JP5459095B2 - エンジンの上部構造 - Google Patents
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Description
請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記シリンダヘッドカバーの裏面部の気筒列直交方向の略中央且つ前記第1リブ部と直交する位置に気筒列方向に延びる補強リブ部が設けられたことを特徴としている。
しかも、一方のカム軸とオイル分離室の離隔距離を小さくすることにより、オイル分離室のシリンダヘッドカバーから上方へ突出する突出量を増すことなくオイル分離室の容積を確保できるため、オイル分離室をコンパクトにしつつ、ブローバイガスに含まれるオイル成分の分離性能を確保することができる。
請求項3の発明によれば、シリンダヘッドカバーの面剛性を高めつつ、ブローバイガスと接触する壁面面積を増加でき、オイル分離性能を増すことができる。
尚、以下の実施例において、車両の前後方向を前後方向とし、図における左右方向を左右方向として説明する。
図1,図2に示すように、火花点火式直列4気筒エンジン1は、出力軸が車幅方向に延びるようエンジンルーム内に横置き搭載され、上側程車両後方に位置するようボンネット5に沿うように後傾状にスラント配置されている。エンジン1は、ピストン(図示略)やクランクシャフト(図示略)等を設けたシリンダブロック2と、このシリンダブロック2の下部に設置され内部にオイルを収容するオイルパン(図示略)と、シリンダブロック2の上部に設置され内部に吸排気カム軸4a,4b等を収容するシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の上部を覆う合成樹脂製(例えば、PA66)のシリンダヘッドカバー20等を備えている。
吸気装置6には、エアクリーナ(図示略)から導入された吸入吸気量を調整可能なスロットルバルブ(図示略)を備えたスロットルボディ7と、スロットルボディ7の下流側に設置されたサージタンク8と、このサージタンク8の下流側に設置され各気筒の吸気ポート(図示略)へ吸気を導入する吸気マニホールド9等が設けられている。吸気装置6は、外部から吸入した外気をエアクリーナにて浄化してフレッシュエアを生成した後、このフレッシュエアをスロットルボディ7、サージタンク8、吸気マニホールド9を通過させて各気筒の燃焼室(図示略)に導入している。サージタンク8は、PCVバルブを備えた部分負荷用オイル分離室(図示略)を介してクランク室と接続されている。
図1〜図3,図5〜図10に示すように、シリンダヘッドカバー20は、シリンダヘッド3の上部を覆うようにガスケット10を介してシリンダヘッド3の上部に装着されている。シリンダヘッドカバー20は、車両前側に配置された吸気カム軸4aに対応した気筒列方向に延びるカムカバーとしての第1膨出部21と、車両後側に配置された排気カム軸4bに対応した気筒列方向に延びるカムカバーとしての第2膨出部22と、第1膨出部21と第2膨出部22との間を連結する中央天井壁部23等を備えている。
ゲージ装着部28は、オイル注入部27に隣接する位置に配置されている。ゲージ装着部28は、第1天井壁部24から上方へ突出した筒状部等を備え、オイルレベルゲージが上端開口を閉塞するよう装着される。
上部仕切壁49の下端部には溶接ビード49dが設けられ、傾斜仕切部分49b,49cに相当する部分には、溶接ビード49dを挟み込むように複数の凹部49eが設けられている。
エンジン1の負荷が高負荷である全負荷状態又は略全負荷状態では、スロットルバルブ下流に負圧が発生しないため、前述した部分負荷用オイル分離手段のPCVバルブは閉鎖している。このとき、吸気流速が速いためスロットルバルブの上流部分に低負圧が発生するか、またはクランク室内のブローバイガスの増加により圧力上昇が生じることにより、連通開口部45とスロットルバルブ上流側吸気通路とに圧力差が生じる。これにより、クランク室内のブローバイガスが、排気系動弁室を経由してガス導入部55からオイルセパレータ40のオイル分離空間に導入される。
第3分離室では、補助壁部51,56にブローバイガスが衝突し、ブローバイガスに含まれるオイル成分が付着、分離される。ブローバイガスから分離されたオイル成分は凹入部52fに貯留される。第3分離室にてオイル成分が分離されたブローバイガスは、スロットルバルブ上流の吸気通路に還流される。
尚、エンジン1が部分負荷状態のとき、PCVバルブは開放動作し、部分負荷用オイル分離手段を介してブローバイガスはスロットルバルブの下流部分に還流されている。
本エンジンの上部構造は、4つの気筒を列状に設け気筒列方向に延びる吸気カム軸4aと排気カム軸4bを備えた火花点火式エンジン1のシリンダヘッド3と、このシリンダヘッド3の上部を覆うシリンダヘッドカバー20と、このシリンダヘッドカバー20の排気カム軸4bの上部に気筒列方向に細長く延びたオイルセパレータ40を備えたエンジン1の上部構造において、前記複数の気筒の点火ユニット18を装着するための点火ユニットボス部3bの上部と前記シリンダヘッドカバー20の裏面部をシールする複数の環状シール部11と、前記シリンダヘッド3の上部外縁部3cとシリンダヘッドカバーの裏面部外縁をシールする外縁シール部12を備えたガスケット10を有し、前記オイルセパレータ40に、所定の環状シール部11とこの環状シール部11に隣接した環状シール部11又は前記外縁シール部12との間に配設されたブローバイガスをオイルセパレータ40内へ導入可能なガス導入部55であって、オイルセパレータ40の底壁部44から排気カム軸4bに略平行且つこの排気カム軸4bを迂回して下方へ延びると共に吸気カム軸4a側へ開口した断面略コ字状の遮蔽壁部57を備えたガス導入部55を設け、前記遮蔽壁部57と吸気カム軸4aとの間で且つ前記遮蔽壁部57に隣接した位置に、前記所定の環状シール部11とこの環状シール部11に隣接した環状シール部11又は前記外縁シール部12を連結する帯状連結部13を有すると共に、前記遮蔽壁部57の気筒列方向の幅が、隣接した環状シール部11の離隔距離または環状シール部11と外縁シール部12との離隔距離よりも狭く形成されたことを特徴としている。
1〕前記実施例においては、オイルセパレータの一部がシリンダヘッドカバー内部に収容された例を説明したが、オイルセパレータの底壁部をシリンダヘッドカバーの天井壁部と共用することも可能であり、また、オイルセパレータの全部をシリンダヘッドカバー内部に収容することもできる。
3 シリンダヘッド
3b 点火ユニットボス部
3c シリンダヘッド上部外縁部
4a 吸気カム軸
4b 排気カム軸
10 ガスケット
11 環状シール部
12 外縁シール部
13 帯状連結部
18 点火ユニット
20 シリンダヘッドカバー
37 第1リブ部
38 補強リブ部
40 オイルセパレータ
41 上部天井壁部
42 前部側壁部
43 後部側壁部
44 底壁部
55 ガス導入部
57 遮蔽壁部
Claims (4)
- 複数の気筒を列状に設け気筒列方向に延びる吸気カム軸と排気カム軸を備えた火花点火式エンジンのシリンダヘッドと、このシリンダヘッドの上部を覆うシリンダヘッドカバーと、このシリンダヘッドカバーの前記一方のカム軸の上部に気筒列方向に細長く延びたオイル分離室を備えたエンジンの上部構造において、
前記複数の気筒の点火ユニットを装着するための点火ユニットボス部の上部と前記シリンダヘッドカバーの裏面部をシールする複数の環状シール部と、前記シリンダヘッドの上部外縁とシリンダヘッドカバーの裏面部外縁をシールする外縁シール部を備えたガスケットを有し、
前記オイル分離室に、所定の環状シール部とこの環状シール部に隣接した環状シール部又は前記外縁シール部との間に配設されたブローバイガスをオイル分離室内へ導入可能なガス導入部であって、オイル分離室の下端部から前記一方のカム軸に略平行且つこの一方のカム軸を迂回して下方へ延びると共に他方のカム軸側へ開口した断面略コ字状の遮蔽壁部を備えたガス導入部を設け、
前記ガスケットが、前記遮蔽壁部と他方のカム軸との間で且つ前記遮蔽壁部に隣接した位置に、前記所定の環状シール部とこの環状シール部に隣接した環状シール部又は前記外縁シール部を連結する帯状連結部を有すると共に、
前記遮蔽壁部の気筒列方向の幅が、前記隣接した環状シール部の離隔距離または環状シール部と外縁シール部との離隔距離よりも狭く形成されたことを特徴とするエンジンの上部構造。 - 前記シリンダヘッドカバーの裏面部に、前記遮蔽壁部と少なくとも一部が重複するように気筒列直交方向に延びる第1リブ部が設けられたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの上部構造。
- 前記シリンダヘッドカバーの裏面部の気筒列直交方向の略中央且つ前記第1リブ部と直交する位置に気筒列方向に延びる補強リブ部が設けられたことを特徴とする請求項2に記載のエンジンの上部構造。
- 前記オイル分離室は、上部天井壁部と、この上部天井壁部の気筒列直交方向の両端部から下方に延びる1対の側壁部と、この1対の側壁部の下端を仕切る底壁部を有し、
前記ガス導入部は、前記底壁部に一体的に形成されたことを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のエンジンの上部構造。
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