JPH05207855A - 早炊き米及びその製造方法 - Google Patents

早炊き米及びその製造方法

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JPH05207855A
JPH05207855A JP4042406A JP4240692A JPH05207855A JP H05207855 A JPH05207855 A JP H05207855A JP 4042406 A JP4042406 A JP 4042406A JP 4240692 A JP4240692 A JP 4240692A JP H05207855 A JPH05207855 A JP H05207855A
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覺 佐竹
Hirotoshi Mitamura
博敏 三田村
Yuichi Ozaki
雄一 尾崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 食味・食感にすぐれるとともに,原料米のア
ルファ化に先立つ洗米及び予備浸漬を行う必要のない早
炊き米を得る。 【構成】 原料米を浸漬することなく10〜20分蒸煮
した後,蒸煮により一部がアルファ化した米粒の表面を
乾燥して単粒化させ,次いで,190〜300℃の熱風
により,表面に亀裂を生じさせることなく30〜60秒
間焙煎して内部に多数の細孔を形成するとともに70〜
80%アルファ化させ,更に,焙煎後の米粒を急速に常
温に冷却する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,通常の炊飯に要する時
間よりもはるかに速い時間で食することのできる早炊き
米及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,水若しくは湯を加えるだけで,又
は短時間,例えば5〜10分間炊飯するだけで一般の炊
飯米と同様の飯を得ることのできるこの種の米は,即席
米(インスタントライス),即席乾燥米,アルファ
(α)化米,易炊米,貯蔵米,省力米,保存米飯,早炊
き米などの名称で呼ばれているが,本発明の早炊き米は
これら全てを含む総称として用いている。
【0003】早炊き米はその形態から,原料米を完全に
アルファ化した後にそのまま急速脱水・乾燥して得られ
るもの,アルファ化後に7〜10倍の体積に膨化させる
もの(膨化米=パフドライス),同じくアルファ化後に
ローラ間で押しつぶすもの(圧偏米=ライスフレー
ク),に大別される。前述したアルファ化後にそのまま
脱水・乾燥したものは吸水性が低く,即席性に乏しい。
他方,米の組織を破壊した膨化米などは,米粒内部に形
成された空隙(げき)に水が急激に入り込んで吸水性は
高くなるが,米粒が軟化し過ぎてその形状を保持できな
くなる,いわゆる煮くずれを生じて外観を損なうととも
に,粘りのない食感の劣る飯になる。つまり,煮くずれ
させることなく短時間に食べられる米が希求されている
のである。
【0004】加えて,原料米のアルファ化に先立って洗
米及び浸漬(しんし)を行い,米粒の含水率をアルファ
化に必要な30%以上にすることが行われているが,そ
のための時間(冬季では最近1時間の浸漬を要す)及び
手間もさることながら,洗米に伴って発生する廃水によ
り河川及び海が汚染され,これが環境問題となってい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの問題
点にかんがみ,食味及び食感にすぐれるとともに,原料
米のアルファ化に先立つ洗米・浸漬を行うことのない早
炊き米及びその製造方法を提供することを技術的課題と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
め本発明は, イ)原料米を浸漬することなく10〜20分蒸煮する。 ロ)蒸煮により一部がアルファ化した米粒の表面を乾燥
して単粒化させる。 ハ)次いで,190〜300℃の熱風により,表面にに
亀裂を生じさせることなく30〜60秒間焙煎(ほうせ
ん;ばいせん)して内部に多数の細孔を形成するととも
に70〜80%アルファ化させる。).更に,焙煎後の
米粒を急速に冷却する。という技術的手段を講じた
【0007】
【作用】含水率15%,精米歩留まり90%の精白米か
らなる原料米を,洗米及び予備浸漬することなく10〜
20分蒸煮して米デンプンの一部(20〜30%)をア
ルファ化させる。次に,蒸煮した米粒表面の水分を乾燥
することにより単粒化を行い,結着防止を図る。これ
を,190〜300℃の熱風により30〜60秒間,表
面に亀裂を生じさせることなく焙煎し,米粒内部の水分
を蒸発させることにより内部に多数の細孔を形成する
(膨化)。この焙煎は米粒内部に多数の細孔(ポーラ
ス:porous)を形成するためのものであり,パフ
ドライス(puffed rice)のように米粒組織
を破壊して菓子状に膨んだものは含まない。このとき,
米粒のアルファ化が進んで70〜80%となる。焙煎後
は,高温により米粒成分の変質を招かないように直ちに
急速冷却され,短時間のうちに常温とする。
【0008】
【実施例】以下,この発明の好適な実施例につき説明す
る。精米歩留まり約90%・含水率15%の普通精白米
を,洗米・浸漬することなく,横型蒸し器のネットコン
ベア上に拡散して15分間蒸煮した。これにより,アル
ファ化度は20〜30%となる。洗米及び予備浸漬をし
ていないので,20分程度蒸煮してもアルファ化度はそ
れほど進まず20〜30%止まりであり,含水率も20
%であった。
【0009】次に,蒸煮を終えた米粒に3〜5分送風
し,米粒表面の水分を乾燥して単粒化を行なう。これに
より,米粒どうしが結着し合うことがなくなり,次工程
の焙煎に備える。含水率は17%となった。これを,ロ
ータリ熱風焙煎装置(特開昭63−273464等参
照)により230℃の熱風に40秒間接触させて米粒表
面に亀裂を生じさせることなく1.1〜1.2倍(体
積)に膨化させ,米粒内部に多数の細孔が形成された。
【0010】焙煎する米粒の含水率は17〜18%が好
ましく,含水率が20%超になると焙煎の際に亀裂が生
じたり膨化が進み過ぎたりして本発明を逸脱することに
なる。また,本発明の早炊き米には硬質米や外米など,
炊飯してややパサつくような低品位米が好適であり,コ
シヒカリなどの軟質米は膨化がやや進み過ぎる傾向があ
った。これは,米粒組織の物理的要因によるものと思わ
れるが,前記低品位米を早炊き米に加工して需要の拡大
を図ることもできる。
【0011】なお,焙煎方法としては他の手段を適宜採
用し得る。
【0012】膨化が終了した米は直ちに網上に拡げ,吸
引風による冷却を5分間行って米温を常温以下に冷却し
た。焙煎によって高温となった米は,テンパク質や油脂
成分などが変質しやすい状態にあり,これに伴う食味の
低下を防止するために急速冷却を行う。他の冷却手段と
しては,液体炭酸ガスや液体窒素ガスを米に接触させた
り,減圧・真空冷却等が採用される。
【0013】このようにして得た早炊き米200g(含
水率12%)に1.5倍重量の水を加え,予備浸漬する
ことなく炊飯した。炊飯に要した時間は約7分であり,
テクスチュロメータにより米飯を押しつぶすときの力を
「硬さ」とするとともに押しつぶした米粒から引き離す
ときの力を「粘り」とし,「硬さ」に対する「粘り」の
割合を「バランス度」とすると「硬さ」3.38,「粘
り」0.31で「バランス度」0.092となり,これ
を,原料米を1時間予備浸漬して炊飯したときの「硬
さ」13.41,「粘り」0.43,「バランス度」
0.127と比較すると,「粘り」においてやや劣るも
のの,市販のインスタントライスを復元したときの「硬
さ」4.27,「粘り」0.19,「バランス度」0.
044に比べ,食感の目安となる「バランス度」がはる
かに良い結果となった。
【0014】なお,焙煎後のアルファ化度を,70〜8
0%よりも低い50〜60%としたときの炊飯時間は1
0分以上要し,90%程度にしたときは煮くずれを生じ
た。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば,原料
米を予備浸漬することなく蒸煮するので早炊き米製造工
程が簡略化されるとともに,洗米に伴う廃水が発生せ
ず,河川及び海の汚染が防げる。また,早炊き米のアル
ファ化度を70〜80%とすることにより,煮くずれが
なく,通常米を炊いたときの飯と比べて食感が大差な
く,しかも,表面に亀裂を生じさせることなく米粒内部
に多数の細孔を形成したので吸水性がよく,浸漬するこ
となく直接に,かつ,短時間に炊飯が可能であるととも
に,亀裂からデンプンが溶出して飯がベトつくことがな
く,また,亀裂による口当たりのザラつきがない。更
に,焙煎後に米粒温度を急速に常温に冷却するので,高
熱により米粒成分が変質することがなく,食味の低下が
抑制される。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焙煎により表面に亀裂を生じさせること
    なく内部に多数の細孔が形成され,蒸煮と焙煎とによっ
    て70〜80%アルファ化され,単粒化され,含水率1
    3%以下の早炊き米であって,原料米は予備浸漬するこ
    となく蒸煮され,かつ,焙煎後は急速に常温に冷却して
    得られる早炊き米。
  2. 【請求項2】 原料米を予備浸漬することなく10〜2
    0分蒸煮した後,蒸煮により一部がアルファ化した米粒
    の表面を乾燥して単粒化させ,次いで,190〜300
    ℃の熱風により,表面に亀裂を生じさせることなく30
    〜60秒間焙煎して内部に多数の細孔を形成するととも
    に70〜80%アルファ化させ,更に,焙煎後の米粒を
    急速に常温に冷却することを特徴とする早炊き米製造方
    法。
JP4042406A 1992-01-30 1992-01-30 早炊き米製造方法及びその製造方法により得られた早炊き米 Expired - Lifetime JP3033631B2 (ja)

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