JP2011256731A - エンジンのオイル分離装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オイル分離性能を確保しつつ、振動騒音を抑制することができるオイルセパレータの提供。
【解決手段】オイルセパレータ40は、シリンダヘッドカバー20に気筒列方向に細長く形成されブローバイガス中のオイル成分を分離する分離空間を備え、気筒列直交方向の幅がシリンダヘッドカバーの第2前部天井壁部29の前端部から第2後部天井壁部30の後端部までの幅より小さく形成し且つシリンダヘッドカバーの天井壁部の一部を形成する上部天井壁部41と、上部天井壁部41の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の前部側壁部42及び後部側壁部43と、この1対の前部側壁部42及び後部側壁部43の下端に連結し分離空間の下端を仕切る底壁部44とを備え、1対の前部側壁部42と後部側壁部43は、上下方向中段位置でシリンダヘッドカバーの第2前部天井壁部及び第2後部天井壁部と連結する。
【選択図】図5

Description

本発明は、エンジンのオイル分離装置に関し、特にシリンダヘッドカバーに気筒列方向に形成されたオイル分離空間を備えたエンジンのオイル分離装置に関する。
従来より、エンジンのクランク室にはエンジンの燃焼に伴い未燃炭化水素(HC)を含むブローバイガスが滞留するため、このブローバイガスをエンジンの吸気通路に戻して再燃焼させることが知られている。このとき、エンジンのクランク室のエンジンオイルがオイルミストとなりブローバイガス内に混入するため、ブローバイガスが通過する通路中にオイル分離装置を設けてブローバイガスに含まれるオイル成分を分離し、吸気負圧を利用してブローバイガスを吸気中に還流している。
一般に、オイル分離装置は、シリンダヘッド上部の動弁機構を覆うシリンダヘッドカバーの上部に一体的に形成され、シリンダヘッドカバーの天井壁部を底壁部として利用したオイル分離空間を備えている。オイル分離装置では、オイルの分離性能を高めるため、オイル分離空間をシリンダヘッドカバーの気筒列方向に細長く形成してオイル分離空間容積を確保し、ブローバイガスのオイル分離空間内の滞留時間の長期化を図っている。
ボンネットライン等の車両デザイン上の要求からエンジン全高が制約を受ける場合、シリンダヘッドカバーの上部に十分な空間の確保が困難であるため、シリンダヘッドカバー内部にオイル分離空間を配置し、空間容積を確保することによりオイル分離性能を維持するものも知られている。
特許文献1のオイル分離装置は、オイル分離空間がエンジンのシリンダヘッドの上部を覆う合成樹脂製のシリンダヘッドカバーに気筒列方向に細長く形成されたオイル分離装置であって、シリンダヘッドカバーの天井壁部の一部を形成し且つ天井壁部の高さ位置と同じ高さ位置に形成された上壁部と、この上壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びた1対の側壁部と、この1対の側壁部の下端部に連結されオイル分離空間の下端を仕切る底壁部とを備え、この底壁部には屈曲通路を介して側壁部の下端部と対向する凹状部と凹状部の側壁にオイル戻し口が設けられている。
特開2004−162625号公報
特許文献1のオイル分離装置では、ヘッドカバーと底壁部以外に部品を追加することなく、屈曲通路内に溜まるオイルの液差面によりオイルをシリンダヘッド側へ戻すことができ、エンジン全高の制約に拘わらずオイル分離空間の容積を確保できる。しかし、このオイル分離装置では、シリンダヘッドカバーやオイル分離装置の壁部による膜振動に起因して車室等へ漏れる振動騒音が増す虞が有る。
特許文献1のオイル分離装置は、オイル分離空間の上壁部がシリンダヘッドカバーの天井壁部の一部として同じ高さ位置に形成されるため、オイル分離空間の重心とオイル分離空間を支持するシリンダヘッドカバーの天井壁部との離隔距離が大きくなり、これに伴いシリンダヘッドカバーの天井壁部に対するオイル分離空間の振動が大きくなる。それ故、オイル分離空間の振動に起因するシリンダヘッドカバーの天井壁部の膜振動が増大し、外部に対して放射される振動騒音が増加する。しかも、オイル分離空間の上壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部とに亙る連続した平板状部分が大きくなるため、膜振動が伝搬し易く振動騒音の増加を助長する虞が有る。
シリンダヘッドカバーの上部に形成されたオイル分離装置の場合、前記オイル分離装置と比べて天井壁部から上部へ突出した段差部があり天井壁部の平板状部分を小さくできるものの、オイル分離空間の重心と天井壁部との離隔距離は、特許文献1のオイル分離装置と同様に大きくなるため、シリンダヘッドカバーの天井壁部に対するオイル分離空間の振動が大きくなる。しかも、外部に面したオイル分離空間の側壁部の面積も大きく、側壁部からの振動騒音が外部に対して放射される。
本発明の目的は、エンジン全高の増加を招くことなくオイル分離性能を確保できるエンジンのオイル分離装置、外部に対して放射される振動騒音を抑制できるエンジンのオイル分離装置等を提供することである。
請求項1のエンジンのオイル分離装置は、エンジンのシリンダヘッドの上部を覆う合成樹脂製のシリンダヘッドカバーに気筒列方向に細長く形成されブローバイガスに含まれるオイル成分を分離可能なオイル分離空間を備えたエンジンのオイル分離装置において、気筒列直交方向の幅が前記シリンダヘッドカバーの天井壁部の幅より小さい上部天井壁部であってシリンダヘッドカバーの天井壁部の一部を形成する上部天井壁部と、前記上部天井壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の側壁部と、この1対の側壁部の下端に連結され前記オイル分離空間の下端を仕切る底壁部とを備え、前記1対の側壁部は上下方向中段位置で前記シリンダヘッドカバーの天井壁部と連結されたことを特徴としている。
このエンジンのオイル分離装置においては、前記上部天井壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の側壁部が上下方向中段位置でシリンダヘッドカバーの天井壁部と連結されているため、シリンダヘッドカバー内部を利用してオイル分離空間を形成でき、エンジン全高の増加を招くことなくオイル分離空間の容積を確保することができると共にオイル分離空間の重心とシリンダヘッドカバーの天井壁部との離隔距離を小さくすることができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記1対の側壁部の下端は前記底壁部に対して振動溶着されたことを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2の発明において、前記オイル分離空間は複数のオイル分離室と、隣接しているオイル分離室を連通する1又は複数の絞り通路を備えたことを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1〜3の何れか1項の発明において、前記少なくとも一方の側壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部との連結部の一部は、前記上下方向中段位置に位置し、前記少なくとも一方の側壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部との連結部の残部は、前記上下方向中段位置と異なる高さ位置に位置していることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、前記上部天井壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の側壁部が上下方向中段位置でシリンダヘッドカバーの天井壁部と連結されているため、シリンダヘッドカバー内部を利用してオイル分離空間を形成でき、エンジン全高の増加を招くことなくオイル分離空間の容積を確保でき、ブローバイガスに含まれるオイル成分の分離性能を確保できる。また、オイル分離空間の重心とシリンダヘッドカバーの天井壁部との離隔距離を小さくすると共にシリンダヘッドカバーの天井壁部の平板状部分を小さくできるため、シリンダヘッドカバーの天井壁部に対するオイル分離空間の振動を抑えることができ、オイル分離空間の振動に起因したシリンダヘッドカバーの天井壁部の膜振動を抑制して外部に対して放射される振動騒音を抑制できる。
請求項2の発明によれば、1対の側壁部の下端は底壁部に対して振動溶着されているため、部品点数を増加することなく、1対の側壁部と底壁部を容易に溶着できる。また、1対の側壁部は上下方向中段位置でシリンダヘッドカバーの天井壁部と連結されるため、天井壁部より下方に位置する側壁部の長さを短くでき、側壁部の厚さを不必要に厚くすることなく剛性を確保でき、押圧工具等を用いて振動溶着できる。
請求項3の発明によれば、ブローバイガスの膨張現象を利用してブローバイガスに含まれるオイル成分のオイル分離性能を増加できる。
請求項4の発明によれば、側壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部との連結部の高さ位置を気筒列方向において異ならせたため、シリンダヘッドカバーの天井壁部の平板状部分を小さくできると共に気筒列方向に段差部分を形成でき、これにより、シリンダヘッドカバーの天井壁部に対するオイル分離空間の振動を抑制でき、外部へ放射される振動騒音を抑制できる。
本発明に係るエンジンカバーを取り外したエンジンの斜視図である。 エンジンの要部縦断面図である。 シリンダヘッドカバーの平面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図3のV−V線断面図である。 図3のVI−VI線断面図である。 図3のVII−VII線断面図である。 底壁部を取り外したオイルセパレータの下方から見た斜視図である。 上部仕切壁部の下端部の要部拡大図である。 底壁部の斜視図である。 底壁部の平面図である。 底壁部の側面図である。 図11のXIII−XIII線断面図である。
以下、本発明を実施するための形態について実施例に基づいて説明する。
尚、以下の実施例において、車両の前後方向を前後方向とし、図における左右方向を左右方向として説明する。
以下、本発明の実施例1について図1〜図13に基づいて説明する。
図1,図2に示すように、直列4気筒エンジン1は、出力軸が車幅方向に延びるようエンジンルーム内に横置き搭載され、上側程車両後方に位置するよう後傾状にスラント配置されている。エンジン1は、ピストン(図示略)やクランクシャフト(図示略)等を設けたシリンダブロック2と、このシリンダブロック2の下部に設置され内部にオイルを収容するオイルパン(図示略)と、シリンダブロック2の上部に設置され内部に吸排気カムシャフト4a,4b等を収容するシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の上部を覆う合成樹脂製(例えば、PA66)のシリンダヘッドカバー20と、このシリンダヘッドカバー20の上部を覆うと共にボンネット10に沿うように配置された合成樹脂製のエンジンカバー5等を備えている。尚、図1では、説明の便宜上、エンジン1からエンジンカバー5を取り外した図を示している。
エンジン1には、前側側部に吸気装置6が装着されている。
吸気装置6には、エアクリーナ(図示略)から導入された吸入吸気量を調整可能なスロットルバルブ(図示略)を備えたスロットルボディ7と、スロットルボディ7の下流側に設置されたサージタンク8と、このサージタンク8の下流側に設置され各気筒の吸気ポート(図示略)へ吸気を導入する吸気マニホールド9等が設けられている。吸気装置6は、外部から吸入した外気をエアクリーナにて浄化してフレッシュエアを生成した後、このフレッシュエアをスロットルボディ7、サージタンク8、吸気マニホールド9を通過させて各気筒の燃焼室(図示略)に導入している。サージタンク8は、PCVバルブを備えた部分負荷用オイル分離室(図示略)を介してクランク室と接続されている。
次に、シリンダヘッドカバー20について説明する。
図1〜図3,図5〜図7に示すように、シリンダヘッドカバー20は、シリンダヘッド3の上部を覆うようにシリンダヘッド3に装着されている。シリンダヘッドカバー20は、車両前側に配置された吸気カムシャフト4aに対応した気筒列方向に延びるカムカバーとしての第1膨出部21と、車両後側に配置された排気カムシャフト4bに対応した気筒列方向に延びるカムカバーとしての第2膨出部22と、第1膨出部21と第2膨出部22との間を連結する中央天井壁部23等を備えている。
図1〜図3,図5に示すように、第1膨出部21は、気筒列直交方向の基本断面形状が略コ字状に形成され、吸気カムシャフト4aの上部に配置された第1天井壁部24と、第1天井壁部24の前端部から下方に延びる第1前部側壁部25と、第1天井壁部24の後端部から下方に延びる第1後部側壁部26と、シリンダヘッド3へオイルを注入可能な開口を備えたオイル注入部27と、オイルレベルゲージ(図示略)を装着可能なゲージ装着部28等を備えている。
オイル注入部27は、第1膨出部21の気筒列方向略中央部分、所謂第2気筒と第3気筒との間の位置且つ第1膨出部21の前方位置に形成されている。オイル注入部27は、第1天井壁部24から上方へ突出した筒状部を備え、フィラーキャツプが上端開口を閉塞するよう螺合されている。ゲージ装着部28は、オイル注入部27に隣接する位置に配置されている。ゲージ装着部28は、第1天井壁部24から上方へ突出した筒状部等を備え、オイルレベルゲージが上端開口を閉塞するよう装着される。
第2膨出部22は、気筒列直交方向の基本断面形状が略コ字状に形成され、排気カムシャフト4bの上部に配置されたオイル分離装置を形成するオイルセパレータ40と、オイルセパレータ40に連結され前方に延びる第2前部天井壁部29と、オイルセパレータ40に連結され後方に延びる第2後部天井壁部30と、第2前部天井壁部29の前端部から下方に延びる第2前部側壁部31と、第2後部天井壁部30の後端部から下方に延びる第2後部側壁部32等を備えている。
図3,図7に示すように、中央天井壁部23は、第1天井壁部24、第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30等よりも下方位置に形成され、第1後部側壁部26と第2前部天井壁部29とに連結されている。中央天井壁部23には、各気筒の燃焼室に応じて気筒列方向に4つの点火ユニットホール33が設けられ、夫々のプラクホール33に点火ユニット11(図7参照)が装着される。点火ユニット11は、ボルト12によりシリンダヘッドカバー20に固定される。点火ユニットホール33の近傍位置に対応した第2前部天井壁部29の高さ位置は、それ以外の第2前部天井壁部29の高さ位置よりも低く形成され、第2前部天井壁部29と第2前部側壁部31は、協働してボルト12が螺合可能な部分円形状のボルト取付部34を形成している。
オイルセパレータ40は、気筒列方向に細長く形成されブローバイガスに含まれるオイル成分を分離可能な所定容積のオイル分離空間を備えている。このオイルセパレータ40は、気筒列直交方向の幅が第2膨出部22の第2前部天井壁部29の前端部から第2後部天井壁部30の後端部までの幅、所謂第2膨出部22の天井壁部の幅より小さく形成され且つ第2膨出部22の天井壁部の一部を形成する上部天井壁部41と、上部天井壁部41の気筒列直交方向の前端部から下方に延びる前部側壁部42と、上部天井壁部41の気筒列直交方向の後端部から下方に延びる後部側壁部43と、これら側壁部42,43の下端に連結されオイル分離空間の下端を仕切る底壁部44等から構成されている。上部天井壁部41は、第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30と協働して第2膨出部22の天井壁部の一部を形成している。
図1,図3に示すように、上部天井壁部41の右側端部上面には、オイルセパレータ40内部のオイル分離空間(第3分離室)と吸気装置6とを連通可能な連通開口部45が形成されている。この連通開口部45とスロットルバルブ上流側吸気通路とがブローバイガス供給通路(図示略)により連通され、オイル成分が分離されたブローバイガスが吸気通路に還流される。
図4〜図9に示すように、上部天井壁部41の下面には、オイル分離空間の気筒列直交方向の前後端部を形成する前部側壁部42と後部側壁部43の間には、導入したブローバイガスをオイル分離空間へ導入可能な導入通路を形成する内壁部46と、上部天井壁部41の気筒列方向の左右端部から下方に延びる側壁部47,48と、オイル分離空間を3つの分離室に仕切るための上部仕切壁49,50と、ブローバイガスに含まれるオイル成分を付着させて分離させるための複数の補助壁部51等を一体的に備えている。
図8に示すように、前部側壁部42は、オイルセパレータ40の前側外壁を形成すると共にシリンダヘッドカバー20の気筒列方向右側端部から左側方向へ延びるように形成され、平面視にてボルト取付部34の外周形状の一部に沿うように後側に湾曲した略波形状に構成されている。図5,図6に示すように、前部側壁部42は、基本的に第2前部天井壁部29の後端部と上下方向中段位置の連結部で連結されている。
図7に示すように、ボルト取付部34に対向した前部側壁部42の一部分は、前記中段位置よりも下方位置の連結部で第2前部天井壁部29の後端部と連結されている。それ故、前部側壁部42と第2前部天井壁部29との連結部の高さ位置は、気筒列方向において上下方向に異なるように形成されている。図8に示すように、前部側壁部42の下端部には溶接ビード42aが設けられ、前部側壁部42は底壁部44の上面と押圧工具等を用いて振動溶着により接合される。
図5〜図8に示すように、後部側壁部43は、オイルセパレータ40の後側外壁を形成すると共にシリンダヘッドカバー20の気筒列方向右側端部から左側方向へ延びるように形成され、基本的に第2後部天井壁部30の前端部と上下方向中段位置の連結部で連結されている。前述のように、前部側壁部42は第2前部天井壁部29の後端部と上下方向中段位置で連結され、後部側壁部43は第2後部天井壁部30の前端部と上下方向中段位置で連結されているため、オイルセパレータ40のオイル分離空間の重心位置と第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30との離隔距離を小さくすることができる。しかも、第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30よりも下方へ延びる前部側壁部42及び後部側壁部43の長さを短くすることができる。
図8,図9に示すように、後部側壁部43の下端部には溶接ビード43aが設けられ、後部側壁部43は底壁部44の上面と振動溶着により接合される。図5乃至図7に示すように、後部側壁部43の後面と第2後部側壁部32の前面との間には、第2後部天井壁部30の下面から下方に延びる複数の補強リブ32a,32bが設けられている。図7に示すように、気筒列方向にて点火ユニットホール33に対応する位置の補強リブ32bは、それ以外の補強リブ32aに比べて下方側程気筒列直交方向の幅が小さくなるようテーパ状に形成されている。これにより、第2後部天井壁部30の支持剛性を気筒列方向に異なせることができ、第2後部天井壁部30の膜振動を抑制している。
内壁部46は、平面視にて前部側壁部42の後面と所定間隔離隔して気筒列方向右側から左側方向へ延びるように形成され、前部側壁部42と同様に、一部分が後側に湾曲した略波形状に構成されている。内壁部46の気筒列方向右側端部は、前部側壁部42の後面に接合されている。内壁部46の気筒列方向左側端部は、側壁部47の左側壁面と所定距離離隔して配置されている。内壁部46の下端部には溶接ビード46aが設けられ、底壁部44の上面と振動溶着により接合される。
図8に示すように、側壁部47は、オイルセパレータ40の気筒列方向左側外壁を形成すると共に前部側壁部42から後部側壁部43に亙って気筒列直交方向へ延びるように形成されている。側壁部47の下端部には、溶接ビード47aが設けられ、底壁部44の上面と振動溶着により接合される。側壁部47には、溶接ビード47aを挟み込むように複数の凹部47bが設けられている。それ故、溶融した溶接ビード47aをオイル分離空間へ流出させることなく凹部47b内に収容することができる。
側壁部48は、オイルセパレータ40の気筒列方向右側外壁を形成すると共に前部側壁部42から後部側壁部43に亙って気筒列直交方向へ延びるように形成されている。側壁部48の下端部には、溶接ビード48aが設けられ、底壁部44の上面と振動溶着により接合される。尚、前部側壁部42、後部側壁部43、内壁部46,側壁部47及び側壁部48の下端部は、何れも同じ高さ位置となるよう形成されている。
左側(側壁部47側)位置の上部仕切壁49は、内壁部46から後部側壁部43の間に亙って設けられ、平面視にて略クランク形状に形成されている。上部仕切壁49には、内壁部46と後部側壁部43との中間位置に気筒列方向に延びる高さ寸法の短い仕切部分49aを有し、仕切部分49aの右側端部から内壁部46の下端部側に亙り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分49bと、仕切部分49aの左側端部から後部側壁部43の下端部側に亙り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分49cが形成されている。
上部仕切壁49の下端部には溶接ビード49dが設けられ、傾斜仕切部分49b,49cに相当する部分には、溶接ビード49dを挟み込むように複数の凹部49eが設けられている。
右側(側壁部48側)位置の上部仕切壁50は、上部仕切壁49と同様に、内壁部46から後部側壁部43の間に亙って設けられ、平面視にて略クランク形状に形成されている。上部仕切壁50には、内壁部46と後部側壁部43との中間位置に気筒列方向に延びる高さ寸法の長い仕切部分50aを有し、仕切部分50aの右側端部から内壁部46の下端部側に亙り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分50bと、仕切部分50aの左側端部から後部側壁部43の下端部側に亙り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分50cが形成されている。上部仕切壁50の下端部には溶接ビード50dが設けられ、傾斜仕切部分50b,50cに相当する部分には、溶接ビード50dを挟み込むように複数の凹部50eが設けられている。
図10〜図12に示すように、底壁部44は、板状のプレート部52と、オイル分離空間を3つの分離室に仕切るための下部仕切壁53,54と、オイル分離空間にブローバイガスを導入するガス導入部55と、ブローバイガスに含まれるオイル成分を付着させて分離させるための複数の補助壁部56等を一体的に備えている。
プレート部52は、前部側壁部42、後部側壁部43、内壁部46,側壁部47及び側壁部48の下端部と当接可能な外形形状を有している。プレート部52の周縁部には、前部側壁部42、後部側壁部43、内壁部46との各接合部分の前後位置においてプレート部52の上面から上部へレール状に突出した3組のダム部52a,52b,52cが夫々設けられている。それ故、振動溶着の際、溶融した溶接ビード42a,43a,46aによるオイル分離空間内への流動が発生しても、ダム部52a,52b,52cによりダム外への流出を規制することができる。
ダム部52aからダム部52bが分岐する分岐位置の近傍には内壁部46に対向してガス導入部55が形成されている。ガス導入部55から導入されたブローバイガスは、上部天井壁部41と前部側壁部42と内壁部46とプレート部52により形成された導入通路を通りオイル分離空間の左側位置の第1分離室に導かれる。図12に示すように、導入通路の底面部52dは、第1分離室から離隔する程上下方向に低い位置、所謂下り傾斜状に形成されている。
図10〜図13に示すように、左側の下部仕切壁53は、プレート部52から上方に突出され、平面視にて略クランク形状に形成されている。下部仕切壁53には、内壁部46と後部側壁部43との中間位置に気筒列方向に延びる高さ寸法の長い仕切部分53aを有し、仕切部分53aの右側端部から内壁部46側へ下り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分53bと、仕切部分53aの左側端部から後部側壁部43側へ下り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分53cが形成されている。
下部仕切壁53は、上部仕切壁49と振動溶着により接合されて第1分離室と第1分離室に隣接した第2分離室とを仕切る仕切壁を形成している。振動溶着の際、溶融した上部仕切壁49の溶接ビード49dは複数の凹部49eに収容されるため、溶接ビード49dが分離室内へ流出することを防止できる。
下部仕切壁53には、第1分離室と隣接した第2分離室とを連通する筒状の絞り通路53dが形成されている。絞り通路53dは、傾斜仕切部分53bと傾斜仕切部分53cとの間の位置に気筒列直交方向に延びるように形成され、第1分離室側開口は上部位置に開口し、第2分離室側開口は上部位置よりも低い下部位置に開口している。絞り通路53dの第2分離室側開口は、プレート部52に凹入形成された凹入部52eに面している。
右側の下部仕切壁54は、プレート部52から上方に突出され、平面視にて略クランク形状に形成されている。下部仕切壁54には、内壁部46と後部側壁部43との中間位置に気筒列方向に延びる高さ寸法の長い仕切部分54aを有し、仕切部分54aの右側端部から内壁部46側へ下り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分54bと、仕切部分54aの左側端部から後部側壁部43側へ下り傾斜状に仕切る傾斜仕切部分54cが形成されている。
下部仕切壁54は、上部仕切壁50と振動溶着により接合されて第2分離室と第2分離室に隣接した第3分離室とを仕切る仕切壁を形成している。振動溶着の際、溶融した上部仕切壁50の溶接ビード50dは複数の凹部50eに収容されるため、溶接ビード50dが分離室内へ流出することを防止できる。
図13に示すように、下部仕切壁54には、下部仕切壁53と同様に、第2分離室と隣接した第3分離室とを連通する筒状の絞り通路54dが形成されている。絞り通路54dは、傾斜仕切部分54bと傾斜仕切部分54cとの間の位置に気筒列直交方向に延びるように形成され、第2分離室側開口は上部位置に開口し、第3分離室側開口は上部位置よりも低い下部位置に開口している。絞り通路54dの第3分離室側開口は、プレート部52に凹入形成された凹入部52fに面している。
図10〜図12に示すように、ガス導入部55は、断面略コ字状に形成され、気筒列方向にて下部仕切壁54の前側位置に配置されている。ガス導入部55の底部は、プレート部52の前端部から前方下り傾斜状に中央天井壁部23の後端部分近傍まで延設されている。補助壁部56は、第2分離室中央部分と第3分離室中央部分とに、夫々、プレート部52の上面から上方へ突出するように形成されている。これら補助壁部56は、気筒列方向に流れるブローバイガスの流れ方向に対して対向するように設けられている。
次にブローバイガスの還流動作について説明する。
エンジン1の負荷が高負荷である全負荷状態又は略全負荷状態では、スロットルバルブ下流に負圧が発生しないため、前述した部分負荷用オイル分離手段のPCVバルブは閉鎖している。このとき、吸気流速が速いためスロットルバルブの上流部分に低負圧が発生するか、またはクランク室内のブローバイガスの増加により圧力上昇が生じることにより、連通開口部45とスロットルバルブ上流側吸気通路とに圧力差が生じる。これにより、クランク室内のブローバイガスが、排気系動弁室を経由してガス導入部55からオイルセパレータ40のオイル分離空間に導入される。
導入されたブローバイガスは、上部天井壁部41と前部側壁部42と内壁部46とプレート部52により形成された導入通路を通り第1分離室に導かれる。第1分離室では、補助壁部51や上部仕切壁49と下部仕切壁53による仕切壁にブローバイガスが衝突し、ブローバイガスに含まれるオイル成分が付着、分離される。
第1分離室のブローバイガスは、絞り通路53dを通過して、第2分離室へ移動する。この絞り通路53dでは通路断面が絞られているため、ブローバイガスの流速が増し、オイル成分の液化が促進される。第2分離室では、補助壁部51,56や上部仕切壁50と下部仕切壁54による仕切壁にブローバイガスが衝突し、ブローバイガスに含まれるオイル成分が付着、分離される。ブローバイガスから分離されたオイル成分は凹入部52eに貯留される。
第2分離室のブローバイガスは、絞り通路54dを通過して、第3分離室へ移動する。この絞り通路54dでは絞り通路53dと同様に、通路断面が絞られているため、ブローバイガスの流速が増し、オイル成分の液化が促進される。
第3分離室では、補助壁部51,56にブローバイガスが衝突し、ブローバイガスに含まれるオイル成分が付着、分離される。ブローバイガスから分離されたオイル成分は凹入部52fに貯留される。第3分離室にてオイル成分が分離されたブローバイガスは、スロットルバルブ上流の吸気通路に還流される。
エンジン1の負荷が低負荷である部分負荷状態では、吸気負圧の増大によりPCVバルブが開放され、クランク室にこの大きな負圧が発生するため、この低負圧がガス導入部55からオイルセパレータ40のオイル分離空間に作用する。これにより、凹入部52fに貯留されたオイル成分は絞り通路54dを通り第2分離室へ移動し、凹入部52eに貯留される。更に、凹入部52eに貯留されたオイル成分は絞り通路53dを通り第1分離室へ移動する。第1分離室内へ移動したオイル成分は、下り傾斜状の底面部52dに誘導されて排気系動弁室を経由し、クランク室へ戻される。
尚、エンジン1が部分負荷状態のとき、PCVバルブは開放動作し、部分負荷用オイル分離手段を介してブローバイガスはスロットルバルブの下流部分に還流されている。
次に、実施例1に係るエンジンのオイル分離装置の作用・効果について説明する。
本オイル分離装置は、エンジン1のシリンダヘッド3の上部を覆う合成樹脂製のシリンダヘッドカバー20に気筒列方向に細長く形成されブローバイガスに含まれるオイル成分を分離可能なオイル分離空間を備えたエンジン1のオイルセパレータ40において、気筒列直交方向の幅がシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29の前端部から第2後部天井壁部30の後端部までの幅(天井壁部の幅)より小さい上部天井壁部41であってシリンダヘッドカバー20の天井壁部の一部を形成する上部天井壁部41と、上部天井壁部41の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の前部側壁部42及び後部側壁部43と、この1対の前部側壁部42及び後部側壁部43の下端に連結されオイル分離空間の下端を仕切る底壁部44とを備え、1対の前部側壁部42及び後部側壁部43は、夫々、上下方向中段位置でシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30と連結されている。
本オイル分離装置によれば、上部天井壁部41の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の前部側壁部42及び後部側壁部43が上下方向中段位置で夫々、シリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30と連結されているため、シリンダヘッドカバー20内部を利用してオイル分離空間を形成でき、エンジン1全高の増加を招くことなくオイル分離空間の容積を確保でき、ブローバイガスに含まれるオイル成分の分離性能を確保できる。また、オイル分離空間の重心とシリンダヘッドカバー20の天井壁部(第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30)との離隔距離を小さくすると共にシリンダヘッドカバー20の天井壁部の平板状部分を小さくできるため、シリンダヘッドカバー20の天井壁部に対するオイル分離空間の振動を抑えることができ、オイル分離空間の振動に起因したシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30の膜振動を抑制して外部に対して放射される振動騒音を抑制できる。
1対の前部側壁部42及び後部側壁部43の下端は底壁部44に対して振動溶着されているため、部品点数を増加することなく、1対の前部側壁部42及び後部側壁部43と底壁部44を容易に溶着できる。また、1対の前部側壁部42及び後部側壁部43は上下方向中段位置でシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30と連結されるため、第2前部天井壁部29及び第2後部天井壁部30より下方に位置する前部側壁部42及び後部側壁部43の長さを短くでき、前部側壁部42及び後部側壁部43の厚さを不必要に厚くすることなく剛性を確保でき、押圧工具等を用いて振動溶着することができる。
オイル分離空間は複数の第1〜第3オイル分離室と、隣接しているオイル分離室を連通する2つの絞り通路53d,54dを備えたため、ブローバイガスの膨張現象を利用して流速を増すことができ、ブローバイガスに含まれるオイル成分の分離性能を増加することができる。
前部側壁部42とシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29との連結部においてボルト取付部34に対応した部分以外の部分は、上下方向中段位置に位置し、前部側壁部42とシリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29との連結部においてボルト取付部34に対応した部分は、上下方向中段位置と異なる高さ位置(低位置)に位置している。これにより、シリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29の平板状部分を小さくできると共に気筒列方向に段差部分を形成することができる。それ故、シリンダヘッドカバー20の第2前部天井壁部29に対するセパレータ40の振動を抑制でき、外部へ放射される振動騒音を抑制できる。
また、シリンダヘッドカバー20の上部天井壁部41から下方に延びる内壁部46は、前部側壁部42と同様に、気筒列方向に波形状になっているため、底壁部44と加圧溶着させる際に倒れを防止する上で有利であり、不必要に肉厚を厚くする必要がない。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、オイル分離空間のオイル分離室を3つ設けた例を説明したが、少なくとも、ブローバイガスからオイル成分を分離可能なオイル分離空間を備えれば良く、1つのオイル分離室であっても良く、また、4つ以上のオイル分離室を設けることも可能である。
2〕前記実施例においては、オイル分離室を3つ設けると共に絞り通路を2つ設けた例を説明したが、少なくともブローバイガスの流速を増すものであれば良く、オイル分離要求に応じて絞り通路を1つ設けるものでも良い。オイル分離要求が高い場合、オイル分離室を4つ以上形成し、絞り通路を3つ以上設けることも可能である。
3〕前記実施例においては、前部側壁部と第2前部天井壁部との連結部に上下方向中段位置よりも低い高さ位置の連結部を形成した例を説明したが、後部側壁部と第2後部天井壁部との連結部に上下方向中段位置と異なる高さ位置の連結部を形成することも可能である。更に、前部側壁部と第2前部天井壁部との連結部及び後部側壁部と第2後部天井壁部との連結部の両方に上下方向中段位置と異なる高さ位置の連結部を形成することも可能である。また、前部側壁部と第2前部天井壁部との連結部に上下方向中段位置よりも高い高さ位置の連結部を形成しても良い。
4〕前記実施例においては、底壁部と前後部側壁部とを振動溶着した例を説明したが、少なくとも、ブローバイガスからオイルを分離可能なオイル分離空間を形成することができれば良く、接合方法は適宜選択可能であり、超音波溶着を採用することも可能である。
5〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
本発明は、シリンダヘッドカバーに気筒列方向に形成されたオイル分離空間を備えたエンジンのオイル分離装置において、オイル分離空間を形成する1対の側壁部を上下方向中段位置でシリンダヘッドカバーの天井壁部と連結することにより、エンジン全高の増加を招くことなくオイル分離性能を確保し、外部に対して放射される振動騒音を抑制することができる。
1 エンジン
3 シリンダヘッド
20 シリンダヘッドカバー
21 第1膨出部
22 第2膨出部
23 中央天井壁部
29 前部天井壁部
30 後部天井壁部
34 ボルト取付部
40 オイルセパレータ(オイル分離空間)
41 上部天井壁部
42 前部側壁部
42a 溶接ビード
43 後部側壁部
43a 溶接ビード
44 底壁部
46 内壁部
49,50 上部仕切壁部
49e,50e 凹部
53,54 下部仕切壁部
53d,54d 絞り通路

Claims (4)

  1. エンジンのシリンダヘッドの上部を覆う合成樹脂製のシリンダヘッドカバーに気筒列方向に細長く形成されブローバイガスに含まれるオイル成分を分離可能なオイル分離空間を備えたエンジンのオイル分離装置において、
    気筒列直交方向の幅が前記シリンダヘッドカバーの天井壁部の幅より小さい上部天井壁部であってシリンダヘッドカバーの天井壁部の一部を形成する上部天井壁部と、
    前記上部天井壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の側壁部と、
    この1対の側壁部の下端に連結され前記オイル分離空間の下端を仕切る底壁部とを備え、
    前記1対の側壁部は上下方向中段位置で前記シリンダヘッドカバーの天井壁部と連結されたことを特徴とするエンジンのオイル分離装置。
  2. 前記1対の側壁部の下端は前記底壁部に対して振動溶着されたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンのオイル分離装置。
  3. 前記オイル分離空間は複数のオイル分離室と、隣接しているオイル分離室を連通する1又は複数の絞り通路を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載のエンジンのオイル分離装置。
  4. 前記少なくとも一方の側壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部との連結部の一部は、 前記上下方向中段位置に位置し、
    前記少なくとも一方の側壁部とシリンダヘッドカバーの天井壁部との連結部の残部は、前記上下方向中段位置と異なる高さ位置に位置していることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジンのオイル分離装置。
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