JP5183254B2 - シリンダヘッドカバー - Google Patents

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本発明は、ブローバイガス換気装置を備えた内燃機関のシリンダヘッドカバーに関する。
自動車等の内燃機関のブローバイガス換気装置には、クランク室に漏出したブローバイガスを吸気系へ戻すと共に、吸気系から新気を機関内に供給するように構成されたものがある。この種のブローバイガス換気装置を備えた内燃機関としては、従来、クランク室から導かれたブローバイガスが流れるブローバイガス通路と、吸気系から導入された新気が流れる新気通路とが、シリンダヘッドカバー内に形成されたものがある(例えば、特許文献1参照)。
図6は、上記内燃機関のシリンダヘッドカバーの周辺部を、新気通路に沿って示した長手方向の模式断面図である。図6に示すように、シリンダヘッド103の上端に固定されたシリンダヘッドカバー101内に、シリンダヘッドカバー101の天面と平行のプレート112が固定されている。このプレート112の上側面とシリンダヘッドカバー101の内側面との間の空間が、概ね長手方向に延びる隔壁で区画されて、新気通路108と図示しないガス通路とが形成されている。シリンダヘッドカバー101内部の前端部は、チェーン室104の上端に連なるチェーン上端室105となっている。なお、図6の左側が内燃機関の前側であり、図6の右側が内燃機関の後ろ側である。プレート112は、平面視においてシリンダヘッドカバー101内のチェーン上端室105を除く略全面を覆うように固定されていて、プレート112の前端がチェーン上端室105の後端に位置している。これにより、新気通路108の開口がチェーン上端室105の後端に位置している。新気通路108の開口の前側には、カムシャフト126の前端に固定されたカムスプロケット127が配置されている。カムスプロケット127には図示しないタイミングチェーンが巻き掛けられており、このタイミングチェーンはチェーン室104を通って下方のクランク室内に延びている。シリンダヘッドカバー101の後端部には新気入口115が設けられており、この新気入口115に吸気系から導入された新気が、新気通路108を前方向に流れて開口からチェーン上端室105に流出し、チェーン室104を下方向に流れてクランク室に供給されるようになっている。
ところで、シリンダヘッドカバー101の前端部にはオイルフィラー開口113が設けられており、このオイルフィラー開口113にオイルフィラーキャップ114が取り付けられている。オイルフィラー開口113は、カムスプロケット127の前側の近接した位置に配置されている。
実開平3−61112号公報
上記従来の構成では、シリンダヘッドカバー101内部において次のような問題が発生する。すなわち、新気通路108の開口の前側にカムスプロケット127が配置されているので、新気通路108の開口から流出した新気の流れがカムスプロケット127で妨げられて、カムスプロケット127の前側に空気の澱みが生じる。このため、カムスプロケット127の動作によって生じるオイルのミストが、オイルフィラーキャップ114の内側面に付着する。このオイルフィラーキャップ114の内側面のオイルが、澱んだ空気中のブローバイガスの成分により劣化して、スラッジが生じるという不都合がある。
また、オイルフィラー開口113が設けられたシリンダヘッドカバー101の前端部は温度が上昇し難いので、内燃機関の他の部分よりも低温となる。これにより、カムスプロケット127の前側の澱んだ空気に含まれる水分が、オイルフィラーキャップ114の内側面に析出し、オイルフィラーキャップ114の内側面に付着したオイルが析出水を吸収して乳化する。乳化したオイルは劣化が進みやすく、スラッジの発生が促進されることとなる。
このようにして生じたスラッジは、内燃機関内を循環するオイルに混入すると、バルブ類の動作不良や、摺動部の磨耗や、オイルフィルタの目詰まり等を招くという問題がある。また、オイル交換の際、オイルフィラーキャップ114が取り外されると、オイルフィラーキャップ114の内側面のスラッジによる汚染が露呈し、ユーザに不快感を与えるという問題がある。さらに、内燃機関の動作時に、オイル注入のためにオイルフィラーキャップ114が取り外されると、カムスプロケット127の回転によってオイルがオイルフィラー開口113から外部に飛散するという問題がある。
そこで、本発明の課題は、ブローバイガス換気装置を備えた内燃機関に取り付けられ、オイルフィラー開口の周辺部におけるスラッジの発生を防止できるシリンダヘッドカバーを提供することにある。また、内燃機関の動作時に、オイルフィラー開口からのオイルの飛散を防止できるシリンダヘッドカバーを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明のシリンダヘッドカバーは、カムスプロケットに巻き掛けられたタイミングチェーンを収容するチェーン室が長手方向の一端部に設けられた内燃機関のシリンダヘッドの上端に、チェーン室の上端を覆うように取り付けられたシリンダヘッドカバーであって、吸気系と連通する連通口と、この連通口から導入された新気を導く新気通路と、オイルフィラーキャップが取り付けられたオイルフィラー開口とを備えたシリンダヘッドカバーにおいて、連通口が、カムスプロケットよりも長手方向の他端側に配置され、新気通路が、長手方向の他端側からカムスプロケットを越えて一端側に延在すると共に、カムスプロケットよりも長手方向の一端側に開口を有し、オイルフィラー開口が、長手方向の一端部かつカムスプロケットの上方に配置され、前記新気通路は、シリンダヘッドカバーの天面と平行に延在されたプレートの上側面とシリンダヘッドカバーの内側面との間にのみ形成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、内燃機関の吸気系からシリンダヘッドカバーの連通口に導入された新気が、新気経路を通ってシリンダヘッドカバーの長手方向の一端側に流れ、スプロケットよりも一端側の開口からシリンダヘッドカバーのチェーン室上部に流出してチェーン室に流れる。チェーン室に流入した新気は下方に流れ、チェーン室に連なるクランク室に流入する。
ここで、新気通路が、長手方向の他端側からカムスプロケットを越えて一端側に延在すると共に、カムスプロケットよりも長手方向の一端側に開口を有するので、この開口から流出する新気の流れは、カムスプロケットによって妨げられることがない。したがって、シリンダヘッドカバー内部のカムスプロケットよりも長手方向の一端側の部分を、新気により効果的に換気することができて、この部分に空気の澱みが発生することを効果的に防止できる。これにより、カムスプロケットの動作によって生じるオイルのミストが、シリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部や、オイルフィラーキャップの内側面に付着することを防止できる。その結果、シリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部や、オイルフィラーキャップの内側面に付着したオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。また、シリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部やオイルフィラーキャップの内側面にオイルが付着しても、カムスプロケットに起因する空気の澱みが生じないので、澱んだ空気に含まれるブローバイガス成分によってオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。
また、シリンダヘッドカバーの長手方向の一端部の温度が他の部分の温度よりも低い場合においても、シリンダヘッドカバー内部のカムスプロケットよりも長手方向の一端側の部分が効果的に換気されるので、澱んだ空気に含まれる水分がシリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部やオイルフィラーキャップの内側面に析出することを防止できる。したがって、シリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部やオイルフィラーキャップの内側面にオイルが付着しても、このオイルが析出水を吸収して乳化することを防止できる。その結果、乳化したオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。
一実施形態のシリンダヘッドカバーは、新気通路の開口が、オイルフィラー開口の長手方向の他端側の縁部よりも一端側に位置している。
上記実施形態によれば、カムスプロケットとオイルフィラー開口との間が新気通路によって遮蔽されるので、内燃機関の動作時にオイルフィラーキャップが取り外されても、オイルフィラー開口からオイルが飛散することを防止できる。
一実施形態のシリンダヘッドカバーは、前記オイルフィラー開口は、前記新気通路を形成する前記プレートよりも上方に配置されている。
本発明のシリンダヘッドカバーによれば、シリンダヘッドカバー内部のカムスプロケットよりも長手方向の一端側の部分を、新気により効果的に換気することができて、この部分に空気の澱みが発生することを効果的に防止できるので、シリンダヘッドカバー内側面のオイルフィラー開口の周辺部やオイルフィラーキャップの内側面にオイルが付着してスラッジが生じる不都合を防止できる。その結果、内燃機関内を循環するオイルの性能を良好に維持し、バルブ類の動作不良や、摺動部の磨耗や、オイルフィルタの目詰まり等を効果的に防止すると共に、オイル交換時に視認されるオイルフィラーキャップ内側面を清浄に保ち、ユーザに清潔感を与えることができる。
以下、本発明をDOHC(ダブルオーバヘッドカムシャフト)型の直列4気筒4ストロークサイクル内燃機関のシリンダヘッドカバーに適用した例を説明する。図1は、内燃機関Eを示す斜視図であり、図2は内燃機関Eの平面図であり、図3は図2のA−A線に沿う縦断面図であり、図4は図2のB−B線に沿う横断面図である。
この内燃機関Eは、ブローバイガス換気装置を備えたシリンダブロック2と、シリンダブロック2の上端に固定されたシリンダヘッド3と、シリンダブロック2の下端に固定されたクランクケース4と、シリンダヘッド3の上端を覆うシリンダヘッドカバー1を備える。この内燃機関Eはブローバイガス換気装置を備え、図示しない吸気系の負圧によって機関内部のブローバイガスを吸気系に戻すと共に、吸気系から新気を機関内部に供給するようになっている。
シリンダブロック2内には、ピストン21を収容する4つのシリンダ室が長手方向に一列に形成されており、各ピストン21にコンロッド23を介して連結されたクランクシャフト41が、クランクケース4に支持されている。クランクケース4の底部の一端部には、オイルを貯留するオイルパン42と、このオイルパン42内のオイルを吸引するストレーナ43が設けられている。シリンダヘッド3内には、インテークバルブとエキゾーストバルブを動作させる動弁機構が収容されており、動弁機構の2つのカムシャフト31,31が長手方向に延びている。2つのカムシャフト31,31の一端にはカムスプロケット32,32が夫々固定されており、カムスプロケット32,32と、クランクシャフト41の一端に固定されたクランクスプロケット45とにタイミングチェーン33が巻き掛けられている。カムスプロケット32及びタイミングチェーン33を収容するチェーン室5が、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3の長手方向の一端部に設けられている。なお、チェーン室5は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3の一端に別体のチェーンケースを取り付け、このチェーンケースとシリンダブロック2及びシリンダヘッド3の一端の壁部との間に形成してもよい。
シリンダヘッドカバー1は平面視において略長方形状を有し、幅方向の両側に、カムシャフト31のカム装着部の上方部分が膨出してなる側部膨出部11,12が形成されている。シリンダヘッドカバー1の側部膨出部11,12の間は、長手方向に延びる溝状部13になっており、この溝状部13に、各気筒に点火プラグを挿入するための4つのプラグ挿入孔が長手方向に配列されている。各プラグ挿入孔にはプラグキャップ25が装着されている。シリンダヘッドカバー1の長手方向の一端部には、全幅に亘って膨出してなる端部膨出部15が形成されており、側部膨出部11,12の内部の一端が端部膨出部15の内部に連なっている。シリンダヘッドカバー1の端部膨出部15の内部は、チェーン室5の上端に連なるチェーン上端室16となっている。シリンダヘッドカバー1の一方の側部膨出部11には、長手方向の他端に、吸気系のスロットルバルブの上流側と連通する第1の連通口17が設けられている。また、シリンダヘッドカバー1の他方の側部膨出部12には、長手方向の他端に、吸気系のスロットルバルブの下流側と連通する第2の連通口18が設けられている。さらに、シリンダヘッドカバー1の端部膨出部15に、長手方向の一端かつ幅方向の一方の端に、オイルフィラー開口19が設けられている。オイルフィラー開口19にはオイルフィラーキャップ26が取り付けられている。
シリンダヘッドカバー1の内部には、側部膨出部11,12の天面と平行に延在するプレート6が固定されている。図5は、シリンダヘッドカバー1内のプレート6と、このプレート6の下側に位置するカムシャフト31及びカムスプロケット32を示す斜視図である。プレート6は、平面視においてシリンダヘッドカバー1の概ね端部膨出部15以外の部分を覆う略矩形のプレート本体61と、このプレート本体61の幅方向の一方の側かつ長手方向の一端からチェーン上端室16内に長手方向に延出する延出部62とを有する。プレート本体61には、シリンダヘッドカバー1の他端側から一端側の3つのプラグ挿入孔に連なる3つのプラグ貫通孔63と、シリンダヘッドカバー1の一端側のプラグ挿入孔の縁に沿う円弧状の切欠き部64とが形成されている。プレート本体61の幅方向の他方の側かつ長手方向の中央には、クランクケース4内からブローバイガスが導かれるブローバイガス開口65が設けられている。ブローバイガス開口65には、シリンダブロック2とリンダヘッド3に形成された図示しないブローバイガス管が接続されている。プレート6の延出部62は、プレート本体61との接続部が傾斜段部となっており、接続部よりも一端側の部分がカムスプロケット32の上方に延在している。これにより、図2に示すように、シリンダヘッドカバー1の長手方向において、プレート6の延出部62の一端縁62aがカムスプロケット32よりも一端側に位置している。これと共に、プレート6の延出部62の一端縁62aが、シリンダヘッドカバー1の長手方向において、オイルフィラー開口19の他端側の縁部19aよりも一端側に位置している。また、プレート6の延出部62は、シリンダヘッドカバー1の幅方向中央側の側縁62bが、カムスプロケット32の中心軸の略直上を他端側から一端側に延びている。
プレート6は、プレート本体61の上側面の幅方向中央部がシリンダヘッドカバー1の溝状部13の内側面に接するようにシリンダヘッドカバー1内に固定されている。これにより、一方の側部膨出部11及び端部膨出部15の内側面と、プレート本体61及び延出部62の上側面との間に、新気通路7が形成されている。また、他方の側部膨出部12の内側面とプレート本体61の上側面との間にブローバイガス通路9が形成されている。
新気通路7は、シリンダヘッドカバー1の第1の連通口17が設けられた他端から一端側に延び、カムスプロケット32を他端側から一端側に越えて延在している。新気通路7の長手方向の一端部には、シリンダヘッドカバー1の端部膨出部15の内側面とプレート6の延出部62の縁との間に開口が形成されている。この開口は、プレート6の延出部62の一端縁62aを下端縁とする端部開口と、プレート6の延出部62の側縁62bを下端縁とする側部開口とで形成されている。端部開口は、シリンダヘッドカバー1の長手方向において、カムスプロケット32よりも他端側に位置している。この新気通路7の開口から、新気をチェーン上端室16に供給するようになっている。なお、新気通路7の開口は、側部開口が隔壁等で閉鎖されていてもよく、カムスプロケット32よりも他端側の端部開口を有していればよい。
上記構成のシリンダヘッドカバー1を備えた内燃機関Eは、低負荷及び普通負荷運転時において、クランクケース室内に漏出したブローバイガスを吸気系に吸入すると共に、機関本体内に吸気系から新気を供給する。すなわち、クランクケース室内に漏出したブローバイガスが、ブローバイガス管を通ってブローバイガス開口65からブローバイガス通路9に流入し、第2の連通口18からシリンダヘッドカバー1外部に排出され、吸気系のスロットルバルブ下流側に流入する。これと共に、吸気系のスロットルバルブ上流側からの新気が、第1の連通口17からシリンダヘッドカバー1内部に導入され、新気通路7を通ってチェーン上端室16に供給される。チェーン上端室16に供給された新気は、チェーン室5を通ってクランク室に流入する。
ここで、新気通路7が、長手方向の他端側からカムスプロケット32を越えて一端側に延在すると共に、カムスプロケット32よりも長手方向の一端側に開口を有するので、この開口から流出する新気の流れは、カムスプロケット32によって妨げられることがない。したがって、シリンダヘッドカバー1内部のカムスプロケット32よりも長手方向の一端側の部分を、新気により効果的に換気することができて、この部分に空気の澱みが発生することを効果的に防止できる。これにより、カムスプロケット32の動作によって生じるオイルのミストが、シリンダヘッドカバー1内側面のオイルフィラー開口19の周辺部や、オイルフィラーキャップ26の内側面に付着することを防止できる。その結果、シリンダヘッドカバー1内側面のオイルフィラー開口19の周辺部や、オイルフィラーキャップ26の内側面に付着したオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。また、シリンダヘッドカバー1内側面のオイルフィラー開口19の周辺部やオイルフィラーキャップ26の内側面にオイルが付着しても、空気の澱みが生じないので、澱んだ空気に含まれるブローバイガス成分によってオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。
ところで、内燃機関Eの車両への配置位置等に起因して、シリンダヘッドカバー1の長手方向の一端部の温度が上昇し難くなり、内燃機関Eの他の部分よりも低温となる場合がある。この場合においても、シリンダヘッドカバー1内部のカムスプロケット32よりも長手方向の一端側の部分が効果的に換気されるので、澱んだ空気に含まれる水分がシリンダヘッドカバー1内側面のオイルフィラー開口19の周辺部や、オイルフィラーキャップ26の内側面に析出することを防止できる。したがって、シリンダヘッドカバー1内側面のオイルフィラー開口19の周辺部やオイルフィラーキャップ26の内側面にオイルが付着しても、このオイルが析出水を吸収して乳化することを防止できる。その結果、乳化したオイルが劣化してスラッジが生じる不都合を防止できる。
このように、本発明のシリンダヘッドカバー1を備えた内燃機関Eは、オイルのスラッジの発生を効果的に防止できるので、内燃機関E内を循環するオイルの性能を良好に維持し、バルブ類の動作不良や、摺動部の磨耗や、オイルフィルタの目詰まり等を効果的に防止することができる。また、オイル交換時に視認されるオイルフィラーキャップ26内側面を清浄に保ち、ユーザに清潔感を与えることができる。
また、カムスプロケット32とオイルフィラー開口19との間が、プレート6の延出部62(すなわち新気通路7)により遮蔽されているので、内燃機関Eの動作時にオイルフィラーキャップ26が取り外されても、オイルフィラー開口19からオイルが飛散する不都合を防止できる。
上記実施形態のシリンダヘッドカバー1において、プレート6をプレート本体61と延出部62とで構成したが、プレートの形状はこれに限定されず、シリンダヘッドカバー1の長手方向においてプレートの一端部がカムスプロケット32を他端側から一端側に越えて延在していればよい。
内燃機関を示す斜視図である。 内燃機関の平面図である。 図2のA−A線に沿う縦断面図である。 図2のB−B線に沿う横断面図である。 シリンダヘッドカバー内のプレートと、このプレートの下側に位置するカムシャフト及びカムスプロケットを示す斜視図である。 従来のシリンダヘッドカバーの周辺部を示す模式断面図である。
符号の説明
E 内燃機関
1 シリンダヘッドカバー
3 シリンダヘッド
5 チェーン室
7 新気通路
17 連通口
19 オイルフィラー開口
26 オイルフィラーキャップ
32 カムスプロケット

Claims (3)

  1. カムスプロケットに巻き掛けられたタイミングチェーンを収容するチェーン室が長手方向の一端部に設けられた内燃機関のシリンダヘッドの上端に、チェーン室の上端を覆うように取り付けられたシリンダヘッドカバーであって、吸気系と連通する連通口と、この連通口から導入された新気を導く新気通路と、オイルフィラーキャップが取り付けられたオイルフィラー開口とを備えたシリンダヘッドカバーにおいて、
    連通口が、カムスプロケットよりも長手方向の他端側に配置され、
    新気通路が、長手方向の他端側からカムスプロケットを越えて一端側に延在すると共に、カムスプロケットよりも長手方向の一端側に開口を有し、
    オイルフィラー開口が、長手方向の一端部かつカムスプロケットの上方に配置され
    前記新気通路は、シリンダヘッドカバーの天面と平行に延在されたプレートの上側面とシリンダヘッドカバーの内側面との間にのみ形成されていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  2. 請求項1に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    新気通路の開口が、オイルフィラー開口の長手方向の他端側の縁部よりも一端側に位置していることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
  3. 請求項1に記載のシリンダヘッドカバーにおいて、
    前記オイルフィラー開口は、前記新気通路を形成する前記プレートよりも上方に配置されていることを特徴とするシリンダヘッドカバー。
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