JP2021110238A - 産業用エンジン - Google Patents

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【課題】ヘッドカバーにカバー内ガス通路及びオイルセパレータを設ける構造を採りながら、エンジン搭載機種の傾斜運転時の傾斜角度に制約が及ぶことを解消又は抑制できるようにして、十分な傾斜角度でも走行し続けられるように改善された産業用エンジンを提供する。【解決手段】クランクケース1Aからのブローバイガスをヘッドカバー33の内部に設けられたカバー内ガス通路Wを通してから吸気通路11に導くように構成され、カバー内ガス通路Wにて捕捉されたブローバイガスg中のオイル成分を、カバー内ガス通路Wから下方移動させるためのオイル排出部41が設けられるとともに、オイル排出部41は、エンジンの前後方向における中央部に配置されている産業用エンジン。【選択図】図9

Description

本発明は、ブローバイガス中のオイル成分を除去するオイルセパレータが、ヘッドカバーの内部に設けられている構造を有する産業用エンジンに関するものである。
ヘッドカバー内にオイルセパレータを配置している構造の産業用エンジンとしては、特許文献1において開示されたものが知られている。
産業用エンジンが搭載された走行車両や機体、例えば農用トラクタで畝地や傾斜地を移動するなど、場所によっては車体が前後や左右に傾いた状態で走行されることがあり、傾斜運転と呼ばれる。
ヘッドカバー内にオイルセパレータが配置されている産業用エンジンでは、オイルセパレータのドレイン経路とエンジンのオイルドレイン経路との不一致により、前述した傾斜運転時にオイルセパレータのドレイン周辺にオイルが滞留することがある。
オイルセパレータのドレイン周辺にオイルが滞留すると、特定方向への傾斜運転時においては、ドレインからのオイルの吸い上げが生じ、吸気系へのオイル流入のおそれがある。従って、傾斜運転時における傾斜角度が制限されてしまう不利があった。
実開平6−53709号公報
本発明の目的は、ヘッドカバーにカバー内ガス通路及びオイルセパレータを設ける構造を採りながら、エンジン搭載機種の傾斜運転時の傾斜角度に制約が及ぶことを解消又は抑制できるようにして、十分な傾斜角度でも走行し続けられるように改善された産業用エンジンを提供する点にある。
本発明は、産業用エンジンにおいて、
クランクケースからのブローバイガスをヘッドカバーの内部に設けられたカバー内ガス通路を通してから吸気通路に導くように構成され、
前記カバー内ガス通路にて捕捉されたブローバイガス中のオイル成分を、前記カバー内ガス通路から下方移動させるためのオイル排出部が設けられるとともに、
前記オイル排出部は、エンジンの前後方向における中央部に配置されていることを特徴とする。
本発明に関して、上述した構成(手段)以外の特徴構成や手段ついては、請求項2〜6を参照のこと。
本発明によれば、オイルセパレータのオイル排出部は、エンジンに対して前後方向の中央部に配置されているので、農用トラクタなどの不整地走行車両に搭載された際の前後の傾斜運転時においては、オイル排出部を基準とした場合、前進時も後進時のほほ同じ最大傾斜角度になる。従って、前後いずれかの方向にはあまり傾斜できない、といったことが生ぜず、最大傾斜角度を実質的に増大させることが可能になる。
その結果、ヘッドカバーにカバー内ガス通路及びオイルセパレータを設ける構造を採りながら、エンジン搭載機種の傾斜運転時の傾斜角度に制約が及ぶことを解消又は抑制できるようにして、十分な傾斜角度でも走行し続けられるように改善された産業用エンジンを提供することができる。
産業用ディーゼルエンジンの平面図 図1のエンジンの右側面図 ヘッドカバーの平面図 図3のヘッドカバーの底面図 図3のヘッドカバーの右側面図 図3のヘッドカバーにおけるZ−Z線の断面図 ヘッドカバー部位でのブローバイガス還流装置の原理構造を示し、(A)はセパレータ外装仕様の模式図、(B)はセパレータ内装仕様の模式図 セパレータ内装仕様のエンジン用ヘッドカバーの底面図 本発明による産業用エンジンの一部切欠きの左側面図 図9に示すエンジンの一部切欠きの背面図 ヘッドカバー付近の構造を示す要部の一部切欠きの左側面図 ヘッドカバー付近の構造を示す要部の一部切欠きの背面図
以下に、本発明による産業用エンジンの実施の形態を、農用トラクタなどに適用されるブローバイガス還流装置を有する直列多気筒ディーゼルエンジンの場合について、図面を参照しながら説明する。最初にセパレータ外装仕様の産業エンジン及びヘッドカバーの共通化に関する説明を行い、その後に本発明によるセパレータ内装仕様の産業用エンジンの説明を行うものとする。
図1及び図2に、ブローバイガス還流装置付の直列4気筒産業用ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」と略称する)Eが示されている。このエンジンEは、シリンダブロック1の上にシリンダヘッド2が組付けられ、シリンダヘッド2の上にヘッドカバー(エンジン用ヘッドカバー)3が組付けられている。シリンダブロック1の下部がクランクケース1Aであり、クランクケース1Aの下にはオイルパン4が組付けられている。
エンジンEの前部には、冷却ファン5、オルタネータ(セルダイナモ)6、ベルト伝動機構7などが配置され、エンジンEの後部にはフライホイールハウジング8が設けられている。エンジンEの右サイドには前記オルタネータ6、吸気マニホルド30、オイルセパレータ(エンジン外装オイルセパレータ)9などが配置され、エンジンEの左サイドには、吸気マニホルド(符記省略)、過給機(ターボ)11、EGRクーラ(符記省略)などが配置されている。
エンジンEは、ブローバイガス中のオイル成分を除去するオイルセパレータ9が、専用の部品としてヘッドカバー3の外部に配置される仕様(エンジン外装オイルセパレータ仕様、以下「セパレータ外装仕様」と呼ぶ)である。図示は省略するが、このエンジンEと基本は同じで詳細が異なる(例:排気量が少し大きい又は小さい、出力の違い、など)ことから、オイルセパレータがヘッドカバー内にある仕様(ヘッドカバー内装オイルセパレータ仕様、以下「セパレータ内装仕様」と呼ぶ)のエンジンも設定されている。
〔セパレータ外装仕様のヘッドカバー3などについて〕
セパレータ外装仕様のエンジンE(図1,2に示すエンジン)では、ヘッドカバー3に、外装のオイルセパレータ9に対するブローバイガスの出口(ガス中間出口部)と入口(ガス中間入口部)とを設ける必要があるが、そのような出口と入口は、セパレータ内装仕様のエンジンにおけるヘッドカバーには必要がない。従って、セパレータ外装仕様のヘッドカバー3と、セパレータ内装仕様のヘッドカバー33(図8参照)とは別部品になるため、それぞれに成形用の金型が必要になる、というのが従来の技術常識であった。
それに対して、本発明では、主にガス中間出口部及びガス中間入口部に関する構造工夫により、各仕様のヘッドカバー3,33を1つの金型で成形できるようにすることに成功している。次に、前述の構造工夫がなされたヘッドカバーについて、セパレータ外装仕様のヘッドカバー3を用いて説明する。
図3〜図6に示されるように、セパレータ外装仕様のエンジンEに用いられるヘッドカバー3は、上部左部の一部を上方突出させてなる突出カバー部3Aと、主カバー部3Bとを備える段付き無底箱状の部品である。突出カバー部3Aはカバー天井壁3aと周壁3sとを有しており、その内部空間はブローバイガスを通すためのカバー内ガス通路Wである。主カバー部3Bは、カバー上壁3b、カバー前壁3f、カバー後壁3r、カバー左壁3c、カバー右壁3dを有し、その内部空間は、ロッカーアームなどの動弁機構(図示省略)を配置するための動弁室Sである。
図3〜図6において、12はインジェクタ用孔、13はオイル給油口孔、14は調圧弁15(PCV弁などであって図1参照)を設ける場所として突出カバー部3Aの前端部に形成された起立壁である。突出カバー部3Aの内側の底部位には、下向きで前後に長い略ループ状の取付座16が形成されており(図4参照)、実機においては、取付座16には仕切り板17がボルト止めされる。仕切り板17は、ブローバイガスの通路であるカバー内ガス通路Wを個室化(孤立化)させるために動弁室Sとを仕切る底板部材である。
つまり、セパレータ外装仕様におけるカバー内ガス通路Wは、突出カバー部3A(カバー天井壁3aと周壁3s)と仕切り板17とによりなる箱状構造体Bの内部空間としてヘッドカバー3内に形成されている。なお、突出カバー部3Aを持たない単純形状のヘッドカバーにおいては、箱状構造体Bは、カバー上壁3bなどのヘッドカバー壁から下方突出状態で形成されてもよく〔図7(A参照)、勿論、突出カバー部3Aを持つ構成でもよい。
突出カバー部3Aのカバー天井壁3aの前後中央やや後寄りの位置には、動弁室Sに連通される出口側の通孔18aを有するガス中間出口部18と、カバー内ガス通路Wに連通される入口側の通孔19aを有するガス中間入口部19とが形成されている。取付座16におけるガス中間出口部18に対応する箇所の右側縦座部16aは、大きく円弧状に左側に凹入する形状に形成されており、その部分のカバー内ガス通路Wの左右幅が左側に圧縮されている。
互いに傾斜構造部であるガス中間出口部18とガス中間入口部19とのそれぞれには、右上と左下とを繋ぐ傾斜を有する横向き斜めの出口側及び入口側の通孔18a,19aが、ヘッドカバー3の素材の型成形後における機械加工、即ち後加工により形成されている。ガス中間出口部18は、その出口側の通孔18aを動弁室Sに開口させるため、その後側のガス中間入口部19よりも少し右側に寄せて配置されている。
ガス中間出口部18には、ブローバイガスをオイルセパレータ9に送るための管状の供給通路24が接続され、ガス中間入口部19には、オイルセパレータ9からのブローバイガスをヘッドカバー3に送るための管状の排出通路25が接続されている。入口側の通孔19aは、カバー内ガス通路Wの始端部(後端部)に臨むように配置形成されている。つまり、ガス中間出口部18が箱状構造体Bの外側に臨むように設定され、かつ、ガス中間入口部が箱状構造体Bの内側に臨むように設定されている。
起立壁14の前側におけるカバー天井壁3aには、調圧弁15を経たブローバイガスを過給機(吸気通路の一例)11に送るためのガス出口20が形成されている。右斜め前に向く姿勢のガス出口20には、過給機11のコンプレッサ側に繋がれる還流ダクト23が連通接続されている。調圧弁15及び起立壁14は、カバー内ガス通路Wの終端部(前端部)に配置されている。
セパレータ外装仕様のエンジンでは、図7(A)に模式図で示されるように、シリンダヘッド2から上がってくるブローバイガスgは、動弁室Sを通ってガス中間出口部18から供給通路24を通ってオイルセパレータ9に入る。オイルセパレータ9でオイル成分が除去された後のブローバイガスgは、排出通路25及びガス中間入口部19を通ってカバー内ガス通路Wに入り、ここで流れるときにも若干のオイル除去作用を受けた後、調圧弁15、ガス出口20を通って還流ダクト23に送り出される。
〔セパレータ内装仕様のヘッドカバーなどについて〕
図7(B)、及び図8に示されるように、セパレータ内装仕様のエンジン(図示省略)のヘッドカバー33は、カバー天井壁3aにおけるガス中間出口部18よりもブローバイガス流れ方向で上流側に、閉塞仕様のカバー内ガス通路形成部材34(又は35)を螺着するための雌ねじ部22が形成されたボス部21が設けられている。このボス部21(図8参照)は、セパレータ外装仕様のヘッドカバー3でも設けられている(図4参照)。
ガス中間出口部18及びガス中間入口部19には通孔18a,19aが後加工されずに鋳肌のまま、即ち閉塞されており、かつ、ボス部21には後加工によって雌ねじ部22が形成されている。取付座16の適所には、3箇所の雌ねじ部22も後加工で設けられている。従って、計4箇所の雌ねじ部22を用いて、カバー内ガス通路Wを形成するための底板部材34、又は専用の部品であって、起立壁14の内側に臨むガス出口とガス入口とを有する小型オイルセパレータ(又はセパレータ内蔵のブローバイガス通路構造体)35をヘッドカバー3の内部に設けることができる。
セパレータ内装仕様のエンジンでは、図7(B)に模式図で示されるように、シリンダヘッド2からのブローバイガスgは、底板部材34によるカバー内ガス通路W又は小型オイルセパレータ35のガス入口36から入り、オイルフィルタ(又はオイルセパレータ)37でオイル成分の除去が行われた後のブローバイガスgは、調圧弁15及びガス出口20を通って出る、という順路になる。ガス中間出口部18及びガス中間入口部19は閉じているので、別途にガス入口36が必要である。なお、小型オイルセパレータ35には、図示しないガス出口がある。
以上の説明から、ヘッドカバー3,33は、型成形時には通孔18a,19aの無いガス中間出口部18とガス中間入口部19、及びと雌ねじ部22の無いボス部21が一体形成されているだけの状態であり、この状態ではセパレータ外装仕様のヘッドカバー3とセパレータ内装仕様のヘッドカバー33とは全く同じ部品であり、従って、成形型(金型)は1種類でよい。型成形状態の未加工(機械加工されていない状態)ヘッドカバーに、ガス中間出口部18の通孔18aとガス中間入口部19の通孔19aとを後加工で作って開通仕様とすれば、セパレータ外装仕様のヘッドカバー3にすることができる。そして、ボス部21に雌ねじ部22を後加工で作って通孔18a,19aを形成しない閉塞仕様とすれば、セパレータ内装仕様のヘッドカバー33にすることができる。
つまり、セパレータ外装仕様として見れば、ヘッドカバー3は、クランクケース1Aからのブローバイガスを吸気通路11に導くためのカバー内ガス通路Wと、カバー内ガス通路Wの終端部のカバー天井壁(ヘッドカバー壁)3aに形成されるガス出口20と、動弁室(カバー内ガス通路W以外のカバー内空間部)Sに臨む状態でカバー天井壁(ヘッドカバー壁)3aに形成されるガス中間出口部18と、カバー内ガス通路Wに臨む状態でカバー天井壁(ヘッドカバー壁)3aに形成されるガス中間入口部19と、を備えている。
そして、ガス中間出口部18及び/又はガス中間入口部19は、エンジン外装オイルセパレータ9へのブローバイガス給排通路24,25の連通接続を可能とすべくカバー天井壁(ヘッドカバー壁)3aを貫通する通孔18a,19aが形成された開通仕様と、カバー天井壁(ヘッドカバー壁)3aの内部側へのオイルセパレータ配置を可能とすべく通孔18a,19aを形成しない閉塞仕様と、の選択が可能とされている。
従って、エンジンの排気量や輸出国の使用状況などの条件により、セパレータ外装仕様とセパレータ内装仕様とが設定されるエンジンであって、仕上げ構成が互いに異なる2種類のヘッドカバー3,33は、それらの金型としては1種類で済み、生産コストや部品コストの低減、及び部品管理コストの低減化が行る利点がある。
次に、本発明による産業用エンジン、即ち、オイルセパレータAがヘッドカバー33に内装されているセパレータ内装仕様の産業用エンジンEについて説明する。
図9、図10に示されるセパレータ内装仕様の産業用エンジンEは、ブローバイガス還流装置に関するヘッドカバー33の周辺の構成が異なる以外は、基本的に、図1、図2に示すセパレータ外装仕様のエンジンと同じ構造である。従って、エンジンの主要部においては、対応する箇所には同じ符号を付けてそれらの説明は割愛し、ヘッドカバー33の周辺の構成について説明するものとする。
図9及び図10にセパレータ内装仕様の産業用エンジンEが示されている。ヘッドカバー33には、部品として完成されている専用のオイルセパレータAが、ヘッドカバー33の内部上部に組付けられている。オイルセパレータAは、例えば合成樹脂製のセパレータケース40を有するものであって、その内部にはブローバイガス中のオイル成分を捕捉するセパレータ(フィルタ)が設けられている。
そして、セパレータケース40には、起立壁14の内側に位置するブローバイガスの導出口、セパレータケース40の後端部その他に設けられるブローバイガスの導入口などが設けられている。これらセパレータ(フィルタ)、導出口、導入口は、一般的な構造に付、それらの符記や明確な図示は省略する。
図9〜図12に示されるように、オイルセパレータAには、その内部空間であるカバー内ガス通路Wにて捕捉されたブローバイガスg中のオイル成分を、カバー内ガス通路Wから下方移動させるためのオイル排出部41がセパレータケース40に設けられている。オイル排出部41は、カバー内ガス通路Wの底壁34から下方に突出された漏斗状又は筒状の落とし部42を備えており、落とし部42の下端開口43が、エンジンEの前後方向における中央部に配置されている。
図11に示されるように、落とし部42と冷却ファン5の前端部との前後距離をd1、落とし部42とフライホイールハウジング8の後端部との前後距離をd2、落とし部42とシリンダブロック1の前端との前後距離をd3、落とし部42とシリンダブロック1の後端との前後距離をd4とする。この場合、d1:d2は約52:48であり、d3:d4は約47:53である。従って、オイル排出部41や下端開口43はエンジンEとしての前後方向の中央部、詳しくは中央を50した場合の45〜55の範囲、好ましくは47〜53の範囲に配置されている。
図10及び図12に示されるように、オイル排出部41は、エンジンEの左右方向で排気マニホルド10が存在する側(左側)に寄せられている。オイルセパレータA(セパレータケース40)は、エンジンの左右方向においてほぼ中央部にあるが、クランク軸心Pを通る垂直線Yに対して、若干排気マニホルド10の側(左側)に寄った位置に配置されている(図10参照)。加えて、オイル排出部41は、セパレータケース40としての左右幅に対して、やや左側(排気マニホルド10側)に寄せた配置構成とされている(図12参照)。
図12に示されるように、シリンダヘッド2の排気マニホルド10の側の端部には、オイルをシリンダブロック1に向けて流下移動させることが可能なドレイン経路44が形成されている。オイル排出部41が左側に寄せられていることにより、下端開口43とドレイン経路44の上端開口45とは、左右方向でほぼ合致する(僅かにずれる程度の)位置関係に設定されている。
以上のような構成により、次のような作用効果が得られる。
オイルセパレータAのオイル排出部41は、エンジンEに対して前後及び左右の中央部に配置されている。農用トラクタなどの不整地走行車両に搭載された際の前後の傾斜運転時においては、オイル排出部41を基準とした場合、前進時も後進時のほほ同じ最大傾斜角度になる。従って、前後いずれかの方向にはあまり傾斜できない、といったことが生ぜず、最大傾斜角度を実質的に増大させることが可能になる。
また、左右方向の傾斜運転に関しても、前後の場合と同様に、左右いずれの最大傾斜角度もほぼ同じになり、結果として左右の傾斜運転時の最大傾斜角度を実質的に増大させることが可能になる。
オイル排出部41を若干排気マニホルド10の側に位置ずれさせてあるから、シリンダヘッド2のドレイン経路44の上端開口45とオイルセパレータAの落とし部42の下端開口43との前後左右位置をほぼ合致させることができる。従って、オイルセパレータのドレイン経路とシリンダヘッド2のドレイン経路44との不一致によるオイル滞留の不都合が解消又は抑制され、この点からも傾斜運転時の最大傾斜角度の増大化が可能となり利点がる。
〔別実施形態〕
本発明は、図7(B)に示されるように、ヘッドカバー3の壁もオイルセパレータAの構成要素とされた構造のセパレータ内装仕様のエンジンにも適用することが可能である。
1A クランクケース
10 排気マニホルド
11 吸気通路
33 ヘッドカバー
41 オイル排出部
42 落とし部
43 下端開口
A オイルセパレータ
W カバー内ガス通路

Claims (5)

  1. クランクケースからのブローバイガスをヘッドカバーの内部に設けられたカバー内ガス通路を通してから吸気通路に導くように構成され、
    前記カバー内ガス通路にて捕捉されたブローバイガス中のオイル成分を、前記カバー内ガス通路から下方移動させるためのオイル排出部が設けられるとともに、
    前記オイル排出部は、エンジンの前後方向における中央部に配置されている産業用エンジン。
  2. 前記オイル排出部は、前記カバー内ガス通路の底壁から下方に突出された漏斗状又は筒状の落とし部を備えており、前記落とし部の下端開口がエンジンの前後方向における中央部に配置されている請求項1に記載の産業用エンジン。
  3. 前記オイル排出部は、エンジンの左右方向で排気マニホルドが存在する側に寄せられている請求項1又は2に記載の産業用エンジン。
  4. 前記カバー内ガス通路は、専用の部品として前記ヘッドカバーの内部に組付けられているオイルセパレータの内部空間でなり、前記オイルセパレータに前記オイル排出部が形成されている請求項1〜3の何れか一項に記載の産業用エンジン。
  5. 前記ヘッドカバーは、直列多気筒エンジン用としてエンジンの前後方向に長い長尺状をなしている請求項1〜4の何れか一項に記載の産業用エンジン。
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