JP2011030501A - 即席麺の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】生麺様の食感及び風味を有する即席麺、さらには厚みのある太めの麺であっても復元性に優れた即席麺を製造可能な、即席麺の製造方法を提供する。
【解決手段】麺線表面がさらされる過熱蒸気温度が125℃〜220℃となるよう、5〜50秒間生の麺線に対し過熱蒸気流を直接吹き付けた後、水又はお湯を用いて麺線に水分を補給し、さらに麺線に対し5〜50秒間過熱蒸気流を吹き付けるか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮した後、麺線を乾燥させて即席麺とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、蒸し工程において過熱蒸気を用いた即席麺の製造方法に関する。
即席麺は、水分含量が極めて低く、乾燥状態であるために長期の保存性に優れており、調理においても熱湯に浸して数分間放置するだけ、又は1〜数分程度熱湯で茹でるだけで復元して喫食でき、きわめて簡便性の高い食品である。
一般に、即席麺は、小麦粉等の穀粉を主原料として麺生地を調製し、この生地を圧延して切り出すことにより生麺線を製造した後、生麺線を蒸煮または茹でてα化処理した後、1食分量に切断し、乾燥(水分除去)して製造される。この乾燥工程の種類により、即席麺は油揚げ麺とノンフライ麺に大別することができる。油揚げ麺は、α化処理した麺を150℃程度の高温の油でフライ処理して乾燥させた麺である。一方、ノンフライ麺とは、α化処理した麺を、熱風乾燥やマイクロ波照射により乾燥させ、又は、低温で送風乾燥する方法や凍結乾燥等の、フライ処理以外の方法によって乾燥させた麺である。
乾燥工程以前のα化処理では、澱粉を加水加熱処理によって消化しやすい形態、すなわちα−澱粉に変化させる。小麦粉などの穀物に含まれる澱粉はβ−澱粉と呼ばれ、消化酵素が作用しにくく、消化されにくい。しかし、β−澱粉に水を加えて加熱すると、分子構造が崩れて糊状の糊化澱粉(α−澱粉)が生じる。α−澱粉は消化酵素の作用を受けやすく消化されやすい。このα化処理が、喫食する麺の品質に大きく影響することが知られている(例えば非特許文献1を参照)。
また、即席麺におけるα化処理は、通常、ボイラーで発生した蒸気を蒸気庫内に導入し、この蒸気によって麺線を蒸すことが行われている。そして一般には、切り出した生麺線を飽和蒸気により水の沸点付近で蒸すことが行われている。また、単なる飽和蒸気ではなく、過熱蒸気を使用して生麺のα化処理を行うことが知られている(例えば特許文献1及び特許文献2を参照)。過熱蒸気とは、飽和蒸気を大気圧下において強制的に100℃以上に温度を上昇させた水蒸気のことをいう。
特許文献1では、生麺のα化処理で過熱蒸気を使用して比較的長時間の蒸煮を行うことで、粘弾性を有する蒸し麺が得られることが記載されているが、即席麺についての評価は記載されていない。特許文献2では、水分含量が高い生麺を過熱蒸気によりα化と共に乾燥し、この時の生麺中の水分蒸散速度を調整することで、ヒビ割れや火膨れがなく均一な膨化状態を呈する乾燥麺を得ることが記載されている。
ところが、過熱蒸気を用いて麺線のα化処理を行うと、過熱蒸気の高い熱量のために、α化の速度よりも乾燥の速度が速く、麺線の中心部まで十分にα化が進行せず、なめらかさに乏しい麺質となる問題があることが知られている。またさらに、この点を解決するために蒸し機内で蒸煮中の麺線に水分を補給した場合には、よく蒸すことはできるものの、麺線が必要以上に水分を吸収し、その後の乾燥工程で水分が麺線から急激に除去されるため、過度に発泡して組織が粗になり、ゆでのびの早い麺となってしまう問題があることが知られていた(特許文献3の段落0007及び0008を参照)。
この問題を解決するため、特許文献3では、即席麺の製造方法で蒸煮工程の蒸気雰囲気として、当該雰囲気中で飽和蒸気を加熱したものを用いること、麺線付近の雰囲気温度を100℃を超え125℃以下とすること、蒸煮工程の時間を1〜3分程度とすることが記載されている。これにより、なめらかで弾力性を持った麺質となり、ひぶくれ、発泡等の麺線の肌荒れを招くことなく、透明感のある外観を持つ即席麺を製造できると記載されている。
その他、過熱蒸気を、蒸煮ではなく、食品の乾燥に使用すること(例えば特許文献4を参照)や、乾燥処理後の即席麺の麺塊に対してかんすいを含む液を吸着させた後、過熱蒸気を用いて再乾燥すること(特許文献5を参照)、乾燥処理後の即席麺を過熱蒸気中に投入することで麺線に柔軟性を持たせた後、麺塊を圧縮成形すること(特許文献6を参照)が提案されている。
特開2003−38114号公報 特公昭63−56787号公報 特許第3535145号公報 特公平3−41148号公報 特開2006−166766号公報 特開2007−60904号公報
平山一政、「品質向上を図る熱加工の見直し 麺シリーズ[I] 即席麺」、食品工業、1992年12月30日、Vol.36、No.24、p.90−96
現在市場に提供されている即席麺を、一般的な生麺と食べ比べると、両者は食感及び風味の点で大きく相違している。具体的には、一般に生麺は麺線表面が柔らかく、中心部が硬めであるが、即席麺では麺線表面の張りが強く、生麺の有するこのような食感、いわゆるコシのある食感は得られにくい。また、即席麺の場合は、原料に由来した小麦粉的な風味が乏しく、この点でも小麦粉風味を有する生麺と相違していた。
さらに、即席麺は熱湯注加や短時間での炊き調理で復元する必要があるため、麺線が太くなると復元が困難になり、厚みのある太めの麺線を即席麺にすることができないという問題があった。
本発明は、上記現状に鑑み、生麺様の食感及び風味を有する即席麺、さらには厚みのある太い麺であっても復元性に優れた即席麺を製造可能な、即席麺の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、生麺様の食感及び風味を持つ即席麺の製造方法について検討したところ、麺線のα化処理で過熱蒸気を使用し、しかも過熱蒸気として極めて高温のものを選択し、さらには単に蒸し庫内を過熱蒸気で充満させるのではなく、麺線表面に過熱蒸気流を短時間直接吹きつけるようにし、その後、麺線に水分を補給して、再度蒸し工程を行うことにより、生麺様の食感及び風味を持ち、しかも復元性も良好な即席麺を製造できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、麺線表面がさらされる過熱蒸気温度が125℃〜220℃となるよう、5〜50秒間生の麺線に対し過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮する第一蒸し工程と、
第一蒸し工程の後、水又はお湯を用いて麺線に水分を補給する第一水分補給工程と、
第一水分補給工程の後の麺線に対し5〜50秒間過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮するか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮する第二蒸し工程と、
蒸し処理が終了した麺線を乾燥させて即席麺とする乾燥工程と、を含む、即席麺の製造方法である。
第一蒸し工程において、前記過熱蒸気流を吹き付けると共に、非過熱蒸気を同時に使用することができる。
本発明の即席麺の製造方法は、第二蒸し工程の後、水又はお湯を用いて麺線に水分を補給する第二水分補給工程と、
第二水分補給工程の後の麺線に対し5〜50秒間過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮するか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮する第三蒸し工程と、をさらに含むことができる。
乾燥工程は、フライ乾燥処理、熱風乾燥処理又は凍結乾燥処理により麺線を乾燥させる工程であってよい。
本発明の製造方法によれば、従来製造されていた即席麺と比較して食感が生麺に近く、麺線表面は柔らかいが麺線の中心部が硬めの状態で喫食できるコシのある即席麺を製造することができる。さらには、調理時の吸水速度が速く、従来の即席麺では湯戻しが困難であった厚みのある太い麺であっても、一般的な即席麺の復元条件下で復元可能な即席麺を製造することができる。また、風味の点でも優れ、小麦粉的な風味を有し、さらに対象の麺が中華麺の場合には、いわゆるかんすい臭を含む独特の香りが増強される。
しかも蒸し工程に必要な時間を短縮できるため、即席麺の生産性を向上させることができる。
以下、本発明の即席麺の製造方法を工程順に具体的に説明する。
(蒸し工程以前)
本発明では、まず、常法により生の麺線を準備する。具体的には、小麦粉等の原料粉に、副原料、練り水を加えて混練した後、複合・圧延・切出して生の麺線を準備する。なお、切出しによって麺線にする方法以外に、エクストルーダ等で押し出して麺線としても良い。主原料たる原料粉としては小麦粉、澱粉等が使用される。副原料としては、かんすい、食塩、増粘剤、グルテン、卵白、色素等を必要に応じて添加することができる。
本発明では準備する麺線の太さは特に限定されず、例えば、1.0〜3.0mmの範囲の太さを有する麺線を準備すればよい。特に1.5〜3.0mmの範囲の太さの麺線は、従来の方法で即席麺にすると、麺線の内部まで十分に吸水がされず復元性が悪いという問題があったが、本発明の製造方法によると即席麺の吸水性が向上するため復元性が改善され、一般的な復元条件(熱湯に浸して数分間放置する、又は1〜数分程度熱湯で茹でる)によって十分に復元され、喫食が可能となる。
次いで、準備した生の麺線を蒸煮する。本発明における蒸煮は、過熱蒸気流を用いた1回目の蒸し工程の後、麺線に水分を補給して、さらに、蒸気流を用いた2回目の蒸し工程を行うことを特徴とする。
(第一蒸し工程)
第一蒸し工程では、蒸煮庫内に配置された生の麺線に対して直接、過熱蒸気流を吹き付ける。
本発明で麺線に過熱蒸気流を直接吹き付けるとは、噴出口から蒸煮庫内に吐き出される過熱蒸気の流れが、麺線に接触するまで他の固形物質に触れることなく、しかも、その蒸気流が失速して完全に拡散してしまう前に、生の麺線の表面にあたるようにすることを意味する。従来の過熱蒸気を用いた蒸し工程では、蒸煮庫内を過熱蒸気で充満させて、過熱蒸気の雰囲気下で蒸煮を行っており、過熱蒸気の流れを麺線表面に直接吹き付けているものではない。
このように麺線に対し過熱蒸気流を直接吹き付けることにより、麺線表面が柔らかく、中心部が硬めという生麺様の食感、生麺様の風味を持ちながら、しかも復元性が良好で、麺線が太めであっても従来の復元条件下で復元できる即席麺を製造することができる。実際に、過熱蒸気流を麺線に直接吹き付けた蒸煮麺を走査型電子顕微鏡で観察すると、麺線表面が平滑で、麺線表層部に平均80μm乃至90μm程度の、澱粉粒子が完全に崩壊した層が形成されており、これは従来の即席麺の蒸煮工程では見られない構造である。そして、別途試験的に、この構造の変化した層のα化度を酵素法により測定すると、飽和蒸気による蒸煮処理よりα化度が高い。一方、麺線全体としては飽和蒸気を用いて蒸煮した麺と同等か、反って低い。従って、過熱蒸気を麺線に吹き付けて蒸煮することで、麺線の内部と表面部でα化度に大きな差が生じていると考えられる。更に、このような特殊な構造変化を起こした層は、次に続く水分補給時に麺線への吸水を促進することも別途試験により確かめられている。このような特殊な構造変化が、最終的に即席麺として本発明特有の効果を奏するものと思われる。
蒸気庫内において過熱蒸気流を麺線に吹き付けるための蒸気流の噴出口の個数は限定されないが、麺線全体に均一に過熱蒸気流が吹き付けられるよう複数の噴出口を設けることが好ましい。特に麺線は、麺線同士が折り重なって形成される厚みのある麺塊の状態で蒸煮されるので、すべての麺線に均一に過熱蒸気流があたるよう、過熱蒸気流は麺線の上下方向から同時に吹き付けることが好ましい。
本発明で使用する過熱蒸気流としては、極めて高温のものを使用する。麺線表面がさらされる、すなわち麺線にごく近い周囲で測定する過熱蒸気流温度が125〜220℃の範囲になるよう、高温の過熱蒸気流を吹き付ける。麺線表面がさらされる過熱蒸気流温度がこの範囲外であると、本発明で得られる即席麺のように麺線表面が柔らかく、中心部がやや硬めという生麺様の食感を持つ即席麺を製造することができない。好ましくは、140〜180℃の範囲である。
本発明の第一蒸し工程は、このような高温の過熱蒸気流を、5〜50秒間という短時間、麺線表面に直接吹き付けることで実施する。高温の過熱蒸気流を50秒を超えて、例えば1分以上麺線に直接吹き付けると、麺線が乾燥しすぎるため、たとえ後工程で水分を補給したとしても、厚みのある太い麺を従来の復元条件下で復元でき、生麺様の食感や風味を有する即席麺を製造することはできない。また、時間が短すぎると、麺線表面の十分な変化が達成できない。好ましい吹き付け時間は温度によっても異なるが、15〜45秒間である。なお、上述した特許文献1及び2のいずれでも、1分以上の蒸煮しか開示されていない。
この第一蒸し工程では、過熱蒸気流とともに、非過熱蒸気を同時に使用してもよい。これにより過熱蒸気流が与える急激な変化を緩和し、独特の食感を付与することができる。非過熱蒸気は通常の飽和蒸気のことをいう。この場合、非過熱蒸気流を吹き出す噴出口を、過熱蒸気流を吹き出す噴出口とは別途設ければよく、飽和蒸気の噴出口は直接麺線に向って蒸気を吹き付けるような構造である必要はなく、蒸気庫内に蒸気を充満させるようなものでもよい。
(第一水分補給工程)
次の第一水分補給工程では、第一蒸し工程を終了した麺線に対し、次いで、水又はお湯を用いることで、麺線に水分を補給する。この工程は、例えば、水又はお湯を麺線にシャワーするか、又は、水又はお湯に麺線を浸漬することにより行うことができる。
製造される即席麺の食感及び風味が向上するので、シャワー又は浸漬する水又はお湯の温度はより高いものであることが好ましく、具体的には40℃以上が好ましく、特に、50℃以上が最も好ましい。これにより、過熱蒸気によって水分が失われて行くのを補うだけでなく、食感や風味を生麺により近づけることができる。この水分補給工程により、第一蒸し工程で過熱蒸気流の吹き付けにより減少した麺線の水分を補うことができる。得られる食感や風味に応じて加水量は調整することができる。好ましい加水量としては、蒸煮前の麺線重量に対して5〜30%となるように加水するのが良い。
(第二蒸し工程)
第一水分補給工程で水分が補給された麺線に対し、続く第二蒸し工程として、再度、過熱蒸気流を吹き付けるか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮する。この工程で過熱蒸気流を使用する場合は、第一蒸し工程と同様に、もしくは第一蒸し工程と温度条件を変えて過熱蒸気流を使用してもよいし、通常の飽和蒸気を使用してもよいし、両者を併用してもよい。
しかしながら、第二蒸し工程でも過熱蒸気流を用いる場合は麺線に対し直接吹き付けるものが好ましく、また、その吹き付ける時間も5〜50秒間と短時間とする。
第二蒸し工程で過熱蒸気流を使用する場合には、第一蒸し工程における効果をさらに増強することができ、第一蒸し工程同様の麺線表面の変化をさらに促進することができる。一方、第二蒸し工程で通常蒸気を使用する場合には、第一蒸し工程で不足していた麺線のα化を、麺線を喫食可能なレベルにまで促進することができる。
(第二水分補給工程と第三蒸し工程)
第二蒸し工程を通過した麺線はこのまま乾燥工程において即席麺とすることができるが、必要に応じ、第二水分補給工程と、第三蒸し工程とを行ってもよい。各工程の実施条件はそれぞれ第一水分補給工程及び第二蒸し工程と同様である。
この第二水分補給工程及び第三蒸し工程を行うことにより、特に太く厚みのある麺であっても復元可能とし、かつ本発明の効果をより高度のレベルで達成することができる。
さらに、第三蒸し工程の後も、水分補給工程と蒸し工程を繰り返すことも可能である。
(乾燥工程)
以上のように蒸煮(α化)が完了した麺線を、最後に、乾燥工程に付すことで麺線の水分を除去して即席麺とする。乾燥工程に付す前には、通常1食分量の大きさにカットされて、リテーナ等に型詰めされる。その型詰めされた状態で乾燥工程を実施する。ただし、麺線のカットは、前述した蒸煮を行う以前に実施してもよい。
本発明では乾燥工程の種類は特に限定されず、即席麺の製造において一般的に使用されている乾燥処理を適用することができる。具体的には、フライ(油揚げ)乾燥処理のほか、熱風乾燥処理、凍結乾燥処理、マイクロ波乾燥、低温での送風乾燥といったノンフライ乾燥処理が挙げられる。これらを組み合わせて乾燥工程を実施することができる。具体的な条件は特に限定されないが、例えばフライ乾燥処理の場合は通常130〜160℃で1〜3分間、熱風乾燥処理の場合は通常60〜120℃で15〜180分程度の処理を実施する。乾燥後の麺線の水分含量は、フライ乾燥処理の場合で1〜5重量%、熱風乾燥処理の場合で5〜10%程度とすればよい。
以上の方法により製造された即席麺は、麺線表面が柔らかく、中心部がやや硬めという生麺様の食感と、小麦粉風味が香るという生麺様の風味を持ちながら、しかも調理時の吸水速度が速く復元性が良好で、麺線が太めであっても従来の復元条件下で復元できる即席麺を製造することができる。即席麺において、このような生麺様の食感と風味を持ち得たことは初めてのことであり、きわめて意義深い。しかも、本発明の製造方法により、即席麺では従来不可能とされていた太めの麺であっても容易に復元できる即席麺を製造することも可能となった。
以下に実施例を掲げて本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
実験1 <フライ麺における効果の検証>
実施例1
小麦粉850g、澱粉150gからなる麺原料粉1kgに食塩20g、リン酸塩5gを溶解した練り水370mlを加えて、これをミキサーでよく混練し麺生地を得た。得られた麺生地を整形、複合して麺帯化し、圧延を繰り返して最終麺厚1.75mmの麺帯とした後、角刃9番の切刃で切出した。
この切出された生麺線を第一蒸し工程として過熱蒸気で蒸煮した。過熱蒸気の条件は、約250℃の高温の蒸気を作り、これを、蒸気庫内部をネットコンベアが移送するトンネル型の蒸気庫内に、蒸気流量160kg/hで供給した。
蒸気庫は、ネットコンベアの上下からコンベア上を移送する麺線に向って直接過熱蒸気流を吹き付ける噴出口を有し、これをコンベアの進行方向に多数有する構造となっており、この噴出口から過熱蒸気流を麺線に向って直接吹き付けて麺線を蒸煮した。
麺線のさらされる過熱蒸気温度の測定方法としては、麺線表面に温度センサーを載置して蒸気庫内において麺線がさらされる過熱蒸気の温度をモニターした。過熱蒸気による第一蒸し工程における前記モニターの温度は140℃とし、蒸煮時間は30秒とした。
上記のように過熱蒸気で蒸煮した麺を、蒸気庫からコンベアで排出後直ぐに、第一水分補給工程として60℃の温度の水シャワーを掛けて水分を供給した。
次いで、第二蒸し工程として、再び第一蒸し工程と同じ条件で過熱蒸気による蒸煮を行なった。なお、蒸煮終了後直ぐに酵素法によって麺線のα化度を測定した。
このようにして蒸煮した蒸し麺を、茹で槽に5秒間浸漬し、続けて薄い食塩水の着味液に浸漬し、麺線をカットして容量380mlのリテーナに充填し、温度約150℃のパーム油でフライして乾燥した。
このように、製造した即席フライ麺を、冷却して保存し、実施例1のサンプルとした。重量は74gであった。
このサンプルをポリスチレン製の容器に入れて、400mlの熱湯を注加し、蓋をして5分間放置して復元し、喫食した。喫食時の評価方法は、ベテランのパネラー5人によって評価し、食感や風味について検討するとともに、4点満点で総合評価を行なった。
なお、総合評価の点数は4点が湯戻り及びに食感共に良好、3点が湯戻り及び食感のいずれかがもう一歩、2点が湯戻り及び食感共にやや不良、1点が湯戻り食感ともに不良であり、最高評価の4点であれば、一般消費者が従来品に対して過熱蒸気による効果を充分認識でき差別化できるものと判断し、合格点とした。
実施例2
上記実施例1は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、実施例1に対して、さらに[水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を追加した、すなわち、過熱蒸気による蒸煮が3回のサンプルを実施例1同様に作製し、実施例2とした。なお、蒸煮条件等については実施例1の第一蒸し工程と同じである。
比較例1
上記実施例1は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、実施例1に対して過熱蒸気蒸煮を1回のみとし、以降第一水分補給工程以降の工程行わずに、フライ処理した、すなわち、過熱蒸気による蒸煮が1回のサンプルを実施例1同様に作製し、比較例1とした。
比較例2
上記比較例1は過熱蒸気による1回の蒸煮の工程を有するものであるが、これを飽和蒸気に変えて、飽和蒸気1回、30秒のみでサンプルを作製し、比較例2とした。なお、この場合の蒸気流量は200kg/h、麺線のさらされる蒸気の温度は約100℃で、実施例1,2及び比較例1と同じ蒸気庫を用いて蒸煮した。
比較例3
上記比較例2は飽和蒸気1回の蒸煮の工程を有するものであるが、飽和蒸気による蒸煮の回数を比較例2と同じ条件で2回行ない、2回の飽和蒸気による蒸煮の間に実施例1と同様の水シャワーを行なったサンプルを作製し、比較例3とした。
上記実施例1,2及び比較例1〜3についての結果を表1に示す。
Figure 2011030501
実験2 <熱風乾燥麺における効果の検証>
実施例3
小麦粉900g、澱粉100gからなる麺原料粉1kgに食塩20g、かんすい8gを溶解した練り水350mlを加えて、これをミキサーでよく混練し麺生地を得た。得られた麺生地を整形、複合して麺帯化し、圧延を繰り返して最終麺厚1.22mmの麺帯とした後、丸刃20番の切刃で切出した。
この切出された生麺線を、第一蒸し工程として過熱蒸気で蒸煮した。過熱蒸気の条件は、300℃の高温の蒸気を作り、これを、蒸気庫内部をネットコンベアが移送するトンネル型の蒸気庫内に、蒸気流量160kg/hで供給した。
蒸気庫は、実施例1と同じものを使用したので、構造等は実施例1と同じで、吹付け方等も同様である。
麺線のさらされる過熱蒸気温度は、実施例1より高く170℃とし、蒸煮時間は30秒とした。
上記のように過熱蒸気で蒸煮した麺を、蒸気庫からコンベアで排出後直ぐに、第一水分補給工程として60℃の温度の水シャワーを掛けて水分を供給した。
次いで、第二蒸し工程として、再び第一蒸し工程と同じ条件で過熱蒸気による蒸煮を行なった。
このようにして蒸煮した蒸し麺を、食塩10g/lの着味液に数秒浸漬し、1食分約120gにカットして容量380mlのリテーナに充填し、温度90℃、風速約4m/sの熱風乾燥機の庫内で約30分間乾燥した。
このように、製造した即席熱風乾燥麺を、冷却して保存し、実施例3のサンプルとした。重量は65gであった。
このサンプルをポリスチレン製の容器に入れて、400mlの熱湯を注加し、蓋をして4分間放置して復元し、喫食した。喫食時の評価方法は、ベテランのパネラー5人によって評価し、食感や風味について検討するとともに、4点満点で総合評価を行なった。
なお、総合評価の点数は、4点が生麺的食感と小麦粉の風味共に良好、3点が生麺的食感、小麦粉の風味のいずれかがもう一歩、2点が生麺的食感、小麦粉の風味共にやや不良、1点が生麺的食感、小麦粉の風味共に不良であり、最高評価の4点であれば、一般消費者が従来品に対して過熱蒸気による効果を充分認識でき差別化できるものと判断し、合格点とした。
なお、α化度の測定については実施例1と同様に測定した。
実施例4
上記実施例3は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、実施例3に対して、さらに[水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を追加した、すなわち、過熱蒸気による蒸煮が3回のサンプルを実施例1同様に作製し、実施例4とした。
比較例4
上記実施例3は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、実施例3に対して過熱蒸気蒸煮を1回のみとし、以降第一水分補給工程以降の工程を行わずに、熱風乾燥で乾燥処理した、すなわち、過熱蒸気による蒸煮が1回のサンプルを実施例3同様に作製し、比較例4とした。
比較例5
上記比較例4は過熱蒸気による1回の蒸煮の工程を有するものであるが、これを飽和蒸気に変えて、飽和蒸気1回、30秒のみでサンプルを作製し、比較例5とした。なお、この場合の蒸気流量は200kg/h、麺線のさらされる蒸気の温度は約100℃で、実施例3,4及び比較例4と同じ蒸気庫を用いて蒸煮した。
比較例6
上記比較例5は飽和蒸気1回の蒸煮の工程を有するものであるが、飽和蒸気による蒸煮の回数を比較例5と同じ条件で2回行ない、2回の飽和蒸気による蒸煮の間に実施例3と同様の水シャワーを行なったサンプルを作製し、比較例6とした。
上記実施例3,4及び比較例4〜6についての結果を表2に示す。
Figure 2011030501
実験3 <過熱蒸気の蒸煮時間及び温度の違いによるフライ麺の効果の検証>
比較例7
上記実施例2の即席フライ麺は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、この実施例2に対して、過熱蒸気蒸煮における過熱蒸気の吹きつけの時間を、それぞれ30秒間から倍の60秒に変更した。すなわち、過熱蒸気による1回の蒸煮時間を60秒としたサンプルを実施例2同様に作製し、比較例7とした。
比較例8
上記実施例2と比較例7の即席フライ麺は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、この実施例2に対して、過熱蒸気蒸煮における過熱蒸気の温度を、140℃から110℃に変更した。すなわち、過熱蒸気による1回の蒸煮温度を110℃としたサンプルを実施例2同様に作製し、比較例8とした。
上記実施例2及び比較例7,8についての結果を表3に示す。なお、官能評価やα化度の測定方法については実験1と同様に行った。
Figure 2011030501
本実験3の比較例7において、少し芯が残った食感となったのは、過熱蒸気による蒸煮時間が長いことで、麺線が乾燥傾向となり、中心部が喫食に適したような状況にならなかったものと思われた。
実験4 <過熱蒸気の麺線への処理方法の違いによる効果の検証>
上記実施例2の即席フライ麺は[過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮−水シャワー−過熱蒸気蒸煮]の工程を有するものであるが、この実施例2に対して、過熱蒸気蒸煮における過熱蒸気の吹きつけ方法を次の通り変更して、比較実験を行った。
実施例5
実施例2と同様に行なった。ただし、麺線への過熱蒸気の吹き付けに関し、麺線下方に開口する過熱蒸気を吹き付けるための噴出口の向きを変え、下方から噴出する過熱蒸気が直接麺線に吹き付けられないようにした。すなわち、上方からは直接麺線に吹き付け、下方からは間接的に過熱蒸気が供給されるようにした。なお、過熱蒸気の条件として、250℃の高温の蒸気を作り、これを蒸気庫内部をネットコンベアが移送するトンネル型の蒸気庫内に、蒸気流量160kg/hで供給した点については、実施例2と同様である。麺線のさらされる温度については実施例2のモニターによって確認した。
実施例6
実施例5は、上方から過熱蒸気を直接吹き付け、下方からは間接的に供給したが、これに変えて、上方の噴出口を閉鎖して、今度は下方の噴出口からのみ麺線に直接過熱蒸気が吹き付けられるようにした。その他の点は、実施例5と同じである。
比較例9
実施例6では下方からのみ直接過熱蒸気を麺線に吹き付けるようにしたが、この直接過熱蒸気を吹き付ける上記の噴出口の向きを変え、下方から噴出する過熱蒸気が直接吹き付けられないようにした。
上記実施例5,6及び比較例9についての結果を表4に示す。なお、α化度については測定していない。
Figure 2011030501
実施例7 <過熱蒸気に飽和蒸気を混合して用いた製造例>
小麦粉880g、澱粉120gからなる麺原料粉1kgに食塩20g、かんすい8gを溶解した練り水350mlを加えて、これをミキサーでよく混練し麺生地を得た。得られた麺生地を整形、複合して麺帯化し、圧延を繰り返して最終麺厚1.15mmの麺帯とした後、丸刃18番の切刃で切出した。
この切出された生麺線を第一蒸し工程として過熱蒸気流を麺線に吹き付け、同時に飽和蒸気を蒸気庫内に混合して蒸煮した。過熱蒸気の条件は、250℃の高温の蒸気を作り、これを、蒸気庫内部をネットコンベアが移送するトンネル型の蒸気庫内に、蒸気流量160kg/hで供給した。一方、飽和蒸気は蒸気庫内に飽和蒸気を充満させるように、蒸気庫下部から蒸気流量200kg/hで100℃の飽和蒸気を供給した。
蒸気庫は、ネットコンベアの上下からコンベア上を移送する麺線に向って直接過熱蒸気流を吹き付ける噴出口を有し、これをコンベアの進行方向に多数有する構造となっており、この噴出口から過熱蒸気流を麺線に向って直接吹き付け、一方、蒸気庫の下部には飽和蒸気の供給される孔がコンベアの進行方向に多数あり、この箇所から蒸気庫内に飽和蒸気を供給した。なお飽和蒸気の供給孔は蒸気庫内で下向きに噴き出す構造となっており、直接麺線には当らない構造になっている。
麺線のさらされる過熱蒸気温度の測定方法としては、麺線表面に温度センサーを載置して蒸気庫内において麺線がさらされる過熱蒸気の温度をモニターした。麺線がさらされる過熱蒸気の温度は、125〜130℃であり、蒸煮時間は45秒とした。
上記のように過熱蒸気を吹き付け、飽和蒸気を加えて蒸煮した麺を、蒸気庫からコンベアで排出後直ぐに、第一水分補給工程として60℃の温度のお湯のシャワーを掛けて水分を供給した。
次いで、第二蒸し工程として、今度は飽和蒸気のみで蒸煮を行なった。蒸煮方法は、トンネル型の蒸気庫にボイラーで作製した蒸気を流し込んで蒸気庫内を飽和蒸気で充満させるタイプで、飽和蒸気は100℃であり、蒸煮時間は45秒、蒸気流量は200kg/hとした。
このようにして蒸煮した蒸し麺を、薄い食塩水の着味液に浸漬し、麺線をカットして容量380mlのリテーナに充填し、温度約150℃のパーム油でフライして乾燥した。
このように、製造した即席フライ麺を、冷却して保存し、実施例7のサンプルとした。重量は74gであった。
このサンプルをポリスチレン製の容器に入れて、400mlの熱湯を注加し、蓋をして3分間放置して復元し、喫食した。その結果、通常の飽和蒸気のみでは得られないような食感、すなわち、麺表面がソフトで、中心部が硬めの生麺風な優れた食感の麺で、湯戻りも良好であった。
本発明によれば、生麺様の食感及び風味を有する、さらには厚みのある太い麺であっても復元性に優れた即席麺を生産性よく製造することができる。

Claims (4)

  1. 麺線表面がさらされる過熱蒸気温度が125℃〜220℃となるよう、5〜50秒間生の麺線に対し過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮する第一蒸し工程と、
    第一蒸し工程の後、水又はお湯を用いて麺線に水分を補給する第一水分補給工程と、
    第一水分補給工程の後の麺線に対し、5〜50秒間過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮するか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮する第二蒸し工程と、
    蒸し処理が終了した麺線を乾燥させて即席麺とする乾燥工程と、を含む、即席麺の製造方法。
  2. 第一蒸し工程において、前記過熱蒸気流を吹き付けると共に、非過熱蒸気を同時に使用する、請求項1に記載の即席麺の製造方法。
  3. 第二蒸し工程の後、水又はお湯を用いて麺線に水分を補給する第二水分補給工程と、
    第二水分補給工程の後の麺線に対し5〜50秒間過熱蒸気流を直接吹き付けて蒸煮するか、及び/又は非過熱蒸気で蒸煮する第三蒸し工程と、をさらに含む、請求項1又は2に記載の即席麺の製造方法。
  4. 乾燥工程は、フライ乾燥処理、熱風乾燥処理又は凍結乾燥処理により麺線を乾燥させる工程である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の即席麺の製造方法。
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