JP4486582B2 - 内燃機関 - Google Patents

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本発明は、内燃機関に関するものである。
従来、この種の内燃機関としては、ロッカーカバー内に形成されたブローバイガスが流入する流路としてのブローバイガス流路とは別に、ロッカーカバー上部にブローバイガス中のオイルミストを分離する気液分離装置が形成されたものが提案されている。
この内燃機関では、気液分離装置でオイルミストが良好に分離されたブローバイガスを出口パイプから吸気管側に戻すものとしている。
特開平8−158853号公報
しかしながら、こうした内燃機関では、出口パイプに接続されたラバーホース等の外部配管によりブローバイガスを吸気管に還流させるものであるから、外部配管通過中による放熱や比較的低温の空気が流入している吸気系からの冷却効果等により、特に極低温下においてはブローバイガス中の水分が氷結してしまい、ブローバイガス還流性能が低下してしまうという問題点があった。
また、ブローバイガス流路とは別個にロッカーカバー上部に設けた気液分離装置は、ブローバイガス中のオイルミストを分離するだけであり、他に何ら用いられることはなかった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、特に極低温下におけるブローバイガス還流性能の向上を目的の1つとし、また、気液分離装置を用いて簡易に潤滑油注入構造を確保することを目的の1つとし、更に、潤滑油の蓋を付け忘れた際にも潤滑油注入口から外部へ潤滑油が飛散することを防止できる内燃機関を提供するものであり、その請求項1は、ブローバイガスを吸気系に還流するブローバイガス還流装置を備えた内燃機関において、前記ブローバイガス還元装置は、ヘッドカバーの内部に設けられた前記ブローバイガスが流れるブローバイガス流路と、該ブローバイガス流路に連通する前記ヘッドカバーの壁面に設けられた導入口としての第1開口と、該第1開口から前記ブローバイガスが導入されるとともに導入された該ブローバイガス中の油分を分離可能な第1室と、該油分が分離された該ブローバイガスが導入される該第1室に隔壁を介して連通する第2室とからなる気液分離手段と、第2室から前記ヘッドカバーの内部に前記ブローバイガスを導入する該ヘッドカバーの壁面に設けられた導出口としての第2開口と、シリンダヘッド内部に形成された前記吸気系と連通する連通路と、該第2開口から導出された前記ブローバイガスを前記連通路に供給する前記ヘッドカバーの内部に設けられたブローバイガス還流路とを備えることである。
また、請求項2は、前記ブローバイガス流路は、前記ブローバイガス中の油分を分離可能に形成されてなることである。
また、請求項3は、前記第1開口および前記第2開口は前記ヘッドカバーの上面に形成され、前記気液分離手段は、前記ヘッドカバーの上面に配置されてなることである。
また、請求項4は、前記気液分離手段は、前記第1室から前記第2室へ流入する前記ブローバイガスの流量を制御するとともに前記第2室から前記第1室へ前記ブローバイガスが逆流するのを防止する制御弁を介して、前記第1室と前記第2室とが連通されてなる手段であることである。
また、請求項5は、前記制御弁は、前記第1室の上方に形成されてなることである。
また、請求項6は、前記ヘッドカバーの上面には、チェーン室を介して潤滑油を注入可能な第3開口が形成されており、前記気液分離手段は、該第3開口に対して水平方向にオフセットした位置に前記潤滑油を注入する注入口が形成された潤滑油注入手段を備え、前記注入口から注入された前記潤滑油を前記第3開口に導入する導入路が形成されてなることである。
また、請求項7は、前記気液分離手段は、前記潤滑油注入手段の一部を用いて前記第2室が形成されてなることである。
本発明は、ブローバイガスを吸気系に還流するブローバイガス還流装置を備えた内燃機関において、前記ブローバイガス還元装置は、ヘッドカバーの内部に設けられた前記ブローバイガスが流れるブローバイガス流路と、該ブローバイガス流路に連通する前記ヘッドカバーの壁面に設けられた導入口としての第1開口と、該第1開口から前記ブローバイガスが導入されるとともに導入された該ブローバイガス中の油分を分離可能な第1室と、該油分が分離された該ブローバイガスが導入される該第1室に隔壁を介して連通する第2室とからなる気液分離手段と、第2室から前記ヘッドカバーの内部に前記ブローバイガスを導入する該ヘッドカバーの壁面に設けられた導出口としての第2開口と、シリンダヘッド内部に形成された前記吸気系と連通する連通路と、該第2開口から導出された前記ブローバイガスを前記連通路に供給する前記ヘッドカバーの内部に設けられたブローバイガス還流路とを備えることにより、ブローバイガスはブローバイガス流路から第1開口を介して気液分離手段の第1室に導入され、第1室において油分が分離されて第2室へ導入される。第2室に流入したブローバイガスは、第2開口を介してヘッドカバー内部のブローバイガス還流路に導出され、ブローバイガス還流路からシリンダヘッド内に形成された連通路を通って吸気系へ供給される。
即ち、ブローバイガスを外部配管を用いずに、比較的高温である内燃機関内部に形成した流路を用いて吸気系に供給することができ、この結果、低温下、特に極低温下においてもブローバイガス中の水分が氷結することを防止することができ、低温下、特に極低温下におけるブローバイガスの還流性能を向上することができる。
また、前記ブローバイガス流路は、前記ブローバイガス中の油分を分離可能に形成されてなることにより、より効果的にブローバイガス中の油分を分離することができる。
また、前記第1開口および前記第2開口は、前記ヘッドカバーの上面に形成され、前記気液分離手段は、前記ヘッドカバーの上面に配置されてなることにより、ブローバイガスの大量発生時等において、ブローバイガス流路中にオイルが溜まったとしても、オイルの気液分離室への浸入を防止することができる。
また、前記気液分離手段は、前記第1室から前記第2室へ流入する前記ブローバイガスの流量を制御するとともに前記第2室から前記第1室へ前記ブローバイガスが逆流するのを防止する制御弁を介して、前記第1室と前記第2室とが連通されてなる手段であることにより、第1室から第2室へ流入するブローバイガスの流量を制御することができるとともに、ブローバイガスが第2室から第1室へ逆流するのを防止することができる。
また、前記制御弁は、前記第1室の上方に形成されてなることにより、ブローバイガス中の油分をより効果的に分離して第2室に流入することができる。
また、前記ヘッドカバーの上面には、チェーン室を介して潤滑油を注入可能な第3開口が形成されており、前記気液分離手段は、該第3開口に対して水平方向にオフセットした位置に前記潤滑油を注入する注入口が形成された潤滑油注入手段を備え、前記注入口から注入された前記潤滑油を前記第3開口に導入する導入路が形成されてなることにより、気液分離手段を用いて簡易に潤滑油注入構造を確保することができ、しかも、第3開口と潤滑油注入口とを水平方向にオフセットさせたから、仮に潤滑油注入口の蓋を付け忘れたとしても、潤滑油注入口から外部へ潤滑油が飛散するのを防止することができる。
また、この態様の内燃機関において、前記気液分離手段は、前記潤滑油注入手段の一部を用いて前記第2室が形成されてなることにより、潤滑油注入手段の一部を用いて第2室を形成するものとすることもできる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施例であるブローバイガス還流装置を備える内燃機関としてのエンジン1の構成の概略を示す概略構成図である。
実施例のブローバイガス還流装置は、図示するように、クランクケース(図示せず)から流入したブローバイガスが流れるヘッドカバー2内に形成されたブロバーバイガス流路5と、ブローバイガス中の油分を分離するヘッドカバー2上面に設けられた気液分離装置7と、気液分離装置7で油分が分離されたブローバイガスをシリンダヘッド3の吸気ポート3aに連通する連通路3bに還流させるブロバーバイガス還流路12とから構成されている。なお、エンジン1は、気筒列方向が車両前後方向に直角となるよう横置き配置される。
ヘッドカバー2には、図示するように、裏面2aに立設されたリブRにより囲まれて凹溝5a,12aが形成されており、リブRの下端部にバッフルプレート4が設置されて流路としてのブローバイガス流路5やブローバイガス還流路12が構成される。また、ヘッドカバー2の上面には、ブローバイガス流路5に連通する開口部5bと、ブローバイガス還流路12に連通する開口部12bとが形成されている。
図2は、ヘッドカバー2を裏面から見た裏面構成図であり、図3は、潤滑油の注入経路を示した経路図であり、図4は、気液分離装置7のヘッドカバー2上面における配置位置を示した配置図である。
ブローバイガス流路5は、図2に示すように、点火プラグが挿入される挿入部30の1つを取り囲むように形成されるとともに、挿入部30とリブRの一部とをリブR5で繋いで流入部100から流入するブローバイガスが最短経路で開口部5bに導かれるのを防止するよう構成されている。
ブローバイガス還流路12は、ヘッドカバー2の側面に沿って気筒列方向に延びる直線部12cと、連通路3bに連通する連結部12dとから構成されている。
連結部12dは、ヘッドカバー2のシリンダヘッド3との併せ面としてのフランジ部2cに一体的に設けたボス部2dに形成されており、ボス部2dの下面から上方向に向かって形成された上向孔120と、上向孔120と直線部12cとを接続する接続孔121と、上向孔120と接続するとともに連通路3bに接続するボス部2dの下面に形成された溝部122とから構成されている。溝部122は、気筒列方向に略平行に形成されており、ヘッドカバー2がシリンダヘッド3に取付けられることで流路として構成されるものであり、実施例では、1つの溝部122が2つの連通路3bに連通するものとした。即ち、2つのボス部2dで4つの吸気ポート3aにブローバイガスを還流できるものとした。
また、ヘッドカバー2には、後述するチェーン室20の上面を覆うためのチェーン室蓋部2eが形成されており、チェーン室蓋部2eには、開口部19が形成されている。開口部19は、図2および図3に示すように、ヘッドカバー2の上面において、車両前後方向に対してほぼ中央の位置、即ち、チェーン室20に配置されたカムスプロケット21のうちクランクスプロケット(図示せず)からチェーンを受け取る側のカムプスロケット21aの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側であるカムスプロケット21aとカムスプロケット21aからチェーンを受け取る側のカムスプロケット21bとの間に対応する位置に形成されている。
気液分離装置7は、図1に示すように、ブローバイガス中の油分を分離する本体部7aと、本体部7aに取付けられる蓋部材13とから構成されている。
本体部7aには、下方が開口した空洞部8aと、下方が開口するとともに気筒列方向に対して直角方向,即ち車両前側方向が開口した空洞部9aと、空洞部9aの下側に位置し下方が開口するとともに空洞部9aと同様車両前側方向が開口した空洞部15aとが形成されており、各空洞部8a,9a,15aの下方の開口がそれぞれ開口部5b,12b,19に連通するようヘッドカバー2の上面に取付け固定される。この状態で空洞部8aの下方の開口がヘッドカバー2の上面によって塞がれて、ブローバイガス中の油分を分離するための第1室8が構成される。
蓋部材13は、図3に示すように、本体部7aへの取付け部としてのフランジ13aと、フランジ13aからほぼ直角方向に突出した突出部13bとから構成されており、突出部13bが車両前側方向にほぼ水平に突出するよう本体部7aに取付けられる。
突出部13bには、パッキン17を介して給油口キャップ16が着脱可能に取付けられる潤滑油注入口18と、潤滑油注入口18と連通するフランジ13aに開口した導入路15とが形成されており、蓋部材13を本体部7aに取付けた状態で導入路15は空洞部15aと連通する。即ち、図3および図4に示すように、潤滑油注入口18と開口部19とは、車両前後方向にオフセットした位置関係で連通したものとなっている。
また、蓋部材13を本体部7aに取付けた状態で空洞部9aの車両前側方向の開口がフランジ13aによって塞がれて、ブローバイガス中の油分を分離するための第2室9が構成される。なお、第2室9は、第1室8の上方位置に設けられたPCVバルブ10を介して第1室8と連通している。
次に、こうして構成されたブローバイガス還流装置の動作、特に、ブローバイガス中の油分を分離する際の動作、および潤滑油を注入する際の動作について説明する。
まず、ブローバイガス中の油分を分離する際の動作について説明する。
流入部100からブローバイガス流路5に流入したブローバイガスは、挿入部30を迂回しながら開口部5bに導かれる。このように、流入部100から流入したブローバイガスが挿入部30を迂回する間に、ブローバイガスが挿入部30の壁面やリブRに接触して油分が良好に分離される。開口部5bに導かれたブローバイガスは、開口部5bから第1室8に導入される。このとき、ブローバイガスの流速が減速されて、ブローバイガス中の油分はその自重によりブローバイガスから分離されることになるが、実施例では、PCVバルブ10が第1室8の上方位置に配置されていることにより、ブローバイガス中の油分をより効果的に分離することができる。
こうして油分が分離されたブローバイガスは、PCVバルブ10により第1室8への逆流を防止されるとともに、流量が調整されて第2室9に導入され、開口部12bを介してブローバイガス還流路12に導出される。ブローバイガス還流路12に導出されたブローバイガスは、直線部12cを流れて連結部12dを介して連通路3bに導かれ、連通路3bから各吸気ポート3aに供給される。
このように、比較的高温であるエンジン1内部に形成したブローバイガスが流れる各流路(ブローバイガス流路5,ブローバイガス還流路12,連通路3b)を用いてクランクケース内(図示せず)に漏洩したブローバイガスを還流するから、低温下、特に極低温下におけるブローバイガス中の水分の氷結を防止することができる。
次に、潤滑油を注入する際の動作について説明する。
潤滑油注入口18から注入された潤滑油は、導入路15を通って開口部19からチェーン室20に導入され、チェーン室20を流れてオイルパン(図示せず)に供給される。このとき、潤滑油注入口18と開口部19とが車両前後方向にオフセットされているから、仮に、給油口キャップ16を付け忘れたとしても、潤滑油注入口18から外部へ潤滑油が飛散することがない。さらに、開口部19がシリンダヘッドカバー2の上面において、カムプスロケット21aの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側であるカムプスロケット21aとカムスプロケット21bとの間に対応する位置に形成されているから、カムスプロケット21aの回転により飛散する潤滑油が開口部19に流入するのを良好に防止できる。また、潤滑油注入口18が車両前後方向における前側に配置されているから潤滑油の注入作業を容易に行なうことができる。実施例において、潤滑油をチェーン室20を介してオイルパンに供給するものとしたのは、潤滑油を速やかにオイルパンに供給することができるためである。
以上説明した実施例のブローバイガス還流装置によれば、クランクケース内(図示せず)に漏洩したブローバイガスをヘッドカバー2内部に形成したブローバイガス流路5に流入し、気液分離装置7を介して油分を分離した後、ブローバイガス還流路12,連通路3bを介して吸気ポート3aに還流する。即ち、外部配管を用いずに比較的高温であるエンジン1内部でブローバイガスを還流させるから、低温下、特に極低温下においてもブローバイガス中の水分が氷結するのを防止することができる。この結果、ブローバイガスの還流性能を向上することができる。しかも、ブローバイガス流路5を挿入部30を迂回しながら開口部5bに導く形状としたから、ブローバイガス流路5においても油分を分離することができ、油分分離性能がより向上する。また、気液分離装置7の第2室9と第1室8とを第1室8の上方位置で連通させるものとしたから、自重による油分の分離をより効果的なものとすることができる。さらに、開口部5b,12bをヘッドカバー2の上面に形成したから、ブローバイガスが大量発生してブローバイガス流路5中に潤滑油が溜まったとしても潤滑油が気液分離装置7の第1室8に浸入するのを防止できる。
また、潤滑油注入口18と開口部19とが車両前後方向にオフセットするよう気液分離装置7の蓋部材13に潤滑油注入口18を形成したから、仮に、給油口キャップ16を付け忘れたとしても潤滑油注入口18から外部へ潤滑油が飛散することがない。さらに、開口部19がシリンダヘッドカバー2の上面において、カムプスロケット21aの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側であるカムプスロケット21aとカムスプロケット21bとの間に対応する位置に形成されているから、カムスプロケット21aの回転により飛散する潤滑油が開口部19に流入するのを良好に防止できる。また、潤滑油注入口18が車両前後方向における前側に配置されているから潤滑油の注入作業を容易に行なうことができる。
実施例のブローバイガス還流装置では、ブローバイガス流路5を挿入部30を迂回しながら開口部5bに導く形状としたが、流入部100から流入したブローバイガスを開口部5bに導くことができれば良く、流入部100から流入したブローバイガスを開口部5bに最短経路、例えば、直線的に開口部5bに導く形状であっても構わない。
実施例のブローバイガス還流装置では、ブローバイガス中の油分を分離する形状としてブローバイガス流路5を挿入部30を迂回しながら開口部5bに導く形状としたが、ブローバイガス中の油分を分離できれば良く、例えば、ブローバイガス流路5をラビリンス状に形成するものとしても良い。
実施例のブローバイガス還流装置では、開口部5b,12bをヘッドカバー2の上面に形成するものとしたが、ヘッドカバー2の側面に形成するものとしても構わない。この場合、気液分離装置7は、各空洞8a,9a,15aの開口がそれぞれ開口部5b,12b,19に連通するようにヘッドカバー2に取付け固定すれば良い。
実施例のブローバイガス還流装置では、第1室8と第2室9とをPCVバルブ10を介して連通するものとしたが、第1室8と第2室9とは、連通していれば良く、例えば、単なるオリフィスにより連通するものとしたり、逆止弁により連通するものとしても構わない。
実施例のブローバイガス還流装置では、潤滑油注入口18を車両前後方向における前側に配置するものとしたが、開口部19と水平方向にオフセットされていれば、例えば、車両前後方向における後側や、車両左右方向の左側あるいは右側に配置するものとしても構わない。
実施例のブローバイガス還流装置では、開口部19がヘッドカバー2の上面において、カムプスロケット21aの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側であるカムプスロケット21aとカムスプロケット21bとの間に対応する位置に形成されているものとしたが、開口部19がヘッドカバー2の上面において、カムプスロケット21aの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側とは反対側に対応する位置に形成するものとしたり、開口部19がヘッドカバー2の上面において、カムプスロケット21bの回転中心を通る鉛直方向に対して回転方向側に対応する位置に形成するもの等であっても差し支えない。
実施例のブローバイガス還流装置では、開口部19をヘッドカバー2の上面であって、チェーン室20の上方に対応する位置に形成するものとしたが、チェーン室20の上方以外の位置、例えば、動弁機構室の上方に対応する位置に形成するものであっても構わない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
ブローバイガス還流装置を備える内燃機関としてのエンジンの構成の概略を示す概略構成図である。 ヘッドカバーを裏面から見た裏面構成図である。 潤滑油の注入経路を示した経路図である。 気液分離装置のヘッドカバー上面における配置位置を示した配置図である。
符号の説明
1 エンジン
2 ヘッドカバー
2c フランジ部
2d ボス部
2e チェーン室蓋部
3 シリンダヘッド
3a 吸気ポート
3b 連通路
4 バッフルプレート
5 ブロバーバイガス流路
5a,12a 凹溝
5b,12b,19 開口部
7 気液分離装置
7a 本体部
8 第1室
8a,9a,15a 空洞部
9 第2室
10 PCVバルブ
12 ブロバーバイガス還流路
12b 開口部
12c 直線部
12d 連結部
13 蓋部材
13a フランジ
13b 突出部
15 導入路
16 給油口キャップ
17 パッキン
18 潤滑油注入口
20 チェーン室
21a,21b カムスプロケット
30 挿入部
100 流入部
120 上向孔
121 接続孔
122 溝部
R リブ

Claims (7)

  1. ブローバイガスを吸気系に還流するブローバイガス還流装置を備えた内燃機関において、
    前記ブローバイガス還元装置は、
    ヘッドカバーの内部に設けられた前記ブローバイガスが流れるブローバイガス流路と、
    該ブローバイガス流路に連通する前記ヘッドカバーの壁面に設けられた導入口としての第1開口と、
    該第1開口から前記ブローバイガスが導入されるとともに導入された該ブローバイガス中の油分を分離可能な第1室と、該油分が分離された該ブローバイガスが導入される該第1室に隔壁を介して連通する第2室と、からなる気液分離手段と、
    第2室から前記ヘッドカバーの内部に前記ブローバイガスを導入する該ヘッドカバーの壁面に設けられた導出口としての第2開口と、
    シリンダヘッド内部に形成された前記吸気系と連通する連通路と、
    該第2開口から導出された前記ブローバイガスを前記連通路に供給する前記ヘッドカバーの内部に設けられたブローバイガス還流路と、
    を備える内燃機関。
  2. 前記ブローバイガス流路は、前記ブローバイガス中の油分を分離可能に形成されてなる請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記第1開口および前記第2開口は、前記ヘッドカバーの上面に形成され、
    前記気液分離手段は、前記ヘッドカバーの上面に配置されてなる請求項1または請求項2に記載の内燃機関。
  4. 前記気液分離手段は、前記第1室から前記第2室へ流入する前記ブローバイガスの流量を制御するとともに前記第2室から前記第1室へ前記ブローバイガスが逆流するのを防止する制御弁を介して、前記第1室と前記第2室とが連通されてなる手段である請求項1乃至請求項3の何れかに記載の内燃機関。
  5. 前記制御弁は、前記第1室の上方に形成されてなる請求項3に係る請求項4に記載の内燃機関。
  6. 前記ヘッドカバーの上面には、チェーン室を介して潤滑油を注入可能な第3開口が形成されており、
    前記気液分離手段は、該第3開口に対して水平方向にオフセットした位置に前記潤滑油を注入する注入口が形成された潤滑油注入手段を備え、前記注入口から注入された前記潤滑油を前記第3開口に導入する導入路が形成されてなる請求項3乃至請求項5の何れかに記載の内燃機関。
  7. 前記気液分離手段は、前記潤滑油注入手段の一部を用いて前記第2室が形成されてなる請求項6に記載の内燃機関。
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