JP6864964B2 - 経口睡眠改善剤 - Google Patents
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Description
また本発明は、メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種を有効成分とする、睡眠改善用食品組成物を提供する。
HED=[動物への投与量(mg/kg体重)]×{[動物の体重(kg)]÷[ヒトの体重(kg)]}0.33
例えば、ヒトの体重を60kg、マウスの体重を20gとすると、マウス(20g)に対するメントール20mg/kg体重の投与は、ヒト(60kg)に対するメントール85mg/kg体重の投与に相当する。
〔2〕好ましくは、医薬品組成物、医薬部外品組成物又は食品組成物である、〔1〕記載の経口睡眠改善剤。
〔3〕好ましくは前記有効成分が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔1〕又は〔2〕記載の経口睡眠改善剤。
〔4〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔3〕記載の経口睡眠改善剤。
〔5〕好ましくは、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種を、メントール換算で5〜50質量%、より好ましくは8〜30質量%、さらに好ましくは8〜12質量%含有する、〔1〕〜〔4〕のいずれか1項記載の経口睡眠改善剤。
〔6〕ヒト成人(60kg)1人当たりに対して、メントール換算で、好ましくは50〜300mg/回、好ましくは80〜120mg/回の量で投与されるか又は摂取される、〔1〕〜〔5〕のいずれか1項記載の経口睡眠改善剤。
〔8〕好ましくは前記有効成分が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔7〕記載の食品組成物。
〔9〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔8〕記載の食品組成物。
〔10〕好ましくは、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種を、メントール換算で5〜50質量%、より好ましくは8〜30質量%、さらに好ましくは8〜12質量%含有する、〔7〕〜〔9〕のいずれか1項記載の食品組成物。
〔11〕ヒト成人(60kg)1人当たりに対して、メントール換算で、好ましくは50〜300mg/回、好ましくは80〜120mg/回の量で摂取させる、〔7〕〜〔10〕のいずれか1項記載の食品組成物。
〔13〕好ましくは、前記経口睡眠改善剤が医薬品組成物、医薬部外品組成物又は食品組成物である、〔12〕記載の使用。
〔14〕好ましくは、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔1〕又は〔2〕記載の使用。
〔15〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔14〕記載の使用。
〔16〕好ましくは、前記経口睡眠改善剤が、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種を、メントール換算で5〜50質量%、より好ましくは8〜30質量%、さらに好ましくは8〜12質量%含有する、〔12〕〜〔15〕のいずれか1項記載の使用。
〔17〕前記経口睡眠改善剤の用量が、ヒト成人(60kg)1人当たりに対して、メントール換算で、好ましくは50〜300mg/回、好ましくは80〜120mg/回である、〔12〕〜〔16〕のいずれか1項記載の使用。
〔19〕好ましくは、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔18〕記載の非治療的使用。
〔20〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔19〕記載の非治療的使用。
〔22〕好ましくは、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔21〕記載のメントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種。
〔23〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔22〕記載のメントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種。
〔24〕ヒト成人(60kg)1人当たりに対して、メントール換算で、好ましくは50〜300mg/回、より好ましくは80〜120mg/回の量で経口投与されるか又は経口摂取される、〔21〕〜〔23〕のいずれか1項記載のメントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種。
〔25〕睡眠を希望する時間の、好ましくは30分間〜3時間前、より好ましくは1時間〜2時間前に経口投与されるか又は経口摂取される、〔21〕〜〔24〕のいずれか1項記載のメントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種。
〔27〕好ましくは、前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されている、〔26〕記載の方法。
〔28〕好ましくは、前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、〔27〕記載の方法。
〔29〕前記有効量が、ヒト成人(60kg)1人当たり、メントール換算で、好ましくは50〜300mg/回、より好ましくは80〜120mg/回である、〔26〕〜〔28〕のいずれか1項記載の方法。
〔30〕前記メントール及びその配糖体からなる群より選択される少なくとも1種の摂取又は投与時期が、睡眠を希望する時間の、好ましくは30分間〜3時間前、より好ましくは1時間〜2時間前である、〔26〕〜〔29〕のいずれか1項記載の方法。
被験動物として雄性マウス(C57BL/6J,SLC Inc)を用いた(n=15)。マウスは、室温23±2℃、湿度55±10%、12時間の明暗サイクル下で飼育した。飼育期間中は、CE−2固形食の自由摂食、水の自由飲水の条件下で飼育した。脳波、筋電測定のため、マウス頭部に電極を装着した。マウスへの電極装着手術は以下のように実施した。電極本体からは、脳波取得用の2本の電線と、筋電図取得用の2本の電線が伸びており、まず脳波取得用電線を、ステンレス製ビスを用いてマウス頭蓋骨上に固定し、次いで筋電図取得用の2本の電線を左右の僧帽筋上に留置した。その後、電極本体を歯科用セメントで頭蓋骨上に固定留置した。手術後、マウスは通常の飼育ケージにおいて、7日間以上安静にさせた。以下の試験では、マウス同士の接触で手術部が損傷される可能性があることから、飼育全期間でマウスの個別飼育を行った。
術後安静期間を経たマウスを脳波測定専用のケージに移し、環境変化に対する72時間以上の馴化を行った。脳波測定専用ケージ内で馴化させた後、脳波、筋電、自発運動量データの測定を開始した。l−メントール(和光純薬工業(株))は、ジメチルスルホキシド(DMSO)に0.5g/mLとなるように溶かしたものを滅菌精製水で希釈して、DMSOが終濃度1体積%となるように調製した。暗期の開始時刻である20:00に、l−メントール溶液を、経口ゾンデを用いて、4mL/kg体重(メントール20mg/kg体重)の投与量でマウスの胃内へ直接投与した。対照投与群では、DMSOを終濃度1体積%となるように滅菌精製水で希釈したものを投与した。経口投与後は、少なくとも12時間以上のデータを取得した。当試験は、クロスオーバー法で実施し、最低1週間のウォッシュアウト期間を設けた。
Claims (7)
- ノンレム睡眠時間の睡眠時間全体に占める割合を増加させるための経口睡眠改善剤であって、
メントールを有効成分とし、該有効成分が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されており、
睡眠を希望する時間の1時間〜2時間前に経口投与又は経口摂取される、
経口睡眠改善剤。 - 前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、請求項1記載の経口睡眠改善剤。
- 前記メントールを5〜50質量%含有する、請求項1又は2記載の経口睡眠改善剤。
- ヒト成人(60kg)1人当たりに対して、メントール換算で50〜300mg/回となる量で投与されるか又は摂取される、請求項1〜3のいずれか1項記載の経口睡眠改善剤。
- ノンレム睡眠時間の睡眠時間全体に占める割合を増加させるための経口睡眠改善用食品組成物であって、
メントールを有効成分とし、該有効成分が、口腔内環境では放出されず、消化管内環境で放出されるように処理されており、
睡眠を希望する時間の1時間〜2時間前に経口投与又は経口摂取される、
睡眠改善剤用食品組成物。 - 前記処理がカプセル化処理又はコーティング処理である、請求項5記載の食品組成物。
- 前記メントールを5〜50質量%含有する、請求項5又は6記載の食品組成物。
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