JP2711684B2 - 加工胚芽の製造法 - Google Patents
加工胚芽の製造法Info
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- JP2711684B2 JP2711684B2 JP63219875A JP21987588A JP2711684B2 JP 2711684 B2 JP2711684 B2 JP 2711684B2 JP 63219875 A JP63219875 A JP 63219875A JP 21987588 A JP21987588 A JP 21987588A JP 2711684 B2 JP2711684 B2 JP 2711684B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は加工胚芽の製造法、更に詳細には胚芽の形を
壊さずに、風味良好で保存性に優れることは勿論のこ
と、クリスピーでサクサクした均一な食感を呈する加工
胚芽の製造法に関する。
壊さずに、風味良好で保存性に優れることは勿論のこ
と、クリスピーでサクサクした均一な食感を呈する加工
胚芽の製造法に関する。
従来、胚芽の加工処理法としては、過熱水蒸気で接触
加熱処理する方法(特開昭59−183667号)等の方法が提
案されている。しかし、この方法は、嗜好性,保存性の
高い胚芽を得ることを目的としているものの、得られる
胚芽は食感があまりサクサクせずしかも胚芽の大きさの
大小により膨化の程度が左右され品質的にバラツキの大
きいものであつた。
加熱処理する方法(特開昭59−183667号)等の方法が提
案されている。しかし、この方法は、嗜好性,保存性の
高い胚芽を得ることを目的としているものの、得られる
胚芽は食感があまりサクサクせずしかも胚芽の大きさの
大小により膨化の程度が左右され品質的にバラツキの大
きいものであつた。
そのため、この法によつて得られた加工胚芽は、喫食
時において歯に付着したり、口の中の乾きを生じたり等
の異和感を禁じ得ないと云う食味、食感上の難点を免れ
ないものであつた。
時において歯に付着したり、口の中の乾きを生じたり等
の異和感を禁じ得ないと云う食味、食感上の難点を免れ
ないものであつた。
そこで、本発明者は風味や保存性に優れることは勿論
のこと、上記の如き食味、食感上の難点を解消し得る加
工胚芽を提供すべく種々研究を重ねた結果、胚芽に加水
した後、加熱膨化処理すれば、クリスピーでサクサクし
た均一で良好な食感を得る上で極めて良い結果が得られ
ることを見い出し、本発明を完成した。
のこと、上記の如き食味、食感上の難点を解消し得る加
工胚芽を提供すべく種々研究を重ねた結果、胚芽に加水
した後、加熱膨化処理すれば、クリスピーでサクサクし
た均一で良好な食感を得る上で極めて良い結果が得られ
ることを見い出し、本発明を完成した。
〔課題を解決するための手段〕 すなわち、本発明は含水率が13.5〜21%になるように
胚芽に加水した後、温度200〜250℃の常圧下気流中で10
〜40秒間加熱膨化処理することを特徴とする加工胚芽の
製造法である。
胚芽に加水した後、温度200〜250℃の常圧下気流中で10
〜40秒間加熱膨化処理することを特徴とする加工胚芽の
製造法である。
本発明に用いられる胚芽としては、例えば小麦胚芽、
大豆胚芽等穀類、豆類の生胚芽及びそれらの脱脂胚芽が
挙げられる。
大豆胚芽等穀類、豆類の生胚芽及びそれらの脱脂胚芽が
挙げられる。
本発明に於てはまず斯かる胚芽に加水する。而して、
一般に生胚芽の含水率は9〜13%程度であるので、本発
明に於てはこの加水を胚芽の含水率13.5〜21%になるよ
うに行なうのが目的を達成する上で、特に有利である。
一般に生胚芽の含水率は9〜13%程度であるので、本発
明に於てはこの加水を胚芽の含水率13.5〜21%になるよ
うに行なうのが目的を達成する上で、特に有利である。
加水を行なつた胚芽が必要に応じて調質を行なう。特
に含水率が17〜21%になるように加水量を多くした場合
は調質した方が好ましい。この調質は温度20〜30℃で5
〜20分間程度のねかしを行なうことにより達成される。
に含水率が17〜21%になるように加水量を多くした場合
は調質した方が好ましい。この調質は温度20〜30℃で5
〜20分間程度のねかしを行なうことにより達成される。
次に、斯かる加水処理によつて得られた胚芽を常圧下
の高温気流中で加熱膨化処理する。ここに加熱膨化処理
の条件としては、温度200〜250℃好ましく220〜230℃に
て時間10〜40秒間好ましくは20〜30秒間行なうのが特に
良い結果を与える。尚、斯かる加熱膨化処理に用いる装
置としては、高温気流中で胚芽を流動させながら処理で
きるものであればよく、例えば流動気流加熱装置、流動
層加熱装置等を用いて行なえばよい。
の高温気流中で加熱膨化処理する。ここに加熱膨化処理
の条件としては、温度200〜250℃好ましく220〜230℃に
て時間10〜40秒間好ましくは20〜30秒間行なうのが特に
良い結果を与える。尚、斯かる加熱膨化処理に用いる装
置としては、高温気流中で胚芽を流動させながら処理で
きるものであればよく、例えば流動気流加熱装置、流動
層加熱装置等を用いて行なえばよい。
ここで、加水と加熱を同時に行なう方法例えば胚芽に
水蒸気を接触させて加熱処理する方法は膨化効果が著し
く低下し品質的なバラツキも大きくなるので好ましくな
い。因に、本発明方法で行なわれる膨化は、胚芽中の水
分の急激な蒸発によつて起こる膨化であり、しかも常圧
下で行なうために、胚芽の大きさに左右されず均一に膨
化させることができる。
水蒸気を接触させて加熱処理する方法は膨化効果が著し
く低下し品質的なバラツキも大きくなるので好ましくな
い。因に、本発明方法で行なわれる膨化は、胚芽中の水
分の急激な蒸発によつて起こる膨化であり、しかも常圧
下で行なうために、胚芽の大きさに左右されず均一に膨
化させることができる。
斯くして得られた加工胚芽は、均一に膨化はしている
ものの胚芽の形は壊されず、風味、保存性に優れること
は勿論のこと、従来の加工胚芽にはないクリスピーでサ
クサクした均一で良好な食感を呈する。
ものの胚芽の形は壊されず、風味、保存性に優れること
は勿論のこと、従来の加工胚芽にはないクリスピーでサ
クサクした均一で良好な食感を呈する。
以下実施例を挙げて本発明を更に説明する。
実施例1 フレーク状の小麦生胚芽(水分10.0%)100重量部
(以下部という)に対し、水5部を加水混合し、胚芽の
含水率を14.3%とした後、流動気流加熱装置(株式会社
荒川製作所製)により、250℃の高温気流中で10秒間加
熱膨化処理を行ない、加工胚芽を得た。
(以下部という)に対し、水5部を加水混合し、胚芽の
含水率を14.3%とした後、流動気流加熱装置(株式会社
荒川製作所製)により、250℃の高温気流中で10秒間加
熱膨化処理を行ない、加工胚芽を得た。
得られた加工胚芽は、均一な黄金色で香ばしい風味が
あり、従来にはないクリスピーでサクサクした均一で良
好な食感を呈し、しかも保存性に優れるものであつた。
あり、従来にはないクリスピーでサクサクした均一で良
好な食感を呈し、しかも保存性に優れるものであつた。
実施例2 米生胚芽100部(水分12.5%)に対し、水10部を加水
混合の上、室温で約20分間ねかせて調質し、胚芽の含水
率を20.5%とした後、流動層加熱装置(株式会社日本乾
燥機製)により、200℃の高温気流中で40秒間加熱膨化
処理を行ない加工胚芽を得た。
混合の上、室温で約20分間ねかせて調質し、胚芽の含水
率を20.5%とした後、流動層加熱装置(株式会社日本乾
燥機製)により、200℃の高温気流中で40秒間加熱膨化
処理を行ない加工胚芽を得た。
得られた加工胚芽は均一な黄金色で香ばしい風味があ
り、クリスピーでサクサクした均一で良好な食感を呈
し、しかも保存性に優れるものであつた。
り、クリスピーでサクサクした均一で良好な食感を呈
し、しかも保存性に優れるものであつた。
実施例3 フレーク状の脱脂小麦胚芽(水分9.2%)100部に対
し、水7部を加水混合し、胚芽の含水率を15.1%とした
後、実施例1と同一の流動気流加熱装置にょり、225℃
の高温気流中で25秒間加熱膨化処理を行ない加工胚芽を
得た。得られた加工胚芽は均一な黄金色で香ばしい風味
があり、クリスピーでサクサクした均一で良好な食感を
呈し、しかも保存性に優れるものであつた。
し、水7部を加水混合し、胚芽の含水率を15.1%とした
後、実施例1と同一の流動気流加熱装置にょり、225℃
の高温気流中で25秒間加熱膨化処理を行ない加工胚芽を
得た。得られた加工胚芽は均一な黄金色で香ばしい風味
があり、クリスピーでサクサクした均一で良好な食感を
呈し、しかも保存性に優れるものであつた。
比較例1 加水量を水3部とし、胚芽の含水率を12.6%とした以
外は実施例1と同様にして加工胚芽を得た。
外は実施例1と同様にして加工胚芽を得た。
得られた加工胚芽は、褐色で部分的に焦げが見られ食
感はあまりサクサクせず、焦げ臭がするものであつた。
感はあまりサクサクせず、焦げ臭がするものであつた。
比較例2 加水量を水16部とし、胚芽の含水率を22.4%とした以
外は実施例1と同様にして加工胚芽を得た。
外は実施例1と同様にして加工胚芽を得た。
得られた加工胚芽は、胚芽同士の付着によりダマが見
られ、食感はサクサクするものの不均一で、焦げ臭がす
るものであつた。
られ、食感はサクサクするものの不均一で、焦げ臭がす
るものであつた。
比較例3および4 実施例1と同様の小麦生胚芽を特開昭59−183667号に
記載の方法に準じて処理した。
記載の方法に準じて処理した。
すなわち比較例3として、小麦生胚芽を常圧下で180
℃の過熱水蒸気で4分間、流動層を用いて接触加熱処理
したのち冷風冷却した。また、比較例4として、小麦生
胚芽を3kg/cm2G、220℃の過熱水蒸気の流れる管路内に
投入し、浮遊移送させながら5秒間接触加熱した後常圧
下に放出,膨化処理した。
℃の過熱水蒸気で4分間、流動層を用いて接触加熱処理
したのち冷風冷却した。また、比較例4として、小麦生
胚芽を3kg/cm2G、220℃の過熱水蒸気の流れる管路内に
投入し、浮遊移送させながら5秒間接触加熱した後常圧
下に放出,膨化処理した。
比較例3および4と実施例1で得られた加工胚芽の品
質の比較を下記第1表に示す。
質の比較を下記第1表に示す。
Claims (1)
- 【請求項1】含水率が13.5〜21%になるように胚芽に加
水した後、温度200〜250℃の常圧下気流中で10〜40秒間
加熱膨化処理することを特徴とする加工胚芽の製造法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63219875A JP2711684B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 加工胚芽の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63219875A JP2711684B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 加工胚芽の製造法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0269152A JPH0269152A (ja) | 1990-03-08 |
JP2711684B2 true JP2711684B2 (ja) | 1998-02-10 |
Family
ID=16742430
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63219875A Expired - Fee Related JP2711684B2 (ja) | 1988-09-02 | 1988-09-02 | 加工胚芽の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2711684B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111358285B (zh) * | 2020-04-29 | 2021-07-06 | 珠海格力电器股份有限公司 | 烹饪器具控制方法、装置、系统及烹饪器具 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5411255A (en) * | 1977-06-28 | 1979-01-27 | Touriyou Sangiyou Kk | Light cake made of wheat gluten containing embryo bud of unhulled rice |
JPS6219061A (ja) * | 1985-07-16 | 1987-01-27 | Hakubakumai Kk | 即席麦がゆの製造方法 |
-
1988
- 1988-09-02 JP JP63219875A patent/JP2711684B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0269152A (ja) | 1990-03-08 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |