらの方法はさらに、該動物に、有効な量の式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を投与することを含んでなる。本発明はさらに、式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を収容しているコンテナと;本発明の方法に従って、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩を投与するための説明書とを含んでなるキットに関する。
メタボリック症候群は、心血管疾患および2型糖尿病のリスク因子の複合物である。該リスク因子の中で最も広く認識されているのは、アテローム性脂質異常症、高血圧および高血糖である。加えて、これらの特徴を備えた患者は一般に血栓準備状態および前炎症状態を示す。アテローム性脂質異常症は、血清中トリグリセリドおよびアポリポタンパク質Bの増加、小型の低比重リポタンパク質粒子の増加ならびに高比重リポタンパク質コレステロールレベルの低下を含む、リポタンパク質異常の集積で構成されている。メタボリック症候群のほとんどの患者はさらに腹部(中心性)肥満およびインスリン抵抗性も有している。メタボリック症候群の因子および診断の一般的背景については、非特許文献1を参照されたい。
メタボリック症候群は広く見られ、世界的に有症率が高まっているが、このことは、大部分は肥満および座りがちな生活習慣の増加に関係している。メタボリック症候群の患者は、今後5〜10年で心血管疾患を発症するリスクが該症候群ではない人の2倍である。生涯にわたる該リスクは疑いなくさらに高い。更に、メタボリック症候群は2型糖尿病のリスクを5倍増大させる。今やメタボリック症候群は公衆衛生上および臨床上双方の問題であり、メタボリック症候群の新しく有効な治療法は明らかに必要とされている。
アルベルティ(Alberti)ら、サーキュレーション誌(Circulation)、2009年、第120巻、1640−1645頁
本発明は、上記した懸案を鑑みてなされたものである。
本発明はそのような治療を提供する。特に、本発明は、動物のメタボリック症候群を治療する方法を提供する。該方法は、有効な量の有効成分を動物に投与することを含んでなり、該有効成分は、下記の式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなる。
本発明はさらに、動物の食欲を抑制する方法、動物の肥満を治療する方法、体重の低減を必要とする動物の体重を低減する方法、血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルを低減する方法、動物の非アルコール性脂肪性肝炎を治療する方法、および、動物における脂質生成を阻害する方法も提供する。これらの方法も、該動物に、有効な量の有効成分であって式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなる有効成分を投与することを含んでなる。
本発明はさらに、式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を収容しているコンテナと;本発明の方法に従って、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩を投与するための説明書とを含んでなるキットを提供する。
本発明において有用なジケトピペラジンは下式I:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する。
本発明は、(i)動物のメタボリック症候群を治療する方法、(ii)動物の食欲を抑制する方法、(iii)動物の肥満を治療する方法、(iv)肥満または過体重の動物のような、体重の低減を必要とする動物の体重を低減する方法、(v)血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルを低減する方法、および(vi)動物の非アルコール性脂肪性肝炎を治療する方法を提供する。
本発明の方法は、該動物に、有効な量の有効成分であってジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなる有効成分を投与することからなり、該ジケトピペラジンは下式I:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する。
「置き換えられた」とは、アミノ酸側鎖の式に関して、指定された基が他の指定された基に置き換えられることを意味する。例を挙げると、イソロイシン側鎖の式は−CH(CH3)−CH2−CH3である。末端の−CH3基が−CH2−OH基に置き換えられると、生じる誘導体化イソロイシン側鎖の式は−CH(CH3)−CH2−CH2−OHとなろう。別の例として、アラニン側鎖の式は−CH3である。水素原子のうちの1つが塩素原子に置き換えられると、生じる誘導体化アラニン側鎖は−CH2−Clとなろう。グリシンの側鎖は−Hであること、および、このHが塩素(または他のハロゲン)原子に置き換えられると生じる側鎖は−Clとなり、該塩素原子は環炭素に結合している(例えばR1=−Clである)ことに留意されたい。
アミノ酸の「側鎖」とは、アミノ酸の一部分であって、上記に挙げられたアミノ酸全てに共通の
「疎水性(の)」とは、生理的pHにおいて荷電せず水溶液による反発を受ける、側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「中性(の)」とは、生理的pHにおいて荷電しない側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「中性(の)」とは、生理的pHにおいて荷電しない側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「塩基性(の)」とは、生理的pHにおいて正に荷電する側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「酸性(の)」とは、生理的pHにおいて負に荷電する側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「酸性(の)」とは、生理的pHにおいて負に荷電する側鎖または側鎖の誘導体を意味する。
「アルキル」とは、1〜10個の炭素原子、好ましくは1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素を意味する。「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子を含有する直鎖または分岐鎖の飽和炭化水素を意味する。
「シクロアルキル」とは、それぞれ少なくとも3個の炭素原子を含有している少なくとも1つの環を含有する飽和環式炭化水素を意味する。好ましくは、シクロアルキルは炭素原子4〜8個の1つの環を含有する。
「ヘテロシクロアルキル」とは、環のうち少なくとも1つの環炭素原子のうち1つ以上がO、SまたはNのうち少なくともいずれかに置き換えられたシクロアルキルを意味する。
「アリール」とは、少なくとも1つの芳香環(例えばフェニル)を有する芳香族基を意味する。
「アルキルアリール」とは、Hがアリールに置き換えられた低級アルキル(例えば−CH2−C6H5または−CH3CH(C6H5)CH3)を意味する。
「アルキルアリール」とは、Hがアリールに置き換えられた低級アルキル(例えば−CH2−C6H5または−CH3CH(C6H5)CH3)を意味する。
「アリールアルキル」とは、Hが低級アルキルに置き換えられたアリール(例えば−C6H4−CH3)を意味する。
「ヘテロアリール」とは、環のうち少なくとも1つの環炭素原子のうち1つ以上がO、SまたはNのうち少なくともいずれかに置き換えられたアリールを意味する。
「ヘテロアリール」とは、環のうち少なくとも1つの環炭素原子のうち1つ以上がO、SまたはNのうち少なくともいずれかに置き換えられたアリールを意味する。
「置換(された)」とは、その部分が次の基すなわち:−OH、NH2、−SH、−COOHまたはハロゲン原子のうち少なくともいずれかから選択された1つ以上の置換基で置換されたことを意味する。
「ハロゲン」とは、塩素、フッ素、臭素またはヨウ素を意味する。塩素または臭素が好ましい。
本発明で使用するために最も好ましいものは、R1、R2または両方が、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸の側鎖であるか、またはそのような側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基もしくは−CON(R4)2基に置き換えられておりR3およびR4は上記に定義されている誘導体である、式Iのジケトピペラジンである。この化合物群の中でも、好ましいのは、アスパラギン酸およびアラニンの側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Asp−Ala DKPまたはDA−DKP)、グルタミン酸およびアラニンの側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Glu−Ala DKPまたはEA−DKP)、チロシンおよびアスパラギン酸の側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Tyr−Asp DKPまたはYD−DKP)、チロシンおよびグルタミン酸の側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Tyr−Glu DKPまたはYE−DKP)、ならびにこれら4種のジケトピペラジンのアスパラギン酸またはグルタミン酸側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基または−CON(R4)2基に置き換えられておりR3およびR4は上記に定義されている誘導体を含んでなるジケトピペラジンである。最も好ましいのはDA−DKPである。
本発明で使用するために最も好ましいものは、R1、R2または両方が、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸の側鎖であるか、またはそのような側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基もしくは−CON(R4)2基に置き換えられておりR3およびR4は上記に定義されている誘導体である、式Iのジケトピペラジンである。この化合物群の中でも、好ましいのは、アスパラギン酸およびアラニンの側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Asp−Ala DKPまたはDA−DKP)、グルタミン酸およびアラニンの側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Glu−Ala DKPまたはEA−DKP)、チロシンおよびアスパラギン酸の側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Tyr−Asp DKPまたはYD−DKP)、チロシンおよびグルタミン酸の側鎖を含んでなるジケトピペラジン(Tyr−Glu DKPまたはYE−DKP)、ならびにこれら4種のジケトピペラジンのアスパラギン酸またはグルタミン酸側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基または−CON(R4)2基に置き換えられておりR3およびR4は上記に定義されている誘導体を含んでなるジケトピペラジンである。最も好ましいのはDA−DKPである。
同様に好ましいのは、R1、R2または両方が疎水性側鎖または疎水性側鎖誘導体であるジケトピペラジンである。「疎水性側鎖誘導体」とは、誘導体化された側鎖が疎水性であることを意味する。特に、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、メチオニン、フェニルアラニン、トリプトファンまたはチロシンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)が好ましい。この群の中で、好ましいのは、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、メチオニンまたはチロシン、より好ましくはアラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノ酪酸、ロイシン、イソロイシンまたはノルロイシンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)である。一般に、プロリンは疎水性ではあるが好ましくない。
さらなる好ましいジケトピペラジンは、R1、R2または両方の側鎖が中性側鎖または中性側鎖誘導体であるジケトピペラジンである。「中性側鎖誘導体」とは、誘導体化された側鎖が中性であることを意味する。特に、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれアスパラギン、グルタミン、セリン、ホモセリン、トレオニン、チロシン、システインまたはメチオニンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)が好ましい。この群の中で、好ましいのは、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれアスパラギン、グルタミン、セリンまたはトレオニンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)である。
同様に好ましいのは、R1、R2または両方が塩基性側鎖または塩基性側鎖誘導体であるものである。「塩基性側鎖誘導体」とは、誘導体化された側鎖が塩基性であることを意味する。特に、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれシトルリン、2,4−ジアミノ酪酸(2,4−diaminobutryic acid)、2,3−ジアミノ酪酸、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、p−アミノフェニルアラニン、またはオルニチンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)が好ましい。この群の中で、好ましいのは、R1およびR2のうち少なくともいずれか(R1およびR2は同じであっても異なっていてもよい)がそれぞれシトルリン、2,4−ジアミノ酪酸(2,4−diaminobutryic acid)、2,3−ジアミノ酪酸、リジン、アルギニン、ホモアルギニンまたはp−アミノフェニルアラニンの側鎖であるジケトピペラジン(diketopiperzine)である。一般に、ヒスチジンは塩基性ではあるが好ましくない。
さらなる好ましいジケトピペラジンは、R1、R2または両方がメチオニンの側鎖、アルギニンの側鎖、またはこれらの側鎖の誘導体であるものである。この群の中で最も好ましいのは、R1がメチオニンの側鎖でありR2がアルギニンの側鎖であるジケトピペラジン(Met−Arg DKPまたはMR−DKP)である。
本願における使用に極めて好ましいのはDA−DKPである。メタボリック症候群の患者は、有効な量のDA−DKP、DA−DKPのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を投与することにより治療されうる。DA−DKPは、DA−DKPをメタボリック症候群のための特に有効な治療法となすべき多様な活性を有する。
第1に、DA−DKPは食欲を抑制することが分かっている。DA−DKPは、前脂肪細胞の脂肪細胞への分化を阻害することも分かっている。従って、体重低減への寄与によるメタボリック症候群の治療および肥満の治療において有益であることが予想される。さらに、DA−DKPは、メタボリック症候群に関連した肥満および体重超過だけでなく、肥満および一般的な減量のための治療法としても使用されうる。
加えて、DA−DKPは、血液中の脂質(コレステロール、トリグリセリド、低比重リポタンパク質および高比重リポタンパク質)のレベルを低減することも分かっている。この理由から、メタボリック症候群のリスク因子のうちの1つである脂質異常症に対して有益な作用を有することが予想される。
メタボリック症候群に関連した別の病的状態は、肥満患者における非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の発症である。NASHは、重度の炎症、線維症、およびインスリン/レプチン抵抗性を伴った肝臓における脂質分子の蓄積を特徴とする。DA−DKPの先述の活性を考慮すると、メタボリック症候群に関連するものであれメタボリック症候群とは無関係であれ、DA−DKPはNASHの治療において有益であることが予想される。
さらに、DA−DKPは、血管透過性増大を阻害する能力など血管内皮バリアへの有益な作用を有する。従って、DA−DKPは、2型糖尿病の初期徴候を示しているかまたは2型糖尿病に罹患し易い素因を有する者、例えばメタボリック症候群と診断された者にとって、糖尿病の血管合併症の低減、遅延、または潜在的には防止をも行うための有効な治療法となることが予想される。2010年9月7日に出願された本出願人の同時係属中の米国仮特許出願第61/380,404号明細書を参照のこと。
最後に、DA−DKPは、血小板の凝集を阻害すること、抗炎症性であること、T細胞の活性化を阻害することが知られている。米国特許第6,555,543号および同第7,732,403号明細書を参照のこと。従って、DA−DKPは、メタボリック症候群において観察される血栓準備状態および前炎症状態に対処するのに有用であると予想される。
ジケトピペラジンを製造する方法は当分野において良く知られており、これらの方法は本発明のジケトピペラジンを合成するために使用されうる。例えば米国特許第4,694,081号、同第5,817,751号、同第5,990,112号、同第5,932,579号および同第6,555,543号明細書、米国特許出願公開第2004/0024180号明細書、国際公開公報第96/00391号および同第97/48685号パンフレット、ならびにスミス(Smith)ら、バイオオーガニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レターズ誌、1998年、第8巻、p.2369〜2374(これらの全開示内容は参照により本願に援用される)を参照されたい。
例えば、ジケトピペラジンは最初にジペプチドを合成することにより調製されうる。該ジペプチドは、L−アミノ酸、D−アミノ酸、またはD−アミノ酸とL−アミノ酸との組み合わせを使用して、当分野において良く知られた方法により合成されうる。好ましいのは固相ペプチド合成法である。当然ながら、ジペプチドは、数多くの供給元、例えば米国ミズーリ州セントルイス所在のシグマ・アルドリッチ(Sigma−Aldrich)(主としてカスタム合成)、米国カリフォルニア州ベルモント所在のフェニックス・ファーマシューティカルズ社(Phoenix Pharmaceuticals, Inc.)(カスタム合成)、フィッシャー・サイエンティフィック(Fisher Scientific)(カスタム合成)および米国ケンタッキー州ルイビル所在のアドバンスドケムテック(Advanced ChemTech)などからも市販されている。
ジペプチドが合成または購入されたら、該ジペプチドはジケトピペラジンを形成するために環化される。これは様々な技術により行うことができる。
例えば、米国特許出願公開第2004/0024180号明細書はジペプチドを環化する方法について説明している。簡潔に述べると、ジペプチドは有機溶媒中で加熱されると同時に蒸留により水分を除去される。好ましくは、有機溶媒は水を含む低沸点共沸物、例えばアセトニトリル、アリルアルコール、ベンゼン、ベンジルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール、酢酸ブチルエステル、四塩化炭素、クロロベンゼン クロロホルム、シクロヘキサン、1,2−ジクロロエタン(1,2−dichlorethane)、ジエチルアセタール、ジメチルアセタール、酢酸エチルエステル、ヘプタン、メチルイソブチルケトン、3−ペンタノール、トルエンおよびキシレンなどである。温度は、環化が起きる反応速度および使用される共沸剤の種類に応じて様々である。反応は、好ましくは50〜200℃、より好ましくは80〜150℃で行なわれる。環化が起きるpH範囲は当業者により容易に決定されうる。該pH範囲は有利には2〜9、好ましくは3〜7であろう。
例えば、米国特許出願公開第2004/0024180号明細書はジペプチドを環化する方法について説明している。簡潔に述べると、ジペプチドは有機溶媒中で加熱されると同時に蒸留により水分を除去される。好ましくは、有機溶媒は水を含む低沸点共沸物、例えばアセトニトリル、アリルアルコール、ベンゼン、ベンジルアルコール、n−ブタノール、2−ブタノール、t−ブタノール、酢酸ブチルエステル、四塩化炭素、クロロベンゼン クロロホルム、シクロヘキサン、1,2−ジクロロエタン(1,2−dichlorethane)、ジエチルアセタール、ジメチルアセタール、酢酸エチルエステル、ヘプタン、メチルイソブチルケトン、3−ペンタノール、トルエンおよびキシレンなどである。温度は、環化が起きる反応速度および使用される共沸剤の種類に応じて様々である。反応は、好ましくは50〜200℃、より好ましくは80〜150℃で行なわれる。環化が起きるpH範囲は当業者により容易に決定されうる。該pH範囲は有利には2〜9、好ましくは3〜7であろう。
ジペプチドのアミノ酸のうち一方または両方がその側鎖上にカルボキシル基を有するか、または有するように誘導体化されている場合(例えばアスパラギン酸またはグルタミン酸)、該ジペプチドは米国特許第6,555,543号明細書に記載されているようにして環化されることが好ましい。簡潔に述べると、まだ保護されたままの側鎖カルボキシルを備えたジペプチドは、中性条件下で加熱される。典型的には、ジペプチドは約80℃〜約180℃、好ましくは約120℃に加熱されることになる。溶媒は中性溶媒となろう。例えば、溶媒は、アルコール(ブタノール、メタノール、エタノール、および高級アルコールなど、ただしフェノールは除く)と共沸性の共溶媒(例えばトルエン、ベンゼン、またはキシレン)とを含んでなることができる。好ましくは、アルコールはブタノ−2−オールであり、共沸性の共溶媒はトルエンである。加熱は反応が完了するまで継続され、その時間は経験的に決定されうる。典型的には、ジペプチドは、約8〜24時間、好ましくは約18時間還流することにより環化されることになろう。最後に、保護基がジケトピペラジンから除去される。除去の際には、強酸(硫酸または塩酸のような無機酸)、強塩基(水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムのようなアルカリ性塩基)、および強還元剤(例えば水素化アルミニウムリチウム)の使用は最終化合物のキラリティを維持するために避けるべきである。
固相樹脂上で製造されたジペプチドが環化されて1ステップで樹脂から外されてもよい。例えば米国特許第5,817,751号明細書を参照されたい。例をあげると、N−アルキル化ジペプチドが結合している樹脂は、酢酸(例えば1%)またはトリエチルアミン(例えば4%)の存在下でトルエンまたはトルエン/エタノール中に懸濁される。典型的には、より速い環化時間のためには塩基性の環化条件が好ましい。
アミノ酸側鎖が誘導体化されたジケトピペラジンを調製するためには、当分野で知られているように、アミノ酸誘導体がジペプチドの合成に使用されてもよいし、ジペプチドが誘導体化されてもよいし、ジケトピペラジンが誘導体化されてもよい。例えば上記に引用された参照文献を参照されたい。
ジペプチドの環化およびジケトピペラジンの製造のその他の方法は当分野で周知であり、本発明の実施に有用なジケトピペラジンの調製において使用可能である。例えば上記に列挙された参照文献を参照されたい。加えて、本発明において使用するのに適した多くのジケトピペラジンは、米国特許第7,732,403号明細書(全開示内容は参照により本願に援用される)に記載されているようにタンパク質およびペプチドから製造可能である。さらに、本発明の実施に使用されるジケトピペラジンは、例えばインド国所在のシンジーン(Syngene)およびインド国所在のヘンモ・ファーマシューティカルズ有限会社(Hemmo Pharmaceuticals Pvt. Ltd)(いずれもカスタム合成)より商業的に入手されてもよい。
本発明のジケトピペラジンは、個々のキラル中心、キラル軸またはキラル表面の構造を変えることにより得ることができる全ての可能な立体異性体を含む。換言すれば、ジケトピペラジン(diketopierazine)は、全ての可能なジアステレオマー、および全ての光学異性体(エナンチオマー)を含む。
「プロドラッグ」とは、そのようなプロドラッグが動物に投与されたときにin vivoで活性を有する親薬物(この場合はジケトピペラジン)を放出する任意の化合物を意味する。ジケトピペラジンのプロドラッグには、in vivoで開裂されてジケトピペラジンを生成しうる誘導体が含まれる。ジケトピペラジンのプロドラッグの例にはエステルが挙げられる。
本発明のジケトピペラジンおよびプロドラッグの生理学的に許容可能な塩も、本発明の実施に使用されうる。生理学的に許容可能な塩には、通常の無毒の塩、例えば無機酸(例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、硝酸など)、有機酸(例えば酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、安息香酸、サリチル酸、シュウ酸、アスコルビン酸など)または塩基(Ν,Ν−ジベンジルエチレンジアミン、D−グルコサミンもしくはエチレンジアミンに由来する薬学的に許容可能な金属カチオンまたは有機カチオンの水酸化物、炭酸塩、重炭酸塩)に由来する塩が挙げられる。塩は、通常の方法で、例えば遊離塩基形態の化合物を酸で中和することにより、調製される。
上記に言及されるように、式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグまたはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩は、本発明の方法において使用することができる。そうするためには、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩は治療を必要とする動物に投与される。好ましくは、該動物は哺乳動物、例えばウサギ、ヤギ、イヌ、ネコ、ウマまたはヒトである。最も好ましくは、動物はヒトである。
式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグまたはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩は、本発明において有効成分として使用される。「有効成分」とは、本明細書中において、治療的、薬学的または薬理学的な活性、特に本明細書中に記載された治療的、薬学的または薬理学的な活性を有する化合物を意味するように使用される。ジケトピペラジン、プロドラッグまたはそれらのうちいずれかの塩は、本発明において、例えば米国特許第5,976,569号、同第6,099,856号、同第7,276,534号明細書、国際公開公報第96/10396号、同第2006/023943号、同第2007/098500号、同第2007/121411号、同第2010/102148号パンフレットに記載されているような医薬組成物の担体または担体系の一部としては使用されない。
本発明の化合物(すなわち式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグまたはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩)のための有効な投与形態、投与方式、および投与量は、本明細書中に提供される手引きを使用して経験的に決定されうる。当業者には当然のことであるが、投与量は、治療される特定の疾患または状態、該疾患または状態の重症度、投与経路、治療期間、該動物に投与されるあらゆる他の薬物が何であるか、該動物の年齢、大きさおよび生物種、ならびに医学分野および獣医学分野で知られた同様の要因に応じて変化することになろう。一般に、本発明の化合物の適切な日用量は、治療効果を生じるのに有効な最低用量である該化合物の量となるであろう。しかしながら、1日投与量は、妥当な医学的判断の範囲内で担当の医師または獣医師によって決定されることになろう。望ましい場合には、有効な日用量は、1日を通じて適切な間隔で別々に投与される、2回、3回、4回、5回、6回またはそれ以上の分割用量として投与されてもよい。化合物の投与は、容認できる応答が達成されるまで継続されるべきである。
特に、式Iのジケトピペラジンの有効投与量は、10ng/kg/日〜225mg/kg/日、好ましくは500ng/kg/日〜150mg/kg/日、最も好ましくは1mg/kg/日〜30mg/kg/日であろう。成人に経口投与される場合、用量は好ましくは約1mg/日〜約10g/日となり、より好ましくは、用量は約60mg/日〜約6g/日となり、最も好ましくは、用量は約100mg/日〜約1200mg/日となり、好ましくは複数回用量として与えられる。
本発明の化合物(すなわち式Iのジケトピペラジン、そのプロドラッグおよびそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩)は、治療のため動物患者に任意の適切な投与経路によって、例えば経口的に、経鼻的に、非経口的に(例えば静脈内、腹腔内、皮下または筋肉内に)、経皮的に、眼内に、および局所的に(口腔内および舌下を含む)投与されうる。一般に好ましいのは、本発明によって治療可能な任意の疾患または状態のための経口投与である。
本発明の化合物は単独で投与されることも可能であるが、該化合物を医薬製剤(組成物)として投与することが望ましい。本発明の医薬組成物は、有効成分としての本発明の1または複数の化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な担体、および任意選択で1つ以上の他の化合物、薬物または他の材料とともに混合剤中に含んでなる。担体はそれぞれ、製剤の他の成分と両立可能でありかつ動物にとって有害でないという意味において「許容可能」でなければならない。薬学的に許容可能な担体は当分野において良く知られている。選択された投与経路にかかわらず、本発明の化合物は、当業者に既知の通常の方法によって薬学的に許容可能な投与形態に製剤化される。例えば「レミントンズ・ファーマシューティカル・サイエンシズ(Remington’s Pharmaceutical Sciences)」を参照されたい。
経口投与に適した本発明の製剤は、それぞれ有効成分として所定量の本発明の1または複数の化合物を含有している、カプセル剤、カシェ剤、丸剤、錠剤、散剤、顆粒剤、または水性もしくは非水性の液体中の液剤もしくは懸濁剤として、または水中油型もしくは油中水型の乳剤、またはエリキシル剤もしくはシロップ剤として、またはパステル剤(ゼラチンおよびグリセリン、もしくはスクロースおよびアラビアゴムのような不活性の基材を使用)としての形態などであってよい。本発明の1または複数の化合物は、ボーラス、舐剤またはペースト剤として投与されてもよい。
経口投与のための本発明の固体投与形態(カプセル剤、錠剤、丸剤、糖衣剤、散剤、顆粒剤など)では、有効成分(すなわち式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグ、それらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩、または前述のものの組み合わせ)は、クエン酸ナトリウムまたはリン酸カルシウムのような1つ以上の薬学的に許容可能な担体、および、以下すなわち(1)賦形剤または増量剤、例えばデンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトールまたはケイ酸のうち少なくともいずれか;(2)結合剤、例えばカルボキシメチルセルロース、アルギナート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロースまたはアラビアゴムのうち少なくともいずれか;(3)保湿剤、例えばグリセロール;(4)崩壊剤、例えば寒天、炭酸カルシウム、ジャガイモデンプンまたはタピオカデンプン、アルギン酸、ある種のシリカート、および炭酸ナトリウム;(5)溶解遅延剤(solution retarding agent)、例えばパラフィン;(6)吸収促進剤、例えば第四級アンモニウム化合物;(7)湿潤剤、例えばセチルアルコールおよびグリセロールモノステラート(glycerol monosterate);(8)吸収剤、例えばカオリンおよびベントナイト粘土;(9)滑沢剤、例えばタルク、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体ポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物;ならびに(10)着色剤、のうち任意のもの、のうち少なくともいずれかと混合される。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合には、医薬組成物はさらに緩衝剤を含んでなる場合もある。類似の種類の固形組成物は、ラクトースまたは乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールなどのような賦形剤を使用して軟質および硬質ゼラチンカプセル剤中の充填物として使用されてもよい。
錠剤は、任意選択で1つ以上の副成分を伴った圧縮または成型によって製造されうる。圧縮錠剤は、結合剤(例えばゼラチンもしくはヒドロキシプロピルメチルセルロース)、滑沢剤、不活性希釈剤、防腐剤、崩壊剤(例えばデンプングリコール酸ナトリウムもしくは架橋カルボキシルメチルセルロースナトリウム)、表面活性剤または分散化剤を使用して調製されうる。成型錠剤は、湿らせた粉末化合物と不活性液体希釈剤との混合物を適切な機械で成型することにより製造されうる。
錠剤、および本発明の医薬組成物の他の固体投与形態、例えば糖衣剤、カプセル剤、丸剤および顆粒剤などは、任意選択で割線入りであってもよいし、腸溶コーティングおよび医薬製剤化の分野において良く知られた他のコーティングのようなコーティングおよび外殻を伴って調製されてもよい。該固体投与形態はさらに、例えば、所望の放出特性を提供するために配合率を変化させたヒドロキシプロピルメチルセルロース、他のポリマーマトリックス、リポソームまたはミクロスフェアのうち少なくともいずれかを使用して、該投与形態中の有効成分の遅延放出または制御放出を提供するように製剤化されてもよい。該固体投与形態は例えば細菌捕捉フィルタを通す濾過によって滅菌されてもよい。これらの組成物はさらに任意選択で乳白剤を含有してもよく、かつ胃腸管のある部分においてのみまたは該部分において優先的に、任意選択で遅延方式において、有効成分を放出する組成のものであってもよい。使用可能な包埋組成物の例にはポリマー物質およびワックスが挙げられる。有効成分は、マイクロカプセル化された形態に含められてもよい。
本発明の化合物の経口投与用の液体投与形態には、薬学的に許容可能な乳剤、マイクロエマルジョン、液剤、懸濁剤、シロップ剤およびエリキシル剤が挙げられる。有効成分に加えて、液体投与形態は、当分野で一般に使用される不活性希釈剤、例えば、水またはその他の溶媒、可溶化剤および乳化剤、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、油(特に綿実油、落花生油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフリルアルコール、ポリエチレングリコールおよびソルビタン脂肪酸エステルならびにこれらの混合物を含有することができる。
不活性希釈剤に加えて、経口組成物はさらにアジュバント、例えば湿潤剤、乳化剤および懸濁化剤、甘味剤、香味剤、着色剤、着香剤、および防腐剤なども含むことができる。
懸濁剤は、有効成分に加えて、懸濁化剤、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガント、ならびにこれらの混合物を含有することができる。
懸濁剤は、有効成分に加えて、懸濁化剤、例えばエトキシ化イソステアリルアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールおよびソルビタンエステル、微結晶性セルロース、アルミニウムメタヒドロキシド、ベントナイト、寒天およびトラガント、ならびにこれらの混合物を含有することができる。
本発明はさらに眼の治療に適した医薬製品も提供する。そのような医薬製品には、医薬組成物、デバイスおよびインプラント(組成物であってもデバイスであってもよい)が含まれる。
眼球内への本発明の1または複数の化合物の眼内注入用医薬製剤(組成物)には、液剤、乳剤、懸濁剤、粒子、カプセル剤、ミクロスフェア、リポソーム、マトリックスなどが含まれる。例えば米国特許第6,060,463号明細書、米国特許出願公開第2005/0101582号明細書、国際公開公報第2004/043480号パンフレット(これらの全開示内容は参照により本願に組込まれる)を参照されたい。例えば、眼内注入用の医薬製剤は、本発明の1つ以上の化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な無菌で等張の水性または非水性の溶液、懸濁液または乳化物であって、酸化防止剤、緩衝剤、懸濁化剤、粘稠化剤または粘性促進剤(ヒアルロン酸ポリマーなど)を含有しうるもの、と組み合わせて含んでなることができる。適切な水性および非水性の担体の例には、水、生理食塩水(好ましくは0.9%)、ブドウ糖水溶液(好ましくは5%)、緩衝液、ジメチルスルホキシド、アルコールおよびポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)が挙げられる。これらの組成物はさらに、湿潤剤および乳化剤および分散剤のようなアジュバントを含有することもできる。加えて、注入可能な医薬形態の持続的吸収が、ポリマーおよびゼラチンのような吸収を遅延させる作用薬を含めることによってもたらされてもよい。注入可能なデポー剤形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドのような生分解性ポリマーで作製されたマイクロカプセルまたはミクロスフェアに薬物を組み入れることにより製造されうる。他の生分解性ポリマーの例には、ポリオルトエステル、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリカプロラクトンおよびポリ無水物が挙げられる。注入可能なデポー製剤は、眼組織との適合性を有するリポソーム(ジパルミトイルホスファチジルコリンのような通常の成分で構成されるもの)またはマイクロエマルジョン中に薬物を封入することによっても調製される。ポリマーまたは脂質に対する薬物の比、特定のポリマー成分または脂質成分の性質、使用されるリポソームの種類、およびマイクロカプセルまたはミクロスフェアがコーティングされるか否かに応じて、マイクロカプセル、ミクロスフェアおよびリポソームからの薬物放出の速度が制御されうる。
本発明の化合物は、眼内インプラントとして外科的に投与されてもよい。例えば、ポリビニルアルコールまたはポリ酢酸ビニルの拡散性の壁を有しかつ本発明の1または複数の化合物を含有しているリザーバコンテナが、強膜内または強膜上に移植されうる。別例として、本発明の1または複数の化合物は、ポリカプロラクトン、ポリグリコール酸、ポリ乳酸、ポリ無水物または脂質(セバシン酸など)のようなポリマーで作られたポリマーマトリックス内に組み込まれて、強膜上または眼内に移植されてもよい。これは、通常は、局所または局部麻酔薬を投与された動物を用い、角膜後方に作られた小さな切開部を使用して行われる。その後、該切開部を通じてマトリックスが挿入されて強膜に縫合される。
本発明の化合物は眼への局所投与も可能であり、かつ本発明の好ましい実施形態は眼への施用に適した局所用医薬組成物である。眼への施用に適した局所用医薬組成物には、液剤、懸濁剤、分散物、滴剤、ゲル剤、ヒドロゲル剤および軟膏剤が挙げられる。例えば米国特許第5,407,926号明細書、国際公開公報第2004/058289号、同第01/30337号、同第01/68053号パンフレット(これらの特許文献全ての全開示内容は参照により本願に援用される)を参照されたい。
眼への施用に適した局所製剤は、水性または非水性の基材中に本発明の1つ以上の化合物を含んでなる。該局所製剤はさらに、吸収促進剤、浸透促進剤、粘稠化剤、粘性促進剤、pH調整/維持のための作用薬、浸透圧を調整する作用薬、防腐剤、界面活性剤、緩衝剤、塩類(好ましくは塩化ナトリウム)、懸濁化剤、分散化剤、可溶化剤、安定化剤、または等張化剤のうち少なくともいずれかを含むこともできる。眼への施用に適した局所製剤は、好ましくは、眼内への本発明の1または複数の化合物の吸収または浸透を促進するための吸収または浸透促進剤、および、眼内における本発明の1または複数の化合物の滞留時間を長くすることができる粘稠化剤または粘性促進剤、のうち少なくともいずれかを含んでなることになろう。国際公開公報第2004/058289号、同第01/30337号および同第01/68053号パンフレットを参照されたい。典型的な吸収/浸透促進剤には、単独またはジメチルスルホキシドと組み合わせたメチルスルホニルメタン、カルボン酸および界面活性剤が含まれる。典型的な粘稠化剤および粘性促進剤には、デキストラン、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、多糖類ゲル、Gelrite(登録商標)、セルロース酸ポリマー(ヒドロキシプロピルメチルセルロースなど)、カルボキシル基含有ポリマー(アクリル酸のポリマーもしくはコポリマーなど)、ポリビニルアルコールおよびヒアルロン酸またはこれらの塩が挙げられる。
眼の治療に適した液体投与形態(例えば液剤、懸濁剤、分散物および滴剤)は、例えば、本発明の1または複数の化合物を、例えば水、生理食塩水、水性デキストロース、グリセロール、エタノールなどのようなビヒクル中で、溶解、分散、懸濁等を行って溶液、分散物または懸濁物を形成することにより調製されうる。望ましい場合には、医薬製剤はさらに、少量の無毒な補助剤、例えば湿潤剤または乳化剤、pH緩衝剤など、例えば酢酸ナトリウム、ソルビタンモノラウレート、トリエタノールアミン酢酸ナトリウム、トリエタノールアミンオレアートなども含有することができる。
眼の治療に適した水性液剤および懸濁剤は、本発明の1または複数の化合物に加えて、防腐剤、界面活性剤、緩衝剤、塩類(好ましくは塩化ナトリウム)、等張化剤および水を含むことができる。懸濁剤が使用される場合、粒度は眼刺激を最小限にするために10μm未満であるべきである。液剤または懸濁剤が使用される場合、眼に送達される量は、眼からの過度の流出を回避するため50μlを超過するべきではない。
眼の治療に適したコロイド懸濁剤は一般に微粒子(すなわちミクロスフェア、ナノスフェア、マイクロカプセルまたはナノカプセルであって、ミクロスフェアおよびナノスフェアは一般に製剤が捕捉、吸着、またはその他の方法で含められたポリマーマトリクスの一体型粒子である一方、マイクロカプセルおよびナノカプセルは製剤が実際にカプセル化される)から形成される。これらの微粒子の大きさの上限は約5μ〜約10μである。
眼の治療に適した眼軟膏剤は、本発明の1または複数の化合物を、適切な基材、例えば鉱油、液体ラノリン、白色ワセリン、前述のもののうち2つもしくは3つ全ての組み合わせ、またはポリエチレン鉱物油ゲルの中に含んでいる。防腐剤が任意選択で含められてもよい。
眼の治療に適した眼科用ゲル剤は、親水性の基材、例えばCarpobol(登録商標)−940、またはエタノール、水およびプロピレングリコールの組み合わせ(例えば40:40:20の比率)の中に懸濁された本発明の1または複数の化合物を含む。ゲル化剤、例えばヒドロキシエチルセルロース(hydroxylethylcellulose)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたはアンモニア化グリチルリチン酸(ammoniated glycyrrhizinate)などが使用される。防腐剤または等張化剤のうち少なくともいずれかが任意選択で含まれてもよい。
眼の治療に適したヒドロゲルは、粘稠化剤または粘性促進剤として上記に列挙されたもののような膨潤可能なゲル形成性ポリマーを組み込むことより形成されるが、ただし当分野において「ヒドロゲル」と呼ばれる製剤は一般に、「濃厚な」液剤または懸濁剤と呼ばれる製剤よりも高い粘度を有する。そのような予め形成されたヒドロゲルとは対照的に、製剤は眼への施用後にin situでヒドロゲルを形成するように調製されてもよい。そのようなゲル剤は、室温では液体であるが、体液に接触して配置された時のようにより高い温度ではゲルである(したがって「熱可逆性」ヒドロゲルと名付けられた)。この特性を与える生体適合性ポリマーには、アクリル酸ポリマーおよびコポリマー、N−イソプロピルアクリルアミド誘導体ならびにエチレンオキシドとプロピレンオキシドとのABA型ブロックコポリマー(従来「ポロキサマー」と呼ばれ、バスフ−ワイアンドット(BASF−Wayndotte)よりPluronic(登録商標)として入手可能である)が挙げられる。
好ましい分散物はリポソーム分散物であり、その場合、製剤はリポソーム(水性コンパートメントおよび脂質二分子膜が交互になって構成された微細な小胞)の内側に内包される。
点眼剤(眼科用滴剤)は、水性または非水性の基材であってさらに1つ以上の分散化剤、可溶化剤または懸濁化剤を含んでなる基材を用いて製剤化されうる。滴剤は、単純な点眼器キャップ付きボトルにより、または特殊形状の閉止具によって一滴ずつ液状内容物を送達するようになされたプラスチックボトルにより、送達されうる。
本発明の化合物は、眼内に挿入される薬物含浸固体担体によって局所的に施用されてもよい。薬物放出は一般に、ポリマーの分解もしくは生侵食、浸透作用、またはこれらの組み合わせによって達成される。いくつかのマトリックス式送達システムが使用されうる。そのようなシステムには、本発明の所望の化合物を用いて含浸または浸漬せしめられた親水性のソフトコンタクトレンズのほかに、眼内に配置された後に除去される必要のない生物分解性または可溶性のデバイスが挙げられる。これらの可溶性の眼内挿入物は、眼によって忍容可能でありかつ投与されるべき本発明の化合物と適合しうる任意の分解性の物質で構成されうる。そのような物質には、限定するものではないが、ポリビニルアルコール、ならびに、ポリアクリルアミド、アクリル酸エチルおよびビニルピロリドンのポリマーおよびコポリマー、加えて、架橋ポリペプチドまたはキチンのような架橋多糖が挙げられる。
本発明の化合物の他の種類の(すなわち眼への投与ではない)局所投与または経皮投与のための投与形態には、散剤、噴霧剤、軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤、ローション剤、ゲル剤、液剤、パッチ剤、滴剤および吸入剤が挙げられる。有効成分は、薬学的に許容可能な担体とともに、および任意の緩衝剤または噴射剤(必要な場合がある)とともに、無菌条件で混合されうる。軟膏剤、パスタ剤、クリーム剤およびゲル剤は、有効成分に加えて、添加剤、例えば動物性および植物性の脂肪、油、ワックス、パラフィン、デンプン、トラガント、セルロース誘導体、ポリエチレングリコール、シリコーン、ベントナイト、ケイ酸、タルクおよび酸化亜鉛、またはこれらの混合物を含有することができる。散剤および噴霧剤は、有効成分に加えて、添加剤、例えばラクトース、タルク、ケイ酸、水酸化アルミニウム、ケイ酸カルシウムおよびポリアミドパウダー、またはこれらの物質の混合物を含有することができる。噴霧剤は、通常の噴射剤、例えばクロロフルオロ炭化水素ならびにブタンおよびプロパンのような揮発性の非置換炭化水素をさらに含有することができる。経皮パッチ剤は、身体に本発明の化合物の制御送達を提供するという付加的長所を有する。そのような投与形態は、本発明の1つ以上の化合物をエラストマー系マトリックス材料のような適切な媒体に溶解、分散、またはその他の方法で組み込みを行うことにより製造されうる。皮膚を横切る化合物の流れを増大させるために吸収促進剤が使用されてもよい。そのような流れの速さは、律速メンブレンを提供するか、ポリマーマトリックスまたはゲルの中に化合物を分散させることにより制御されうる。薬物を含浸させた固体担体(例えばドレッシング材)も局所性投与に使用されうる。
医薬製剤には、吸入もしくは吹送による投与、または経鼻投与に適した製剤が含まれる。吸入による上気道(鼻内)または下気道への投与については、本発明の化合物は好都合には吹送装置、ネブライザもしくは加圧パック、またはエアロゾル噴霧剤を送達するその他の好適な手段によって送達される。加圧パックは、適切な噴射剤、例えばジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、またはその他の適切な気体を含んでなることができる。加圧エアロゾルの場合には、投与単位は、定量を送達するためのバルブを提供することにより決定されうる。
別例として、吸入または吹送による投与用に、組成物は、乾燥粉体、例えば本発明の1つ以上の化合物とラクトースまたはデンプンのような適切な粉末基材との混合粉体の形態をとってもよい。該粉体組成物は、例えばカプセルもしくはカートリッジ中の、または例えばゼラチンパックもしくはブリスターパック中の単位投与形態であって、該単位投与形態から吸入器、吹送装置または計量式吸入器の補助によって粉剤が投与されうる単位投与形態で提供されてもよい。
鼻腔内投与については、本発明の化合物は、点鼻剤または液体噴霧剤によって、例えばプラスチックボトルアトマイザまたは計量式吸入器によって、投与されうる。液体噴霧剤は加圧パックから好都合なように送達される。アトマイザのうち典型的なものはMistometer(登録商標)(ウィントロープ(Wintrop))およびMedihaler(登録商標)(ライカー(Riker))である。
点鼻剤(鼻腔用滴剤)は、水性または非水性の基材であってさらに1つ以上の分散化剤、可溶化剤または懸濁化剤を含んでなる基材を用いて製剤化されうる。滴剤は、単純な点眼器キャップ付きボトルにより、または特殊形状の閉止具によって一滴ずつ液状内容物を送達するようになされたプラスチックボトルにより、送達されうる。
非経口投与に適した本発明の医薬組成物は、本発明の1つ以上の化合物を、1つ以上の薬学的に許容可能な無菌で等張の水性もしくは非水性の溶液、分散液、懸濁液もしくは乳化物、または使用直前に無菌の注射用溶液もしくは分散液中に再構成可能な無菌の散剤であって、酸化防止剤、緩衝剤、該製剤を意図される被投与者の血液と等張にする溶質、または懸濁化剤もしくは粘稠化剤を含有しうるもの、と組み合わせて含んでなる。さらに、薬物コーティングが施されたステントが使用されてもよい。
本発明の医薬組成物において使用されうる適切な水性および非水性の担体の例には、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなど)、ならびにこれらの適切な混合物、オリーブオイルのような植物油、ならびにオレイン酸エチルのような注射可能な有機酸エステルが挙げられる。適切な流動性は、例えば、レシチンのようなコーティング材料の使用によって、分散物の場合は要求される粒度の維持によって、および界面活性剤の使用によって、維持可能である。
これらの組成物はさらに、湿潤剤、乳化剤および分散化剤のようなアジュバントも含有することができる。組成物中に、糖、塩化ナトリウムなどのような等張剤を含むことが望ましい場合もある。加えて、注射可能な医薬形態の持続的吸収が、アルミニウムモノステラート(aluminum monosterate)およびゼラチンのような吸収を遅延させる作用薬を含めることによってもたらされてもよい。
場合によっては、薬物の効果を延長するために、皮下または筋肉内注射からの薬物の吸収を遅延させることが望ましい。これは、水溶性に乏しい結晶または非晶質物の液体懸濁物の使用によって遂行されうる。そのとき薬物の吸収速度は該薬物の溶解速度によって決まり、その溶解速度は結晶の大きさおよび結晶形態次第となりうる。別例として、非経口的に投与される薬物の遅延吸収は、薬物を油性ビヒクル中に溶解または懸濁することにより行われる。
注射可能なデポー剤形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドのような生分解性ポリマー中に薬物が含まれたマイクロカプセル封入マトリックスを形成することにより作製される。薬物対ポリマー比、および使用される特定のポリマーの性質に応じて、薬物放出の速度が制御されうる。他の生分解性ポリマーの例にはポリオルトエステルおよびポリ無水物が挙げられる。注射可能なデポー製剤は、体組織との適合性を有するリポソームまたはマイクロエマルジョン中に薬物を封入することによっても調製される。注射可能な材料は、例えば細菌捕捉フィルタを通す濾過によって滅菌されてもよい。
製剤は、単位用量または複数回用量の密封容器(例えばアンプル、バイアル)の中に提供されてもよいし、使用直前に無菌の液体担体(例えば注射用蒸留水)さえ添加すればよい凍結乾燥状態で保管されてもよい。即時調製式注射用液剤および懸濁剤は、上記の種類の無菌の散剤、顆粒剤および錠剤から調製されてもよい。
式Iのジケトピペラジン、式Iのジケトピペラジンのプロドラッグまたはこれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩は、本発明の方法において単独で投与されうる。別例として、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは塩は、互いに組み合わされるか、または、疾患もしくは状態を治療するのに適した1つ以上の他の治療もしくは薬物と組み合わされるかのうち少なくともいずれかとして、投与されてもよい。例えば、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは塩は、別の治療もしくは薬物に先立って、別の治療もしくは薬物と共に(同時投与など)、または別の治療もしくは薬物の後に、投与されうる。別の薬物の場合には、該薬物と、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは塩とは、別個の医薬組成物に含まれて投与されてもよいし、同じ医薬組成物の一部として投与されてもよい。
本発明はさらにキットを提供する。キットは、式Iのジケトピペラジン、該ジケトピペラジンのプロドラッグまたはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を収容しているコンテナを含んでなる。該キットは、本発明の方法において使用するのに適した1つ以上の他の薬物を各々収容している1つ以上の追加のコンテナをさらに含んでなることもできる。適切なコンテナには、バイアル、ボトル(点滴器付きボトルまたはスクイーズボトルなど)、ブリスターパック、吸入器、広口ビン、ネブライザ、パケット(例えば、フォイル、プラスチック、紙、セロハンまたは他の材料で作られたもの)、シリンジおよびチューブが挙げられる。キットはさらに、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは塩の投与のための説明書、および任意選択で本発明の方法に使用するのに適した1つ以上の他の薬物も包含することになろう。説明書は、例えばコンテナを収容するパッケージ上に印刷されてもよいし、キットまたはコンテナに貼付されたラベル上に印刷されてもよいし、キット内またはキットとともに含まれている別個の紙葉上に印刷されてもよい。コンテナを収容するパッケージは例えば箱であってもよいし、コンテナが、例えばプラスチック製の収縮包装物に包装されてもよい。キットはさらに、当分野で既知であり商業上かつユーザの見地から望ましい可能性のある他の材料も包含することができる。キットは、例えば、食事情報または運動情報のうち少なくともいずれかを包含することができる。
本明細書中で使用されるように、「肥満した(obese)」または「肥満(obesity)」とは、健康に対する悪影響を有し平均寿命の縮小または健康問題の増大のうち少なくともいずれか一方をもたらしうる程度にまで過剰な体脂肪が蓄積した医学的状態を意味する。肥満は、各種疾患、特に心疾患、2型糖尿病、睡眠時の呼吸困難、ある種のがんおよび変形性関節症の可能性を増大させる。米国疾病対策予防センター(Centers For Disease Control And Prevention)(CDC)によれば、体容量指数(BMI)が30以上の成人は肥満していると定義され、BMIが25.0〜29.9の成人は過体重として定義される。BMIは、対象者の体重をその人の身長の二乗で割ることにより計算される(例えば、(kg/m2)=(ポンド×703)/インチ2)。ネコおよびイヌの「肥満(obesity)」は、体重が最適体重を20%以上上回るものとして定義される。
「治療する(treat)」、「治療すること(treating)」、または「治療(treatment)」は、本明細書中では、疾患もしくは状態の症候、持続期間もしくは重症度を(完全もしくは部分的に)低減すること(該疾患もしくは状態を治癒させることを含む)、または疾患もしくは状態を予防することを意味するために使用される。
「阻害すること(inhibiting)」、「阻害する(inhibit)」、および類似の用語は、本明細書中では低減、遅延または予防することを意味するために使用される。
本明細書中で使用されるように、「1つの(aまたはan)」は1つ以上を意味する。
本明細書中で使用されるように、「含んでなる(comprises)」および「含んでなること(comprising)」は、該用語の範囲内に、「〜で本質的に構成されている(consisting essentially of)」および「〜で構成されている(consisting of)」のようなすべての下位概念を、本明細書中において「含んでなる」または「含んでなること」により特徴づけられる本発明の代替実施形態として含んでいる。「〜で本質的に構成されている」の使用に関しては、この語句は、特許請求の範囲を、特定のステップおよび材料ならびに本明細書中に開示された本発明の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響しないものに限定する。本発明の基本的かつ新規な特徴は、メタボリック症候群の治療、食欲の抑制を必要とする動物における食欲の抑制、動物の肥満の治療、体重の低減を必要とする動物の体重の低減、血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルの低減、動物の非アルコール性脂肪性肝炎の治療、動物における脂質生成の阻害、または先述のうち任意のものの組み合わせ、であってよい。
本明細書中で使用されるように、「含んでなる(comprises)」および「含んでなること(comprising)」は、該用語の範囲内に、「〜で本質的に構成されている(consisting essentially of)」および「〜で構成されている(consisting of)」のようなすべての下位概念を、本明細書中において「含んでなる」または「含んでなること」により特徴づけられる本発明の代替実施形態として含んでいる。「〜で本質的に構成されている」の使用に関しては、この語句は、特許請求の範囲を、特定のステップおよび材料ならびに本明細書中に開示された本発明の基本的かつ新規な特徴に実質的に影響しないものに限定する。本発明の基本的かつ新規な特徴は、メタボリック症候群の治療、食欲の抑制を必要とする動物における食欲の抑制、動物の肥満の治療、体重の低減を必要とする動物の体重の低減、血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルの低減、動物の非アルコール性脂肪性肝炎の治療、動物における脂質生成の阻害、または先述のうち任意のものの組み合わせ、であってよい。
本発明のさらなる目的、利点および新規な特性は、以下の非限定的な実施例を考察すれば当業者には明白となろう。
実施例1:
プロトコール:
1. 2名の男性ボランティアおよび1名の女性ボランティア(それぞれ61歳、50歳および30歳)に、一晩絶食後の空腹状態で100mgのDA−DKP(ゼラチンカプセル中にパックされたもの)を経口投与した。DA−DKPはL−アスパラギン酸およびL−アラニンで構成されるものであった。
プロトコール:
1. 2名の男性ボランティアおよび1名の女性ボランティア(それぞれ61歳、50歳および30歳)に、一晩絶食後の空腹状態で100mgのDA−DKP(ゼラチンカプセル中にパックされたもの)を経口投与した。DA−DKPはL−アスパラギン酸およびL−アラニンで構成されるものであった。
2. 静脈血試料を、ベースライン時(ゼロ時間)、DA−DKPの摂取後2時間、4時間および24時間において、ヘパリン処理されたEDTAバキュテナーに採取した。
3. 血液試料は、ベースライン時および24時間の時点における全血球数(CBC)および生化学的検査、例えば血漿中脂質などについて分析した。血漿は、液体クロマトグラフ質量分析(LCMS)法によるDA−DKPのレベルの測定にも使用した(プロトコールおよび結果を以下に示す)。
3. 血液試料は、ベースライン時および24時間の時点における全血球数(CBC)および生化学的検査、例えば血漿中脂質などについて分析した。血漿は、液体クロマトグラフ質量分析(LCMS)法によるDA−DKPのレベルの測定にも使用した(プロトコールおよび結果を以下に示す)。
4. ヘパリン処理血からの末梢血単球(PBMC)をFicoll(登録商標)勾配法によって抽出し、フローサイトメトリーにより分析した。プロトコールおよび結果を以下に示す。
5. 尿を24時間収集し、体積を記録した。DA−DKPレベルもLCMSによって測定した。
6. 2時間における唾液をLCMSによりDA−DKPの存在について試験した。
6. 2時間における唾液をLCMSによりDA−DKPの存在について試験した。
結果の概要:
1. CBCは不変であり、正常範囲内に保たれていた。
2. BUN、グルコース電解質、クレアチニン、肝機能検査、総タンパク量、アルブミンおよびカルシウムは不変であり、摂取後24時間において正常範囲内にあった。
1. CBCは不変であり、正常範囲内に保たれていた。
2. BUN、グルコース電解質、クレアチニン、肝機能検査、総タンパク量、アルブミンおよびカルシウムは不変であり、摂取後24時間において正常範囲内にあった。
3. 脂質は、摂取後24時間において3名の対象者全員について全面的に減少した(表1を参照)。
4. DA−DKP血漿中レベルは約2時間でピークとなり、摂取後24時間では検出不能であった(表2を参照)。
4. DA−DKP血漿中レベルは約2時間でピークとなり、摂取後24時間では検出不能であった(表2を参照)。
5. DA−DKPの尿中レベルは算出された(表2を参照)。
6. 唾液中DA−DKPレベルは算出された(表2を参照)。
7. PBMCの結果は以下に記載されている。
6. 唾液中DA−DKPレベルは算出された(表2を参照)。
7. PBMCの結果は以下に記載されている。
8. 対象者が気づいた作用:
a. 顕著な食欲低下(8〜9時間継続) − 対象者3名中3名
b. 軽微な口内乾燥 − 対象者3名中2名
c. 粘液性唾液 − 対象者3名中1名
d. 鎮痛作用 − 対象者3名中1名(他の対象者には疼痛はなかった)*
e. 緩下作用 − 対象者3名中1名
f. 軽微な眠気 − 対象者3名中1名
*鎮痛作用:1名の対象者(61歳)には左膝および左仙腸骨(SI)関節痛があった。DA−DKPの摂取後およそ1〜2時間で、膝痛は完全に解消され、SI関節痛は約50%軽減された。疼痛は恐らくサルコイドーシスにより引き起こされた炎症から生じており、治療前は1〜10スケールで6〜7であった。作用は約4時間持続した。
a. 顕著な食欲低下(8〜9時間継続) − 対象者3名中3名
b. 軽微な口内乾燥 − 対象者3名中2名
c. 粘液性唾液 − 対象者3名中1名
d. 鎮痛作用 − 対象者3名中1名(他の対象者には疼痛はなかった)*
e. 緩下作用 − 対象者3名中1名
f. 軽微な眠気 − 対象者3名中1名
*鎮痛作用:1名の対象者(61歳)には左膝および左仙腸骨(SI)関節痛があった。DA−DKPの摂取後およそ1〜2時間で、膝痛は完全に解消され、SI関節痛は約50%軽減された。疼痛は恐らくサルコイドーシスにより引き起こされた炎症から生じており、治療前は1〜10スケールで6〜7であった。作用は約4時間持続した。
血漿または尿を<5Kdフィルタに通し、50μlの通過フラクションを、質量分析計(LCT−TOF、英国所在のマイクロマス(Micromass))に接続された高速液体クロマトグラフィー(HPLC、2975システム、米国マサチューセッツ州所在のウォーターズ(Waters))に注入し、DA−DKPを、強陰イオン交換カラム(Spherisorb(登録商標)、S5 SAX 250mm×4.0mm、ウォーターズ)ならびに水、メタノールおよび200mMギ酸アンモニウム(米国ミズーリ州所在のシグマ・アルドリッチ(Sigma Aldrich))pH5.4で構成される三成分系移動相を使用して、0.5ml/分の流速で表Aに示されるようなグラジエントにて定量した。
結果を以下の表2に示す。この結果は、表2に別段の注記がないかぎり、血漿に関するものである。
末梢血単核細胞(PBMC)を末梢血から分離し、2,000,000個の細胞を、10%ヒトAB型血清を含んだDMEM培地に2%(終濃度)の抗T細胞受容体複合体抗体OKT3を加えたもので培養した。OKT3抗体を含まない別個の培養物をNIL対照として使用した。37℃で一晩培養した後、細胞を洗浄し、抗CD69抗体とともにインキュベートし、固定し、CD69の発現についてフローサイトメータで分析した。CD69は白血球の免疫適格性を示す早期活性化抗原である。結果(各個人について)は、CD45RAおよびCD45RO細胞におけるCD69の発現がDA−DKP摂取後にはDA−DKP摂取前(ゼロ時間)より減少し、最大の作用はDA−DKP摂取後4時間で見られることを示した。デュアルヒストグラム解析から、主な作用はT細胞のCD45ROサブセット(または予め活性化された「メモリー」サブセット)上で見られることが示された(4時間、OKT3刺激パネル)。
考察:
DA−DKPの経口投与後に観察された主な作用は、食欲低下(減量をもたらすと考えられる。肥満はメタボリック症候群の基本的な特徴である)ならびに血中コレステロール、トリグリセリド、LDLおよびHDLの減少であった(脂質異常症はメタボリック症候群の別の特徴である)。さらに、予め活性化されたT細胞の抗CD3刺激に応答した活性化を防止し、ナイーブT細胞については防止しないことは、重要な発見である(炎症はメタボリック症候群に関係している)。これらのデータをDA−DKPによる前脂肪細胞の脂肪細胞への分化の阻止(実施例2を参照)および血管内皮バリアに対するDA−DKPの有益な作用(2010年9月7日出願の同時係属中の米国仮特許出願第61/380,404号明細書を参照)を示しているin vitroのデータと合わせると、DA−DKPをメタボリック症候群の治療薬として使用するという考えが支持される。
DA−DKPの経口投与後に観察された主な作用は、食欲低下(減量をもたらすと考えられる。肥満はメタボリック症候群の基本的な特徴である)ならびに血中コレステロール、トリグリセリド、LDLおよびHDLの減少であった(脂質異常症はメタボリック症候群の別の特徴である)。さらに、予め活性化されたT細胞の抗CD3刺激に応答した活性化を防止し、ナイーブT細胞については防止しないことは、重要な発見である(炎症はメタボリック症候群に関係している)。これらのデータをDA−DKPによる前脂肪細胞の脂肪細胞への分化の阻止(実施例2を参照)および血管内皮バリアに対するDA−DKPの有益な作用(2010年9月7日出願の同時係属中の米国仮特許出願第61/380,404号明細書を参照)を示しているin vitroのデータと合わせると、DA−DKPをメタボリック症候群の治療薬として使用するという考えが支持される。
実施例2:
A. 序論
脂質生成は、脂肪細胞と呼ばれる脂肪貯蔵細胞への幹細胞の変換を伴う多段階プロセスである。エネルギー摂取が慢性的にエネルギー消費を上回ると、脂肪組織の質量は大きくなり、最終的には結果として肥満となる(1)(括弧内の数字は本実施例2の最後に列挙された参照文献を指す)。細胞レベルでは、このバランス変化は、トリアシルグリセロール貯蔵の増大によって過剰エネルギーに適応する成熟脂肪細胞を通して明らかとなる(2)。臨界サイズ閾値に達すると、負荷過剰の脂肪細胞は、過剰エネルギーを貯蔵するために新しい脂肪細胞に分化するように前脂肪細胞に信号を送るという仮説がたてられている(3)。驚くべきことではないが、肥満した動物は痩せた動物と比較して多量の、かつ大型の、脂肪細胞を有している(4)。細胞の脂肪細胞系列への分化を阻害するいかなる因子も、肥満の治療において医学的に有用であることが考えられる。しかしながら、脂肪組織質量の変調は健康上の有利および有害いずれの作用も有しうるので、脂質生成経路の、抑制経路および刺激経路双方の完全な理解が必要である(5)。
A. 序論
脂質生成は、脂肪細胞と呼ばれる脂肪貯蔵細胞への幹細胞の変換を伴う多段階プロセスである。エネルギー摂取が慢性的にエネルギー消費を上回ると、脂肪組織の質量は大きくなり、最終的には結果として肥満となる(1)(括弧内の数字は本実施例2の最後に列挙された参照文献を指す)。細胞レベルでは、このバランス変化は、トリアシルグリセロール貯蔵の増大によって過剰エネルギーに適応する成熟脂肪細胞を通して明らかとなる(2)。臨界サイズ閾値に達すると、負荷過剰の脂肪細胞は、過剰エネルギーを貯蔵するために新しい脂肪細胞に分化するように前脂肪細胞に信号を送るという仮説がたてられている(3)。驚くべきことではないが、肥満した動物は痩せた動物と比較して多量の、かつ大型の、脂肪細胞を有している(4)。細胞の脂肪細胞系列への分化を阻害するいかなる因子も、肥満の治療において医学的に有用であることが考えられる。しかしながら、脂肪組織質量の変調は健康上の有利および有害いずれの作用も有しうるので、脂質生成経路の、抑制経路および刺激経路双方の完全な理解が必要である(5)。
近年、肥満研究の高まりにより、脂肪組織は、物質代謝、エネルギー摂取および脂肪貯蔵の調節におけるそのホルモン的な役割から今や内分泌器と認識されている(6)。脂肪組織は、様々な代謝機能を制御するためにオートクリン、パラクリン、およびエンドクリン様式で作用するアディポカインと呼ばれる>50種のタンパク質を分泌することにより脂肪の調節を行う(6)。最も研究されているアディポカインはアディポネクチンおよびレプチンであり、それぞれ、インスリン感受性増大により血清中の遊離脂肪酸、グルコース、およびトリアシルグリセロール濃度を低減し(7)、視床下部による食物摂取に影響を及ぼす(8)。加えて、TNFαおよびIL−6のような前炎症性サイトカインは正常時および病的状態における脂質生成に重要な役割を果たす(2)。アディポカインまたはサイトカインのうち少なくともいずれかによる受容体結合の後、脂質生成にとって重要な様々な細胞間分子経路が活性化または阻害を受けるようになりうる。分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ,(MAPK)の活性化は脂肪細胞の分化において重要な役割を有し、MAPKの脱調節は肥満に寄与する可能性がある(9)。
B. 材料および方法
細胞培養
皮下の前脂肪細胞(ゼン・バイオ社(Zen−Bio, Inc.)、米国ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク)を、10%のウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミンおよびGA−1000を含有する前脂肪細胞増殖培地−2(PGM−2、ロンザ社(Lonza)、米国メリーランド州ウォーカーズヴィル)にて5%CO2、37℃でほぼコンフルエントまで培養した。細胞を、トリプシン/EDTA(ロンザ)を使用してハーベストし、最初に96ウェルの黒色でクリアボトムのプレートに細胞3,000個/ウェルとして播種した。細胞を、培養下の7日間でコンフルエントな単層を形成できるようにさせた。
細胞培養
皮下の前脂肪細胞(ゼン・バイオ社(Zen−Bio, Inc.)、米国ノースカロライナ州リサーチ・トライアングル・パーク)を、10%のウシ胎児血清(FBS)、L−グルタミンおよびGA−1000を含有する前脂肪細胞増殖培地−2(PGM−2、ロンザ社(Lonza)、米国メリーランド州ウォーカーズヴィル)にて5%CO2、37℃でほぼコンフルエントまで培養した。細胞を、トリプシン/EDTA(ロンザ)を使用してハーベストし、最初に96ウェルの黒色でクリアボトムのプレートに細胞3,000個/ウェルとして播種した。細胞を、培養下の7日間でコンフルエントな単層を形成できるようにさせた。
細胞への投薬および分化
7日使用した古い培地を吸引除去し、細胞に、2枚のプレート上で三連としてDA−DKPを投薬した(PGM−2培地中で使用された用量:25、50または100μΜ)。DA−DKPはL−アスパラギン酸およびL−アラニンで構成されるものであった。PGM−2分化培地(インスリン、デキサメタゾン、インドメタシン、およびイソブチルメチルキサンチンを含有;ロンザ)を一方のプレートに添加し、PGM−2培地を他方に添加した。その後、プレートを培養下に戻し、14日間インキュベートさせた。
7日使用した古い培地を吸引除去し、細胞に、2枚のプレート上で三連としてDA−DKPを投薬した(PGM−2培地中で使用された用量:25、50または100μΜ)。DA−DKPはL−アスパラギン酸およびL−アラニンで構成されるものであった。PGM−2分化培地(インスリン、デキサメタゾン、インドメタシン、およびイソブチルメチルキサンチンを含有;ロンザ)を一方のプレートに添加し、PGM−2培地を他方に添加した。その後、プレートを培養下に戻し、14日間インキュベートさせた。
脂質生成アッセイ
14日のインキュベート期間の後、培地をすべてのウェルから収集し、IL−6 ELISA(以下参照)のために−20℃に保管した。ウェルを1×PBS(ロンザ)で1回すすいだ。50μlのM−PER細胞溶解液(サーモサイエンティフィック、米国イリノイ州ロックフォード)をすべてのウェルに添加し、各ウェルを混合することにより完全な細胞溶解を達成させた。150μlの1×PBSを各ウェルに添加した。5μLのAdipoRed(商標)試薬(ロンザ)を各ウェルに添加し、プレートを静かにタッピングすることによって直ちに混合した。10分後、λEX=485nmおよびλEM=572nmに設定されたプレートリーダで蛍光を測定した。
14日のインキュベート期間の後、培地をすべてのウェルから収集し、IL−6 ELISA(以下参照)のために−20℃に保管した。ウェルを1×PBS(ロンザ)で1回すすいだ。50μlのM−PER細胞溶解液(サーモサイエンティフィック、米国イリノイ州ロックフォード)をすべてのウェルに添加し、各ウェルを混合することにより完全な細胞溶解を達成させた。150μlの1×PBSを各ウェルに添加した。5μLのAdipoRed(商標)試薬(ロンザ)を各ウェルに添加し、プレートを静かにタッピングすることによって直ちに混合した。10分後、λEX=485nmおよびλEM=572nmに設定されたプレートリーダで蛍光を測定した。
IL−6 ELISA
酵素結合免疫吸着定量法(ELISA)に適合したインターロイキン6(IL−6)用の抗体ペアは、サーモサイエンティフィック(米国イリノイ州ロックフォード)から入手した。IL−6をELISAによって分析し、製造業者の説明書に従って実施した。各上清の1:10希釈物を、IL−6標準物(サーモサイエンティフィック、米国イリノイ州ロックフォード)を使用して二連で測定した。
酵素結合免疫吸着定量法(ELISA)に適合したインターロイキン6(IL−6)用の抗体ペアは、サーモサイエンティフィック(米国イリノイ州ロックフォード)から入手した。IL−6をELISAによって分析し、製造業者の説明書に従って実施した。各上清の1:10希釈物を、IL−6標準物(サーモサイエンティフィック、米国イリノイ州ロックフォード)を使用して二連で測定した。
データ分析
各処理についての三連の蛍光値を平均し、培地のみの(すなわち細胞が存在しない)ウェルの平均から差し引いた。分化させたウェルについては、各処理群について未分化細胞から分化細胞の平均蛍光値を差し引くことにより変化(%)を計算した。その後、この結果を分化および未分化の対照群(すなわち未処理の細胞のみ)の差から差し引いた。最後に、この結果を分化および未分化の対照群の差で割って変化(%)を得た。データはすべて±SDとして表される。統計的有意差は、スチューデントt検定(Microsoft(登録商標)Excel(登録商標))に基づいてp<0.05である場合に表示されている。
各処理についての三連の蛍光値を平均し、培地のみの(すなわち細胞が存在しない)ウェルの平均から差し引いた。分化させたウェルについては、各処理群について未分化細胞から分化細胞の平均蛍光値を差し引くことにより変化(%)を計算した。その後、この結果を分化および未分化の対照群(すなわち未処理の細胞のみ)の差から差し引いた。最後に、この結果を分化および未分化の対照群の差で割って変化(%)を得た。データはすべて±SDとして表される。統計的有意差は、スチューデントt検定(Microsoft(登録商標)Excel(登録商標))に基づいてp<0.05である場合に表示されている。
C. 結果
DA−DKPは、最高用量(100μΜ)で脂質生成の増大を引き起こしたが、低用量(25μΜ)では脂質生成の有意な減少を引き起こした(図1を参照)。興味深いことに、DA−DKPは2週間の分化期間後ではIL−6のレベルに有意な作用はなかった(データは示されていない)。
DA−DKPは、最高用量(100μΜ)で脂質生成の増大を引き起こしたが、低用量(25μΜ)では脂質生成の有意な減少を引き起こした(図1を参照)。興味深いことに、DA−DKPは2週間の分化期間後ではIL−6のレベルに有意な作用はなかった(データは示されていない)。
D. 考察
肥満は、肥満の有病率の増大および発病年齢の早期化により21世紀の流行病とされてきた(6)。これは、肥満がいくつかの慢性疾患、例えば糖尿病、心血管系合併症、関節炎、喘息、およびある種のがんなどのリスクを高めることから大きな公衆衛生上の問題をもたらしている(10)。当然ながら、肥満の有害作用を覆す治療薬の探索については、現在も相当な研究努力がなされている。本研究では、DA−DKPは(細胞内総トリグリセリド濃度によって測定されたように)脂質生成の防止において有効であった。
肥満は、肥満の有病率の増大および発病年齢の早期化により21世紀の流行病とされてきた(6)。これは、肥満がいくつかの慢性疾患、例えば糖尿病、心血管系合併症、関節炎、喘息、およびある種のがんなどのリスクを高めることから大きな公衆衛生上の問題をもたらしている(10)。当然ながら、肥満の有害作用を覆す治療薬の探索については、現在も相当な研究努力がなされている。本研究では、DA−DKPは(細胞内総トリグリセリド濃度によって測定されたように)脂質生成の防止において有効であった。
DA−DKPの細胞経路標的として考えられるのは分裂促進因子活性化タンパク質キナーゼ(MAPK)ファミリーである。MAPKは、細胞外シグナル調節キナーゼ(ERK)、c−Junアミノ末端キナーゼ(JNK)およびp38を含むセリン/トレオニンキナーゼである。MAPKは正常時および病的状態における脂質生成の調節において重要である(9)。これまでに、Tリンパ球におけるMAPK活性に対するDA−DKPの阻害作用が示されている(12)。DA−DKPがMAPKの阻害により脂質生成を阻害する可能性はあるが、ERK1およびJNK1のようなMAPKアイソフォームの特異的阻害は、他の重要なMAPK機能の妨害を伴わずに病的な脂質生成を防止する際に有望であるように思われる(9)。
脂質生成を含む細胞分化に関与する別の重要な経路は細胞骨格に影響を及ぼす。アクチン細胞骨格の崩壊、強制的な細胞円形化、微小管破壊、および緊張繊維形成は、いずれも脂質生成の際に観察された細胞骨格の変化である(11)。DA−DKPは内皮細胞における細胞骨格ネットワークを安定化することが示されている(2010年9月7日出願の同時係属中の米国仮特許出願第61/380,404号明細書を参照)。
DA−DKPは、ヒト血清アルブミンの最初の2つのアミノ酸の切断および切断されたジペプチドのその後の環化を伴う、未知のメカニズムによって生産される天然に存在する分子である(13)。加えて、DA−DKPは免疫細胞モデルにおいて強力な抗炎症特性を有している(12、13)。興味深いことに、前炎症性経路は脂質生成において重要な役割を果たす(6)。肥満および糖尿病で見られる脱調節状態の脂肪組織では、局所性および全身性両方の炎症のほかにインスリン抵抗性および異所性脂質蓄積も観察される(14)。したがって、DA−DKPの抗炎症傾向は、肥満患者に見られる炎症の度合いに対処するのに有用であると考えられる。しかしながら、IL−6レベルに対するDA−DKPの作用は分化期間の最後においても見られず、DA−DKPは脂質生成中にIL−6のレベルを調節する経路には干渉しないことが示唆された。このことは、既に肥満した患者においてDA−DKPを抗炎症剤として使用する可能性を除外するものではない。
近年、糖尿病、肥満、脂質異常症、および高血圧を含む心血管系リスク因子の集合がグループ化されてメタボリック症候群と名付けられた(15)。メタボリック症候群の成人は、該症候群ではない成人と比較して心血管疾患を2倍発症しやすいと推定されている(16)。明らかに、腹部肥満の減少はメタボリックのリスクプロファイルにおける大幅な改善につながり、その結果心血管疾患のリスク低減をもたらす(17)。メタボリック症候群に関連した別の病的状態は、肥満患者における非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の発症である。NASHは、重度の炎症、線維症、およびインスリン/レプチン抵抗性を伴った肝臓における脂質分子の蓄積を特徴とする(18)。したがって、さらなる脂質生成の調節または脂肪組織における炎症の減少のうち少なくともいずれか一方を行う治療は、メタボリック症候群に関連した心血管系リスクの増大を減少させ、NASHの有効な治療法となると考えられる。
西洋諸国における肥満率の増加は、心血管疾患、高血圧、および糖尿病のような様々な併存症の増加をもたらしてきた。脂肪代謝の増大または脂肪貯蔵の減少のうち少なくともいずれか一方をなす治療法の探索は、多くの栄養学者の目標となってきた。本明細書では、脂質生成の主要調節因子(MAPK)を潜在的に標的とし、細胞骨格を安定化し、炎症を減少させる化合物の抗脂質生成作用の証拠が示され、該化合物を、メタボリック症候群の魅力的な潜在的治療法および肥満を低減する治療法としている。
E.実施例2の参照文献
Claims (24)
- 動物における脂質生成を阻害する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 血中脂質レベルの低減を必要とする動物の血中脂質レベルを低減する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 食欲の抑制を必要とされる動物の食欲を抑制する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 体重の低減を必要とする動物の体重を低減する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 動物の肥満を治療する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 動物の非アルコール性脂肪性肝炎を治療する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - 動物のメタボリック症候群を治療する方法であって、該方法は該動物に有効な量の有効成分を投与することを含んでなり、該有効成分は、ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を含んでなり、該ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(c)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、方法。 - R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は(x)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか、または(y)上記アミノ酸のうち1つの側鎖の誘導体であって、該誘導体は請求項1〜7に列挙された誘導体である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は(x)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか、または(y)上記アミノ酸のうち1つの側鎖の誘導体であって、該誘導体は請求項1〜7に列挙された誘導体である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- R1、R2または両方が、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸の側鎖であるか、またはそのような側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基もしくは−CON(R4)2基に置き換えられており、R3およびR4は請求項1〜7のいずれか1項において定義されたとおりである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- R1はアスパラギン酸またはグルタミン酸の側鎖であり、R2はアラニンまたはチロシンの側鎖である、請求項10に記載の方法。
- R1はアスパラギン酸の側鎖であり、R2はアラニンの側鎖である、請求項11に記載の方法。
- R1、R2または両方がメチオニンまたはアルギニンの側鎖である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
- R1はメチオニンであり、R2はアルギニンである、請求項13に記載の方法。
- ジケトピペラジン、プロドラッグ、または薬学的に許容可能な塩は経口投与される、請求項1〜14のいずれか1項に記載の方法。
- 動物はヒトである、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。
- (a)ジケトピペラジン、ジケトピペラジンのプロドラッグ、またはそれらのうちいずれかの薬学的に許容可能な塩を収容しているコンテナと;
(b)請求項1〜16のいずれか1項に記載の方法を実施するために、ジケトピペラジン、プロドラッグまたは薬学的に許容可能な塩を投与するための説明書と
を含んでなるキットであって、ジケトピペラジンは式:
R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は:
(a)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、ヒスチジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか;または
(b)R1は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、もしくは、R2は−CH2−CH2−CH2−もしくは−CH2−CH(OH)−CH2−であって隣接する環窒素とともにプロリンもしくはヒドロキシプロリンを形成するか、のうち少なくともいずれかであるか;または
(b)アミノ酸の側鎖の誘導体であって、該アミノ酸は(a)に列挙されたもののうちの1つであり、誘導体化された側鎖は:
(i)−NHR3もしくは−N(R3)2基に置き換えられた−NH2基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−NH2基;
(ii)−O−PO3H2もしくは−OR3基に置き換えられた−OH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−OH基;
(iii)−COOR3基に置き換えられた−COOH基であって、R3はそれぞれ独立に置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(iv)−CON(R4)2基に置き換えられた−COOH基であって、R4はそれぞれ独立にHもしくは置換もしくは非置換のアルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、アルキルアリール、アリールアルキルもしくはヘテロアリールである、−COOH基;
(v)−S−S−CH2−CH(NH2)−COOHもしくは−S−S−CH2−CH2−CH(NH2)−COOHに置き換えられたSH基;
(vi)−CH(NH2)−もしくは−CH(OH)−基に置き換えられた−CH2−基;
(vii)−CH2−NH2もしくは−CH2−OH基に置き換えられた−CH3基;
もしくは
(viii)ハロゲンに置き換えられた炭素原子に結合したHであって;ただし、R1がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR2はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならず、R2がヒスチジンの側鎖もしくはヒスチジンの側鎖の誘導体であるときR1はプロリンもしくはヒドロキシプロリンであってはならないことを条件とする、H
のうち少なくともいずれかを有する、キット。 - R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は(x)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか、または(y)上記アミノ酸のうち1つの側鎖の誘導体であって、該誘導体は請求項15に列挙された誘導体である、請求項17に記載のキット。
- R1およびR2は、同じであっても異なっていてもよく、各々は(x)アミノ酸の側鎖であって、該アミノ酸はグリシン、アラニン、バリン、ノルバリン、α−アミノイソ酪酸、2,4−ジアミノ酪酸、2,3−ジアミノ酪酸、ロイシン、イソロイシン、ノルロイシン、セリン、ホモセリン、トレオニン、アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン酸、グルタミン、リジン、ヒドロキシリジン、アルギニン、ホモアルギニン、シトルリン、フェニルアラニン、p−アミノフェニルアラニン、チロキシン、システイン、ホモシステイン、メチオニン、ペニシラミンもしくはオルニチンであるか、または(y)上記アミノ酸のうち1つの側鎖の誘導体であって、該誘導体は請求項15に列挙された誘導体である、請求項17に記載のキット。
- R1、R2または両方が、アスパラギン酸もしくはグルタミン酸の側鎖であるか、またはそのような側鎖の誘導体であって−COOH基が−COOR3基または−CON(R4)2基に置き換えられており、R3およびR4は請求項15において定義されたとおりである、請求項17に記載のキット。
- R1はアスパラギン酸またはグルタミン酸の側鎖であり、R2はアラニンまたはチロシンの側鎖である、請求項20に記載のキット。
- R1はアスパラギン酸の側鎖であり、R2はアラニンの側鎖である、請求項21に記載のキット。
- R1、R2または両方がメチオニンまたはアルギニンの側鎖である、請求項15に記載のキット。
- R1はメチオニンであり、R2はアルギニンである、請求項23に記載のキット。
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