JP5478435B2 - エンジンのブローバイガス還流装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンのブローバイガス還流装置に関し、詳しくは、オイル消費量を低減することができるとともに、ヘッドカバー内やクランクケース内の換気効率を高めることができる、エンジンのブローバイガス還流装置に関する。
この明細書及び特許請求の範囲の用語中、PCVバルブとは、ポジティブ・クランクケース・ベンチレーション・バルブの略称であり、吸気通路の吸気負圧に応じてブローバイガスの吸気通路への流量を調整するバルブをいう。
従来、エンジンのブローバイガス還流装置として、ヘッドカバーにPCVバルブと新気導入パイプを配置し、PCVバルブはブローバイガス通路を介してスロットルバルブよりも下流側の下流側吸気通路に連通させ、スロットルバルブよりも上流側の上流側吸気通路は新気導入通路と新気導入パイプとを介してヘッドカバー内に連通させ、ヘッドカバー内は連通路を介してクランクケース内に連通させ、上流側吸気通路の新気は、新気導入通路と新気導入パイプとを順に介してヘッドカバー内とクランクケース内とに導入され、ヘッドカバー内から上流側吸気通路への逆流時には、ヘッドカバー内とクランクケース内のガスが新気導入パイプと新気導入通路とを順に介して上流側吸気通路に導入されるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
この種のブローバイガス還流装置によれば、ヘッドカバー内やクランクケース内の換気により、ヘッドカバー内やクランクケース内のブローバイガスを燃焼室に還流させ、ヘッドカバー内やクランクケース内に溜まるエンジンオイルにブローバイガスが混入することに起因するエンジンオイルの劣化を抑制することができる利点がある。
しかし、この従来技術では、ブローバイガスの還流時や逆流時にヘッドカバー内からのオイルミストの連れ出しを抑制する手段がなく、また、新気が新気導入パイプからPCVバルブに短絡するのを抑制する手段もないため、問題がある。
特開2010−101226号公報(図2、図3参照)
《問題》 オイル消費量が多い。
ブローバイガスの還流時や逆流時にヘッドカバー内からのオイルミストの連れ出しを抑制する手段がないため、ブローバイガスとともにヘッドカバー内からオイルミストが連れ出され、オイル消費量が多い。
《問題》 ヘッドカバー内やクランクケース内の換気効率が低い。
新気が新気導入パイプからPCVバルブに短絡するのを抑制する手段がないため、ヘッドカバー内やクランクケース内の換気効率が低い。
本発明の課題は、オイル消費量を低減することができるとともに、ヘッドカバー内やクランクケース内の換気効率を高めることができる、エンジンのブローバイガス還流装置を提供することにある。
請求項1に係る発明の発明特定事項は、次の通りである。
図1(A)に例示するように、シリンダヘッド(1)に組み付けたヘッドカバー(2)にPCVバルブ(3)と新気導入パイプ(14)を配置し、PCVバルブ(3)はブローバイガス通路(4)を介してスロットルバルブ(5)よりも下流側の下流側吸気通路(6)に連通させ、スロットルバルブ(5)よりも上流側の上流側吸気通路(7)は新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを介してヘッドカバー(2)内に連通させ、ヘッドカバー(2)内は連通路(11)を介してクランクケース(9)内に連通させ、
上流側吸気通路(7)の新気(12)は、新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを順に介してヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入され、
ヘッドカバー(2)内から上流側吸気通路(7)への逆流時には、ヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内のブローバイガス(45)が新気導入パイプ(14)と新気導入通路(8)とを順に介して上流側吸気通路(7)に導入されるようにした、エンジンのブローバイガス還流装置において、
図2に例示するように、ヘッドカバー(2)内にヘッドカバー天井壁(10)と対向するオイルミスト遮蔽板(13)を取り付け、図3(A)に例示するように、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との間にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)を形成し、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の下流にPCVバルブ(3)を配置し、
図2、図3(A)(B)に例示するように、オイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)に新気導入パイプ(14)のパイプ出口(17)を対向させ、このオイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)とヘッドカバー天上壁(10)との間に新気導入隙間(19)を形成し、
新気導入隙間(19)を区隔壁(20)(21)でブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画することにより、新気導入パイプ(14)から新気導入隙間(19)に導入された新気(12)が、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)からPCVバルブ(3)に短絡することなく、新気導入隙間(19)からヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入されるようにし、
図3(A)に例示するように、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、前寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、これらをブローバイガス通過隙間(18)(18)とし、これらの前端部にその入口(18a)(18a)を設け、
ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、後寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、一方をブローバイガス通過隙間(18)とし、他方を余剰隙間(34)とし、ブローバイガス通過隙間(18)の後端部に入口(18a)を設け、余剰隙間(34)の後寄り部を新気導入隙間(19)とし、新気導入隙間(19)の後端部にその出口(19a)を設け、
各ブローバイガス通過隙間(18)の出口(18b)はオイルミスト遮蔽板(13)の前後方向中央部の上方に配置し、
図3(A)に例示するように、前側の区隔壁(20)と横側の区画壁(21)で新気導入隙間(19)を新気導入隙間(19)よりも前側の余剰隙間(34)やブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画した、ことを特徴とするエンジンのブローバイガス還流装置。
(請求項1に係る発明)
請求項1に係る発明は、次の効果を奏する。
《効果》 オイル消費量を低減することができる。
図2に例示するように、ヘッドカバー(2)内にヘッドカバー天井壁(10)と対向するオイルミスト遮蔽板(13)を取り付け、図3(A)に例示するように、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との間にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)を形成し、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の下流にPCVバルブ(3)を配置するので、ブローバイガス(45)の還流時に、ヘッドカバー(2)からのオイルミストの連れ出しが、オイルミスト遮蔽板(13)で抑制される。
また、図2、図3(A)(B)に例示するように、オイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)に新気導入パイプ(14)のパイプ出口(17)を対向させ、このオイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)とヘッドカバー天上壁(10)との間に新気導入隙間(19)を形成したので、ブローバイガス(45)の逆流時に、ヘッドカバー(2)からのオイルミストの連れ出しが、オイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)で抑制される。
これらの理由により、オイル消費量を低減することができる。
《効果》 ヘッドカバー内やクランクケース内の換気効率を高めることができる。
図2、図3(A)(B)に例示するように、新気導入隙間(19)を区隔壁(20)(21)でブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画することにより、新気導入パイプ(14)から新気導入隙間(19)に導入された新気(12)が、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)からPCVバルブ(3)に短絡することなく、新気導入パイプ(14)からヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入されるようにしたので、ヘッドカバー(2)内やクランクケース(9)内の換気効率を高めることができる。
(請求項2に係る発明)
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 ヘッドカバーの天井壁から放出される弁着座音や燃焼騒音を低減することができる。
図5(A)(B)に例示するように、区隔壁(20)(21)をオイルミスト遮蔽板(13)に取り付けたので、区隔壁(20)(21)の補強機能でオイルミスト遮蔽板(13)の振動が抑制され、オイルミスト遮蔽板(13)の振動を介してヘッドカバー天井壁(10)から放出される弁着座音や燃焼騒音を低減することができる。
(請求項3に係る発明)
請求項3に係る発明は、請求項1または請求項2に係る発明の効果に加え、次の効果を奏する。
《効果》 オイル消費量を低減することができる。
図4(B)に例示するように、ブローバイガス導出通路出口(28)の下流にPCVバルブ(3)を設け、ブローバイガス通過隙間(18)からブローバイガス浮上室(23)の上部浮上口(25)に浮上してきたブローバイガス(45)がブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に沿って下向きに反転した後に、ブローバイガス導出通路入口(26)に流入するようにしたので、ブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に沿って下向きに反転したブローバイガス(45)中のオイルミストがブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)で凝縮し、ヘッドカバー(2)からのオイルミストの連れ出しが抑制され、オイル消費量を低減することができる。
本発明の実施形態に係るブローバイガス還流装置を備えたエンジンの模式図、図1(B)はこの装置に用いるPCVバルブの縦断側面図である。 図1のエンジンで用いるヘッドカバーの要部縦断側面図である。 図3(A)は図2のヘッドカバーの要部底面図、図3(B)は図3(A)のB−B線断面図である。 図4(A)は図2のヘッドカバーの要部平面図、図4(B)は図4(A)のB−B線断面図である。 図5(A)は図1のエンジンで用いるオイルミスト遮蔽板の底面図、図5(B)は図5(A)のB方向矢視図、図5(C)はオイルミスト遮蔽板に取り付けている区画壁の底面図、図5(D)は図5(C)のD方向矢視図、図5(E)は図5(A)のE方向矢視図である。 図1のエンジンの平面図である。 図1のエンジンの側面図である。
図1〜図7は本発明の実施形態に係るブローバイガス還流装置を備えたエンジンを説明する図であり、この実施形態では、立形の直列水冷4気筒ディーゼルエンジンについて説明する。
図6、図7に示すように、このエンジンは、シリンダブロック(35)の上部にシリンダヘッド(1)を組み付け、シリンダヘッド(1)の上部にヘッドカバー(2)を組み付け、シリンダブロック(35)の下部にオイルパン(36)を組み付け、シリンダブロック(35)の前端部に伝動ケース(48)を組み付け、伝動ケース(48)の前部にエンジン冷却ファン(37)を配置し、シリンダブロック(35)の後部にフライホイール(38)を配置している。伝動ケース(48)は調時伝動ギヤトレインのギヤケースである。
シリンダブロック(35)の上半部はシリンダ部(39)であり、下半部はクランクケース(9)である。
シリンダヘッド(1)の横一側に吸気マニホルド(40)を配置し、吸気マニホルド(40)の親管(41)の前部にスロットルボディ(42)を取り付け、スロットルボディ(42)の前部にガスミキサ(43)を取り付けている。ガスミキサ(43)には、図1に示すように、エアクリーナ(44)を連通させる。
図1(A)に示すように、シリンダヘッド(1)に組み付けたヘッドカバー(2)にPCVバルブ(3)と新気導入パイプ(14)を配置し、PCVバルブ(3)はブローバイガス通路(4)を介してスロットルバルブ(5)よりも下流側の下流側吸気通路(6)に連通させ、スロットルバルブ(5)よりも上流側の上流側吸気通路(7)は新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを介してヘッドカバー(2)内に連通させ、ヘッドカバー(2)内は連通路(11)を介してクランクケース(9)内に連通させている。
上流側吸気通路(7)の新気(12)は、新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを順に介してヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入される。
ピストン(30)のポンピング作用等によって発生するクランクケース(9)の脈動により、ヘッドカバー(2)とクランクケース(9)内との間でガスが往復動しなから、ガス交換が行われ、ヘッドカバー(2)に導入された新気(12)が、クランクケース(9)に導入される。
ヘッドカバー(2)内から上流側吸気通路(7)への逆流時には、ヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内のブローバイガス(45)が新気導入パイプ(14)と新気導入通路(8)とを順に介して上流側吸気通路(7)に導入されるようにしている。上流側吸気通路(7)は、エアクリーナ(44)よりも下流側で、ガスミキサ(43)よりも上流側にある。
図1(B)に示すように、PCVバルブ(3)はバルブケース(3a)内の上流寄りに弁座(3b)を設け、バルブケース(3a)の下流寄りに弁通路(3c)を設け、この弁通路(3c)内に弁体(3d)を進退自在に収容し、この弁体(3d)を付勢スプリング(3e)で弁座(3b)側に付勢している。
このPCVバルブ(3)は、下流側吸気通路(6)の吸気負圧と、付勢スプリング(3e)の付勢力と、ヘッドカバー(2)の内圧との不釣合い力により弁体(3d)を進退させ、弁体(3d)周囲の弁通路(3c)の通路断面積や弁体(3d)と弁座(3b)の間の通路断面積を変えることにより、ヘッドカバー(2)から下流側吸気通路(6)に吸引されるブローバイガス(45)の流量を調節するようになっている。
スロットルバルブ(5)の開度が小さい軽負荷時にはスロットルバルブ(5)よりも下流側の下流側吸気通路(6)の吸気負圧が大きく(真空寄り)になり、弁体(3d)は弁通路(3c)の下流寄りに位置し、弁体(3d)周囲の弁通路(3c)の通路断面積が狭くなるため、クランクケース(9)から下流側吸気通路(6)に吸引されるブローバイガス(45)の流量は少ない。
中負荷になり、ガバナ機構(図外)によりスロットルバルブ(5)の開度が大きくなると、下流側吸気通路(6)の吸気負圧が小さく(大気圧寄りに)なり、弁体(3d)は弁通路(3c)の上流寄りに位置し、弁体(3d)周囲の弁通路(3c)の通路断面積が広くなるため、ヘッドカバー(2)から下流側吸気通路(6)に吸引されるブローバイガス(45)の流量は低負荷の場合よりも増加する。
高負荷になり、ガバナ機構によりスロットルバルブ(5)の開度が全開付近になると、下流側吸気通路(6)の吸気負圧は更に小さく(大気圧寄りに)なり、弁体(3d)は弁通路(3c)の更に上流寄りに位置し、弁体(3d)周囲の弁通路(3c)の通路断面積は広くなるものの、弁体(3d)が弁座(3b)に近づき、弁体(3d)と弁座(3b)との間の通路断面積が小さくなるため、ヘッドカバー(2)内から下流側吸気通路(6)に吸引されるブローバイガス(45)の流量は中負荷の場合よりも少なくなる。また、高負荷時には、燃焼室(49)からクランクケース(9)にリークするブローバイガス(45)の量が多くなる。このように、高負荷時には、クランクケース(9)にリークするブローバイガス(45)の量が多くなるにも拘わらず、下流側吸気通路(6)に吸引されるブローバイガス(45)の流量は少なくなるため、ヘッドカバー(2)内から上流側吸気通路(7)への逆流が起こり、クランクケース(9)の内圧の上昇が抑制される。
図2に示すように、ヘッドカバー(2)内にヘッドカバー天井壁(10)と対向するオイルミスト遮蔽板(13)を取り付け、図3(A)に示すように、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との間にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)を形成し、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の下流にPCVバルブ(3)を配置している。
図2、図3(A)(B)に示すように、オイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)に新気導入パイプ(14)のパイプ出口(17)を対向させ、このオイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)とヘッドカバー天上壁(10)との間に新気導入隙間(19)を形成している。
新気導入隙間(19)を区隔壁(20)(21)でブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画することにより、新気導入パイプ(14)から新気導入隙間(19)に導入された新気(12)が、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)からPCVバルブ(3)に短絡することなく、新気導入隙間(19)からヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入されるようにしている。
図6、図7に示すように、クランク軸軸線(31)の向きを前後方向、エンジン冷却ファン(37)のある方を前、フライホイール(38)のある方を後として、ヘッドカバー(2)は前後に長く形成し、図2に示すように、ヘッドカバー(2)の後寄りに、オイルミスト遮蔽板(13)を配置している。
図3(A)に示すように、オイルミスト遮蔽板(13)を前後方向に長く形成し、その前後方向中央部の上方にブローバイガス浮上室周壁(22)を配置している。
ヘッドカバー天井壁(10)の左右方向中央部で前後方向に縦走する中央縦走リブ(33)をヘッドカバー天井壁(10)から下向きに突出させている。
図2に示すように、中央縦走リブ(33)には、締結部収容ボス(50)を連結している。ヘッドカバー(2)内にロッカアームブラケット(51)を収容し、ロッカアームブラケット(51)にロッカアーム(52)を揺動自在に取り付け、動弁カム(図外)からプッシュロッド(53)とロッカアーム(52)とを介して吸排気弁(図外)を開閉駆動するようになっている。シリンダヘッド(1)にスタッドボルト(54)を取り付け、このスタッドボルト(54)をロッカアームブラケット(51)とオイルミスト遮蔽板(13)とヘッドカバー天井壁(10)に挿通し、スタッドボルト(54)の中途部に螺着したブラケット締結ナット(55)の締結力でロッカアームブラケット(51)をシリンダヘッド(1)に固定し、スタッドボルト(54)の先端に螺着した袋ナット(56)の締結力でヘッドカバー(2)をシリンダヘッド(1)に固定している。ブラケット締結ナット(55)は締結具収容ボス(51)に収容している。
プッシュロッド(53)はシリンダヘッド(1)とシリンダブロック(35)に形成したプッシュロッド室(57)に収容しており、このプッシュロッド室(57)をヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内を連通させる連通路(11)として用いている。
図3(A)に示すように、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、前寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、これらをブローバイガス通過隙間(18)(18)とし、これらの前端部にその入口(18a)(18a)を設けている。
ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、後寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、一方をブローバイガス通過隙間(18)とし、他方を余剰隙間(34)とし、ブローバイガス通過隙間(18)の後端部に入口(18a)を設け、余剰隙間(34)の後寄り部を新気導入隙間(19)とし、新気導入隙間(19)の後端部にその出口(19a)を設けている。
各ブローバイガス通過隙間(18)の出口(18b)はオイルミスト遮蔽板(13)の前後方向中央部の上方に配置している。
図2、図3(A)に示すように、ヘッドカバー天井壁(10)の前後方向中央部で左右方向に横断する中央横断リブ(47)をヘッドカバー天井壁(10)から下向きに突出させ、この中央横断リブ(47)を前寄りのブローバイガス通過隙間(18)(18)の入口(18a)(18a)にその前側から対向させ、これらの入口(18a)(18a)からのオイルミストの進入を抑制している。
ヘッドカバー天井壁(10)の後端部で左右方向に横断する後端横断リブ(46)をヘッドカバー天井壁(10)から下向きに突出させ、この後端横断リブ(46)を後寄りのブローバイガス通過隙間(18)の入口(18a)と新気導入隙間(19)の出口(19a)にその後側から対向させ、これらの入口(18a)と出口(19a)からのブローバイガス(45)の進入を抑制している。
図5(A)(B)に示すように、区隔壁(20)(21)をオイルミスト遮蔽板(13)に取り付けている。
図5(C)(D)に示すように、前側の区隔壁(20)は取り付け板(32)の前縁部から上向きに折り曲げ形成し、横側の区画壁(21)は取り付け板(32)の横縁部から上向きに折り曲げ形成し、取り付け板(32)を溶接でオイルミスト遮蔽板(13)の後端部の上面に取り付けている。図3(A)に示すように、前側の区隔壁(20)と横側の区画壁(21)で新気導入隙間(19)を新気導入隙間(19)よりも前側の余剰隙間(34)やブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画している。
図3(B)に示すように、横側の区画壁(21)と中央縦走リブ(33)とは上下から突き合わせ、新気導入隙間(19)から横側のブローバイガス通過隙間(18)に新気(12)が進入しないようにしている。
図2、図4(B)に示すように、ヘッドカバー天井壁(10)から上向きにブローバイガス浮上室周壁(22)を突出させ、図3(A)に示すように、ブローバイガス浮上室(23)の下部にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の出口(18b)(18b)(18b)を設け、図2、図4(B)に示すように、ブローバイガス浮上室(23)の上部にブローバイガス導出通路壁(24)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)内にブローバイガス導出通路(29)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)とブローバイガス浮上室周壁(22)との間に上部浮上口(25)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)の上面にブローバイガス浮上室(23)に連通するブローバイガス導出通路入口(26)をあけ、ブローバイガス導出通路入口(26)を、ブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に対向させている。
図4(B)に示すように、ブローバイガス導出通路出口(28)の下流にPCVバルブ(3)を配置し、ブローバイガス通過隙間(18)からブローバイガス浮上室(23)の上部浮上口(25)に浮上してきたブローバイガス(45)がブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に沿って下向きに反転した後に、ブローバイガス導出通路入口(26)に流入するようにしている。
(1) シリンダヘッド
(2) ヘッドカバー
(3) PCVバルブ
(4) ブローバイガス通路
(5) スロットルバルブ
(6) 下流側吸気通路
(7) 上流側吸気通路
(8) 新気導入通路
(9) クランクケース
(10) ヘッドカバー天井壁
(11) 連通路
(12) 新気
(13) オイルミスト遮蔽板
(13a) オイルミスト遮蔽板の一部
(14) 新気導入パイプ
(17) パイプ出口
(18) ブローバイガス通路
(19) 新気導入隙間
(20) 区隔壁
(21) 区隔壁
(22) ブローバイガス浮上室周壁
(23) ブローバイガス浮上室
(24) ブローバイガス導出通路壁
(25) 上部浮上口
(26) ブローバイガス導出通路入口
(27) 天井壁
(28) ブローバイガス導出通路出口
(29) ブローバイガス導出通路
(45) ブローバイガス

Claims (3)

  1. シリンダヘッド(1)に組み付けたヘッドカバー(2)にPCVバルブ(3)と新気導入パイプ(14)を配置し、PCVバルブ(3)はブローバイガス通路(4)を介してスロットルバルブ(5)よりも下流側の下流側吸気通路(6)に連通させ、スロットルバルブ(5)よりも上流側の上流側吸気通路(7)は新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを介してヘッドカバー(2)内に連通させ、ヘッドカバー(2)内は連通路(11)を介してクランクケース(9)内に連通させ、
    上流側吸気通路(7)の新気(12)は、新気導入通路(8)と新気導入パイプ(14)とを順に介してヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入され、
    ヘッドカバー(2)内から上流側吸気通路(7)への逆流時には、ヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内のブローバイガス(45)が新気導入パイプ(14)と新気導入通路(8)とを順に介して上流側吸気通路(7)に導入されるようにした、エンジンのブローバイガス還流装置において、
    ヘッドカバー(2)内にヘッドカバー天井壁(10)と対向するオイルミスト遮蔽板(13)を取り付け、ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との間にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)を形成し、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の下流にPCVバルブ(3)を配置し、
    オイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)に新気導入パイプ(14)のパイプ出口(17)を対向させ、このオイルミスト遮蔽板(13)の一部(13a)とヘッドカバー天上壁(10)との間に新気導入隙間(19)を形成し、
    新気導入隙間(19)を区隔壁(20)(21)でブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画することにより、新気導入パイプ(14)から新気導入隙間(19)に導入された新気(12)が、ブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)からPCVバルブ(3)に短絡することなく、新気導入隙間(19)からヘッドカバー(2)内とクランクケース(9)内とに導入されるようにし、
    ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、前寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、これらをブローバイガス通過隙間(18)(18)とし、これらの前端部にその入口(18a)(18a)を設け、
    ヘッドカバー天井壁(10)とオイルミスト遮蔽板(13)との隙間のうち、後寄りの部分を中央縦走リブ(33)で左右に区分し、一方をブローバイガス通過隙間(18)とし、他方を余剰隙間(34)とし、ブローバイガス通過隙間(18)の後端部に入口(18a)を設け、余剰隙間(34)の後寄り部を新気導入隙間(19)とし、新気導入隙間(19)の後端部にその出口(19a)を設け、
    各ブローバイガス通過隙間(18)の出口(18b)はオイルミスト遮蔽板(13)の前後方向中央部の上方に配置し、
    前側の区隔壁(20)と横側の区画壁(21)で新気導入隙間(19)を新気導入隙間(19)よりも前側の余剰隙間(34)やブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)と区画した、ことを特徴とするエンジンのブローバイガス還流装置。
  2. 請求項1に記載したエンジンのブローバイガス還流装置において、
    区隔壁(20)(21)をオイルミスト遮蔽板(13)に取り付けた、ことを特徴とするエンジンのブローバイガス還流装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載したエンジンのブローバイガス還流装置において、
    ヘッドカバー天井壁(10)から上向きにブローバイガス浮上室周壁(22)を突出させ、ブローバイガス浮上室(23)の下部にブローバイガス通過隙間(18)(18)(18)の出口(18b)(18b)(18b)を設け、ブローバイガス浮上室(23)の上部にブローバイガス導出通路壁(24)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)内にブローバイガス導出通路(29)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)とブローバイガス浮上室周壁(22)との間に上部浮上口(25)を設け、ブローバイガス導出通路壁(24)の上面にブローバイガス浮上室(23)に連通するブローバイガス導出通路入口(26)をあけ、ブローバイガス導出通路入口(26)を、ブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に対向させ、
    ブローバイガス導出通路出口(28)の下流にPCVバルブ(3)を設け、ブローバイガス通過隙間(18)からブローバイガス浮上室(23)の上部浮上口(25)に浮上してきたブローバイガス(45)がブローバイガス浮上室(23)の天井壁(27)に沿って下向きに反転した後に、ブローバイガス導出通路入口(26)に流入するようにした、ことを特徴とするエンジンのブローバイガス還流装置。
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