JP2011157388A - 点眼剤 - Google Patents
点眼剤 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2011157388A JP2011157388A JP2011084979A JP2011084979A JP2011157388A JP 2011157388 A JP2011157388 A JP 2011157388A JP 2011084979 A JP2011084979 A JP 2011084979A JP 2011084979 A JP2011084979 A JP 2011084979A JP 2011157388 A JP2011157388 A JP 2011157388A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- eye
- sodium cromoglycate
- menthol
- eye drop
- present
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
- A61K31/365—Lactones
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/335—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin
- A61K31/35—Heterocyclic compounds having oxygen as the only ring hetero atom, e.g. fungichromin having six-membered rings with one oxygen as the only ring hetero atom
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/045—Hydroxy compounds, e.g. alcohols; Salts thereof, e.g. alcoholates
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K31/00—Medicinal preparations containing organic active ingredients
- A61K31/33—Heterocyclic compounds
- A61K31/395—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
- A61K31/435—Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
- A61K31/44—Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61K—PREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
- A61K45/00—Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
- A61K45/06—Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P27/00—Drugs for disorders of the senses
- A61P27/02—Ophthalmic agents
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P27/00—Drugs for disorders of the senses
- A61P27/02—Ophthalmic agents
- A61P27/14—Decongestants or antiallergics
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61P—SPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
- A61P43/00—Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
Abstract
【課題】速効的かつ強力な鎮痒効果を示し、眼痛や不快な刺激が改善されたクロモグリク酸ナトリウム点眼剤の提供。
【解決手段】クロモグリク酸ナトリウム及びマレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤にメントールを配合することにより、クロモグリク酸ナトリウムにより誘起される点眼時の刺激性の不快な眼痛を軽減し、抗ヒスタミン剤の有する速効的な鎮痒効果をさらに強化させて眼の痒みを点眼直後から強力に抑制する、新規な点眼剤。
【選択図】図1
【解決手段】クロモグリク酸ナトリウム及びマレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン剤にメントールを配合することにより、クロモグリク酸ナトリウムにより誘起される点眼時の刺激性の不快な眼痛を軽減し、抗ヒスタミン剤の有する速効的な鎮痒効果をさらに強化させて眼の痒みを点眼直後から強力に抑制する、新規な点眼剤。
【選択図】図1
Description
本発明は、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤及びメントールを含有する、点眼時に不快な刺激感がなく、かつ点眼直後に速効かつ強力な鎮痒効果を持つ点眼剤に関する。
代表的なアレルギー発症のメカニズムは、次のようなステップで起こることが知られている。すなわち、まず生体にとって、異物である抗原が生体内に侵入する。この抗原に暴露されると、生体はその抗原に対してIgE抗体を産生する。産生されたIgEは肥満細胞の表面に付着し、IgE結合肥満細胞となる。IgE結合肥満細胞ができた生体内に、再び抗原が侵入すると、IgE結合肥満細胞表面で抗原抗体反応が起こり、その結果IgE結合肥満細胞の脱顆粒により、ヒスタミン、ロイコトリエンといった種々の化学伝達物質が遊離する。そして、この化学伝達物質の作用によって、アレルギー反応が生じる。
このようなアレルギー反応を抑制するためにこれまでいくつかの薬剤が開発されてきた。例えば、クロモグリク酸ナトリウムは肥満細胞の脱顆粒を抑制し、ヒスタミン等の化学伝達物質の遊離を抑制する抗アレルギー剤である。優れた予防的抗アレルギー剤として、吸入剤、点鼻剤、点眼剤及び内服剤として臨床的に用いられており、特に眼科領域において、我が国ではアレルギー性結膜炎、春期カタルといった疾患に点眼剤として用いられている。しかし、クロモグリク酸ナトリウムはその作用機序が肥満細胞の脱顆粒抑制であるため、既に遊離してしまった化学伝達物質をブロックする効果がなく、速効性の面で劣り、症状の発症の4週間ほど前から投与を開始する必要があった。さらにクロモグリク酸ナトリウム点眼剤には点眼時に眼痛(刺激性の痛み)が生じるという欠点があり(Allergy Immunological and Clinical Aspects, A Wiley Medical Publication及び特開昭61−246117号公報)、眼刺激性の面からも満足のいくものではなかった。
このため、クロモグリク酸ナトリウムを含有する抗アレルギー点眼剤に、速効的効果を加味するために遊離されたヒスタミンをブロックする抗ヒスタミン剤との配合点眼剤も開発されている。例えば国内では、クロモグリク酸ナトリウム1.0%と抗ヒスタミン剤であるマレイン酸クロルフェニラミン0.015%の配合点眼剤が臨床試験されたことがある(医学と薬学34(3)507、1995)。また海外では、クロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン剤であるマレイン酸クロルフェニラミンの配合剤が用いられている(MARTINDALE The Extra Pharmacopoeia 30th Edition,The Pharmaceutical Press,1993 )。これらのクロモグリク酸ナトリウムと抗ヒスタミン剤の配合点眼剤においては、抗ヒスタミン剤を配合することにより、アレルギー症状の発症後に点眼しても速効性の鎮痒効果が得られる。しかしながら、鎮痒効果が弱いために患者が激しい目の痒みのために眼を掻き崩し眼粘膜の炎症が生じることを防ぐことができなかった。さらに、眼刺激性の軽減についてはなんら検討されていないために、患者は使用時の痛みに耐える必要があった。
また、特開昭61−246117号公報は、抗アレルギー点眼剤の点眼時の眼痛を改善するために、重炭酸ソーダ及び硼酸を含む溶媒にクロモグリク酸ナトリウムを溶解し、pHを中性に調整することが好ましいことを開示している。
しかし、特開昭61−246117号公報開示の方法では、予防的かつ速効性にすぐれた抗アレルギー効果を有するクロモグリク酸ナトリウム点眼剤を得ることはできなかった。また、本発明者らが実際に処方し点眼して追試をしたところ、クロモグリク酸ナトリウム点眼剤の眼刺激性は十分に軽減されてはいなかった。
しかし、特開昭61−246117号公報開示の方法では、予防的かつ速効性にすぐれた抗アレルギー効果を有するクロモグリク酸ナトリウム点眼剤を得ることはできなかった。また、本発明者らが実際に処方し点眼して追試をしたところ、クロモグリク酸ナトリウム点眼剤の眼刺激性は十分に軽減されてはいなかった。
一方、メントールを主とする芳香剤が、点眼剤においてしばしば清涼化剤として配合されている。例えば、文献(Research Disclosure 31997)にはクロモグリク酸ナトリウム溶液に芳香剤を加えることにより患者のコンプライアンスがあがることが開示されている。また、欧州特許出願公開第670161号明細書には0.1〜10%のクロモグリク酸ナトリウム、0.005〜0.2%の双環性芳香剤(カンフル、ユーカリ油、またはそれらの混合物)、および水性基剤よりなる医薬組成物が開示されている。
しかし、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤及びメントールの3要素を含有した点眼剤はこれまでに開発されていない。
本発明は、速効的な鎮痒効果を示し、眼痛や不快な刺激が改善されたクロモグリク酸ナトリウム点眼剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、従来のクロモグリク酸ナトリウム点眼剤が、点眼時において眼痛を生じさせることが問題となっていることから、点眼時の眼痛を軽減することができる成分を見いだすべく、鋭意研究を行った。この結果、本発明者らは、これまで清涼化剤として点眼剤にしばしば用いられてきたメントールが、クロモグリク酸ナトリウム点眼時に生ずる刺激性の不快な眼痛を軽減することができることを見いだした。
また、本発明者らは、従来のクロモグリク酸ナトリウムおよび抗ヒスタミン剤からなる点眼剤が速効性は得られるものの、鎮痒効果が弱いために、痒みがすぐにはおさまらず、激しい眼の痒みのために患者が眼を掻き崩して眼粘膜を悪化させる問題点にも着目した。そして、点眼直後から強力な鎮痒効果をもたらす点眼剤配合成分について鋭意研究を行った。この結果、本発明者らは、本発明の点眼剤に配合したメントールが、眼痛の軽減のみならず、抗ヒスタミン剤の有する速効的な鎮痒効果をさらに強化することで、激しい眼の痒みを点眼直後に強力に抑制することができることを見いだした。
さらに、メントールの清涼感および香りからもたらされる患者の爽快感及び点眼時の眼痛を軽減できる効果とあいまって、患者の点眼を習慣づける効果をもたらすことを見いだし、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、
(1)クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤、及びメントールを含有することを特徴とする点眼剤、
(2)抗ヒスタミン剤がマレイン酸クロルフェニラミンもしくは塩酸ジフェンヒドラミンである(1)に記載の点眼剤、
に関する。
(1)クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤、及びメントールを含有することを特徴とする点眼剤、
(2)抗ヒスタミン剤がマレイン酸クロルフェニラミンもしくは塩酸ジフェンヒドラミンである(1)に記載の点眼剤、
に関する。
本発明により、クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤及びメントールを含有する点眼剤が提供された。本発明の点眼剤を用いれば、増強された鎮痒効果によって激しい眼の痒みを点眼直後に強力に抑制して、この結果、患者が掻き崩してしまうことによる眼粘膜の悪化を防止することが可能である。また、同時にクロモグリク酸ナトリウム点眼剤の不快な刺激である眼痛を軽減させることが可能である。さらには、メントールのもつ清涼感は患者の使用感を改善し、眼アレルギーの症状である種々の不快症状を速やかに患者から取り去ることができるため、点眼時の眼痛が軽減されることとあいまって、患者の点眼を習慣づけることも可能である。
本発明に用いられるメントールは、文献(第13改正日本薬局方、D1050〜1058)に記載されており、市販のものを使用することも可能である。本発明のメントールはl体、dl体のいずれでも良く、さらにペパーミント油などのメントールを含有する精油なども本発明のメントールに含まれる。
本発明に用いられる抗ヒスタミン剤としては、例えば、マレイン酸クロルフェニラミン、塩酸ジフェンヒドラミン、フマル酸クレマスチン、メキタジンなどがあげられるが、安全性および効果の面でより優れたマレイン酸クロルフェニラミン及び塩酸ジフェンヒドラミンが好ましく、安定性の面で優れるマレイン酸クロルフェニラミンが最も好ましい。
本発明に使用されるクロモグリク酸ナトリウムは、市販のものを利用することができる。点眼剤中のクロモグリク酸ナトリウムの含量は、通常、0.5〜5%(w/v)である。また、配合される抗ヒスタミン剤の含量は、その種類によっても異なるが、通常、0.005〜0.1%であり、好ましくは0.01〜0.05%である。また、配合されるメントールの含量は、通常、0.001〜0.1%であり、好ましくは0.002〜0.05%である。
本発明の点眼剤のpHは、眼科的に許容される範囲であれば特に制限はなく、常法によって、通常、4.0〜7.0程度に調製するが、4.5〜6.0に調製するのがより好ましい。本発明の点眼剤の滲透圧は、常法により、通常、0.5〜5圧比に調製されるが、0.8〜2圧比に調製するのがより好ましい。
本発明の点眼剤には、本発明の課題が解決される限りにおいては、さらに緩衝剤、等張化剤、溶解補助剤、保存剤、増粘剤、キレート剤、pH調整剤のような各種添加剤を添加してもよい。
添加される保存剤としては、例えば、クロロブタノール、デヒドロ酢酸ナトリウム、塩化ベンザルコニウム、塩化セチルピリジニウム、フェネチルアルコール、パラオキシ安息香酸エステル類、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。また緩衝剤としては、例えば、ホウ酸緩衝剤、リン酸塩緩衝剤、炭酸塩緩衝剤、酢酸塩緩衝剤などが挙げられる。増粘剤としては、例えば、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロース、コンドロイチン硫酸およびそれらの塩が挙げられる。溶解補助剤としては、例えば、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリエチレングリコール、ポリソルベート80、ポリオキシエチレンモノステアレート等が挙げられる。キレート剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、クエン酸などが挙げられる。安定化剤としては、例えば、エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム等が挙げられる。さらにpH調整剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、クエン酸、リン酸、酢酸、塩酸などが挙げられる。
本発明の点眼剤の用法・用量は、患者の症状、年齢等により変動するが、通常、1日1〜6回で、1回につき1〜2滴が点眼される。
以下、実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1] 点眼剤
100ml中
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
マレイン酸クロルフェニラミン 15mg
1−メントール 6mg
塩化ベンザルコニウム 2mg
ホウ砂 10mg
ホウ酸 1800mg
滅菌精製水 適 量
全 量 100ml
滅菌精製水を加えて、全量を100mlとし、常法により点眼剤を得る。
[実施例1] 点眼剤
100ml中
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
マレイン酸クロルフェニラミン 15mg
1−メントール 6mg
塩化ベンザルコニウム 2mg
ホウ砂 10mg
ホウ酸 1800mg
滅菌精製水 適 量
全 量 100ml
滅菌精製水を加えて、全量を100mlとし、常法により点眼剤を得る。
[実施例2] 点眼剤
100ml中
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
塩酸ジフェンヒドラミン 20mg
1−メントール 6mg
塩化ベンザルコニウム 2mg
ホウ砂 10mg
ホウ酸 1800mg
滅菌精製水 適 量
全 量 100ml
滅菌精製水を加えて、全量を100mlとし、常法により点眼剤を得る。
100ml中
クロモグリク酸ナトリウム 1000mg
塩酸ジフェンヒドラミン 20mg
1−メントール 6mg
塩化ベンザルコニウム 2mg
ホウ砂 10mg
ホウ酸 1800mg
滅菌精製水 適 量
全 量 100ml
滅菌精製水を加えて、全量を100mlとし、常法により点眼剤を得る。
[試験例] 点眼剤におけるメントールの効果
実施例1の点眼剤と、実施例1からl−メントールを欠く点眼剤を調製した。アレルギーの既往症がある成人男女10名を被験者とし、目のアレルギー症状(痒み)が出たときに、左眼にl−メントールを欠く点眼剤、右眼にl−メントールを含む点眼剤を各々1〜2滴点眼し、点眼前(0秒後)及び、点眼後特定の時間に痒みの程度を自己判定し、点眼前の痒みスコアからの変化を経時的に測定した。図1に「各時間における痒みスコアから点眼前の痒みスコアから引いた値」の被験者10名の平均値を示す。痒みの判定基準を表1に示す。また同時に点眼時の眼刺激性に関しても両製剤を比較した。
実施例1の点眼剤と、実施例1からl−メントールを欠く点眼剤を調製した。アレルギーの既往症がある成人男女10名を被験者とし、目のアレルギー症状(痒み)が出たときに、左眼にl−メントールを欠く点眼剤、右眼にl−メントールを含む点眼剤を各々1〜2滴点眼し、点眼前(0秒後)及び、点眼後特定の時間に痒みの程度を自己判定し、点眼前の痒みスコアからの変化を経時的に測定した。図1に「各時間における痒みスコアから点眼前の痒みスコアから引いた値」の被験者10名の平均値を示す。痒みの判定基準を表1に示す。また同時に点眼時の眼刺激性に関しても両製剤を比較した。
この結果、l−メントールを含む本発明の製剤は、対照と比較して点眼直後に強力に目の痒みを抑えることが確認された(図1)。また、目に対する刺激感については、10人中8人が、対照を点眼した後に不快な眼痛があったとしたが、本発明の製剤は痛みを感じることなかったと判定した。
なお、抗ヒスタミン剤として、マレイン酸クロルフェニラミン15mgの代わりに塩酸ジフェンヒドラミン20mgを用いて同様の実験を行ったところ、マレイン酸クロルフェニラミンを用いた場合と同様の結果が得られた。
Claims (1)
- クロモグリク酸ナトリウム、抗ヒスタミン剤、及びメントールを含有することを特徴とする点眼剤(但し、メントールの含量が0.001〜0.05%である場合を除く)。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011084979A JP2011157388A (ja) | 1996-09-26 | 2011-04-07 | 点眼剤 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25519896 | 1996-09-26 | ||
JP1996255198 | 1996-09-26 | ||
JP2011084979A JP2011157388A (ja) | 1996-09-26 | 2011-04-07 | 点眼剤 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007294474A Division JP2008110981A (ja) | 1996-09-26 | 2007-11-13 | 点眼剤 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013025610A Division JP2013121984A (ja) | 1996-09-26 | 2013-02-13 | 点眼剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011157388A true JP2011157388A (ja) | 2011-08-18 |
Family
ID=17275397
Family Applications (7)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51550898A Ceased JP3402613B2 (ja) | 1996-09-26 | 1997-09-26 | 点眼剤 |
JP2011084979A Withdrawn JP2011157388A (ja) | 1996-09-26 | 2011-04-07 | 点眼剤 |
JP2013025610A Withdrawn JP2013121984A (ja) | 1996-09-26 | 2013-02-13 | 点眼剤 |
JP2014121051A Withdrawn JP2014193921A (ja) | 1996-09-26 | 2014-06-12 | 点眼剤 |
JP2015037675A Withdrawn JP2015129166A (ja) | 1996-09-26 | 2015-02-27 | 点眼剤 |
JP2015220836A Withdrawn JP2016053073A (ja) | 1996-09-26 | 2015-11-11 | 点眼剤 |
JP2016176902A Pending JP2017019846A (ja) | 1996-09-26 | 2016-09-09 | 点眼剤 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP51550898A Ceased JP3402613B2 (ja) | 1996-09-26 | 1997-09-26 | 点眼剤 |
Family Applications After (5)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013025610A Withdrawn JP2013121984A (ja) | 1996-09-26 | 2013-02-13 | 点眼剤 |
JP2014121051A Withdrawn JP2014193921A (ja) | 1996-09-26 | 2014-06-12 | 点眼剤 |
JP2015037675A Withdrawn JP2015129166A (ja) | 1996-09-26 | 2015-02-27 | 点眼剤 |
JP2015220836A Withdrawn JP2016053073A (ja) | 1996-09-26 | 2015-11-11 | 点眼剤 |
JP2016176902A Pending JP2017019846A (ja) | 1996-09-26 | 2016-09-09 | 点眼剤 |
Country Status (7)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6147081A (ja) |
EP (1) | EP0917873B1 (ja) |
JP (7) | JP3402613B2 (ja) |
KR (1) | KR19990071585A (ja) |
AU (1) | AU4321797A (ja) |
DE (1) | DE69736521D1 (ja) |
WO (1) | WO1998013040A1 (ja) |
Families Citing this family (23)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3090125B2 (ja) * | 1997-08-26 | 2000-09-18 | 千寿製薬株式会社 | ソフトコンタクトレンズ用の眼科用組成物、ソフトコンタクトレンズの濡れ増強方法およびテルペノイドの吸着抑制方法 |
WO2000016771A1 (fr) * | 1998-09-24 | 2000-03-30 | Fujisawa Pharmaceutical Co., Ltd. | Preparations liquides a usage externe contenant du cromoglycate de sodium et traitement ou prevention des symptomes allergiques oculaires |
JP4545244B2 (ja) * | 1999-03-31 | 2010-09-15 | 久光製薬株式会社 | 眼科用剤 |
ATE341340T1 (de) * | 1999-08-10 | 2006-10-15 | Santen Pharmaceutical Co Ltd | Zusammensetzungen zur eröffnung der wasserkanäle und medizinische zusammensetzungen zur opthalmischer verwendung |
JP4687837B2 (ja) * | 1999-09-29 | 2011-05-25 | ライオン株式会社 | 眼科用組成物 |
JP4757970B2 (ja) * | 1999-10-14 | 2011-08-24 | 久光製薬株式会社 | 点眼剤組成物 |
JP5132015B2 (ja) * | 2000-10-11 | 2013-01-30 | 久光製薬株式会社 | 点眼剤組成物 |
JP2002249445A (ja) * | 2000-12-19 | 2002-09-06 | Ophtecs Corp | 眼科用液剤組成物 |
JP2004143158A (ja) * | 2002-10-01 | 2004-05-20 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 点眼剤 |
US20040191332A1 (en) * | 2003-03-27 | 2004-09-30 | Allergan, Inc. | Preserved ophthalmic compositions |
US20050137166A1 (en) * | 2003-12-19 | 2005-06-23 | Alcon, Inc. | Use of cooling agents to relieve mild ocular irritation and enhance comfort |
JP2005187407A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Lion Corp | アレルギー眼疾患用眼科組成物 |
JP2005289900A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-10-20 | Kobayashi Pharmaceut Co Ltd | クロモグリク酸ナトリウムを含有する液状外用剤 |
US7998942B2 (en) * | 2005-07-11 | 2011-08-16 | Senju Pharamaceutical Co., Ltd. | Eye drop preparation comprising xanthan gum and terpenoid |
EP1946753A4 (en) * | 2005-10-21 | 2009-05-13 | Medrx Co Ltd | PREPARATION FOR EXTERNAL APPLICATION COMPRISING A SALT OF A MASTOCYTE DEGRANULATION INHIBITOR COMPRISING A CARBOXYL GROUP WITH AN ORGANIC AMINE |
EP2014333A1 (en) | 2007-07-12 | 2009-01-14 | Hakiman Shargh Research Company | Use of cooling agents for treatment or prevention of lacrimation or eye burning |
SG176679A1 (en) | 2009-06-05 | 2012-01-30 | Edward Tak Wei | Treatment of eye discomfort by topical administration of a cooling agent to the external surface of the eyelid |
JP4777477B2 (ja) | 2009-09-30 | 2011-09-21 | ロート製薬株式会社 | 点眼剤 |
JP5402877B2 (ja) * | 2010-08-25 | 2014-01-29 | ライオン株式会社 | 眼科用組成物 |
JP6080435B2 (ja) * | 2012-08-30 | 2017-02-15 | ロート製薬株式会社 | 鎮痒組成物 |
JP5382242B2 (ja) * | 2013-01-11 | 2014-01-08 | ライオン株式会社 | 眼科用組成物 |
JP6864964B2 (ja) * | 2017-06-27 | 2021-04-28 | 花王株式会社 | 経口睡眠改善剤 |
US20220265670A1 (en) * | 2019-05-22 | 2022-08-25 | Ac Bioscience Sa | Composition and use thereof for the treatment of cutaneous mastocytosis |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02311417A (ja) * | 1989-05-29 | 1990-12-27 | Zeria Pharmaceut Co Ltd | 安定な点眼剤 |
JPH05271053A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Lion Corp | 安定な点眼剤 |
JPH08133968A (ja) * | 1994-09-14 | 1996-05-28 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 角膜障害修復用点眼液 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61246117A (ja) * | 1985-04-22 | 1986-11-01 | Masako Motomura | 抗アレルギ−点眼薬 |
DK0571670T3 (da) * | 1992-05-26 | 1997-08-18 | Procter & Gamble | Farmaceutiske præparater til anvendelse som mastcellestabilisator |
JP3264301B2 (ja) * | 1993-04-01 | 2002-03-11 | 藤沢薬品工業株式会社 | 局所投与製剤 |
JP3438264B2 (ja) * | 1993-07-07 | 2003-08-18 | ライオン株式会社 | 安定なビタミンa類可溶化水性点眼剤の調製方法 |
JP3689123B2 (ja) * | 1993-10-22 | 2005-08-31 | ライオン株式会社 | ビタミンa類可溶化水性点眼剤 |
JP3734521B2 (ja) * | 1993-12-21 | 2006-01-11 | 千寿製薬株式会社 | 点眼製剤 |
US5407665A (en) * | 1993-12-22 | 1995-04-18 | The Procter & Gamble Company | Ethanol substitutes |
JPH09132526A (ja) * | 1995-11-09 | 1997-05-20 | Lion Corp | 点眼剤 |
-
1997
- 1997-09-26 AU AU43217/97A patent/AU4321797A/en not_active Abandoned
- 1997-09-26 KR KR1019980703861A patent/KR19990071585A/ko not_active Application Discontinuation
- 1997-09-26 EP EP97941261A patent/EP0917873B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1997-09-26 WO PCT/JP1997/003444 patent/WO1998013040A1/ja active IP Right Grant
- 1997-09-26 JP JP51550898A patent/JP3402613B2/ja not_active Ceased
- 1997-09-26 US US09/077,258 patent/US6147081A/en not_active Expired - Fee Related
- 1997-09-26 DE DE69736521T patent/DE69736521D1/de not_active Expired - Lifetime
-
2011
- 2011-04-07 JP JP2011084979A patent/JP2011157388A/ja not_active Withdrawn
-
2013
- 2013-02-13 JP JP2013025610A patent/JP2013121984A/ja not_active Withdrawn
-
2014
- 2014-06-12 JP JP2014121051A patent/JP2014193921A/ja not_active Withdrawn
-
2015
- 2015-02-27 JP JP2015037675A patent/JP2015129166A/ja not_active Withdrawn
- 2015-11-11 JP JP2015220836A patent/JP2016053073A/ja not_active Withdrawn
-
2016
- 2016-09-09 JP JP2016176902A patent/JP2017019846A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH02311417A (ja) * | 1989-05-29 | 1990-12-27 | Zeria Pharmaceut Co Ltd | 安定な点眼剤 |
JPH05271053A (ja) * | 1992-03-27 | 1993-10-19 | Lion Corp | 安定な点眼剤 |
JPH08133968A (ja) * | 1994-09-14 | 1996-05-28 | Taisho Pharmaceut Co Ltd | 角膜障害修復用点眼液 |
Non-Patent Citations (10)
Title |
---|
JPN6013000517; 医学と薬学 Vol.34, No.3, 199509, p.507-513 * |
JPN6013000520; 医学と薬学 Vol.34, No.4, 199510, p.693-699 * |
JPN6013000521; あたらしい眼科 Vol.12, No.10, 1995, p.1569-1574 * |
JPN6013000523; 薬理と治療 Vol.23, No.10, 1995, p.409-414 * |
JPN6013000524; 臨床医薬 Vol.11, No.10, 199510, p.2257-2265 * |
JPN6013000525; 薬科学大辞典(第2版) , 19900625, p.1396, 株式会社廣川書店 * |
JPN6013000527; 日本薬局方解説書(第13改正) , 19960710, p.D-1053-1058, 株式会社廣川書店 * |
JPN6013000529; 日本大衆薬工業協会編: 大衆薬事典'94〜'95(一般用医薬品集<添付文書要約>第4版) , 19940401, p.194-195 * |
JPN6013000530; RESEARCH DISCLOSURE No.319, 31997, 199011, p.914 * |
JPN6013000532; 大橋裕一編: 眼科 New Insight 第2巻 点眼薬-常識と非常識- , 19940729, p.6-14, 株式会社メジカルビュー社 * |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
AU4321797A (en) | 1998-04-17 |
EP0917873A4 (en) | 2003-06-11 |
JP2015129166A (ja) | 2015-07-16 |
DE69736521D1 (de) | 2006-09-28 |
EP0917873A1 (en) | 1999-05-26 |
US6147081A (en) | 2000-11-14 |
JP2016053073A (ja) | 2016-04-14 |
JP3402613B2 (ja) | 2003-05-06 |
JP2014193921A (ja) | 2014-10-09 |
WO1998013040A1 (fr) | 1998-04-02 |
EP0917873B1 (en) | 2006-08-16 |
JP2013121984A (ja) | 2013-06-20 |
JP2017019846A (ja) | 2017-01-26 |
KR19990071585A (ko) | 1999-09-27 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2017019846A (ja) | 点眼剤 | |
JP2001187728A (ja) | 眼科用組成物 | |
JP2683676B2 (ja) | 局所投与用炎症性疾患治療剤 | |
JP2009524692A (ja) | ドライアイのための処方物および方法 | |
JP4966854B2 (ja) | キサンタンガムおよびテルペノイドを含有する点眼剤 | |
US20050239745A1 (en) | Novel topical ophthalmic formulations | |
JP4687837B2 (ja) | 眼科用組成物 | |
JP5132015B2 (ja) | 点眼剤組成物 | |
JP2009161454A (ja) | 眼科用組成物 | |
JP2002212107A (ja) | 局所適用組成物 | |
JP4904687B2 (ja) | 眼科用組成物 | |
JP4695315B2 (ja) | 点眼剤 | |
JP4801300B2 (ja) | 外用液状組成物 | |
JP5041761B2 (ja) | 眼粘膜適用製剤 | |
JP2003073303A (ja) | 眼局所用液剤の清涼化作用の持続方法 | |
JP5252846B2 (ja) | 水性医薬組成物 | |
JP2005008596A (ja) | 眼科用組成物 | |
JP2008110981A (ja) | 点眼剤 | |
JP2002161032A (ja) | 粘膜適用組成物 | |
JP2019094300A (ja) | 点眼剤組成物 | |
JP2001097861A (ja) | 眼科用組成物 | |
JP2004168709A (ja) | 抗アレルギー点眼点鼻用組成物 | |
JP5213371B2 (ja) | 優れた保存効力を有する水性医薬組成物 | |
JP2009292813A (ja) | 眼科用剤 | |
JP2004059583A (ja) | クロモグリク酸ナトリウムを含有する洗眼液及び点鼻液 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110420 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130115 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130528 |
|
A761 | Written withdrawal of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761 Effective date: 20130823 |