JP2017074021A - 改質された麺類の製造方法 - Google Patents
改質された麺類の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2017074021A JP2017074021A JP2015204531A JP2015204531A JP2017074021A JP 2017074021 A JP2017074021 A JP 2017074021A JP 2015204531 A JP2015204531 A JP 2015204531A JP 2015204531 A JP2015204531 A JP 2015204531A JP 2017074021 A JP2017074021 A JP 2017074021A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- noodles
- superheated steam
- noodle
- pasta
- raw
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Noodles (AREA)
Abstract
Description
この発明の過熱水蒸気処理は、麺の殺菌と共に、半生麺を得、次いで本乾燥して乾麺を得る、半生麺及び乾麺の製造法に関する。特許文献1には、処理温度が高い例として200℃で40秒間の過熱水蒸気処理では、不適な麺が得られると記載されている。後述するように、生麺を200℃で60秒間し過熱水蒸気処理した直後の表面温度は98℃であり、特許文献1の過熱水蒸気処理では麺表面は100℃に達していないと考えられる。
すなわち本発明は以下の通りである。
[1]生麺を過熱水蒸気処理することにより麺類を製造する方法であって、過熱水蒸気処理直後の表面温度が101〜170℃になるように加熱することを特徴とする上記製造方法、
[2]過熱水蒸気処理を220秒以上行わないことを特徴とする、前記[1]に記載の方法、
[3]過熱水蒸気処理を150〜370℃の範囲で行うことを特徴とする、前記[1]又は[2]に記載の製造方法、及び
[4]過熱水蒸気処理を少なくとも7秒行う、前記[1]〜[3]の何れか一項に記載の製造方法。
本発明の麺類改質方法より得られる麺類としては、うどん、冷麦、そうめん、ラーメン、日本そば、パスタなどの麺線や、餃子、春巻の皮などの麺皮が挙げられる。
本発明の麺類の製造方法においては、小麦粉以外にも、麺の種類などに応じて、大麦粉、大豆粉、そば粉等などの穀粉類;タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、小麦澱粉など及びこれらにα化、エーテル化、エステル化、アセチル化、架橋処理等を行った加工澱粉類;乳化剤;食塩等の無機塩類;保存料;かんすい;ビタミン類、ミネラル類、アミノ酸類等の強化剤等、通常麺の製造に用いる副原料を使用することができる。
本発明の麺類の製造方法は、常法で得られた生麺を本発明の条件で過熱水蒸気による処理を行う以外は、常法の製麺方法を用いることができる。
例えば小麦粉を主体とした穀粉原料に加水して生地を得、生地を押し出し成形して麺線を得る方法、または生地を圧延して麺帯にし、切り出して麺線とする方法などによって生麺を得ることが出来る。
過熱水蒸気処理の為の装置としては、バッチ式、コンベア式等何れの型式の過熱水蒸気噴射装置を使用してもよい。産業効率的にコンベア式が好ましい。
定法に従って製造した生麺類を、そのまま又は熟成又は保管させた後、過熱水蒸気処理してもよい。保管は、冷蔵又は冷凍を適用できる。
過熱水蒸気による麺の処理時間は、220秒以上でないことが好ましい。220秒以上であると火膨れによるざらつきは十分だが麺表面が焦げて外観が悪くなる傾向にある。また7秒以上であることが好ましく、7秒未満であると麺表面の火膨れによるざらつきが十分できない傾向にある。より好ましい処理時間は過熱水蒸気の温度に依存するが、10〜180秒である。さらに好ましくは10〜120秒である。例えば、250〜350℃で10〜120秒であることが好ましく、好ましくは、過熱水蒸気温度が250℃では30〜120秒であり、350℃では10〜60秒である。
過熱水蒸気の温度は、150〜370℃であることが好ましく200〜350℃であることがさらに好ましい。最も好ましくは250〜350℃である。150℃未満では麺表面の火膨れによるざらつきが十分できない傾向にある。370℃を超えると火膨れによるざらつきは十分だが麺表面が焦げて外観が悪くなる傾向にある。
製造例1 過熱水蒸気処理パスタを使用した調理パスタの製造
(1)デュラムセモリナ粉3kgに冷水960gを加えて麺用横型ミキサーで3分間撹拌後、出来た生地を生パスタ製造器で押し出して、平麺の生パスタ(幅8mm、厚さ1mm)を得た。
(2)生パスタ200gをステンレス製カゴに平らに広げ、表2に示す温度と時間でコンベア式過熱水蒸気装置(中西製作所製小型SVロースター)を通過させ、幅約10mm厚み約5mmの過熱水蒸気処理パスタ180gを得た。コンベア式過熱水蒸気装置の出口から出てきた直後の麺表面温度を測定した。
(3)過熱水蒸気処理パスタを、該パスタ重量の5倍の湯の中で4分間茹でた後、ザルにあげて湯切りして器にとり、茹で麺重量の25%相当量の温めたミートソースを添加混合して、ソース付調理パスタを得た。
10名の専門パネラーにより過熱水蒸気処理パスタの麺の状態及びソース付調理パスタの官能評価を行った。麺の状態及び官能評価の基準は表1に示す。結果を表2及び表3に示す。
工程(2)の過熱水蒸気処理を行わなかった以外は試験例1と同様にソースつき調理パスタを得た。これを対照とし、ソース付調理パスタの官能評価の3点とした。
ND:(評価不能)
これに対し、麺表面温度が100℃に達していない比較例1〜3は麺にざらつきを付与できず、また乾燥も不充分であった。麺表面温度が170度を超える比較例4及び5では焦げが発生し、麺表面を評価できないほどひどい焦げが発生した。
なお、ダイスなどを用いて表面にざらつきを付与する改質を行ったパスタは茹で工程において茹で溶けが起き、その目安として吹きこぼれと茹で汁の濁りが生じることが知られているが、実施例2〜5及び8のいずれにおいても茹で工程の間吹きこぼれは起こらず、茹で汁の濁りは対照である製造例2の生パスタよりも少なかった。
Claims (4)
- 生麺を過熱水蒸気処理することにより麺類を製造する方法であって、過熱水蒸気処理直後の表面温度が101〜170℃になるように加熱することを特徴とする上記製造方法。
- 過熱水蒸気処理を220秒以上行わないことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
- 過熱水蒸気処理を150〜370℃の範囲で行うことを特徴とする、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 過熱水蒸気処理を少なくとも7秒行う、請求項1〜3の何れか一項に記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015204531A JP2017074021A (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 改質された麺類の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015204531A JP2017074021A (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 改質された麺類の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2017074021A true JP2017074021A (ja) | 2017-04-20 |
Family
ID=58550426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015204531A Pending JP2017074021A (ja) | 2015-10-16 | 2015-10-16 | 改質された麺類の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2017074021A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5998660A (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-07 | House Food Ind Co Ltd | 麺類の乾燥方法 |
JP2003310191A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-05 | Econos Japan Co Ltd | 麺類の過熱蒸気乾燥装置 |
JP2008295338A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Towa Food Service Co Ltd | 調理加工パスタの製造方法 |
JP2011030501A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Nissin Foods Holdings Co Ltd | 即席麺の製造方法 |
WO2011114690A1 (ja) * | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 即席麺およびその製造方法 |
-
2015
- 2015-10-16 JP JP2015204531A patent/JP2017074021A/ja active Pending
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5998660A (ja) * | 1982-11-26 | 1984-06-07 | House Food Ind Co Ltd | 麺類の乾燥方法 |
JP2003310191A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-05 | Econos Japan Co Ltd | 麺類の過熱蒸気乾燥装置 |
JP2008295338A (ja) * | 2007-05-30 | 2008-12-11 | Towa Food Service Co Ltd | 調理加工パスタの製造方法 |
JP2011030501A (ja) * | 2009-07-31 | 2011-02-17 | Nissin Foods Holdings Co Ltd | 即席麺の製造方法 |
WO2011114690A1 (ja) * | 2010-03-19 | 2011-09-22 | 日清食品ホールディングス株式会社 | 即席麺およびその製造方法 |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
DRYING TECHNOLOGY, vol. 28, JPN6019017842, 2010, pages 304 - 314, ISSN: 0004141236 * |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10045556B2 (en) | Dried noodle | |
JP4438969B1 (ja) | 即席麺の製造方法 | |
JP6293750B2 (ja) | 冷凍調理済み麺類の製造方法 | |
JP4654315B1 (ja) | 即席麺およびその製造方法 | |
JP6785048B2 (ja) | ノンフライ即席麺の製造方法 | |
JP6153317B2 (ja) | ノンフライポテトチップス及びその製造方法 | |
JP5389874B2 (ja) | ノンフライ即席麺の製造方法 | |
JP6636830B2 (ja) | 糖質が低減された電子レンジ用冷凍麺類の製造方法 | |
JP6553983B2 (ja) | 冷凍調理済み生麺類の製造方法 | |
CA2195278C (en) | Process for producing quick-boiling or instant cooking pastas and noodles | |
JP5995489B2 (ja) | 乾燥麺の製造方法及び乾燥麺 | |
JP2017074021A (ja) | 改質された麺類の製造方法 | |
JP6355320B2 (ja) | 即席麺の製造方法 | |
JP6265678B2 (ja) | 乾燥そばの製造方法 | |
JP6567139B2 (ja) | 即席麺の製造方法 | |
JP7303955B1 (ja) | 麺類の製造方法 | |
JP2019041732A (ja) | 膨化麺の製造方法、及び膨化麺 | |
JPWO2017099132A1 (ja) | 熱処理米粉の製造方法及び食品の製造方法 | |
JP2023117607A (ja) | 冷凍麺類の製造方法 | |
JP5904769B2 (ja) | 即席麺の製造方法 | |
JP2004141151A (ja) | 機能性を付与したデンプン食品及びその製造方法 | |
JP2016182058A (ja) | 即席熱風乾燥麺の製造方法及び即席熱風乾燥麺 | |
JP2015208279A (ja) | 冷凍茹でパスタの製造方法 | |
JP2007082459A (ja) | 即席麺類の製造方法 | |
JP6510850B2 (ja) | 即席熱風乾燥麺の製造方法及び即席熱風乾燥麺 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180725 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20190426 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20191031 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191226 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20200514 |