JP5508139B2 - ノンフライ麺、及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、味付けを施した後に麺を乾燥させる即席麺の製造方法に関し、特に油で揚げていないいわゆるノンフライ麺、及びその製造方法に関するものである。
従来、油で揚げないノンフライ麺、及びその製造方法が知られている。この種のノンフライ麺の製造方法では、例えば、マイクロ波、過熱水蒸気、油揚げ処理等の乾燥手段により麺線を多孔質にし、乾燥した麺線に調味液を付着させることにより、麺線への調味液の吸収性が良好になるようにする方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。また、乾燥処理に先立って、調味液を麺線に吹き付ける、または、麺線を調味液に浸漬する等の方法により、予め調味液を麺線に付着させる方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2参照)。これらの方法に用いられる調味液としては、油系の調味液あるいは醤油やウスターソース等の水系の調味液が知られている。
また、過熱蒸気で麺線を乾燥させた後に油処理する方法が知られている(例えば、特許文献3参照)。この方法では、過熱蒸気以外の乾燥法では、麺線の膨らんだ度合い、すなわち、膨化の度合いが低くなってしまっていた。このような膨化の度合いが低い麺線は、表面が硬化して油が吸収され難いため、製品として好ましくない。
さらに、主に麺線を膨化させるため、過熱蒸気で乾燥させる前に、麺線に油を付着させる方法が知られている(例えば、特許文献4及び特許文献5参照)。
さらにまた、いわゆるアルファ化した乾燥麺の組織をポーラスにする製造方法として、生麺やゆで麺を過熱蒸気でポーラスにし、放冷した後に90℃から120℃の熱風で熱風乾燥する方法が知られている(例えば、特許文献6参照)。
通常、過熱蒸気は熱風に比べてエンタルピが高く、熱伝達力も高いので、過熱蒸気を麺線の膨化乾燥に用いるこれらの製造方法では、生麺や蒸し麺等を過熱蒸気で加熱したときに麺線が完全に膨化してしまう。このとき、特に麺線の中心が完全に膨化してストロー状の麺線になり易く、麺線を湯戻しした際に麺線内部が非常に柔らかくなり、食味上好ましくない。また、過熱蒸気による麺線の乾燥は、麺線の表面が結露しながら、あるいは蒸気の水分が麺線に浸透しながら湿熱状態で乾燥が進行する。このため、麺線を過熱蒸気で完全に乾燥させた場合に、麺線の表面が煎餅やあられの表面のように硬化した状態に乾燥され、湯戻りし難い麺線になってしまい、食味食感上好ましくないものとなってしまう。
また、その他の製造方法として、予め麺線を熱風により1次乾燥した後に、2次乾燥として処理空気や不活性ガス等で膨化乾燥を行う方法が知られている(例えば、特許文献7参照)。この方法では、麺線を、60℃から100℃未満かつ風速2m/secから30m/secの熱風で熱風乾燥させた後に、120℃から160℃かつ風速20m/secから70m/secで膨化乾燥させ、膨化度を1.23倍から1.44倍にしている。
さらに、膨化乾燥を2段階に分けて行うことで、麺を均一に膨化乾燥させる方法が知られている(例えば、特許文献8参照)。この方法では、麺線を、100℃から120℃かつ風速20m/secから40m/secの熱風で熱風乾燥させた後に、100℃から200℃かつ風速10m/secから35m/secの熱風で膨化乾燥させている。
特開平3−51387号公報 特開平3−51388号公報 特開平3−41147号公報 特開平3−41149号公報 特公平7−114638号公報 特公昭62−62138号公報 特開平11−196799号公報 特開平9−51773号公報
しかしながら、上記従来の技術による温風乾燥による麺線は、麺線の表面に付着した調味液が乾燥機内部に垂れたり、飛散したりして乾燥機内部が汚れてしまっていた。これにより、乾燥機内部にたまった汚れが剥がれ、麺塊に混入して異物となってしまう恐れがあった。また、直接麺線と触れる乾燥用容器の内側に、調味液が付着して汚れてしまい、乾燥用容器が経時的に褐変し、これが麺線に付着して麺塊の表面を黒く汚してしまう等の恐れがあった。
また、調味液に浸漬して着味した麺線は、水分含有率が高くて熱が麺塊内部あるいは麺線内部まで伝わり難いので、生っぽくなってしまっていた。また、着味された麺線は、調味液に含まれる塩分や糖分によって保水性が増して、しなやかな麺線であるため、麺線間の隙間の小さな麺塊となる。このため、水分や温風が通り抜けられるための隙間が少なくなるので、非常に長い乾燥時間を要する等の製造上の不都合が多かった。
本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、味付けした麺線を乾燥させる際に乾燥用容器や乾燥機内部を汚さず、ほぐれと湯戻り性の良いノンフライ麺、及びその製造方法を提供することにある。
本発明は、ノンフライ麺の製造方法において、調味液を付着させて麺線を着味する着味工程と、着味された前記麺線を、付着した前記調味液中の水分が蒸発するとともに前記麺線が膨化しないように、過熱蒸気により加熱する加熱工程と、加熱された前記麺線を乾燥させる乾燥工程とを備えたことを特徴とする。
この場合において、前記加熱工程は、前記着味された麺線を、145℃から280℃の過熱蒸気で10秒間から60秒間加熱してもよい。前記加熱工程は、前記着味された麺線を、170℃から250℃の過熱蒸気で20秒間から45秒間加熱してもよい。前記着味された麺線は、38%から52%の水分含有率を有してもよい。前記加熱された麺線は、30%から40%の水分含有率を有してもよい。前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、60℃から200℃の熱風で乾燥させてもよい。前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、前記麺線が膨化するように熱風で乾燥させてもよい。前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、通気性を有する乾燥用容器に収容した状態で乾燥させてもよい。
また、本発明は、ノンフライ麺において、上記製造方法により製造されたことを特徴とする。
上記構成によれば、調味液成分が麺線表面に乾燥固化しているとともに、膨化していない状態の麺線が、乾燥工程で乾燥される。このため、味付けした麺線を乾燥させる際に、乾燥用容器や乾燥機内部を汚さず、ほぐれと湯戻り性の良いノンフライ麺を製造することができる。
本発明では、味付けした麺線を乾燥させる際に乾燥用容器や乾燥機内部を汚さず、ほぐれと湯戻り性が良いノンフライ麺を製造することができる。
本発明の実施形態に係るノンフライ麺の製造装置を示す模式図である。 実施例及び比較例の過熱蒸気条件を示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態におけるノンフライ麺、及びその製造方法について説明する。
図1は、本実施形態に係るノンフライ麺の製造装置を示す模式図である。
ノンフライ麺の製造装置100は、着味装置10と、加熱装置20と、乾燥装置30を備えており、着味装置10に搬送された麺線1は、この順に搬送された後に、冷却装置40に搬送される。
着味装置10は、麺線1を調味液に浸漬することにより、調味液を付着させて麺線1を着味する。なお、調味液を麺に付着させる方法としては、麺線1を調味液に浸漬する方法の他、調味液を麺線1に流しかける、調味液を麺線1に噴霧する、または調味液を付着させたメッシュ状のベルトに麺線1を接触させて間接的に調味液を転写する等の方法を用いてもよい。
加熱装置20は、着味装置10から搬送された麺線1を、過熱蒸気を用いて加熱する。過熱蒸気を得るための装置や手段に制限はなく、任意の手段を使用することができる。一般的にはボイラで発生させた蒸気を配管中に通過させ、配管外部からガス、重油、及び電気等のヒータで伝熱加熱して過熱蒸気を作る装置や、配管中にハニカム状の金属製の電磁誘導体を載置し、この配管中に蒸気を通過させながら配管外部から高周波で電磁誘導加熱(IH)を行ない、電磁誘導体を発熱させて蒸気を加熱する装置を利用することができる。電磁誘導加熱(IH)式の過熱蒸気発生装置は、省スペースでクリーンかつエネルギ効率が高く、また、温度コントロールの応答性が速くて望ましい。
乾燥装置30は、加熱装置20から搬送された麺線1を、熱風を用いて乾燥させる。乾燥に用いる手段としては、熱風乾燥に限らず、冷風乾燥、熱風乾燥、膨化乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、及びマイクロ波乾燥等、油揚げによる乾燥以外の任意の乾燥手段を用いることができる。
冷却装置40は、乾燥装置30から搬送された麺線1を冷却する。
以下、ノンフライ麺の製造工程について説明する。
本実施形態では、通常の生麺を蒸気で蒸して得られる、いわゆる蒸し麺からなる麺線1を使用している。なお、麺の配合がアルファ化澱粉等の糊化物を多く含んだものであって、蒸煮工程によるアルファ化の必要がなく、かつ調味液の過度の付着による水分過多が起こらないような麺であれば、生麺を用いてもよい。
蒸された麺線1は、先ず、連続した一本の長い麺線1の状態で、着味装置10による着味工程に送られる。着味工程では、例えば、浸漬により調味液が麺線1に付着される。
本実施形態で用いられる調味液は、醤油、食塩、砂糖、アミノ酸類、核酸類、有機酸、動物系エキス、植物系エキス、蛋白加水分解物、酵母エキス、及び香辛料等の、一般的に食品の調味に使用される調味料を水に溶解したものを使用している。調味液には、固形分(Brix)や水分活性を調整する目的で、水飴やデキストリン等の澱粉分解物や、還元水飴や、ソルビトール等の糖アルコールや、ぶどう糖、麦芽糖、及びトレハロース等の少糖類を使用することができる。また、麺の保存性を確保する目的の抗酸化剤や、着色のためのカラメル等の色素類や、一般的に加工食品の調味液に使用される食品添加物を使用することができる。さらに、動植物性油脂やその乳化物を練り込んだ生麺を用いたり、生麺に動植物性油脂やその乳化物を噴霧したり、調味液の一部に動植物油脂の乳化物を用いるとノンフライ麺に油脂の味や風味を加える事が出来るだけでなく、後の工程や出来上がった麺を湯戻しして食べる際に、麺のほぐれが向上して好ましい。
着味された麺線1、すなわち、次工程である加熱工程において過熱蒸気で加熱される直前の麺線1の水分含有率は、約38%から約52%であることが好ましく、本実施形態ではこの範囲内になるようになっている。このとき、水分の含有率が約38%よりも低いと、麺線1が不必要に膨化してしまう。一方、麺線1の水分含有率が約52%よりも高いと、次工程で過熱蒸気に直接さらされた部分と、麺線1の束の内部にあって過熱蒸気が直接当たらなかった部分とでは、加熱や乾燥の度合いに極端な差が生じてしまい、出来上がった麺の食感に生じるむらが甚だしくて好ましくない。
本実施形態では、調味液で着味することにより、麺線1の水分含有率を上げるとともに、調味液の浸透圧で麺線1が締まることで、次工程である加熱工程における過熱蒸気による不必要な膨化を妨げる事ができる。また、麺線1に調味液の呈味成分が染み込むことにより、湯戻しして食べる際にスープとの一体感を得ることができる。
次に、着味工程で着味された麺線1は、連続した一本の長い麺線1のままで、加熱装置20による加熱工程に送られる。
加熱工程では、付着した調味液中の水分が蒸発するとともに麺線1が膨化しないように、麺線1が過熱蒸気を用いて加熱される。
本実施形態では、約170℃から約250℃の過熱蒸気を用いて約20秒間から約45秒間、麺線1を加熱している。なお、付着した調味液中の水分が蒸発するとともに麺線1が膨化しないようにすることは、着味された麺線1を、約145℃から約280℃の過熱蒸気を用いて約10秒間から約60秒間加熱すれば実現できる。
約170℃を超える過熱蒸気で麺線1の加熱を行うと、同じ温度の熱風を用いて加熱する場合に比べて、乾燥速度を速くすることができる。このため、より短時間で調味液の水分を蒸発させることが出来るので、本工程に費やす時間の短縮になって望ましい。
一方、約250℃以下の温度で麺線1の加熱を行うと、約250℃を超える温度で加熱する場合に比べて、マイルドな乾燥条件となり、付着した調味液の呈味成分の褐変や分解がより少なくて望ましい。
従って、麺線1を過熱蒸気で加熱するときの条件としては、約170℃から約250℃の過熱蒸気を約20秒間から約45秒間用いると、麺線1表面の過加熱がなく、短時間で表面乾燥と調味液の定着とが出来て品質上最も望ましい。また、この条件による加熱は、乾燥効率、ランニングコスト、及び装置の大きさからも望ましい。
麺線1を過熱蒸気で加熱するときに、約5m/sec(メートル毎秒)未満の風速の過熱蒸気を用いた場合には、重なり合った麺線1のうち、覆われた側の麺線1に過熱蒸気の風が届き難く、覆った側の麺線1と覆われた側の麺線1とで麺線表面が乾燥固化した程度の差が大きいため、望ましくない。
一方、約80m/secを超える風速の過熱蒸気を用いた場合には、乾燥の仕方が過激で乾燥度合いのコントロールが困難になるばかりでなく、麺線1が飛散してしまう等の不具合が起こって望ましくない。
従って、過熱蒸気を風速約10m/secから約70m/secで麺線1に噴射することが実用上望ましく、本実施形態ではこの風速範囲の過熱蒸気を用いている。
麺線1は、過熱蒸気によって膨化するまで乾燥してしまうと、麺線中心組織が疎なストロー状の麺となり易く、麺線1を湯戻しした際に麺線1の内部が非常に柔らかくなり、食味上好ましくない。このとき、過熱蒸気に直接さらされた部分と、麺線1の束の内部や麺塊3の内部に位置していたことにより過熱蒸気に直接さらされなかった部分とでは、乾燥や膨化の度合いに差が生じてしまい、出来上がったときの食感のむらが甚だしくて好ましくない。特に着味を施した麺線1の場合は、初発の水分の含有率が高いため、乾燥や膨化むらが大きな差となって現れ、商品価値を損なってしまう。
麺線1の水分含有率は、過熱蒸気で乾燥した後の状態で約30%から約40%となるようになっている。このとき、過熱蒸気で加熱された麺線1は、水分含有率が約30%未満になるまで乾燥してしまうと、概ね麺線1が膨化してしまい、望ましくない。
過熱蒸気は、通常、水分含有率が熱風に比べて高く、その水分が麺線表面に結露あるいは浸透しながら乾燥が進む。これにより、例えば、常温で流通可能な程度である水分含有率約15%以下まで麺線が乾燥してしまった場合、麺線表面の澱粉粒の崩壊が進行し、煎餅やあられの表面の様に麺線表面で硬化して乾燥する。このような表面が硬化してしまった麺線は、湯戻りし難く、また湯戻し後の麺線表面が硬く、さらに崩壊した澱粉がデキストリンの様に飴状に歯に付着して食味食感上好ましくないものとなる。
また、過熱蒸気により膨化乾燥させる従来技術による麺線は、硬く柔軟性がなくなってしまうので、連続した状態の麺線を膨化させた後に、任意の長さに切断することは困難になる。このため、麺線を過熱蒸気により膨化乾燥させる従来の技術による製造方法では、予め麺線を任意の長さに切断しておかなければならず、設備や工程上の制約が出てくる。さらに、連続した長い状態の麺線を膨化乾燥してしまうと、麺線が長く繋がった形状の状態で固まってしまう。これにより、商品の形状が、真っ直ぐな棒形状のものに制限されてしまい、いわゆるカップ麺に使用するのが困難になってしまう。
本実施形態による加熱工程では、着味した麺線1を過熱蒸気で加熱することにより、(1)過熱蒸気の水分が麺線1の表面に結露し、(2)高温の結露水に麺線1の表面の調味液成分と麺の構成成分とが溶出してこれらが混和し、(3)過熱蒸気の熱で結露水と調味液成分の水分とが蒸発するようになっている。加熱工程では、これら(1)乃至(3)の現象が瞬時に繰り返されながら、調味液成分と麺線1の構成成分とが渾然一体となって麺線1の表面に乾燥固化し、調味液成分が麺線1に定着する。従って、次工程である乾燥工程において、麺線1を乾燥用容器2に収容して乾燥する際に、乾燥用容器2に調味液成分が付着し難く、また調味液成分が麺線1の表面で固化及び定着しているので、乾燥機内に調味液が飛散することがない。さらに、調味液成分が麺線1の構成成分と渾然一体となって麺線1の表面に乾燥固化して定着しているため、麺線1の塊である麺塊3を乾燥後に湯戻しした際に、麺からお湯への調味液成分の溶出が少なく、味の抜けが少なく、好ましい。
麺線1に過熱蒸気が当てられると、麺線1に含まれる蛋白質が加熱変性し、麺線1の柔軟性が下がることにより、麺線1は屈曲しにくくなる。このため、次工程である乾燥工程で乾燥用容器2内に収容された際に、同じ分量であっても、過熱蒸気が当てられていない場合の麺線1の麺塊3よりも大きな麺塊3となる。すなわち、麺線間の隙間が大きな麺塊3となるため、熱風乾燥時に麺塊1の中を流れる熱風や水分が通過し易くなり、乾燥時間を短縮させることができる。さらには、乾燥後の麺塊3を湯戻しする際には、湯が麺塊3の内部や麺線間に浸透し易くなり、湯戻りが均一で速いという利点が生じる。特に過熱蒸気で乾燥した後の麺線1の水分含有率が約30%から約40%である場合に、麺線間に隙間が多く出来るため、ほぐれの良い麺塊3となり、好ましい。
調味液中には、酸化し易い油脂や香気成分が含まれる場合がある。しかしながら、過熱蒸気は、飽和蒸気を加熱して作られるものであって、酸素を含んでいないため、加熱中に油脂や香気成分が酸化し難く、着味された麺線1を乾燥させるのに適している。
ノンフライ麺は、通常、小麦粉を練ったドウに含まれるヘキサナール等のアルデヒド類に起因する穀物臭や青臭味、小麦粉や澱粉等の乾燥原料に由来する乾燥臭が、加工工程で抜けきらずに製品に残ってしまっている。これらの乾燥臭が、ノンフライ麺の嗜好性を下げている理由のひとつとされている。一般に、ノンフライ麺は、乾燥温度が80℃程度であり、油揚げ麺の揚げ油温度である150℃程度と比較して加工時の温度が低い。また、熱風は揚げ油に比べて体積あたりの熱容量がとても小さいことから、被加熱物に与えられる熱影響が小さいため、麺の穀物臭等が抜けきらない。
これに対し、本実施形態に係るノンフライ麺の製造方法によれば、約145℃から約280℃の高いエンタルピを有する過熱蒸気を用いて、約10秒間から約60秒間加熱することにより、上述の穀物臭、青臭味、及び乾燥臭等の分解及び揮発が促進される。さらに、麺線1の膨化を伴う高温の乾燥工程では、温度が高いだけでなく膨化によって麺線1の組織がポーラスになるので、内部の異臭成分が蒸発及び発散され易くなり、穀物臭、青臭味、及び乾燥臭等の除去に高い効果を得ることができる。
また、本実施形態では着味を施した麺線1を用いるので、次工程である乾燥工程で膨化乾燥を行うことにより、麺線1がローストされて適度な風味が付与されるため、従来技術によるノンフライ麺が有していた風味が足りないといった問題を解決することができる。
次に、加熱工程で加熱された麺線1は、適当な長さ及び重量に切断されて乾燥装置30による乾燥工程に送られる。
乾燥工程に送られた麺線1は、通気性を有する乾燥用容器2に収容され、この乾燥用容器2に収容された状態で、熱風を用いて乾燥される。
乾燥工程は、生産性やエネルギコストの観点から、特に、約60℃から約200℃の熱風による熱風乾燥であることが好ましく、本実施形態ではこの熱風乾燥を用いている。熱風乾燥の場合、乾燥用容器2は、通気性と乾燥温度に耐える耐熱性とを有していれば、形状の制限はなく、任意のものを用いることが出来る。
このとき、熱風の温度が約120℃から約200℃の熱風乾燥、すなわち、麺線1が熱風で加熱されて膨らむような熱風温度による膨化乾燥を行うと、加熱工程で麺線1に定着した着味成分が高温の熱風でローストされて香ばしい風味が得られ、食欲をそそり好ましい。
一方、熱風の温度が約120℃未満では、麺線1がローストされ難い。
また、熱風の温度が約200℃を越えると、麺線1は過剰にローストされて風味が損なわれ、部分的に膨化むらが生じ、食感が損なわれてしまう。
乾燥工程では、熱風乾燥により麺線1が膨化することにより、麺線1の内部構造が油揚げ麺のように均質な膨化組織になるので、湯戻しに要する時間が短く、また、油揚げ麺と同様の食感となって食べ飽きし難い製品が得られ、好ましい。このような膨化乾燥は、乾燥時間が短いことにより、生産性が高く、好ましい。
膨化乾燥するときの熱風の風速は、遅すぎると膨化しないばかりでなく乾燥不良となり、速すぎると麺塊表面と麺塊内部との膨化度や麺質の差が大きくなってしまう。このため、乾燥工程における熱風の風速は、約30m/secから約90m/secの範囲にあることが好ましい。ここで、麺質や乾燥時間に由来する生産効率を考慮すると、より好ましい風速は約50m/secから約80m/secの範囲であり、本実施形態では、この範囲の風速を有する熱風を用いている。
本実施形態における乾燥工程では、1次乾燥装置30aによる1次乾燥と2次乾燥装置30bによる2次乾燥とに分けて、段階的に麺塊3を乾燥させている。
先ず、1次乾燥では、低い温度により麺線1が膨化するのを抑えながら乾燥を進め、麺線組織の固さが増した時点でより高い温度により麺線1を膨化させることで、均質な膨化組織とすることが出来る。
次に、2次乾燥では、高い温度で麺線表面の呈味成分等をローストすることで、油揚げ麺のような風味を得ることも可能となる。
このように乾燥工程を1次乾燥と2次乾燥とに分けた場合、1次乾燥は、約120℃から約140℃の温度の熱風で麺線1の乾燥を行ない、2次乾燥は、約140℃から約180℃の温度の熱風で麺線1の膨化乾燥を行う事が望ましく、本実施形態では、この条件で麺線1を乾燥させている。
乾燥工程で乾燥された麺線1は、冷却装置40による冷却工程に送られて冷却された後に、パッケージに収納される。
本実施形態では、調味液を付着させて麺線1を着味する着味工程と、着味された麺線1を、付着した前記調味液中の水分が蒸発するとともに麺線1が膨化しないように、過熱蒸気により加熱する加熱工程と、加熱された麺線1を、乾燥させる乾燥工程とを備えている。これにより、調味液成分が麺線表面に乾燥固化しているとともに、膨化していない状態の麺線1が、乾燥工程で乾燥される。このため、味付けした麺線1を乾燥させる際に乾燥用容器2や乾燥装置30の内部を汚さず、ほぐれと湯戻り性の良いノンフライ麺を製造することができる。
また、乾燥工程では、膨化するように麺線1を乾燥させている。このため、油揚げ麺のように膨化した麺線構造を有するノンフライ麺を製造することができる。
以下、本実施の形態によるノンフライ麺の製造方法について、実施例及び比較例を用いて具体的に説明する。
ここで、膨化度とは、過熱蒸気処理後の麺の断面積を測定し、蒸し麺の断面積との比で表したものとする。膨化の有無の判定は、蒸し麺を調味液に浸漬した時点での膨化度(断面積比)が1.32となったことから、膨化度1.32以上が膨化しており、膨化度1.32未満が膨化していないと判定するものとする。なお、実施例6においては、過熱蒸気処理後の麺に代えて、過熱蒸気処理の代わりに行った熱風乾燥処理後の麺の断面積を測定している。
また、濁度とは、乾燥工程で25回使用した乾燥用容器2を40℃の水道水500ml(ミリリットル)で洗った洗浄液を試料とし、660nm(ナノメートル)の吸光度からブランク(水道水の吸光度)を差し引いた数値で表している。
(実施例1)
実施例1においては、先ず、表1に示す配合1の粉体600重量部に、表2に示す配合2の練り込み液204重量部を加え、ミキサーで約15分間混捏した後に圧延して厚み約0.7mm(ミリメートル)の麺帯とし、18番の角刃の切刃で麺線状にし、約2分間蒸気で蒸して蒸し麺を得た。
Figure 0005508139
Figure 0005508139
次に、この蒸し麺800重量部を約60℃に加温した表3に示す配合3の調味液2000重量部に約7秒間浸漬して着味した麺1010重量部を得た。
Figure 0005508139
次に、着味した麺をステンレス製のネットに載せ、加熱工程により、約230℃の過熱蒸気で約30秒間加熱されたものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺77gを1食分として、底面径約80mmで多数の通気孔を有する概円柱形のステンレス製乾燥用容器2に収容し、約85℃で約45分間、風速約5m/secの温風で乾燥させる乾燥工程により水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例1の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.11であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなく、ほぐれて乾いた感じであった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.036であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は良好であった。
(実施例2)
実施例2においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約145℃の過熱蒸気で約60秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺77gを1食分として、底面径約80mmで多数の通気孔を有する概円柱形のステンレス製乾燥用容器2に収容し、約145℃で約6分間、風速約60m/secの温風で乾燥させる乾燥工程により水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例2の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.19であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなかった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.085であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は良好であり、油揚げ麺のような風味であり好ましかった。
(実施例3)
実施例3においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約280℃の過熱蒸気で約10秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例3の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.05であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなかった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.078であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は良好であり、油揚げ麺のような風味であり好ましかった。
(実施例4)
実施例4においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約170℃の過熱蒸気で約45秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例4の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.15であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなく、ほぐれて乾いた感じであった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.035であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は最適であり、歯切れが良く、油揚げ麺のような風味であり好ましかった。
(実施例5)
実施例5においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約250℃の過熱蒸気で約20秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例5の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.12であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなく、ほぐれて乾いた感じであった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.038であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は最適であり、歯切れが良く、油揚げ麺のような風味であり好ましかった。
(実施例6)
実施例6においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を得た。
次に、この蒸し麺800重量部に約60℃に加温した表3に示す配合3の調味液を満遍なく噴霧して着味した麺900重量部を得た。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約145℃の過熱蒸気で約10秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例6の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.10であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなかった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.044であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は良好であった。
(実施例7)
実施例7においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を得た。
次に、この蒸し麺800重量部を約60℃に加温した表3に示す配合3の調味液2000重量部に約5分間浸漬して着味した麺1280重量部を得た。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約280℃の過熱蒸気で約60秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
実施例7の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.20であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、粘着性がなかった。
乾燥用容器2の汚れはなく、濁度は約0.052であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は良好であった。
(比較例1)
比較例1においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を得た。
次に、着味していない状態のこの蒸し麺800重量部をステンレス製のネットに載せて約230℃の過熱蒸気で約30秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例1と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
比較例1の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.81であり、膨化してストロー状になっていた。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、乾いていた。
なお、比較例1では、着味していないため、濁度は測定していない。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は、表面が硬く、内部は軟らか過ぎていた。
(比較例2)
比較例2においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約140℃の過熱蒸気で約65秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
比較例2の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.17であり、膨化していなかった。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、濡れており、粘りがあった。
乾燥用容器2は汚れており、濁度は約0.156であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は、付着した調味液が溶け出し、味が抜けていた。
(比較例3)
比較例3においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約290℃の過熱蒸気で約8秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例2と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
比較例3の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.45であり、膨化している部分と膨化していない部分とが混在していた。このとき、加熱工程後の麺線は、内部が濡れており、粘りがあった。
乾燥用容器2は汚れており、濁度は約0.130であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は、部分的に異なっており、付着した調味液の色むらがあった。
(比較例4)
比較例4においては、先ず、実施例1と同様に蒸し麺を作り、調味液浸漬を行った。
次に、着味後の麺をステンレス製のネットに載せて約170℃の熱風で約45秒間加熱したものを適当な長さにカットした。
次に、カットされた麺を実施例1と同様に乾燥して水分含有率が約5%から約6%の麺塊3を得た。
比較例4の条件により製造されたノンフライ麺は、加熱工程後の膨化度は約1.68であり、膨化していた。このとき、加熱工程後の麺線表面状態は、やや粘りがあった。
乾燥用容器2は汚れており、濁度は約0.218であった。
また、湯戻りさせた後のノンフライ麺の食感は、付着した調味液が溶け出し、味が抜けていた。
図2は、上述の実施例及び比較例の過熱蒸気条件を示す図である。この図において、縦軸は過熱蒸気の温度(℃)を示し、横軸は過熱蒸気で麺線1を加熱した時間(秒)を示している。
図2では、実施例1の過熱蒸気条件を点e1で示し、実施例2の過熱蒸気条件を点e2で示し、実施例3の過熱蒸気条件を点e3で示し、実施例4の過熱蒸気条件を点e4で示し、実施例5の過熱蒸気条件を点e5で示し、実施例6の過熱蒸気条件を点e6で示し、実施例7の過熱蒸気条件を点e7で示している。一方、図2では、比較例1の過熱蒸気条件を点c1で示し、比較例2の過熱蒸気条件を点c2で示し、比較例3の過熱蒸気条件を点c3で示している。なお、過熱蒸気を用いない比較例4は図中に示していない。また、図2において、約145℃から約280℃の過熱蒸気で約10秒間から約60秒間加熱する条件に対応する範囲を領域r1で示し、約145℃から約280℃の過熱蒸気で約10秒間から約60秒間加熱する条件に対応する範囲を領域r2で示している。
図2から、着味した後に、領域r2内の過熱蒸気条件で加熱した麺線1は、膨化しないことがわかる。
以上、実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。上記実施形態では、過熱蒸気による加熱工程の後に、連続した麺線を短く切断して乾燥用容器に収容しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、1食分の重量が少なくて過熱蒸気による加熱や乾燥のむらを無視出来る場合は、過熱蒸気による加熱工程の前に、麺線を1食分ずつに切断して小分けにしてもよい。
また、上記実施形態では、加熱工程において、着味された麺線を約145℃から約280℃の過熱蒸気で約10秒間から約60秒間加熱したり、約170℃から約250℃の過熱蒸気で約20秒間から約45秒間加熱したりしているが、本発明はこれに限定されるものではない。着味された麺線が、付着した調味液中の水分が蒸発するとともに麺線が膨化しないように、過熱蒸気により加熱する加熱工程であれば、その他の条件であってもよい。

Claims (9)

  1. ノンフライ麺の製造方法において、
    調味液を付着させて麺線を着味する着味工程と、
    着味された前記麺線を、付着した前記調味液中の水分が蒸発するとともに前記麺線が膨化しないように、過熱蒸気により加熱する加熱工程と、
    加熱された前記麺線を乾燥させる乾燥工程とを備えたことを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  2. 請求項1に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記加熱工程は、前記着味された麺線を、145℃から280℃の過熱蒸気で10秒間から60秒間加熱することを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記加熱工程は、前記着味された麺線を、170℃から250℃の過熱蒸気で20秒間から45秒間加熱することを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記着味された麺線は、38%から52%の水分含有率を有することを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記加熱された麺線は、30%から40%の水分含有率を有することを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか一項に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、60℃から200℃の熱風で乾燥させることを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  7. 請求項1乃至6のいずれか一項に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、前記麺線が膨化するように乾燥させることを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載のノンフライ麺の製造方法において、
    前記乾燥工程は、前記加熱された麺線を、通気性を有する乾燥用容器に収容した状態で乾燥させることを特徴とするノンフライ麺の製造方法。
  9. 請求項1乃至8のいずれか一項に記載の製造方法により製造されたことを特徴とするノンフライ麺。
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