JP2008208818A - ブローバイガス還元装置及びそのブローバイガス還元装置に使用されるシリンダヘッド並びにそのブローバイガス還元装置を備えた内燃機関 - Google Patents

ブローバイガス還元装置及びそのブローバイガス還元装置に使用されるシリンダヘッド並びにそのブローバイガス還元装置を備えた内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】ブローバイガス回収専用通路を備えたPCV装置に対し、このブローバイガス回収専用通路を設けたことによる高いブローバイガス回収性能を維持しながらも、スラッジの発生を抑制することができるブローバイガス還元装置を提供する。
【解決手段】シリンダブロック1及びシリンダヘッド3に亘って、クランク室61とオイルセパレータ92とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路91を備えさせる。シリンダヘッド3上端部におけるブローバイガス回収専用通路91の壁部97を切り欠き、その上面にオイルセパレータ92を当接することで、ブローバイガス回収専用通路91とカム室3Aとを連通させる連通部98を形成する。これにより、オイルセパレータ92の入口部分でカム室3Aの新気をブローバイガス回収専用通路91に流入させブローバイガスを希釈する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車等に搭載されるエンジン(内燃機関)のブローバイガスを吸気系へ送るためのブローバイガス還元装置(以下、PCV(Positive Crankcase Ventilation)装置という)及びそのPCV装置に使用されるシリンダヘッド並びにそのPCV装置を備えた内燃機関に係る。特に、本発明は、クランクケース内部とブリーザ室内部とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路を備えたPCV装置の改良に関する。
従来より、自動車用エンジンには、シリンダとピストンとの隙間からクランクケース内に吹き抜けたブローバイガスを吸気系に導くためのPCV装置が備えられている。つまり、このPCV装置によって、窒素酸化物(NOx)、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)等を含むブローバイガスをエンジンの吸気系を経て燃焼室に送り込み、このブローバイガスの大気中への放出を防止している。また、クランクケース内に新気(外気)を導入して換気することで、ブローバイガスによるエンジンオイルの劣化を抑制し、潤滑性能等の長期維持も図っている。
また、下記の特許文献1にも開示されているように、上記PCV装置はオイルセパレータを備えている。このオイルセパレータによって、ブローバイガス中に含まれているオイルミストが分離され、このオイルがオイルパン等のオイル溜まり部へ送られる一方、オイルミストが分離除去された後のブローバイガスがエンジンの吸気系に還流されるようになっている。オイルセパレータの配置形態の一例としては、特許文献1にも開示されているように、エンジンのシリンダヘッドカバー(以下、単にヘッドカバーという)の内部に配置されたものが知られている。
また、クランクケース内からのブローバイガスの回収性能を高めることに鑑みられた構成として、クランクケース内とオイルセパレータ内部とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路を備えさせた構成が提案されている(例えば下記の特許文献2〜4を参照)。
このブローバイガス回収専用通路を備えたものは、クランクケース内に換気用の新気を導入するための新気導入通路や、上記オイルセパレータにおいてブローバイガスから分離したオイルをオイルパンに落下回収するためのオイル戻し通路等を、上記ブローバイガス回収専用通路とは個別に設けている。
図10は、このブローバイガス回収専用通路bを備えたエンジンaの概略構成及びこのエンジンaにおける流体(ブローバイガス、新気、オイル)の流通状態を示す模式図である。図中の実線で示す矢印はブローバイガスの流れを、破線で示す矢印は新気の流れを、一点鎖線で示す矢印はオイルの流れをそれぞれ示している。
この図10に示すように、シリンダブロックdからシリンダヘッドeに亘ってブローバイガス回収専用通路bが形成されており、このブローバイガス回収専用通路bの上端は、ヘッドカバーf内に取り付けられたオイルセパレータgの内部に直接的に連通している。つまり、クランクケースc内部とオイルセパレータg内部とがブローバイガス回収専用通路bによって直接的に連通された構成となっている。そして、クランクケースc内からブローバイガス回収専用通路bを経てオイルセパレータgに導入されたブローバイガスは、このオイルセパレータg内部においてオイルミストが分離除去された後、吸気系に導入される。
また、この分離除去されたオイルはオイルセパレータgに設けられたオイル排出孔hからカム室i内に流下され、オイル戻し通路jを経て自重によりオイルパンkに回収される。尚、この図10に示すものでは、このオイル戻し通路jが新気導入通路を兼用しており、カム室i内に導入された新気は、上記オイルと共にクランクケースc内に流入し、クランクケースc内のブローバイガスを希釈することになる。つまり、上記ブローバイガス回収専用通路bからオイルセパレータgに向かって流れるブローバイガスもこの新気によって希釈されたものとなっている。
特開2000−8951号公報 実公平7−46724号公報 特開平11−223118号公報 特開2005−133552号公報
ところで、上記ブローバイガス回収専用通路bは、配設スペースの制約から、外気に晒される位置に配設される場合が多く、特に、燃焼室(最高温度部分)よりも上側に配設されているシリンダヘッドeの内部においては比較的低い温度(例えば冬期であれば5℃程度)になっている。
このため、クランクケースc内から回収されたブローバイガスがこのシリンダヘッドe内部のブローバイガス回収専用通路bを流れていく際に冷却されることになり、これに伴ってブローバイガス中に含まれている水分がオイルセパレータgへの入口部分周辺(図10におけるA部分)やオイルセパレータgの内部で結露するといった状況を招くことがある。
このような状況では、オイルセパレータgの入口部分やオイルセパレータgの内部において、ブローバイガス中の酸化窒素成分(NOx)とこの結露水とが結合してスラッジが発生する可能性がある。そして、このスラッジが大量に発生した場合には、分離後のオイルをカム室iへ戻すためのオイル排出孔hや、このオイルをオイルパンkへ戻すためのオイル戻し通路jがスラッジによって閉塞され、オイルセパレータgからオイルパンkへ向かうオイル排出が不能になるといった状況を招いてしまう。
このようにオイルパンkへのオイル排出が不能になると、オイルセパレータg内部に大量の液状オイルが滞留する状況となり、この液状オイルがブローバイガスと共にエンジンの吸気系に送り込まれ、エンジン出力の低下やオイル消費量の増大を招くといった不具合が懸念される。また、上述した如くオイル戻し通路jが新気導入通路を兼用した構成のものではクランクケースc内への新気導入が困難になってしまう可能性もある。
更に、このスラッジの発生は、エンジンaの動弁系へも悪影響を及ぼし、吸気バルブ及び排気バルブの正常な開閉動作に支障を招く可能性もある。
上記スラッジの発生を抑制する手段の一つとして、上記クランクケースc内へ新気を導入する通路の径を大きく設定してクランクケースc内への新気導入量を増大させることが考えられる。これにより、クランクケースc内のNOx濃度を低減(希釈)して、上記ブローバイガス回収専用通路bを流れる流体(ブローバイガスと新気との混合気)のNOx濃度を低減させることが可能になる。
しかし、このようにクランクケースc内への新気導入量を増大させる構成では、ブローバイガス回収専用通路bでの流体の流速が高くなり、それに伴ってクランクケースc内からオイルセパレータgに向かってブローバイガスと共に流れるオイルミストの導入量も増加してしまうことになる。これでは、オイルセパレータgのオイル分離機能が不足してしまう可能性があるので、このオイルセパレータgを大型にしたりオイル分離機能の高いものに交換する必要が生じコストの高騰を招いてしまう。
また、この新気導入量の増大に伴ってPCV装置からエンジンの吸気系へ導入される空気量が増大することになる。一般に、このPCV装置から吸気系への空気導入位置はエアフローメータよりも下流側(具体的はスロットルバルブよりも下流側)となっている。また、エンジンの燃料噴射量はエアフローメータにより検出された吸入空気量に基づいて所定の空燃比が得られるように設定されている。このため、PCV装置からの空気導入量が増大した場合、燃料噴射量の演算に使用される吸入空気量に対して実際に気筒内に導入される空気量が大幅に多くなってしまって空燃比がリーン側にずれてしまう可能性がある。その結果、所望のエンジン出力が得られなくなったり、エンジンのアイドリング運転時には回転数の不安定化(ラフアイドル)を招いてしまうことになる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ブローバイガス回収専用通路を備えたPCV装置に対し、このブローバイガス回収専用通路を設けたことによる高いブローバイガス回収性能を維持しながらも、スラッジの発生を抑制することができるブローバイガス還元装置及びそのブローバイガス還元装置に使用されるシリンダヘッド並びにそのブローバイガス還元装置を備えた内燃機関を提供することにある。
−課題の解決原理−
上記の目的を達成するために講じられた本発明の解決原理は、クランクケース内部とブリーザ室(オイルセパレータ内部空間)とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路を備えたPCV装置に対して、シリンダヘッドにおける新気が存在している空間と上記ブローバイガス回収専用通路とを部分的に連通させることでブリーザ室への流入口の直前(直上流側)でブローバイガスを希釈させるようにしている。
−解決手段−
具体的に、本発明は、内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、上記クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置を前提とする。このブローバイガス還元装置に対し、上記ブローバイガス回収専用通路を、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成する。そして、この隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部を設けている。
この特定事項により、ブローバイガスの回収動作時には、シリンダヘッド内部空間を経由した新気が新気導入通路によりクランクケース内に導入され、このクランクケース内が換気される。また、このクランクケース内のブローバイガスは、ブローバイガス回収専用通路を経て、シリンダ上部に配設されたブリーザ室(例えばオイルセパレータ)に向かって流れることになる。そして、このブローバイガスがブリーザ室に流れ込む直前で、上記ブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切っている隔壁に設けられた連通部を経てシリンダヘッド内部空間に存在していた新気の一部がブローバイガス回収専用通路に流れ込む。これにより、ブローバイガスは更に希釈されることになる。このように、ブリーザ室の流入口やブリーザ室の内部におけるブローバイガスは希釈されたものであるため、スラッジの発生は抑えられることになる。つまり、本解決手段では、ブローバイガス回収性能の向上が図れるブローバイガス回収専用通路を備えながらも、クランクケース内のブローバイガスをそのまま(そのままの濃度で)ブリーザ室に導入するのではなく、このブリーザ室の直前においてシリンダヘッド内部の新気により更に希釈することでブローバイガスの濃度を低くするようにしている。このため、スラッジの発生に伴う不具合(オイル戻し通路の閉塞や動弁系への悪影響)を防止することができる。また、ブローバイガスを希釈するための新気の混入箇所はブリーザ室の直前であるため、ブローバイガス回収専用通路における流体(ブローバイガスと新気の混合流体)の流量が増大することがない。このため、このブローバイガス回収専用通路での流体の流速が高くなってブローバイガスと共に流れるオイルミストの導入量が増加してしまうといった状況が発生することもない。
また、他の解決手段として以下の構成も挙げられる。つまり、内燃機関に備えられ、一端がシリンダヘッド内部空間に他端がクランクケース内にそれぞれ連通する新気導入通路と、一端がクランクケース内に他端がシリンダ上部に配設されたブリーザ室に連通するブローバイガス回収専用通路とを備え、上記シリンダヘッド内部空間に流入された新気を新気導入通路によりクランクケース内に導入すると共に、ブローバイガス回収専用通路によりクランクケース内のブローバイガスを、ブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置を前提とする。このブローバイガス還元装置に対し、上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とを隔壁により仕切っている一方、この隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部を設けている。
この特定事項によっても上述した解決手段の場合と同様の作用を得ることができる。つまり、ブローバイガス回収専用通路を備えたことによるブローバイガス回収性能の向上を図りながらも、ブリーザ室の直前においてシリンダヘッド内部の新気によりブローバイガスを更に希釈することでブローバイガス濃度を低くすることができる。このため、スラッジの発生に伴う不具合(オイル戻し通路の閉塞や動弁系への悪影響)を防止することができる。また、ブローバイガス回収専用通路での流体の流速が高くなってブローバイガスと共に流れるオイルミストの導入量が増加してしまうといった状況が発生することもなくなる。
更に、他の解決手段として以下の構成も挙げられる。つまり、内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置を前提とする。このブローバイガス還元装置に対し、上記ブローバイガス回収専用通路を、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成する。そして、この隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とを連通させることにより、シリンダヘッド内部空間におけるブローバイガス濃度がブリーザ室内におけるブローバイガス濃度よりも低く、且つブリーザ室内におけるブローバイガス濃度がクランクケース内におけるブローバイガス濃度よりも低くなるように各空間におけるブローバイガス濃度をそれぞれ調整する機能を有する連通部を設けている。
これによれば、上記隔壁に設けられる連通部の形状(連通面積)を適切に設定することで、シリンダヘッド内部空間、ブリーザ室内、クランクケース内のそれぞれにおけるブローバイガス濃度を任意に設定することが可能になる。例えば、ブリーザ室内におけるブローバイガス濃度としては、結露水が発生した場合であってもスラッジの発生が抑えられるブローバイガス濃度に設定し、クランクケース内におけるブローバイガス濃度としては、オイルパンに貯留されているオイルの劣化が抑制できるブローバイガス濃度に設定するようにする。つまり、上記連通部を流れる新気の量が多い程、ブリーザ室内におけるブローバイガス濃度は低くなり且つクランクケース内におけるブローバイガス濃度は高くなる。逆に、上記連通部を流れる新気の量が少ない程、ブリーザ室内におけるブローバイガス濃度は高くなり且つクランクケース内におけるブローバイガス濃度は低くなる。このため、この両者が許容するブローバイガス濃度範囲内に収まるように連通部の形状を設計することで、スラッジの発生の抑制とオイルの劣化の抑制とを両立することが可能となる。
更に、他の解決手段として以下の構成も挙げられる。つまり、内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置を前提とする。このブローバイガス還元装置に対し、上記ブローバイガス回収専用通路を、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成する。そして、この隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とを連通させる連通部を設ける。更に、この連通部によるシリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路との間の連通面積を、上記ブローバイガス回収専用通路の通路面積よりも小さく設定している。
この構成によっても、上述した各解決手段の場合と同様の作用を得ることができる。つまり、ブローバイガス回収専用通路を備えたことによるブローバイガス回収性能の向上を図りながらも、ブリーザ室の流入口やブリーザ室の内部におけるスラッジの発生を抑制することができる。また、連通部の通路面積を制限することで、ブローバイガス回収専用通路へ流入する新気の流入量を必要最小限に抑制することも可能である。
また、上記連通部の構成として具体的には以下のものが挙げられる。つまり、この連通部を、シリンダヘッドの上記隔壁の上端部に形成された切り欠き部と、このシリンダヘッドに載置されるヘッドカバーに取り付けられたブリーザケースの下面との間で形成するものである。
この場合のより具体的な構成として、シリンダヘッドにおけるブローバイガス回収専用通路を、シリンダヘッドの内壁面をシリンダヘッド内部空間に向けて膨出し、且つその膨出部の内部に形成された通路として形成する。また、シリンダヘッドの上端部にあっては上記膨出部を形成せず、ヘッドカバーに取り付けられたブリーザケースの下面をシリンダヘッド上端面に当接することで、膨出部の上端とブリーザケースの下面との間で上記連通部を形成している。
これらの構成によれば、上記連通部を構成するためのシリンダヘッドの形状としては一部分に切り欠き部を設けるのみで済むため、作製(例えば鋳造加工)における製造工程が簡素になり、製造コストの低廉化を図ることができる。また、上記膨出部の上端とブリーザケースの下面との間で上記連通部を形成するものの場合、ブローバイガス回収専用通路の周方向の比較的広い範囲から新気が導入されることになる。このため、新気の混入によるブローバイガスの希釈をブローバイガス回収専用通路内の広範囲の領域で行うことができ、ブリーザ室に導入されるブローバイガス全体を均等に希釈することが可能である。
また、ブローバイガス発生量が増大する内燃機関運転状態に鑑みられた構成として以下のものが挙げられる。先ず、上記ブリーザ室を、ブローバイガス回収専用通路を経て導入されたブローバイガスに含まれるオイルを分離する機能を有する第1のブリーザ室とする。また、上記シリンダ上部に、シリンダヘッド内部空間に連通する第2のブリーザ室を備えさせ、この第2のブリーザ室にもブローバイガスに含まれるオイルを分離する機能を備えさせた構成としている。
この特定事項により、ブローバイガス発生量が比較的少ない状況(内燃機関の通常運転時)では、内燃機関の吸気系からの新気が第2のブリーザ室に流れ込み、この第2のブリーザ室からシリンダヘッド内部空間を経て新気導入通路によりクランクケース内に導入される。これにより、クランクケース内が換気される。また、この場合、上述した如く、シリンダヘッド内部空間の新気の一部は、上記連通部を経て上記ブローバイガス回収専用通路に流れ込み、これにより、ブローバイガスを更に希釈することになる。これにより、ブリーザ室の流入口やブリーザ室の内部におけるスラッジの発生が抑制されることになる。
一方、内燃機関の高回転高負荷時などのようにブローバイガス発生量が増大する状況では、クランクケース内からブローバイガス回収専用通路に流れ込んだブローバイガスは、その一部が第1のブリーザ室に流れ込み、オイルが分離除去された後、内燃機関の吸気系へ戻される。一方、他のブローバイガスは、上記連通部を通過してシリンダヘッド内部空間に流れ込む。つまり、上述した新気の流れ(内燃機関の通常運転時における新気の流れ)とは逆方向に連通部をブローバイガスが通過することになる。そして、このブローバイガスはシリンダヘッド内部空間から第2のブリーザ室に流れ込み、ここでオイルが分離除去された後、内燃機関の吸気系へ戻される。このように、複数のブリーザ室によってブローバイガスを回収処理(オイル除去して吸気系への送り込み処理)することで、上記高回転高負荷時におけるブローバイガス還元装置のブローバイガス処理性能の向上を図ることができる。
また、上述した各解決手段のうち何れか一つのブローバイガス還元装置に使用されるシリンダヘッドや、このブローバイガス還元装置を備えた内燃機関も本発明の技術的思想の範疇である。つまり、ブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部が設けられたシリンダヘッドである。また、クランクケース内のブローバイガスがブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送られ、このブローバイガスを吸気と混合して燃焼室内に導入する構成となっている内燃機関である。
本発明では、クランクケース内部とブリーザ室とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路を備えたブローバイガス還元装置に対し、シリンダヘッド内部における新気が存在している空間とブローバイガス回収専用通路とを部分的に連通させることでブリーザ室への流入口の直前でブローバイガスを希釈するようにしている。このため、ブローバイガス回収専用通路を設けたことによる高いブローバイガス回収性能を維持しながらも、ブリーザ室の直前においてブローバイガスの濃度を低くすることでスラッジの発生を抑制することができる。また、ブローバイガス回収専用通路における流体の流速が高くなることがないので、ブローバイガスと共に流れるオイルミストの導入量が増加してしまうことも回避できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は、本発明に係るPCV装置(ブローバイガス還元装置)を自動車用直列多気筒(例えば4気筒)エンジン(内燃機関)に適用した場合について説明する。
−エンジンの全体構成の説明−
図1は、本実施形態に係るエンジンEをクランクシャフトCの軸心に沿った方向から見たエンジン内部及び吸気系の概略構成を示す図である。このエンジンEは、例えばエンジンルーム内に横置き配置されており、図中の右方向が車体前方である。エンジンEの配置状態はこれに限るものではなく縦置き配置されたものであってもよい。
この図1に示すように、エンジンEは、シリンダブロック1の上端部に設置されたシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の上端に取り付けられたヘッドカバー4とを備えている。
上記シリンダブロック1には複数(例えば4個)のシリンダ5が配設されており、これらシリンダ5の内部にピストン51が往復移動可能に収容されている。また、各ピストン51はコネクティングロッド52を介してクランクシャフトCに動力伝達可能に連結されている。更に、シリンダブロック1の下側にはクランクケース6が取り付けられており、上記シリンダブロック1内の下部からクランクケース6の内部に亘る空間がクランク室61となっている。また、このクランクケース6の更に下側にはオイル溜まり部となるオイルパン7が配設されている。
上記シリンダヘッド3には吸気ポート31を開閉するための吸気バルブ32及び排気ポート33を開閉するための排気バルブ34がそれぞれ組み付けられており、シリンダヘッド3とヘッドカバー4との間に形成されているカム室(シリンダヘッド内部空間)3Aに配置されたカムシャフト35,36の回転によって各バルブ32,34の開閉動作が行われるようになっている。
一方、シリンダヘッド3に形成されている吸気ポート31には吸気マニホールド8が接続されている。この吸気マニホールド8の上流側は、サージタンク81及びスロットルバルブ82を備えた吸気管83に連通されており、吸気管83の上流側にはエアクリーナ84が設けられている。これにより、上記エアクリーナ84から吸気管83内に導入された空気は、サージタンク81を通じて吸気マニホールド8に導入される。上記シリンダヘッド3にはインジェクタ(燃料噴射弁)37が設けられており、吸気ポート31に導入された空気は、このインジェクタ37から噴射された燃料と混合されて混合気となり、吸気バルブ32の開弁に伴って燃焼室38へ導入されることになる。
また、この燃焼室38の頂部には点火プラグ39が配設されている。上記燃焼室38において、点火プラグ39の点火に伴う混合気の燃焼によりピストン51が往復運動する。このピストン51の往復運動はコネクティングロッド52を介してクランクシャフトCに伝達され、ここで回転運動に変換されて、エンジンEの出力として取り出される。
この混合気の燃焼により生じた燃焼ガスは、排気バルブ34の開弁に伴い排気ガスとして、排気ポート33を経た後、図示しない排気マニホールドに排出され、排気管を通過して外部に排出されるようになっている。尚、排気管には、触媒コンバータが設けられており、排気ガス中に含まれる炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、及び酸化窒素成分(NOx)が浄化されるようになっている。
−ECU−
上述の如く構成されたエンジンEの運転は、ECU(電子制御ユニット)100によって制御される。このECU100は、図2に示すように、CPU101、ROM102、RAM103、バックアップRAM104、燃料噴射回数などをカウントするカウンタ105を備えている。
上記ROM102は、各種制御プログラムや、それら各種制御プログラムを実行する際に参照されるマップ等が記憶されている。CPU101は、このROM102に記憶された各種制御プログラムやマップに基づいて演算処理を実行する。上記RAM103は、CPU101での演算結果や各センサから入力されたデータ等を一時的に記憶するメモリであり、バックアップRAM104は、エンジンEの停止時にその保存すべきデータ等を記憶する不揮発性のメモリである。これらCPU101、ROM102、RAM103、バックアップRAM104、カウンタ105は、バス108を介して互いに接続されると共に、外部入力回路106及び外部出力回路107と接続されている。
外部入力回路106には、エンジンEのウォータジャケットを循環する冷却水の温度(冷却水温)を検出する水温センサ110、スロットルバルブ82の下流側の吸気圧を検出するバキュームセンサ111、アクセル開度を検出するアクセルポジションセンサ112、スロットルバルブ82の開度を検出するスロットルポジションセンサ113、クランクシャフトCの回転数に応じたパルス信号を発信するクランクポジションセンサ114、カムシャフト35,36の回転数に応じたパルス信号を発信するカムポジションセンサ115、イグニッションスイッチ116等が接続されている。
外部出力回路107には、インジェクタ37、点火プラグ39を作動させるイグナイタ117、スロットルバルブ82を作動させるスロットルモータ118、エンジン始動時のクランキング動作を行うためのスタータモータ119等が接続されている。
そして、ECU100は、上記水温センサ110、バキュームセンサ111、アクセルポジションセンサ112、スロットルポジションセンサ113、クランクポジションセンサ114、及びカムポジションセンサ115などの各種センサの出力に基づいて、インジェクタ37の開閉制御(燃料の噴射開始時期及び噴射終了時期の制御)を含むエンジンEの各種制御を実行する。
−PCV装置の説明−
次に、本実施形態において特徴とする装置であるPCV装置9について説明する。このPCV装置9は、シリンダ5の内面とピストン51の外面との隙間からクランク室61内に吹き抜けたブローバイガスをエンジンEの吸気系に導くと共に、このクランク室61内に新気を導入して換気するためのものである。
上記PCV装置9は、クランク室61内に吹き抜けたブローバイガスを抜き出すためのブローバイガス回収専用通路91(図1参照)、このブローバイガス回収専用通路91によって抜き出されたブローバイガスからオイルミストを分離するための第1オイルセパレータ(負圧側オイルセパレータ:第1のブリーザ室)92、主として外気(新気)を導入する機能を有する第2オイルセパレータ(大気側オイルセパレータ:第2のブリーザ室)93、上記第1オイルセパレータ92からブローバイガスを吸気系に導くためのブローバイガス供給配管94、主として第2オイルセパレータ93に向けて新気を導入する機能を有する新気導入配管95、カム室3A内からクランク室61内に向けて新気を導入するための新気導入通路96を備えている。
図3は、ブローバイガス、新気、オイルの流通状態を示すエンジンEの模式図である。図中に実線で示す矢印はブローバイガスの流れを、破線で示す矢印は新気の流れを、一点鎖線で示す矢印はオイルの流れをそれぞれ示している。以下、図1及び図3を用いてPCV装置9の構成について説明する。
(ブローバイガス回収専用通路91)
上記ブローバイガス回収専用通路91は、シリンダブロック1からシリンダヘッド3に亘って略鉛直方向に延びる通路として形成されている。つまり、シリンダブロック1に形成された通路91aとシリンダヘッド3に形成された通路91bとが共に同一軸心上で鉛直方向に延びて連通され、これにより、クランク室61内と第1オイルセパレータ92の内部空間(後述するセパレータ室92b)とを直接的に連通させる通路として形成されている。
これにより、ブローバイガス回収時には、クランク室61内のブローバイガスが、このブローバイガス回収専用通路91を経て第1オイルセパレータ92に導入されるようになっている。
尚、本実施形態では、このブローバイガス回収専用通路91は1本のみであるが、複数本設けられていてもよい。
(第1オイルセパレータ92)
第1オイルセパレータ92は、ヘッドカバー4の内面(下側の面)における一方側(図1及び図3における左側)に取り付けられており、セパレータケース(ブリーザケース)92aと、このセパレータケース92a内に配置された複数のバッフルプレート(図示省略)とを備えている。
上記セパレータケース92aは、上側及び一方の側方(図中左側)が開放された金属製または樹脂製で略直方体形状の箱形部材であって、この開放側がヘッドカバー4の内面に取り付けられることによって、このヘッドカバー4との間で略密閉されたセパレータ室(ブローバイガス流路)92bを形成している。このセパレータケース92aのヘッドカバー4の内面に対する取り付け手段としてはボルト止め等が挙げられる。尚、ここでは、セパレータケース92aとヘッドカバー4の内面とによってセパレータ室92bを形成しているが、セパレータケース92aのみによってセパレータ室92bを形成する構成としてもよい。
そして、このセパレータケース92aには、ブローバイガス導入孔92c、オイル回収部92dがそれぞれ形成されていると共に、PCVバルブ92eが取り付けられている。
上記ブローバイガス導入孔92cは、セパレータケース92aの長手方向(ヘッドカバー4に取り付けられた状態での気筒配列方向)の一方寄りの底面に形成されている。上述した如く、オイルセパレータ92の内部空間(セパレータ室92b)はブローバイガス回収専用通路91に直接的に連通しているため、このブローバイガス導入孔92cの形成位置はブローバイガス回収専用通路91の形成位置に対向している。つまり、シリンダヘッド3の上端面にヘッドカバー4が載置された状態では、セパレータケース92aの下面がシリンダヘッド3の上端面に当接して、ブローバイガス回収専用通路91の上端とブローバイガス導入孔92cとが連通している(この部分の構成の詳細については後述する)。
上記オイル回収部92dは、セパレータケース92aの底面に設けられた所謂オイルプールとして構成されている。つまり、このオイル回収部92dは、セパレータケース92aの底面の一部分が凹陥され、且つこの凹陥部分の底面に比較的小径の開口が形成された構成となっている。これにより、上記セパレータケース92aの内部空間とカム室3Aとを連通していると共に、このオイルプールにオイルが貯留されることで、カム室3A内のオイルミストがこのオイル回収部92dからセパレータケース92aの内部空間に流れ込むことを阻止している。
また、上記PCVバルブ92eは、セパレータケース92aの内部空間の圧力と吸気系の吸入負圧とに応じて開弁する。このPCVバルブ92eの開弁時には、セパレータケース92a内でオイルが分離除去された後のブローバイガスが、このPCVバルブ92eを経てエンジンEの吸気系(スロットルバルブ82の下流側)に導入されることになる。尚、このPCVバルブ92eは開閉自在な電磁弁により構成されていてもよい。
(第2オイルセパレータ93)
第2オイルセパレータ93も、上述した第1オイルセパレータ92と略同様の構成となっている。つまり、ヘッドカバー4の内面(下側の面)における他方側(図1及び図3における右側)に取り付けられており、セパレータケース93aと、このセパレータケース93a内に配置された複数のバッフルプレート(図示省略)とを備えており、ヘッドカバー4との間で略密閉されたセパレータ室93bを形成している。尚、ここでは、セパレータケース93aとヘッドカバー4の内面とによってセパレータ室93bを形成しているが、セパレータケース93aのみによってセパレータ室93bを形成する構成としてもよい。
そして、このセパレータケース93aには、新気導入孔93cが形成されている。この新気導入孔93cは、セパレータケース93aの底面であって、上記カム室3Aに対応する位置に形成されている。つまり、この新気導入孔93cによって第2オイルセパレータ93のセパレータ室93bとカム室3Aとが連通している。
(ブローバイガス供給配管94)
ブローバイガス供給配管94は、上記第1オイルセパレータ92のセパレータケース92a内においてオイルが分離除去された後のブローバイガスを吸気系に導くための配管であって、上流端が上記PCVバルブ92eに接続されている一方、下流端が上記吸気管83におけるスロットルバルブ82の直下流側に接続されている。これにより、上記PCVバルブ92eの開放に伴い、ブローバイガスを、サージタンク81を介してエンジンEの吸気系に戻すようになっている。
(新気導入配管95)
新気導入配管95は、一端が上記吸気管83におけるスロットルバルブ82の直上流側に接続され、他端が第2オイルセパレータ93のセパレータ室93bに連通しており、主に、クランク室61内を換気するための外気(新気)を吸気系から導入する機能を果たす。
(新気導入通路96)
新気導入通路96は、シリンダヘッド3からシリンダブロック1に亘って略鉛直方向に延びる通路として形成されている。つまり、シリンダヘッド3に形成された通路96aとシリンダブロック1に形成された通路96bとが共に同一軸心上で鉛直方向に延びて連通され、これにより、カム室3Aとクランク室61とを連通させる通路として形成されている。
これにより、上記第2オイルセパレータ93からカム室3Aに導入された新気が新気導入通路96を経てクランク室61内に導入され、このクランク室61内が換気されるようになっている。
また、この新気導入通路96はオイル戻し通路も兼用している。つまり、第1オイルセパレータ92において分離除去され且つカム室3Aに流下してきたオイルを、その自重によりオイルパン7に回収するようになっている。尚、後述するように、エンジンEの高回転・高負荷時にあっては、第2オイルセパレータ93において分離除去されたオイルも、この通路96によりオイルパン7に向けて回収されることになる。
尚、本実施形態では、この新気導入通路96は各気筒間にそれぞれ備えられている(本実施形態に係るエンジンEは4気筒であるので、新気導入通路96は3本備えられている)。この本数はこれに限られるものではない。
尚、上記各オイルセパレータ92,93の容量や、ブローバイガス回収専用通路91及び新気導入通路96の通路面積等は、エンジンEの排気量やブローバイガスの発生量等に適したブローバイガス回収能力が発揮できるように適宜設計される。
(新気バイパス用の連通部)
そして、本実施形態の特徴とするところは、上記シリンダヘッド3に備えられた壁部(隔壁)97、つまり、ブローバイガス回収専用通路91(91b)とカム室3Aとを仕切っている壁部97により構成された新気バイパス用の連通部98にある。以下、具体的に説明する。
図4(a)は、シリンダヘッド3におけるブローバイガス回収専用通路91(91b)の形成部分を示す斜視図(斜め上方から見た斜視図)である。また、図4(b)は、シリンダヘッド3の上端面と第1オイルセパレータ92の下面との当接部分をカム室3A内から見た斜視図(斜め下方から見た斜視図)である。
尚、図5は、従来構造(上記図10に示すもの)であって、図5(a)は、シリンダヘッドeにおけるブローバイガス回収専用通路bの形成部分を示す斜視図である。また、図5(b)は、シリンダヘッドeの上端面とオイルセパレータgの下面との当接部分をカム室i内から見た斜視図である。
図4に示すように、本実施形態にあっては、シリンダヘッド3は、上記ブローバイガス回収専用通路91(91b)を形成するために、その壁部97がカム室3Aの内側に向けて膨出されて(膨出部分97a)、その内部に鉛直方向に延びる通路として上記ブローバイガス回収専用通路91(91b)が形成されている。
そして、この膨出部分97aは、その上端位置がシリンダヘッド3の上端面位置よりも僅かに低い位置に設定されている。つまり、この膨出部分97aは、シリンダヘッド3の上端面周辺では切り欠かれており、第1オイルセパレータ92の当接状態で、この切り欠き部分97bと第1オイルセパレータ92の下面との間に形成された僅かな隙間として上記新気バイパス用の連通部98が形成されている。これにより、上記ブローバイガス回収専用通路91(91b)がカム室3Aに連通した状態となっている。
このため、ブローバイガスの回収時には、クランク室61から第1オイルセパレータ92に向けてブローバイガス回収専用通路91を流れてきたブローバイガスには、この連通部98を経てカム室3Aから導入される新気が合流することになる(図3及び図4(b)に破線で示す矢印を参照)。つまり、第1オイルセパレータ92の入口部分である上記ブローバイガス導入孔92cを流れるブローバイガスがカム室3Aからの新気によって希釈される構成となっている。
尚、この連通部98によるカム室3Aとブローバイガス回収専用通路91との間の連通面積(新気が流入する流線に対して直交する方向の開口面積)は、上記ブローバイガス回収専用通路91の通路面積及び上記新気導入通路96の通路面積に比べて共に小さく(例えば1/2程度に)設定されている。
これに対し、従来構造(図5)では、シリンダヘッドeの上記膨出部分mに切り欠き部分が存在していないため、シリンダヘッドeの上端面にオイルセパレータgの下面が当接された状態では、ブローバイガス回収専用通路bはカム室iから完全に遮断された(非連通状態とされた)通路となっている。
−PCV装置9の動作説明−
(エンジンEの定常運転時)
次に、上述の如く構成されたPCV装置9の基本的な動作(エンジンEの定常運転時:高回転・高負荷時以外の動作)について図3を用いて説明する。
エンジンEの駆動に伴い、吸気管83を流れる吸気(新気)の一部は、新気導入配管95から第2オイルセパレータ93に流入する。そして、この第2オイルセパレータ93に流入した新気は、新気導入通路96を経てクランク室61内に導入され、このクランク室61内を換気する。
一方、エンジンEの圧縮行程や膨張行程においてシリンダ5とピストン51との隙間からクランク室61内に吹き抜けたブローバイガスは、上記ブローバイガス回収専用通路91を第1オイルセパレータ92に向けて流れていく。
そして、このブローバイガスが第1オイルセパレータ92に流れ込む直前(直上流側)において、カム室3Aに存在していた新気の一部が、ブローバイガス回収専用通路91のブローバイガスの流れに引き込まれるようにして、上記連通部98を経てブローバイガス回収専用通路91(91b)に流れ込む。これにより、ブローバイガス回収専用通路91を流れてきたブローバイガスに対して新気が混入されることになり、ブローバイガスは希釈される。この際、上記連通部98は平面視において略円弧形状の開口となっているため、ブローバイガス回収専用通路91(91b)の周方向の比較的広い範囲から新気が導入されることになる(図4(a)に破線で示す矢印を参照)。このため、新気の混入によるブローバイガスの希釈をブローバイガス回収専用通路91(91b)内の広範囲の領域で行うことができ、第1オイルセパレータ92に導入されるブローバイガス全体を均等に希釈することが可能である。また、この場合、カム室3Aにおけるブローバイガス濃度が第1オイルセパレータ92内におけるブローバイガス濃度よりも低く、且つ第1オイルセパレータ92内におけるブローバイガス濃度がクランク室61内におけるブローバイガス濃度よりも低くなっている。
このようにして、第1オイルセパレータ92の流入口や第1オイルセパレータ92の内部におけるブローバイガスは希釈されたものとなるため、スラッジの発生は抑えられることになる。
尚、第1オイルセパレータ92のブローバイガス導入孔92cを経てセパレータケース92a内に導入したブローバイガスは、このセパレータケース92a内をその長手方向に沿って各バッフルプレートに衝突しながら流れていくことにより、所謂慣性衝突作用によってオイルミストが捕捉される。これにより、ブローバイガスとオイルミストとが分離される。そして、オイルミストが分離除去されたブローバイガスは、セパレータケース92a内の下流端(長手方向の一端側)に達し、PCVバルブ92eを経て、ブローバイガス供給配管94に流出された後、吸気管83に導入される(図1に実線で示す矢印を参照)。一方、分離後のオイルは、図3に一点鎖線で示す矢印の如く、セパレータケース92aのオイル回収部92dから排出され、カム室3Aを経て新気導入通路96によりオイルパン7に向けて回収される。
以上説明したように、本実施形態では、ブローバイガス回収専用通路91を流れるブローバイガスが第1オイルセパレータ92に流れ込む直前において、カム室3Aに存在していた新気の一部を、上記連通部98を経てブローバイガス回収専用通路91(91b)に導入して、ブローバイガスを更に希釈させるようにしている。このため、ブローバイガス回収性能の向上が図れるブローバイガス回収専用通路91を備えながらも、クランク室61内のブローバイガスをそのまま(そのままの濃度で)第1オイルセパレータ92に導入するのではなく、この第1オイルセパレータ92の直前においてカム室3A内部の新気により更に希釈することでブローバイガスの濃度を低くすることができる。従って、スラッジの発生に伴う不具合(オイル戻しのための通路の閉塞や動弁系への悪影響)を防止することができる。また、ブローバイガスを希釈するための新気の混入箇所は第1オイルセパレータ92の直前であるため、ブローバイガス回収専用通路91における流体(ブローバイガスと新気の混合流体)の流量が増大することがない。このため、このブローバイガス回収専用通路91での流体の流速が高くなってブローバイガスと共に流れるオイルミストの導入量が増加してしまうといった状況が発生することもない。
(エンジンEの高回転・高負荷時)
次に、エンジンEの高回転・高負荷時におけるブローバイガス、オイルの流通状態について説明する。図6は、この高回転・高負荷時におけるブローバイガス、オイルの流通状態を示すエンジンEの模式図である。図中に実線で示す矢印はブローバイガスの流れを、一点鎖線で示す矢印はオイルの流れをそれぞれ示している。
この高回転・高負荷時はブローバイガス発生量が増大する状況にある。この場合、クランク室61内からブローバイガス回収専用通路91に流れ込んだブローバイガスは、その一部が第1オイルセパレータ92に流れ込み、上述と同様の動作によりオイルが分離除去された後、エンジンEの吸気管83へ戻される。
一方、他のブローバイガスは、上記連通部98を通過してカム室3Aに流れ込む。つまり、上述した新気の流れ(エンジンEの定常運転時における新気の流れ)とは逆方向に連通部98をブローバイガスが通過することになる。そして、このブローバイガスはカム室3Aから第2オイルセパレータ93に流れ込み、ここでオイルが分離除去された後、エンジンEの吸気管83へ戻される。この第2オイルセパレータ93の内部におけるオイル分離動作は、上述した第1オイルセパレータ92におけるオイル分離動作と同様にして行われる。また、この第2オイルセパレータ93で分離されたオイルは図示しないオイル排出孔からカム室3Aに流下され、新気導入通路96によりオイルパン7に向けて回収されることになる。
ブローバイガス回収専用通路bを有する従来のPCV装置(図10参照)にあっては、このようなエンジンの高回転・高負荷時、クランク室n内に比較的大量に存在するブローバイガスは、ブローバイガス回収専用通路bだけでなく、オイル戻し通路jにも流れ込み、オイルの流下方向に対して逆方向にブローバイガスが流れることになる。これでは、このオイル戻し通路jにおけるオイルの流下に対してブローバイガスの流れが妨げとなり、このオイル回収動作を円滑に行うことができず、カム室i内やオイルセパレータg内に大量の液状オイルが滞留する状況となり、この液状オイルがブローバイガスと共にエンジンの吸気系に送り込まれてしまう可能性があった。
本実施形態では、上記連通部98をブローバイガス回収通路の一部として利用することにより新気導入通路96におけるブローバイガスの逆流(オイルの流下方向に対して逆方向の流れ)を防止することが可能となり、エンジンEの高回転・高負荷時であってもオイル回収性能が良好に確保される。
以上説明したように、本実施形態では、エンジンEの高回転・高負荷時には、第2オイルセパレータ93がブローバイガス処理機能を発揮することになり、この第2オイルセパレータ93に向けてブローバイガスを流す経路として上記連通部98を利用するようになっている。このため、この連通部98を有効利用しながらPCV装置9のブローバイガス処理性能の向上を図ることができる。
−シミュレーション結果−
次に、上述した本実施形態の効果を確認するために行ったシミュレーションの結果について説明する。このシミュレーションでは、上記ブローバイガス回収専用通路91の通路面積(ブローバイ通路面積)に対する連通部98の開口面積(短絡路面積)の比を変化させながら(0〜0.5まで変化させながら)、ブローバイガス回収専用通路91の入口部分(下端部分)でのNOx濃度と、第1オイルセパレータ92のブローバイガス導入孔92c付近(オイルセパレータ入口)でのNOx濃度とをそれぞれCAE(Computer Aided Engineering)解析による演算により求めた。
このシミュレーション結果を図7に示す。この図7からも明らかなように、ブローバイガス回収専用通路91の通路面積に対する連通部98の開口面積(短絡路面積)を大きくしていく程、ブローバイガス回収専用通路91の入口部分でのNOx濃度は徐々に高くなっていき、逆に、第1オイルセパレータ92のブローバイガス導入孔92c付近でのNOx濃度は徐々に低くなっていく。これにより、上記連通部98の存在により、第1オイルセパレータ92の流入口や第1オイルセパレータ92の内部におけるブローバイガスは希釈されていることが確認できた。
−変形例−
次に本発明の変形例について説明する。以下の各変形例は、上記連通部98を形成するために膨出部分97aを部分的に切り欠いて成る切り欠き部分97bの形状が上記実施形態のものと異なっている。その他の構成は、上記実施形態と同様であるので、ここでは切り欠き部分97bの形状についてのみ説明する。
図8は第1の変形例を示しており、図9は第2の変形例を示している。図8(a)及び図9(a)は、シリンダヘッド3におけるブローバイガス回収専用通路91(91b)の形成部分を示す斜視図である。また、図8(b)及び図9(b)は、その平面図であって、カムシャフト36を併せて示している。
これら変形例では、カムシャフト36の回転に伴ってカムノーズ36aから飛散されるオイルがブローバイガス回収専用通路91(91b)の内部に入り込むことがないような上記切り欠き部分97bの形状となっている。
具体的に、第1の変形例(図8)では、上記膨出部分97aとカムシャフト36のカムノーズ36aとの対向方向がカムシャフト36の延長方向に対して直交する構成となっている。このため、上記膨出部分97aでは、その周方向の両端部分、つまり、カムノーズ36aに対向しない領域のみが切り欠かれ、この部分で連通部98,98が形成されることになる。
一方、第2の変形例(図9)では、上記膨出部97aとカムシャフト36のカムノーズ36aとの対向方向がカムシャフト36の延長方向に対して所定角度を存する構成となっている。このため、上記膨出部分97aでは、その周方向の両端部分、つまり、カムノーズ36aに対向する領域は切り欠かれておらず、その他の領域である周方向の中央部分のみが切り欠かれ、この部分で連通部98が形成されることになる。
これら構成により、カムシャフト36の回転に伴ってカムノーズ36aから飛散されるオイルがブローバイガス回収専用通路91(91b)の内部に入り込むことがなくなる。図8(b)及び図9(b)では、カムノーズ36aから上記膨出部分97aへ向かうオイルの飛散方向を矢印で示している。
このような構成により、第1オイルセパレータ92の内部に大量のオイルが流れ込むといった状況を回避することができ、第1オイルセパレータ92へのオイル導入量を抑制できると共に、ブローバイガス回収専用通路91(91b)への新気導入を円滑に行うことができる。
−その他の実施形態−
以上説明した実施形態及び変形例は、本発明を自動車に搭載されたポート噴射式4気筒ガソリンエンジンに適用した場合について説明した。本発明は、自動車用に限らず、その他の用途に使用されるエンジンにも適用可能である。また、気筒数やエンジン形式(直列型やV型や水平対向型等の別)についても特に限定されるものではない。
また、上記連通部98の構成としては、シリンダヘッド3に膨出部分97aを設け、この膨出部分97aの上端部分を切り欠くと共に、このシリンダヘッド3の上端面に第1オイルセパレータ92の下面が当接されることで上記連通部98が得られるようにしていた。本発明はこれに限らず、シリンダヘッド3の壁部97に円形や矩形の貫通孔を形成することで連通部98を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態及び各変形例では、第1及び第2の2つのオイルセパレータ92,93を備えたPCV装置9に本発明を適用した場合について説明したが、第1オイルセパレータ92のみを備えたPCV装置9に対しても本発明は適用可能である。
実施形態に係るエンジンをクランクシャフトの軸心に沿った方向から見たエンジン内部及び吸気系の概略構成を示す図である。 制御系の構成を示すブロック図である。 エンジンの定常運転時におけるブローバイガス、新気、オイルの各流れを説明するためのエンジンの概略構成図である。 図4(a)は実施形態に係るシリンダヘッドのブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図、図4(b)は実施形態に係るシリンダヘッドにオイルセパレータの下面が当接された状態を示すブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図である。 図5(a)は従来例におけるシリンダヘッドのブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図、図5(b)は従来例におけるシリンダヘッドにオイルセパレータの下面が当接された状態を示すブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図である。 エンジンの高回転高負荷運転時におけるブローバイガス、オイルの各流れを説明するためのエンジンの概略構成図である。 実施形態の効果を確認するために行ったシミュレーション結果を示す図である。 第1の変形例を示し、図8(a)はシリンダヘッドのブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図、図8(b)はその平面図である。 第2の変形例を示し、図9(a)はシリンダヘッドのブローバイガス回収専用通路周辺部の斜視図、図9(b)はその平面図である。 従来例におけるブローバイガス、新気、オイルの各流れを説明するためのエンジンの概略構成図である。
符号の説明
3 シリンダヘッド
38 燃焼室
3A カム室(シリンダヘッド内部空間)
5 シリンダ
6 クランクケース
61 クランク室
9 PCV装置(ブローバイガス還元装置)
91 ブローバイガス回収専用通路
92 第1オイルセパレータ(第1のブリーザ室)
92a セパレータケース(ブリーザケース)
93 第2オイルセパレータ(第2のブリーザ室)
96 新気導入通路
97 壁部(隔壁)
97a 膨出部分
97b 切り欠き部分
98 連通部
E エンジン(内燃機関)

Claims (9)

  1. 内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、上記クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置において、
    上記ブローバイガス回収専用通路は、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成されており、この隔壁には、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部が設けられていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  2. 内燃機関に備えられ、一端がシリンダヘッド内部空間に他端がクランクケース内にそれぞれ連通する新気導入通路と、一端がクランクケース内に他端がシリンダ上部に配設されたブリーザ室に連通するブローバイガス回収専用通路とを備え、上記シリンダヘッド内部空間に流入された新気を新気導入通路によりクランクケース内に導入すると共に、ブローバイガス回収専用通路によりクランクケース内のブローバイガスを、ブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置において、
    上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とは隔壁により仕切られている一方、この隔壁には、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部が設けられていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  3. 内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置において、
    上記ブローバイガス回収専用通路は、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成されており、
    この隔壁には、上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とを連通させることにより、シリンダヘッド内部空間におけるブローバイガス濃度がブリーザ室内におけるブローバイガス濃度よりも低く、且つブリーザ室内におけるブローバイガス濃度がクランクケース内におけるブローバイガス濃度よりも低くなるように各空間におけるブローバイガス濃度をそれぞれ調整する機能を有する連通部が設けられていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  4. 内燃機関に備えられ、シリンダヘッド内部空間を経由して新気をクランクケース内に導入する新気導入通路と、シリンダ上部に配設されたブリーザ室と上記クランクケース内とを直接的に連通させるブローバイガス回収専用通路とを備え、クランクケース内のブローバイガスをブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送るブローバイガス還元装置において、
    上記ブローバイガス回収専用通路は、このブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁により形成されており、
    この隔壁には、上記シリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路とを連通させる連通部が設けられており、
    この連通部によるシリンダヘッド内部空間とブローバイガス回収専用通路との間の連通面積は、上記ブローバイガス回収専用通路の通路面積よりも小さく設定されていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  5. 上記請求項1〜4のうち何れか一つに記載のブローバイガス還元装置において、
    上記連通部は、シリンダヘッドの上記隔壁の上端部に形成された切り欠き部と、このシリンダヘッドに載置されるヘッドカバーに取り付けられたブリーザケースの下面との間で形成されていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  6. 上記請求項5記載のブローバイガス還元装置において、
    シリンダヘッドにおけるブローバイガス回収専用通路は、シリンダヘッドの内壁面がシリンダヘッド内部空間に向けて膨出され、且つその膨出部の内部に形成された通路として形成されており、シリンダヘッドの上端部にあっては上記膨出部が形成されておらず、ヘッドカバーに取り付けられたブリーザケースの下面がシリンダヘッド上端面に当接されることで、膨出部の上端とブリーザケースの下面との間で上記連通部が形成されていることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  7. 上記請求項1〜6のうち何れか一つに記載のブローバイガス還元装置において、
    上記ブリーザ室はブローバイガス回収専用通路を経て導入されたブローバイガスに含まれるオイルを分離する機能を有する第1のブリーザ室として設けられている一方、
    上記シリンダ上部には、シリンダヘッド内部空間に連通する第2のブリーザ室が備えられ、この第2のブリーザ室もブローバイガスに含まれるオイルを分離する機能を有していることを特徴とするブローバイガス還元装置。
  8. 上記請求項1〜7のうち何れか一つに記載のブローバイガス還元装置に使用されるシリンダヘッドであって、ブローバイガス回収専用通路とシリンダヘッド内部空間とを仕切る隔壁に、上記シリンダヘッド内部空間をブローバイガス回収専用通路に連通させる連通部が設けられていることを特徴とするシリンダヘッド。
  9. 上記請求項1〜7のうち何れか一つに記載のブローバイガス還元装置を備えた内燃機関であって、クランクケース内のブローバイガスがブローバイガス回収専用通路及びブリーザ室を経て吸気系へ送られ、このブローバイガスを吸気と混合して燃焼室内に導入する構成となっていることを特徴とする内燃機関。
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