JP2002335895A - 麺類の乾燥殺菌方法及び麺類 - Google Patents

麺類の乾燥殺菌方法及び麺類

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noodles
drying
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Shinichi Hoshida
真一 星田
Kazuhiko Yokota
一彦 横田
Shunsuke Otsubo
俊輔 大坪
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ECONOS JAPAN CO Ltd
NIPPN Corp
Original Assignee
ECONOS JAPAN CO Ltd
Nippon Flour Mills Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 過熱蒸気を使用して、短時間に半生麺を製造
する麺類の乾燥殺菌方法及びこの方法によって半生麺と
した麺類の提供。 【解決手段】 過熱蒸気の温度を110〜190℃、時
間を30〜660秒として予備乾燥をして水分を23〜
30重量%ととし、本乾燥をして水分を14.5%以下
として半生麺とすることを特徴とした麺類の乾燥殺菌方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、過熱蒸気を用い
て生麺を乾燥することを目的とした麺類の乾燥殺菌方法
及び麺類に関する。
【0002】
【従来の技術】従来半生麺の製造方法としては、20℃
〜40℃程度の空気で1〜2時間乾燥する方法、又は過
剰に乾燥した後、加湿して半生麺にする方法が取られて
いた。
【0003】また過熱水蒸気を用いて麺類を乾燥するに
当たり、少なくとも乾燥初期に於いて水蒸気が露結して
麺類の水分が上昇している期間は過熱水蒸気を麺類の下
方から上方へ向けて流速4m/秒〜12m/秒で麺類に
吹き付け、以後麺類の上方から下方へ向け、麺類に吹き
付けて乾燥する乾燥方法が提案されている(特開昭55
−98660号)。
【0004】次に生麺を柔軟性を有する包装袋に収納
し、110℃乃至130℃の過熱蒸気又は熱風で20分
乃至40分過熱した後、直ちにその包装袋を完全密封す
ることを特徴とした生麺の保存方法が知られている(特
開昭59−192053号)。
【0005】
【発明により解決しようとする課題】前記従来の一般的
乾燥方法は、乾燥時間が長く掛かりすぎる問題点があっ
た。また過熱蒸気を使用する前者の発明は、即席麺の製
造方法であって、過熱蒸気の流動方向に制約があり、他
の発明は、包装方法であって、相当の長時間を要する問
題点があった。
【0006】要するに、比較的短時間に、半生麺を得る
乾燥方法は未だ知られていなかった。
【0007】
【課題を解決する為の手段】この発明は、過熱蒸気を用
いて生麺を高温加熱する為に、短時間で所定の水分にす
ると共に、殺菌し、前記従来の問題点を解決したのであ
る。この方法は、乾麺を製造する場合の予備過熱として
採用することもできる。
【0008】即ちこの発明は、過熱蒸気を用いて生麺を
乾燥、殺菌し、半生麺とすることを特徴とした麺類の乾
燥殺菌方法である。また、過熱蒸気の温度を110℃〜
190℃とし、時間を30秒〜660秒とするものであ
り、水分を23%(重量)〜30%(重量)とするもの
である。
【0009】更に他の発明は、過熱蒸気の温度を110
℃〜190℃とし、時間を30秒〜660秒として予備
乾燥した後、本乾燥して水分を14.5%(重量)以下
とすることを特徴とした麺類の乾燥殺菌方法である。
【0010】次に麺類の発明は、生麺を過熱蒸気を用い
て乾燥、殺菌し、半生麺としたことを特徴とする麺類で
ある。
【0011】前記発明における適温は、150℃〜18
0℃であるが、条件に応じて適宜選定する。また時間
も、過熱蒸気の温度の関係で50秒〜80秒前後が採用
される。
【0012】前記発明における麺類とは、そば、うどん
及び中華麺をいう。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明は、生麺に過熱蒸気に短
時間曝して半生麺を得る方法であり、この方法を乾麺
(水分14.5%以下)の予備乾燥に用いることもでき
る。
【0014】この発明は、150℃〜180℃の過熱蒸
気に短時間(例えば60秒位)曝して水分23%(重
量)前後とした半生麺である。前記のように、高温加熱
であるけれども、短時間で、しかも水分が多いので、味
覚、材料の変質には影響はない。
【0015】
【試験例1】この発明の実施例について説明する。
【0016】(1)配合 強力小麦粉 70% そば粉 30% 塩 1% 50%乳酸 0.4% 水 30%(粉との割合) (2)工程 通常の製麺要領で生地を作り、これを切り出した。 #18角、 1.4mm、 長さ500mm (3)蒸気処理 バッチ槽を用い、生そばを掛棒に竿掛けした状態で10
0℃〜200℃の過熱蒸気に短時間曝した所、表1の結
果を得た。
【0017】
【表1】
【0018】・100℃の飽和蒸気では加湿するばかり
で乾燥はできない。 ・130℃では乾燥させるには時間を要し、若干火脹れ
が認められた。 ・150℃では短時間で乾燥する。 ・180℃が丁度良い感じであった。蒸気量を多く短時
間で仕上げる方がより良い。 ・200℃では乾燥し過ぎ火脹れが生じた。水分値から
も実施例5、6番の180℃処理が適度な半生状態に乾
燥している。 ・処理後の麺の表面は光沢がある。 ・実施例1〜4のサンプルは、乾麺の乾燥工程における
予備乾燥終了時の水分に相当しており予備乾燥に使え
る。予備乾燥は一般的に30分なので、超短時間予備乾
燥が可能である。 ・蒸気量が多い場合の蒸気量は50.4kg/h程度で
あり、少ない場合の蒸気量は6.0kg/h程度であ
る。 ・専門パネラー5名で5点法で外観と乾燥効果の評価を
行い平均値で総合評価とした。 5 非常に良い 4 やや良い 3 良い 2 やや悪い 1 悪い
【0019】前記半生麺を4日間冷蔵庫で保存し、水分
を均一にした後、冷やしざるそばで試食した所、表2の
結果を得た。
【0020】
【表2】
【0021】・何れの麺も(乾燥火脹れの麺も)茹でる
と外観は良好であった。 ・処理により色調が白ぽくなる。そばの等級が1〜2ク
ラス良い感じになっている。 ・実施例1〜4、比較例2の製品水分が29%程度で、
生めんに近い、弾力的な食感を示した。より弾力的にな
っておりその分歯切れ感がやや後退。 ・実施例5、6は水分が25%以下でありやや弾力感が
あり、歯切れ感はややあり、良好である。 ・いずれの実施例1〜4、比較例2も食感は市販の半生
そば並で問題無し。 ・専門パネラー5名で5点法で食感評価を行い平均値で
総合評価とした。 5 非常に良い 4 やや良い 3 良い 2 やや悪い 1 悪い
【0022】半生としては実施例1〜6がよく、特に実
施例5〜6は良好であった。比較例2は乾燥火脹れの点
で不可とした。乾麺の予備乾燥としては、実施例1〜4
が実用的で良好であった。
【0023】前記半生麺の微生物検査(従来品と比較)
した所、表3の結果を得た。
【0024】
【表3】
【0025】・180℃、60秒蒸気処理で、殺菌が可
能である。殺菌の程度は市販の包装後蒸気殺菌した半生
そば(一般生菌数<300、大腸菌群陰性)のデータに
合致するものである。
【0026】
【実施例7】この発明の他の実施例について説明する。
【0027】(1)配合 中力小麦粉 100% 塩 3% 水 34% (2)工程 通常の製麺要領で生地を作り、これを切り出した。 #12角、 1.6mm、 長さ500mm (3)蒸気処理 バッチ槽を用い、生うどんを竿掛けした状態で180℃
の過熱蒸気に80秒間曝した。 (4)結果 水分28.3%となった。
【0028】前記結果は予備乾燥の場合と同一と認めら
れたので、通常30分〜60分かかる予備乾燥時間を大
幅(ほぼ30分の1)に短縮することが可能となり、連
続ライン製造の可能性もあることを認めた。
【0029】
【発明の効果】この発明によれば、半生麺類の製造時間
を著しく短縮化し得ると共に、殺菌もできる効果があ
る。また乾麺製造時の予備乾燥に使用すれば、予備乾燥
時間を大幅に短縮化し、従来困難視されていた乾麺のラ
イン生産も可能となる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大坪 俊輔 神奈川県相模原市南台3−13−1 Fターム(参考) 4B046 LB02 LC09 LP38 LP67 LP80 LQ04 LQ06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過熱蒸気を用いて生麺を乾燥、殺菌し、
    半生麺とすることを特徴とした麺類の乾燥殺菌方法。
  2. 【請求項2】 過熱蒸気の温度を110℃〜190℃と
    し、時間を30秒〜660秒とすることを特徴とした請
    求項1記載の麺類の乾燥殺菌方法。
  3. 【請求項3】 水分を23%(重量)〜30%(重量)
    とすることを特徴とした請求項1記載の麺類の乾燥殺菌
    方法。
  4. 【請求項4】 過熱蒸気の温度を110℃〜190℃と
    し、時間を30秒〜660秒として予備乾燥した後、本
    乾燥して水分を14.5%(重量)以下とすることを特
    徴とした麺類の乾燥殺菌方法。
  5. 【請求項5】 生麺を過熱蒸気を用いて乾燥、殺菌し、
    半生麺としたことを特徴とする麺類。
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