JP4978369B2 - エンジンのオイル分離装置 - Google Patents

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この発明は、エンジンのオイル分離装置に関し、特に、オイルミストを含むブローバイガスを導入して、オイルを分離した上でブローバイガスを吸気通路に戻すエンジンのオイル分離装置に関する。
従来より、エンジンのクランク室には、エンジン燃焼に伴い未燃焼ガスであるブローバイガスが滞留するため、このブローバイガスをエンジンの吸気通路に戻して再燃焼させることが知られている。
しかし、エンジンのクランク室には、エンジンオイルが存在することから、このエンジンオイルがオイルミストとなってブローバイガス内に混入するため、このオイルミストを分離した上で、ブローバイガスを吸気通路に戻す必要がある。
この点、下記特許文献1では、エンジンのオイル分離装置として、エンジン高負荷時におけるブローバイガスを、シリンダヘッドカバー内を通過させ、この通過の際にオイルミストを分離するオイル分離装置が開示されている。
このオイル分離装置は、シリンダヘッドカバー内で気筒列方向に延びる容積室を、気筒列直交方向に延びる複数の仕切り壁で複数のオイル分離室に仕切り、この仕切り壁に気筒列直交方向に延びる絞り連通路を設けて、この絞り連通路を介して複数のオイル分離室を連通することで構成している。
このように、オイル分離装置を構成することで、ブローバイガスの主たる流れ方向を、一旦、気筒列方向から気筒列直交方向に屈曲させて、再度気筒列方向に屈曲させるように構成できるため、仕切り壁や連通路付近に、オイル成分を付着し易くでき、オイル分離性能を高めることができる。
特開2005−163631号公報
ところで、ブローバイガスからオイルミストを分離し易くするためには、できるだけオイル分離室内でのブローバイガスの滞留時間を長くすることで、オイル成分の付着量を増加させることが考えられる。
また、ブローバイガスの流れも、流れ角度の屈曲角を大きくすることで、絞り連通路付近へのオイル成分の付着量を増加させることが考えられる。
しかし、前述の特許文献1で開示されたオイル分離装置では、絞り連通路の下部に位置する下位開口が、仕切り壁の幅方向(気筒列直交方向)のほぼ中央に形成されているため、オイル分離室の幅方向全幅を有効に利用できず、気筒列方向に制限されたオイル分離室の長さ、および容積を効率的に使用できなかった。
また、ブローバイガスの流れも、仕切り壁の幅方向略中央に下位開口が形成されていることから、絞り連通路から流れ出たブローバイガスが、そのまま気筒列直交方向に流れ、流れ出た直後に、ブローバイガスの流れを確実に気筒列方向に屈曲させることができないという問題もあった。
そこで、本発明では、オイルミストを含むブローバイガスを導入して、オイルを分離した上でブローバイガスを吸気通路に戻すエンジンのオイル分離装置において、シリンダヘッドカバー内のオイル分離室の幅方向の全幅を有効に利用して、制限されたオイル分離室の長さ、および容積を効率的に使用して、また、絞り連通路からのブローバイガスの流れを、絞り連通路の流出直後に確実に屈曲させることで、オイル分離性能を高めることができるエンジンのオイル分離装置を提供することを目的とする。
この発明のエンジンのオイル分離装置は、エンジンのクランク室側に第一分離手段を配置し、該エンジンのヘッドカバー側に第二分離手段を配置して、前記第一分離手段を吸気通路のスロットル下流側に連通すると共に、前記第二分離手段を吸気通路のスロットル上流側に連通して、エンジン低負荷時にはブローバイガスを前記第一分離手段を経由させ、エンジン高負荷時にはブローバイガスを前記第二分離手段を経由させることでミストオイルを分離して、ブローバイガスを前記吸気通路に戻すエンジンのオイル分離装置であって、前記第二分離手段が、ヘッドカバー内で気筒列方向に延びるオイル分離空間部を気筒列直交方向に延びる複数の仕切り壁で仕切られた少なくとも三つの分離室と、一端側の分離室に設けられ動弁室に連通するガス導入部及びオイルドレン部と、他端側の分離室に設けられ前記吸気通路に連通するガス流通部と、前記仕切り壁に設けられ近接する二つの分離室を連通する絞り連通路とを備え、前記各絞り連通路を、エンジン高負荷時のブローバイガス流動方向の上流側に位置する上流側分離室の天壁側を上位開口とし、下流側に位置する下流側分離室の底壁側を下位開口とするように、前記仕切り壁の気筒列直交方向全幅にわたり傾斜して設け、気筒列方向の中間に位置する中間分離室における前記下位開口と前記上位開口とを、該中間分離室の隅部に対角に位置するように設定し、前記中間分離室における仕切り壁の下位開口の下方に位置する部分に、下方に窪み該中間分離室の対向する仕切り壁側に開口する開口を有する凹み部を形成し、該凹み部から中間分離室の底壁の高さまで気筒列方向に対向する仕切り壁側に徐々に上方に傾斜し、絞り連通路を通過し下位開口から出たブローバイガスを気筒列方向に案内する上り傾斜案内面を形成し、前記仕切り壁、絞り連通路底壁、凹み部を、前記底壁とともに一体形成した樹脂製のバッフルプレートで構成し、該バッフルプレートを、前記ヘッドカバーに下方から組付けたものである。
上記構成によれば、絞り連通路が仕切り壁の全幅にわたり傾斜するように設けられ、その絞り連通路の下位開口と上位開口とが、中間分離室において、最も離間した隅部の対角に位置するように設定されることになる。
このため、中間分離室におけるブローバイガスの流れは、最も長い距離を経て中間分離室内を流れることになり、制限される中間分離室の長さ・容積を効果的に使用してオイル分離を行なうことができる。
また、下位開口を中間分離室の隅部に設定していることで、絞り連通路から流出するブローバイガスの流れを、中間分離室の側壁によって即座に堰き止めることができ、確実に気筒列方向に屈曲させることができる。
ここで、「中間分離室」とは、仕切り壁で3つの分離室に仕切った場合には、中央の2番目の分離室のことをいい、仕切り壁で4つの分離室に仕切った場合には、中央側の2番目、3番目の分離室のことをいう。
また、前記中間分離室における仕切り壁の下位開口の下方に位置する底壁に、下方に窪む凹み部を形成し、該凹み部から気筒列方向に延びる上り傾斜案内面を形成したものであり、このように、絞り連通路の下位開口の下方に凹部を設けることで、エンジン高負荷時に、絞り連通路から出るブローバイガスが一旦凹部に溜まる。そして、その凹部から気筒列方向に延びる上り傾斜案内面を形成したことで、凹部に溜まったブローバイガスが上り傾斜案内面によって気筒列方向に指向性をもって流れることになる。
このため、中間分離室内でのブローバイガスの流れ方向が、対角位置の上位開口に向って直接流れず、迂回的に仕切り壁側に向って流れることになるため、中間分離室でのブローバイガスの滞留時間をより長くすることができ、オイル成分の付着量を増加することができる。
よって、さらに、ブローバイガスのオイル分離性能を高めることができる。
さらに、前記仕切り壁、絞り連通路底壁、凹み部を、前記底壁ともに一体成形した樹脂製のバッフルプレートで構成し、該バッフルプレートを、前記ヘッドカバーに下方から組付けたものであり、このように、仕切り壁、絞り連通路底壁、凹み部を、底壁ともに樹脂製のバッフルプレートで一体成形することで、ヘッドカバー側に一体的に仕切り壁や絞り連通路底壁、凹み部を成形する必要がない。
このため、ヘッドカバー側に仕切り壁や絞り連通路を成形した場合における、ヘッドカバー成形後に行なうキリ穴加工等によって、絞り連通路の形成位置が制限されないため、確実に絞り連通路を仕切り壁の全幅にわたって形成することができる。
よって、容易に、仕切り壁の側端位置に下位開口を有する絞り連通路を形成することができ、生産性を悪化させることなく、オイル分離性能を高めることができる。
この発明の一実施態様においては、前記仕切り壁を、断面略ハット形状の二重壁で形成したものである。
上記構成によれば、仕切り壁が断面略ハット形状の二重壁形状とされることで、仕切り壁を樹脂部材で成形しても、仕切り壁自体の剛性を高めることができる。
このため、負圧、正圧が繰返し作用することで、変形し易くなる仕切り壁の形状や位置を、常時一定にすることができ、仕切り壁に一体に形成される絞り連通路の位置を確実に維持することができる。
よって、仕切り壁や絞り連通路を樹脂部材で一体成形した場合であっても、確実に下位開口、上部開口の位置を維持することができ、高いオイル分離性能を維持することができる。
この発明によれば、分離室におけるブローバイガスの流れは、最も長い距離を経て分離室内を流れることになり、制限される分離室の長さ・容積を効果的に使用してオイル分離を行なうことができる。また、下位開口を分離室の隅部に設定していることで、絞り連通路から流出するブローバイガスの流れを分離室の側壁によって、即座に堰き止めることができ、確実に気筒列方向に屈曲させることができる。
よって、オイルミストを含むブローバイガスを導入して、オイルを分離した上でブローバイガスを吸気通路に戻すエンジンのオイル分離装置において、シリンダヘッドカバー内のオイル分離室の幅方向の全幅を有効に利用して、制限されたオイル分離室の長さ及び容積を効率的に使用して、また、絞り連通路からのブローバイガスの流れを、絞り連通路の流出直後に確実に屈曲させることで、オイル分離性能を高めることができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
まず、図1によりエンジンのオイル分離装置の全体構造について説明する。図1は、ブローバイガスの流れも含めて示したエンジンの全体断面概略図である。
エンジン1は、周知のように、ピストン2およびクランクシャフト3等を内部に設けたシリンダブロック4と、このシリンダブロック4の下方に設置されて内部にエンジンオイルOを収容するオイルパン5と、シリンダブロック4の上方に設置されてカムシャフト5およびインテークバルブ6等を内部に設けたシリンダヘッド7と、このシリンダヘッド7の上方に設置されてカムシャフト5等を覆うヘッドカバー8とを備えている。
また、エンジン1の吸気装置は、外気を取り込んで浄化を行なうエアクリーナーボックス9と、このエアクリーナーボックス9の下流に設置されて浄化されたフレッシュエアを下流側に導くフレキシブルパイプ10と、このフレキシブルパイプ10の下流側に設置されて吸気量を調整するスロットルバルブ11を設けたスロットルボディ12と、このスロットルボディ12の下流側に設置されて所定の内部容積を有するサージタンク13と、このサージタンク13の下流側に設置されて各気筒のインテークポート14に対して吸気を導入するインテークマニホールド15とを備えている。
このように構成された吸気装置は、周知のように外部から吸い込んだ外気Qをエアクリーナーボックス9を通過させることでフレッシュエアPを生成して、このフレッシュエア(吸気)Pを、フレキシブルパイプ10からスロットルボディ12、サージタンク13、インテークマニホールド15と導くことで、エンジン1に導入している。
エンジン1では、導入された吸気Pをインテークポート14からシリンダ16内に吸い込み、この吸い込んだ吸気Pに、図示しないインジェクタで噴射した燃料を混入することで混合気を生成し、この混合気をシリンダ16内で圧縮・燃焼させることで、エンジン出力を得るように構成している。
ところで、こうして混合気を圧縮・燃焼する際には、ピストン2とシリンダ16壁面の隙間から未燃焼ガスがクランク室17内に流れ込み、いわゆるブローバイガスVが発生する。
このブローバイガスは、クランク室17内のエンジンオイルOを劣化させたり、また、クランク室17内の気圧を上昇させることになるため、通常、吸気系に還元させて、再燃焼させられる。
本実施形態のエンジン1では、このブローバイガスの還元通路を、二系統設けており、エンジン負荷に応じて変化する吸気系の負圧によって、この二系統の還元通路を切換えるように構成している。
まず、第一の還元通路20は、シリンダブロック4側部に設けたチャンバ室21と、そのチャンバ室21の上部に設けたPCVバルブ22と、PCVバルブ22とサージタンク13を連通する第一連通路23から構成している。
エンジン負荷が低負荷である部分負荷状態で、ピストン2の上下動によりスロットルバルブ11の下流側には、大きな負圧が発生する。この負圧がサージタンク13から第一連通路23を介してPCVバルブ22に作用すると、PCVバルブ22が開放する。
これにより、チャンバ室21→PCVバルブ22→第一連通路23という経路を経て、クランク室17内のブローバイガスVがサージタンク13内に吸い出されることになり、第一の還元通路20からブローバイガスVが吸気系に還元される。
一方、第二の還元通路30は、排気系動弁室31と、その動弁室31の上方に設けたヘッドカバー空間室32と、ヘッドカバー空間室32とフレキシブルパイプ10を連通する第二連通路33から構成している。
エンジン負荷が高負荷である全負荷状態、またほぼ全負荷状態では、スロットルバルブ11下流に負圧が発生しないため、PCVバルブ22は閉鎖する。しかし、吸気流速が速くなるため、スロットルバルブ11の上流側のフレキシブルパイプ10には、低負圧が発生することになり、部分負荷状態とは逆に、フレキシブルパイプ10側に吸引力が発生する。
これにより、排気系動弁室31→ヘッドカバー空間室32→第二連通路33という経路を経て、クランク室17内のブローバイガスVが、フレキシブルパイプ10内に吸い出されることになり、第二の還元通路30からブローバイガスVが吸気系に還元されることになる。
なお、部分負荷状態で、第一の還元通路20を通じてブローバイガスVを吸気系に還元する際には、クランク室17内に大きな負圧が作用するため、クランク室17内の内部負圧が大きくなり、このままでは、ブローバイガスVを吸引することが困難になる。
そこで、本実施形態では、クランク室17内のベンチレーションを行なえるように、第二の還元通路30を利用して、フレキシブルパイプ10内のエアをクランク室17に導くようにしている。
この場合のエアP1の流れは、全負荷状態のブローバイガスVの流れ方向とは逆で、第二連通路33→ヘッドカバー空間室32→排気系動弁室31という経路を経て、フレキシブルパイプ10内のエアP1をクランク室17内に導くようにしている。
以上のように、クランク室17内のブローバイガスVは、エンジン負荷に応じて二系統の還元通路(20,30)を通じて、サージタンク13、またはフレキシブルパイプ10の吸気系に吸い出されるようになっている。
ここで、ブローバイガスには、エンジンオイルのオイルミストが混入しているため、ブローバイガスを吸気系に還元する際には、このオイル成分を分離する必要がある。そこで、本実施形態では、第一の還元通路20、および第二の還元通路30に、オイル分離手段を設けている。
第一の還元通路20の第一オイル分離手段40は、前述のチャンバ室21に設けており、チャンバ室21を構成するカバー部材41と、シリンダブロック外壁の凹凸部42と、チャンバ室21をラビリンス状に区画する複数の水平板(一部を示す)43によって構成している。
この第一オイル分離手段40のオイル分離は、ラビリンス状になったチャンバ室21内を、ブローバイガスVを通過させることで、ブローバイガスの流れを水平板43等に衝突させて、オイル成分を液滴として水平板43等に付着させることで、オイルミストを液化してブローバイガスからエンジンオイルを分離している。
ここで、分離したエンジンオイルは、水平板43等を伝ってオイルパン5に滴下することになる。
一方、第二の還元通路30の第二オイル分離手段50は、ヘッドカバー空間室32に設けており、以下に示す構成要素によって構成している。
この第二オイル分離手段の詳細構造について、図2〜図9により説明する。図2はヘッドカバーの平面図、図3はヘッドカバーの底面図、図4はバッフルプレートのエンジン前方中央側からの斜視図、図5はバッフルプレートのエンジン後方外方側からの斜視図、図6はバッフルプレートの平面図、図7は図2のA−A線矢視断面図、図8は図2のB−B線矢視断面図、図9は図6のC−C線矢視断面図である。
第二オイル分離手段50は、樹脂製のヘッドカバー8と、樹脂製のバッフルプレート51によって構成しており、バッフルプレート51をヘッドカバー8の内部に組み付けることで、気筒列方向に延びる略直方体形状のヘッドカバー空間室32(容積室)を形成することで構成している。
図2に示すように、ヘッドカバー8には、その上面に、上方に盛り上がった気筒列方向に延びる吸気側天井壁部81と、同様に気筒列方向に延びる排気側天井壁部82と、エンジン前方側で気筒列直交方向に延びる前側天井壁部83とを形成している。このうち、排気側天井壁部82の内側(下方)に、バッフルプレート51を固定することで、ヘッドカバー空間室32を形成している。
なお、84…はプラグ差込口であり、85はオイル給油口である。また、86は前述した第二連通路33(例えば、パイプ部材)を、ヘッドカバー空間室32に連通固定するための連結プラグである。
また、ヘッドカバー8に固定されるバッフルプレート51は、図3に示すように、その後端部51aをヘッドカバー8の後端部8aに略一致するように固定して、その前端部51bをヘッドカバー8の前方側に延びるように固定している。このように固定することで、ヘッドカバー8の排気側天井壁部82の内部空間を、ほぼ全てバッフルプレート51で覆うようにしている。
なお、ヘッドカバー8の周縁には、シリンダヘッド7(図1参照)に締結固定するための締結穴87…を複数形成して、この複数の締結穴87…を繋ぐように、全周にわたりシール部材88を設置している。また、プラグ差込口84の周囲にもシール部材89を設置している。
こうしてシール部材88,89を設けることで、ガスやエンジンオイル等が外部に漏れないようにして、エンジン1の気密性を高めている。
バッフルプレート51は、図4および図5に示すように、複数の構成要素を一体に成形した略平板状長尺の樹脂部材で構成している。
このバッフルプレート51は、ヘッドカバー空間室32(図1参照)の底壁を構成する平板プレート部52と、ヘッドカバー空間室32を3つの分離室に仕切る2つの仕切り壁部53,54と、ヘッドカバー空間室32の前端を区画する前端壁部55と、仕切り壁部53,54に一体的に設けた2つの絞り連通路56,57と、ヘッドカバー空間室32内にブローバイガスを導入するガス導入口58とを備えている。
前述の平板プレート部52は、長手方向長さを、排気側天井壁部82(図2参照)の長さよりやや短く設定して、幅方向長さを、排気側天井壁部82の幅と略一致する程度に設定している。
そして、平板プレート部52の周縁には、排気側天井壁部82の内側面に接合固定する接合周縁部59を形成している。
なお、この接合周縁部59と排気側天井壁部82の接合固定は、振動を与えて当接部位を溶着させて、接合を行なう「振動溶着」や、接着剤を用いて接合をおこなう「接着固定」等で行なう。
前述の仕切り壁部53,54は、平板プレート部52の上面側に、気筒列方向に離間して2つ形成している。そして、それぞれの仕切り壁部53,54を、上方に隆起した平面視「略クランク形状」(図6参照)の突出部として形成している。
この仕切り壁部53(54)の「クランク形状」は、エンジン前方側位置で気筒列直交方向に延びる前側横壁要素53a(54a)と、エンジン後方側位置で気筒列直交方向に延びる後側横壁要素53b(54b)と、中央位置で気筒列方向に延びる中央縦壁要素53c(54c)とによって構成している。
これらの壁要素53a…、54a…は、図7および図9に示すように上方に隆起した略ハット形状断面で形成しており、所定空間の厚みを有する二重壁として構成している。このように壁要素53a…、54a…を構成することで、仕切り壁部53,54の剛性を高めている。
また、この仕切り壁部53,54は、図7に示すように、その外端面(上端面および側端面)を、ヘッドカバー8側から下方にリブ状に延びる補助壁部87,87に接合するように構成している。
このように、仕切り壁部53,54を補助壁部87,87に接合することで、ヘッドカバー空間室32を、エンジン前方側から、第一分離室32A、第二分離室32B、第三分離室32Cの三室に、仕切るように構成している。
前述の絞り連通路56,57は、仕切り壁部53,54の中央縦壁要素53c,54cを貫通した略円筒形状の筒状部で構成しており、図8に示すように、気筒列直交方向で上下方向に傾斜して延びるように形成している。そして、絞り連通路56のエンジン1中央側の開口を、「上位開口」56Aとして設定し、絞り連通路56のエンジン1外側の開口を、「下位開口」56Bとして設定している。
具体的には、図8に示すように、第一分離室32A側のエンジン中央側上部位置に、上位開口56Aが開口するように設定して、第二分離室32B側のエンジン外方側下部位置に、下位開口56Bが開口するように設定している。
そして、この両開口56A、58Bの間に、上下方向に傾斜して延びる絞り連通路56を設けることで、絞り連通路56を、仕切り壁部53の上下方向および幅方向(気筒列直交方向)の全幅にわたり形成している。
また、下位開口56Bの下部には、下方に窪む下部凹部60を形成して、その開口60aを気筒列方向のエンジン後方側に向くように形成している(図5,図9参照)。
この下部凹部60は、下位開口から流出するブローバイガスの「案内部」として機能し、また、液化したオイルの「溜まり部」としても機能する。
また、この下部凹部60のエンジン後方側には、気筒列方向に延びて、徐々に上方に傾斜する傾斜案内面61を形成している(図9参照)。
さらに、この傾斜案内面61の隣接位置には、三角形状に傾斜した準案内面62を形成しており、また、下部凹部60の上方位置には、絞り連通路56,57から連なる庇部63を形成している(図5参照)。
このように、下位開口56B、57B付近の構造を構成することにより、後述するように、下位開口56B、57Bから気筒列直交方向に流れるブローバイガスの流れを、即座に確実に気筒列方向に方向転換させるようにしている。
また、絞り連通路56,57および上位開口56A,57A、下位開口56B、57Bをこのように設定することで、図6に示すように、第二分離室32Bにおける上位開口57Aと下位開口56Bの位置関係が、最も離間した対角位置の隅部となる。
すなわち、第二分離室32Bにおける下位開口56Bが、エンジン前方側のエンジン外方側の最端部に設定され、第二分離室32Bにおける上位開口57Aが、エンジン後方側のエンジン中央側の最端部に設定されているため、両開口56B,57Aが第二分離室32Bの空間の中で最も離れた位置に位置するのである。
前述の前端壁部55は、平板プレート部52の前端で上方に隆起して気筒列直交方向に延びる平面視形状の突出部として形成している。この前端壁部55も、図7に示すように、略ハット形状断面に形成しており、所定空間の厚みを有する二重壁として構成している。
また、前端壁部55も、ヘッドカバー8側から下方にリブ状に延びる補助壁部88に接合することで、ヘッドカバー空間室32を動弁室31から区画するように構成している。
前述のガス導入口58は、気筒列直交方向を向くように、エンジン中央側を下方に傾斜させる樋形状で形成している。
このガス導入口58は、動弁室31側からブローバイガスをヘッドカバー空間室32に取り込むとともに、ヘッドカバー空間室32で液滴したオイル成分を、クランク室17内に戻すオイルドレン部としても機能する。
次に、このように構成した第二オイル分離手段50のオイル分離作用について説明する。
オイルミストを含んだブローバイガスVは、図6に示すように、ガス導入口58から第一分離室32A内に流れ込む。この第一分離室32A内に流れ込んだブローバイガスVは、負圧が作用している上位開口56Aから吸引されて、第一分離室32Aのエンジン1後方側に流れることになる。
第一分離室32Aのエンジン後方側に流れたブローバイガスVは、この上位開口56Aから絞り連通路56内に流れ込む。このとき、ブローバイガスVが一旦気筒列直交方向に方向転換して絞り連通路56に流れ込むことになるため、ブローバイガスVが上位開口56A付近の仕切り壁部53に衝突して、オイルミストのオイル成分がこの付近に付着する。
絞り連通路56を流れるブローバイガスVは、図8に示すように、上位開口56Aから下位開口56Bに流れる。この絞り連通路56では、通路が絞られているため、ブローバイガスVの流速が早まり、また、ブローバイガスVが圧縮されることになるため、オイルミストの液化が促進される。
そして、絞り連通路56で流速が早まり、圧縮されたブローバイガスVは、下位開口56Bから第二分離室32B(図6参照)の下部に吸い出される。
この際、下部凹部60および側壁60Bが、下位開口56Bの直後に形成されているため、ブローバイガスVが、この下部凹部60および側壁60Bに即座に衝突することになり、この部分でも、オイルミストのオイル成分が付着することになる。
そして、そのブローバイガスVの流れは、側壁60Bに衝突した後、即座にエンジン後方側の気筒列方向に方向転換して流れ出ることになる。
その後、ブローバイガスVの流れは、図6に示すように、下部凹部60から側壁沿いに気筒列方向に流れる傾斜案内面61に沿って気筒列方向に案内される。この気筒列方向へのブローバイガスVの流れは、前述した傾斜案内面61、準案内面62、庇部63により確実に案内される。
このように、ブローバイガスVの流れが気筒列方向に案内されることにより、第二分離室32Bの対角位置にある上位開口57Aに、ブローバイガスVがそのまま直線的に流れないため、ブローバイガスVの第二分離室32Bでの滞留時間を長くできる。
また、第二分離室32Bにおける上位開口57Aと下位開口56Bの距離が、前述したように、第二分離室32Bの対角位置の隅部に設定され、最も長い距離となっているため、ブローバイガスVの第二分離室32Bでの滞留時間をより長くできる。
このように、第二分離室32Bでの滞留時間を長くすることで、オイル成分の付着量を増加させることができるため、よりオイル成分の分離を促進することができる。
その後、ブローバイガスVは、第二分離室32Bの上位開口57Aに流れ込み、再度、絞り連通路57を流れる。この絞り連通路57でのブローバイガスVの流れも、前述した絞り連通路56の流れと同様に、方向転換がなされて、つ、絞られる。
このため、第一分離室32Aと第二分離室32Bとの間の絞り連通路56で、捕捉できなかったオイルミストのオイル成分を、この絞り連通路57によって捕捉することができる。
そして、その後、ブローバイガスVは、第三分離室32Cの下位開口57Bから第三分離室32C内に流れ込み、第二分離室32Bの場合と同様に、第三分離室32C内を、エンジン後方側の気筒列方向に方向転換して流れる。
そして、最後に、ブローバイガスVは、連結プラグ86から、第二連通路33に排出されることになる。
以上のようにして、本実施形態の第二オイル分離手段50は、ブローバイガスVを流すことにより、ブローバイガスVからオイル成分を分離するようにしている。
もっとも、こうして分離されたオイルは、エンジン1下部のオイルパン5に滴下することで、エンジンオイルとして再利用できるが、第二オイル分離手段50では、この分離されたオイルを、第一分離室32Aに設けたガス導入口58から、エンジン1下部に滴下するようにしている。
第一分離室32Aで分離されたオイルについては、そのまま、ガス導入口58から滴下することになるが、第二分離室32B、第三分離室32Cで分離されたオイルについても、以下の過程によって、ガス導入口58から滴下するようにしている。
まず、第二分離室32B、第三分離室32Cで分離されたオイルは、一旦、それぞれのオイルの「溜まり部」である下部凹部60内に溜まることになる。ここで溜まったオイルは、部分負荷状態の際に生じるベンチレーションのエアP1によって、絞り連通路57,56を介して隣接するエンジン1前方側の分離室(第一分離室32A、または第二分離室32B)に吸い出されることになる。
このような、ベンチレーションのエアP1が発生する部分負荷状態は、運転状態が即座に変動する車両搭載用のエンジン1においては、頻繁に生じるため、こうしたオイルの分離室32A,32B,32C間の移動は、確実に生じる。
こうして、ベンチレーションのエアP1によってエンジン前方側の分離室に吸い出されたエンジンオイルは、全て第一分離室32Aに集められることになり、第一分離室32Aのガス導入口58から、確実にオイルパン5に戻ることになる。
次に、このように構成された本実施形態の作用効果について説明する。
この実施形態では、ヘッドカバー空間室32を、二つの仕切り壁部53,54で第一分離室32A、第二分離室32B、第三分離室32Cに仕切り、第二分離室32Bにおける下位開口56Bと上位開口57Aを、第二分離室32Bの隅部に対角に位置するように設定している。
これにより、絞り連通路56、57が仕切り壁部53,54の全幅にわたり傾斜するように設けられ、その絞り連通路56,57の下位開口56Bと上位開口57Aとが、第二分離室32Bにおいて、最も離間した隅部の対角に位置するように設定されることになる。
このため、第二分離室32Bにおけるブローバイガスの流れは、最も長い距離を経て第二分離室32B内を流れることになり、制限される第二分離室32Bの長さ・容積を効果的に使用してオイル分離を行なうことができる。
また、下位開口56Bを第二分離室32Bの隅部に設定していることで、絞り連通路56から流出するブローバイガスVの流れを、第二分離室32Bの側方に位置する側壁60Bによって即座に堰き止めることができ、確実に気筒列方向に屈曲させることができる。
よって、オイルミストを含むブローバイガスを導入して、エンジンオイルを分離した上でブローバイガスを吸気系に戻すエンジンのオイル分離装置において、シリンダヘッドカバー8内の第二分離室32の幅方向の全幅を有効に利用して、制限される第二分離室32Bの長さ、および容積を効率的に使用して、また、絞り連通路56からのブローバイガスVの流れを、絞り連通路56の流出直後に確実に屈曲させることで、オイル分離性能を高めることができる。
また、この実施形態では、第二分離室32Bにおける下位開口56Bの下方に、下方に窪む下部凹部60を形成し、この下部凹部60から気筒列方向に延びる傾斜案内面61を形成している。
これにより、エンジン1の高負荷時に、絞り連通路56から出るブローバイガスVが、一旦下部凹部60に溜まる。そして、この下部凹部60から気筒列方向に延びる傾斜案内面61を形成したことで、下部凹部60に溜まったブローバイガスVが傾斜案内面61によって気筒列方向に指向性をもって流れることになる。
このため、第二分離室32B内でのブローバイガスVの流れ方向が、直接対角位置の上位開口57Aに向って流れず、迂回的に仕切り壁部54側に向って流れることになるため、第二分離室32BでのブローバイガスVの滞留時間をより長くすることができ、オイル成分の付着量を増加することができる。
よって、さらに、ブローバイガスVのオイル分離性能を高めることができる。
また、この実施形態では、バッフルプレート51を、仕切り壁部53,54および絞り連通路56,57を一体成形した樹脂部材で構成し、このバッフルプレート51を、ヘッドカバー8に組付けている。
これにより、仕切り壁部53,54、および絞り連通路56,57を、バッフルプレート51に一体成形することができ、ヘッドカバー8側に一体的に仕切り壁部や絞り連通路を成形する必要がない。
このため、例えば、ヘッドカバー側に仕切り壁部や絞り連通路を成形した場合における、ヘッドカバー成形後に行なうキリ穴加工による、絞り連通路の形成位置が、ヘッドカバーの形状等により制限されないため、絞り連通路56,57の位置を仕切り壁部53,54の全幅にわたって確実に形成することができる。
よって、仕切り壁部53の側端位置に下位開口56Bを有する絞り連通路56を容易に形成することができ、生産性を悪化させることなく、オイル分離性能を高めることができる。
また、この実施形態では、仕切り壁部53,54を、断面略ハット形状の二重壁で形成している。
これにより、仕切り壁部53,54が、略ハット形状の断面の二重壁形状とされるため、仕切り壁部53,54を樹脂部材で成形していても、仕切り壁部53,54自体の剛性を高めることができる。
このため、負圧正圧が繰返し作用して、変形し易くなる仕切り壁部53,54の形状や位置を、常時一定にすることができ、仕切り壁部53,54に一体に形成される絞り連通路56,57の位置を確実に維持することができる。
よって、仕切り壁部53,54や絞り連通路56,57を樹脂部材で一体成形しても、確実に下位開口、上部開口の位置を維持することができ、高いオイル分離性能を維持することができる。
以上、この発明の構成と前述の実施形態との対応において、
この発明の第一分離手段は、実施形態の第一オイル分離手段40に対応し、
以下、同様に、
第二分離手段は、第二オイル分離手段50に対応し、
オイル分離空間部は、ヘッドカバー空間部32に対応し、
一端側の分離室は、第一分離室32Aに対応し、
他端側の分離室は、第三分離室32Cに対応し、
仕切り壁は、仕切り壁部53,54に対応し、
中間分離室は、第二分離室32Bに対応し、
凹み部は、下部凹部60に対応し、
上り傾斜案内面は、傾斜案内面61に対応するも、
この発明は、前述の実施形態に限定されるものではなく、あらゆるエンジンのオイル分離装置に適用する実施形態を含むものである。
また、本実施形態では、仕切り壁部53,54を2つ設け、分離室を3つ(32A,32B,32C)に仕切って構成しているが、仕切り壁部を3つ設けて、分離室を4つに仕切って構成したり、仕切り壁部を4つ設けて、分離室を5つに仕切って構成してもよい。
ブローバイガスの流れも含めて示したエンジンの全体断面概略図。 ヘッドカバーの平面図。 ヘッドカバーの底面図。 バッフルプレートのエンジン前方中央側からの斜視図。 バッフルプレートのエンジン後方外方側からの斜視図。 バッフルプレートの平面図。 図2のA−A線矢視断面図。 図2のB−B線矢視断面図。 図6のC−C線矢視断面図。
1…エンジン
8…ヘッドカバー
17…クランク室
40…第一オイル分離手段(第一分離手段)
50…第二オイル分離手段(第二分離手段)
31…動弁室
32…ヘッドカバー空間部(オイル分離空間部)
32A…第一分離室(一端側の分離室)
32B…第二分離室(中間分離室)
32C…第三分離室(他端側の分離室)
33…第2連通路(ガス流通部)
51…バッフルプレート
53…仕切り壁部(仕切り壁)
54…仕切り壁部(仕切り壁)
56…絞り連通路
56A…上位開口
56B…下位開口
57…絞り連通路
57A…上位開口
57B…下位開口
58…ガス導入部及びオイルドレン部
60…下部凹部(凹み部)
61…傾斜案内面(上り傾斜案内面)

Claims (2)

  1. エンジンのクランク室側に第一分離手段を配置し、該エンジンのヘッドカバー側に第二分離手段を配置して、
    前記第一分離手段を吸気通路のスロットル下流側に連通すると共に、前記第二分離手段を吸気通路のスロットル上流側に連通して、
    エンジン低負荷時にはブローバイガスを前記第一分離手段を経由させ、エンジン高負荷時にはブローバイガスを前記第二分離手段を経由させることでミストオイルを分離して、ブローバイガスを前記吸気通路に戻すエンジンのオイル分離装置であって、
    前記第二分離手段が、ヘッドカバー内で気筒列方向に延びるオイル分離空間部を気筒列直交方向に延びる複数の仕切り壁で仕切った少なくとも三つの分離室と、
    一端側の分離室に設けられ動弁室に連通するガス導入部及びオイルドレン部と、
    他端側の分離室に設けられ前記吸気通路に連通するガス流通部と、
    前記仕切り壁に設けられ近接する二つの分離室を連通する絞り連通路とを備え、
    前記絞り連通路を、エンジン高負荷時のブローバイガス流動方向の上流側に位置する上流側分離室の天壁側開口を上位開口とし、下流側に位置する下流側分離室の底壁側開口を下位開口とするように、前記仕切り壁の気筒列直交方向全幅にわたり傾斜して設け、
    気筒列方向の中間に位置する中間分離室における前記下位開口と前記上位開口とを、該中間分離室の隅部に対角に位置するように設定し
    前記中間分離室における仕切り壁の下位開口の下方に位置する部分に、下方に窪み該中間分離室の対向する仕切り壁側に開口する開口を有する凹み部を形成し、該凹み部から中間分離室の底壁の高さまで気筒列方向に対向する仕切り壁側に徐々に上方に傾斜し、絞り連通路を通過し下位開口から出たブローバイガスを気筒列方向に案内する上り傾斜案内面を形成し、
    前記仕切り壁、絞り連通路底壁、凹み部を、前記底壁とともに一体形成した樹脂製のバッフルプレートで構成し、
    該バッフルプレートを、前記ヘッドカバーに下方から組付けた
    エンジンのオイル分離装置。
  2. 前記仕切り壁を、断面略ハット形状の二重壁で形成した
    請求項1記載のオイル分離装置。

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