JP3331763B2 - 内燃機関のブローバイガス換気装置 - Google Patents
内燃機関のブローバイガス換気装置Info
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- JP3331763B2 JP3331763B2 JP22443194A JP22443194A JP3331763B2 JP 3331763 B2 JP3331763 B2 JP 3331763B2 JP 22443194 A JP22443194 A JP 22443194A JP 22443194 A JP22443194 A JP 22443194A JP 3331763 B2 JP3331763 B2 JP 3331763B2
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- blow
- gas
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B67/00—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for
- F02B67/04—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus
- F02B67/06—Engines characterised by the arrangement of auxiliary apparatus not being otherwise provided for, e.g. the apparatus having different functions; Driving auxiliary apparatus from engines, not otherwise provided for of mechanically-driven auxiliary apparatus driven by means of chains, belts, or like endless members
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- Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関のブローバイ
ガス換気装置に関し、特に、カムシャフトを駆動するタ
イミングチェーンを内蔵するチェーンケースを有する内
燃機関において、ブローバイガスによるオイルの劣化を
防止する技術に関する。
ガス換気装置に関し、特に、カムシャフトを駆動するタ
イミングチェーンを内蔵するチェーンケースを有する内
燃機関において、ブローバイガスによるオイルの劣化を
防止する技術に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、内燃機関（以下、エンジンと言
う）において、クランクケース内から放出されるブロー
バイガスを換気する装置として、例えば図９に示すよう
なクローズド方式の換気装置が知られている（実開平１
−８５１８号公報等参照）。このものでは、クランクケ
ース内で放出されるブローバイガスを吸気マニホールド
に導出すると同時に、新気を吸気ダクト若しくはエアク
リーナからエンジン本体内、即ち、ロッカカバー内及び
クランクケース内に導入することによって、エンジン本
体内部のブローバイガス濃度を低減し、ブローバイガス
によるオイル劣化を防止するようにしており、具体的に
は次のように構成される。
う）において、クランクケース内から放出されるブロー
バイガスを換気する装置として、例えば図９に示すよう
なクローズド方式の換気装置が知られている（実開平１
−８５１８号公報等参照）。このものでは、クランクケ
ース内で放出されるブローバイガスを吸気マニホールド
に導出すると同時に、新気を吸気ダクト若しくはエアク
リーナからエンジン本体内、即ち、ロッカカバー内及び
クランクケース内に導入することによって、エンジン本
体内部のブローバイガス濃度を低減し、ブローバイガス
によるオイル劣化を防止するようにしており、具体的に
は次のように構成される。
【０００３】即ち、エンジンＥの吸気マニホールド１と
クランクケース２内とを連通するブローバイガス排出通
路３がエンジンＥ本体とは独立して該エンジンＥ本体外
部に設けられている。クランクケース２内部のブローバ
イガスはミスト状のオイルを含んでいるため、このオイ
ルをセパレートするオイルセパレータ４がブローバイガ
ス排出通路３の途中に介装されている。
クランクケース２内とを連通するブローバイガス排出通
路３がエンジンＥ本体とは独立して該エンジンＥ本体外
部に設けられている。クランクケース２内部のブローバ
イガスはミスト状のオイルを含んでいるため、このオイ
ルをセパレートするオイルセパレータ４がブローバイガ
ス排出通路３の途中に介装されている。
【０００４】一方、エアクリーナ５下流の吸気ダクト６
とクランクケース２内部とを、ロッカカバー７内を介し
て連通する新気導入通路８が設けられている。かかる構
成において、エンジンＥの低負荷運転時においては、ク
ランクケース２内にて放出されたブローバイガスが、吸
気マニホールド１内の負圧の作用によってブローバイガ
ス排出通路３からオイルセパレータ４を通って吸気マニ
ホールド１に導入される一方、新気が新気導入通路８を
介してロッカカバー７内を経由してクランクケース２内
に導入される。
とクランクケース２内部とを、ロッカカバー７内を介し
て連通する新気導入通路８が設けられている。かかる構
成において、エンジンＥの低負荷運転時においては、ク
ランクケース２内にて放出されたブローバイガスが、吸
気マニホールド１内の負圧の作用によってブローバイガ
ス排出通路３からオイルセパレータ４を通って吸気マニ
ホールド１に導入される一方、新気が新気導入通路８を
介してロッカカバー７内を経由してクランクケース２内
に導入される。
【０００５】ここで、ロッカカバー７は燃焼室に直接接
しておらず、又、冷却水による温度調整も受けないた
め、外気温度の影響を受け、エンジンＥ本体の他の部位
と比較してその温度は低い。ブローバイガス中のＮＯｘ
は温度が低いオイルに混入し易く、上記のように温度の
低いロッカカバー７内にブローバイガスを近づけると、
ブローバイガスによるオイルの劣化が発生し易い。
しておらず、又、冷却水による温度調整も受けないた
め、外気温度の影響を受け、エンジンＥ本体の他の部位
と比較してその温度は低い。ブローバイガス中のＮＯｘ
は温度が低いオイルに混入し易く、上記のように温度の
低いロッカカバー７内にブローバイガスを近づけると、
ブローバイガスによるオイルの劣化が発生し易い。
【０００６】この点、上記の従来技術にあっては、ブロ
ーバイガス排出通路３をエンジンＥ本体とは独立して該
エンジンＥ本体外部に設けて、温度の低いロッカカバー
７内とブローバイガスとを遮断しているため、オイルの
劣化が発生し難いという利点がある。
ーバイガス排出通路３をエンジンＥ本体とは独立して該
エンジンＥ本体外部に設けて、温度の低いロッカカバー
７内とブローバイガスとを遮断しているため、オイルの
劣化が発生し難いという利点がある。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図１０に示
すように、カムシャフトを駆動するタイミングチェーン
９を内蔵するチェーンケース１０を有するエンジンにお
いては、ロッカカバー以外にチェーンケース１０も燃焼
室に直接接しておらず、冷却水による温度調整も受けな
いため、外気温度の影響を受け、エンジン本体の他の部
位と比較してその温度は低い。
すように、カムシャフトを駆動するタイミングチェーン
９を内蔵するチェーンケース１０を有するエンジンにお
いては、ロッカカバー以外にチェーンケース１０も燃焼
室に直接接しておらず、冷却水による温度調整も受けな
いため、外気温度の影響を受け、エンジン本体の他の部
位と比較してその温度は低い。
【０００８】又、チェーンケース１０は通常クランクケ
ース２と直接連通しており、クランクケース２内にて放
出されたブローバイガスが流入し易い構造である。この
ため、上記のように温度の低いチェーンケース１０内に
おいて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入
量が多くなり、オイルの劣化が発生し易いという問題点
があり、従来技術ではこれを解決することができないの
が実情である。
ース２と直接連通しており、クランクケース２内にて放
出されたブローバイガスが流入し易い構造である。この
ため、上記のように温度の低いチェーンケース１０内に
おいて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入
量が多くなり、オイルの劣化が発生し易いという問題点
があり、従来技術ではこれを解決することができないの
が実情である。
【０００９】尚、上述した図９及び図１０において、黒
矢印はブローバイガスの流れを示し、白矢印は新気の流
れを示している。本発明は以上のような従来の問題点に
鑑み、温度の低いチェーンケースとブローバイガスとを
遮断することにより、チェーンケースにおいてオイルの
劣化が発生し難い構成とすることを目的とする。
矢印はブローバイガスの流れを示し、白矢印は新気の流
れを示している。本発明は以上のような従来の問題点に
鑑み、温度の低いチェーンケースとブローバイガスとを
遮断することにより、チェーンケースにおいてオイルの
劣化が発生し難い構成とすることを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】このため、請求項１記載
の発明は、カムシャフトを駆動するタイミングチェーン
を内蔵するチェーンケースを有する内燃機関であって、
吸気系の負圧によりクランクケース内ブローバイガスを
吸気系に導出するブローバイガス排出通路を備えた内燃
機関のブローバイガス換気装置において、前記チェーン
ケース内とクランクケース内との間のガス流通を遮断す
る遮断手段を設けるようにした。
の発明は、カムシャフトを駆動するタイミングチェーン
を内蔵するチェーンケースを有する内燃機関であって、
吸気系の負圧によりクランクケース内ブローバイガスを
吸気系に導出するブローバイガス排出通路を備えた内燃
機関のブローバイガス換気装置において、前記チェーン
ケース内とクランクケース内との間のガス流通を遮断す
る遮断手段を設けるようにした。
【００１１】請求項２記載の発明は、前記遮断手段を、
オイルパン内部に配設され、該オイルパン内部を、チェ
ーンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通する
空間と、クランクケース内と前記オイル貯留部とを連通
する空間とにオイルの流通を許容しつつ仕切る仕切板か
ら構成した。請求項３記載の発明は、前記仕切板を、シ
リンダブロック底部のチェーンケースとクランクケース
との境部から、オイルパン深底部のオイル面下に延びた
構成とした。
オイルパン内部に配設され、該オイルパン内部を、チェ
ーンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通する
空間と、クランクケース内と前記オイル貯留部とを連通
する空間とにオイルの流通を許容しつつ仕切る仕切板か
ら構成した。請求項３記載の発明は、前記仕切板を、シ
リンダブロック底部のチェーンケースとクランクケース
との境部から、オイルパン深底部のオイル面下に延びた
構成とした。
【００１２】請求項４記載の発明は、前記仕切板を、チ
ェーンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通す
る空間にオイルストレーナが位置するようにオイルパン
内底壁面まで延び、仕切板のオイル面下に位置する部分
に連通孔を有する構成とした。請求項５記載の発明は、
前記遮断手段を、エンジン本体内のチェーンケース底面
開放部を覆うカバーから構成し、該カバーは、チェーン
ケース内底部に位置してタイミングチェーンが掛けられ
るクランクスプロケットの一部が没入されるオイル溜ま
り部を有し、該オイル溜まり部にはオイル戻し孔を設け
た構成である。
ェーンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通す
る空間にオイルストレーナが位置するようにオイルパン
内底壁面まで延び、仕切板のオイル面下に位置する部分
に連通孔を有する構成とした。請求項５記載の発明は、
前記遮断手段を、エンジン本体内のチェーンケース底面
開放部を覆うカバーから構成し、該カバーは、チェーン
ケース内底部に位置してタイミングチェーンが掛けられ
るクランクスプロケットの一部が没入されるオイル溜ま
り部を有し、該オイル溜まり部にはオイル戻し孔を設け
た構成である。
【００１３】請求項６記載の発明は、吸気系からの新気
をロッカカバー内に導入する新気導入通路を備え、前記
ロッカカバー室からチェーンケース内に新気が導入され
るようにした。
をロッカカバー内に導入する新気導入通路を備え、前記
ロッカカバー室からチェーンケース内に新気が導入され
るようにした。
【００１４】
【作用】請求項１記載の発明において、クランクケース
内に放出されたブローバイガスは、該クランクケース内
からブローバイガス排出通路を介して吸気系へと導出さ
れる。ここで、チェーンケース内とクランクケース内と
の間のガス流通を遮断する遮断手段が設けられているた
め、クランクケース内に放出されたブローバイガスは遮
断手段によりチェーンケース内に流入することなく遮断
される。
内に放出されたブローバイガスは、該クランクケース内
からブローバイガス排出通路を介して吸気系へと導出さ
れる。ここで、チェーンケース内とクランクケース内と
の間のガス流通を遮断する遮断手段が設けられているた
め、クランクケース内に放出されたブローバイガスは遮
断手段によりチェーンケース内に流入することなく遮断
される。
【００１５】従って、チェーンケース内は、ブローバイ
ガスが流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース
内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの
混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止で
きる。請求項２記載の発明において、クランクケース内
に放出されたブローバイガスは仕切板によりチェーンケ
ース内に流入することなく遮断され、仕切板は、チェー
ンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通する空
間と、クランクケース内と前記オイル貯留部とを連通す
る空間とにオイルの流通を許容しつつ仕切るものである
から、タイミングチェーンを潤滑したオイルやシリンダ
ヘッドからチェーンケースを介してオイルパンへと戻る
オイルは、チェーンケースに対応する空間に留まること
なく、オイルパンのオイル貯留部全体へと戻る。
ガスが流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース
内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの
混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止で
きる。請求項２記載の発明において、クランクケース内
に放出されたブローバイガスは仕切板によりチェーンケ
ース内に流入することなく遮断され、仕切板は、チェー
ンケース内とオイルパンのオイル貯留部とを連通する空
間と、クランクケース内と前記オイル貯留部とを連通す
る空間とにオイルの流通を許容しつつ仕切るものである
から、タイミングチェーンを潤滑したオイルやシリンダ
ヘッドからチェーンケースを介してオイルパンへと戻る
オイルは、チェーンケースに対応する空間に留まること
なく、オイルパンのオイル貯留部全体へと戻る。
【００１６】請求項３記載の発明において、仕切板下端
部はオイルパン貯留部のオイル面下に延びた構成であ
り、仕切板下端部とオイルパン内底壁面との間には、両
空間同士を連通する連通部が形成されているから、タイ
ミングチェーンを潤滑したオイルやシリンダヘッドから
チェーンケースを介してオイルパンへと戻るオイルは、
チェーンケースに対応する空間に留まることなく、オイ
ルパンのオイル貯留部全体へと戻る。
部はオイルパン貯留部のオイル面下に延びた構成であ
り、仕切板下端部とオイルパン内底壁面との間には、両
空間同士を連通する連通部が形成されているから、タイ
ミングチェーンを潤滑したオイルやシリンダヘッドから
チェーンケースを介してオイルパンへと戻るオイルは、
チェーンケースに対応する空間に留まることなく、オイ
ルパンのオイル貯留部全体へと戻る。
【００１７】請求項４記載の発明において、仕切板に連
通孔が形成されているから、タイミングチェーンを潤滑
したオイルやシリンダヘッドからチェーンケースを介し
てオイルパンへと戻るオイルは、チェーンケースに対応
する空間に留まることなく、オイルパンのオイル貯留部
全体へと戻る。又、この発明において、仕切板によりオ
イルパンのオイル貯留部が２室に仕切られ、小さい連通
孔にて室同士が連通しているだけであるから、各室毎に
独立してオイル面が変化し、オイルストレーナの先端吸
込部が位置する室のオイル面変動が小さくなる。このた
め、オイルストレーナの先端吸込部はオイル面下に位置
し、これにより、オイルストレーナに接続されるオイル
ポンプがガスを吸い込むのを防止することができる。
通孔が形成されているから、タイミングチェーンを潤滑
したオイルやシリンダヘッドからチェーンケースを介し
てオイルパンへと戻るオイルは、チェーンケースに対応
する空間に留まることなく、オイルパンのオイル貯留部
全体へと戻る。又、この発明において、仕切板によりオ
イルパンのオイル貯留部が２室に仕切られ、小さい連通
孔にて室同士が連通しているだけであるから、各室毎に
独立してオイル面が変化し、オイルストレーナの先端吸
込部が位置する室のオイル面変動が小さくなる。このた
め、オイルストレーナの先端吸込部はオイル面下に位置
し、これにより、オイルストレーナに接続されるオイル
ポンプがガスを吸い込むのを防止することができる。
【００１８】請求項５記載の発明において、カバーのオ
イル溜まり部には、ロッカカバーの前方からチェーンケ
ースを介してオイルパンへと戻るオイルが常時溜められ
ており、このオイル中にクランクスプロケットの一部が
没入される。このようにオイル溜まり部にオイルが溜め
られているため、密閉状態であり、チェーンケース内と
クランクケース内とは遮断され、クランクケース内に放
出されたブローバイガスはカバーによりチェーンケース
内に流入することなく遮断され、チェーンケース内にお
いて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入は
殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止できる。
イル溜まり部には、ロッカカバーの前方からチェーンケ
ースを介してオイルパンへと戻るオイルが常時溜められ
ており、このオイル中にクランクスプロケットの一部が
没入される。このようにオイル溜まり部にオイルが溜め
られているため、密閉状態であり、チェーンケース内と
クランクケース内とは遮断され、クランクケース内に放
出されたブローバイガスはカバーによりチェーンケース
内に流入することなく遮断され、チェーンケース内にお
いて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入は
殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止できる。
【００１９】又、カバーにオイル戻し孔が形成されてい
るから、タイミングチェーンを潤滑したオイルやシリン
ダヘッドからチェーンケースを介してオイルパンへと戻
るオイルは、チェーンケースに対応する空間に留まるこ
となく、オイルパンのオイル貯留部全体へと戻る。更
に、かかる構成のカバーによれば、上述したようにオイ
ル溜まり部に溜められたオイル中にクランクスプロケッ
トの一部が没入されているから、タイミングチェーンの
潤滑がこのオイルによってなされ、タイミングチェーン
潤滑のためのオイルジェットを廃止することができ、コ
ストの低減、部品点数の削減を行える。
るから、タイミングチェーンを潤滑したオイルやシリン
ダヘッドからチェーンケースを介してオイルパンへと戻
るオイルは、チェーンケースに対応する空間に留まるこ
となく、オイルパンのオイル貯留部全体へと戻る。更
に、かかる構成のカバーによれば、上述したようにオイ
ル溜まり部に溜められたオイル中にクランクスプロケッ
トの一部が没入されているから、タイミングチェーンの
潤滑がこのオイルによってなされ、タイミングチェーン
潤滑のためのオイルジェットを廃止することができ、コ
ストの低減、部品点数の削減を行える。
【００２０】請求項６記載の発明において、チェーンケ
ース内は新気で満たされ、オイル中へのブローバイガス
中のＮＯｘの混入をより効果的に防止できる。
ース内は新気で満たされ、オイル中へのブローバイガス
中のＮＯｘの混入をより効果的に防止できる。
【００２１】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。尚、以下に説明する図面において、黒矢印はブ
ローバイガスの流れを示し、白矢印は新気の流れを示し
ている。図１及び図２は、請求項１〜３記載の発明の実
施例を示しており、これらの図において、シリンダブロ
ック１１下部のクランクケース１２内には、クランク軸
１３の主軸受け１４を支持するバルク部１５が各気筒＃
１〜＃４に対応して複数設けられている。この場合、各
バルク部１５はシリンダブロック１１に一体成形され
る。
述する。尚、以下に説明する図面において、黒矢印はブ
ローバイガスの流れを示し、白矢印は新気の流れを示し
ている。図１及び図２は、請求項１〜３記載の発明の実
施例を示しており、これらの図において、シリンダブロ
ック１１下部のクランクケース１２内には、クランク軸
１３の主軸受け１４を支持するバルク部１５が各気筒＃
１〜＃４に対応して複数設けられている。この場合、各
バルク部１５はシリンダブロック１１に一体成形され
る。
【００２２】一方、ロッカカバー１５が設けられたシリ
ンダヘッド１６内には、一対のオーバヘッドカム軸１７
に固定された一対のカムスプロケット１８が設けられ、
シリンダブロック１１内には、クランク軸１３に固定さ
れたクランクスプロケット１９が設けられている。これ
ら一対のカムスプロケット１８とクランクスプロケット
１９とにはタイミングチェーン２０が巻き掛けられてい
る。
ンダヘッド１６内には、一対のオーバヘッドカム軸１７
に固定された一対のカムスプロケット１８が設けられ、
シリンダブロック１１内には、クランク軸１３に固定さ
れたクランクスプロケット１９が設けられている。これ
ら一対のカムスプロケット１８とクランクスプロケット
１９とにはタイミングチェーン２０が巻き掛けられてい
る。
【００２３】エンジンＥ本体には、シリンダブロック１
１の壁１１ａとフロントカバー２１からなるチェーンケ
ース２２がクランクケース１２と隣接して設けられてお
り、このチェーンケース２２内にタイミングチェーン２
０が配設される。ここで、前記チェーンケース２２内と
クランクケース１２内との間のガス流通を遮断する遮断
手段が設けられている。
１の壁１１ａとフロントカバー２１からなるチェーンケ
ース２２がクランクケース１２と隣接して設けられてお
り、このチェーンケース２２内にタイミングチェーン２
０が配設される。ここで、前記チェーンケース２２内と
クランクケース１２内との間のガス流通を遮断する遮断
手段が設けられている。
【００２４】本実施例において、遮断手段は、シリンダ
ブロック１１底部のオイルパン２３内部に配設され、該
オイルパン２３内部を、チェーンケース２２内とオイル
パン２３のオイル貯留部２３ａとを連通する空間Ｘと、
クランクケース１２内と前記オイル貯留部２３ａとを連
通する空間Ｙとにオイルの流通を許容しつつ仕切る仕切
板２４から構成される。
ブロック１１底部のオイルパン２３内部に配設され、該
オイルパン２３内部を、チェーンケース２２内とオイル
パン２３のオイル貯留部２３ａとを連通する空間Ｘと、
クランクケース１２内と前記オイル貯留部２３ａとを連
通する空間Ｙとにオイルの流通を許容しつつ仕切る仕切
板２４から構成される。
【００２５】この仕切板２４は、その上端部がシリンダ
ブロック１１の壁１１ａ底部のチェーンケース２２とク
ランクケース１２との境部に接し、下端部がオイルパン
深底部、即ち、オイル貯留部２３ａのオイル面下に延び
た構成であり、仕切板２４の下端部とオイルパン２３内
底壁面との間には、前記両空間Ｘ，Ｙ同士を連通する連
通部Ｚが形成されている。
ブロック１１の壁１１ａ底部のチェーンケース２２とク
ランクケース１２との境部に接し、下端部がオイルパン
深底部、即ち、オイル貯留部２３ａのオイル面下に延び
た構成であり、仕切板２４の下端部とオイルパン２３内
底壁面との間には、前記両空間Ｘ，Ｙ同士を連通する連
通部Ｚが形成されている。
【００２６】又、かかる仕切板２４には、オイルポンプ
２５に接続されたオイルストレーナ２６の管部２６ａの
貫通孔２４ａが形成されており、該オイルストレーナ２
６の管部２６ａは貫通孔２４ａを貫通して、クランクケ
ース１２内に対応するオイル貯留部２３ａへと延びてい
る。次に、かかる構成の作用について説明する。
２５に接続されたオイルストレーナ２６の管部２６ａの
貫通孔２４ａが形成されており、該オイルストレーナ２
６の管部２６ａは貫通孔２４ａを貫通して、クランクケ
ース１２内に対応するオイル貯留部２３ａへと延びてい
る。次に、かかる構成の作用について説明する。
【００２７】シリンダ部にて発生しクランクケース１２
内に放出されるブローバイガスは、該クランクケース１
２内からブローバイガス排出通路を介して吸気マニホー
ルドへと導出される。又、吸気ダクトからの新気は、ロ
ッカカバー１５内に導入され、該ロッカカバー１５内か
らチェーンケース２２内に導入される。
内に放出されるブローバイガスは、該クランクケース１
２内からブローバイガス排出通路を介して吸気マニホー
ルドへと導出される。又、吸気ダクトからの新気は、ロ
ッカカバー１５内に導入され、該ロッカカバー１５内か
らチェーンケース２２内に導入される。
【００２８】ここで、オイルパン２３内部には、該オイ
ルパン２３内部をチェーンケース２２内とオイル貯留部
２３ａとを連通する空間Ｘと、クランクケース１２内と
オイル貯留部２３ａとを連通する空間Ｙとに仕切る仕切
板２４が設けられているため、クランクケース１２内に
放出されたブローバイガスは仕切板４によりチェーンケ
ース２２内に流入することなく遮断される。
ルパン２３内部をチェーンケース２２内とオイル貯留部
２３ａとを連通する空間Ｘと、クランクケース１２内と
オイル貯留部２３ａとを連通する空間Ｙとに仕切る仕切
板２４が設けられているため、クランクケース１２内に
放出されたブローバイガスは仕切板４によりチェーンケ
ース２２内に流入することなく遮断される。
【００２９】従って、チェーンケース２２内は、上記の
ような新気導入によって新気で満たされ、ブローバイガ
スが流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース２
２内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘ
の混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止
できる。一方、仕切板２４下端部はオイルパン貯留部２
３ａのオイル面下に延びた構成であり、仕切板２４下端
部とオイルパン２３内底壁面との間には、両空間Ｘ，Ｙ
同士を連通する連通部Ｚが形成されているから、タイミ
ングチェーン２０を潤滑したオイルやシリンダヘッド１
６からチェーンケース２２を介してオイルパン２３へと
戻るオイルは、チェーンケース２２に対応する空間Ｘに
留まることなく、オイルパン２３のオイル貯留部２３ａ
全体へと戻る。
ような新気導入によって新気で満たされ、ブローバイガ
スが流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース２
２内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘ
の混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止
できる。一方、仕切板２４下端部はオイルパン貯留部２
３ａのオイル面下に延びた構成であり、仕切板２４下端
部とオイルパン２３内底壁面との間には、両空間Ｘ，Ｙ
同士を連通する連通部Ｚが形成されているから、タイミ
ングチェーン２０を潤滑したオイルやシリンダヘッド１
６からチェーンケース２２を介してオイルパン２３へと
戻るオイルは、チェーンケース２２に対応する空間Ｘに
留まることなく、オイルパン２３のオイル貯留部２３ａ
全体へと戻る。
【００３０】尚、上記のようにチェーンケース２２内と
クランクケース１２内とは遮断されるが、チェーンケー
ス２２上面開放部は大きく、又、タイミングチェーンの
回転等があるため、チェーンケース２２内の新気等のガ
スはロッカカバー１５内のガスと交換される。よって、
チェーンケース２２に、特に新気等のガス抜きの構造を
採用する必要はない。
クランクケース１２内とは遮断されるが、チェーンケー
ス２２上面開放部は大きく、又、タイミングチェーンの
回転等があるため、チェーンケース２２内の新気等のガ
スはロッカカバー１５内のガスと交換される。よって、
チェーンケース２２に、特に新気等のガス抜きの構造を
採用する必要はない。
【００３１】この場合、チェーンケース２２内のガスは
ロッカカバー１５内のガスと略同等のガス濃度となって
おり、ロッカカバー１５内のガスは殆ど新気に近いから
チェーンケース２２内も新気で満たされているのと略同
等である。次に、請求項１，２及び４記載の発明の実施
例を図３及び図４に基づいて説明する。
ロッカカバー１５内のガスと略同等のガス濃度となって
おり、ロッカカバー１５内のガスは殆ど新気に近いから
チェーンケース２２内も新気で満たされているのと略同
等である。次に、請求項１，２及び４記載の発明の実施
例を図３及び図４に基づいて説明する。
【００３２】この実施例において、仕切板２７は、チェ
ーンケース２２内とオイルパン２３のオイル貯留部２３
ａとを連通する空間Ｘにオイルストレーナ２６が位置す
るようにオイルパン２３内底壁面まで延びており、仕切
板２７のオイル面下に位置する部分のオイルパン内底壁
面に近接した部位には、両空間Ｘ，Ｙを連通する横長の
スリット状の連通孔２７ａが設けられている。
ーンケース２２内とオイルパン２３のオイル貯留部２３
ａとを連通する空間Ｘにオイルストレーナ２６が位置す
るようにオイルパン２３内底壁面まで延びており、仕切
板２７のオイル面下に位置する部分のオイルパン内底壁
面に近接した部位には、両空間Ｘ，Ｙを連通する横長の
スリット状の連通孔２７ａが設けられている。
【００３３】かかる実施例においても、クランクケース
１２内に放出されたブローバイガスは仕切板２７により
チェーンケース２２内に流入することなく遮断され、チ
ェーンケース２２内において、オイル中へのブローバイ
ガス中のＮＯｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣化が
発生を極力防止できる。又、仕切板２７に連通孔２７ａ
が形成されているから、前述したタイミングチェーン２
０を潤滑したオイル等は、チェーンケース２２に対応す
る空間Ｘに留まることなく、オイルパン２３のオイル貯
留部２３ａ全体へと戻る。
１２内に放出されたブローバイガスは仕切板２７により
チェーンケース２２内に流入することなく遮断され、チ
ェーンケース２２内において、オイル中へのブローバイ
ガス中のＮＯｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣化が
発生を極力防止できる。又、仕切板２７に連通孔２７ａ
が形成されているから、前述したタイミングチェーン２
０を潤滑したオイル等は、チェーンケース２２に対応す
る空間Ｘに留まることなく、オイルパン２３のオイル貯
留部２３ａ全体へと戻る。
【００３４】更に、かかる構成の仕切板２７は次のよう
な作用を奏する。車両の旋回等によりエンジン後方への
加速度が加わったときの、オイルパン２３内のオイル面
変化は、仕切板のない従来の場合は図６のようになり、
仕切板２７を配した本構成の場合は図５のようになる。
即ち、従来では、オイル面の変動によってオイルストレ
ーナ２６の先端吸込部２６ｂがオイル面よりも上方の位
置となり易く、これにより、オイルポンプ２５がガスを
吸い込み、オイルポンプ２５にて供給するオイル中に気
泡を発生させ易くなる。
な作用を奏する。車両の旋回等によりエンジン後方への
加速度が加わったときの、オイルパン２３内のオイル面
変化は、仕切板のない従来の場合は図６のようになり、
仕切板２７を配した本構成の場合は図５のようになる。
即ち、従来では、オイル面の変動によってオイルストレ
ーナ２６の先端吸込部２６ｂがオイル面よりも上方の位
置となり易く、これにより、オイルポンプ２５がガスを
吸い込み、オイルポンプ２５にて供給するオイル中に気
泡を発生させ易くなる。
【００３５】一方、仕切板２７を設けた場合には、仕切
板２７によりオイルパン２３のオイル貯留部２３ａが２
室に仕切られ、小さい連通孔２７ａにて室同士が連通し
ているだけであるから、各室毎に独立してオイル面が変
化し、オイルストレーナ２６の先端吸込部２６ｂが位置
する室のオイル面変動が小さくなる。このため、オイル
ストレーナ２６の先端吸込部２６ｂはオイル面下に位置
し、これにより、オイルストレーナ２６に接続されるオ
イルポンプ２５がガスを吸い込むのを防止することがで
きる。
板２７によりオイルパン２３のオイル貯留部２３ａが２
室に仕切られ、小さい連通孔２７ａにて室同士が連通し
ているだけであるから、各室毎に独立してオイル面が変
化し、オイルストレーナ２６の先端吸込部２６ｂが位置
する室のオイル面変動が小さくなる。このため、オイル
ストレーナ２６の先端吸込部２６ｂはオイル面下に位置
し、これにより、オイルストレーナ２６に接続されるオ
イルポンプ２５がガスを吸い込むのを防止することがで
きる。
【００３６】次に、請求項１及び５記載の発明の実施例
を図７及び図８に基づいて説明する。この実施例におい
て、前記遮断手段は、エンジンＥ本体内のチェーンケー
ス２２の底面開放部を覆うカバー２８からなる。このカ
バー２８には、チェーンケース２２内底部に位置してタ
イミングチェーン２０が巻き掛けられるクランクスプロ
ケット１９の一部が没入されるオイル溜まり部２８ａが
設けられており、このオイル溜まり部２８ａの最底部に
オイル戻し孔２８ｂが設けられている。
を図７及び図８に基づいて説明する。この実施例におい
て、前記遮断手段は、エンジンＥ本体内のチェーンケー
ス２２の底面開放部を覆うカバー２８からなる。このカ
バー２８には、チェーンケース２２内底部に位置してタ
イミングチェーン２０が巻き掛けられるクランクスプロ
ケット１９の一部が没入されるオイル溜まり部２８ａが
設けられており、このオイル溜まり部２８ａの最底部に
オイル戻し孔２８ｂが設けられている。
【００３７】かかるカバー２８は、本実施例において
は、シリンダブロック１１とフロントカバー２１から構
成される。即ち、カバー２８は、シリンダブロック１１
の壁１１ａの下端部に一体成形されたカバー構成部２８
Ａと、フロントカバー２１の下端部に一体成形されたカ
バー構成部２８Ｂと、から構成され、半円筒状のオイル
溜まり部２８ａが形成されている。
は、シリンダブロック１１とフロントカバー２１から構
成される。即ち、カバー２８は、シリンダブロック１１
の壁１１ａの下端部に一体成形されたカバー構成部２８
Ａと、フロントカバー２１の下端部に一体成形されたカ
バー構成部２８Ｂと、から構成され、半円筒状のオイル
溜まり部２８ａが形成されている。
【００３８】この半円筒状オイル溜まり部２８ａの一方
の端壁はシリンダブロック１１の壁１１ａ下端部の外壁
部１１ｂによって形成され、他方の端壁と周壁はフロン
トカバー２１下端部に一体成形された一端開放の半円筒
部２１ａから形成される。そして、前記半円筒部２１ａ
周壁に前記オイル戻し孔２８ｂが形成される。かかる実
施例において、カバー２８のオイル溜まり部２８ａに
は、ロッカカバー１５の前方からチェーンケース２２を
介してオイルパン２３へと戻るオイルが常時溜められて
おり、このオイル中にクランクスプロケット２９の一部
が没入される。
の端壁はシリンダブロック１１の壁１１ａ下端部の外壁
部１１ｂによって形成され、他方の端壁と周壁はフロン
トカバー２１下端部に一体成形された一端開放の半円筒
部２１ａから形成される。そして、前記半円筒部２１ａ
周壁に前記オイル戻し孔２８ｂが形成される。かかる実
施例において、カバー２８のオイル溜まり部２８ａに
は、ロッカカバー１５の前方からチェーンケース２２を
介してオイルパン２３へと戻るオイルが常時溜められて
おり、このオイル中にクランクスプロケット２９の一部
が没入される。
【００３９】このようにオイル溜まり部２８ａにオイル
が溜められているため、チェーンケース２２底面開放部
は密閉状態であり、チェーンケース２２内とクランクケ
ース１２内とは遮断され、クランクケース１２内に放出
されたブローバイガスはカバー２７によりチェーンケー
ス２２内に流入することなく遮断され、チェーンケース
２２内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯ
ｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防
止できる。
が溜められているため、チェーンケース２２底面開放部
は密閉状態であり、チェーンケース２２内とクランクケ
ース１２内とは遮断され、クランクケース１２内に放出
されたブローバイガスはカバー２７によりチェーンケー
ス２２内に流入することなく遮断され、チェーンケース
２２内において、オイル中へのブローバイガス中のＮＯ
ｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防
止できる。
【００４０】又、カバー２７にオイル戻し孔２８ｂが形
成されているから、タイミングチェーン２０を潤滑した
オイル等は、オイル溜まり部２８ａに留まることなく、
オイルパン２３のオイル貯留部２３ａ全体へと戻る。更
に、かかる構成のカバー２７によれば、上述したように
オイル溜まり部２８ａに溜められたオイル中にクランク
スプロケット１９の一部が没入されているから、タイミ
ングチェーン２０の潤滑がこのオイルによってなされ、
タイミングチェーン２０の潤滑のためのオイルジェット
を廃止することができ、コストの低減、部品点数の削減
を行えるという利点がある。
成されているから、タイミングチェーン２０を潤滑した
オイル等は、オイル溜まり部２８ａに留まることなく、
オイルパン２３のオイル貯留部２３ａ全体へと戻る。更
に、かかる構成のカバー２７によれば、上述したように
オイル溜まり部２８ａに溜められたオイル中にクランク
スプロケット１９の一部が没入されているから、タイミ
ングチェーン２０の潤滑がこのオイルによってなされ、
タイミングチェーン２０の潤滑のためのオイルジェット
を廃止することができ、コストの低減、部品点数の削減
を行えるという利点がある。
【００４１】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、クランクケース内に放出されたブローバイ
ガスは遮断手段によりチェーンケース内に流入すること
なく遮断され、チェーンケース内は、ブローバイガスが
流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース内にお
いて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入は
殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止できる。
明によれば、クランクケース内に放出されたブローバイ
ガスは遮断手段によりチェーンケース内に流入すること
なく遮断され、チェーンケース内は、ブローバイガスが
流入が殆どないため、温度の低いチェーンケース内にお
いて、オイル中へのブローバイガス中のＮＯｘの混入は
殆どなくなり、オイルの劣化が発生を極力防止できる。
【００４２】請求項２記載の発明によれば、クランクケ
ース内に放出されたブローバイガスは仕切板によりチェ
ーンケース内に流入することなく遮断され、仕切板はオ
イルの流通を許容しつつ空間同士を仕切るものであるか
ら、タイミングチェーンを潤滑したオイル等のオイルパ
ンへの戻りに支障がない。請求項３記載の発明によれ
ば、クランクケース内に放出されたブローバイガスは仕
切板によりチェーンケース内に流入することなく遮断さ
れ、仕切板下端部はオイルパン貯留部のオイル面下に延
びた構成であり、仕切板下端部とオイルパン内底壁面と
の間には、両空間同士を連通する連通部が形成されてい
るから、タイミングチェーンを潤滑したオイル等のオイ
ルパンへの戻りに支障がない。
ース内に放出されたブローバイガスは仕切板によりチェ
ーンケース内に流入することなく遮断され、仕切板はオ
イルの流通を許容しつつ空間同士を仕切るものであるか
ら、タイミングチェーンを潤滑したオイル等のオイルパ
ンへの戻りに支障がない。請求項３記載の発明によれ
ば、クランクケース内に放出されたブローバイガスは仕
切板によりチェーンケース内に流入することなく遮断さ
れ、仕切板下端部はオイルパン貯留部のオイル面下に延
びた構成であり、仕切板下端部とオイルパン内底壁面と
の間には、両空間同士を連通する連通部が形成されてい
るから、タイミングチェーンを潤滑したオイル等のオイ
ルパンへの戻りに支障がない。
【００４３】請求項４記載の発明によれば、仕切板に連
通孔が形成されているから、タイミングチェーンを潤滑
したオイル等のオイルパンへの戻りに支障がなく、又、
仕切板によりオイルパンのオイル貯留部が２室に仕切ら
れ、小さい連通孔にて室同士が連通しているだけである
から、各室毎に独立してオイル面が変化し、オイルスト
レーナの先端吸込部が位置する室のオイル面変動が小さ
くなる。このため、オイルストレーナの先端吸込部はオ
イル面下に位置し、これにより、オイルストレーナに接
続されるオイルポンプがガスを吸い込むのを防止するこ
とができる。
通孔が形成されているから、タイミングチェーンを潤滑
したオイル等のオイルパンへの戻りに支障がなく、又、
仕切板によりオイルパンのオイル貯留部が２室に仕切ら
れ、小さい連通孔にて室同士が連通しているだけである
から、各室毎に独立してオイル面が変化し、オイルスト
レーナの先端吸込部が位置する室のオイル面変動が小さ
くなる。このため、オイルストレーナの先端吸込部はオ
イル面下に位置し、これにより、オイルストレーナに接
続されるオイルポンプがガスを吸い込むのを防止するこ
とができる。
【００４４】請求項５記載の発明によれば、カバーのオ
イル溜まり部にオイルが溜められているため、密閉状態
であり、チェーンケース内とクランクケース内とは遮断
され、クランクケース内に放出されたブローバイガスは
カバーによりチェーンケース内に流入することなく遮断
され、チェーンケース内において、オイル中へのブロー
バイガス中のＮＯｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣
化が発生を極力防止でき、カバーにオイル戻し孔が形成
されているから、タイミングチェーンを潤滑したオイル
等のオイルパンへの戻りに支障がない。更に、オイル溜
まり部に溜められたオイル中にクランクスプロケットの
一部が没入されているから、タイミングチェーンの潤滑
がこのオイルによってなされ、タイミングチェーン潤滑
のためのオイルジェットを廃止することができ、コスト
の低減、部品点数の削減を行える。
イル溜まり部にオイルが溜められているため、密閉状態
であり、チェーンケース内とクランクケース内とは遮断
され、クランクケース内に放出されたブローバイガスは
カバーによりチェーンケース内に流入することなく遮断
され、チェーンケース内において、オイル中へのブロー
バイガス中のＮＯｘの混入は殆どなくなり、オイルの劣
化が発生を極力防止でき、カバーにオイル戻し孔が形成
されているから、タイミングチェーンを潤滑したオイル
等のオイルパンへの戻りに支障がない。更に、オイル溜
まり部に溜められたオイル中にクランクスプロケットの
一部が没入されているから、タイミングチェーンの潤滑
がこのオイルによってなされ、タイミングチェーン潤滑
のためのオイルジェットを廃止することができ、コスト
の低減、部品点数の削減を行える。
【００４５】請求項６記載の発明によれば、チェーンケ
ース内は新気で満たされ、オイル中へのブローバイガス
中のＮＯｘの混入をより効果的に防止できる。
ース内は新気で満たされ、オイル中へのブローバイガス
中のＮＯｘの混入をより効果的に防止できる。
【図１】 請求項１〜３記載の発明の一実施例を示す側
面断面図
面断面図
【図２】 同上実施例の正面断面図
【図３】 請求項１，２及び４記載の発明の一実施例を
示す側面断面図
示す側面断面図
【図４】 同上実施例の正面断面図
【図５】 同上実施例の効果を説明する側面断面図
【図６】 同上実施例の効果と対比される従来技術の問
題点を示す側面断面図
題点を示す側面断面図
【図７】 請求項１及び５記載の発明の一実施例を示す
側面断面図
側面断面図
【図８】 同上実施例の正面断面図
【図９】 従来の内燃機関のブローバイガス換気装置を
示す正面断面図
示す正面断面図
【図10】 従来の内燃機関のブローバイガス換気装置を
示す側面断面図
示す側面断面図
【符号の説明】 １１ シリンダブロック １２ クランクケース １９ クランクスプロケット ２０ タイミングチェーン ２２ チェーンケース ２３ オイルパン ２３ａ オイル貯留部 ２４ 仕切板 ２６ オイルストレーナ ２７ 仕切板 ２７ａ 連通孔 ２８ カバー ２８ａ オイル溜まり部 ２８ｂ オイル戻し孔 Ｘ 空間 Ｙ 空間 Ｚ 連通部
Claims (6)
- 【請求項１】カムシャフトを駆動するタイミングチェー
ンを内蔵するチェーンケースを有する内燃機関であっ
て、吸気系の負圧によりクランクケース内ブローバイガ
スを吸気系に導出するブローバイガス排出通路を備えた
内燃機関のブローバイガス換気装置において、前記チェ
ーンケース内とクランクケース内との間のガス流通を遮
断する遮断手段を設けたことを特徴とする内燃機関のブ
ローバイガス換気装置。 - 【請求項２】前記遮断手段は、オイルパン内部に配設さ
れ、該オイルパン内部を、チェーンケース内とオイルパ
ンのオイル貯留部とを連通する空間と、クランクケース
内と前記オイル貯留部とを連通する空間とにオイルの流
通を許容しつつ仕切る仕切板から構成してなる請求項１
記載の内燃機関のブローバイガス換気装置。 - 【請求項３】前記仕切板は、シリンダブロック底部のチ
ェーンケースとクランクケースとの境部から、オイルパ
ン深底部のオイル面下に延びた構成である請求項２記載
の内燃機関のブローバイガス換気装置。 - 【請求項４】前記仕切板は、チェーンケース内とオイル
パンのオイル貯留部とを連通する空間にオイルストレー
ナが位置するようにオイルパン内底壁面まで延び、仕切
板のオイル面下に位置する部分に連通孔を有する構成で
ある請求項２記載の内燃機関のブローバイガス換気装
置。 - 【請求項５】前記遮断手段は、エンジン本体内のチェー
ンケース底面開放部を覆うカバーからなり、該カバー
は、チェーンケース内底部に位置してタイミングチェー
ンが掛けられるクランクスプロケットの一部が没入され
るオイル溜まり部を有し、該オイル溜まり部にはオイル
戻し孔を設けた構成である請求項１記載の内燃機関のブ
ローバイガス換気装置。 - 【請求項６】吸気系からの新気をロッカカバー内に導入
する新気導入通路を備え、前記ロッカカバーからチェー
ンケース内に新気が導入されるようにしたことを特徴と
する請求項１〜５のうちいずれか１つに記載の内燃機関
のブローバイガス換気装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22443194A JP3331763B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 内燃機関のブローバイガス換気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22443194A JP3331763B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 内燃機関のブローバイガス換気装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0893435A JPH0893435A (ja) | 1996-04-09 |
| JP3331763B2 true JP3331763B2 (ja) | 2002-10-07 |
Family
ID=16813673
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22443194A Expired - Fee Related JP3331763B2 (ja) | 1994-09-20 | 1994-09-20 | 内燃機関のブローバイガス換気装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3331763B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4469769B2 (ja) * | 2005-08-30 | 2010-05-26 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関のブローバイガス通路構造 |
| JP4583339B2 (ja) * | 2006-06-05 | 2010-11-17 | 本田技研工業株式会社 | ベルト式伝動機構を備えるバーチカル内燃機関 |
| JP2008267214A (ja) * | 2007-04-18 | 2008-11-06 | Toyota Motor Corp | 内燃機関 |
| CN116291800B (zh) * | 2023-03-21 | 2024-05-03 | 重庆长安汽车股份有限公司 | 一种发动机曲轴箱通风系统、机油水含量调节方法及车辆 |
-
1994
- 1994-09-20 JP JP22443194A patent/JP3331763B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0893435A (ja) | 1996-04-09 |
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